JP2004194600A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】軽快なクラッチ復帰動作が行なえると共に、耐久性に優れ、安定した切換操作感が得られるクラッチの誤復帰防止機能を具備するクラッチ機構を組み込んだ魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、スプールフリー状態と巻取り状態に切換えると共に、スプールフリー状態からハンドルを巻取り方向に回転することにより巻取り状態に復帰させる復帰機能を備えたクラッチ機構12を有する。そして、ハンドル回転に連動するロック体32と、常時はロック体32を係止しないように付勢された係合部材42が設けられており、釣糸放出操作時に、ロック体32に係合部材42が係合してロック体32の回転を停止可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、スプールフリー状態と巻取り状態に切換えると共に、スプールフリー状態からハンドルを巻取り方向に回転することにより巻取り状態に復帰させる復帰機能を備えたクラッチ機構12を有する。そして、ハンドル回転に連動するロック体32と、常時はロック体32を係止しないように付勢された係合部材42が設けられており、釣糸放出操作時に、ロック体32に係合部材42が係合してロック体32の回転を停止可能としたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプールを巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、クラッチ機構を備えた魚釣用リールは、釣糸放出状態(クラッチOFF)にあるクラッチ機構を、ハンドルの巻取り回転操作で自動的に復帰させる自動復帰機構を装備している。通常、この自動復帰機構は、ハンドルの巻取り操作によって回転される部材、及びこの部材の回転によってキックされるキックプレートを介してクラッチ作動板を回動させクラッチON状態に復帰するよう構成されているが、釣糸放出操作時に釣竿を勢い良く振り下ろすと、その慣性力の発生によってハンドルが不必要に回転し、巻取り状態(クラッチON状態)に誤復帰してしまう不具合が生じる。
【0003】
そこで、このような不具合を解消するために、クラッチOFF操作時にハンドル軸に回転抵抗を与えるものや(特許文献1参照)、クラッチOFF操作位置のクラッチ作動板に摩擦抵抗を与えるようにしたもの(特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【公知文献1】
特開平7−135877号公報
【公知文献2】
特開2001−95442号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの従来技術においても、クラッチ機構が釣糸放出状態にあるときにハンドル軸やクラッチ作動板に摩擦抵抗を加える構成であることから、実際にハンドルを巻取り方向に回転操作してクラッチをON状態に復帰させようとする場合、その摩擦抵抗分重くなり、軽快なクラッチ復帰操作が行なえない。
【0006】
また、特許文献1に開示された技術では、クラッチの振り分けバネ力を利用してハンドル軸部を押し付けて抵抗力を付与する構成であるため、クラッチOFF状態での切換節度感が悪く安定しないという問題があり、特許文献2に開示された技術では、クラッチの切換え操作時にピンにバネ力に抗した押圧力が作用するため、当接部が磨耗し易く、耐久性の面で問題がある。
【0007】
この発明は、上述した問題点に基づいてなされたものであり、軽快なクラッチ復帰動作が行なえると共に、耐久性に優れ、安定した切換操作感が得られるクラッチの誤復帰防止機能を具備するクラッチ機構を組み込んだ魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、スプールフリー状態と巻取り状態に切換えると共に、スプールフリー状態からハンドルを巻取り方向に回転することにより巻取り状態に復帰させる復帰機能を備えたクラッチ機構を有する魚釣用リールにおいて、ハンドル回転に連動するロック体と、リール本体に設けられ、常時は前記ロック体を係止しないように付勢された係合部材とを設け、釣糸放出操作時に、前記ロック体に前記係合部材が係合してロック体の回転を停止可能としたことを特徴とする。
【0009】
上記した構成において、釣糸を放出操作すべく、クラッチOFF時に釣竿を振り下ろすと、リール本体には慣性力が作用する。このとき、ハンドル回転に連動するロック体に対して、通常、非係合状態に付勢された係合部材は、その付勢力に抗して、ハンドル回転に連動するロック体に一時的に係合する状態となり、ロック体の回転、すなわちハンドルの回転を阻止して、クラッチON状態への誤復帰を防止する。そして、慣性力が作用しない状態になると、係合部材は、その付勢力によって、ハンドル回転に連動するロック体と非係合状態となる。この状態でハンドルを巻取り操作すると、クラッチ機構は、その復帰機能によってスプール巻取り状態(クラッチON状態)に自動復帰される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は魚釣用リール(両軸受型リール)の内部構成を示す平面図、図2(a)はクラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチON状態を示す図、図2(b)はクラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチOFF状態を示す図、図3(a)は誤復帰防止機構の主要部を示す図、そして、図3(b)は誤復帰防止機構が作動した状態を示す図である。
