JP2004192119A - オーダリングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】店舗(レストラン)内のテーブルに設けたICRW20、店舗端末40および厨房内のキッチンプリンタ90と、客の携帯電話10およびデータセンタ50により構成される。客は、携帯電話10で、データセンタ50から希望する店のメニュー情報等を入手して予め希望するメニューを内部に格納する。この確定メニューを店のICRW20に読み込ませて無線通信で店舗端末40に送信し、更に無線通信80にてキッチンプリンタ90へ送り調理可能にする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はオーダリングシステムに関し、特にレストラン等の飲食店で顧客が希望するメニューを効率的にオーダ(注文)するのに好適なオーダリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
レストラン、特にファミリレストラン等では、多くの顧客の希望するメニューのオーダを取り、そのメニューを迅速に調理場へ伝送して調理して提供することが必要である。即ち、顧客の待ち時間を最小限にして、顧客の希望するメニューをタイミングよく提供することが要求される。
【0003】
図6は、レストラン等における一般的なメニューオーダ手順を示す。食事をしたい客は、レストランへ出かける(ステップB1)。過去に一度でも出かけたことのある場合を除き、どのようなメニューが用意されているかは、レストランに入るまで分からないのが普通であるので、期待外れのメニューしかなく、希望する食事ができない場合も想定される。そこで、レストランに入りテーブルに着くと、店員がメニューを持ってくるのを待つ(ステップB2)。メニューが来ると、客は、自分の希望するメニューを選択し、店員がオーダをとりに来るのを待つ(ステップB3)。例えばランチタイムの如く、混雑した時間帯では、上述したステップB2およびB3の待ち時間が非常に長い場合もある。
【0004】
店員が来ると、初めて注文できる(ステップB4)。注文は、客が希望するメニューを店員に告げ、店員はハンディターミナル等でメニューを入力し、全ての入力が終了した時点で店舗端末へオーダを送信する(ステップB5)。店舗端末は、厨房にあるキッチンプリンタにデータを送信する(ステップB6)。データを受信したキッチンプリンタは、料理伝票をプリントアウトし(ステップB7)、このプリントアウトに基づいて調理が開始される。
【0005】
しかし、上述した従来のオーダ手順では、次に如き課題を有する。先ず、レストランに入るまでメニュー情報が不明である場合が多く、客は予め希望していたメニュー以外のメニューを選択せざるを得ず、十分満足な食事ができないことある。次に、混雑時には、テーブルに着いてからメニューを受け取り、オーダし、食事がテーブルに運ばれて食事を開始するまでに時間がかかる。更に、店員は、オーダに関する接客の他に、調理された料理の配膳や、食事後の客の会計処理も行わなければならず、混雑する時間帯には店員を増加する必要が生じ、人件費の増加を生じた。人件費の増加は、料理の価格に反映され、客の満足度に悪影響を与えた。
【0006】
上述した従来のオーダ方式の課題を解決又は軽減するため、ユーザ(客)が、ユーザ端末からインターネット経由で飲食店利用サービスプロバイダにアクセスして、各飲食店のメニューと飲食店の概要の情報を端末に表示する。この情報から、飲食店および料理(メニュ−)を決定して予約情報をインターネット経由で送信するインターネットを利用した飲食店利用方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、会社等の食堂において、インターネットを利用して材料の発注および社員(客)による端末装置PCからのメニューの選択注文を行うオーダリングシステム、情報処理装置およびオーダリング方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−306714号公報(第4−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平11−338912号公報(第5頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術では、インターネット等を介してプロバイダから飲食店およびメニュー情報を入手し、その飲食店に予約するものである。しかし、予約した客が来店したことを確認し、テーブルへ案内し、その客が予約したメニューを確認するには、店員を煩わせることがある。また、交通事情その他の理由で、客が予約した時間に現れるか否か不明である等の課題があった。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、従来技術の上述した課題に鑑みなされたものであり、従来技術の課題である店員の手間を軽減してスムーズなオーダを可能にするオーダリングシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため本発明によるオーダリングシステムは次のような特徴的な構成を採用している。
