(本開示に至る経緯)
店舗では販売が可能な残り時間、又は販売が可能な時間帯(以下、「販売可能な時間」と記載する)が限定された限定商品が発生することがある。例えば、スーパーマーケットでは閉店間際になって売れ残った商品を特別価格で販売したり、本日特別に入荷された食品を販売時間帯を限定して特別価格で販売したりするようなケースである。
また、ファーストフード店では店舗外から携帯端末を介してユーザからの注文を受け付け、来店時に出来立ての食品をユーザに引き渡すサービスが行われているが、注文後にユーザが食品をキャンセルすることもある。このような食品を廃棄せずに限定商品として特別価格で販売すれば食品ロスを防ぐことが期待できる。
特許文献1には、店舗からのビーコン信号を受信した情報端末のディスプレイに広告のプッシュ通知を表示させることが開示されている。しかしながら、特許文献1において、情報端末のディスプレイに表示される広告は、紙媒体の広告を単に電子化したものにすぎず、限定商品を通知するにはさらなる改良の余地があった。
また、特許文献1には、情報端末を所持するユーザがショッピングモールに入場してから通知待機時間が経過したことを条件に広告のプッシュ通知を情報端末のディスプレイに表示させることが開示されている。しかしながら、特許文献1においては、ショッピングモールに入場してから通知待機時間が経過していなければユーザに広告が通知されないため、限定商品をタイムリーにユーザに通知することができず、さらなる改良の余地がある。
上記知見に基づき、本発明者らは、以下の本開示に係る各態様を想到するに至った。
本開示の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定されている限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記店舗にはビーコン信号発信器が配置され、前記ビーコン信号発信器から発信されるビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第1通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第1通信端末において前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第1通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する購買メニューの依頼がなされ、前記限定商品情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する。
本構成によれば、ネットワークを介して、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、プッシュ通知が表示され、プッシュ通知に基づく購買メニューの依頼が行われると、限定商品を含む特典付き購買メニューが表示される。
これにより、例えば、在庫又は時間に応じて時々刻々と変化する限定商品に関する情報を、第1通信端末を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。
限定商品が、時間の経過とともに商品価値が著しく低下するような食品、例えば、賞味期限間際の弁当である場合に、本開示によれば以下の効果が得られる。
すなわち、店舗付近にいて限定商品を直ちに受け取れる可能性が高い人、つまり店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、第1通信端末を介して、限定商品を含むメニューを表示することで、店舗が提供する食品の食品ロスを低減することができる。限定商品が安価な場合は、ユーザは、安価な値段で限定商品を入手できる。
また、本構成によれば、プッシュ通知に基づく購買メニューの依頼により購買メニュー情報が生成され、第1通信端末に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが第1通信端末に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
上記情報提供方法において、前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、第2ユーザの第2通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第2通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第2通信端末では前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第2通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する購買メニューの依頼がなされ、前記完売情報及び前記購買メニューの依頼に基づき、前記限定商品を含まない前記店舗に対応する標準購買メニュー情報を前記第2通信端末に出力してもよい。
本構成によれば、店舗付近にいるユーザ及び店舗内にいるユーザから購買メニューの依頼があった場合において、限定商品が完売されている場合には、限定商品を含まない標準購買メニューが表示される。そのため、限定商品が完売しているにも拘わらず、特典付き購買メニュー情報が表示されることを防止することが可能となる。
上記情報提供方法において、前記ビーコン信号にはビーコンIDが含まれ、前記第1通信端末において前記ビーコンIDに対応する前記店舗管理システムと通信するアプリケーションを用いて前記店舗管理システムとの間の通信が開始されてもよい。
本構成によれば、ビーコンIDに対応する店舗管理システムと通信するアプリケーションを第1通信端末にインストールするだけで店舗管理システムとの通信が可能になる。
上記情報提供方法において、前記ビーコン信号には前記店舗管理システムにアクセスするためのURLが含まれ、前記第1通信端末において前記URLを用いて前記店舗管理システムとの通信が開始されてもよい。
ビーコン信号にURLが含まれているため、例えば第1通信端末は既存のインターネットブラウザを用いて店舗管理システムとの通信が可能になる。
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報を表示する第1指示が出力されることに同期して、前記店舗管理システムは、前記店舗端末から前記限定商品情報を取得してもよい。
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターを通じて告知されると、速やかに限定商品情報を店舗管理システムに取得させることができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の取得に関してタイムラグが生じることを防止できる。
上記情報提供方法において、前記店舗には前記店舗端末と接続されたモニターが配置され、前記店舗端末から前記モニターに前記限定商品情報の表示を消去する第2指示が出力されることに同期して、前記店舗端末から前記完売情報を取得してもよい。
本構成によれば、店舗内で限定商品情報がモニターから消去されると、そのことを速やかに店舗管理システムに通知することができ、店舗端末及び店舗管理システムにおいて限定商品情報の削除に関してタイムラグが生じることを防止できる。
上記情報提供方法において、前記販売可能な時間とは、24時間より短い時間であってもよい。
本構成によれば、鮮度が劣化した商品が限定商品として取り扱われることを防止できる。
