JP2004193578A - SiC−MISFET及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い電流密度のドレイン電流を流すことが可能で、ノーマリーオフの蓄積型SiC−MISFETを提供する。
【解決手段】 蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板1、n型ドリフト層2c、p型のウェル領域3、n型のソース領域4、n型不純物を含み蓄積型チャネル層となるSiCチャネル層5、p型の高濃度コンタクト層9、ゲート絶縁膜6、ゲート電極13などを備えている。そして、n型ドリフト層2cの上面部にp型不純物イオンを部分的に注入して形成され、ウェル領域3よりも高濃度の同導電型不純物を含む部分高濃度注入層7Aが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、SiC体を用いて設けられるSiC−MISFET、特に蓄積型のSiC−MISFET及びその製造方法に関する。
炭化珪素(SiC)は、SiとCとが組成比で1:1で結合してなる構造を有し、Siに比べて高硬度で薬品にも犯されにくく、バンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体材料である。SiCは、他のワイドバンドギャップ半導体材料と比べても高い耐絶縁破壊性を有するので、低損失なパワーデバイスへの適用が期待されている。SiCは、立方晶系の3C−SiCや六方晶系の6H−SiC,4H−SiC等、多くのポリタイプを有する。この中で、実用的なSiC−MISFETを作製するために一般的に使用されているのが6H−SiC及び4H−SiCである。そして、c軸の結晶軸に対し垂直な( 0 0 0 1)面にほぼ一致する面を主面とする基板が広く用いられる。
SiC半導体素子は、SiC基板上に形成されたエピタキシャル成長層を活性領域とし、この活性領域にその種類に応じて必要な領域を設けることにより形成されるものである。半導体素子の中でも、FETの場合には、ソース・ドレイン領域及びゲート領域が設けられる。特に、MIS(金属/絶縁膜/半導体)型のFETであるSiC−MISFETの中では、ゲート絶縁膜として熱酸化によって形成される酸化膜を用いたMOS(金属/酸化膜/半導体)型のMOSFETが一般的に広く知られている。
Si層の上には、熱酸化によって良好なゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜が形成される。しかしながら、SiC層の場合には、Siに加えてCが存在することから、通常の熱酸化では良好な酸化膜が形成することが非常に困難である。すなわち、SiC層の上に形成されたシリコン酸化膜中にCが存在するために、Si層−酸化膜間の界面付近の領域において、固定電荷によってキャリアをトラップする界面準位が形成されてしまう。このために、反転型MISFETでは、電流の流れるチャネル層となる反転層において、非常に低いキャリアのチャネル移動度しか実現せず、SiC−MISFETにおいて大電流を流すことは非常に困難である。この問題を解決するために、パワーSiC−MISFETでは、ソース・ドレイン領域と同じ導電型の不純物を含む蓄積型のチャネル層を設ける構造が一般的である。このようなMISFETは、蓄積型(アキミュレーション型)SiC−MISFET(SiC−ACCUFET)と呼ばれている。
図9は、従来の一般的な蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、一般的な蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板101と、SiC基板101の主面上に、エピタキシャル成長された第1のエピタキシャル成長層102aと、第1のエピタキシャル層102aの上にエピタキシャル成長された第2のエピタキシャル成長層102bとを備えている。第1のエピタキシャル成長層102aは、SiC基板101の主面上に形成されたn型の不純物(ドーパント)を含むn型本体部102cと、n型本体部102c内にp型不純物イオンを注入して形成されたp型のウェル領域103と、ウェル領域103よりも高濃度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層109とを備えている。また、第2のエピタキシャル層102bの一部は、ウェル領域103とn型本体部102cとに跨って設けられ、n型の不純物を含む蓄積型チャネル層であるSiCチャネル層105となっている。さらに、第2のエピタキシャル成長層102bの一部とウェル領域103の一部とにn型不純物イオンを注入して形成されたn型のソース領域104を備えている。また、SiCチャネル層105の上に設けられたゲート絶縁膜106と、ゲート絶縁膜106の上に設けられたゲート電極113と、ソース領域104及び高濃度おコンタクト層109にオーミック接するソース電極111と、SiC基板101の主面と対向する面(裏面)にオーミック接触するドレイン電極112とを備えている。ソース領域104は、ゲート電極113と平面的に見てオーバーラップし、かつ、高濃度コンタクト層109と接触するように形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−144292号公報
しかしながら、上記従来の蓄積型SiC−MISFETでは、以下のような不具合があった。
図9に示すような従来の蓄積型SiC−MISFETでは、ゲートに電圧を印加していない状態において、ソース・ドレイン間に電流が流れる、いわゆるノーマリーオンの状態となる場合があった。この問題は、ゲート電極113とウェル領域103との間に印加される電圧が0Vの状態において、n型のソース領域104とn型エピタキシャル成長層102とが、同じ導電型であるn型のSiCチャネル層105で導通状態になってしまうことに起因している。このような、ノーマリーオン型の蓄積型MISFETでは、オフ時にドレイン電流が流れないようにするためには、オフ時においてゲート電極に負のバイアス電圧を印加して、SiCチャネル層中の空乏層がゲート絶縁膜に到達し、ピンチオフ状態となるようにすることが必要である。
