JP2004197853A - 管路の貫通部の止水構造 - Google Patents

管路の貫通部の止水構造 Download PDF

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Koji Shino
幸次 篠
Eiichi Otsuka
栄一 大塚
Hiroshi Shinjo
博 新庄
Takahide Kameda
孝秀 亀田
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Abstract

【課題】管路の貫通部の止水構造において、容易かつ短時間に施工でき、押し込みに対する反発力やボルトなどの締め付けで発生する応力によることなく、管路が心ずれしていても強力確実に止水させること。
【解決手段】コンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管と本管との間の止水構造において、
吸水樹脂を混練一体化させた水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の水膨張部の前後の少なくとも一方に非水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の非水膨張部が一体成形された外層、内層の2層の環状体からなり、両層がそれぞれ偏心しており、挿通孔から半径方向に延びる外周面に達する半割切込が形成された止水パッキン材が挿入されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス管、上下水道管、電線管等の配管(以下本管という)とコンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管との間を止水する管路の貫通部の止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管と本管との間の止水方法としては、発泡ウレタンのような発泡硬化する液状物質を注入する方法(特許文献1参照)、弾性体を2枚のフランジで挟み、ボルトでフランジを締め付けて弾性体を圧縮変形させる方法(特許文献2参照)がある。
【0003】
しかしながら、発泡硬化する液状物質を注入する方法では材料強度が弱く、実際には水圧に負け管路内に流れてしまい止水効果がない。また、注入のための作業性の悪さや接着面の汚れなどにより本管と鞘管との間の上記発泡硬化する液状物質による注入接着が完全でない場合が多く、結果として止水効果があげられないという欠点がある。
【0004】
一方、弾性体を2枚のフランジで挟み、ボルトでフランジを締め付けて弾性体を圧縮変形させる方法は、鞘管の内径と本管の外径との間隙が充分ない場合には使用不可能である。また、鞘管と本管は互いの中心軸が一致しない、所謂偏心によって芯ずれを起こしていることが多いので、その偏心量ごとに弾性体を用意しなければならず、コストがかかるという欠点がある。
【0005】
また、環状の水膨張部の前後に環状の非水膨張部が一体成形され、あらかじめ中心軸の一方に偏心させた止水栓も提案されているが(特許文献3参照)、これはケーブルを敷設するための管路の止水用に管路の下方に偏心させたものである。コンクリート壁に設けられた鞘管に本管を実際に施工する場合、現場によって偏心量は変化するため、1つの止水栓では対応できない。
【0006】
【特許文献1】
特公昭37−928号公報
【特許文献2】
実開昭55−24019号公報
【特許文献3】
特公平7−53014号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の止水構造は、容易かつ短時間に施工でき、押し込みに対する反発力やボルトなどの締め付けで発生する応力によることなく、管路が芯ずれしていても連続的に偏心量を変化でき、強力確実に止水させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決させるための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の止水構造は、コンクリート壁等の壁体3に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管2と本管1との間の止水構造において、吸水樹脂を混練一体化させた水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の水膨張部7の前後の少なくとも一方、好ましくは前後両方に非水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の非水膨張部が一体成形された外層4a、内層4bの2層の環状体からなり、両層がそれぞれ偏心しており、挿通孔5から半径方向に延びる外周面に達する半割切込6が形成された止水パッキン材4が挿入されたことを特徴とする。
【0009】