【0011】
(1)多種類の取扱商品を有する店舗へ客が出かけて、前記取扱商品から希望する商品を選択してオーダするオーダリングシステムにおいて、
客は、携帯電話により、通信ネットワークを介して前記各店舗の取扱商品情報をデータセンタにアクセスして入手し、希望商品を予め決定して前記携帯電話のICカード機能に含まれるICメモリに格納し、該格納された希望商品情報を前記店舗に備えられたICRWに読み込ませ、該ICRWから前記店舗内に備え付けられた店舗端末に無線通信により送信してオーダするオーダリングシステム。
【0012】
(2)前記携帯電話には、前記データセンタにアクセスすると、選択された店舗のダウンロード確認画面が表示される上記(1)のオーダリングシステム。
【0013】
(3)前記ダウンロード確認画面には、前記選択された店舗の電子メールアドレスを登録するか否か選択する画面が表示される上記(2)のオーダリングシステム。
【0014】
(4)前記携帯電話のICメモリには、客が選択した商品名および数量データが格納される上記(1)、(2)又は(3)のオーダリングシステム。
【0015】
(5)前記店舗はレストラン等の飲食店であり、前記ICRWは前記飲食店の各テーブルに備え付けられている上記(1)乃至(4)の何れかのオーダリングシステム。
【0016】
(6)前記携帯電話のICメモリに格納された商品情報は、前記携帯電話を前記ICRWに近づけることにより読み取られる上記(1)乃至(5)の何れかのオーダリングシステム。
【0017】
(7)客の携帯電話から読み込まれた商品(メニュー)情報は、前記客が着席したテーブルNo.と共にキッチンプリンタへ送信される上記(5)または(6)のオーダリングシステム。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるオーダリングシステムの好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
まず、図1は、本発明によるオーダリングシステムの好適実施形態のシステム構成図である。このオーダリングシステムは、客が使用するICカード機能内蔵の携帯電話(以下、単に携帯電話という場合もある)10、複数のICRW20、店舗端末40およびデータセンタ50により構成される。
【0020】
携帯電話10は、客が所持し、ICカード機能を内蔵する。ICRW20は、店舗に設置されている。店舗端末40と無線通信30により通信可能であり、携帯電話10と店舗に設置されているICRW20を接続する。店舗端末40は、店舗内に設置されている。データセンタ50は、各店舗のメニュー情報を管理する。通信ネットワーク60は、店舗端末40とデータセンタ50を接続する。通信ネットワーク70は、携帯電話10とデータセンタ50を接続する。
【0021】
客の持つ携帯電話10は、選択したオーダメニュー内容を格納して、そのデータをICRW20に送信できる機能を備えている。これは、非接触ICカードの原理と同様であり、周知の技術である。図2は、携帯電話10に格納する内容の1例を示す。図2に示す如く、オムライス、ハンバーグランチおよびホットコーヒー等のメニュー名、数量および価格等のオーダ情報が格納される。尚、図2中には図示しないが、必要に応じて電子メールアドレス、ポイント数等の付随情報も格納可能である。
【0022】
また、図3および図4は、携帯電話10の画面の表示例を示す。図3は、ダウンロード確認画面の1例であり、「メニュー情報をダウンロードしました。」の如きメッセージと共に「このサイトに電子メールアドレスを登録しますか?」との質問が表示され、客(ユーザ)がYES又はNOで選択可能にする。YESを選択してアドレス登録すると、その店舗のメニュー情報が定期的に送信される。従って、その店舗を再度利用する可能性がある場合には、更新されたメニュー情報が入手可能であるので便利である。一方、図4のメニュー表示画面には、店舗(レストラン)の住所および電話番号と共にメニュー情報、例えばランチメニュー、ディナー、お飲み物、デザートおよびアラカルトが番号と共に表示される。客は、番号を入力することにより、該当項目の詳細を選択可能である。
【0023】
上述の如く、客の携帯電話10は、データセンタ50から通信ネットワーク70を介して送信される情報をダウンロードし、電子メールアドレス登録選択画面、レストラン情報(住所、電話番号等)およびメニュー情報(品名、価格等)を表示する機能を備えている。このメニュー情報は、レストラン別に保存、呼出ができる機能も備えている。更に、ダウンロードした情報に対して返信できる機能も備えている。