本開示の別の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定されている限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、前記店舗に対応する購買メニューの依頼を取得し、前記店舗にはビーコン信号発信器が配置され、前記ビーコン信号発信器から発信されるビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第1通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第1通信端末において前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第1通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する購買メニューの依頼がなされ、前記限定商品情報に基づき、前記購買メニューに前記限定商品情報が示す前記限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を生成し、前記購買メニューの依頼に基づき、前記特典付き購買メニュー情報を前記第1通信端末に出力する。
この構成によれば、購買メニューの依頼を受信した際に限定商品情報に基づいて生成しておいた特典付き購買メニュー情報を送信することが可能となり、購買メニューの依頼を取得する都度、特典付き購買メニュー情報を生成する手間を省くことができる。
本開示の別の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定されている限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、前記店舗に対応する広告の依頼を取得し、前記店舗にはビーコン信号発信器が配置され、前記ビーコン信号発信器から発信されるビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第1通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第1通信端末において前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第1通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する広告の依頼がなされ、前記限定商品情報及び前記広告の依頼に基づき、前記限定商品を含む前記店舗の特典付き広告情報を生成し、前記特典付き広告情報を前記第1通信端末に出力する。
本構成によれば、ネットワークを介して、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、プッシュ通知が表示され、プッシュ通知に基づく広告の依頼が行われると、限定商品を含む特典付き広告情報が表示される。
これにより、例えば、在庫又は時間に応じて時々刻々と変化する限定商品に関する情報を、第1通信端末を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。
限定商品が、時間の経過とともに商品価値が著しく低下するような食品、例えば、賞味期限間際の弁当である場合に、本開示によれば以下の効果が得られる。
すなわち、店舗付近にいて限定商品を直ちに受け取れる可能性が高い人、つまり店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、第1通信端末を介して、限定商品を含む広告を表示することで、店舗が提供する食品の食品ロスを低減することができる。限定商品が安価な場合は、ユーザは、安価な値段で限定商品を入手できる。
また、本構成によれば、プッシュ通知に基づく店舗に対応する広告の依頼により広告情報が生成され、第1通信端末に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して広告が第1通信端末に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えることを防止できる。
上記情報提供方法において、前記店舗端末から、前記店舗において前記限定商品が完売されたことを示す完売情報を取得し、第2ユーザの第2通信端末から、前記店舗に対応する広告の依頼を取得し、前記ビーコン信号の受信圏内にある前記第2通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第2通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第2通信端末では前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第2通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する広告の依頼がなされ、前記完売情報及び前記広告の依頼に基づき、前記限定商品を含まない前記店舗に対応する標準広告情報を前記第2通信端末に出力してもよい。
本構成によれば、店舗付近にいるユーザ及び店舗内にいるユーザから広告の依頼があった場合において、限定商品が完売されている場合には、限定商品を含まない標準広告が表示される。そのため、限定商品が完売しているにも拘わらず、特典付き広告が表示されることを防止することが可能となる。
本開示のさらに別の一態様に係る情報提供方法は、店舗端末と接続された店舗管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記店舗端末から、前記店舗端末に対応する店舗で販売可能な時間が限定されている限定商品を示す限定商品情報を取得し、前記ネットワークを介して第1ユーザの第1通信端末から、前記店舗に対応する広告の依頼を取得し、前記店舗にはビーコン信号発信器が配置され、前記ビーコン信号発信器から発信されるビーコン信号の受信圏内にある前記第1通信端末において前記ビーコン信号は受信され、前記ビーコン信号の受信を契機に前記第1通信端末と前記店舗管理システムとの間の通信が開始され、前記第1通信端末において前記店舗管理システムから前記店舗に対応するプッシュ通知が受信され、前記第1通信端末において前記プッシュ通知に基づいて前記店舗に対応する広告の依頼がなされ、前記限定商品情報に基づき、前記限定商品情報が示す前記限定商品を含む前記店舗の特典付き広告情報を生成し、前記広告の依頼に基づき、前記特典付き広告情報を前記第1通信端末に出力する。
この構成によれば、広告の依頼を受信した際に限定商品情報に基づいて生成しておいた特典付き広告情報を送信することが可能となり、広告の依頼を取得する都度、特典付き広告情報を生成する手間を省くことができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る情報提供システムの全体構成の一例を示すブロック図である。情報提供システムは、情報端末100、管理サーバ200(店舗管理システムの一例)、運営システム300を含む。情報端末100、管理サーバ200、及び運営システム300はネットワークNTを介して相互に通信可能に接続されている。ネットワークNTは、例えばインターネット及び携帯電話通信網等を含む広域通信網で構成される。情報端末100は第1通信端末、第2通信端末、及び第3通信端末の一例である。
情報端末100は、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯可能な情報処理装置で構成されている。情報端末100は、事業者Xのサービスが提供されるユーザによって所持される。このサービスは、事業者Xの店舗が販売する商品を購買するための購買メニューを情報端末100に表示させ、購買メニューを通じてユーザに商品を購入させるサービスである。情報端末100には、事業者Xのアプリケーションソフトウェア(以下事業者Xアプリと呼ぶ)がインストールされている。事業者Xアプリは、事業者Xのサービスをユーザに提供するためのアプリケーションソフトウェアである。
管理サーバ200は、1以上のコンピュータで構成されるクラウドサーバである。管理サーバ200は、事業者Xが各店舗で販売する商品の種別及び在庫を管理したり、購買メニューを生成して情報端末100に表示させたり、購買メニューを介したユーザからの注文を受け付けたりする。
