JP3462705B2 - 両軸受リールのクラッチ操作装置 - Google Patents
両軸受リールのクラッチ操作装置Info
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Description
置、特に両軸受リールにおけるクラッチ機構をオン、オ
フ操作するための両軸受リールのクラッチ操作装置に関
する。
ル本体を構成する1対の側板間にスプールが回転自在に
支持されており、リール本体の一方側に設けられたハン
ドルによってスプールが回転させられるようになってい
る。ハンドルとスプールとの間にはクラッチ機構(以
下、単にクラッチと記す)を含む回転伝達機構が設けら
れており、ハンドルからの回転をスプールに伝達した
り、あるいは遮断したりすることができるようになって
いる。
いは離脱(オフ)状態とするために、従来より各種の操
作機構が提案されている。たとえば、スプール後方に配
置されたサムレストをクラッチ操作レバーとして使用す
るものが提供されている。また、前記のようなクラッチ
操作レバーに加えて、リール本体の側板上部でスプール
上方に別のクラッチ操作レバーを配置したものも提供さ
れている。この場合は、一般的には、サムレスト部のク
ラッチ操作レバーはクラッチオフ用のレバー(以下、ク
ラッチレバーと記す)として使用され、スプール上方の
レバーは、クラッチオン用、すなわちクラッチレバーを
クラッチオフ位置からクラッチオン位置へ戻すためのレ
バー(以下、戻しレバーと記す)として使用される。
ーは、通常スプール軸を中心にして回動するように設け
られ、その上端の操作部は側板の上部に突出している。
したがってスプールが大径になると、回動中心から操作
部までの長さが長くなり、操作ストロークが大きくなり
すぎてすばやいクラッチ操作ができないという問題が生
じる。
構成するクラッチカムに係合しているが、この係合部の
ガタのために操作フィーリングが損なわれ、またすばや
い操作の障害になる。本発明の課題は、すばやいクラッ
チ操作を行えるようにすることにある。本発明の別の課
題は、クラッチ操作の操作感を向上させ、しかもすばや
いクラッチ操作を行えるようにすることにある。
ルのクラッチ操作装置は、リール本体の1対の側板間に
回転自在に支持されたスプールにハンドルからの回転力
が伝達あるいは遮断されるようにクラッチ機構をオン、
オフするための装置であり、クラッチレバーと、トグル
機構と、戻しレバーと、ばねとを備えている。
ルの後方にクラッチオン位置とクラッチオフ位置との間
で移動自在に配置され、クラッチオン位置からクラッチ
オフ位置への移動によってクラッチ機構をオフする。ト
グル機構は、クラッチレバーを、所定の移動位置を境に
クラッチオン位置側あるいはクラッチオフ位置側へ付勢
する。戻しレバーは、1対の側板のうちの少なくともい
ずれか一方に移動自在に設けられ、クラッチレバーをク
ラッチオフ位置からクラッチオン位置へ戻す。ばねは、
戻しレバーを、操作時以外は常に操作初期位置に位置さ
せるためにクラッチレバーと戻しレバーとの間に設けら
れている。
オフ位置にすることによってクラッチ機構がオフされ、
ハンドルとスプールとの間の回転伝達は遮断される。し
たがって、ハンドルに無関係にスプールは自在に回転が
可能である。一方、戻しレバーを操作することによって
クラッチレバーはクラッチオン位置に戻され、これによ
りクラッチ機構がオンとなる。この場合は、ハンドルの
回転力はスプールに伝達される。
によりクラッチレバーが移動され、その途中でクラッチ
レバーが所定の位置を越えると、トグル機構によってク
ラッチレバーはクラッチオン位置側へ付勢される。この
ため、それ以降は戻しレバーを操作する必要はない。す
なわち、クラッチオン操作の際に、戻しレバーを全スト
ローク操作する必要はない。したがって、スプールの径
が大きい大型の両軸受リールにおいても、短い操作スト
ロークですばやくクラッチレバーをクラッチオン位置に
戻すことができる。
位置に存在しており、この位置から戻しレバーを常に他
方向に操作することにより、クラッチレバーをクラッチ
オン位置に戻すことができる。このため、操作方向は常
に同じになり、操作性が向上する。 さらに、クラッチレ
バーと戻しレバーとの間に設けられたばねを用いて戻し
レバーを常に操作初期位置に位置させているので、構成
が簡単になるとともに、両レバーがばねによって付勢さ
れるので、両レバーのがたつきが抑えられる。