【0024】
ICRW20は、客の携帯電話10に格納されているデータを読み込み可能な装置である。図1に示す如く、ICRW20は、店舗端末40と無線通信30で接続されており、客の携帯電話10から読み取ったデータを、店舗端末40に送信する機能も備えている。
【0025】
次に、店舗端末40は、POS、ワークステーション、サーバ等の情報処理装置である。店舗端末40は、ICRW20から無線通信30を介して送られてくるオーダ情報(図2参照)を受信して処理する機能を備えている。また、店舗端末40は、このオーダ情報をレストラン店内のキッチンプリンタ90へ無線通信80を介して送信する機能を備えている。更に、店舗端末40は、メニューデータの作成機能を備え、このメニューデータを通信ネットワーク60を介してデータセンタ50へ送信する機能も備えている。
【0026】
データセンタ50は、ワークステーション、サーバ等の情報処理装置から構成される。データセンタ50は、全国各地にある系列レストランのメニュー情報をデータベース化して保持している。データセンタ50は、店舗端末40から通信ネットワーク60を介して送信されてくるメニュー情報を受け取り、それを処理する機能を備えている。また、客の携帯電話10からアクセス可能にする機能を備え、客の携帯電話10に対してメニュー情報を送信する機能を備えている。更に、客がメニュー情報をダウンロードしたとき、電子メールアドレスの登録で「YES」を返信してきた場合(即ち、図3のYES選択)、その電子メールアドレスを登録してデータベース化する機能も備えている。
【0027】
キッチンプリンタ90は、厨房にて料理する内容(客からオーダを受けたメニュー)をプリントアウトする端末である。このキッチンプリンタ90は、店舗端末40から無線通信80を介して送信されてくるオーダデータを処理する機能を備えている。また、そのオーダデータをプリントアウトする機能も備えている。
【0028】
次に、図1乃至図5を参照して本発明によるオーダリングシステムの実施形態の動作を詳細に説明する。図5に示すシーケンス図において、食事をしたい客(INPUT)は、先ず携帯電話10にてレストランのメニュー情報のサイトにアクセスして、メニュー情報をダウンロードする(ステップA1)。ダウンロードすると、客の携帯電話10の表示画面に、図3に示す「ダウンロード確認画面」が表示される。そこで、客は、電子メールアドレスの登録をする否かの選択をする。「YES」の場合には、電子メールを返信し、送信が完了すると、図4の「メニュー表示画面」になる(ステップA2a)。「NO」を選択した場合には、直ちに図4の「メニュー表示画面」になる(ステップA2b)。
【0029】
客は、図4の「メニュー表示画面」にて、自分が希望するメニューを選択確定し、その「オーダ情報」をメモリに格納する(ステップA3)。客は、メニュー情報をダウンロードしたレストランへ適当な時間に出かける(ステップA4)。レストランに到着したら、携帯電話10に格納しておいた「オーダ情報」を呼び出す(ステップA5)。この「オーダ情報」の呼び出しが完了すると、テーブルに備え付けてあるICRW20に携帯電話10を近づける(ステップA6)。
【0030】
ICRW20は、携帯電話10から「オーダ情報」を受信し、その「オーダ情報」に予め格納しているテーブルNo.を付加し、無線通信30を介して店舗端末40に送信する(ステップA7)。「オーダ情報」を受信した店舗端末40は、無線通信80を介して厨房にあるキッチンプリンタ90にその情報を送信する(ステップA8)。情報を受信したキッチンプリンタ90は、その情報を料理伝票としてプリントアウトする(ステップA9)。料理人は、その料理伝票を見て料理を開始する(ステップA10)。以上でオーダ確定となる。
【0031】
以上、本発明によるオーダリングシステムの好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。例えば、上述の実施形態では、レストラン等の飲食店の例であったが、本発明は必ずしも飲食店に限定されず、多数の商品をそろえ、客が希望する商品を選択してその店舗のカウンタへ持参して購入する店舗に適用可能であること勿論である。
【0032】
【効果の説明】
以上の説明から理解される如く、本発明のオーダリングシステムによると、次の如き種々の実用上の顕著な効果が得られる。第1に、客は、レストランに行く前に、事前に「メニュー情報」を入手できるので、食事内容の選択肢が増え、満足の行く食事ができる。その理由は、客は、予め数あるレストランのメニュー情報を容易に入手し選択できるので、店に入ってから「食べたいものがない」とか「値段が高い」等の不満がなくなるからである。