そこで、SiCチャネル層内で形成される空乏層がゲート絶縁膜まで到達するように、SiCチャネル層105の不純物濃度を低くしたり(第1の対策)、逆にp型のウェル領域103の不純物濃度を高くする(第2の対策)ことが行なわれる。しかしながら、第1の対策では、SiCチャネル層におけるキャリアの濃度が低下するために、ゲート電極に正電圧を印加したオン状態において小さい電流密度のドレイン電流しか実現することができない。また、第2の対策では、p型ウェル領域の不純物濃度が高いことにより不純物散乱の影響が増大する。このため、電子のチャネル移動度が低下してオン抵抗が大きくなり、結果的に高い電流密度のドレイン電流を実現することが困難となる。すなわち、第1,第2いずれの対策によってノーマリーオフ状態を実現しても、高い電流密度のドレイン電流を流すことは非常に困難である。
このように、従来の蓄積型SiC−MISFETの構造を用いた場合、高い電流密度のドレイン電流とノーマリーオフ状態とはトレードオフの関係があり両立させるのが非常に困難であった。したがって、ゲート電極に電圧が印加されていないオフ状態ではソース・ドレイン間に電流が流れないノーマリーオフ状態となり、ゲート電極に正の電圧が印加されたオン状態で高い電流密度のドレイン電流を流すことが可能な,つまり電流駆動能力の高い蓄積型MISFETの実現が望まれている。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ノーマリオフ状態を実現しつつ,電流駆動能力の高いSiC−MISFET及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のSiC−MISFETは、チャネル層直下の領域に、第1導電型不純物を含む本体部、又は第2導電型不純物を含むウェル領域に囲まれる,高濃度の第2導電型不純物を含む部分高濃度注入層を設けたものである。
これにより、蓄積型SiC−MISFETがオフのとき、つまりゲート−ウェル領域間の電圧が0のときに、チャネル層を流れる電流が抑制され、オン時には高い電流密度のドレイン電流を流すことが可能でありながら、ノーマリオフの状態が実現される。これは、チャネル層の一部において空乏層が拡大されることによると考えられる。
ここで、オフ時にチャネル層内に形成される空乏層が、ゲート絶縁膜にまで達していることにより、空乏層によって確実に電流が遮断される。
部分高濃度注入層が本体部に第2導電型不純物を注入して設けられている場合には、部分高濃度注入層とウェル領域との間隔が、部分高濃度注入層のゲート長方向の寸法よりも小さいことにより、部分高濃度注入層の電位が固定されやすいので、より効率的に空乏層が拡大される。
部分高濃度注入層がウェル領域内に備えられていることにより、部分高濃度注入層の電位が固定されるため、SiCチャネル層内を完全にピンチオフするような空乏層を形成させやすくなるので、オン動作時のドレイン電流を低下させることなくノーマリーオフのSiC−MISFETを実現することが可能となる。
特に、ウェル領域の一部に高濃度コンタクト層が設けられている場合には、高濃度コンタクト層がソース領域を下方から囲むように形成されて、部分高濃度注入層がその一部であることにより、製造の容易化が図られる。
部分高濃度注入層のゲート長方向の長さは、チャネル層の長さの1/10以下であることにより、部分高濃度注入層に含まれる不純物による散乱の影響を許容範囲内に抑えることが可能となる。
部分高濃度注入層の深さ方向の寸法が、チャネル層の深さ方向の寸法よりも大きいことにより、オフ時にチャネル層内に形成される空乏層がゲート絶縁膜に達して、確実に電流を遮断させることが可能となる。
部分高濃度注入層の不純物濃度が、ウェル領域の不純物濃度よりも10倍以上高いことにより、オフ時に電流を確実に遮断させうる空乏層がチャネル層に形成される。
本発明のSiC−MISFETは、縦型MISFET構造を採ることもできるし、横型MISFET構造を採ることもできる。
本発明のSiC−MISFETの製造方法は、SiC体に第2導電型不純物を注入してウェル領域を形成する工程と、SiC体にウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物を注入して、部分高濃度注入層を形成する工程と、SiC体の本体部,ウェル領域及び部分高濃度注入層の上に第1導電型不純物を含むチャネル層を形成する工程とを備えている。
この方法により、上述のSiC−MISFETの構造が容易に得られる。
特に、ソース領域を形成しようとする領域を包含する開口を設けた注入マスクを用いて、第2導電型不純物を注入してソース領域と接するように部分高濃度注入層を形成することにより、製造の容易化を図ることができる。
本発明は、高い電流密度のドレイン電流を流すことが可能で、ノーマリーオフのSiC−MISFETを提供することができる。
(第1の実施形態)
まず、ウェル領域よりも高濃度の不純物を含む部分高濃度注入層をドリフト層内に設けた本発明の第1の実施形態に係る蓄積型SiC−MISFETについて説明する。
