JP2000304190A - 消音性継手及びそれと消音性パイプとの接続構造 - Google Patents
消音性継手及びそれと消音性パイプとの接続構造Info
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- F16L55/02—Energy absorbers; Noise absorbers
- F16L55/033—Noise absorbers
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 消音性継手と消音性パイプとを接続した時
に、該継手及び該パイプのそれぞれの中間層である軟質
樹脂発泡体への水の浸入を防止できる消音性継手を提供
する 【解決手段】 消音性パイプを挿入する受け口をもった
消音性継手であって、本体が硬質樹脂外層/軟質樹脂発
泡体中間層/硬質樹脂内層の三層からなり、受け口が外
層のみからなり、その受け口奥部の端面に、環状の軟質
弾性体が消音性パイプの接続時にその端面と受け口奥部
の中間層及び内層の端面とを覆うよう装着されている消
音性継手。
に、該継手及び該パイプのそれぞれの中間層である軟質
樹脂発泡体への水の浸入を防止できる消音性継手を提供
する 【解決手段】 消音性パイプを挿入する受け口をもった
消音性継手であって、本体が硬質樹脂外層/軟質樹脂発
泡体中間層/硬質樹脂内層の三層からなり、受け口が外
層のみからなり、その受け口奥部の端面に、環状の軟質
弾性体が消音性パイプの接続時にその端面と受け口奥部
の中間層及び内層の端面とを覆うよう装着されている消
音性継手。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物空間の給排水
管等の配管に好適に使用される消音性継手及びそれと消
音性パイプとの接続構造に関するものである。
管等の配管に好適に使用される消音性継手及びそれと消
音性パイプとの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、消音性や保温性等の機能を付与す
るため発泡樹脂層を有する配管材とそれらの接続構造と
して、例えば特願平8−124910号公報に記載され
ているように、発泡樹脂管と発泡樹脂管が挿入可能な受
け口が形成され管継手のストッパーにその周方向に沿っ
て環状弾性体が装着された発泡樹脂管と管継手の接続構
造が知られている。
るため発泡樹脂層を有する配管材とそれらの接続構造と
して、例えば特願平8−124910号公報に記載され
ているように、発泡樹脂管と発泡樹脂管が挿入可能な受
け口が形成され管継手のストッパーにその周方向に沿っ
て環状弾性体が装着された発泡樹脂管と管継手の接続構
造が知られている。
【0003】しかしながら、上記の発泡樹脂管と管継手
との接続構造においては、発泡樹脂管に用いられる発泡
樹脂が硬質樹脂発泡体であるときに発泡層への水の浸入
防止の効果を有するが、消音性を付与するために発泡樹
脂に軟質樹脂発泡体を用いると発泡樹脂層での圧縮力が
不足し、発泡層への水の浸入が頻繁に発生するという問
題がある。
との接続構造においては、発泡樹脂管に用いられる発泡
樹脂が硬質樹脂発泡体であるときに発泡層への水の浸入
防止の効果を有するが、消音性を付与するために発泡樹
脂に軟質樹脂発泡体を用いると発泡樹脂層での圧縮力が
不足し、発泡層への水の浸入が頻繁に発生するという問
題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来の問題点を解消し、消音性継手と消音性パイプとを
接続した時に、該継手及び該パイプのそれぞれの中間層
である軟質樹脂発泡体に水が浸入しない継手と、 これを
用いてパイプを接続した時の接続構造を提供することを
目的としてなされたものである。
従来の問題点を解消し、消音性継手と消音性パイプとを
接続した時に、該継手及び該パイプのそれぞれの中間層
である軟質樹脂発泡体に水が浸入しない継手と、 これを
用いてパイプを接続した時の接続構造を提供することを
目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
(発明1)の消音性継手は、外層及び内層が硬質樹脂で
中間層が軟質樹脂発泡体である三層構造の消音性パイプ
を挿入できる受け口を持つ消音性継手であって、継手本
体の外層及び内層が硬質樹脂、中間層が軟質樹脂発泡体
からなり、受け口が前記外層のみからなり、その受け口
