JP3444534B2 - 接続用継手 - Google Patents
接続用継手Info
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Description
ルやマンホール等の接続部間を連結するために用いられ
る複数の地中埋設管のうちの管軸芯方向で隣合う地中埋
設管同士を接続するために用いる接続用継手に関する。
を接続するには、例えば図6に示すように、両側のそれ
ぞれに、地中埋設管1を差し込むことができる差し込み
部10A,10Aを備えた継手10を用い、各地中埋設
管1の両端のそれぞれにシール材11を備えさせ、一方
の地中埋設管1の一端を継手10の一方の差し込み部1
0Aに内挿し、他方の地中埋設管1の一端を継手10の
他方の差し込み部10Aに内挿することによって、隣合
う地中埋設管同士をシール処理した状態で接続するよう
にしている。尚、図に示す10Bは、地中埋設管1の差
し込み量を規制するために継手10の差し込み方向ほぼ
中央部に内側に突出形成された突出部である。
埋設管1を内挿するだけであることから、長期使用に伴
って次第にシール性能が低下して、地中埋設管同士の接
続部から内部に水等が侵入してしまうことがあり、改善
の余地があった。因みに、接続直後のシール性能を飛躍
的に高めることにより、シール性能の低下度合いを小さ
なものにすることが考えられるが、この場合、継手10
の差し込み部10Aの内径と地中埋設管1の外径との寸
法差を小さくすることになり、継手10の差し込み部1
0Aに地中埋設管1を差し込み難い作業性の低下を招
き、実施し難いものである。このように継手10の差し
込み部10Aに地中埋設管1を無理やり差し込む構成で
は、部材の損傷や変形等のトラブルを招くことがあるた
め、実際には、前記寸法差には限界があり、接続直後の
シール性能を飛躍的に高めることができないものであっ
た。
鑑み、解決しようとするところは、長期使用においても
地中埋設管同士の接続部から内部に水等が侵入すること
を確実に回避することができる接続用継手を提供する点
にある。
前述の課題解決のために、地中に埋設される複数の地中
埋設管のうちの管軸芯方向で隣合う地中埋設管の一端部
同士を突き合わせた状態で、該隣合う地中埋設管の一端
部同士間に渡って外嵌するための継手本体と、前記継手
本体を前記隣合う地中埋設管の一端部同士間に渡って外
嵌した状態において、該継手本体の管軸方向両端部のそ
れぞれを締め付けて該隣合う地中埋設管同士の接続とシ
ール処理とを行うための締め付け具とを備え、前記継手
本体が弾性を有するゴム又はプラスチックでなり、か
つ、該継手本体のうちの少なくとも管軸方向両端部の硬
度を他の部分の硬度よりも小さな値に設定し、前記継手
本体の管軸方向両端部の肉厚を他の部分の肉厚よりも薄
く形成し、かつ、該継手本体の管軸方向両端部の内面に
前記地中埋設管の外面に接触する環状の突出部を形成し
たことを特徴としている。従って、継手本体を隣合う地
中埋設管の一端部同士間に渡って外嵌した状態で、継手
本体の管軸方向両端部を締め付け具にて締め付けること
によって、隣合う地中埋設管同士を管の弾性力によりシ
ール処理した状態で接続することが可能になる。尚、前
記締め付け具による締め付け力を変更することにより、
シール性能を変更調節することができる。しかも、継手
本体の硬度を変更するだけで、シール機能を付与するこ
とができ、シール材を別体形成する必要がないだけでな
く、別体形成されたシール材を接着剤等を用いて継手本
体に取り付ける必要もない。又、別体形成されたシール
材の剥がれ等の問題もない。又、継手本体の管軸方向両
端部を容易に締め付け操作することができるとともに、
環状の突出部のみを変形させるだけの締め付け操作力で
シール処理した状態で接続することができ、継手本体の
管軸方向両端部に対する締め付け操作力の軽減を図るこ
とができるとともに、環状の突出部によりシール性能を
高めることができる。
によって、2つに分割されたもので継手本体を構成した
場合に比べて部材点数を少なくすることができるだけで
なく、前述のように継手本体の管軸方向両端部の硬度値
の小さな部分を締め付け具にて締め付けるだけでシール
処理を完了することができる。
バンドを拡縮操作するための螺子体とからなり、前記バ
ンドを入り込み可能な凹部を前記継手本体の管軸方向両
端部の外面に形成することによって、バンドが管軸方向
に移動して継手本体から外れることを凹部が確実に阻止
することができる。
0°〜60°の範囲に設定し、該管軸方向両端部を除い
た他の部分の硬度を80°〜95°の範囲に設定するこ
とによって、管軸方向両端部のシール性能及び管軸方向
両端部を除いた部分、つまり管軸方向中間部の保形強度
を良好に維持させることができる。
向両端部の硬度よりも小さな(低い)値に設定すること
によって、継手本体の管軸方向両端部の保形強度の低下
を抑制しながら、シール性能をより高めることが可能に