【0011】
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される円形状の左右側板3a,3bとを備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚2cが設けられている。
【0012】
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6を介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。なお、軸受6は、フレーム部分に配設されていても良いし、側板部分に配設されていても良い。
【0013】
前記右フレーム2bと右側板3bには、軸受8を介してハンドル軸9が回転可能に支持されており、その端部には、ハンドル9aが装着されている。これにより、前記スプール5aは、ハンドル9aを回転操作することによって、駆動力伝達機構10を介して回転駆動される。なお、ハンドル軸9は、右側板3bとの間に介在された転がり式の一方向クラッチ11(逆転防止機構)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。
【0014】
また、右フレーム2bと右側板3bとの間には、前記駆動力伝達機構10の駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構12と、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際、スプール5aにドラグ力を付与する公知のドラグ機構13が収容されている。
【0015】
前記駆動力伝達機構10は、ハンドル軸9に回転可能に支持された駆動歯車14と、この駆動歯車14に噛合するピニオン15とを備えている。ピニオン15は、前記スプール軸5と同軸上に延出し、右側板3bに軸受を介して回転可能に支持されたピニオン軸5bに設けられており、このピニオン軸5bに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン15の端部には、嵌合部が形成されており、ピニオン15が、以下に説明するクラッチ機構12の作動部材22によってスプール側に移動され、嵌合部がスプール軸5の端部に形成されている断面非円形の係合部に嵌合することで駆動力伝達状態(クラッチON)となり、ピニオン15が作動部材22によって右側板側に移動され、嵌合部がスプール軸の端部の係合部から外れることで駆動力非伝達状態(クラッチOFF)となる。この場合、ピニオン15の外周には、円周溝15aが形成されており、この円周溝に作動部材22が係合して、ピニオンを軸方向に移動させるようになっている。
【0016】
前記クラッチ機構12は、右フレーム2bに沿って所定の角度回動可能に配設されたクラッチ作動板20を備えており、リール本体から突出した操作レバー(切換操作部材)21を操作することで回動駆動されるようになっている。
【0017】
前記クラッチ作動板20は、図2(a),(b)において矢印D1,D2方向に駆動されるようになっており、その表面には、前記ピニオン15の円周溝15aに嵌合した作動部材22と係合可能な一対のカム面23が形成されている。前記作動部材22は、ピニオン15の円周溝15aに略180°に亘って嵌合すると共に、ピニオンを中心として直径方向に延出する一対の腕部を有しており、各腕部の裏面に前記カム面23が係合するようになっている。また、各腕部の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン25によって保持されており、作動部材22は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって、常時、クラッチ作動板20側に付勢された状態となっている。なお、図2(a)は、作動部材22が、バネ部材(図示せず)によってクラッチ作動板20側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン15はスプール軸の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている(図1参照)。
【0018】
また、前記クラッチ作動板20には、右フレームに突設されたボス26が係合する円周溝27が形成されると共に、右フレームとの間で振分け保持バネ28が設けられており、クラッチ作動板20は、操作レバー21を操作することで、クラッチON状態(図2(a)参照)と、クラッチOFF状態(図2(b)参照)との間で、位置決め、振分け保持されるようになっている。
【0019】