奥部の端面に、環状の軟質弾性体が、消音性パイプの接
続時にその端面と受け口奥部の中間層及び内層の端面と
を覆うよう装着されていることを特徴とする消音性継手
である。
(発明1)の消音性継手は、外層及び内層が硬質樹脂で
中間層が軟質樹脂発泡体である三層構造の消音性パイプ
を挿入できる受け口を持つ消音性継手であって、継手本
体の外層及び内層が硬質樹脂、中間層が軟質樹脂発泡体
からなり、受け口が前記外層のみからなり、その受け口
奥部の端面に、環状の軟質弾性体が、消音性パイプの接
続時にその端面と受け口奥部の中間層及び内層の端面と
を覆うよう装着されていることを特徴とする消音性継手
である。
【0006】請求項2に記載の本発明(発明2)の消音
性継手は、環状の軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡
体、もしくは受け口側及びその反対方向に凸状である軟
質樹脂体であることを特徴とする請求項1に記載の消音
性継手である。
性継手は、環状の軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡
体、もしくは受け口側及びその反対方向に凸状である軟
質樹脂体であることを特徴とする請求項1に記載の消音
性継手である。
【0007】請求項3に記載の本発明(発明3)の接続
構造は、上記消音性継手の受け口に消音性パイプが挿入
され、環状の軟質弾性体が消音性パイプ及び継手の双方
の内層の硬質樹脂により圧縮され、消音性パイプの軟質
樹脂発泡体及び継手の軟質樹脂発泡体に入り込むことを
特徴とする消音性継手と消音性パイプとを接続する接続
構造である。
構造は、上記消音性継手の受け口に消音性パイプが挿入
され、環状の軟質弾性体が消音性パイプ及び継手の双方
の内層の硬質樹脂により圧縮され、消音性パイプの軟質
樹脂発泡体及び継手の軟質樹脂発泡体に入り込むことを
特徴とする消音性継手と消音性パイプとを接続する接続
構造である。
【0008】発明1においては、内外装の硬質樹脂とし
ては、例えばポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の各種樹脂材料が
使用でき内外層樹脂は相互に異なった樹脂材料であって
もよい。
ては、例えばポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の各種樹脂材料が
使用でき内外層樹脂は相互に異なった樹脂材料であって
もよい。
【0009】発明1における中間層の軟質樹脂発泡体と
しては、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエ
ン共重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポ
リマーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、
アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、
イソブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)、シリ
コンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等
の合成ゴムを含むゴム発泡体、熱可塑性エラストマー樹
脂(塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラスト
マー等)の発泡体、軟質ウレタン樹脂発泡体等が用いら
れる。
しては、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエ
ン共重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポ
リマーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、
アクリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、
イソブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)、シリ
コンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等
の合成ゴムを含むゴム発泡体、熱可塑性エラストマー樹
