JP2004194745A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様に操作される操作部を有効に活用し、操作部の操作態様に応じて遊技に変化を与えることで興趣を向上させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技者により操作される操作部53を有する遊技機であって、前記操作部53の操作態様を検出する操作態様検出手段301,302を備え、該操作態様検出手段301,302の検出結果に応じた遊技状態を発生させる。なお、前記操作態様検出手段301,302は、操作態様として、前記操作部53の操作方向を検出するものであってもよい。また、前記操作部53は、操作方向に非対称な外観であってもよい。さらに、遊技中に演出を行う演出手段を備え、前記遊技状態は、前記演出手段による演出状態であってもよい。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ等の遊技機に関し、詳しくは、遊技者により操作される操作部を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシンやパチンコ機等の遊技機では、遊技者により操作される操作部を有する。例えば、スロットマシンでは、遊技媒体であるメダルを投入して、リールを回転させ停止させるといった遊技が行われるのであるが、リールを回転させるためのスタートレバーや、回転するリールを停止させるためのストップボタン等の操作部を有する。また、パチンコ機では、遊技媒体である遊技球を遊技領域に打ち込むといった遊技が行われるのであるが、遊技球を遊技領域へと発射する発射装置を作動させるためのハンドル等の操作部を有する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−058791号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遊技機では、その操作部が多様に操作される。例えば、スロットマシンのスタートレバーでは、下方向に傾動操作されたり、上方向に傾動操作される等、多様な操作がなされる。また、パチンコ機のハンドルでは、強く握られたり、軽く握られ等、多様な操作がなされる。さらに、「押下」といった単純な操作がなされる押しボタン式の操作部であっても、強く押下されたり、軽く押下される等、多様な操作がなされる。
【0005】
このように、操作部を有する遊技機では、その操作部が多様に操作されるのであるが、従来の遊技機では、操作部がどのような態様で操作されたとしても、遊技自体には何らの変化も生じず、遊技を単調に進行させるものであった。よって、操作部の操作態様を遊技に反映させることができない点で、興趣に乏しいものであった。
【0006】
本発明は上記実状を鑑みてなされたものであり、多様に操作される操作部を有効に活用し、操作部の操作態様に応じて遊技に変化を与えることで興趣を向上させることができる遊技機の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じて、その作用等についても説明する。
【0008】
手段1:遊技者により操作される操作部を有する遊技機であって、前記操作部の操作態様を検出する操作態様検出手段を備え、該操作態様検出手段の検出結果に応じた遊技状態を発生させることを特徴とする遊技機。
【0009】
ここで、操作部としては、スロットマシン等の遊技機における「リールの回転を開始させるためのスターレバー」、「回転するリールを停止させるためのストップボタン」、「ゲームを開始するためにメダルが投入されるメダル投入口」、「メダル投入口に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン」、「メダル数をクレジットとして貯留させるか否かを選択するためのクレジットボタン」、「クレジットに貯留されたメダルをベットするためのベットボタン」等、或は、パチンコ機等の遊技機における「遊技球の発射装置を作動させると共に遊技球の発射強さを調節するためのハンドル」、「発射装置の作動を一時的に停止させるためのストップボタン」、「大当り図柄等を表示する表示装置での表示に遊技者が関与するための操作ボタン」等、種々のものを例示することができる。そして、本手段では、上述したような種々の操作部のうち、適宜の操作部を、本発明の構成要件としての「操作部」として採用すればよい。
【0010】
また、操作態様検出手段としては、操作態様として、「操作方向」、「操作強さ」、「操作速度」等の種々の態様を検出できるものであればよい。そして、この操作態様検出手段の検出結果に応じて、遊技状態として、例えば、「遊技中に実行される演出の種類を異ならせる」、「演出の出現頻度を異ならせる」等すればよい。
【0011】
本手段では、操作態様検出手段の検出結果に応じた遊技状態が発生されるため、操作部の操作態様に応じて、遊技状態が多様に変動されることになる。よって、操作部の操作態様の差異によって、単調に進行する遊技に変化を与えることができ、遊技機として興趣を向上させることができる。
【0012】
例えば、複数方向に操作される操作部の操作方向に応じて、遊技中に実行される演出の種類や現出頻度を変動させれば、遊技者は、操作部の操作方向を適宜選択することによって、好みの種類や発生頻度の演出を伴なう遊技を行うことができ、遊技内容に、遊技者の意思を反映させることができる。
【0013】
また、操作部の操作態様によっては、遊技者にとって不利益な遊技状態とすることもでき、これによって、次のような作用効果を得ることもできる。傾動操作されるべきレバー式の操作部が押し引き操作されたり、押動操作されるべき押しボタン式の操作部が引き操作されたり、手荒な操作により無用に強く操作される等、不適切な操作がなされた場合に、この操作態様を検出し、遊技状態として、「遊技者に警告を与える状態」、「不快な音や光を発生させる状態」、「遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるための抽選の確率を低下させたり、抽選を行わない状態」等、遊技者にとって不愉快な遊技状態や不利な遊技状態等の不利益な状態を発生させることとすれば、遊技者は、不利益を被りたくないため、極力、操作部を適切に操作しようとする。これにより、遊技者に対して、操作部を適切な態様で操作することを促すことができ、不適切な操作によって操作部が破損することを防止することができる。
【0014】