図1は、第1の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板1と、SiC基板1の主面上に、エピタキシャル成長された第1のエピタキシャル成長層2aと、第1のエピタキシャル層2aの上にエピタキシャル成長された第2のエピタキシャル成長層2bとを備えている。第1のエピタキシャル成長層2aは、SiC基板1の主面上に形成されたn型の不純物(ドーパント)を含むn型ドリフト層2c(本体部)と、n型ドリフト層2c内にp型不純物イオンを注入して形成されたp型のウェル領域3と、ウェル領域3よりも高濃度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9とを備えている。また、第2のエピタキシャル層2bの一部は、ウェル領域3とn型ドリフト層2cとに跨って設けられ、n型の不純物を含む蓄積型チャネル層であるSiCチャネル層5となっている。さらに、第2のエピタキシャル成長層2bの他の一部とウェル領域3の一部とにn型不純物イオンを注入して形成されたn型のソース領域4を備えている。また、SiCチャネル層5の上に設けられたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上に設けられたゲート電極13と、ソース領域4及び高濃度コンタクト層9にオーミック接するソース電極11と、SiC基板1の主面と対向する面(裏面)にオーミック接触するドレイン電極12とを備えている。ソース領域4は、ゲート電極13と平面的に見てオーバーラップし、かつ、高濃度コンタクト層9と接触するように形成されている。
高濃度コンタクト層9は、必ずしも設ける必要がないが、ウェル領域3にバイアスを印加するためのソース電極11のオーミック性を確実に得るためには、高濃度コンタクト層9があることが好ましい。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETの動作時には、ソース領域4からSiCチャネル層5,n型ドリフト層2cを経てSiC基板1(ドレイン領域)に電流が流れるので、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは縦型MISFET構造を有している。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETの構造が従来の蓄積型SiC−MISFETの構造と異なる点は、n型ドリフト層2cの上面部にp型不純物イオンを部分的に注入して形成された部分高濃度注入層7Aが設けられている点である。本実施形態においては、部分高濃度注入層7Aは、ウェル領域3に隣接しており、ウェル領域3における不純物の濃度に比べて10倍以上高い同導電型不純物(本実施形態においては、p型不純物)を含んでいる。
本実施形態においては、SiC基板1と、第1のエピタキシャル成長層2a及び第2のエピタキシャル成長層2bを含むエピタキシャル成長層2とがSiC体として機能する。ただし、第2のエピタキシャル成長層2bを設けずに、第1のエピタキシャル成長層2aの上部にイオン注入によりn型の蓄積チャネル層を形成することも可能である。その場合には、第1のエピタキシャル成長層2aとSiC基板1とがSiC体となる。また、エピタキシャル成長層を全く形成せずに、SiC基板1の上部にウェル領域,ソース領域,蓄積チャネル層などを設けることも可能であり、その場合にはSiC基板1がSiC体となる。
次に、本実施形態における蓄積型SiC−MISFETの製造方法について説明する。図2(a)〜(d)は、本実施形態に係るSiC−MISFETの製造工程を示す断面図である。
図2(a)に示す工程の前に、以下の工程を行なう。まず、SiC基板1を準備する。SiC基板1としては、例えば、主面が( 0 0 0 1)から[ 1 1-2 0]方向に8度のオフ角度がついた直径50mmの4H−SiC基板を用いる。SiC基板1にはn型不純物がドープされており、キャリア濃度は1×1018cm-3である。次に、CVD法により、SiC基板1上に、n型の不純物をin-situ ドープしながら、蓄積型SiC−MISFETのn型ドリフト層2cを含む第1エピタキシャル成長層2aをエピタキシャル成長させる。第1エピタキシャル成長層2aの厚さ(n型ドリフト層2cの厚さ)は約10μmであり、n型ドリフト層2c中のキャリア濃度は約5×1015cm-3である。これにより、SiC基板1と第1エピタキシャル成長層2aからなるSiC体下部層が形成されることになる。
続いて、蓄積型SiC−MISFETのウェル領域3を形成するために、n型ドリフト層2cの表面に、例えばニッケル(Ni)からなる注入マスク(図示せず)を形成する。この注入マスクは、n型ドリフト層2cの一部分を覆い、ウェル領域3となる領域に開口を有している。そして、注入マスクの上方から、n型ドリフト層2c内に多段階のAlイオンの注入を行なった後、活性化アニールを行なう。これにより、n型ドリフト層2cの一部が、キャリア濃度が1×1017cm-3のp型のウェル領域3となる。
次に、図2(a)に示す工程で、Niからなる注入マスクを除去した後、更に、部分高濃度注入層7A及び高濃度コンタクト層9を形成しようとする領域を開口したAlからなる注入マスク21を形成する。そして、注入マスク21の上方から、n型ドリフト層2c内に多段階のAlイオンの注入を行なった後、活性化アニールを行なう。これにより、n型ドリフト層2c内にウェル領域3に接するように、キャリア濃度が約2×1018cm-3のp型の部分高濃度注入層7Aが形成される。また、部分高濃度注入層7Aと同程度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9が、ウェル領域3に囲まれるように形成される。
次に、図2(b)に示す工程で、CVD法により、ウェル領域3及びn型ドリフト層2cの上面上にn型不純物を含む,厚さ0.3μmのSiCチャネル層5を含む第2エピタキシャル成長層2b(SiC体上部層)をエピタキシャル成長させる。n型不純物は、in-situ ドープによってSiCチャネル層5内にも導入され、その濃度は約5×1017cm-3である。これにより、エピタキシャル成長層2とSiC基板1とからなるSiC体が形成されることになる。
次に、図2(c)に示す工程で、ソース領域4を形成しようとする領域を開口した,Ni等からなる注入マスクを形成し(図示せず)、この注入マスクの上方からn型不純物イオンである窒素イオンをウェル領域3に注入した後、窒素の活性化アニールを行なう。これにより、SiCチャネル層5及びウェル領域3の各一部が、キャリア濃度が1×1018cm-3のn型のソース領域4となる。
本実施形態では、図2(a)〜(c)に示す工程において用いられる注入マスクの寸法を調整することによって、ウェル領域3上に形成されるSiCチャネル層5の幅を約10μmとし、部分高濃度注入層7Aの幅を0.5μm,深さを0.5μmとしている。