上記したクラッチ機構12には、クラッチOFF状態において、ハンドルを巻取り操作した際に、自動的にクラッチ作動板20をクラッチON状態の位置に復帰させる自動復帰機構が設けられている。この自動復帰機構は、クラッチ作動板20に対して回動可能に支持されたキックプレート30と、このキックプレートと右フレーム2bとの間に設けられ、キックプレート30を所定の位置で保持するバネ部材31とを備えて構成されている。このキックプレート30には、第1当接部30aと第2当接部30bが形成されており、夫々、クラッチ作動板20に形成された第1当て付け部20a,第2当て付け部20bと、ハンドル軸9に回り止め固定され、外周に爪歯32aが形成されたラチェット(ロック体)32に係合可能となっている。
【0020】
この場合、クラッチON状態では、第1当て付け部20aはキックプレート30の第1当接部30aに当接しており、この状態で操作レバー21を押圧操作すると、図2(a)において、D1方向に回動するクラッチ作動板20及び第1当て付け部20aを介して、キックプレート30は、バネ部材31の付勢力に抗して支持ピン25を中心に反時計方向に回動される。このとき、キックプレート30の第2当接部30bは、ロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置するようになっている(図2(b)参照)。
【0021】
そして、図2(b)に示すクラッチOFF状態からハンドルを巻取り操作すると、ハンドル軸9を介してロック体32は時計回り方向に回転駆動され、キックプレート30は、回転する爪歯32a、第2当接部30b及びバネ部材31の付勢力により反時計方向に回動される。このとき、キックプレート30の第1当接部30aは、クラッチ作動板20の第2当て付け部20bに当接してクラッチ作動板20をD2方向に回動させ、振分け保持バネ28によって、クラッチ作動板20をクラッチON状態(図2(a)参照)に自動復帰させる。
【0022】
前記ロック体32には、誤復帰防止機構40が係合可能となっている。この誤復帰防止機構40は、キャスティング時等、瞬時に作用する慣性力によってハンドル9aが回転して上記した自動復帰機構が作動しないように機能するものであり、本実施形態では、上記したハンドル軸に回り止めされたロック体32と一時的に係合して、ロック体32、すなわちハンドル9aの回転を阻止するように構成されている。
【0023】
具体的には、誤復帰防止機構40は、右フレーム2bに回動可能に支持されると共に、その一部(先端部42a)がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に移動可能に構成された係合部材42と、常時は、この係合部材42がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置しないように付勢すると共に、慣性力が作用した際、付勢力に抗してその一部(先端部42a)がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置できるように、前記係合部材42を付勢する付勢手段とを備えている。
【0024】
この場合、付勢手段は、図に示すようにバネ部材43によって構成したり、或いは、磁石等によって構成することが可能であり、その付勢方向は、釣竿を振り下ろすキャスティング時に、慣性力が作用する方向D3に沿うように配設することが好ましい。
【0025】
次に、上述したように構成された魚釣用リールの作用について説明する。
仕掛けを投擲する(釣糸を放出する)場合、図2(a)に示したクラッチON状態から操作レバー21を操作することで、クラッチOFF状態(図2(b)参照)に切換え、スプール5aをフリー回転可能状態にする。この状態で仕掛けを投擲すべく釣竿を振り下ろすと、D3方向に作用する慣性力によって、係合部材42は、バネ部材43の付勢力に抗して先端部がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置し、一時的にロック体32の回転を阻止する状態となる(図3(b)参照)。すなわち、ロック体32の回転が阻止されていることから、自動復帰機構が誤って作動することは無く、不必要にクラッチON状態に復帰することが防止される。このようなロック動作は瞬時になされ、慣性力が無くなると、係合部材42は、バネ部材43の付勢力によって図3(a)の位置に戻され、自動復帰機構が作動可能な状態になる。
【0026】
以上のように、釣糸放出操作時に瞬時に作用する慣性力を利用して、ハンドル9aの巻取り方向の回転を瞬間的にロックする構成としたので、クラッチの切換え操作時に余分な摩擦抵抗力が作用することがなく、安定した切換操作感が得られると共に、釣糸放出操作時におけるクラッチの誤復帰防止を図りながら軽快な魚釣操作が可能となる。また、誤復帰防止機構40は、必要なときのみロック体と接触してロックを行なうため(常時接触して摩擦力を作用させる構成でないため)、耐久性の面で問題が生じることもない。
【0027】
図4(a),(b)は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、クラッチ機構に設けられる誤復帰防止機構40の部分を拡大して示した図である。
上記した実施形態では、ロック体は、自動復帰機構の一部を構成するラチェットと兼用していたが、自動復帰機構と別に、ハンドル軸9に回り止め嵌合されていても良い。本実施形態では、自動復帰機構の一部を構成するラチェット45とロック体50は、併設した状態でハンドル軸9に回り止め嵌合されている。
【0028】
