JP4425498B2 - マンホール耐震ジョイント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道設備等に使用するマンホールと、そのマンホールの削孔部に連通する枝管とを接続する耐震性に優れたジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水道設備等に使用するマンホールと、そのマンホールに連通する枝管とを接続するためのジョイントとして、例えば、図1に示すものがある。
【0003】
これは、マンホール6に穿設した削孔部6aに挿通した枝管7に、環状ゴムソケット8のC字状スリット付拡張バンド部8aを挟んで剛性継手9を挿通し、締付帯10で締結すると共に、剛性継手9の鍔部9aに複数のボルト11を打ち込んでマンホール6に固定している。こうした構造のジョイントは、ある程度の耐震性を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のジョイントの耐震性は必ずしも十分とは言えない。すなわち、このジョイントにおいては、剛性継手9の鍔部9aにボルト11を打ち込んでマンホール6に固定しているために、ボルト11の打込み方向が枝管7の挿入方向とほぼ平行に近くなっている。従って、地震あるいは大きな振動が発生した場合において、枝管7がマンホール6から抜ける方向Dに力が作用すると、ボルト11はその力に効果的に対抗することができない。その結果、枝管7がマンホール6から外れてしまい易い。
【0005】
枝管7がマンホール6から外れてしまうといった事態を防止するためには多数のボルト11を打ち込めば良いが、そうするとコストが嵩み、多大の施工時間を要するので好ましくない。
【0006】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、耐震性に優れ、かつ、コストの削減と施工時間の短縮を図ることのできるマンホール耐震性ジョイントを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
図2乃至図5を参照して説明する。本発明に係るマンホール耐震ジョイントは、マンホール6の削孔部6aに枝管7を挿入した状態で前記マンホールと枝管とを連結するためのジョイントであって、マンホール6の削孔部6a内に嵌込む環状弾性シール材2と、弾性シール材2内に内端を嵌込む剛性管1と、剛性管1の内周面から該内周面に垂直に環状弾性シール材2を貫いてマンホールの削孔部6aに打ち込まれるボルト5と、剛性管1内に内端を嵌込まれる枝管7と、剛性管1の外周面外端に嵌合する大径部3eと,枝管7に嵌合する小径部3fとを有し,且つ剛性管1と枝管7とに跨がって嵌合する環状弾性嵌着材3と、弾性嵌着材3の小径部3fおよび大径部3eの外周に巻回される締付バンド4とからなるものである。
【0008】
なお、弾性シール材2を、押出成形したところの紐状成形品の端部をつなぎ合わせ形成し、その外周面に、削孔部6aに弾接する山形状のシールリップ部2aを突設すると共に、外周面端部に、マンホール6の外周面に弾接する位置決め鍔部2bを突設したものとすると良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係るマンホール耐震ジョイントの実施形態を、図2乃至図5に示す。この耐震ジョイントは、マンホール6の削孔部6aに枝管7を挿入した状態で、当該マンホール6と枝管7とを連結するためのものであって、剛性管1,環状弾性シール材2,環状弾性嵌着材3,複数の締付バンド4および複数のボルト5で構成される。
【0010】
剛性管1は、枝管7の末端部に嵌合し、一端部が削孔部6a内に侵入位置するところの剛性に優れた円筒状のステンレス製である。弾性シール材2は、押出成形した紐状成形品を所定長さに切断し、円筒状に丸めて端部同士をつなぎ合わせ円環状にしたものである。当該弾性シール材2は、剛性管1の外周面内端に嵌合し、削孔部6aの内周面に弾接する四つの山形状に形成したシールリップ部2aと、マンホール6の外壁面に弾接する位置決め鍔部2bとを有するゴム製である。
【0011】
弾性嵌着材3は、肉薄で筒状の硬質ゴム製で、剛性管1の外周面外端に嵌合する大径部3eと枝管7に嵌合する小径部3fとを有し、前記剛性管1と枝管7とに跨がって嵌合するものである。この弾性嵌着材3も、弾性シール材2と同様に、押出成形した紐状成形品を所定長さで切断し、円筒状に丸めて端部同士をつなぎ合わせ円環状にしたものである。締付バンド4は、金属製で、弾性嵌着材3の小径部3fおよび大径部3eに巻回され、当該弾性嵌着材3を枝管7および剛性管1に強固に締付けて固定する。そして、ボルト5は、剛性管1の内周面から、当該内周面に対して垂直方向に、弾性シール材2を貫通して、マンホール6の削孔部6aの内周面に打ち込まれるものである。なお、ボルト5の数は剛性管1の径によって決定する。
【0012】
このマンホール耐震ジョイントの最大の特徴は、耐震性に優れることである。すなわち、この耐震ジョイントにおいては、ボルト5を剛性管1の内周面から、当該内周面に垂直方向に向けてマンホール6の削孔部6aに打ち込んでいるため、地震等によって枝管7がマンホール6から抜ける方向Dに力が作用した際、その抜ける方向Dに対して垂直に位置するボルト5は、その力に効果的に対抗することができる。従って、枝管7の抜け出しを未然を防止することができる。