店舗A及び店舗Bは事業者Xに属する店舗である。事業者Xは店舗A及び店舗Bを経営する会社である。本実施の形態では、事業者Xは、例えばハンバーガーショップ、及びコーヒーショップ等のファーストフードチェーンを展開する事業者である。したがって、店舗A及び店舗Bは、事業者Xが展開するファーストフードチェーンの系列に属する店舗となる。図1の例では、店舗A及び店舗Bの2つの店舗が示されているが、これは一例であり、事業者Xが経営する店舗は3つ以上であってもよいし、1つであってもよい。なお、事業者Xが経営する事業はファーストフードに限定されず、弁当を製造及び販売する事業であってもよいし、総菜などを製造及び販売する中食事業であってもよい。したがって、本実施の形態で店舗が販売する商品は、ハンバーガー、コーヒー、スイーツ、総菜、すし、弁当、フルーツジュース等の飲食物となる。
運営システム300は、各店舗に対応して1以上存在する。図1の例では、店舗A及び店舗Bのそれぞれに対応する2つの運営システム300が示されている。運営システム300は、自身に対応する店舗に設置され、対応する店舗おける商品の管理及び従業員の管理等を行う。
運営システム300は、店舗端末310、表示装置320(モニターの一例)、及びビーコン信号発信器330を含む。店舗端末310は、例えばデスクトップコンピュータ、又はスマートフォン若しくはタブレット端末等の携帯型の情報処理装置で構成され、自身に対応する店舗における商品管理及び従業員の管理を行う。店舗端末310は、ネットワークNTを介して管理サーバ200と接続されており、店舗が販売する商品の在庫数等の情報を随時管理サーバ200に送信する。店舗端末310は表示装置320に表示する情報を生成し、表示装置320に出力することで、その情報を表示する。
表示装置320は、店頭に設置された例えば大画面の表示装置で構成され、店舗に来客したユーザに対して種々の情報を提示する。例えば、表示装置320は、店舗端末310の制御の下、図17及び図18に示すような店舗が受注した商品の状況を表示する画面を表示する。さらに、表示装置320は、注文した商品がキャンセルされたことによって限定商品が発生した場合、そのことを示す情報を表示する。本実施の形態において、限定商品の販売可能時間は24時間より短い時間である。販売可能な時間は、例えば12時間より短い時間、6時間より短い時間、3時間より短い時間、1時間より短い時間、30分より短い時間、15分より短い時間、10分より短い時間、又は5分より短い時間であってもよい。なお、販売可能な時間は、限定商品に応じて異なる時間が設定されてもよい。
ビーコン信号発信器330は、店舗に設置され、ビーコン信号を発信する。ビーコン信号発信器330は、例えば、店舗内の主要エリア又は全エリア及び/又は店舗の周囲の一定範囲内のエリアが通信圏内に入るように店舗内又は店舗の周囲において1つ以上配置されている。ビーコン信号としてはBluetooth(登録商標)に準拠した信号が採用できる。但し、これは一例であり、ビーコン信号としては赤外線のビーコン信号が採用されてもよいし、LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる低消費電力で比較的広いエリアをカバーする無線通信方式が採用されてもよいし、Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)と呼ばれる低消費電力で障害物にも影響を受けにくい900MHz台の周波数を用いた無線通信方式が採用されてもよいし、Wi-Fi(登録商標)が採用されてもよいし、または携帯電話向けのセルラーネットワークが採用されてもよい。
図2は、実施の形態1に係る情報提供システムの詳細な構成の一例を示すブロック図である。情報端末100は、通信部101、メモリ102、近距離通信部103、演算部104、ディスプレイ105、及び操作部106を含む。
通信部101は、例えば情報端末100をネットワークNTに接続するための通信回路で構成されている。通信部101は、例えばビーコン信号を受信したことを示すビーコン受信通知を管理サーバ200に送信する。通信部101は、例えば管理サーバ200から送信されるプッシュ通知を受信する。通信部101は、例えば受信したビーコン信号に対応する店舗の店舗IDと、その店舗においてビーコン信号が受信できたことを示すビーコンOKと、ユーザが購買メニュー情報の取得を希望するメニュー要請とを管理サーバ200に送信する。通信部101は、購買メニューを通じてユーザが注文する商品を示す注文情報を管理サーバ200に送信する。
メモリ102は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置で構成されている。メモリ102は、例えばビーコン信号に含まれるビーコン信号発信器330の機器IDからビーコン信号発信器330が設置された店舗(店舗ID)を特定するための店舗辞書を記憶している。
近距離通信部103は、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信を行うための通信回路で構成されている。近距離通信部103は、ビーコン信号発信器330から送信されるビーコン信号を受信する。
演算部104は、例えばCPU等のプロセッサで構成され、情報端末100の全体制御を司る。演算部104は、近距離通信部103によりビーコン信号の検出結果が例えば図3に示すUnknownの場合、ビーコン信号が受信できなかったと判定し、Unknown以外の場合、ビーコン信号を受信できたと判定すればよい。演算部104は、例えば、近距離通信部103が受信したビーコン信号に含まれる機器IDに対応する店舗IDをメモリ102に記憶された店舗辞書を参照して特定する処理を行う。
ディスプレイ105は、例えば液晶パネル、有機ELパネル等の表示装置で構成される。ディスプレイ105は、店舗の商品を注文するための購買メニューを表示する。操作部106は、例えばタッチパネルで構成され、ユーザからの指示を受け付ける。操作部106は、例えば、プッシュ通知を選択する指示を受け付けたり、購買メニューを介してユーザが商品の注文を指示する注文指示を受け付けたりする。
管理サーバ200は、通信部201、演算部202、及びメモリ203を含む。通信部201は、管理サーバ200をネットワークNTに接続する通信回路で構成されている。通信部201は、例えば、情報端末100から送信される、ビーコン受信通知を受信する。通信部201は、例えば店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を受信したり、注文内容を示す注文情報を受信したりする。さらに、通信部201は、購買メニューを情報端末100に表示させるための購買メニュー情報を送信する。購買メニュー情報は、例えば購買メニューを構成するGUI部品の表示位置等を指定するレイアウト情報及び/又はGUI部品の各種画像データが含まれていてもよい。購買メニュー情報には、後述するように特典付き購買メニュー情報と標準購買メニュー情報との2つがある。さらに、通信部201は、店舗端末310に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を店舗端末310から受信する。さらに、通信部201は、店舗において限定商品が完売されたことを示す完売情報を受信する。