前記ロック体50は円板形状を成しており、その外周面に対して、上記した実施形態と同様、バネ部材51によって付勢保持された係合部材52が当接可能となっている。この場合、ロック体50のロック力が向上するように、ロック体50の外周にゴム等の摩擦係数の大きい材料50aを取着すると共に、係合部材52の当接部分に凹凸係止部52aを形成しておくことが好ましい。
【0029】
このように、誤復帰防止機構は、慣性力が作用した際に、その慣性力を利用してハンドル軸9を一時的にロックできるように構成されていれば、そのロック体や係合部材の構成は適宜変形することができ、更には、その配置個所についてもハンドル軸以外に設ける等、適宜変形することが可能である。
【0030】
図5(a),(b)は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、クラッチ機構に設けられる誤復帰防止機構40の部分を拡大して示した図である。
この実施形態では、上記した第1の実施形態と同様に構成された誤復帰防止機構の係合部材42の動作を規制すると共に、その規制を解除する解除手段60を設けている。この解除手段60は、クラッチ機構がクラッチONで釣糸を巻取り操作できる状態にあるとき、前記係合部材42の移動を規制すると共に、クラッチ機構をクラッチOFF状態へ切換え操作したときに、その操作に連動して係合部材42の規制を解除するように構成されている。
【0031】
具体的には、解除手段60は、リール本体に支軸61によって回動可能に支持されたストッパ62を備えている。このストッパ62は、係合部材42を係止可能にする係止部62aと、回動するクラッチ作動板20に突設された突起63が係合する長孔62bとを備えており、図5(a)に示すクラッチON状態において、係止部62aは、係合部材42に形成された係合部42bと係合可能な位置に保持され、係合部材42の回動を規制している。そして、クラッチOFFにすべく、クラッチ作動板20が反時計方向に回動されると、それと伴に移動する突起63及び長孔62bを介してストッパ62は回動され、図5(b)に示すように、係合部材42の回動規制状態を解除するようになっている。
【0032】
このような解除手段60を設けることで、クラッチON状態では、確実に誤復帰防止機構を作動させないようにすることが可能となる。すなわち、クラッチON状態において、急激なシャクリ操作(例えばジギング釣りの煽り操作)を行なうと、D3方向の慣性力により、係合部材42が作動してロック体32をロックする可能性もあるが、上記したような解除手段60を設けることで、クラッチON状態では、ロック体32のロック機能を確実に規制し、かつクラッチOFF状態の釣糸放出操作時のみ、ロック機能を作動可能にするため、実釣時における誤復帰防止機構の誤作動を確実に防止することができる。
【0033】
なお、上記した解除手段60は、クラッチON状態のときに係合部材の回動を確実に規制でき、かつクラッチOFF状態のときに係合部材を回動可能にできれば、その構成については適宜変形することが可能である。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、クラッチ機構の部分に特徴があり、図に示したような構成以外の魚釣用リールに適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軽快なクラッチ復帰動作が行なえると共に、耐久性に優れ、安定した切換操作感が得られるクラッチの誤復帰防止機能を具備するクラッチ機構を組み込んだ魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、内部構成を示す平面図。
【図2】(a)は、クラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチON状態を示す図、(b)は、クラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチOFF状態を示す図。
【図3】(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図であり、(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す図であり、(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【符号の説明】
1 リール本体
3a,3b 側板
5a スプール
9a ハンドル
12 クラッチ機構
20 クラッチ作動板
32,50 ロック体
40 誤復帰防止機構
42,52 係合部材
60 解除手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプールを巻取り状態と釣糸放出状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、クラッチ機構を備えた魚釣用リールは、釣糸放出状態(クラッチOFF)にあるクラッチ機構を、ハンドルの巻取り回転操作で自動的に復帰させる自動復帰機構を装備している。通常、この自動復帰機構は、ハンドルの巻取り操作によって回転される部材、及びこの部材の回転によってキックされるキックプレートを介してクラッチ作動板を回動させクラッチON状態に復帰するよう構成されているが、釣糸放出操作時に釣竿を勢い良く振り下ろすと、その慣性力の発生によってハンドルが不必要に回転し、巻取り状態(クラッチON状態)に誤復帰してしまう不具合が生じる。