装置は、発明1の装置において、前記クラッチ機構は、
クラッチレバーによって回転させられるクラッチカムを
含み、前記トグル機構は、クラッチカムに回動自在に装
着された回動部材と、回動部材とリール本体との間に配
置された第1トグルばねと、クラッチカムとリール本体
との間に配置された第2トグルばねとを有している。
を介して間接的にクラッチカム、ひいてはクラッチレバ
ーをクラッチオン位置側あるいはクラッチオフ位置側に
付勢するとともに、第2トグルばねにより直接的にクラ
ッチカムひいてはクラッチレバーをクラッチオン位置側
及びクラッチオフ位置側に付勢する。このため、クラッ
チ操作時の操作力の強弱がより強調され、減り張りの効
いた操作感が得られ、操作感がより向上する。
装置は、発明1又は2の装置において、前記クラッチレ
バーはクラッチ戻し用の係止部を有し、前記戻しレバー
は、その一部がクラッチレバーの係止部に当接してクラ
ッチレバーをクラッチオン位置側に移動させる。ここで
は、戻しレバーの操作によって確実にクラッチレバーを
移動させることができる。
装置は、発明3の装置において、前記クラッチ機構はク
ラッチレバーによって回動させられるクラッチカムを含
んでいる。また、前記クラッチレバーは、一端が回動自
在に支持されるとともにクラッチカムと係止する係止部
を有するクラッチプレートと、クラッチプレートの他端
側に設けられた操作部とを有している。そして、クラッ
チプレートの回動中心は操作部から見てクラッチカムの
回動中心よりも離れた位置に在る。また、前記戻しレバ
ーはクラッチカムの回動中心を中心として回動自在であ
り、クラッチレバーのクラッチ戻し用の係止部はクラッ
チレバーの回動中心から見てクラッチカムとの係止部よ
りも近い位置に在る。
バーが回動し、さらにクラッチレバーの回動によってク
ラッチカムが回動する。このとき、クラッチレバーのク
ラッチ戻し用の係止部はクラッチレバーの回動中心から
見てクラッチカムとの係止部よりも近い位置に在るの
で、戻しレバーの操作ストロークが増幅されてクラッチ
カムが操作されることになる。したがって、戻しレバー
の短い操作ストロークでクラッチレバーをクラッチオン
位置に移動させることが可能である。
装置は、発明3又は4の装置において、前記戻しレバー
はクラッチカムの回動中心を中心として回動自在でかつ
クラッチレバーのクラッチ戻し用係止部が当接する当接
面を有する戻しプレートを有している。そして、前記当
接面は、戻しレバーの戻し操作前半においてクラッチ戻
し用係止部が当接する第1面と、戻しレバーの戻し操作
後半においてクラッチ戻し用係止部が当接する第2面と
を有している。さらに、前記第1面は戻しレバーを第1
操作角度だけ回動させたときにクラッチレバーが所定の
角度だけ回動するような傾斜角度を有し、前記第2面は
戻しレバーを第1操作角度よりも小さい第2操作角度だ
け回動させたときにクラッチレバーが前記所定の角度だ
け回動するような傾斜角度を有している。
なわちトグル機構を反転させるまでは、ストロークは大
きくなるが比較的大きな力が作用し、戻しレバーの戻し
操作後半、すなわちトグル機構が反転した後あるいは反
転する直前は、小さな操作ストロークで操作が可能にな
る。なお、戻し操作後半は操作力は小さくてよく、大き
な力は不要であるので、特に問題はない。
体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、
ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用
のスタードラグ3とを主に備えている。また、リール本
体1の上部には、水深を表示するカウンタ部4が設けら
れている。カウンタ部4は、液晶ディスプレイからなる
表示部5と、3つのボタンからなる操作キー部6とを有
している。
及び第2側板7bを有するフレーム7と、フレーム7の
左右を覆う左右の第1側カバー8a及び第2側カバー8
bと、フレーム7の前部を覆う前カバー9とを有してい
る。そして、ハンドル2の回転軸(ハンドル軸)が図1
における右側の第2側カバー8bに回転自在に支持され
ている。
0が回転自在に配置されており、スプール10の前方に
は、図2に示すように、スプール10に釣り糸を均一に
巻くためのレベルワインド機構11が、スプール10の
後方にはサムレストを兼ねるクラッチレバー12の操作
部12aがそれぞれ配置されている。クラッチレバー1