演算部202は、CPU等のプロセッサで構成され、管理サーバ200の全体制御を司る。演算部202は、店舗端末310に対応する店舗で販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報を通信部201を介して受信する。演算部202は、ある店舗の限定商品情報を受信している場合において、情報端末100から当該店舗に対応するビーコン受信通知を近距離通信部103を介して受信した場合、当該店舗に対応するプッシュ通知を通信部201を介して情報端末100に送信する。演算部202は、情報端末100から、プッシュ通知に対応する店舗の店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を通信部201を介して受信した場合、店舗IDが示す店舗の標準購買メニューに限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報を送信すると判定し、通信部201を介して情報端末100に送信する。
メモリ203は、例えば各店舗が販売する商品及び在庫数を管理する商品データベースを記憶する。メモリ203は、例えば各店舗において販売された商品の購買履歴を管理する購買履歴データベースを記憶する。
店舗端末310は、通信部311、メモリ312、演算部313、ディスプレイ314、及び操作部315を含む。通信部311は、店舗端末310をネットワークNTに接続する通信回路で構成されている。通信部311は、限定商品情報及び完売情報を管理サーバ200に送信する。なお、店舗端末310及び表示装置320は例えばローカルエリアネットワークで接続される。したがって、通信部311は、ローカルエリアネットワークを介して表示装置320と通信する通信機能を備えていてもよい。
メモリ312は、例えば店舗が販売する商品の種類及び各商品の在庫数等を管理する店舗別の店舗商品データベースを記憶する。メモリ312は、例えば店舗の従業員の勤務状況、勤務予定、及び実労働時間等を管理する勤務データベースを記憶する。
演算部313は、CPU等のプロセッサで構成されている。演算部313は、店舗の従業員から表示装置320に限定商品情報を表示するための入力指示(第1指示の一例)を取得した場合、又は注文のキャンセルなどにより限定商品が発生したことを検知した場合、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データを表示装置320に出力する。演算部313は、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データの出力に同期して、限定商品情報を管理サーバ200に送信する。これにより、管理サーバ200は限定商品情報を表示するための入力指示に同期して、又は演算部313が限定商品が発生したことを検知すると同時に、限定商品情報を取得することが可能になる。
演算部313は、限定商品情報の表示を消去する入力指示(第2指示の一例)を取得した場合、又は限定商品が完売したことを検知した場合、限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データを表示装置320に出力する。演算部313は、限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データの出力に同期して、限定商品情報が示す商品が完売したことを示す完売情報を管理サーバ200に送信する。これにより、管理サーバ200は限定商品情報を消去するための入力指示に同期して、又は演算部313が限定商品が完売したことを検知すると同時に、完売情報を取得することが可能になる。
ディスプレイ314は、液晶パネル又は有機ELパネル等の表示装置で構成されている。操作部315は、キーボード及びマウス等の入力装置により構成されている。操作部315は、従業員によって入力される限定商品情報を表示するための入力指示及び限定商品情報を消去するための入力指示を取得する。なお、操作部315はタッチパネルで構成されてもよい。
表示装置320は、通信部321、メモリ322、演算部323、及びディスプレイ324を含む。通信部321は、表示装置320をローカルエリアネットワークに接続するための通信回路で構成されている。通信部321は、限定商品情報を表示するためのコマンド及び/又は表示用データ、並びに限定商品情報を消去するためのコマンド及び/又は表示用データを店舗端末310から受信する。
メモリ322は、ディスプレイ324に表示するための画像データ等を記憶する。演算部323は、例えばCPU等のプロセッサで構成されている。演算部323は、限定商品情報を表示するコマンド及び/又は表示用データを取得した場合、限定商品情報をディスプレイ324に表示させ、限定商品情報を消去するコマンド及び/又は表示用データを取得した場合、限定商品情報をディスプレイ324から消去させる。ディスプレイ324は、液晶パネル、有機ELパネル又は、プロジェクター等の表示装置で構成され、演算部323の制御の下、限定商品情報等を表示する。
ビーコン信号発信器330は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)の規格に対応する発信器であり、通信部331及びメモリ332を含む。通信部331はメモリ332に記憶された機器IDを含むビーコン信号を定期的に送信する。ビーコン信号は、事業者Xアプリがインストールされた情報端末100を所持するあるユーザが、ある店舗内及びその店舗の周辺に居るか否かを検知、判別するために用いられる。ビーコン信号の到達範囲よりも店舗が大きいケースがある。この場合、ビーコン信号発信器330を店舗内に複数設置することで、ユーザが店舗内又は店舗の周辺に居ることをもれなく検知、判別することが可能となる。
メモリ332は、フラッシュメモリ等の書き換え可能の不揮発性の記憶装置で構成され、ビーコン信号発信器330を一意に特定するための機器IDを記憶する。
図3は、ビーコン信号に関する説明図である。ビーコン信号の規格としてはiBeacon(登録商標)というプラットフォームが知られており、図3の例では、iBeaconが示されている。iBeaconではビーコン信号を情報端末100が受信したときの電波強度でビーコン信号発信器330と情報端末100との距離が計測される。iBeaconでは、計測された距離を、Immediate、Near、Far、及びUnknownの4種類に大別して表現することがある。例えば、ビーコン信号発信器330とスマートフォンとの距離が、数cm以内であればImmediate、約1m内であればNear、約10m内であればFar、約10m以上でビーコン信号を検知できなければUnknownとなる。
ビーコン信号にはUUID(Universally Unique Identifier)が含まれている。UUIDに固有のデータを埋め込んでサービス等の識別が可能となる。UUIDの値の設定形式としては例えばISO/IEC11578に準拠した形式が採用できる。
なお、iBeaconでは、サービス等の識別にUUIDが用いられるため、ビーコンID等を知っているスマホアプリが情報端末100にインストールされていなければ、情報端末100はビーコン信号に反応することができない。したがって、iBeaconでは、情報端末100に特定のビーコン信号のUUIDに対応するスマホアプリをインストールしておく必要がある。このスマホアプリは、第1通信端末(情報端末100)においてビーコンID(機器ID)に対応する店舗管理システム(管理サーバ200)と通信するアプリケーションの一例である。
ビーコン信号のプラットフォームとしては他にEddystone(登録商標)が知られている。EddystoneにはUIDタイプ及びURLタイプがある。UIDタイプではiBeaconと同様にビーコンIDが送信されるため、そのビーコンIDに対応するアプリを情報端末100にインストールしておく必要がある。URLタイプではクロームブラウザが自動的にアクセスするURLを指定できる。したがって、URLタイプの場合、情報端末100はクロームブラウザを有していれば良く、特定のビーコンIDに対応するアプリを有している必要はない。このURLは、ビーコン信号に含まれている。このURLは情報端末100が店舗管理システム(管理サーバ200)にアクセスにするためのURLの一例である。