また、上記止水パッキン材4は、外層4aの最大肉厚部と内層4bの最小肉厚部が重なるとき挿通孔5が同心となり、かつ、外層4aと内層4bの最大肉厚部どうしが重なるとき挿通孔5が最大に偏心し、その偏心量が連続的に変化できることを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記の構成において、貫通部に延出される本管1の外周に止水パッキン材4をその半割切込6を開いて嵌合させ、そのまま止水パッキン材4を本管1の外周に沿って滑らせて鞘管2の内周部に押し込み、本管外周と鞘管内周との隙間を閉鎖させる。この閉鎖初期は弛い状態にあっても後に鞘管2内に浸入してきた水分によって止水パッキン材4の水膨張部7が内外周方向に膨張し、鞘管内周および本管外周に密着して強力な止水作用を行わせる。なお、この止水パッキン材4の水膨張部7の膨張は、前後の非水膨張部によって前後への膨張が阻止されていることから、内外周方向への膨張が大きくなり、しかも前後に膨張突出してちぎれる等の不具合もない。また、比較的脆い材質の水膨張部7が前後の非水膨張部によって保護されていることからその取り扱いは容易である。また止水パッキン材4は、外層4a、内層4bはそれぞれ偏心していることから、嵌合状態を変えることにより、同心から偏心した状態の管路まで連続的に対応可能になる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る止水構造の断面図、図2は、同実施例に用いた止水パッキン材の正面図、図3は、同実施例に用いた止水パッキン材の側面図である。通常、本管1を挿通した鞘管2は、地下構造物等のコンクリート壁の壁体3を貫通して埋め込まれている。この本管1の外周と鞘管2の内周との間に嵌合される止水パッキン材4は、外層4aと内層4bをそれぞれ形成したもので、外層4aを貫通する挿通孔5aと、内層4bを貫通する挿通孔5はそれぞれ、止水パッキン材4の中心軸の一方に偏心して形成され、その他方の大径肉厚側では、挿通孔5および挿通孔5aの内周から半径方向に外周に達する半割切込6を設けている。そして、止水パッキン材4の軸方向の中間には、環状に形成された水膨張部7が介設されて一体に成形されている。しかして、止水パッキン材4は、上記水膨張部7を除く部分すなわちその前後を通常の非水膨張性ゴム材あるいは熱可塑性エラストマー材で構成する非膨張部とするものが好ましく、上記水膨張部7は吸水性樹脂(水膨張性樹脂)を混練させた水膨張性ゴム材あるいは熱可塑性エラストマー材で作られる。この場合、水膨張部7と他の非水膨張部とは共加硫することが望ましい。したがって、鞘管2内で偏って配置される本管1を嵌合させた状態で止水パッキン材4の外層4aと内層4bの嵌合状態を調節して本管1の外周と鞘管2の内周との間に嵌挿して使用される。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、止水パッキン材4として、吸水膨張するゴム材または熱可塑性エラストマー材を使用しているため、材料強度があり、発泡ウレタンのように水圧に負けて流れ出ることもなく、また、ボルトなどの締め付けで発生する応力によらず、吸水膨張による膨張力を止水作用に利用したため、単純な製品形状で押し込み力も少なくてよい。そして、止水パッキン材4は、水膨張部7が非水膨張部に挟まれて一体成形されているので、膨張方向が規制され、止水方向に対し有効に作用させることができる。また、止水パッキン材4を本管1にセットするため、外周から内周までに達する切込は半割切込6、1カ所であり、必要以上に分割されず、紛失する恐れもない。また、止水パッキン材4の外層4a、内層4bはそれぞれ偏心しているため、本管1と鞘管2との間で心ずれを起こしていても連続的に偏心量に対応できるので、外層4a、内層4bの1セットを用意することでよく、従来のように偏心量ごとの止水パッキン材を用意することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る止水構造の断面図である。
【図2】同実施例に用いた止水パッキン材の正面図である。
【図3】同実施例に用いた止水パッキン材の側面図である。
【符号の説明】
1・・・本管
2・・・鞘管
3・・・コンクリート壁等の壁体
4・・・止水パッキン材
5・・・挿通孔
6・・・半割切込
7・・・水膨張部

Claims (2)

  1. コンクリート壁等に埋め込まれている管路の貫通部の鞘管と本管との間の止水構造において、
    吸水樹脂を混練一体化させた水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の水膨張部の前後の少なくとも一方に非水膨張性ゴム材または熱可塑性エラストマー材よりなる環状の非水膨張部が一体成形された外層、内層の2層の環状体からなり、両層がそれぞれ偏心しており、挿通孔から半径方向に延びる外周面に達する半割切込が形成された止水パッキン材が挿入されたことを特徴とする管路の貫通部の止水構造。
  2. 上記止水パッキン材は、外層の最大肉厚部と内層の最小肉厚部が重なるとき挿通孔が同心となり、かつ、外層と内層の最大肉厚部どうしが重なるとき挿通孔が最大に偏心し、その偏心量が連続的に変化できることを特徴とする請求項1に記載の管路の貫通部の止水構造。
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