脂(塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラスト
マー等)の発泡体、軟質ウレタン樹脂発泡体等が用いら
れる。
【0010】発明2における、環状の弾性体は独立気泡
の軟質樹脂発泡体(以降、環状発泡体という)もしくは
受け口及びその反対方向に凸型である軟質樹脂体(以
降、環状軟質体という)であることが望ましい。
の軟質樹脂発泡体(以降、環状発泡体という)もしくは
受け口及びその反対方向に凸型である軟質樹脂体(以
降、環状軟質体という)であることが望ましい。
【0011】環状の軟質弾性体が環状発泡体である場合
は、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエン共
重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポリマ
ーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アク
リロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、イソ
ブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)、シリコン
ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等の合
成ゴムを含むゴム発泡体、熱可塑性エラストマー樹脂
(塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマ
ー等)の発泡体等が用いられてよい。
は、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエン共
重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポリマ
ーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アク
リロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、イソ
ブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)、シリコン
ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等の合
成ゴムを含むゴム発泡体、熱可塑性エラストマー樹脂
(塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマ
ー等)の発泡体等が用いられてよい。
【0012】環状発泡体の発泡倍率は2倍以上でかつそ
の弾性率が継手及びパイプの中間層の双方の軟質樹脂発
泡体の弾性率より大きい発泡倍率未満であるものが良
く、また独立気泡率は95%以上のものが好ましい。
の弾性率が継手及びパイプの中間層の双方の軟質樹脂発
泡体の弾性率より大きい発泡倍率未満であるものが良
く、また独立気泡率は95%以上のものが好ましい。
【0013】発泡倍率が2倍未満だと環状発泡体が剛直
になって、消音性パイプの接続時に環状発泡体がパイ
プ、継手双方の内層の硬質樹脂により圧縮されてパイ
プ、管双方の中間発泡層に入り込むことが少なくなって
しまい、環状発泡体の発泡倍率が大きくなってその弾性
率が継手及びパイプの中間層のいずれかの発泡体の弾性
率より小さくなれば、逆に継手及びパイプの中間層の発
泡体から押し潰されてしまう恐れがでるからである。 独
立気泡率が95%未満だと、水が浸入する恐れがでるか
らである。
になって、消音性パイプの接続時に環状発泡体がパイ
プ、継手双方の内層の硬質樹脂により圧縮されてパイ
プ、管双方の中間発泡層に入り込むことが少なくなって
しまい、環状発泡体の発泡倍率が大きくなってその弾性
率が継手及びパイプの中間層のいずれかの発泡体の弾性
率より小さくなれば、逆に継手及びパイプの中間層の発
泡体から押し潰されてしまう恐れがでるからである。 独
立気泡率が95%未満だと、水が浸入する恐れがでるか
らである。
【0014】環状の軟質弾性体が、環状軟質体である場
合は、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエン
共重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポリ
マーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ア
クリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、イ
ソブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)等の合成
ゴム、熱可塑性エラストマー樹脂(塩化ビニル系エラス
トマー、オレフィン系エラストマー等)が用いられてよ
い。
合は、例えば天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエン
共重合ゴム(SBR)、エチレン・プロピレンターポリ
マーゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ア
クリロニトリル・ブタジエン共重合ゴム(NBR)、イ
ソブチレン・イソプレン共重合ゴム(IIR)等の合成
ゴム、熱可塑性エラストマー樹脂(塩化ビニル系エラス
トマー、オレフィン系エラストマー等)が用いられてよ
い。
【0015】環状軟質体の断面形状は、受け口及びその
反対方向に凸型であれば、接続時に消音性能を発揮させ
るのに好適である。即ち、軟質樹脂は、一般に発泡体よ
りもその弾性率が高いので、圧縮に対する反発力が消音
性パイプ及び継手の双方の中間層の軟質樹脂発泡体より
大きく、消音性パイプを継手受け口に挿入し接続する時
に、環状軟質体が消音性パイプ及び継手の双方の内層の
硬質樹脂により圧縮されて消音性パイプ及び継手の双方
の軟質樹脂発泡体に確実に入り込むことが可能となるか
らである。
反対方向に凸型であれば、接続時に消音性能を発揮させ
るのに好適である。即ち、軟質樹脂は、一般に発泡体よ
りもその弾性率が高いので、圧縮に対する反発力が消音
性パイプ及び継手の双方の中間層の軟質樹脂発泡体より
大きく、消音性パイプを継手受け口に挿入し接続する時
に、環状軟質体が消音性パイプ及び継手の双方の内層の
硬質樹脂により圧縮されて消音性パイプ及び継手の双方
の軟質樹脂発泡体に確実に入り込むことが可能となるか
らである。
【0016】また、環状軟質体の凸部は、消音性パイプ
挿入前には必ずしも受け口奥部で継手の外層と内層との
間に嵌まっている必要はなく、消音性パイプが挿入され
継手奥部に押し込まれた時に環状軟質体の凸部がパイプ
及び継手の双方の中間層の軟質樹脂発泡体に入り込むよ
う装着されていれば良い。
挿入前には必ずしも受け口奥部で継手の外層と内層との
間に嵌まっている必要はなく、消音性パイプが挿入され
継手奥部に押し込まれた時に環状軟質体の凸部がパイプ
及び継手の双方の中間層の軟質樹脂発泡体に入り込むよ
う装着されていれば良い。
【0017】発明1及び2においては、消音性継手の形
状としては、直管状のもの、T形のもの、L形のもの、
一端開口部から他端開口部にかけて内径が次第に縮小す
るレデューサーやバルブ付きのもの等の形状が適用で
き、消音性パイプの受け口の数は限定されない。
状としては、直管状のもの、T形のもの、L形のもの、
一端開口部から他端開口部にかけて内径が次第に縮小す
るレデューサーやバルブ付きのもの等の形状が適用で
き、消音性パイプの受け口の数は限定されない。
【0018】発明3は、本発明1又は2の消音性継手の
受け口に消音性パイプを挿入した時に、環状の軟質弾性
体が、消音性パイプ及び継手の双方の内層の硬質樹脂に
より圧縮されて変形し、圧縮を受けていない部分が消音
性パイプ及び継手の双方の軟質樹脂発泡体に入り込み、
消音性パイプ及び継手の双方の軟質樹脂発泡体層内層に
水が浸入するのを防止する構造である。。
受け口に消音性パイプを挿入した時に、環状の軟質弾性
体が、消音性パイプ及び継手の双方の内層の硬質樹脂に
より圧縮されて変形し、圧縮を受けていない部分が消音
性パイプ及び継手の双方の軟質樹脂発泡体に入り込み、
消音性パイプ及び継手の双方の軟質樹脂発泡体層内層に
水が浸入するのを防止する構造である。。
【0019】従って発明2において、消音性パイプの受
け口に挿入される消音性パイプの端面が環状弾性体を均
一に圧縮するように当接された状態となすために、消音
性継手の受け口奥部で中間層及び内層の端面が周方向に
平行な平面に沿って一致しており、その中間層及び内層
の一致した端面に環状の軟質弾性体が、消音性パイプの
接続時にその端面と受け口奥部の中間層及び内層の端面
とを覆うよう装着され、環状の軟質弾性体の側部が継手
中間層及び内層の端面より受け口側に装着される必要が
ある。