本実施の形態では、ビーコンID(機器ID)の受信に基づいて、ユーザに購買メニューの通知等のサービスを提供する。そのため、情報端末100にはビーコン信号に反応する機能を有する専用アプリである事業者Xアプリがインストールされており、ビーコン信号には固有のサービス識別情報であるビーコンID(機器ID)が含まれているものとする。本実施の形態においては、iBeacon及びEddystoneのいずれも採用可能である。なお、EddystoneのURLタイプが採用された場合、情報端末100は事業者Xアプリを有していなくてもよく、クロームブラウザを有していればよい。
図4及び図5は、店舗辞書のデータ構成の一例を示す図である。図4はiBeaconが採用された場合の店舗辞書であり、図5はEddystoneのUIDタイプが採用された場合の店舗辞書である。iBeaconの場合、店舗辞書は、機器IDと店舗情報とを対応付けて記憶する。機器IDはUUID、Major、及びMinorを含む。UUIDは事業者Xの識別子を示す。Majorは事業者Xの店舗の識別子を示す。MinorはMajorで示される店舗内の詳細位置を示す。店舗情報は、事業者ID、店舗ID、及び店舗内の詳細位置を含む。
例えば、1行目には、UUID「0000-0000-0000-000X」、Major「A」、及びMinor「1N」に対して、事業者X、店舗A、及び1F北が対応付けられている。そのため、受信したビーコン信号に1行目の機器IDが含まれている場合、そのビーコン信号は事業者Xの店舗Aの1Fの北に設置されたビーコン信号発信器330から発信された信号であることが分かる。したがって、このビーコン信号を受信した情報端末100のユーザは事業者Xの店舗Aの1Fの北に居ることが分かる。
EddystoneのUIDタイプの場合、機器IDはフレームタイプ、ネームスペースID、及びインスタンスIDを含み、店舗情報はiBeaconと同じである。フレームタイプはEddystoneのタイプを示す。ここでは、フレームタイプに記載された「0」は、UIDタイプであることを示している。ネームスペースIDは事業者及び店舗を示す。インスタンスIDは店舗内の詳細位置を示す。例えば、1行目には、フレームタイプ「0」、ネームスペースID「X-A」、インスタンスID「1F-ENT」に対して、事業者X、店舗A、及び1F入口が対応付けられている。したがって、このビーコン信号を受信した情報端末100のユーザは事業者Xの店舗Aの1Fの入口に居ることが分かる。
なお、これらのビーコンIDと店舗情報との対応付けは一例であり、ビーコンIDと店舗情報との対応付けが実現できる限り、どのように設定、運用されても構わない。
なお、情報端末100に具備された位置情報検出機能(例えば、Global Positioning Systemによる位置判定や、接続している携帯基地局による地域判定など)と受信したビーコンIDとを組み合わせて、ユーザの位置情報を特定するようにしてもよい。
次に、実施の形態1に係る情報提供システムの処理について説明する。図6は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。図6において、情報端末100Aは注文した商品をキャンセルする情報端末100を示す。情報端末100Bは特典付き購買メニュー情報を受信する情報端末100を示す。情報端末100Cはプッシュ通知情報が送信されない情報端末100を示す。図6において、情報端末100A、100Bの各ユーザは商品の注文を同一の店舗に対して行っている。この店舗はユーザの現在地とは関係なく、ユーザが帰宅などの移動中に立ち寄る店舗であってもよい。
ユーザによりキャンセル指示が入力された情報端末100Aは、店舗IDと注文ID1とキャンセル要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する(ステップS1)。店舗IDはユーザが商品を注文した店舗の識別子である。注文ID1は注文に対する識別子であり、今回キャンセルされる注文の識別子である。ステップS1において、ユーザは、例えば、事業者Xアプリのキャンセル画面において店舗名及び注文を特定する情報等を入力することで、注文をキャンセルすることが可能である。
次に、管理サーバ200は、受信した店舗IDが示す店舗の店舗端末310に受信した注文ID1と受信したキャンセル要請とを対応付けて送信する(ステップS2)。
次に、店舗端末310は、注文ID1が示すキャンセルされた商品(キャンセル品)が再販可能か否かを確認する(ステップS3)。この場合、店舗端末310はキャンセル品の情報を従業員に提示し、従業員から再販許可の指示が入力された場合、再販可能な残り時間も含めて確認すればよい。
なお、そのキャンセル品が再販可能か、可能であれば再販可能な残り時間を、店舗端末310が自動的に決定するようにしてもよい。
なお、そのキャンセル品が再販可能か、可能であれば再販可能な残り時間を、管理サーバ200が自動的に決定して、キャンセル品の情報と共に店舗端末310に対して通知するようにしてもよい。
再販可能であることが確認できた店舗端末310は、キャンセル品を限定商品として決定し、当該限定商品を示す限定商品情報の登録要請を管理サーバ200に送信する(ステップS4)。これにより、店舗端末310は店舗商品データベースに限定商品情報を登録すると共に、その限定商品情報の在庫数を設定する(ここでは1個として説明する)。さらに、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースにおいて限定商品情報を登録する。次に、店舗端末310は、限定商品情報を表示装置320に表示させる(ステップS4´)。
ステップS5において、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて限定商品情報を送信した店舗に対応する特典付き購買メニュー情報と、その店舗に対応するプッシュ通知情報とを生成する。プッシュ通知情報にはその店舗において限定商品があることを簡略的に示す情報が含まれてもよい。
このように、限定商品情報の受信をトリガーに、プッシュ通知及び特典付き購買メニュー情報を生成することで、ビーコン受信通知を受信する都度、プッシュ通知情報を生成する手間を省くことが可能になり、且つ、メニュー要請を受信する都度、特典付き購買メニュー情報を生成する手間が省ける。
ステップS6において、情報端末100Bは、ある店舗(ここでは、店舗Bとする)に対応するビーコン信号を受信する。すなわち、情報端末100Bのユーザが店舗B内又は店舗Bの周辺に居たため、情報端末100Bはビーコン信号を受信するのである。
ステップS7において、情報端末100Bは、店舗Bに関するビーコン受信通知を管理サーバ200に送信する。なお、ステップS7では、情報端末100Bは、メモリ102に記憶された店舗辞書を用いてビーコン信号に含まれる機器IDに対応する店舗IDを特定し、特定した店舗IDを含むビーコン受信通知を管理サーバ200に送信すればよい。
次に、管理サーバ200は、ステップS4の処理により、店舗Bの限定商品情報が登録されているため、情報端末100Bに対してプッシュ通知情報の送信を決定する(ステップS8)。ここで、特典付き購買メニュー情報には、該当する店舗の標準購買メニュー情報が示す商品に加えて限定商品情報が示す商品が含まれている。これにより、限定商品が発生している店舗Bに来店しているユーザ又は店舗周辺に居るユーザに対してのみ、プッシュ通知情報を通知することが可能となり、店舗Bに来店する動機付けをユーザに与えることができる。
次に、管理サーバ200は、プッシュ通知情報を情報端末100Bに送信する(ステップS9)。次に、情報端末100Bはプッシュ通知をディスプレイ105に表示する(ステップS10)。このように、情報端末100Bでは、ビーコン信号の受信を契機に自動的にプッシュ通知が表示される。