次に、図2(d)に示す工程で、露出しているSiC体の表面を1100℃で熱酸化することにより、基板の上面上に厚さ30nmのゲート絶縁膜6を形成する。その後、ゲート絶縁膜6のうちソース電極を形成しようとする領域の上に位置する部分を除去した後、電子ビーム(EB)蒸着装置を用いた蒸着により、ソース領域4の上面上及びSiC基板1の裏面上にNi膜を形成する。続いて、加熱炉で1000℃で加熱することにより、ソース領域4上には第1のオーミック電極となるソース電極11を、SiC基板1の裏面上には第2のオーミック電極となるドレイン電極12をそれぞれ形成する。最後に、蒸着により、ゲート絶縁膜6上にアルミニウム膜を形成し、これをパターニングして、ゲート電極13を形成する。
次に、本実施形態に係る蓄積型SiC−MISFETの性能を調べるために、電流電圧特性を測定した。その結果について以下に説明する。
比較のために、図9に示すような従来の蓄積型SiC−MISFETを準備した。なお、部分高濃度注入層7Aが存在しない点を除いて、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETと同じ構造とした。
次に、本実施形態及び従来の蓄積型SiC−MISFETの電流電圧特性を調べた。具体的には、ゲート電極とウェル領域との間に印加される電圧が0Vの状態でのドレイン電流を測定して比較した。
その結果、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETでは、従来の蓄積型SiC−MISFETに比べてドレイン電流が2桁近く小さく抑制されていることが判明した。なお、ウェル領域を基準にしてゲートに正電圧を印加した状態のオン動作時には、両者のドレイン電流はほぼ等しいことが明らかとなった。この理由は、以下のように考えられる。
まず、従来の蓄積型SiC−MISFETでは、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態(オフ状態)において、SiCチャネル層5内に形成される空乏層がゲート絶縁膜6まで達せずに、ソース・ドレイン領域間が導通状態となってしまうことが起こりやすい。この状態になると、ノーマリーオン状態となって、ゲートバイアスが0Vでもドレイン電流が流れてしまう。
これに対し、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETでは、ウェル領域3よりも高濃度のp型不純物を含む部分高濃度注入層7Aによって、SiCチャネル層5内に形成される空乏層がゲート絶縁膜6にほぼ達するために、ソース・ドレイン領域間が遮断されると考えられる。このため、確実にノーマリーオフ状態となり、ゲートバイアスが0Vのときにはドレイン電流は流れないものと考えられる。
ここで、高濃度p型の部分高濃度注入層7Aの存在する領域では不純物散乱の影響により、電子のチャネル移動度が低下するおそれも考えられるが、図1に示す部分高濃度注入層7Aの幅W1をSiCチャネル層5の幅W2に比べて1桁以上も小さくすることにより、オン動作時のドレイン電流への影響を無視することができると考えられる。
また、部分高濃度注入層7Aの深さ方向の寸法が、SiCチャネル層5の深さ方向の寸法よりも大きいことにより、SiCチャネル層5内に形成される空乏層がゲート絶縁膜6に確実に達する。
以上のことから、n型ドリフト層2c内に、ウェル領域3に接するようにp型の部分高濃度注入層7Aを設けることにより、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られることが示された。
−第1の実施形態の変形例−
図3は、第1の実施形態の変形例に係る蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。この変形例では、部分高濃度注入層7Bがn型ドリフト層2c内においてウェル領域3には接していない。他の部分の構造は、第1の実施形態と同様である。この変形例においても、第1の実施形態と同様に、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られる。
この例においては、部分高濃度注入層7Bとウェル領域3との間隔は、部分高濃度注入層のゲート長方向の寸法よりも小さいことにより、部分高濃度注入層の電位が確実に固定されるため、上述の効果を確実に発揮することができる。
特に、第1の実施形態のように、部分高濃度注入層がn型ドリフト層2c内においてウェル領域3に接している方が、部分高濃度注入層の電位がより確実に固定されるため、より確実にSiCチャネル層5をピンチオフできる点で好ましい。
(第2の実施形態)
次に、ウェル領域よりも高濃度の不純物を含む部分高濃度注入層をウェル領域内に設けた本発明の第2の実施形態に係る蓄積型SiC−MISFETについて説明する。
図4は、第2の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板1と、SiC基板1の主面上に、エピタキシャル成長された第1のエピタキシャル成長層2aと、第1のエピタキシャル層2aの上にエピタキシャル成長された第2のエピタキシャル成長層2bとを備えている。第1のエピタキシャル成長層2aは、SiC基板1の主面上に形成されたn型の不純物(ドーパント)を含むn型ドリフト層2cと、n型ドリフト層2c内にp型不純物イオンを注入して形成されたp型のウェル領域3と、ウェル領域3よりも高濃度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9とを備えている。また、第2のエピタキシャル層2bの一部は、ウェル領域3とn型ドリフト層2cとに跨って設けられ、n型の不純物を含む蓄積型チャネル層であるSiCチャネル層5となっている。さらに、第2のエピタキシャル成長層2bの他の一部とウェル領域3の一部とにn型不純物イオンを注入して形成されたn型のソース領域4を備えている。