JP2004198481A - 画像形成装置およびオーバーシュート阻止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の立ち上げ時に発生するオーバーシュートを阻止し、画像不良の発生を防止できる画像形成装置、およびオーバーシュート阻止方法を提供する。
【解決手段】出力端間にコンデンサ205を有する正極性の直流電圧発生手段に直列に、出力端間にコンデンサ208を有する負極性の直流電圧発生手段を接続した高圧発生装置において、一方のコンデンサを予め充電した状態で、他方の直流電圧発生手段を立ち上げる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用したプリンタ,複写機等の画像形成装置に関し、特にその電源の立ち上げ時に発生するオーバーシュートの阻止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真方式の画像形成装置では、高圧バイアスを生成する高圧バイアス発生回路を設け、一連の電子写真プロセスの各工程で用いている。高圧バイアス生成回路としては、正極性直流バイアス,負極性直流バイアス,交流バイアスを出力するものがあるが、転写装置等では、1つの出力端子から正負両極性の直流バイアスを出力可能な回路が広く用いられている。
【0003】
例として、従来の画像形成装置の転写装置について説明する。従来より転写装置としては、像担持体と接触する転写ローラ等の転写手段を用い、比較的低い電圧で像担持体上に形成されたトナー像を記録材に転写する接触式の転写装置が開発されている。この接触式の転写装置は、一般に、記録材の裏面に当接する導電性の転写ローラ等を備え、これに比較的低いバイアス電圧を印加することにより、像担持体としての感光ドラム上のトナー像を記録材に転写するものである。このような接触式の転写装置はコロナ放電を利用した非接触式の転写装置に比べて低電圧を印加すればよいので、電源が小型にでき、またオゾンの発生量が比較的少ない等のメリットがある。
【0004】
図4は従来の接触式の転写装置を用いた画像形成装置を示す構成図であり、図において、106は感光ドラム、120は帯電ローラ、112はスキャナー装置、104は現像スリーブ、103はトナー容器、105は転写ローラ、108はクリーニングブレード、107は廃トナー容器、110は定着器である。
【0005】
次に動作について説明する。前記感光ドラム106は矢印の方向に回転し、帯電ローラ120によって一様に帯電される。スキャナー装置112より出たレーザ光は感光ドラム106へ照射され、感光ドラム106上に静電潜像が形成される。トナー容器102にはトナーが充填されており、現像スリーブ104の回転に伴い、適量のトナーが適度の帯電を受けた後、感光ドラム106上に供給されている。現像スリーブ104上のトナーは感光ドラム106の静電潜像に付着し、潜像が現像されトナー像として可視化される。
【0006】
前記感光ドラム106のトナー像形成とタイミングをとって、給紙カセット118に積載された記録紙が1枚ずつ給紙され、トナーと逆極性の正極のバイアスを転写ローラ105に不図示の高圧電源から印加することにより、可視化された感光ドラム106上のトナー像は記録材上に転写される。転写されずに感光ドラム106上に残った転写残トナーはクリーニングブレード108により廃トナー容器107に収納され、表面をクリーニングされた感光ドラム106は繰り返し次の画像形成プロセスに入る。
【0007】
またトナー像を乗せた記録紙は定着器110によって加熱,加圧を受け、トナー像が記録紙上に永久定着される。ここで、次回のプリント信号入力がない場合、装置は後回転モードに移行し、転写ローラ105にはトナーと同極性の負極のバイアスを不図示の高圧電源から印加して、転写ローラ105上に付着したトナーを感光ドラム106に戻すことで該転写ローラ105のクリーニングを行う。転写ローラ105がトナーで汚れる原因としては、プリント用紙間において、感光ドラム106に転写ローラ105が直接触れたときなどに、感光ドラム106上にごく微量に付着したトナー(かぶり)が転写ローラ05に転移する場合、あるいはユーザーが誤って、印字領域よりも小さな記録材を通紙した時に記録材からはみ出た部分のトナー像が転写ローラ105に転写されてしまう場合等が考えられる。また、転写ローラ105のクリーニングはプリントの前回転時や、プリンタの電源投入時、あるいはジヤム処理後の前多回転時にも行われる。
【0008】