け口に挿入される消音性パイプの端面が環状弾性体を均
一に圧縮するように当接された状態となすために、消音
性継手の受け口奥部で中間層及び内層の端面が周方向に
平行な平面に沿って一致しており、その中間層及び内層
の一致した端面に環状の軟質弾性体が、消音性パイプの
接続時にその端面と受け口奥部の中間層及び内層の端面
とを覆うよう装着され、環状の軟質弾性体の側部が継手
中間層及び内層の端面より受け口側に装着される必要が
ある。
【0020】但し、消音性継手と消音性パイプとを接続
した時に、圧縮によって変形した環状の軟質弾性体が、
接続部分で継手内部の流体流路に大きくはみ出すと流体
の流れを妨げることになるので、管継手の受け口以外の
肉厚は接続される消音性パイプの肉厚と略同等の肉厚に
し、かつ環状の軟質弾性体はその内径が消音性パイプ内
径より大きくて略同一であることが好ましい。
した時に、圧縮によって変形した環状の軟質弾性体が、
接続部分で継手内部の流体流路に大きくはみ出すと流体
の流れを妨げることになるので、管継手の受け口以外の
肉厚は接続される消音性パイプの肉厚と略同等の肉厚に
し、かつ環状の軟質弾性体はその内径が消音性パイプ内
径より大きくて略同一であることが好ましい。
【0021】(作用)発明1又は2の消音性継手は、受
け口以外の肉厚が接続される消音性パイプの肉厚と同等
以上であるため消音性能は消音性パイプ同等以上を有
し、かつ発明3の如く、発明1又は2の消音性継手の受
け口に消音性パイプを接続した時に、消音性継手及び消
音性パイプの内層硬質樹脂層が環状の軟質弾性体を圧縮
するとともに、消音性継手及び消音性パイプの中間層で
ある軟質樹脂発泡体に環状の軟質弾性体が入り込む接続
構造となるので、消音性継手及び消音性パイプの密着性
が優れて消音性能が向上すると共に、中間層の軟質樹脂
発泡体への水の浸入が防止され保温性にも優れる。
け口以外の肉厚が接続される消音性パイプの肉厚と同等
以上であるため消音性能は消音性パイプ同等以上を有
し、かつ発明3の如く、発明1又は2の消音性継手の受
け口に消音性パイプを接続した時に、消音性継手及び消
音性パイプの内層硬質樹脂層が環状の軟質弾性体を圧縮
するとともに、消音性継手及び消音性パイプの中間層で
ある軟質樹脂発泡体に環状の軟質弾性体が入り込む接続
構造となるので、消音性継手及び消音性パイプの密着性
が優れて消音性能が向上すると共に、中間層の軟質樹脂
発泡体への水の浸入が防止され保温性にも優れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の消音性継手のう
ち、環状の軟質弾性体が、独立気泡の軟質樹脂発泡体で
あるL型の継手の場合の断面構造を示す説明図であり、
図2は、環状の軟質弾性体が、その断面形状が受け口側
及びその反対方向に凸状である軟質樹脂体であるL型の
継手の場合の断面構造を示す説明図である。消音性継手
の本体1は、外層2が硬質樹脂、中間層3が軟質樹脂発
泡体、内層4が硬質樹脂で構成されており、本体端部に
継手本体1の外層2のみで構成された消音性パイプの受
け口5が設けられている。
施の形態を説明する。図1は、本発明の消音性継手のう
ち、環状の軟質弾性体が、独立気泡の軟質樹脂発泡体で
あるL型の継手の場合の断面構造を示す説明図であり、
図2は、環状の軟質弾性体が、その断面形状が受け口側
及びその反対方向に凸状である軟質樹脂体であるL型の
継手の場合の断面構造を示す説明図である。消音性継手
の本体1は、外層2が硬質樹脂、中間層3が軟質樹脂発
泡体、内層4が硬質樹脂で構成されており、本体端部に
継手本体1の外層2のみで構成された消音性パイプの受
け口5が設けられている。
【0023】受け口5の奥部で、中間層3及び内層4の
端面は周方向に平行な平面に沿って一致しており、その
中間層3及び内層4の一致した端面に、消音性パイプの
接続時に、環状の軟質弾性体6が、その側部が中間層3
及び内層4の一致した端面と受け口5の奥部の中間層3
及び内層4の端面とを覆うよう装着されている。
端面は周方向に平行な平面に沿って一致しており、その
中間層3及び内層4の一致した端面に、消音性パイプの
接続時に、環状の軟質弾性体6が、その側部が中間層3
及び内層4の一致した端面と受け口5の奥部の中間層3
及び内層4の端面とを覆うよう装着されている。
【0024】環状の軟質弾性体6の外径は受け口5の内
径に一致しており、その内径は内層4の内径と一致して
いる。
径に一致しており、その内径は内層4の内径と一致して