【0003】
そこで、このような不具合を解消するために、クラッチOFF操作時にハンドル軸に回転抵抗を与えるものや(特許文献1参照)、クラッチOFF操作位置のクラッチ作動板に摩擦抵抗を与えるようにしたもの(特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【公知文献1】
特開平7−135877号公報
【公知文献2】
特開2001−95442号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの従来技術においても、クラッチ機構が釣糸放出状態にあるときにハンドル軸やクラッチ作動板に摩擦抵抗を加える構成であることから、実際にハンドルを巻取り方向に回転操作してクラッチをON状態に復帰させようとする場合、その摩擦抵抗分重くなり、軽快なクラッチ復帰操作が行なえない。
【0006】
また、特許文献1に開示された技術では、クラッチの振り分けバネ力を利用してハンドル軸部を押し付けて抵抗力を付与する構成であるため、クラッチOFF状態での切換節度感が悪く安定しないという問題があり、特許文献2に開示された技術では、クラッチの切換え操作時にピンにバネ力に抗した押圧力が作用するため、当接部が磨耗し易く、耐久性の面で問題がある。
【0007】
この発明は、上述した問題点に基づいてなされたものであり、軽快なクラッチ復帰動作が行なえると共に、耐久性に優れ、安定した切換操作感が得られるクラッチの誤復帰防止機能を具備するクラッチ機構を組み込んだ魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、スプールフリー状態と巻取り状態に切換えると共に、スプールフリー状態からハンドルを巻取り方向に回転することにより巻取り状態に復帰させる復帰機能を備えたクラッチ機構を有する魚釣用リールにおいて、ハンドル回転に連動するロック体と、リール本体に設けられ、常時は前記ロック体を係止しないように付勢された係合部材とを設け、釣糸放出操作時に、前記ロック体に前記係合部材が係合してロック体の回転を停止可能としたことを特徴とする。
【0009】
上記した構成において、釣糸を放出操作すべく、クラッチOFF時に釣竿を振り下ろすと、リール本体には慣性力が作用する。このとき、ハンドル回転に連動するロック体に対して、通常、非係合状態に付勢された係合部材は、その付勢力に抗して、ハンドル回転に連動するロック体に一時的に係合する状態となり、ロック体の回転、すなわちハンドルの回転を阻止して、クラッチON状態への誤復帰を防止する。そして、慣性力が作用しない状態になると、係合部材は、その付勢力によって、ハンドル回転に連動するロック体と非係合状態となる。この状態でハンドルを巻取り操作すると、クラッチ機構は、その復帰機能によってスプール巻取り状態(クラッチON状態)に自動復帰される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は魚釣用リール(両軸受型リール)の内部構成を示す平面図、図2(a)はクラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチON状態を示す図、図2(b)はクラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチOFF状態を示す図、図3(a)は誤復帰防止機構の主要部を示す図、そして、図3(b)は誤復帰防止機構が作動した状態を示す図である。
【0011】
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される円形状の左右側板3a,3bとを備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、下方の支柱には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚2cが設けられている。
【0012】
左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6を介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。なお、軸受6は、フレーム部分に配設されていても良いし、側板部分に配設されていても良い。
【0013】
前記右フレーム2bと右側板3bには、軸受8を介してハンドル軸9が回転可能に支持されており、その端部には、ハンドル9aが装着されている。これにより、前記スプール5aは、ハンドル9aを回転操作することによって、駆動力伝達機構10を介して回転駆動される。なお、ハンドル軸9は、右側板3bとの間に介在された転がり式の一方向クラッチ11(逆転防止機構)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。
【0014】
また、右フレーム2bと右側板3bとの間には、前記駆動力伝達機構10の駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構12と、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際、スプール5aにドラグ力を付与する公知のドラグ機構13が収容されている。
【0015】