図5は従来の転写ローラ105に印加するバイアスを生成する高圧電源内の転写回路部の回路図である。202は正極性バイアスを生成するトランスである。トランス202は画像形成装置を制御する中央演算処理装置(以下、CPUと記す)から出力されるクロック:CLK1信号で駆動するトランジスタ218によってドライブされ、1ピンと2ピン間のコイルに交流電圧が印加される。2次側の5ピン,6ピン間のコイルにはダイオード204,ダイオード244,抵抗206、およびコンデンサ205で形成された整流回路が接続されており、正極の直流バイアスが生成される。また、トランス202の1次側の3ピンと4ピン間のコイルは電圧検出用のコイルであり、トランス202の出力レベルに応じた交流電圧が、コイル間発生する。電圧検出用コイルに発生した交流電圧は、ダイオード216,抵抗250,コンデンサ243によって整流平滑されて直流電圧に変換され、オペアンプ240の負入力に接続されている。一方、オペアンプの正入力はCPU201のアナログ出力ポートより出力される信号:PCNTが接続されている。オペアンプ240の出力は、トランジスタ215に接続されており、トランジスタ215がトランス202へ供給電圧を制限し、トランス202の出力電圧を制御する。このような構成とすることで、信号:PCNTのレベルに応じて、抵抗Rb2の両端の電圧が制御され、所定の転写バイアスレベルを出力端子部210に出力することができる。
【0009】
一方、203はクリーニングバイアスである負極性のバイアスを生成するトランスである。トランス203はCPUから出力されるクロック:CLK2信号で駆動するトランジスタ233によってドライブされ、2次側のダイオード207,抵抗209,コンデンサ208で形成された整流回路によって整流平滑されて、負極の直流バイアスが生成される。出力部の電圧は抵抗224,223,225によって分圧されオペアンプ251の正入力に入力される。一方、オペアンプ151の負入力はCPU201のアナログ出力ポートより出力される信号:NCNTが接続されている。前述の正極バイアスと同様に、信号:NCNTのレベルに応じた負極性の転写バイアス:Vnが生成される。
【0010】
トランス202で構成された正バイアス生成回路と、トランス203で構成された負バイアス生成回路は直列に接続されており、出力端子210には、正極性バイアスと負極性バイアスの両方が出力可能な構成になっている。プリント動作時において、正極性バイアスを転写ローラ105に印加する場合は、負極性バイアス回路の出力を停止し、正極バイアス回路を駆動して所定の出力レベルに制御する。
【0011】
一方、クリーニングバイアスを転写ローラ105に印加する場合は、正極バイアス回路の出力を停止し、負極バイアス回路を駆動して所定の出力レベルに制御する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように、正極および負極を各々生成する回路を直列に接続して、正負両極のバイアスを出力する高圧出力回路においては、正極バイアスまたは負極バイアスを停止状態から駆動状態に切り替えたとき、出力値が制御値よりも一定時間超えて出力されてしまうオーバーシュート現象が発生する場合があった。このオーバーシュートが、感光ドラム106の電位を部分的に変化させ、その結果、画像不良が発生するといった問題があった。
【0013】
このオーバーシュートは、高圧発生回路内の整流回路に設けられたコンデンサに流れる電流により発生するものである。図5において、負極バイアスを停止状態から駆動状態に切り替えると、トランス203の駆動により、矢印Aの方向に電流が流れる。このとき、コンデンサ205にチャージ電流が流れることから、大きなレベルの電流が流れ、出力電圧はオーバーシュート状態となり、所定の制御電圧を超えたレベルにまで上昇してしまう。この問題に対しては、オーバーシュートが発生しないように、駆動開始時には出力レベルを緩やかに上げていく手法があるが、所定制御電圧に達する時間が長くなるという問題があった。
【0014】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、電源の立ち上げ時に発生するオーバーシュートを阻止し、画像不良の発生を防止できる画像形成装置、およびオーバーシュート阻止方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、画像形成装置を次の(1)ないし(4)のとおりに構成し、オーバーシュート阻止方法を次の(5)のとおりに構成する。
【0016】
(1)電子写真方式の画像形成装置において、
出力端間にコンデンサを有する正極性の直流電圧発生手段と、
前記正極性の直流電圧発生手段の出力端部に直列に接続された負極性の直流電圧発生手段と、
前記コンデンサを充電した後に、前記負極性の直流電圧発生手段の出力を立ち上げるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0017】