手段2:手段1の遊技機において、前記操作部は、複数方向に操作可能となっており、前記操作態様検出手段は、操作態様として、前記操作部の操作方向を検出することを特徴とする遊技機。
【0015】
本手段は、操作態様検出手段によって検出される操作態様を具体的に限定したものである。レバー式の操作部等では、下方向、上方向、右方向或は左方向へと、複数方向に傾動操作可能とし、操作性を向上させたものがある。ここで、操作部が複数方向に操作可能であると、遊技者は、心情の変化や遊技状況に応じて、適宜の操作方向を選択して操作部を操作する。しかしながら、従来の遊技機は、たとえ操作部が複数方向に操作可能であっても、操作部による操作の有無を単に検出して遊技を進行させるだけのものであったため、複数方向に操作可能とした操作部を十分に活用できていなかった。
【0016】
そこで、本手段では、複数方向に操作される操作部の操作方向に応じた遊技状態を発生させることで、操作部の操作方向によって遊技に変化を与えることができ、複数方向に操作可能な操作部を有効に活用すると共に、遊技機としての興趣を向上させることができる。
【0017】
手段3:手段2の遊技機において、前記操作部は、操作方向に非対称な外観であることを特徴とする遊技機。
【0018】
ここで、外観とは、形状、色、図柄、模様等の要素により構成されるものであり、操作方向に非対称な外観とするためには、上記の各要素のうち、適宜要素によって、目視により非対称であることを認識できるようにすればよい。例えば、上下方向に操作される操作部であれば、上下の形状を異ならせたり、上下の色を異なる色としたり、上下に非対称な図柄や模様を付したり、或は、上下に異なる記号、文字、数字、図柄等を付す等すればよい。
【0019】
本手段では、操作部が、操作方向に非対称な外観であるため、方向性を有するものとなる。よって、遊技者にとっては、操作部を複数方向に操作し易くなり、複数方向の操作態様に応じた遊技状態を発生させる遊技機の操作部として、好適である。
【0020】
手段4:手段1から手段3までのいずれか一つの遊技機において、遊技中に演出を行う演出手段を備え、前記遊技状態は、前記演出手段による演出状態であることを特徴とする遊技機。
【0021】
遊技機では、遊技中において、液晶ディスプレイ等により構成された表示装置にて多様な内容の表示を行ったり、各種のランプを多様な態様で点灯または点滅させたり、或は、スピーカーから多様な音声や効果音を出力する等して、種々の演出を行うものがある。そこで、本手段では、遊技状態を演出状態とし、操作態様に応じた演出状態を発生させる。このため、遊技中の演出状態を多様に変化させることができ、これにより、演出についての趣向を凝らして、遊技機としての興趣を向上させることができる。
【0022】
なお、操作態様に応じた演出状態とするためには、操作態様に応じて、現出する演出の種類を異ならせたり、演出の発生頻度を異ならせる等すればよい。
【0023】
手段5:手段4の遊技機において、前記演出状態は、演出の内容であることを特徴とする遊技機。
【0024】
本手段は、操作状態に応じた演出状態を発生させる態様を、特に限定して、操作状態に応じて現出する演出の内容を異ならせる等して、操作状態に応じた内容の演出を発生させることとしたものである。よって、操作態様に応じて多様な内容の演出を現出させることができ、現出する演出の内容について趣向を凝らすことができ、遊技機としての興趣を向上させることができる。
【0025】
手段6:手段1から手段5までのいずれか一つの遊技機において、遊技に基づいて抽選を行い、該抽選の結果が当選であると、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機であり、前記抽選を行う第1制御部と、該第1制御部とは別途に設けられ、前記操作態様検出手段の検出結果に応じた遊技状態を発生させる第2制御部とを備えることを特徴とする遊技機。
【0026】
遊技機の中には、遊技に基づいて種々の抽選手段により抽選を行い、抽選結果が当選であると、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるものがある。例えば、スロットマシンでは、「メダルを投入してリールを回転させ、停止させる」といった遊技に応じて、種々の抽選手段により抽選を行い、この抽選の結果が当選であれば、液晶ディスプレイ等により構成された表示装置にボーナス図柄等の特定内容を表示すると共に、特別遊技状態として、所定ゲーム数の間において小役が頻繁に成立するボーナスゲームを取得できるように、ボーナスインする態様でリールを停止可能とした状態、所謂「ボーナス成立状態」を発生させるものがある。また、パチンコ機では、「遊技球を遊技領域内に打ち込む」といった遊技に応じて、種々の抽選手段により抽選を行い、この抽選の結果が当選であれば、液晶ディスプレイ等により構成された表示装置に大当り図柄等の特定内容を表示すると共に、特別遊技状態として、開閉駆動される入賞口を開放したり、繰り返し開閉して、入賞口に多量の遊技球が入賞し易くなるようにした状態、所謂「大当り状態」を発生させるものがある。
【0027】
本手段は、上記のような遊技機を対象とするものであるが、特別遊技状態に関する抽選の処理を行う制御部にて、操作態様検出手段の検出結果に応じて遊技状態を発生させるための処理を行うこととすると、制御部での処理量が増加し、バグが発生する可能性や、不正の介入余地が増大する。ここで、特別遊技状態を発生させる遊技機においては、特別遊技状態に関する処理は特に重要であり、この処理に関してバグが発生したり、不正が介入されることは、極力、防止しなければならない。
【0028】
そこで、本手段では、特別遊技状態に関する抽選の処理は第1制御部にて行い、操作態様検出手段の検出結果に応じて遊技状態を発生させる処理については、第1制御部とは別途の第2制御部にて行うこととする。これにより、第1制御部での処理量が大きく増加することを抑制して、上述の不具合が生じることを防止することができる。
【0029】
なお、特別遊技状態とは、通常の遊技状態よりも遊技者に有利な状態を指すものである。そして、この特別遊技状態としては、以下のような種々の状態を例示することができる。
【0030】
(1)スロットマシン等の遊技機において、ボーナスインする態様でリールを停止可能とした状態、所謂「ボーナス成立状態」。
【0031】
(2)スロットマシン等の遊技機において、所定ゲーム数の間、役を成立させるためのリールの停止順序や図柄を案内して、役の成立を手助けする状態、所謂「アシストゲーム状態」。