なる。
ル等の接続部間を接続するための複数の地中埋設管1,
1のうちの2つの地中埋設管1,1が継手2を介して接
続された状態を示している。前記地中埋設管1,1は、
合成樹脂等により形成され、螺旋状の凸部1Aと螺旋状
の凹部1Bとを備え、その内部には、光ケーブルや情報
ケーブル、あるいは通信ケーブル等が通線されることに
なる。
前記地中埋設管1の外径よりも少し大きな内径を有する
円筒状に形成された継手本体3と、この継手本体3の管
軸芯方向、つまり長手方向両端部に備えさせた4つの締
め付け具4…とからなっている。そして、前記継手本体
3は、ゴムでなり、硬度をほぼ90°に設定した硬い中
間部3Aと、この中間部3Aの長手方向両端に位置し、
かつ、硬度をほぼ50°に設定した柔らかい両端部3
B,3Bとからなっている。又、前記両端部3B,3B
の肉厚を前記中間部3Aの肉厚よりも薄く形成すること
によって、中間部3Aの保形強度を高めることができな
がらも、両端部3B,3Bを縮径方向に容易に変形させ
て締め付け操作力の低減を図ることができるようにして
いる。前記締め付け具4…は、多ければ多いほど締め付
けを確実に行うことができるが、締め付け具4…の個数
は、図に示す4つに限定されるものではない。又、前記
継手本体3の中間部3Aの硬度をほぼ90°にし、両端
部3B,3Bの硬度をほぼ50°にしたが、使用場所や
地中埋設管1の硬度等に応じて、継手本体3の中間部3
Aの硬度を40°〜60°の間で、又、両端部3B,3
Bの硬度を80°〜95°の間で変更調節することがで
きる。前記継手本体3は、ゴムが最適であるが、ゴムの
他、ゴムのような性質を持つポリウレタンでもよく、弾
性を有する各種のプラスチックを用いることができる。
ように、両端が重なり合わせることにより環状としたス
テンレス製のバンド4Aと、このバンド4Aを拡縮操作
するための螺子体4Bとからなり、螺子体4Bを一方向
に回転操作することによりバンド4Aの両端の重なり合
い部分を増大させることで、バンド4Aを縮径操作して
継手本体3の両端部3B,3Bを締め付けることができ
るようにしている。そして、前記締め付け具4…は、前
記継手本体3の両端部3B,3Bの外面それぞれに形成
されている凹部3b,3bに入り込んだ状態で装着され
ており、締め付け具4…が管軸方向に移動することがな
いようにしている。又、前記継手本体3の両端部3B,
3Bの内面のうちの前記凹部3b,3bに対応する部分
に、内方側に突出する環状の矩形状の一対の突出部3
T,3Tを一体形成して、シール性能を高めることがで
きるようにしている。前記突出部3T,3Tを、図5に
示すように、前記両端部3B,3Bと異なる層に形成
し、その突出部3T,3Tの硬度を両端部3B,3Bの
硬度よりも小さな値(例えば硬度値を40°)にするこ
とにより、よりシール性能を高めるようにしてもよい。
前記突出部3T,3Tの形状や突出度合い等は、自由に
変更することができる。
続方法について説明すれば、まず図2に示すように、継
手本体3の両端部3B,3Bの4つの凹部に締め付け具
4を嵌め込む。尚、最初から締め付け具4が嵌め込まれ
たものでもよい。前記締め付け具4…を備えた継手本体
3の一端を、一方の地中埋設管1の一端に外挿した後、
図3の矢印方向、つまり他方の地中埋設管1側に前記継
手本体3を移動させることにより、図4に示すように、
継手本体3が2つの地中埋設管1,1の一端部それぞれ
をほぼ同一範囲で外嵌した状態にする。尚、図3及び図
4において、図面が煩雑になることを考慮して、締め付
け具4を省略したものにしている。このように2つの地
中埋設管1,1の一端部同士を突き合わせた状態で、継
手本体3を該一端部間に渡って外嵌した状態において、
図示していない締め付け具4の螺子体4Bを締め付け操
作することにより、図4に一部矢印で示すように、継手
本体3を径方向に締め付けて、突出部3T,3Tが地中
埋設管1,1の表面(外面)を押圧し、シール処理と2
つの地中埋設管1,1の接続とを完了することができる
ようにしている。図3及び図4では、地中埋設管1,1
の一端部同士間に隙間が発生している状態を示している
が、地中埋設管1,1の端面同士が接当した状態、つま
り前記隙間がない状態であってもよい。前記一方の地中
埋設管1の一端に、前記継手本体3を外挿しておけば、
例えば図3において、2つの地中埋設管1,1の互いに
離れる側の端部それぞれが固定されている場合であって
も、継手本体3を図3に示す矢印方向に移動させるだけ
で容易に2つの地中埋設管1,1の一端部間に渡って外
嵌させることができる。しかし、図6で示した従来のよ
うに、継手10に差し込むために一方の地中埋設管1を
移動させる必要があり、前記のように2つの地中埋設管
1,1の互いに離れる側の端部それぞれが固定されてい
る場合には、継手10に一方の地中埋設管1を移動させ
て差し込むことが非常に難しく、本願発明ではこのよう