前記駆動力伝達機構10は、ハンドル軸9に回転可能に支持された駆動歯車14と、この駆動歯車14に噛合するピニオン15とを備えている。ピニオン15は、前記スプール軸5と同軸上に延出し、右側板3bに軸受を介して回転可能に支持されたピニオン軸5bに設けられており、このピニオン軸5bに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン15の端部には、嵌合部が形成されており、ピニオン15が、以下に説明するクラッチ機構12の作動部材22によってスプール側に移動され、嵌合部がスプール軸5の端部に形成されている断面非円形の係合部に嵌合することで駆動力伝達状態(クラッチON)となり、ピニオン15が作動部材22によって右側板側に移動され、嵌合部がスプール軸の端部の係合部から外れることで駆動力非伝達状態(クラッチOFF)となる。この場合、ピニオン15の外周には、円周溝15aが形成されており、この円周溝に作動部材22が係合して、ピニオンを軸方向に移動させるようになっている。
【0016】
前記クラッチ機構12は、右フレーム2bに沿って所定の角度回動可能に配設されたクラッチ作動板20を備えており、リール本体から突出した操作レバー(切換操作部材)21を操作することで回動駆動されるようになっている。
【0017】
前記クラッチ作動板20は、図2(a),(b)において矢印D1,D2方向に駆動されるようになっており、その表面には、前記ピニオン15の円周溝15aに嵌合した作動部材22と係合可能な一対のカム面23が形成されている。前記作動部材22は、ピニオン15の円周溝15aに略180°に亘って嵌合すると共に、ピニオンを中心として直径方向に延出する一対の腕部を有しており、各腕部の裏面に前記カム面23が係合するようになっている。また、各腕部の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン25によって保持されており、作動部材22は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって、常時、クラッチ作動板20側に付勢された状態となっている。なお、図2(a)は、作動部材22が、バネ部材(図示せず)によってクラッチ作動板20側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン15はスプール軸の端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている(図1参照)。
【0018】
また、前記クラッチ作動板20には、右フレームに突設されたボス26が係合する円周溝27が形成されると共に、右フレームとの間で振分け保持バネ28が設けられており、クラッチ作動板20は、操作レバー21を操作することで、クラッチON状態(図2(a)参照)と、クラッチOFF状態(図2(b)参照)との間で、位置決め、振分け保持されるようになっている。
【0019】
上記したクラッチ機構12には、クラッチOFF状態において、ハンドルを巻取り操作した際に、自動的にクラッチ作動板20をクラッチON状態の位置に復帰させる自動復帰機構が設けられている。この自動復帰機構は、クラッチ作動板20に対して回動可能に支持されたキックプレート30と、このキックプレートと右フレーム2bとの間に設けられ、キックプレート30を所定の位置で保持するバネ部材31とを備えて構成されている。このキックプレート30には、第1当接部30aと第2当接部30bが形成されており、夫々、クラッチ作動板20に形成された第1当て付け部20a,第2当て付け部20bと、ハンドル軸9に回り止め固定され、外周に爪歯32aが形成されたラチェット(ロック体)32に係合可能となっている。
【0020】
この場合、クラッチON状態では、第1当て付け部20aはキックプレート30の第1当接部30aに当接しており、この状態で操作レバー21を押圧操作すると、図2(a)において、D1方向に回動するクラッチ作動板20及び第1当て付け部20aを介して、キックプレート30は、バネ部材31の付勢力に抗して支持ピン25を中心に反時計方向に回動される。このとき、キックプレート30の第2当接部30bは、ロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置するようになっている(図2(b)参照)。
【0021】
そして、図2(b)に示すクラッチOFF状態からハンドルを巻取り操作すると、ハンドル軸9を介してロック体32は時計回り方向に回転駆動され、キックプレート30は、回転する爪歯32a、第2当接部30b及びバネ部材31の付勢力により反時計方向に回動される。このとき、キックプレート30の第1当接部30aは、クラッチ作動板20の第2当て付け部20bに当接してクラッチ作動板20をD2方向に回動させ、振分け保持バネ28によって、クラッチ作動板20をクラッチON状態(図2(a)参照)に自動復帰させる。
【0022】
前記ロック体32には、誤復帰防止機構40が係合可能となっている。この誤復帰防止機構40は、キャスティング時等、瞬時に作用する慣性力によってハンドル9aが回転して上記した自動復帰機構が作動しないように機能するものであり、本実施形態では、上記したハンドル軸に回り止めされたロック体32と一時的に係合して、ロック体32、すなわちハンドル9aの回転を阻止するように構成されている。