【0033】
第2に、レストランの店員の接客時間が短縮でき、人員を減少し、人件費を削減でき、店の利益率向上および/又は価格低減に寄与する。その理由は、客は予めメニューを決めて来店し、客自身がICRWによるオーダを行うので、店員のオーダ入力の必要がなく、その分人員を減らすことができ、結果的には人件費削減となる。また、オーダまでの時間が短縮できるので客の回転率が早くなるからである。
【0034】
第3に、客は店員がメニューを持って来ることおよび注文を聞きに来るのを待つ必要がなく、スムーズなオーダが可能である。その理由は、ランチタイム等の来店者が多数いる混雑時には、店員が注文を取りにくるのに時間がかかる場合があり、更にメニューを持って来るのにも時間がかかる場合があるが、本発明では、メニューが予め判明しており且つ事前にオーダを確定しているので、スムーズなオーダが可能となるからである。
【0035】
第4に、客に「メニュー情報」を配信することで、安価に宣伝効果を高めることができ、来客数を増大させ売上増が期待できる。その理由は、配信する「メニュー情報」の中にサービス商品や、新企画等の情報を盛り込むことで、客の好奇心をあおり、来店数が増えることが期待できる。また、テレビCMのような高額なコストをかけることなく宣伝効果が期待できるからである。
【0036】
第5に、客がテーブルに着席した時点で選択されたメニューの調理が開始でき、その客のテーブル番号もキッチンプリンタにプリントアウトされるので、店員の手間は、調理された料理を配膳する最小限の作業に抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオー他リングシステムの好適実施形態のシステム構成図である。
【図2】客の携帯電話のICカードに格納されたメニュー情報の1例を示す図である。
【図3】客の携帯電話のダウンロード確認画面の1例である。
【図4】客の携帯電話のメニュー表示画面の1例である。
【図5】本発明によるオーダリングシステムの動作を説明するシーケンス図である。
【図6】従来のオーダリングシステムの動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 携帯電話
20 ICRW
30、80 無線通信
40 店舗端末
50 データセンタ
60、70 通信ネットワーク
90 キッチンプリンタ
Claims (7)
- 多種類の取扱商品を有する店舗へ客が出かけて、前記取扱商品から希望する商品を選択してオーダするオーダリングシステムにおいて、
客は、携帯電話により、通信ネットワークを介して前記各店舗の取扱商品情報をデータセンタにアクセスして入手し、希望商品を予め決定して前記携帯電話のICカード機能に含まれるICメモリ(以下ICメモリ)に格納し、該格納された希望商品情報を前記店舗に備えられたICRWに読み込ませ、該ICRWから前記店舗内に備え付けられた店舗端末に無線通信により送信してオーダすることを特徴とするオーダリングシステム。 - 前記携帯電話には、前記データセンタにアクセスすると、選択された店舗のダウンロード確認画面が表示されることを特徴とする請求項1に記載のオーダリングシステム。
- 前記ダウンロード確認画面には、前記選択された店舗の電子メールアドレスを登録するか否か選択する画面が表示されることを特徴とする請求項2に記載のオーダリングシステム。
- 前記携帯電話のICメモリには、客が選択した商品名および数量データが格納されることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のオーダリングシステム。
- 前記店舗はレストラン等の飲食店であり、前記ICRWは前記飲食店の各テーブルに備え付けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のオーダリングシステム。
- 前記携帯電話のICメモリに格納された商品情報は、前記携帯電話を前記ICRWに近づけることにより読み取られることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のオーダリングシステム。
- 客の携帯電話から読み込まれた商品(メニュー)情報は、前記客が着席したテーブルNo.と共にキッチンプリンタへ送信されることを特徴とする請求項5または6に記載のオーダリングシステム。
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JP2002356675A JP2004192119A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | オーダリングシステム |
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