な場合でも容易に接続することができる利点がある。
するゴム又はプラスチックでなり、かつ、継手本体のう
ちの少なくとも管軸方向両端部の硬度を他の部分よりも
小さな(低い)値に設定し、締め付け具により所定の締
め付け力にすることによって、長期使用においてもシー
ル性能が大きく低下することがなく、従来のように地中
埋設管同士の接続部から内部に水等が侵入することを確
実に回避することができる信頼性の高い接続用継手を提
供することができる。又、シール材を別体形成する必要
がないだけでなく、別体形成されたシール材を接着剤等
を用いて継手本体に取り付けることを不要にすることが
でき、製造面及びコスト面において有利になる。又、別
体形成されたシール材の剥がれ等の問題がなく、商品価
値の高い接続用継手とすることができる。又、継手本体
に加わる衝撃力を継手本体が持つ弾性力により良好に吸
収することができる利点もある。又、継手本体の管軸方
向両端部の肉厚を他の部分の肉厚よりも薄く形成し、か
つ、継手本体の管軸方向両端部の内面に地中埋設管の外
面に接触する環状の突出部を形成することによって、継
手本体の管軸方向両端部に対する締め付け操作力の軽減
を図ることができるとともに、環状の突出部によりシー
ル性能を高めることができ、接続作業面及び性能面のい
ずれにおいても優れたものにすることができる。
で構成することによって、2つに分割されたもので継手
本体を構成した場合に比べて部材点数を少なくすること
ができるだけでなく、前述のように継手本体の管軸方向
両端部の硬度の小さな部分を締め付け具にて締め付ける
だけでシール処理を完了することができ、コスト面及び
接続作業面において有利になる。
バンドと、このバンドを拡縮操作するための螺子体とか
らなり、バンドを入り込み可能な凹部を継手本体の管軸
方向両端部の外面に形成することによって、バンドが管
軸方向に移動して継手本体から外れることを凹部が確実
に阻止することができ、特に地盤沈下や地震等により発
生する振動等により不測にバンドが外れること等を確実
に阻止することができ、使用場所等に限定されない信頼
性の高い有益な接続用継手とすることができる。
体の管軸方向両端部の硬度よりも小さな(低い)値に設
定することによって、継手本体の管軸方向両端部の保形
強度の低下を抑制しながら、シール性能をより高めるこ
とが可能になり、シール部材を継手に一体化した製造面
において有利にしながらも、別体のシール部材を継手に
備えさせたものと同等のシール性能を発揮させることが
できる。
示す側面図。
斜視図。
断面図。
断面図。
断面にした側面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 地中に埋設される複数の地中埋設管のう
ちの管軸芯方向で隣合う地中埋設管の一端部同士を突き
合わせた状態で、該隣合う地中埋設管の一端部同士間に
渡って外嵌するための継手本体と、前記継手本体を前記
隣合う地中埋設管の一端部同士間に渡って外嵌した状態
において、該継手本体の管軸方向両端部のそれぞれを締
め付けて該隣合う地中埋設管同士の接続とシール処理と
を行うための締め付け具とを備え、前記継手本体が弾性
を有するゴム又はプラスチックでなり、かつ、該継手本
体のうちの少なくとも管軸方向両端部の硬度を他の部分
の硬度よりも小さな値に設定し、前記継手本体の管軸方
向両端部の肉厚を他の部分の肉厚よりも薄く形成し、か
つ、該継手本体の管軸方向両端部の内面に前記地中埋設
管の外面に接触する環状の突出部を形成してなる接続用
継手。 - 【請求項2】 前記継手本体が筒状のものでなる請求項
1記載の接続用継手。 - 【請求項3】 前記締め付け具が、環状のバンドと、こ
のバンドを拡縮操作するための螺子体とからなり、前記
バンドを入り込み可能な凹部を前記継手本体の管軸方向
両端部の外面に形成してなる請求項1又は2記載の接続
用継手。 - 【請求項4】 前記継手本体の管軸方向両端部の硬度を
40°〜60°の範囲に設定し、該管軸方向両端部を除
いた他の部分の硬度を80°〜95°の範囲に設定して
なる請求項1又は2記載の接続用継手。 - 【請求項5】 前記突出部の硬度を前記継手本体の管軸
方向両端部の硬度よりも小さな値に設定してなる請求項
1記載の接続用継手。
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Family Applications (1)
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JP09040599A Expired - Fee Related JP3444534B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 接続用継手 |
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