(2)電子写真方式の画像形成装置において、
出力端間にコンデンサを有する負極性の直流電圧発生手段と、
前記負極性の直流電圧発生手段の出力端部に直列に接続された正極性の直流電圧発生手段と、
前記コンデンサを充電した後に、前記正極性の直流電圧発生手段の出力を立ち上げるように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0018】
(3)前記(1)または(2)記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記コンデンサの充電電圧を、該コンデンサを有していない方の直流電圧発生手段の出力制御値に応じて設定することを特徴とする画像形成装置。
【0019】
(4)前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記正極性の直流電圧発生手段の出力と負極性の直流電圧発生手段の出力の和の出力を転写装置に印加することを特徴とする画像形成装置。
【0020】
(5)出力端間にコンデンサを有する正極性の直流電圧発生手段に直列に、出力端間にコンデンサを有する負極性の直流電圧発生手段を接続した高圧発生装置におけるオーバーシュート阻止方法であって、
一方のコンデンサを予め充電した状態で、他方の直流電圧発生手段を立ち上げることを特徴とするオーバーシュート阻止方法。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を画像形成装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施することもできる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)
実施例1である“画像形成装置”のハードウエア構成は、図4に示す従来の接触式の転写装置を用いた画像形成装置と同様なので、図4を援用して本実施例の構成を説明する。図4において、106は感光ドラム、120は帯電ローラ、112はスキャナー装置、104は現像スリーブ、103はトナー容器、105は転写ローラ、108はクリーニングブレード、107は廃トナー容器、110は定着器である。
【0023】
次に動作について説明する。前記感光ドラム106は矢印の方向に回転し、帯電ローラ120によって一様に帯電される。スキャナー装置112より出たレーザ光は感光ドラム106へ照射され、感光ドラム106上に静電潜像が形成される。トナー容器102にはトナーが充填されており、現像スリーブ104の回転に伴い、適量のトナーが適度の帯電を受けた後、感光ドラム106上に供給されている。現像スリーブ104上のトナーは感光ドラム106の静電潜像に付着し、潜像が現像されトナー像として可視化される。前記感光ドラム106のトナー像形成とタイミングをとって、給紙カセット118に積載された記録紙が1枚ずつ給紙され、トナーと逆極性の正極のバイアスを転写ローラ105に不図示の高圧電源から印加することにより、可視化された感光ドラム106上のトナー像は記録材上に転写される。転写されずに感光ドラム106上に残った転写残トナーはクリーニングブレード108により廃トナー容器107に収納され、表面をクリーニングされた感光ドラム106は繰り返し次の画像形成プロセスに入る。
【0024】
またトナー像を乗せた記録紙は定着器110によって加熱,加圧を受け、トナー像が記録紙上に永久定着される。
【0025】
次に本実施例における転写装置について詳細に説明する。転写ローラ105は、金属芯金の外周部にEPDMやNBRなどにカーボンブラック,金属粉などのフィラーを分散させた単泡スポンジゴムや、イオン導電性を持つ発泡ウレタンゴムなどの中抵抗弾性部材をチューブ状に形成している。この転写ローラ105は感光ドラム106に当接して当接ニップ部を形成し、このニップ部を記録紙が通過する。
【0026】
転写時には転写高圧電源により転写ローラ105芯金にトナー極性と逆極性の正バイアスを印加し、中抵抗弾性部材と感光ドラム105の間に形成される電場により感光ドラム上のトナー像を、両者間に介在する記録紙上に引き付け、転写する。一方、転写ローラ105上のトナーをクリーニングを行うクリーニングモードにおいては、転写高圧電源により転写ローラ105の芯金にトナー極性と同極性の負バイアスを印加し、転写ローラ105上のトナーを感光ドラム106に転移させる。
【0027】
なお、正負両極のバイアスを印加する転写高圧電源の回路構成は、従来例で示した図5と同じである。
【0028】
図1に本実施例の画像形成装置の動作シーケンスを示す。
【0029】