2は、所定の範囲で、すなわちクラッチオン位置(上方
位置)とクラッチオフ位置(下方位置)との間で上下動
が可能であり、後述するクラッチ機構をオフするための
ものである。また、クラッチレバー12に対向するよう
にサムレスト13が設けられている。このサムレスト1
3はリール本体1のフレーム7に固定されている。さら
に、第2側板7bの上部には、所定の範囲でクラッチレ
バー12と同方向に、すなわち上下あるいは前後方向に
移動可能なように戻しレバー14の操作部14aが設け
られている。この戻しレバー14はクラッチレバー12
をクラッチオン位置に戻すためのものである。なお、ス
プール10はスプール軸15に固定されており、このス
プール軸15が軸受によりフレーム7に回転自在に支持
されている。そして、スプール軸15のハンドル2側の
端部には、キャスティングコントロール用の調整つまみ
16が設けられている。
示すように、ハンドル2からの回転力をスプール10に
伝えるための第1回転伝達機構20と、この第1回転伝
達機構20内に設けられたクラッチ機構21とを有して
いる。また、第1側カバー8a内部には、スプール10
の回転力をレベルワインド機構11に伝達するための第
2回転伝達機構22が設けられている。
2が固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の周
囲に設けられたドラグ機構31と、ハンドル軸30の他
端にドラグ機構31を介して連結されたメインギア32
と、メインギア32に噛み合うピニオンギア33とを有
している。ハンドル軸30は、スプール軸15と平行に
配置されており、一端側が軸受を介して第2側板7bに
回転自在に支持されている。メインギア32は、ハンド
ル軸30の一端側にドラグ機構31を介して相対回転不
能に連結することが可能である。ピニオンギア33は、
筒状に形成されており、スプール軸15の外周部にスラ
イド自在に装着されている。ピニオンギア33のスプー
ル側の端部には係合溝が形成されており、この溝に、ス
プール軸15に形成された係合部が係合可能である。す
なわち、ピニオンギア33の係合溝とスプール軸15の
係合部とが係合している場合(図2に示す状態)はクラ
ッチはオン状態である。一方、ピニオンギア33が図2
に示す位置から右方に移動させられた場合は、ピニオン
ギア33の係合溝とスプール軸15の係合部との係合が
外れ、クラッチオフ状態となる。
3の係合溝とスプール軸15の係合部とによってクラッ
チ機構21が構成されている。そして、クラッチ機構2
1がオン状態の場合はハンドル2の回転がスプール10
に伝達され、クラッチ機構21がオフ状態の場合はハン
ドル2とは無関係にスプール10は自由に回転すること
が可能である。
の他端に固定された第1ギア35と、第1側板7aに回
転自在に装着され第1ギアに噛み合う中間ギア36と、
レベルワインド機構11の一端に固定され中間ギア36
に噛み合う第2ギア37とを有している。 <クラッチ操作機構> 次に、クラッチ機構21を操作するためのクラッチ操作
機構を説明する。
クラッチヨーク40を有している。クラッチヨーク40
は、ピニオンギア33の歯部に隣接する小径部に係止す
るように配置されており、スプール軸15と平行に移動
可能である。また、このクラッチヨーク40は、図示し
ないばねによって内方(スプール10側)に付勢されて
いる。
ア33は内方に位置しており、ピニオンギア33の係合
溝とスプール軸15の係合部とが係合してクラッチオン
状態となっている。一方、クラッチヨーク40によって
ピニオンギア33が外方に移動させられた場合には、ピ
ニオンギア33の係合溝とスプール軸15の係合部との
係合が外れてクラッチオフ状態となる。
45と、クラッチプレート46と、戻しプレート47
と、クラッチカム45の第2側板7b側に配置されたク
ラッチ解除部材48とを有している。クラッチカム45
は、スプール軸15を中心に回動自在であり、対向する
2カ所にカム面45aが形成され、かつ外周の一部に切
欠き45bが形成されている。クラッチカム45のカム
面45aはクラッチヨーク40の裏面(カム面)に当接
しており、クラッチカム45が回動することにより、ク
ラッチヨーク40はばねの付勢力に抗して外方に移動さ
せられるようになっている。
示すように、円弧状のレバー部46aと、操作部12a
に固定される固定部46bとを有する板状の部材であ
り、レバー部46aの一端が第2側板7bに回動自在に