【0023】
具体的には、誤復帰防止機構40は、右フレーム2bに回動可能に支持されると共に、その一部(先端部42a)がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に移動可能に構成された係合部材42と、常時は、この係合部材42がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置しないように付勢すると共に、慣性力が作用した際、付勢力に抗してその一部(先端部42a)がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置できるように、前記係合部材42を付勢する付勢手段とを備えている。
【0024】
この場合、付勢手段は、図に示すようにバネ部材43によって構成したり、或いは、磁石等によって構成することが可能であり、その付勢方向は、釣竿を振り下ろすキャスティング時に、慣性力が作用する方向D3に沿うように配設することが好ましい。
【0025】
次に、上述したように構成された魚釣用リールの作用について説明する。
仕掛けを投擲する(釣糸を放出する)場合、図2(a)に示したクラッチON状態から操作レバー21を操作することで、クラッチOFF状態(図2(b)参照)に切換え、スプール5aをフリー回転可能状態にする。この状態で仕掛けを投擲すべく釣竿を振り下ろすと、D3方向に作用する慣性力によって、係合部材42は、バネ部材43の付勢力に抗して先端部がロック体32の爪歯32aの回転軌跡内に位置し、一時的にロック体32の回転を阻止する状態となる(図3(b)参照)。すなわち、ロック体32の回転が阻止されていることから、自動復帰機構が誤って作動することは無く、不必要にクラッチON状態に復帰することが防止される。このようなロック動作は瞬時になされ、慣性力が無くなると、係合部材42は、バネ部材43の付勢力によって図3(a)の位置に戻され、自動復帰機構が作動可能な状態になる。
【0026】
以上のように、釣糸放出操作時に瞬時に作用する慣性力を利用して、ハンドル9aの巻取り方向の回転を瞬間的にロックする構成としたので、クラッチの切換え操作時に余分な摩擦抵抗力が作用することがなく、安定した切換操作感が得られると共に、釣糸放出操作時におけるクラッチの誤復帰防止を図りながら軽快な魚釣操作が可能となる。また、誤復帰防止機構40は、必要なときのみロック体と接触してロックを行なうため(常時接触して摩擦力を作用させる構成でないため)、耐久性の面で問題が生じることもない。
【0027】
図4(a),(b)は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、クラッチ機構に設けられる誤復帰防止機構40の部分を拡大して示した図である。
上記した実施形態では、ロック体は、自動復帰機構の一部を構成するラチェットと兼用していたが、自動復帰機構と別に、ハンドル軸9に回り止め嵌合されていても良い。本実施形態では、自動復帰機構の一部を構成するラチェット45とロック体50は、併設した状態でハンドル軸9に回り止め嵌合されている。
【0028】
前記ロック体50は円板形状を成しており、その外周面に対して、上記した実施形態と同様、バネ部材51によって付勢保持された係合部材52が当接可能となっている。この場合、ロック体50のロック力が向上するように、ロック体50の外周にゴム等の摩擦係数の大きい材料50aを取着すると共に、係合部材52の当接部分に凹凸係止部52aを形成しておくことが好ましい。
【0029】
このように、誤復帰防止機構は、慣性力が作用した際に、その慣性力を利用してハンドル軸9を一時的にロックできるように構成されていれば、そのロック体や係合部材の構成は適宜変形することができ、更には、その配置個所についてもハンドル軸以外に設ける等、適宜変形することが可能である。
【0030】
図5(a),(b)は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、クラッチ機構に設けられる誤復帰防止機構40の部分を拡大して示した図である。
この実施形態では、上記した第1の実施形態と同様に構成された誤復帰防止機構の係合部材42の動作を規制すると共に、その規制を解除する解除手段60を設けている。この解除手段60は、クラッチ機構がクラッチONで釣糸を巻取り操作できる状態にあるとき、前記係合部材42の移動を規制すると共に、クラッチ機構をクラッチOFF状態へ切換え操作したときに、その操作に連動して係合部材42の規制を解除するように構成されている。
【0031】
具体的には、解除手段60は、リール本体に支軸61によって回動可能に支持されたストッパ62を備えている。このストッパ62は、係合部材42を係止可能にする係止部62aと、回動するクラッチ作動板20に突設された突起63が係合する長孔62bとを備えており、図5(a)に示すクラッチON状態において、係止部62aは、係合部材42に形成された係合部42bと係合可能な位置に保持され、係合部材42の回動を規制している。そして、クラッチOFFにすべく、クラッチ作動板20が反時計方向に回動されると、それと伴に移動する突起63及び長孔62bを介してストッパ62は回動され、図5(b)に示すように、係合部材42の回動規制状態を解除するようになっている。
【0032】