【0032】
(3)スロットマシン等の遊技機において、ボーナス成立状態やアシストゲーム状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0033】
(4)パチンコ機等の遊技機において、開閉駆動される入賞口を、所定回数繰り返し開閉させたり、所定時間、或いは、遊技球が所定個数入賞するまで継続して開放させて、遊技媒体である遊技球が多量に入賞口に入賞し易くした状態、所謂「大当り状態」。
【0034】
(5)パチンコ機等の遊技機において、大当り状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0035】
(6)パチンコ機等の遊技機において、遊技媒体である遊技球の入賞や通過により大当り状態を発生させるか否かの抽選を行う抽選用領域を、通常よりも遊技球が入賞や通過し易い状態とし、大当りの抽選が通常よりも頻繁に行われるようにした状態、所謂「時間短縮状態」。
【0036】
また、特別遊技状態に関する抽選を行う抽選手段としては、特定領域への遊技媒体の到達タイミングやスタートレバー等の操作部の操作タイミング等、種々のタイミングにより抽選を行うものを例示することができる。
【0037】
さらに、操作態様に応じた遊技状態とするためには、例えば、特別遊技状態に関する抽選の結果を表示する表示装置での演出について、操作態様に応じた演出状態としたり、操作態様に応じた内容の演出を行う状態とする等の他、操作態様に応じて、特別遊技状態に関する抽選について、当選確率が「0」となることを含めて、或は、当選確率が「0」となることは含めずに、当選確率を変動させたり、上記表示装置以外の表示装置や、各種ランプ、スピーカー等のその他の装置による演出状態や演出内容を変動させる等を例示することができる。
【0038】
手段7:手段6の遊技機において、前記抽選を行うために前記操作部の操作の有無を検出する操作有無検出装置と、前記操作態様検出手段を構成する操作態様検出装置とを備え、前記操作有無検出装置は、前記第1制御部に接続され、前記操作態様検出装置は、前記第2制御部に接続されていることを特徴とする遊技機。
【0039】
特別遊技状態に関する抽選処理を第1制御部にて行い、操作態様に応じた遊技状態を発生させるための処理を第2制御部にて行うこととしても、操作態様検出手段を構成する操作態様検出装置が第1制御部に接続されていると、特別遊技状態に関する抽選処理、或は、特別遊技状態を発生させるための処理において、不正が介入される余地が増大する。何故ならば、操作態様検出装置は、遊技機内部での状態を検出するものではなく、外部から操作される操作部の操作態様を検出するものであるため、特別遊技状態に関する抽選を行う第1制御部に外部から任意な情報を入力することが可能となるからである。
【0040】
そこで、本手段では、操作態様検出装置を第2制御部に接続することで、特別遊技状態に関する抽選処理を行う第1制御部には、操作態様検出装置からの情報が入力されないこととする。これにより、上述の不具合が発生することを防止することができる。
【0041】
なお、操作態様検出装置を、操作有無検出装置とは全く別途の装置により構成してもよいが、操作有無検出装置を兼用して構成したり、操作有無検出装置と、これとは別途の検出装置とで、全体を構成してもよい。ここで、操作有無検出装置を兼用して構成したり、操作有無検出装置と別途の検出装置とで全体を構成する態様では、操作の有無を判定するための検出信号については、第1制御部にのみ、或は、第1制御部及び第2制御部の双方に送られるものの、操作態様を判定するための検出信号については、第1制御には送られず、第2制御部にのみ送られるものとすればよい。
【0042】
手段8:手段1から手段7までのいずれか一つの遊技機において、スロットマシンであることを特徴とする遊技機。
【0043】
本手段は、遊技機としてスロットマシンを対象としたものであり、本手段によれば、スロットマシンにおいて上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0044】
手段9:手段8の遊技機において、前記操作部は、リールの回転を開始させるためのスタートレバーであることを特徴とする遊技機。
【0045】
スロットマシンにおけるスタートレバーは、一般的に、その操作タイミングにより「ボーナス成立」や「小役」等の各種の抽選が行われるものであり、ゲームの開始を司る特に重要な操作部である。しかも、スロットマシンにおけるスタートレバーは、多様に態様で操作されがちなものでもある。そこで、このスタートレバーの操作態様に応じた遊技状態を発生させることとすると、本発明の作用効果を、より顕著に得ることができ、遊技機としての興趣を向上させるために、特に効果的である。
【0046】
手段10:手段1から手段7までのいずれか一つの遊技機において、パチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0047】
本手段は、遊技機としてパチンコ機を対象としたものであり、本手段によれば、パチンコ機において、上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0048】
なお、パチンコ機では、遊技球を遊技領域に打ち込むための発射装置を作動させるハンドルや、その他、遊技中に行われる演出の種類を選択するためや、大当りの抽選等に遊技者が参加するための操作ボタン等、種々の操作部を有するものがあるが、本手段では、上記した種々の操作部のうち、適宜の操作部を、本発明の構成要件としての操作部とすればよい。
【0049】
手段11:手段1から手段7までのいずれか一つの遊技機において、スロットマシンとパチンコ機とを融合させてなることを特徴とする遊技機。
【0050】
本手段は、遊技機としてスロットマシンとパチンコ機とを融合させてなるものを対象としたものである。ここで、スロットマシンとパチンコ機とを融合させてなる遊技機とは、遊技媒体として、メダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシンである。本手段によれば、スロットマシンとパチンコ機とを融合させてなるものにおいて、上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0051】