また、SiCチャネル層5の上に設けられたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上に設けられたゲート電極13と、ソース領域4及び高濃度コンタクト層9にオーミック接するソース電極11と、SiC基板1の主面と対向する面(裏面)にオーミック接触するドレイン電極12とを備えている。ソース領域4は、ゲート電極13と平面的に見てオーバーラップし、かつ、高濃度コンタクト層9と接触するように形成されている。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETの動作時には、ソース領域4からSiCチャネル層5,n型ドリフト層2cを経てSiC基板1(ドレイン領域)に電流が流れるので、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは縦型MISFET構造を有している。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETにおいては、第1の実施形態とは異なり、ウェル領域3の上面部にp型不純物イオンを部分的に注入して形成された部分高濃度注入層7Cが設けられている点である。本実施形態においては、部分高濃度注入層7Cは、ウェル領域3における不純物の濃度に比べて10倍以上高い同導電型不純物(本実施形態においては、p型不純物)を含んでいる。
本実施形態における蓄積型SiC−MISFETの製造工程のほとんどは、第1の実施形態の蓄積型SiC−MISFETの製造工程とほとんど同じであるので、図示を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施形態の製造工程においては、図2(a)に示す工程で、ウェル領域3の上方に開口を有する注入マスクを用いてイオン注入を行ない、高濃度コンタクト層9と部分高濃度注入層7Cとを形成する。その他の工程は、図2(a)〜(d)及びその説明に記載したとおりである。
そして、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETと図9に示す従来の蓄積型SiC−MISFETとの電流電圧特性を調べた。具体的には、ゲート電極とウェル領域との間に印加される電圧が0Vの状態でのドレイン電流を測定して比較した。
その結果、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETでは、第1の実施形態の場合と同様に、従来の蓄積型SiC−MISFETにくらべてドレイン電流が2桁近く小さく抑制されていることが判明した。なお、ウェル領域3を基準にしてゲート電極13に正電圧を印加した状態のオン動作時には、両者のドレイン電流はほぼ等しいことが明らかとなった。この理由としては、第1の実施形態と同様の理由が考えられる。
以上のことから、ウェル領域3内にp型の部分高濃度注入層7Cを設けることにより、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られることが示された。
−第2の実施形態の変形例−
図5は、第2の実施形態の変形例に係る蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。この変形例では、ウェル領域3内に2つの部分高濃度注入層7Dが設けられている。他の部分の構造は、第2の実施形態と同様である。この変形例においても、第2の実施形態と同様に、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られる。
この変形例のように、複数の部分高濃度注入層がウェル領域3に設けられていると、より確実にSiCチャネル層をピンチオフできる蓄積型SiC−MISFETが得られる点で好ましい。
(第3の実施形態)
次に、ウェル領域よりも高濃度の不純物を含む部分高濃度注入層をウェル領域内に設けた本発明の第3の実施形態に係る蓄積型SiC−MISFETについて説明する。
図6は、第3の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板1と、SiC基板1の主面上に、エピタキシャル成長された第1のエピタキシャル成長層2aと、第1のエピタキシャル層2aの上にエピタキシャル成長された第2のエピタキシャル成長層2bとを備えている。第1のエピタキシャル成長層2aは、SiC基板1の主面上に形成されたn型の不純物(ドーパント)を含むn型ドリフト層2cと、n型ドリフト層2c内にp型不純物イオンを注入して形成されたp型のウェル領域3と、ウェル領域3よりも高濃度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9とを備えている。また、第2のエピタキシャル層2bの一部は、ウェル領域3とn型ドリフト層2cとに跨って設けられ、n型の不純物を含む蓄積型チャネル層であるSiCチャネル層5となっている。さらに、第2のエピタキシャル成長層2bの他の一部とウェル領域3の一部とにn型不純物イオンを注入して形成されたn型のソース領域4を備えている。また、SiCチャネル層5の上に設けられたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上に設けられたゲート電極13と、ソース領域4及び高濃度コンタクト層9にオーミック接するソース電極11と、SiC基板1の主面と対向する面(裏面)にオーミック接触するドレイン電極12とを備えている。ソース領域4は、ゲート電極13と平面的に見てオーバーラップし、かつ、高濃度コンタクト層9と接触するように形成されている。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETの動作時には、ソース領域4からSiCチャネル層5,n型ドリフト層2cを経てSiC基板1(ドレイン領域)に電流が流れるので、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは、縦型MISFET構造を有している。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETにおいては、第1,第2の実施形態とは異なり、ウェル領域3の上面部にp型不純物イオンを部分的に注入して形成された高濃度コンタクト層9がソース領域4を囲むように設けられていて、高濃度コンタクト層9のうちSiCチャネル層5の下方に位置する領域が部分高濃度注入層9aである点である。本実施形態においては、部分高濃度注入層9aは、高濃度コンタクト層9の一部であるので、ウェル領域3における不純物の濃度に比べて10倍以上高い同導電型不純物(本実施形態においては、p型不純物)を含んでいる。