次に、情報端末100Bは、ユーザからプッシュ通知を選択する指示が入力されたため、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKとメニュー要請とを管理サーバ200に送信する(ステップS11)。ここで、店舗Bの店舗IDとビーコン受信OKが送信されているのは、情報端末100Bは、ステップS6の処理により、店舗Bからのビーコン信号をしているからである。ステップS11で送信される店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請は購買メニューの依頼の一例である。
次に、管理サーバ200は、情報端末100Bから店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を受信したため、特典付き購買メニュー情報を送信すると判定する(ステップS12)。
次に、管理サーバ200は、特典付き購買メニュー情報を情報端末100Bに送信する(ステップS13)。次に、情報端末100Bは特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS14)。これにより、ユーザは特典付き購買メニューを閲覧することが可能になる。
次に、情報端末100Bは、特典付き購買メニューを閲覧したユーザから限定商品に対する注文指示を受け付け、注文内容を示す注文情報を管理サーバ200に送信する(ステップS15)。次に、管理サーバ200は、注文情報を店舗端末310に送信する(ステップS16)。
次に、店舗端末310は、限定商品の注文に対する注文ID2を発行することで注文ID2を確定する(ステップS17)。このとき、店舗端末310は、限定商品の在庫数を更新する。この例では1個の限定商品の再販が確定し、限定商品の在庫数は0となる。次に、店舗端末310は、注文ID2を表示装置320に表示させる(ステップS18)。さらに、店舗端末310は、注文ID2を管理サーバ200に送信すると共に、限定商品の削除要請を管理サーバ200に送信する(ステップS19)。この限定商品の削除要請は完売情報の一例に相当する。削除要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースに登録されている限定商品情報を削除する。
次に、管理サーバ200は、注文ID2を情報端末100Bに送信する(ステップS20)。
限定商品情報の削除要請を受信した管理サーバ200は、店舗Bの購買メニューの設定を特典付き購買メニュー情報から標準購買メニュー情報に切り替えると共に、ステップS5の処理で生成されたプッシュ通知情報を破棄する、またはプッシュ通知を送信しない設定へ変更する(ステップS21)。
次に、情報端末100Bは注文ID2を表示する(ステップS22)。次に、注文ID2が表示された情報端末100Bを確認した従業員により限定商品のユーザへの提供が完了すると、店舗端末310は、その完了を示す提供完了情報が従業員により入力され、当該提供完了情報を店舗商品データベースに登録する(ステップS23)。
ステップS24において、情報端末100Cは店舗Bに対応するビーコン信号を受信する。すなわち、情報端末100Cのユーザが店舗B内又は店舗Bの周辺に居たため、情報端末100Cはビーコン信号を受信するのである。
ステップS25において、情報端末100Cは、店舗Bに関するビーコン受信通知を管理サーバ200に送信する。
次に、管理サーバ200は、ステップS21の処理により、購買メニュー情報の設定を標準購買メニュー情報に切り替えており、プッシュ通知情報を送信しないことに決定する(ステップS26)。
このように、店舗Bに対応するビーコン信号を受信している場合において、店舗Bにおいて限定商品が完売されている場合、情報端末100Cにはプッシュ通知は表示されない。逆に言えば、店舗Bに限定商品がある場合にのみ、店舗B内又は店舗Bの周辺にいるユーザの情報端末100に対して、店舗Bのプッシュ通知が送信される。そのため、情報端末100Cにおいてプッシュ通知の表示が頻発することが防止され、ユーザに煩わしさを与えることが防止できる。
なお、ステップS9で送信されるプッシュ通知情報はプッシュ通知情報に対応する特典付き購買メニュー情報を特定するための固有IDを含んでいてもよい。この場合、ステップS11において、情報端末100Bは、店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を管理サーバ200に送信する代わりに、受信したプッシュ通知情報に含まれる固有IDを管理サーバ200に送信すればよい。そして、これらの情報を受信した管理サーバ200は、固有IDに対応するプッシュ通知情報に対応する特典付き購買メニュー情報を情報端末100Bに送信すればよい。このことは、後述する図7、図20、図21のシーケンス図でも同じである。
図7は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の他の一例を示すシーケンス図である。図6の処理では、限定商品が完売されている場合、プッシュ通知情報は情報端末100に送信されていなかった(ステップS26)。図7の処理では、限定商品が完売されている場合であっても情報端末100にプッシュ情報が送信される点が図6と相違する。なお、図7において図6と同じ処理には同一の処理番号を付している。
ステップS1~ステップS20までの処理は図6と同じであり、ユーザによりプッシュ通知を選択する指示が入力され、情報端末100Bに特典付き購買メニュー情報が表示され、その特典付き購買メニュー情報から限定商品が注文されている。ステップS701において、管理サーバ200は、限定商品が完売したため、店舗Bにおける購買メニュー情報の設定を標準購買メニュー情報に切り替えている。但し、ステップS701において、プッシュ通知情報が破棄されていない点が図6のステップS21と相違する。この破棄が行われないのは、図7では、限定商品が完売していても情報端末100に限定商品の情報を含まないプッシュ通知情報を送信するためである。
ステップS24、S25において、情報端末100Cは図6と同様、店舗Bのビーコン信号を受信したため、ビーコン受信通知を送信している。
なお、情報端末100Cはこのビーコン受信通知を、店舗Bのビーコン信号を最後に受信してから所定時間経過後(例えば、24時間経過後)に初めて受信した時にのみ、送信するようにしてもよい。または、情報端末100Cはこのビーコン受信通知を、店舗Bのビーコン信号を所定の時間帯(例えば、昼食時間帯)に初めて受信した時にのみ、送信するようにしてもよい。または、これらを組み合わせてもよい。このようにビーコン受信通知を送信する条件を付与することで、情報端末100Cにおいてプッシュ通知の表示が頻発することが防止され、ユーザに煩わしさを与えることが防止できる。
ステップS702において、管理サーバ200は、ビーコン受信通知を受信したため、プッシュ通知情報の送信を決定する。ステップS703において、管理サーバ200はプッシュ通知情報を情報端末100Cに送信する。ステップS704において、情報端末100Cはプッシュ通知をディスプレイ105に表示する。ステップS705において、情報端末100Cは、ユーザからプッシュ通知を選択する指示が入力されたため、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKとメニュー要請とを管理サーバ200に送信する(ステップS705)。
店舗Bの店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請を受信した管理サーバ200は、ステップS701の処理により、店舗Bの購買メニュー情報の設定が標準購買メニュー情報に切り替えられているため、標準購買メニュー情報を送信すると判定する(ステップS706)。
次に、管理サーバ200は、標準購買メニュー情報を情報端末100Cに送信する(ステップS707)。次に、情報端末100Cは、標準購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS708)。この標準購買メニューを閲覧したユーザによって商品に対する注文指示が情報端末100入力されると、ステップS15~S20、S21、S23の処理が同様に実行され、ユーザに商品が提供される。