装着されている。また、レバー部46aは、その中間部
分にボス46c(クラッチ戻し用の係止部)を有すると
ともに、他端部にクラッチカム45の切欠き45bに係
止する係止部46dを有している。
ように、環状の円板部47aと、円板部47aの一部か
ら外方に延びるレバー部47bとを有する板状の部材で
あり、スプール軸15を中心に回動自在に装着されてい
る。レバー部47bの先端は操作部14aに固定されて
いる。また、レバー部47bの側部において円板部47
a側には、ばねが係止可能な切り起こし部47cが形成
されている。
カム45の外周部に回動自在に取り付けられており、こ
のクラッチ解除部材48の一端と第2側板7bとの間に
は第1トグルばね50が設けられている。この第1トグ
ルばね50により、クラッチ解除部材48は、その先端
がハンドル軸30に装着されたラチェットホイール51
の歯部51aに当接する当接位置と、歯部51aとは干
渉しない非当接位置とをとり得る。また、第1トグルば
ね50により、クラッチ解除部材48を介して、クラッ
チカム45は時計回りと反時計回り(クラッチオフ位置
側とクラッチオン位置側)に付勢される。
作する操作部12aとクラッチプレート46とからなる
ものであり、クラッチプレート46の先端は、第2側板
7bに形成された開口を通過して操作部12a側に延
び、操作部12aに固定されている。また、戻しレバー
14は、使用者が操作する操作部14aと戻しプレート
47とからなるものであり、戻しプレート47の先端
は、第2側板7bに形成された開口を通過して操作部1
4a側に延び、操作部14aに固定されている。
ート46のボス46cと戻しプレート47の切り起こし
部47cとの間にはつるまきばね55が配置されてい
る。このため、クラッチレバー12が固定された状態に
おいて、戻しレバー14の操作部14aは、下方、すな
わちクラッチレバー12の操作部12a側に付勢されて
いる。換言すれば、戻しレバー14が固定された状態に
おいて、クラッチレバー12の操作部12aは、上方、
すなわち戻しレバー14の操作部14a側に付勢されて
いる。そして、これらの両レバー12,14の移動は、
第2側板7bに設けられたストッパ56によって規制さ
れている。
2側板7bのボス57との間には、クラッチレバー12
をクラッチオン位置側とクラッチオフ位置側とに付勢す
る第2トグルばね58が設けられている。ここで、クラ
ッチプレート46の回動中心は操作部12aから見てク
ラッチカム45の回動中心よりも離れた位置に在る。ま
た、クラッチレバー12のクラッチ戻し用の係止部であ
るボス46cはクラッチプレート46の回動中心から見
てクラッチカム45との係止部46dよりも近い位置に
在る。
の側部(図5において右側面)は、レバー部47bの延
びる方向(半径方向)と傾斜する傾斜面47dと、傾斜
面47dに連続し、レバー部47bの延びる方向と平行
な面47eとを有している。これらの面にはクラッチレ
バー12のボス46cが当接するが、戻しレバー14の
戻し操作前半はボス46cは傾斜面47dに当接し、戻
し操作後半はボス46cは面47eに当接するようにな
っている。
によってスプール10側に押されており、これによりピ
ニオンギア33はクラッチ係合位置に移動させられてい
る。この状態では、ピニオンギア33の係合溝とスプー
ル軸15の係合部とが噛み合ってクラッチオン状態とな
っており、ハンドル2からの回転力は、ハンドル軸3
0、メインギア32及びピニオンギア33を介してスプ
ール軸15及びスプール10に伝達される。
操作部12aは上方のクラッチオン位置に位置し、戻し
レバー14の操作部14aは下方(後方)の操作初期位
置に位置している。そしてこの状態で、戻しレバー14
はつるまきばね55によって戻しプレート47の側部が
ストッパ56に押し当てられ、一方、クラッチレバー1
2はつるまきばね55によってクラッチプレート46の
側部がストッパ56に押し当てられている。したがっ
て、両レバー12,14のがたつきが抑えられている。
12の操作部12aを下方に押す。すると、クラッチプ
レート46が図3においてPを中心に反時計回りに回動
する。ここで、クラッチプレート46の係止部46d
(図4参照)がクラッチカム45の切欠き45bに係止
しているので、クラッチプレート46が回動することに
より同方向にクラッチカム45が回転する。すると、ク
ラッチカム45のカム面45aがクラッチヨーク40を
外方に追い出す。したがって、ピニオンギア33の係合