なお、本発明の遊技機としては、以上のようなスロットマシン、パチンコ機、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機等を挙げることができるが、この他、アレンジボール、スマートボール、各種のコインゲーム等、種々の遊技機を対象とすることもできる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をスロットマシンに具体化した一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0053】
図1に示すように、スロットマシン10は、前面が開放した箱状の本体11と、左辺を回動軸として本体11に回動可能に取り付けられ、本体11の前面を開閉する前面パネル12とを備えており、本体11と前面パネル12とを施錠する施錠装置13により、通常は前面パネル12が本体11の前面を閉塞した状態で固定されている。そして、前面パネル12は、遊技に伴なって種々の演出を行う演出パネル部30と、本体11内部に設けられたリール20L,20M,20Rの一部を露呈させる遊技パネル部40と、遊技を行うための種々の操作部を有する操作パネル部50と、メダルの払出しを行う払出パネル部60とを具備するものとして構成されており、以下各構成について詳細に説明する。
【0054】
演出パネル部30は、点灯・点滅する各種ランプ31と、種々の効果音や音声を出力するスピーカー32と、種々の情報を表示する表示装置33とを備えている。これら各種ランプ31、スピーカ32及び表示装置33は、多様な態様で作動して遊技中に種々の演出を行うものであり、演出手段を構成するものである。なお、表示装置33は、例えば、数字、文字、種々のキャラクター、種々の物品等の図柄、レースや競技等の成り行きの結果に意味のあるストーリーの描写等を表示するものであり、液晶ディスプレイ(LCD)、CRT、ドットマトリックス、発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表示管等を用いて構成されている。
【0055】
遊技パネル部40は、左リール20L、中リール20M及び右リール20Rの各リールに描かれた図柄のうち、縦列に3つの図柄を視認可能とするものである。また、3種類のベットランプ41,42,43と、クレジット枚数表示部44と、ゲーム数表示部45と、払出枚数表示部46と備える。ベットランプ41,42,43は、ベットされたメダルの枚数を表示するものである。クレジット枚数表示部44は、クレジット機能が有効なときに、投入されたメダルや払出されるべきメダルの貯留枚数を表示するものである。ゲーム数表示部45は、ビッグボーナスやレギュラーボーナス時に、進行するゲーム数を表示するものである。例えば、ビッグボーナスゲーム時には、残りの小役ゲーム数や残りのJACゲーム数を表示するものである。払出枚数表示部46は、「役の成立」によって払い出されるメダルの枚数を表示するものである。
【0056】
このスロットマシン10では、一点鎖線で示した5本のライン(中段ライン41L、上下段ライン42L、一対の対角ライン43L)が、ベットされたメダルの枚数に応じて適宜有効化される。具体的には、1枚ベットでは、1ベットランプ41が点灯し、中段ライン41Lが有効化され、2枚ベットでは、1枚ベットランプ41及び2枚ベットランプ42が点灯し、中段ライン41Lに加えて上下段ライン42Lが有効化され、3枚ベットでは、1枚ベットランプ41、2枚ベットランプ42及び3枚ベットベットランプ43が点灯し、中段ライン41、上下段ライン42に加えて対角ライン43Lが有効化される。そして、左リール20L、中リール20M及び右リール20Rが停止したときに、有効化されたライン上に同じ図柄が揃ったり、適宜の図柄が現出すると、「役の成立」となり、図柄の種類に応じた枚数のメダルの払出しが行われたり、ベットし直すことなく再ゲーム(リプレイ)を行うことが可能な状態とされる。また、特別な図柄であるボーナス図柄が有効ライン上に揃うと、ボーナスインとなり、適宜のボーナスゲームが開始される。
【0057】
操作パネル部50は、遊技者により操作される操作部として、メダルが投入されるメダル投入口51、メダルが詰まったときに詰まったメダルを排出させるための返却ボタン52、全てのリール20L,20M,20Rの回転を開始させるためのスタートレバー53、回転中の左リール20L、中リール20M及び右リール20Rを夫々停止させるための左リールストップボタン54L、中リールストップボタン54M及び右リールストップボタン54R、クレジット機能を有効化または無効化するためのクレジットボタン55、クレジット機能が有効状態である時のベット数を決定するための1ベットボタン56A、2ベットボタン56B及びマックスベットボタン56Cとを備えている。
【0058】
クレジットボタン55は、押下操作されることによってクレジット機能の有効化及び無効化を切り換えるものであり、一度押下されるとクレジット機能が有効化され、再度押下されるとクレジット機能が無効化される。ここで、クレジット機能とは、最大ベット枚数(本例では3枚)を越えてメダルが投入された時や、「役の成立」によってメダルが払出される時に、メダルの枚数を貯留する機能(最大貯留枚数は50枚)であり、クレジット機能によりメダルが貯留された場合には、貯留枚数がクレジット枚数表示部44に表示される。なお、メダルの貯留枚数が50枚を越えた時には、越えた枚数分のメダルが払出口61から払出される。また、クレジット機能が無効化された場合には、貯留された枚数分のメダルが払出口61から払出される。
【0059】
払出パネル部60は、本体2内に設けられたホッパー70(図2参照)から排出されたメダルを払出す払出口61と、払出口61から払出されたメダルを溜める受け皿62とを備えている。
【0060】
次に、スロットマシン10の内部の構成について説明する。
【0061】
図2に示すように、本体11内には、回転駆動される左リール20L、中リール20M及び右リール20Rと、投入されたメダルを蓄えるホッパー70と、電源スイッチ81、リセットボタン82及び設定キー装置83等を有する電源ボックス80と、主制御装置100や副制御装置200等(図6参照)の各種制御装置とが収容されている。
【0062】
左リール20L、中リール20M及び右リール20Rは、夫々、周方向に21個の図柄が描かれたものであり、ステッピングモータ(図示省略)等の駆動装置によって、回転角度を的確に制御して回転駆動される。
【0063】