【0013】
ちなみに、ボルト5が、図1に示す従来技術のように枝管7が抜ける方向Dにほぼ平行に近く打ち込まれていると、振動によってボルト5が抜け、それによって枝管7が外れてしまい易い。本発明の耐震ジョイントは、ボルト5が枝管7が抜ける方向Dに対して垂直に打ち込まれているので、ボルト5自体が抜け難く、よって枝管7の抜け出しを確実に防止することができる。
【0014】
なお、剛性管1と枝管7とが弾性嵌着材3および締付バンド4によって強固に固定されていることによっても、枝管7の抜け出しが確実に防止される。
【0015】
また、各ボルト5が従来のボルト11より大きな力に対抗することができるため、ボルト5の打込み本数を削減することができ、これにより、コストの削減と施工時間の短縮を図ることができる。
【0016】
さらに、剛性管1はその一端部を削孔部6a内に侵入位置させるものであり、従来の剛性継手9のように鍔部9aを設ける必要がないので、成形材料を節減でき、コストを削減することができる。
【0017】
なお、本実施形態においては、剛性管1の一端部外周面に二つの凸部1cを設け、その凸部1cに弾性シール材2の内周面に形成した凹部2cを係合させ、両者を正確に組付けるようにしている。また、剛性管1の他端部外周面にも突条部1dを設けると共に弾性嵌着材3の内周面に係合部3dを形成し、両者を係合して組付き位置を設定している。
【0018】
また、弾性シール材2および弾性嵌着材3は押出成形によって紐状に成形し、所定長さに切断して端部同士をつなぎ合わせ円環状にすることによって、あらゆる口径の枝管7に対応したものを容易に製作することができる。また、周方向に押出成形するので、弾性シール材2では山形状のシールリップ部2a、位置決め鍔部2bおよび凹部2cを正確に形成することができ、弾性嵌着材3では大径部3e、小径部3fおよび係合部3dを正確に形成することができる。
【0019】
なお、図2に示す如く、剛性管1の内端側の枝管7と削孔部6aとの間にポリエチレン発泡体製紐状成形品を削孔部6cに沿わせるように嵌め込み両端を突合わせてバックアップ材20とし、バックアップ材20の内側の枝管7と削孔部6aとの間の隙間にシリコーンまたはウレタン等よりなる不定形シーリング材21を充填すればシール性が向上する。
【0020】
また削孔部6aと弾性シール材2との間にシーリング材等の接着剤22を介在させることによりシール性が向上する。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係るマンホール耐震ジョイントは、ボルト5を剛性管1の内周面から、当該内周面に垂直方向に向けてマンホール6の削孔部6aに打ち込んでいるため、枝管7の抜け出しを未然に防止することができる。これにより、これまでよりも高い耐震性を持たせることができる。
【0022】
また、各ボルト5が従来のボルト11より大きな力に対抗することができるため、ボルト5の打込み本数を削減することができ、これにより、コストの削減と施工時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係るマンホール耐震ジョイントを示す半断面平面図である。
【図2】 本発明に係るマンホール耐震ジョイントの実施形態を示す部分断面平面図である。
【図3】 図2に示すマンホール耐震ジョイントの剛性管を示す半断面平面図である。
【図4】 図2に示すマンホール耐震ジョイントの弾性シール材を示す半断面平面図である。
【図5】 図2に示すマンホール耐震ジョイントの弾性嵌着材を示す半断面平面図である。
【符号の説明】
1 剛性管
1c 凸部
1d 突条部
2 弾性シール材
2a シールリップ部
2b 位置決め鍔部
2c 凹部
3 弾性嵌着材
3d 係合部
3e 大径部
3f 小径部
4 締付バンド
5 ボルト
6 マンホール
6a 削孔部
7 枝管
8 ゴムソケット
8a 拡張バンド部
9 剛性継手
9a 鍔部
10 締付帯
11 ボルト
20 バックアップ材
21 シーリング材
22 接着剤
D 抜ける方向
Claims (2)
- マンホール(6)の削孔部(6a)に枝管(7)を挿入した状態で前記マンホールと枝管とを連結するためのジョイントであって、マンホールの削孔部内に嵌込む環状弾性シール材と、弾性シール材(2)内に内端を嵌込む剛性管(1)と、剛性管の内周面から該内周面に垂直に環状弾性シール材を貫いてマンホールの削孔部に打ち込まれるボルト(5)と、剛性管内に内端を嵌込まれる枝管と、剛性管の外周面外端に嵌合する大径部(3e)と,枝管に嵌合する小径部(3f)とを有し,且つ剛性管と枝管とに跨がって嵌合する環状弾性嵌着材(3)と、弾性嵌着材の小径部外周および大径部外周に巻回される締付バンド(4)とからなるマンホール耐震ジョイント。
- 押出成形した紐状成形品の端部をつなぎ合わせて形成したところの環状弾性シール材(2)の外周面に削孔部(6a)に弾接する山形状のシールリップ部(2a)を突設すると共に、外周面端部に,マンホール(6)の外壁面に弾接する位置決め鍔部(2b)を突設した請求項1記載のマンホール耐震ジョイント。
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