プリント開始と同時に不図示の感光ドラムモータの駆動により、感光ドラム106が回転を始める。続いて、所定タイミングで帯電バイアス出力,レーザ露光,現像バイアス出力が行われる。
【0030】
転写バイアスは、感光ドラムモータ駆動開始後のタイミング:T1で、正バイアス回路を駆動し、正バイアス回路の出力電圧:Vpの電圧をVt′に制御し、転写出力端子210のレベルを紙間バイアス:Vtとする。ここで、転写出力端子210のレベルVtは、正バイアス回路の出力端の電圧:Vt′に対して、抵抗209,転写ローラのインピーダンスで分圧された値となる。
【0031】
その後、記録紙が転写ローラ105と感光ドラム106で形成されるニップ部に到達する直前のタイミング:T2で、正バイアス回路出力を切り替え、転写出力端210のレベルをプリントバイアス:Vprまで上昇させ、記録紙へのトナーの転写を行う。続いて、記録紙の後端部が前記ニップ部を通過直後のタイミング:T3で、正バイアス出力を再び低下させて、転写出力端子210の電圧レベルを紙間バイアス:Vtに切り替える。記録紙1枚目のプリントはこれで終了する。続いて、2枚目以降のプリントを行う場合は、1枚目と同様のシーケンスを繰り返し、1枚目のプリントで終了する場合は、後回転処理に移る。
【0032】
後回転処理では、所定タイミングでレーザを連続点灯してレーザ露光を行う。転写バイアスは、後回転処理に入ると同時のタイミング:T4で、正バイアス回路の出力:Vp(すなわち抵抗Rbs:206の両端の電圧)を弱バイアス:Vb′に切り替える。この状態で、転写出力端子220には弱バイアス:Vbが出力されている。更に、タイミングT5で、負バイアス回路の駆動により負バイアス回路の出力端210の出力レベルをクリーニングバイアス:Vcl′に制御する。
【0033】
タイミングT5において、正バイアス回路は、弱バイアス:Vb′の出力を持続させる。
【0034】
その後、レーザ露光,クリーニングバイアスを停止して一連のプリント動作を終了する(タイミング:T6)。
【0035】
ここで正バイアス回路の出力である弱バイアス:Vbについて説明する。弱バイアス:Vb′は負極バイアスの駆動時に発生するオーバーシュートを阻止するためのものであり、そのレベルは下記のように設定する。
【0036】
Vb′=Vcl′×R206/(R206+R250)・・・・・・・・・(式1)
前記式で表せるVb′のレベルは、負バイアス回路が出力:Vcl′を出力したときに、抵抗206と抵抗250の分圧によって、正バイアス回路の出力端に発生する電圧と同じ値である。
【0037】
すなわち、負バイアス回路の駆動開始時には、正バイアス回路の出力端は、予め弱バイアスVb′に制御されており、コンデンサ205にも、弱バイアスVb′となる電荷が充電されている。
【0038】
この状態で負バイアスの駆動が行われると、コンデンサ205に予め充電された電荷によって、コンデンサ205にラッシュ電流が流れることなく、負バイアス回路の出力は立ち上がる。よって、負バイアス回路の立ち上がり時に発生する出力電圧のオーバーシュートを阻止することができる。
【0039】
また、弱バイアスVb′のレベルは、負バイアス回路がクリーニングバイアスCl′出力時に正バイアス回路に発生する電圧と同レベルであるため、転写出力端210の電圧レベルは、弱バイアスVb′の影響を受けない。
【0040】
以上説明したように、本実施例における画像形成装置では、転写バイアス回路の構成を接地点に対して設けられた負バイアス生成回路と、前記負バイアス生成回路の出力部に直列に接続された正バイアス生成回路とし、負バイアス生成回路の出力立ち上げ時に、正バイアス出力回路を弱バイアスで出力することで、負バイアス生成回路の出力立ち上げ時のオーバーシュート発生を阻止し、オーバーシュートによる画像不良の発生を防止することができる。
【0041】
(実施例2)
実施例2である“画像形成装置”について説明する。
【0042】
実施例1では、接地点に対して設けられた負バイアス生成回路と、前記負バイアス生成回路の出力部に直列に接続された正バイアス生成回路で構成された高圧発生回路において、負バイアス生成回路の出力立ち上げ時に、正バイアス出力回路を弱バイアスで出力することで、負バイアス生成回路の出力立ち上げ時のオーバーシュート発生を阻止した。
【0043】
本実施例における転写高圧回路の基本構成は実施例1のものと同じであり、正バイアス生成回路の出力立ち上げ時に、負バイアス出力回路を弱バイアスで出力し、正バイアス生成回路の出力立ち上げ時のオーバーシュート発生を阻止することを特徴とする。
【0044】