ホッパー70は、メダルを蓄える共に、「役の成立」に応じて適宜枚数のメダルを排出するものであり、メダルの払出装置71を備えている。ここで、払出装置71は、モータ等の駆動装置によって回転駆動されてメダルを搬出する搬出盤(図示省略)を備えており、搬出盤の回転によって、メダルが1枚づつ排出される。また、払出装置71は、払出センサ(図示省略)を備えており、この払出センサによって、排出されたメダルを検出して枚数をカウントし、このカウント数に基づいて搬出盤を的確に駆動することにより、払出装置71から正確な枚数のメダルが排出される。
【0064】
電源ボックス80の電源スイッチ81は、スロットマシン10の電源を投入するためのスイッチであり、リセットボタン82は、エラーが生じた場合にスロットマシン10を初期状態に戻す際や、小役やボーナスに関する抽選確率等が適宜定められた設定を変更する際等に操作されるものであり、設定キー装置83は、設定変更の操作、設定確認の操作、ゲーム履歴情報等の各種情報を出力させるための操作等、種々の操作を行うに際して、操作可能な状態を形成させるためのものである。
【0065】
ところで、スロットマシン10は、機能的構成として、遊技の抽選を行う抽選手段を備えている。この抽選手段は、遊技者がスタートレバー53を操作した時のタイミングによって、スロットマシン10内部にて取得された乱数値に基づき、設定に応じた乱数テーブルを参照して、小役やボーナス等の「役」に関する抽選を行うものである。そして、スロットマシン10内部では、抽選の当否を判定し、「役」が当選していれば、当選した「役」の種類に応じた態様で停止可能となるように各リール20L,20M,20Rを制御する。各リール20L,20M,20Rの停止の結果、有効ライン上に図柄が揃う等して「役」が成立すると、成立した役に応じた枚数のメダルを払出したり、再遊技可能な状態としたり、ボーナスゲームを開始する等、役に応じた遊技状態とする。例えば、左リール20Lの有効ライン上に「チェリー」の図柄が停止すると、2枚のメダルを払出し、各リール20L,20M,20Rの有効ライン上に「ベル」の図柄が揃うと、10枚のメダルを払出し、「リプレイ」の図柄が揃うと、新たなベットを不要として再遊技可能な状態とし、「バー」の図柄が揃うと、レギュラーボーナスを開始した状態とし、「7」の図柄が揃うと、ビッグボーナスを開始した状態とする。
【0066】
ここで、「レギュラーボーナス」とは、例えば、1枚ベットで15枚役等の払出枚数の多い役が高確率で成立する等のJACゲームを、1セット(JACゲームを12回行うか、役が8回成立すると終了する)行うことができる特殊役である。また、「ビッグボーナス」とは、例えばAタイプのスロットマシンであれば、小役の揃い易い小役ゲームを最大で30回行うことができ、この間に「リプレイ」が揃うとJACインとなって、「レギュラーボーナス」と同等なゲームを最大で3回行うことができるものである。
【0067】
ところで、このスロットマシン10では、遊技者により操作される種々の操作部のうち、スタートレバー53が、下方向及び上方向の2方向に傾動操作可能となっており、すなわち「複数方向に操作可能」となっており、スタートレバー53を操作すると、操作方向に応じた演出が行われることとしてある。
【0068】
具体的には、本例のスロットマシン10は、「犬」をモチーフとしており、スタートレバー53を下方向に傾動操作すると、ゲームのスタート音として、「ワン!」といった犬の鳴き声がスピーカ32から出力される。一方、スタートレバー53を上方向に傾動操作すると、ゲームのスタート音として、「お手!」といった飼い主の命令声がスピーカー32から出力される。また、小役やボーナスゲームの当選に関する演出として、スピーカー32からの効果音や表示装置33での表示等にて種々の演出を行う場合に、その回のゲームにおいて、スターレバー53が下方向に傾動操作されていれば、「ウー、ワンワン!」といった効果音や、「犬が跳ね回る姿」を表示する等の演出を行う一方で、上方向に傾動操作されていれば、「おかわり!」といった効果音や、「犬がお座りする姿」を表示する等の演出を行う。このような操作部の操作方向に応じた内容の演出を行うことは、操作部の操作態様に応じた演出状態とする一例、さらに広義には、操作部の操作態様に応じた遊技状態とする一例を示すものである。
【0069】
上述のように、本例のスロットマシン10では、操作部(スタートレバー53)の操作態様(操作方向)に応じた遊技状態(演出内容)を発生させるのであるが、操作部の操作態様を検出する操作態様検出手段を備えており、この操作態様検出手段の検出結果に基づいて、適宜の遊技状態を発生させる。次に、この操作態様検出手段の詳細を説明する。
【0070】
図3に示すように、スタートレバー53は、上下2方向に傾動操作可能(図示矢印A)となっており、スタートレバー53の後端側には、スタートレバー53の操作の有無を検出する操作有無検出装置を構成するスタートスイッチ53Sと、このスタートスイッチ53Sの上下に夫々並設され、操作部の操作態様である操作方向を検出する操作態様検出手段としての操作態様検出装置を構成する上スイッチ301及び下スイッチ302が配置されている。なお、スタートスイッチ53S、上スイッチ301及び下スイッチ302は、非接触型のスイッチ、より具体的には、対向配置された一対の投光部及び受光部を有する光電スイッチにより形成されており、スタートレバー53の後端の検出片53aが投光部から受光部への光を遮断するか否かによってON・OFFされるものである。
【0071】
スタートスイッチ53Sは、スタートレバー53の非操作時には、検出片53aの存在を検出しているのであるが、スタートレバー53が傾動操作されると、検出片53aの存在を検出しなくなる。これにより、スタートレバー53の操作の有無を判定する。また、上スイッチ301及び下スイッチ302は、スタートレバー53の非操作時には、検出片53aの存在を検出しないのであるが、スタートレバー53が傾動操作されると、一方のスイッチによって、検出片53aの存在を検出する。これにより、スタートレバー53の操作方向を判定する。例えば、スタートレバー53が下方向に傾動操作されると、上スイッチ301が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が下方向に操作されたと判定する。逆に、スタートレバー53が上方向に傾動操作されると、下スイッチ302が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が上方向に操作されたと判定する。
【0072】