図8は、事業者Xアプリの初期画面G1の一例を示す図である。初期画面G1はユーザが事業者Xアプリの起動指示を情報端末100に入力した際にディスプレイ105に表示される。初期画面G1は、中央に表示された広告表示欄11と広告表示欄12とを含む。広告表示欄11と広告表示欄12とのそれぞれには、事業者Xのおすすめ商品又はサービス等の広告が表示される。なお、広告表示欄は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
初期画面G1の下部には、オーダーボタン13、マップボタン14、アカウントボタン15、及び履歴ボタン16が設けられている。オーダーボタン13は、商品等の注文を事業者Xアプリから行う際に選択されるボタンである。以下、選択する操作のことを「タッチ」と記載する。マップボタン14は、現在地周辺の地図で事業者Xの店舗を確認するためにタッチされるボタンである。アカウントボタン15は、ユーザアカウントを登録、確認、更新する際にタッチされるボタンである。履歴ボタン16は、ユーザの過去の注文履歴を参照する際にタッチされるボタンである。
図9は、地図画面G2の一例を示す図である。地図画面G2は初期画面G1においてマップボタン14がタッチされた場合に表示される。地図画面G2にはユーザの現在地の周辺の地図が表示されている。地図画面G2においてはユーザの現在地を示す現在地アイコン22が表示されている。地図画面G2においては、現在地の周辺にある店舗を示す店舗アイコン21が表示されている。ここでは、店舗A、B、C、Dの4つの店舗アイコン21が表示されており、ユーザは、現在地の周辺に事業者Xに属する4つの店舗があることを確認できる。ユーザは地図画面G2を閲覧し、商品を注文する店舗を選択する。この例では、ユーザは指示体1000を店舗Aの店舗アイコン21にタッチさせ、店舗Aを選択する。指示体1000は例えばユーザの指である。店舗Aの店舗アイコン21がタッチされると、例えば、情報端末100は、管理サーバ200から店舗Aの標準購買メニュー情報を取得し、標準購買メニューをディスプレイ105に表示する。
図10は、標準購買メニューG3の一例を示す画面図である。標準購買メニューG3には、ユーザが選択した店舗Aにおいてユーザが注文できる商品が表示されている。ここでは、店舗Aはファーストフード店であるため、ユーザが注文できる商品は食品である。標準購買メニューG3の上部には、「店舗Aのメニュー」と表示され、この標準購買メニューG3が店舗Aのものであることが示されている。標準購買メニューG3には、注文可能な複数の商品のそれぞれに対応するタイルオブジェクト30が表示されている。タイルオブジェクト30は、四角形状の外枠を有し、商品名と、商品の値段と、商品を示す画像とを表示する。ここでは、店舗Aは飲食品を提供するため、アイスクリーム、カプチーノ等の各飲食品に対応するタイルオブジェクト30が表示されている。
ここでは、タイルオブジェクト30は3行×2列で配列されているがこれは一例である。また、各タイルオブジェクト30のサイズは同一である。標準購買メニューG3においてスクロール操作が入力されると、情報端末100は標準購買メニューG3をスクロールさせ、非表示のタイルオブジェクト30をディスプレイ105上に表示させる。これにより、ユーザは、標準購買メニューG3の初期画面において非表示にされていた商品のタイルオブジェクト30をディスプレイ105に表示させ、その商品を注文することができる。
標準購買メニュー情報には、標準購買メニューG3においてタイルオブジェクト30の表示位置を指定するレイアウト情報、各商品の優先順位、及びタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれている。そのため、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって優先順位の高い順に各商品に対応するタイルオブジェクト30を配置することで標準購買メニューG3を描画すればよい。なお、各商品の優先順位は店舗Aにおいて予め定義された順位が採用される。例えば、この順位は人気商品ほど優先順位が高くするという順序であってもよい。ここでは、標準購買メニューG3は店舗毎に異なっていてもよいし、事業者Xの全店舗で共通の購買メニューであってもよい。
図11は、注文欄41が重畳表示された標準購買メニューG3を示す図である。ユーザが指示体1000を用いて希望する商品のタイルオブジェクト30をタッチすると、情報端末100は、標準購買メニューG3の下部に注文欄41を重畳表示する。
注文欄41には、注文した商品の個数と注文した商品の価格と注文ボタン42とが含まれている。ここでは、カプチーノのタイルオブジェクト30が指示体1000によってタッチされている。そのため、注文欄41には、カプチーノの注文個数を示す「1」と、カプチーノの価格とが表示されている。なお、ユーザは、同じタイルオブジェクト30を複数回タッチすることで、同じ商品を複数個注文することができる。また、ユーザは、複数の異なるタイルオブジェクト30をタッチすることで種類の異なる複数の商品を選択することも可能である。注文操作が完了したユーザは、注文ボタン42をタッチする。注文ボタン42がタッチされると、情報端末100は、注文された商品の種類及び個数等を含む注文情報を管理サーバ200に送信する。これにより、注文が受注される。
図12は注文履歴画面G5の一例を示す図である。図13は注文詳細画面G6の一例を示す図である。注文履歴画面G5は、初期画面G1において履歴ボタン16がタッチされると表示される。注文履歴画面G5は、ユーザが事業者Xアプリを用いて過去に注文した商品の注文履歴を一覧表示する画面である。注文履歴画面G5には、各注文履歴に対応する注文履歴欄50が含まれている。
注文履歴画面G5の上部には、注文履歴欄50の並び順を変更する並び順変更欄52が設けられている。並び順変更欄52は時刻、店舗、及び金額が表示されている。時刻がタッチされると、注文履歴欄50は注文時刻が新しい順に並べられる。店舗がタッチされると、注文履歴欄50は受け取りを指定した店舗別に並べられる。金額がタッチされると、注文した金額が高い順又は低い順で注文履歴欄50が並べられる。なお、注文履歴画面G5はスクロール表示可能に構成されている。したがって、ユーザは注文履歴画面G5をスクロールすることで、注文履歴画面G5の初期画面で非表示であった注文履歴欄50を表示させ、過去の注文履歴を確認できる。
注文履歴欄50には、注文日、注文時刻、注文店舗、注文した商品の商品名、及び注文した商品の合計価格が表示されている。例えば1行目の注文履歴欄50には、2020年4月3日の18時40分に店舗Aに対する注文履歴が表示されている。ここでは、カプチーノが注文されたため、注文履歴欄50には商品名である「カプチーノ」と、カプチーノの価格である「350円」とが表示されている。商品名「カプチーノ」の後の括弧内の数字(367)は注文番号である。注文番号は商品の受け取りが完了していない場合にのみ表示される。商品の受け取りが完了していない注文履歴を示す注文履歴欄50の左端にはキャンセルボタン51が表示される。キャンセルボタン51は、注文した商品をキャンセルする場合にタッチされる。
キャンセルボタン51がタッチされると、情報端末100は注文詳細画面G6をディスプレイ105に表示する。注文詳細画面G6は、キャンセルボタン51がタッチされた注文履歴欄50が示す注文履歴の詳細を表示する画面である。