いる。
【0025】第1図の、環状の軟質弾性体が独立気泡の
軟質樹脂発泡体の場合は、発泡体自体の弾性反発力が比
較的小さいので、呼び径が小さい消音性パイプ等の挿入
時の軟質弾性体の反発力の影響が大きく出て抜けやすく
なる恐れがある場合等に、弾性体自体が小さな力で比較
的自在に変形し接続端部の形状に追随するので好適に適
用できるという特徴がある。
軟質樹脂発泡体の場合は、発泡体自体の弾性反発力が比
較的小さいので、呼び径が小さい消音性パイプ等の挿入
時の軟質弾性体の反発力の影響が大きく出て抜けやすく
なる恐れがある場合等に、弾性体自体が小さな力で比較
的自在に変形し接続端部の形状に追随するので好適に適
用できるという特徴がある。
【0026】第2図の、断面形状が受け口側及びその反
対方向に凸状である軟質樹脂体の場合は、その弾性率が
大きいため軟質弾性体は軽い力で消音性パイプ及び継手
の中間層の軟質樹脂発泡体層に入り込むことが可能であ
る。更に、呼び径が大きい消音性パイプを接続する場合
等で大きな圧縮力を要する場合には、軟質弾性体の反発
力が強くなって抜け易くなるものの、施工時に接着剤を
併用し反発力に対抗出来る十分な接着力を発現させるよ
うな施工工法を採ることにより、前述の接続構造がより
確実となるので、確実な消音性能を要求される場合等に
好適に適用出来るという特徴がある。
対方向に凸状である軟質樹脂体の場合は、その弾性率が
大きいため軟質弾性体は軽い力で消音性パイプ及び継手
の中間層の軟質樹脂発泡体層に入り込むことが可能であ
る。更に、呼び径が大きい消音性パイプを接続する場合
等で大きな圧縮力を要する場合には、軟質弾性体の反発
力が強くなって抜け易くなるものの、施工時に接着剤を
併用し反発力に対抗出来る十分な接着力を発現させるよ
うな施工工法を採ることにより、前述の接続構造がより
確実となるので、確実な消音性能を要求される場合等に
好適に適用出来るという特徴がある。
【0027】図3は本発明の消音性継手のうち、環状の
軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡体である直管形の
継手の受け口に消音性パイプが挿入された場合の接続構
造の説明図であり、 図4は環状の軟質弾性体が、断面形
状が受け口側及びその反対方向に凸状の軟質樹脂体であ
る直管形の継手の受け口に消音性パイプが挿入された場
合の接続構造の説明図である。直管形状の消音性継手の
断面積層構造はL形の継手と同じであり、消音性パイプ
7は外層8が硬質樹脂、中間層9が軟質樹脂発泡体、内
層10が硬質樹脂で構成されている。
軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡体である直管形の
継手の受け口に消音性パイプが挿入された場合の接続構
造の説明図であり、 図4は環状の軟質弾性体が、断面形
状が受け口側及びその反対方向に凸状の軟質樹脂体であ
る直管形の継手の受け口に消音性パイプが挿入された場
合の接続構造の説明図である。直管形状の消音性継手の
断面積層構造はL形の継手と同じであり、消音性パイプ
7は外層8が硬質樹脂、中間層9が軟質樹脂発泡体、内
層10が硬質樹脂で構成されている。
【0028】消音性パイプ7は受け口5の奥部まで挿入
され、該パイプの内層の硬質樹脂層は環状の軟質弾性体
6を圧縮し、該軟質弾性体6は受け口奥部の中間層3及
び内層4の周方向に平行な平面に沿って一致した端面と
の間で圧縮されて変形し、消音性継手1の中間層3の軟
質樹脂発泡体及び消音性パイプ7の中間層9の軟質樹脂
発泡体にくい込むように入り込んでいる。
され、該パイプの内層の硬質樹脂層は環状の軟質弾性体
6を圧縮し、該軟質弾性体6は受け口奥部の中間層3及
び内層4の周方向に平行な平面に沿って一致した端面と
の間で圧縮されて変形し、消音性継手1の中間層3の軟
質樹脂発泡体及び消音性パイプ7の中間層9の軟質樹脂
発泡体にくい込むように入り込んでいる。
【0029】消音性パイプが挿入された後は、軟質弾性
体6は消音性継手の内層4と消音性パイプの内層10と
の間で圧縮されて当接しており、軟質弾性体6と消音性
継手の内層4との間及び軟質弾性体6と消音性パイプの
内層10との間にはそれぞれ隙間がないので、いずれも
パイプ内を流下する水が浸入することがない。 また、環
状の軟質弾性体6は、その材質が独立気泡の軟質樹脂発
泡体もしくは軟質樹脂体であるので軟質弾性体6自体へ
のパイプ内を流下する水は浸入しない。
体6は消音性継手の内層4と消音性パイプの内層10と