また、本例では、スタートレバー53が上下の2方向に操作可能であるため、操作方向に非対称な外観として、上下方向に非対称な形状としてある。具体的には、本例のスロットマシン10が「犬」をモチーフとしているため、図4に示すように、スタートレバー53が犬の前足を模した形状に形成されている。なお、これに限らず、球形のスタートレバー53であっても、上下の色を異ならせたり、上下に非対称な模様を付したり、上下に異なる図柄を付す等してもよい。
【0073】
上記に限らず、図5に示すような操作部としてもよい。この例では、スタートレバー53が、上下の2方向(図示矢印A)及び左右の2方向(図示矢印B)の4方向に操作可能となっている。そして、スタートレバー53の後端側には、スタートレバー53の操作の有無を検出する操作有無検出装置を構成するスタートスイッチ53Sが配設されている。また、このスタートスイッチ53Sの周囲の上下左右には、操作部の操作態様である操作方向を検出する操作態様検出手段としての操作態様検出装置を構成する上スイッチ311、下スイッチ312、右スイッチ313及び左スイッチ314が配設されている。なお、スタートスイッチ53S、上スイッチ311、下スイッチ312、右スイッチ313及び左スイッチ314は、非接触型のスイッチ、より具体的には、物体の接近によりON・OFFされる近接スイッチにより形成されている。
【0074】
このスタートレバー53では、非操作時には、スタートスイッチ53Sがスタートレバー53後端の検出片53aの存在を検出しているのであるが、傾動操作されると、検出片53aの存在を検出しなくなる。これにより、スタートレバー53が操作されたと判定する。また、上スイッチ311、下スイッチ312、右スイッチ313及び左スイッチ314は、スタートレバー53の非操作時には、検出片53aの存在を検出しないのであるが、スタートレバー53が傾動操作されると、操作方向に応じ、適宜のスイッチによって検出片53aの存在を検出する。これにより、スタートレバー53の操作方向を判定する。例えば、スタートレバー53が下方向に傾動操作されると、上スイッチ311が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が下方向に操作されたと判定する。逆に、スタートレバー53が上方向に傾動操作されると、下スイッチ312が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が上方向に操作されたと判定する。一方、スタートレバー53が左方向に傾動操作されると、右スイッチ313が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が左方向に操作されたと判定する。逆に、スタートレバー53が右方向に傾動操作されると、左スイッチ314が検出片53aの存在を検出する。よって、スタートレバー53が右方向に操作されたと判定する。なお、スタートレバー53が斜めに傾動操作された場合には、二つのスイッチが検出片53aの存在を検出するが、この場合には、上下方向または左右方向のいずれかを優先して判定することとすればよい。
【0075】
以上のようなスタートレバー53では、操作の有無を検出するスタートスイッチ53Sと、このスタートスイッチ53Sとは別途に、操作方向を検出する上スイッチ301等のスイッチを備えるため、各スイッチのON・OFFの時間差を用いて、スタートレバー53の操作速度を検出することもできる。よって、検出された操作速度に基づいて、操作部の操作態様として、操作速度や操作強さを判定することもでき、これに応じた遊技状態を発生させることもできる。例えば、操作速度が異常に速ければ、無用に強い力で操作されたことになる。このように無用に強い力で操作部が頻繁に操作されると、操作部が破損する虞がある。よって、無用に強い力で操作がなされたと判定した場合には、警告を与える演出を行ったり、警告を与えると共に、小役やボーナスの抽選確率を低下させたり、抽選自体を行わないこととしたり、子犬が「キャンキャン!」と泣き叫ぶ悲愴な効果音や、高周波の不快な効果音を出力する等、遊技者に不利益な遊技状態を発生させることとすれば、遊技者は、無用に強く操作部を操作することを躊躇するようになる。これにより、操作部の適切な操作を奨励し、操作部が破損することを防止することができる。
【0076】
なお、上記態様では、操作部の操作態様を検出する操作態様検出手段が、操作の有無を検出するスタートスイッチ53Sと、このスタートスイッチ53Sとは別途に設けられた上スイッチ301等のスイッチとにより構成されることになる。また、操作態様検出手段としては、操作部の操作速度を検出するに限らず、スタートスイッチ53Sとは別途に圧力センサ等を用い、スタートレバー53後端の検出片53aが当接した際の圧力によって、操作部の操作力を検出するものとしてもよい。
【0077】
次に、スロットマシン10の電気的構成について説明する。
【0078】
図6に示すように、本例のスロットマシン10は、主制御装置100と副制御装置200とを備えている。ここで、主制御装置100は、小役やボーナス等の抽選、リール20L,20M,20Rの制御やメダルの払出し等、遊技の主要部分に関する制御処理を行うものである。そして、副制御装置200は、主制御装置100から、当選した役の信号や成立した役の信号を受けて、各種ランプ31、スピーカー32、表示装置33等により遊技中に実行される各種の演出に関する制御処理を行うものである。また、主制御装置100は、操作部の操作の有無を検出する操作有無検出装置、具体的には、スタートスイッチ53Sが接続されたものであり、第1制御部を構成するものである。そして、副制御装置200は、操作部の操作態様を検出する操作態様検出装置、具体的には、上スイッチ301及び下スイッチ302が接続されたものであり、第2制御部を構成するものである。
【0079】
主制御装置100は、電源回路140及びクロック回路150が接続されたCPU110を中心とするマイクロコンピュータとして構成されている。また、CPU110には、処理プログラムを記憶するROM120、一時的にデータを記憶するRAM130及び入出力ポート160が接続されている。
【0080】
この主制御装置100の入出力ポート160には、リセットボタン82に連動するリセットスイッチ82Sからのリセット信号、設定キー装置83のキー操作によってON・OFFされる設定キースイッチ83Sからの設定キーのON・OFF信号、各ベットボタン56A,56B,56Cに連動する1枚、2枚及びマックスの各ベットスイッチ56AS,56BS,56CSからのベット信号、クレジットボタン55に連動するクレジットスイッチ55Sからのクレジット機能のON・OFF信号、スタートレバー53に連動するスタートスイッチ53Sからのスタート指令信号、各リールストップボタン54L,54M,54Rに連動する左、中、右の各リールストップスイッチ54LS,54MS,54RSからのストップ指令信号、払出装置71に設けられて排出されるメダルを検出する払出センサ71Sからのメダル検出信号、左、中、右の各リール駆動装置20LA,20MA,20RAからの各リール20L,20M,20Rの回転角度の位置検出信号、の夫々が入力される。