次に、本実施形態における蓄積型SiC−MISFETの製造方法について説明する。図7(a)〜(d)は、本実施形態に係るSiC−MISFETの製造工程を示す断面図である。
図7(a)に示す工程の前に、以下の工程を行なう。まず、SiC基板1を準備する。SiC基板1としては、例えば、主面が( 0 0 0 1)から[ 1 1-2 0]方向に8度のオフ角度がついた直径50mmの4H−SiC基板を用いる。SiC基板1にはn型不純物がドープされており、キャリア濃度は1×1018cm-3である。次に、CVD法により、SiC基板1上に、n型の不純物をin-situ ドープしながら、蓄積型SiC−MISFETのn型ドリフト層2cを含む第1の成長層2aをエピタキシャル成長させる。第1エピタキシャル成長層2aの厚さ(n型ドリフト層2cの厚さ)は約10μmであり、n型ドリフト層2c中のキャリア濃度は約5×1015cm-3である。これにより、SiC基板1と第1のエピタキシャル成長層2aからなるSiC体下部層が形成されることになる。
続いて、蓄積型SiC−MISFETのウェル領域3を形成するために、n型ドリフト層2cの表面に、例えばニッケル(Ni)からなる注入マスク(図示せず)を形成する。この注入マスクは、n型ドリフト層2cの一部分を覆い、ウェル領域3となる領域に開口を有している。そして、注入マスクの上方から、n型ドリフト層2c内に多段階のAlイオンの注入を行なった後、活性化アニールを行なう。これにより、n型ドリフト層2cの一部が、濃度1×1017cm-3の不純物を含むウェル領域3となる。
次に、図7(a)に示す工程で、Niからなる注入マスクを除去した後、更に、高濃度コンタクト層9を形成しようとする領域を開口したAlからなる注入マスク22を形成する。このとき、注入マスク22の開口は、後にソース領域を形成するために用いられる注入マスクの開口全体を含んでいる。そして、注入マスク22の上方から、n型ドリフト層2c内に多段階のAlイオンの注入を行なった後、活性化アニールを行なう。これにより、n型ドリフト層2c内にウェル領域3に囲まれるように、濃度約2×1018cm-3のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9が形成される。
次に、図7(b)に示す工程で、CVD法により、ウェル領域3及びn型ドリフト層2cの上面上にn型不純物を含む,厚さ0.3μmのSiCチャネル層5を含む第2のエピタキシャル成長層2b(SiC体上部層)をエピタキシャル成長させる。n型不純物は、in-situ ドープによってSiCチャネル層5内にも導入され、その濃度は約5×1017cm-3である。これにより、エピタキシャル成長層2とSiC基板1とからなるSiC体が形成されることになる。
次に、図7(c)に示す工程で、ソース領域4を形成しようとする領域を開口した,Ni等からなる注入マスクを形成し(図示せず)、この注入マスクの上方からn型不純物イオンである窒素イオンをウェル領域3に注入した後、窒素の活性化アニールを行なう。これにより、SiCチャネル層5の一部が、濃度2×1018cm-3のn型不純物を含むソース領域4となる。なお、本実施形態においては、高濃度コンタクト層9のp型不純物の濃度と、ソース領域4のn型不純物の濃度とがほぼ同程度であるので、高濃度コンタクト層9までがソース領域4に変化するわけではないが、便宜上、図6及び図7(c),(d)においては、ソース領域4の下部がウェル領域3内まで侵入しているように描いている。
次に、図7(d)に示す工程で、露出しているSiC体の表面を1100℃で熱酸化することにより、基板の上面上に厚さ30nmのゲート絶縁膜6を形成する。その後、ゲート絶縁膜6のうちソース電極を形成しようとする領域の上に位置する部分を除去した後、電子ビーム(EB)蒸着装置を用いて、ソース領域4の表面及びSiC基板1の裏面にNiを蒸着する。続いて、加熱炉で1000℃で加熱することにより、ソース領域4上には第1のオーミック電極となるソース電極9を、SiC基板1の裏面上には第2のオーミック電極となるドレイン電極10をそれぞれ形成する。最後に、蒸着により、ゲート絶縁膜6上にアルミニウム膜を形成し、これをパターニングして、ゲート電極8の形成を行なう。
次に、本実施形態に係る蓄積型SiC−MISFETの性能を調べるために、電流電圧特性を測定した。その結果について以下に説明する。
比較のために、図9に示すような従来の蓄積型SiC−MISFETを準備した。なお、部分高濃度注入層9aが存在しない点を除いて、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETと同じ構造とした。
次に、本実施形態及び従来の蓄積型SiC−MISFETの電流電圧特性を調べた。具体的には、ゲート電極とウェル領域との間に印加される電圧が0Vの状態でのドレイン電流を測定して比較した。
その結果、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETでは、従来の蓄積型SiC−MISFETに比べてドレイン電流が2桁近く小さく抑制されていることが判明した。なお、ウェル領域を基準にしてゲートに正電圧を印加した状態のオン動作時には、両者のドレイン電流はほぼ等しいことが明らかとなった。この理由は、第1の実施形態と同じように考えられる。