の間で圧縮されて当接しており、軟質弾性体6と消音性
継手の内層4との間及び軟質弾性体6と消音性パイプの
内層10との間にはそれぞれ隙間がないので、いずれも
パイプ内を流下する水が浸入することがない。 また、環
状の軟質弾性体6は、その材質が独立気泡の軟質樹脂発
泡体もしくは軟質樹脂体であるので軟質弾性体6自体へ
のパイプ内を流下する水は浸入しない。
【0030】図3及び図4に示すように、消音性継手の
受け口5の内径と消音性パイプ7の外径とがほぼ同一で
あり、かつ受け口以外の部分の外径が該パイプの外径と
略同一とした消音性継手の場合は、パイプを挿入した時
に、環状弾性体6は該継手及び該パイプ双方の内外層の
硬質樹脂2、4、8及び10により圧縮されるので、そ
の変形はより均一になり、継手及びパイプの中間層3及
び9の軟質樹脂発泡体にくい込む際に捻れ等が起こりに
くく、なお好都合である。
受け口5の内径と消音性パイプ7の外径とがほぼ同一で
あり、かつ受け口以外の部分の外径が該パイプの外径と
略同一とした消音性継手の場合は、パイプを挿入した時
に、環状弾性体6は該継手及び該パイプ双方の内外層の
硬質樹脂2、4、8及び10により圧縮されるので、そ
の変形はより均一になり、継手及びパイプの中間層3及
び9の軟質樹脂発泡体にくい込む際に捻れ等が起こりに
くく、なお好都合である。
【0031】この場合、消音性パイプ7は環状の軟質弾
性体6の反発力によって押し戻され継手1との接合が不
十分になる恐れがあるので、抜け防止のためのストッパ
ーを併用しても良い。あるいは施工時に消音性継手の受
け口内層又は消音性パイプの外周に樹脂に適した接着剤
を塗布して挿入し接着する等の処置を併用することが好
ましい。
性体6の反発力によって押し戻され継手1との接合が不
十分になる恐れがあるので、抜け防止のためのストッパ
ーを併用しても良い。あるいは施工時に消音性継手の受
け口内層又は消音性パイプの外周に樹脂に適した接着剤
を塗布して挿入し接着する等の処置を併用することが好
ましい。
【0032】
【発明の効果】このように、本発明の消音性継手と消音
性パイプとの接続構造によれば、該継手と該パイプとの
間に設けた環状の軟質弾性体が、消音性パイプ及び継手
の双方の内層の硬質樹脂により圧縮され、消音性パイプ
の軟質樹脂発泡体及び継手の軟質樹脂発泡体に入り込ん
でいるので、接続部分から消音性継手と消音性パイプの
それぞれの中間層の軟質樹脂発泡体への水の浸入がな
く、消音性能が低下することがない。
性パイプとの接続構造によれば、該継手と該パイプとの
間に設けた環状の軟質弾性体が、消音性パイプ及び継手
の双方の内層の硬質樹脂により圧縮され、消音性パイプ
の軟質樹脂発泡体及び継手の軟質樹脂発泡体に入り込ん
でいるので、接続部分から消音性継手と消音性パイプの
それぞれの中間層の軟質樹脂発泡体への水の浸入がな
く、消音性能が低下することがない。
【図1】 環状の軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡
体であるL型の継手の場合の断面構造を示す説明図。
体であるL型の継手の場合の断面構造を示す説明図。
【図2】 環状の軟質弾性体が軟質樹脂体であるL型の
継手の場合の断面構造を示す説明図。
継手の場合の断面構造を示す説明図。
【図3】 環状の軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂発泡
体である直管形の継手の受け口に消音性パイプが挿入さ
れた接続構造の説明図。
体である直管形の継手の受け口に消音性パイプが挿入さ
れた接続構造の説明図。
【図4】 環状の軟質弾性体が軟質樹脂体である直管形
の継手の受け口に消音性パイプが挿入された接続構造の
説明図。
の継手の受け口に消音性パイプが挿入された接続構造の
説明図。
1 継手本体 2 継手の外層 3 継手の中間層 4 継手の内層 5 受け口 6(61) 独立気泡の軟質樹脂発泡体である軟質弾性
体 6(62) 軟質樹脂体である軟質弾性体 7 消音性パイプ 8 パイプの外層 9 パイプの中間層 10 パイプの内層 11 接着剤
体 6(62) 軟質樹脂体である軟質弾性体 7 消音性パイプ 8 パイプの外層 9 パイプの中間層 10 パイプの内層 11 接着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 外層及び内層が硬質樹脂で中間層が軟質
樹脂発泡体である三層構造の消音性パイプを挿入できる