溝とスプール軸15の係合部との噛み合いが外れ、クラ
ッチはオフとなる。この状態では、スプール10は自由
に回転することができるので、サミングの加減によって
釣り糸を所望のスピードで繰り出すことができる。
クラッチオフ状態では、クラッチレバー12の操作部1
2aは下方に位置し、戻しレバー14の操作部14aは
後方の操作初期位置に位置している。またこの状態で
は、クラッチプレート46のボス46cが戻しプレート
47の側部に当接し、戻しプレート47はストッパ56
に当接して、それぞれのレバー12,14はその位置が
固定されている。
55によってストッパ56に押しつけられているので、
がたつきが少ない。一方、クラッチレバー12はつるま
きばね55によって上方(時計回り)に付勢されている
ので、やはりがたつきが抑えられている。 <クラッチオン> 次に釣り糸の繰り出しを止めるためにクラッチをオンす
る。この場合は、戻しレバー14の操作部14aを前方
に押す。これにより、戻しプレート47はスプール軸1
5を中心に時計回りに回動する。戻しプレート47の側
部はクラッチプレート46のボス46cに当接している
ので、戻しプレート47が回動すると、クラッチプレー
ト46に対して同方向に回動力が作用する。これによ
り、クラッチプレート46は先とは逆方向に、すなわち
時計回りに回動し、これに伴ってクラッチカム45も同
方向に回転する。この状態では、クラッチヨーク40は
ばねによって内方に移動させられる。これによりクラッ
チはオンとなり、釣り糸の繰り出しは停止する。
す。図に示すように、クラッチオフ操作の途中の状態で
は、戻しレバー14の操作部14aが前方に位置してお
り、クラッチレバー12の操作部12aは上方のクラッ
チオン位置に位置している。 <ハンドルによるクラッチオフの解除> クラッチオフ状態において、ハンドル2によりハンドル
軸30が回転させられると、ハンドル軸30に固定され
たラチェットホイール51が回転する。これによりクラ
ッチ解除部材48を介してクラッチカム45が図3にお
いて時計回りに強制的に回動させられ、クラッチはオン
状態となる。
方に押すと、その押している操作の途中において所定の
位置を越えると、第1トグルばね50と第2トグルばね
58の作用によってクラッチレバー12は下方に引き込
まれるように移動してクラッチオフ位置となる。そして
一旦、クラッチオフ位置となれば、クラッチレバー12
は両トグルばね50,58によってクラッチオフ位置に
維持され、しかもガタ分はつるまきばね55によって抑
えられている。
ン操作する場合は、戻しレバー14を上方に(前方に)
押している操作の途中において所定の位置を越えると、
第1及び第2トグルばね50,58の作用により、戻し
レバー14は上方に(前方に)引き込まれるように移動
してクラッチオン位置となる。一旦クラッチオン位置と
なると、通常状態の場合と同様に、クラッチレバー12
は上方のクラッチオン位置に維持される。そして、クラ
ッチレバー12がクラッチオン位置に復帰した後、戻し
レバー14から指を離すと、戻しレバー14はつるまき
ばね55の作用によって操作初期位置に戻る。
上方(前方)に押せば、トグル機構によってクラッチレ
バー12はクラッチオン位置に移動させられる。したが
って、戻しレバー14の操作ストロークが短くなる。ま
た、クラッチレバー12及び戻しレバー14は、クラッ
チオフ位置及びクラッチオン位置において、つるまきば
ね55によって一方向に付勢されているので、がたつき
が少ない。
力を解除すれば、常に操作初期位置に戻るので、操作性
が向上する。さらに、戻しレバー14によってクラッチ
レバー12が回動し、さらにクラッチレバー12の回動
によってクラッチカム45が回動するが、このとき、ク
ラッチレバー12のボス46cはクラッチレバー12の
回動中心から見てクラッチカム45との係止部46dよ
りも近い位置に在るので、戻しレバー14の操作ストロ
ークが増幅されてクラッチカム45が操作されることに
なる。したがって、戻しレバー14の短い操作ストロー
クでクラッチレバー12をクラッチオン位置に移動させ
ることが可能となる。
は、クラッチレバー12のボス46cは戻しプレート4
7の傾斜面47dに当接するので、トグル機構が反転す
るまでは、ストロークは大きくなるが比較的大きな力が
作用する。一方、戻しレバー14の戻し操作後半、すな
わちトグル機構が反転した後あるいは反転する直前は、