以上のことから、ウェル領域3内に、ソース領域4を囲むように高濃度コンタクト層9を形成し、その一部を部分高濃度注入層9aとして機能させることにより、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られることが示された。
特に、第1,第2の実施形態に比べて、部分高濃度注入層9aがウェル領域3の端部と遠く離れているので、両者を形成するためのイオン注入時に用いる注入マスク同士の位置ずれを無視しうるという利点がある。加えて、この構造の場合には、ウェル領域とドリフト層とのpn接合による空乏層がソース領域まで到達してしまう「パンチスルー」が起こりにくくなるので耐圧が向上する。
なお、本実施形態においては、高濃度コンタクト層9のp型不純物の濃度と、ソース領域4のn型不純物の濃度とがほぼ同程度であるので、ソース領域4の下部は、ほとんどイントリンシックになっている。したがって、ソース領域4の実質的な部分の厚さは、SiCチャネル層5の厚さとほぼ同じになっているが、このような構造でも、ソース領域4の機能が損なわれることはない。同様に、ソース領域4のn型不純物の濃度が、例えば1×1018cm-3程度と、高濃度コンタクト層9中の不純物の濃度よりも低い場合には、図6に示すソース領域7の下部が高濃度コンタクト領域9になるが、そのような構造でもソース領域4の機能が損なわれることはない。さらに、ソース領域4のn型不純物濃度を高濃度コンタクト層9のp型不純物濃度よりも濃くしてもよい。
(第4の実施形態)
次に、ウェル領域よりも高濃度の不純物を含む部分高濃度注入層をウェル領域内に設けた本発明の第4の実施形態に係る横型MISFETである,蓄積型SiC−MISFETについて説明する。
図8は、第4の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは、SiC基板1と、SiC基板1の主面上に、エピタキシャル成長された第1のエピタキシャル成長層2aと、第1のエピタキシャル層2aの上にエピタキシャル成長された第2のエピタキシャル成長層2bとを備えている。第1のエピタキシャル成長層2aは、SiC基板1の主面上に形成されたn型の不純物(ドーパント)を含むn型ドリフト層2cと、n型ドリフト層2c内にp型不純物イオンを注入して形成されたp型のウェル領域3と、ウェル領域3よりも高濃度のp型不純物を含む高濃度コンタクト層9とを備えている。また、第2のエピタキシャル層2bの一部は、ウェル領域3とn型ドリフト層2cとに跨って設けられ、n型の不純物を含む蓄積型チャネル層であるSiCチャネル層5となっている。さらに、第2のエピタキシャル成長層2bの他の一部とウェル領域3の一部とにn型不純物イオンを注入して形成されたn型のソース領域4を備えている。また、SiCチャネル層5の上に設けられたゲート絶縁膜6と、ゲート絶縁膜6の上に設けられたゲート電極13と、ソース領域4及び高濃度コンタクト層9にオーミック接するソース電極11とを備えている。ソース領域4は、ゲート電極13と平面的に見てオーバーラップし、かつ、高濃度コンタクト層9と接触するように形成されている。
さらに、n型本体部2cの表面部に、ソース領域4と同程度の濃度のn型不純物を導入して形成され、SiCチャネル層5を挟んでソース領域4に対向するドレイン領域31と、ドレイン領域31にオーミック接触するドレイン電極32とを備えている。
本実施形態の蓄積型SiC−MISFETの動作時には、ソース領域4からSiCチャネル層5を経てドレイン領域32に電流が流れるので、本実施形態の蓄積型SiC−MISFETは横型MISFET構造を有している。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、n型ドリフト層2c内に、ウェル領域3に接するようにp型の部分高濃度注入層7Aを設けることにより、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られる。
また、第1の実施形態の変形例,第2の実施形態,第2の実施形態の変形例及び第3の実施形態における部分高濃度注入層の構造を、このような横型MISFETである蓄積型SiC−MISFETに適用しても、オン動作におけるドレイン電流を低下させることなく、ゲート電極13とウェル領域3との間に印加される電圧が0Vの状態ではドレイン電流が流れない、ノーマリーオフ型の蓄積型SiC−MISFETが得られる。
(その他の実施形態)
また、上記各実施形態においては蓄積型SiC−MISFETがnチャネル型MISFETである場合について説明したが、本発明の蓄積型SiC−MISFETがpチャネル型MISFETであっても、上記各実施形態と同じ効果を発揮することができる。
また、以上の実施形態においては、蓄積型SiC−MISFETに部分高濃度注入層を形成したが、SiCを用いた蓄積型IGBTに部分高濃度注入層を形成しても上記と同様の効果が得られる。
また、以上の実施形態においては、SiCチャネル層として一様な濃度分布のn型ドープ層を用いたが、多重δドープ層を有するチャネル層を用いても本発明の効果が得られる。
また、以上の実施形態においては、4H−SiCをSiC基板として用いたが、4H−SiC以外のポリタイプからなる基板を用いてもよい。
本発明は、各種電子機器,電力機器に設けられる電力用半導体デバイスや高周波用半導体デバイスなどとして利用することができる。
第1の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係るSiC−MISFETの製造工程を示す断面図である。 第1の実施形態の変形例に係る蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 第2の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 第2の実施形態の変形例に係る蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 第3の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 (a)〜(d)は、本実施形態に係るSiC−MISFETの製造工程を示す断面図である。 第4の実施形態における蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。 従来の蓄積型SiC−MISFETの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 SiC基板