受け口を持つ消音性継手であって、外層及び内層が硬質
樹脂、中間層が軟質樹脂発泡体からなる継手本体と外層
のみからなる受け口とからなり、その受け口奥部の端面
に、環状の軟質弾性体が、消音性パイプの端面と受け口
奥部の中間層及び内層の端面とを覆うよう装着されてい
ることを特徴とする消音性継手。 - 【請求項2】 環状の軟質弾性体が独立気泡の軟質樹脂
発泡体、もしくは受け口側及びその反対方向に凸状であ
る軟質樹脂体であることを特徴とする請求項1に記載の
消音性継手。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の消音性継手の受
け口に消音性パイプが挿入され、環状の軟質弾性体が消
音性パイプ及び継手の双方の内層の硬質樹脂により圧縮
され、消音性パイプの軟質樹脂発泡体及び継手の軟質樹
脂発泡体に入り込むことを特徴とする消音性継手と消音
性パイプとを接続する接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11114054A JP2000304190A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 消音性継手及びそれと消音性パイプとの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11114054A JP2000304190A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 消音性継手及びそれと消音性パイプとの接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000304190A true JP2000304190A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14627888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11114054A Pending JP2000304190A (ja) | 1999-04-21 | 1999-04-21 | 消音性継手及びそれと消音性パイプとの接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000304190A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2444710A1 (en) * | 2010-10-21 | 2012-04-25 | Raccords et Plastiques Nicoll | Acoustic elbow for fluid transport pipelines |
JP2017155869A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | 積水化学工業株式会社 | 発泡管継手 |
JP7480005B2 (ja) | 2020-09-23 | 2024-05-09 | 積水化学工業株式会社 | 管継手 |
-
1999
- 1999-04-21 JP JP11114054A patent/JP2000304190A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2444710A1 (en) * | 2010-10-21 | 2012-04-25 | Raccords et Plastiques Nicoll | Acoustic elbow for fluid transport pipelines |
FR2966556A1 (fr) * | 2010-10-21 | 2012-04-27 | Nicoll Raccords Plastiques | Coude acoustique visitable pour canalisations de transport de fluide |
JP2017155869A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | 積水化学工業株式会社 | 発泡管継手 |
JP7480005B2 (ja) | 2020-09-23 | 2024-05-09 | 積水化学工業株式会社 | 管継手 |
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