ボス46cは戻しプレート47の平行な面47eに当接
するので、小さな操作ストロークで操作が可能になる。
バーを所定距離操作するだけでクラッチレバーをクラッ
チオン位置に戻すことができ、すばやい操作が可能とな
り、操作性が向上する。また、戻しレバーは指を離せば
常に操作初期位置に戻り、操作方向は常に同じであるの
で、操作性がより向上する。
図。
部分図。
応する図。
応する図。
Claims (5)
- 【請求項1】リール本体の1対の側板間に回転自在に支
持されたスプールにハンドルからの回転力が伝達あるい
は遮断されるようにクラッチ機構をオン、オフするため
の両軸受リールのクラッチ操作装置であって、 前記1対の側板間で前記スプールの後方にクラッチオン
位置とクラッチオフ位置との間で移動自在に配置され、
前記クラッチオン位置からクラッチオフ位置への移動に
よって前記クラッチ機構をオフするクラッチレバーと、 前記クラッチレバーを、所定の移動位置を境に前記クラ
ッチオン位置側あるいはクラッチオフ位置側へ付勢する
トグル機構と、 前記1対の側板のうちの少なくともいずれか一方に移動
自在に設けられ、前記クラッチレバーを前記クラッチオ
フ位置からクラッチオン位置へ戻すための戻しレバー
と、前記戻しレバーを、操作時以外は常に操作初期位置に位
置させるために、前記クラッチレバーと戻しレバーとの
間に設けられたばねと 、を備えた両軸受リールのクラッ
チ操作装置。 - 【請求項2】前記クラッチ機構は、前記クラッチレバー
によって回転させられるクラッチカムを含み、 前記トグル機構は、前記クラッチカムに回動自在に装着
された回動部材と、前記回動部材と前記リール本体との
間に配置された第1トグルばねと、前記クラッチカムと
前記リール本体との間に配置された第2トグルばねとを
有している、請求項1に記載の両軸受リールのクラッチ
操作装置。 - 【請求項3】前記クラッチレバーはクラッチ戻し用の係
止部を有し、 前記戻しレバーは、その一部が前記クラッチレバーの係
止部に当接して前記クラッチレバーを前記クラッチオン
位置側に移動させる、請求項1又は2に記載の両軸受リ
ールのクラッチ操作装置。 - 【請求項4】前記クラッチ機構は前記クラッチレバーに
よって回動させられるクラッチカムを含み、 前記クラッチレバーは、一端が回動自在に支持されると
ともに前記クラッチカムと係止する係止部を有するクラ
ッチプレートと、前記クラッチプレートの他端側に設け
られた操作部とを有し、前記クラッチプレートの回動中
心は前記操作部から見て前記クラッチカムの回動中心よ
りも離れた位置に在り、 前記戻しレバーは前記クラッチカムの回動中心を中心と
して回動自在であり、 前記クラッチレバーのクラッチ戻し用の係止部は前記ク
ラッチレバーの回動中心から見て前記クラッチカムとの
係止部よりも近い位置に在る、請求項3に記載の両軸受
リールのクラッチ操作装置。 - 【請求項5】前記戻しレバーは前記クラッチカムの回動
中心を中心として回動自在でかつ前記クラッチレバーの
クラッチ戻し用係止部が当接する当接面を有する戻しプ
レートを有し、 前記当接面は、前記戻しレバーの戻し操作前半において
前記クラッチ戻し用係止部が当接する第1面と、前記戻
しレバーの戻し操作後半において前記クラッチ戻し用係
止部が当接する第2面とを有し、 前記第1面は前記戻しレバーを第1操作角度だけ回動さ
せたときに前記クラッチレバーが所定の角度だけ回動す
るような傾斜角度を有し、前記第2面は前記戻しレバー
を前記第1操作角度よりも小さい第2操作角度だけ回動
させたときに前記クラッチレバーが前記所定の角度だけ
回動するような傾斜角度を有している、請求項3又は4
に記載の両軸受リールのクラッチ操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10566697A JP3462705B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 両軸受リールのクラッチ操作装置 |
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1997
- 1997-04-23 JP JP10566697A patent/JP3462705B2/ja not_active Expired - Fee Related
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