【0081】
また、主制御装置100の入出力ポート160からは、左、中、右の各リール駆動装置20LA,20MA,20RAへの駆動信号、1枚〜3枚の各ベットランプ41,42,43への点灯信号、クレジット枚数表示部44、ゲーム数表示部45及び払出枚数表示部46への表示信号、払出装置71への駆動信号、メダル投入口51に投入されたメダルをホッパ70へと導くか、或は、払出口61へと導くかに、メダルの通路を切り換えるメダル通路切換装置51Aへの駆動信号、の夫々が出力される。
【0082】
さらに、主制御装置100の入出力ポート160には、主制御装置100からの送信のみ通信可能に、副制御装置200が接続されている。この副制御装置200は、各種ランプ31を制御するランプ制御装置210、スピーカー32を制御する音声制御装置220、表示装置33を制御する表示制御装置230を備えるものであり、主制御装置100から、「役」の当否に関する信号や、各種操作部の操作状態に関する信号等の種々の信号を受けて、遊技中に現出させる演出に関する制御処理を行うものである。また、この副制御装置200には、操作態様検出装置300、具体的には、スタートレバー53に設けられた上下の各スイッチ301,302が接続されており、スタートレバー53の操作方向に応じた演出を行うための制御処理も、この副制御装置200によって行われる。このように、操作態様検出装置300は副制御装置200に接続されており、副制御装置200からは、主制御装置100へと信号が送信されないことから、たとえ操作態様検出装置300から不正な信号の入力がなされたとしても、主制御装置100には、この不正な信号が入力されることはなく、遊技の主要部分の制御処理、特に、「役」の抽選に関する制御処理に不具合を来すことがない。
【0083】
次に、主制御装置100及び副制御装置200にて実行される遊技に関する各種の処理について、図7〜10のフローチャートに基づき説明する。
【0084】
主制御装置100では、電源投入後に、クロック回路140からパルス信号が発生される毎に、図7に示すメイン処理を実行する。このメイン処理では、まず、ベットがなされているか否かを判定する(S100)。ベットがなされていれば、次に、スタートレバー53が操作されてスタートスイッチ53Sからスタート指令が発生したか否かを判定する(S200)。そして、スタート指令が発生していれば、抽選処理(S300)、リール制御処理(S500)及びその他処理(S900)を順次実行して、メイン処理を終了する。一方、S100の処理にて、ベットがなされていないと判定された場合や、S200の処理にて、スタート指令が発生していないと判定された場合には、以降の処理をスキップして、メイン処理を終了する。
【0085】
抽選処理(S300)では、図8に示すように、まず、複数用意されている当否判定テーブルの中から、ベットされたメダルの枚数、スロットマシン10の現在の設定状態等に基づいて、適宜の当否判定テーブルを決定する(S301)。次に、随時更新されている当否判定用の乱数カウンターから、スタートスイッチ53SがONされたときに取得した乱数値に基づき、当否判定テーブルを参照して、「役」が当選したか否かを判定する(S302)。そして、「役」に当選していれば、当選した「役」に対応する当選フラグをセットして(S304)、抽選処理を終了する。一方、「役」に当選していなければ、以降の処理をスキップして、抽選処理を終了する。
【0086】
リール制御処理(S400)では、図9に示すように、まず、ウエイト処理を実行する(S401)。このウエイト処理では、前回のゲームでリールの回転が開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過するまで、次回のゲームにおいて、リールの回転を開始せずに待機させる。次に、リール回転処理を実行する(S402)。このリール回転処理では、左、中、右の各リール駆動装置20LA,20MA,20RAに駆動信号を出力して、左、中、右の各リール20L,20M,20Rを回転させ、定速回転となった後、左、中、右の各リールストップボタン54L,54M,54Rに内蔵されたランプを点灯して、各リール20L,20M,20Rの停止操作を受け付け可能な状態とする。次に、リール停止処理を実行する(S403)。このリール停止処理では、左、中、右の各リールストップボタン54L,54M,54Rの操作に応じて、左、中、右の各リール20L,20M,20Rを停止させる。ここで、左、中、右の各リール20L,20M,20Rを停止させる際には、各リール20L,20M,20Rの停止態様が予め設定された複数の停止テーブルの中から、「役」の当否、当選した「役」の種類(セットされた当選フラグの種類)及び各リールストップボタン54L,54M,54Rの操作順序等に基づいて、適宜の停止テーブルを決定し、各リールストップボタン54L,54M,54Rの操作タイミングに基づき、停止テーブルを参照して、各リール駆動装置20LA,20MA,20RAの駆動を制御し、各リール20L,20M,20Rを停止させる。これにより、各リールストップボタン54L,54M,54Rを操作しても、直ちには各リール20L,20M,20Rが停止せず、所定範囲内でのスベリを生じることとし、当選していない「役」が成立することを防止すると共に、当選した「役」が可能な限り成立するように制御する。最後に、払出判定処理を実行して(S404)、リール制御処理を終了する。この払出判定処理では、各リール20L,20M,20Rの停止によって、有効ライン上に図柄が揃う等、「役」が成立しているか否かを判定し、「役」が成立していれば、「役」に応じた枚数のメダルの払出しを行うために、払出枚数を払出カウンタにセットする。また、成立した「役」が、当選した「役」と合致しているか否かの判定も行い、合致していなければ、表示装置33等により「エラー」表示を行う。
【0087】