このような解除手段60を設けることで、クラッチON状態では、確実に誤復帰防止機構を作動させないようにすることが可能となる。すなわち、クラッチON状態において、急激なシャクリ操作(例えばジギング釣りの煽り操作)を行なうと、D3方向の慣性力により、係合部材42が作動してロック体32をロックする可能性もあるが、上記したような解除手段60を設けることで、クラッチON状態では、ロック体32のロック機能を確実に規制し、かつクラッチOFF状態の釣糸放出操作時のみ、ロック機能を作動可能にするため、実釣時における誤復帰防止機構の誤作動を確実に防止することができる。
【0033】
なお、上記した解除手段60は、クラッチON状態のときに係合部材の回動を確実に規制でき、かつクラッチOFF状態のときに係合部材を回動可能にできれば、その構成については適宜変形することが可能である。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、クラッチ機構の部分に特徴があり、図に示したような構成以外の魚釣用リールに適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、軽快なクラッチ復帰動作が行なえると共に、耐久性に優れ、安定した切換操作感が得られるクラッチの誤復帰防止機能を具備するクラッチ機構を組み込んだ魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、内部構成を示す平面図。
【図2】(a)は、クラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチON状態を示す図、(b)は、クラッチ機構の構成を示す側面図であり、クラッチOFF状態を示す図。
【図3】(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す図であり、(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す図であり、(a)は、誤復帰防止機構の主要部を示す図、(b)は、誤復帰防止機構が作動した状態を示す図。
【符号の説明】
1 リール本体
3a,3b 側板
5a スプール
9a ハンドル
12 クラッチ機構
20 クラッチ作動板
32,50 ロック体
40 誤復帰防止機構
42,52 係合部材
60 解除手段
Claims (2)
- リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、スプールフリー状態と巻取り状態に切換えると共に、スプールフリー状態からハンドルを巻取り方向に回転することにより巻取り状態に復帰させる復帰機能を備えたクラッチ機構を有する魚釣用リールにおいて、
ハンドル回転に連動するロック体と、リール本体に設けられ、常時は前記ロック体を係止しないように付勢された係合部材とを備え、
釣糸放出操作時に、前記ロック体に前記係合部材が係合してロック体の回転を停止可能としたことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記リール本体に、クラッチ機構の巻取り操作時には前記係合部材の移動を規制し、クラッチ機構のスプールフリー状態への切換え操作に連動して前記係合部材の規制を解除する解除手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002369180A JP2004194600A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002369180A JP2004194600A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 魚釣用リール |
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JP (1) | JP2004194600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015116195A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 株式会社ドヨエンジニアリング | ハイブリッドクラッチ手段を備える釣りリール |
JP2019129781A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | 株式会社シマノ | 両軸受リール |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369180A patent/JP2004194600A/ja active Pending
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CN110100802A (zh) * | 2018-02-01 | 2019-08-09 | 株式会社岛野 | 双轴承渔线轮 |
CN110100802B (zh) * | 2018-02-01 | 2022-04-08 | 株式会社岛野 | 双轴承渔线轮 |
JP7084736B2 (ja) | 2018-02-01 | 2022-06-15 | 株式会社シマノ | 両軸受リール |
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