2 n型エピタキシャル成長層
3 ウェル領域
4 ソース領域
5 ゲート絶縁膜
6 SiCチャネル層
7 部分高濃度注入層
9 高濃度コンタクト層
11 ソース電極
12 ドレイン電極
13 ゲート電極

Claims (12)

  1. 第1導電型不純物を含む本体部を有するSiC体と、
    上記SiC体内において上記本体部を除く部分に第2導電型不純物を導入して形成されたウェル領域と、
    上記SiC体内において上記ウェル領域及びSiC体の本体部に跨って設けられた第1導電型不純物を含むチャネル層と、
    上記チャネル層の上に形成されたゲート絶縁膜と、
    上記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
    上記SiC体内において上記チャネル層に隣接する領域に、上記ウェル領域に接するように設けられた第1導電型不純物を含むソース領域と、
    上記SiC体内において上記本体部を挟んで上記ソース領域に対向する領域に設けられたドレイン領域と、
    上記SiC体における上記チャネル下方に位置する部分に、上記ウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物を注入して設けられた部分高濃度注入層と
    を備えているSiC−MISFET。
  2. 請求項1記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記ゲート電極と上記ウェル領域との間に印加される電圧が0Vの状態において、上記部分高濃度注入層によって形成される空乏層が上記ゲート絶縁膜にまで達している,SiC−MISFET。
  3. 請求項1又は2記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記部分高濃度注入層の少なくとも下面は、上記本体部に囲まれていて、
    上記部分高濃度注入層と上記ウェル領域との間隔は、上記部分高濃度注入層のゲート長方向の寸法よりも小さい,SiC−MISFET。
  4. 請求項1又は2記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記部分高濃度注入層は、上記ウェル領域に囲まれている,SiC−MISFET。
  5. 請求項4記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記ウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物を含み、上記部分高濃度注入層につながる高濃度コンタクト層をさらに備え、
    上記高濃度コンタクト層は、上記ソース領域を囲むように形成されており、
    上記部分高濃度注入層は、上記高濃度コンタクト層と共通のイオン注入工程により形成されたものである,SiC−MISFET。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記部分高濃度注入層のゲート長方向の寸法は、上記チャネル層のゲート長方向の寸法の1/10以下である,SiC−MISFET。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記部分高濃度注入層の深さ方向の寸法は、上記チャネル層の深さ方向の寸法よりも大きい,SiC−MISFET。
  8. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記部分高濃度注入層の不純物濃度が、上記ウェル領域の不純物濃度に比べて10倍以上高い,SiC−MISFET。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記ドレイン領域は、上記SiC体の最下部に設けられており、縦型MISFETである,SiC−MISFET。
  10. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のSiC−MISFETにおいて、
    上記ドレイン領域は、上記SiC体の上記チャネル層につながる表面部に設けられており、横型MISFETである,SiC−MISFET。
  11. 第1導電型不純物を含むSiC体下部層の本体部を除く部分に第2導電型不純物を注入してウェル領域を形成する工程(a)と、
    上記工程(a)の後又はその前に、上記本体部に上記ウェル領域よりも高濃度の第2導電型不純物を注入して、部分高濃度注入層を形成する工程(b)と、
    上記SiC体の本体部,ウェル領域及び上記部分高濃度注入層の上に、第1導電型不純物を含むチャネル層を有するSiC体上部層をエピタキシャル成長させる工程(c)と、
    上記SiC上部層の一部に第1導電型不純物を注入して、ソース領域を形成する工程(d)と、
    上記チャネル層の上にゲート絶縁膜を形成する工程(e)と、
    上記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程(f)と
    を備えているSiC−MISFETの製造方法。
  12. 請求項11記載のSiC−MISFETの製造方法において、
    上記工程(b)では、上記ソース領域を形成しようとする領域を包含する開口を設けた注入マスクを用いて、第2導電型不純物を注入することにより、上記ソース領域と接するように上記部分高濃度注入層を形成する,SiC−MISFETの製造方法。
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