払出処理(S500)では、フローの図示は省略するが、払出装置71に駆動信号を出力して、ホッパ70からメダルの払出しを行う。ここで、払出装置71では、排出するメダルを払出センサ71Sによって検出して枚数をカウントし、払出カウンタにセットされた分のメダルを排出する。なお、クレジット機能が有効化されており、且つ、クレジット枚数が上限に達していなければ、メダルの払出に代えて、払出すべきメダルの枚数を、クレジット枚数に加算する。
【0088】
その他処理(S900)は、レギュラーボーナス状態や、ビッグボーナス状態等、特殊なゲーム状態の処理を実行するものであり、本発明には直接的に関与しない処理であるため、その詳細は省略する。
【0089】
次に、副制御装置200で実行する処理について説明する。
【0090】
副制御装置200では、図10に示す演出処理(S1000)を実行する。この演出処理では、まず、操作態様判定処理を行い(S1001)、次に、演出決定処理を行って(S1002)、処理を終了する。
【0091】
操作態様判定処理(S1001)では、スタートレバー53の操作方向を判定する。具体的には、操作態様検出装置300を構成する上スイッチ301及び下スイッチ302からの検出信号に基づいて、スタートレバー53の操作方向を判定する。例えば、上スイッチ301から検出信号を受ければ、スタートレバー53が下方向に操作されたと判定し、下スイッチ301から検出信号を受ければ、スタートレバー53が上方向に操作されたと判定する。
【0092】
演出決定処理(S1002)では、操作態様判定処理(S1001)の判定結果に基づいて、操作態様に応じた演出を行うべく、実行する演出の種類を決定する。具体的には、スタートレバー53が下方向に操作されたと判定されていれば、スタートレバー53の操作時にスピーカー32から出力するゲーム開始時の演出としての効果音を、「ワン!」といった犬の鳴き声とし、スタートレバー53が上方向に操作されたと判定されていれば、「お手!」といった飼い主の命令声とする。また、各種ランプ31、スピーカー32、表示装置33等により遊技中に実行する演出についても、操作態様に応じて演出の種類を決定し、決定された演出を実行する。ここで、演出の種類を決定するに際しては、各種ランプ31、スピーカー32、表示装置33等にて行う種々の演出が予め設定された複数の演出テーブルの中から、「役」の当否、当選した「役」の種類、「役の成立」等、主制御装置100からの各種情報に基づいて適宜の演出テーブルを選択し、選択された演出テーブルを参照して、副制御装置200内の乱数カウンターから取得した乱数値によって、演出の種類を決定する。
【0093】
以上の本例の遊技機は、次のような効果を奏する。
【0094】
複数方向に操作可能な操作部の操作方向に応じて内容の異なる演出を現出させるため、遊技者にとって、操作部を多様な方向で操作することで、多様な演出を現出させることができ、自らの意思に基づいて、遊技を多様に変化させて楽しむことができる。また、遊技に関する処理として、特に重要な「役」の抽選処理や実行処理を行う主制御装置100には、操作部の操作態様を検出する操作態様検出装置300からの情報が入力されないため、操作部を介して不正行為を行おうとしても、不正行為の介入余地が少なく、不届き者による不正行為を未然に防止することができる。
【0095】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
【0096】
遊技機としては、スロットマシンに限らず、パチンコ機等、遊技者により操作される操作部を有する他の遊技機とすることもできる。また、操作部の操作態様としては、操作方向に限らず、操作速度や操作強さ等、適宜の態様とすることもでき、これに応じた遊技状態とするためには、演出内容を異ならせるに限らず、演出の発生頻度を異ならせたり、各種の抽選の確率を変動させたりする等、適宜の遊技状態を異ならせることとしてもよい。
【0097】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、多様に操作される操作部を有効に活用し、操作部の操作態様に応じて遊技に変化を与えることで興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例としてのスロットマシンを示す正面図である。
【図2】スロットマシンの前面パネルを開けた状態を示す正面図である。
【図3】スタートレバーの一例を示す側面図である。
【図4】スタートレバーの別の例を示す斜視図である。
【図5】スタートレバーの別の例を示す斜視図である。
【図6】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】メイン処理のフローチャートである。
【図8】抽選処理のフローチャートである。
【図9】リール制御処理のフローチャートである。
【図10】演出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 スロットマシン(遊技機)
11 本体
12 前面パネル
20L 左リール
20M 中リール
20R 右リール
30 演出パネル部
31 各種ランプ(演出手段)
32 スピーカー(演出手段)
33 表示装置(演出手段)
40 遊技パネル部
50 操作パネル部
53 スタートレバー(操作部)
53S スタートスイッチ(操作有無検出装置)
60 払出パネル部
70 ホッパ
80 電源ボックス
100 主制御装置(第1制御部)
200 副制御装置(第2制御部)
300 操作態様検出装置(操作態様検出手段)
301 上スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)
302 下スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)
311 上スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)
312 下スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)
313 右スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)
314 左スイッチ(操作態様検出装置、操作態様検出手段)

Claims (1)

  1. 遊技者により操作される操作部を有する遊技機であって、
    前記操作部の操作態様を検出する操作態様検出手段を備え、該操作態様検出手段の検出結果に応じた遊技状態を発生させることを特徴とする遊技機。
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