図2は本実施例における転写高圧回路の回路図である。基本構成は実施例1の回路(図5)と同じであり、正バイアス回路の構成が異なる。402は正バイアスを生成するトランスであり、クロックCLK1によって駆動されるトランジスタ418で駆動される。トランス402の2次側には、ダイオード410,コンデンサ405,抵抗406で構成された整流回路が設けられており、直流バイアスが抵抗406間に出力される。出力電圧は抵抗411,412,413によって分圧されオペアンプ452の負入力端子に入力される。一方、オペアンプ451の正入力端子にはCPU401のD/Aポートから出力されるアナログ信号:PCNTが入力されている。オペアンプ451の出力はトランジスタ415に接続されており、トランス402への電圧を制限する。このような構成とすることで、CPU401の信号PCNTによって、転写出力端子410の電圧を制御することができる。
【0045】
図3に本実施例の画像形成装置の動作シーケンスを示す。各出力のシーケンスは実施例1と同じであり、正バイアス回路および負バイアス回路の制御方法のみが異なる。前回転領域において、タイミングT11で負バイアス出力を出力する。このときの設定レベルVj1は、タイミングT1で出力する正バイアスの紙間バイアスVtに応じて、下記のように設定する。
【0046】
Vj1=Vt×Rb1/(Rt+Rb1)・・・・・・・・・・・(式2)
ここでRtは転写出力410に接続された転写ローラ等の抵抗値である。
【0047】
次にタイミングT1で正バイアス回路の駆動により紙間バイアスVtが出力される。紙間バイアスの立ち上げ時には、負バイアス回路のコンデンサ408には、前述のバイアスVj1の印加によって、電荷が充電されていることから、コンデンサ408によるオーバーシュートの発生を阻止できる。
【0048】
次に、タイミングT12で、負バイアスし回路の出力をVj2に切り替える。このときの設定レベルVj2は、タイミングT2で出力する正バイアスのプリントバイアスVprに応じて、下記のように設定する。
【0049】
Vj2=Vpr×Rb1/(Rt+Rb1)・・・・・・・・・・(式3)
負バイアス回路の出力レベル切り替えにより、C部の電位は変化するが、正バイアス回路はD部の電圧が所定の値となるように制御される回路構成であることから、出力端子410の電位は変化しない。
【0050】
次にタイミングT2で、正バイアス回路の出力レベルを紙間バイアスVtからプリントバイアスVprに切り替える。出力バイアス切り替え時においては、負バイアス回路のコンデンサ408には、前述のバイアスVj2の印加によって、電荷が充電されていることから、コンデンサ408によるオーバーシュートの発生を防止できる。
【0051】
続いて、タイミング13では、再び負バイアス回路出力をVj1に切り替え、更にタイミングT14で出力をオフし、後回転に移行する。後回転シーケンスでは、タイミング15で負バイアス回路をクリーニングバイアス:Clに制御する。このとき、正バイアス回路は停止する。クリーニングバイアスを所定時間印加した後、タイミングT16で負バイアス回路を停止して、一連の処理を終わる。
【0052】
以上説明したように、本実施例における画像形成装置では、転写バイアス回路の構成を、接地点に対して設けられた負バイアス生成回路と、前記負バイアス生成回路の出力部に直列に接続された正バイアス生成回路とし、正バイアス生成回路の出力立ち上げ時に、負バイアス出力回路を弱バイアスで出力することで、正バイアス生成回路の出力立ち上げ時のオーバーシュート発生を阻止することができる。
【0053】
予め充電状態としたことで、正バイアス回路の立ち上げ時に平滑コンデンサを通過するラッシュ電流がなくなり、立ち上げ時に発生するオーバーシュートを阻止し、オーバーシュートによる画像不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の動作シーケンス図
【図2】実施例2における転写高圧回路の回路図
【図3】実施例2の動作シーケンス図
【図4】接触式転写ローラを用いる画像形成装置の構成を示す断面図
【図5】転写高圧回路の回路図
【符号の説明】
101 プリンタ本体
105 転写ローラ
201 CPU

Claims (1)

  1. 電子写真方式の画像形成装置において、
    出力端間にコンデンサを有する正極性の直流電圧発生手段と、
    前記正極性の直流電圧発生手段の出力端部に直列に接続された負極性の直流電圧発生手段と、
    前記コンデンサを充電した後に、前記負極性の直流電圧発生手段の出力を立ち上げるように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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