注文詳細画面G6には、注文内容欄60及び注文キャンセルボタン61が含まれる。注文内容欄60には、注文番号、注文ステータス、注文日時、ご利用店舗、注文品、及び合計金額が表示されている。注文ステータスは、注文した商品の状態を示す。状態としては商品の受け取りが完了していない「受け取り待ち」及び商品の受け取りが完了している「受け取り済み」等がある。ユーザは注文詳細画面G6を閲覧してキャンセルを決定すると、注文キャンセルボタン61をタッチする。注文キャンセルボタン61がタッチされると、情報端末100は、店舗ID(店舗AのID)と注文ID(367)とキャンセル要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する。この処理は、図6のステップS1が対応する。これにより限定商品が発生することになる。
図14は、プッシュ通知1400が表示された表示画面G61の一例を示す図である。ここでは、店舗Aのプッシュ通知1400が表示されている。ここでは、ユーザは店舗Aにおいて限定商品が購入可能なタイミングにおいて店舗Aの中又は近くに居たため、店舗Aのプッシュ通知1400が表示されている。具体的には、店舗Aのビーコン信号を受信した情報端末100が店舗Aのビーコン受信通知を管理サーバ200に送信したため、プッシュ通知情報が情報端末100に送信されプッシュ通知1400が表示されている。この処理は図6のステップS10が該当する。
プッシュ通知1400には、店舗Aにおける限定商品を簡略的に示す情報が表示される。具体的には、プッシュ通知1400には、店舗Aの名称、限定商品の名称を示す「カプチーノ」、限定商品の価格を示す「300円」、限定商品の在庫数を示す「いまだけ限定1品」、及び限定商品の画像が表示されている。但し、プッシュ通知1400に表示される内容は一例に過ぎず、図14に示す情報のうちいずれかの情報が省かれてもよい。例えば、プッシュ通知1400には、店舗Aからのお知らせがありますといったメッセージのみを含むような、より簡略化された情報が表示されてもよい。なお、図7で説明した態様(限定商品が完売された場合でもプッシュ通知が送信される態様)が採用される場合において、限定商品が完売した後に店舗Aの中又は近くにユーザに居る場合には、限定商品に関する内容が含まれないプッシュ通知1400が表示されるとよい。
情報端末100は、プッシュ通知1400がユーザによりタッチされると、プッシュ通知が選択されたことを管理サーバ200に送信する。これにより、情報端末100は、管理サーバ200から特典付き購買メニュー情報を受信し、特典付き購買メニューをディスプレイに表示する。
図15は、特典付き購買メニューG7の一例を示す画面図である。特典付き購買メニューG7は、店舗Aにおいて限定商品が注文可能なタイミングに当該ユーザが店舗Aの近く居た場合であって、プッシュ通知1400をタッチした場合に表示される。すなわち、このユーザが店舗Aの購買メニューを表示する直前のタイミングにおいて、当該ユーザの情報端末100が店舗Aに対応するビーコン信号を検出し、その検出に応じて管理サーバ200から送信されるプッシュ通知1400をディスプレイ105に表示する。当該ユーザがプッシュ通知1400をタッチすると、情報端末100は、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信OKと、メニュー要請とを対応付けて管理サーバ200に送信する。これにより、情報端末100は、特典付き購買メニュー情報を受信し、ディスプレイ105に特典付き購買メニューG7を表示する。この処理は、図6のステップS6~S10が対応する。
特典付き購買メニューG7の上部には、図10に示す標準購買メニューG3とは異なり、店舗Aの現在の限定商品を示す限定商品欄70が配置されている。これにより、ユーザに限定商品の存在を分かりやすく訴求することが可能になる。
限定商品欄70の横幅はタイルオブジェクト30の横幅のほぼ2倍である。限定商品欄70には限定商品を示すタイルオブジェクト30が配置されている。ここでは、カプチーノが限定商品として発生したため、限定商品欄70には、カプチーノを示すタイルオブジェクト30が配置されている。このタイルオブジェクト30には、商品名及び価格に加えて、在庫数と割引額を示すメッセージ(ラスト50円引)とのメッセージが表示されている。これにより、ユーザは限定商品が残り1つであり、限定商品を通常の価格よりも50円引きで購入できることを確認できる。ここでは、割引額が表示されているが、割引率(例えば20%OFF)などが表示されてもよい。
さらに、限定商品欄70には、「店舗Aだけのスペシャルオファー」と記載されたメッセージが表示されている。このメッセージにより、カプチーノが店舗Aの限定商品であることをユーザに認識させることができる。
特典付き購買メニューG7において、限定商品欄70の下側には、標準購買メニューが表示されている。標準購買メニューは、図10に示す標準購買メニューG3と同様に各商品の優先順位にしたがってタイルオブジェクト30が配置されている。
特典付き購買メニューG7は、標準購買メニューG3と同様、スクロール表示可能に構成されている。したがって、ユーザは、スクロール操作を行うことにより、特典付き購買メニューG7の初期画面では表示されていなかったタイルオブジェクト30を表示させ、優先順位の低い商品を注文することができる。
限定商品が複数ある場合、特典付き購買メニューG7において、限定商品欄70は複数表示される。この場合、情報端末100は、複数の限定商品欄70を特典付き購買メニューG7において上から並べて表示すればよい。
なお、本開示はこれに限らず、限定商品が複数ある場合でも、限定商品欄70のサイズを変更(拡大)することで、その中に複数の限定商品を表示するようにしてもよい。
管理サーバ200から送信される特典付き購買メニュー情報には、限定商品欄70の表示位置及び各タイルオブジェクトの表示位置等を示すレイアウト情報、限定商品を特定するための情報、各商品の優先順位、及び各商品に対応するタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれる。そこで、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって限定商品欄70及びタイルオブジェクト30を配置し、特典付き購買メニューG7をディスプレイ105に描画すればよい。
特典付き購買メニューG7において、ユーザが指示体1000を用いてタイルオブジェクト30にタッチすると、情報端末100は特典付き購買メニューG7の下部に注文欄41を重畳表示する。ここでは、限定商品であるカプチーノのタイルオブジェクト30がタッチされているため、注文欄41にはカプチーノの注文個数、価格、及び注文ボタン42が表示されている。
注文操作が完了したユーザは、注文ボタン42をタッチする。注文ボタン42がタッチされると、情報端末100は、注文された商品の種類及び個数等を含む注文情報を管理サーバ200に送信する。これにより、注文が受注される。この処理は図6のステップS15が対応する。
図16は、情報端末100に表示される注文確定画面G8を示す図である。図17及び図18は及び表示装置320に表示される注文状況画面G9の一例を示す図である。
情報端末100は、特典付き購買メニューG7において注文ボタン42がタッチされると、注文確定画面G8を表示する。注文確定画面G8には、注文番号(注文ID)を表示する注文番号欄801と、注文内容欄81と、戻るボタン82とが表示されている。
注文番号欄801には、注文IDが表示されている。注文IDは注文を受けた店舗Aの店舗端末310により発行され、注文を識別するための識別子である。
注文内容欄81には、注文ステータス、注文日時、ご利用店舗、注文品、及び合計金額が表示されている。これらの詳細は注文内容欄60と同じである。戻るボタン82は初期画面G1(ホーム画面)に戻るためのボタンである。
注文状況画面G9は、店舗Aに来店したユーザに対して注文状況を通知する画面である。図17の注文状況画面G9は限定商品がある場合を示し、図18の注文状況画面G9は限定商品がない場合を示している。
注文状況画面G9には、表示欄91、92、93が表示されている。表示欄91は調理が完了し、ユーザが受け取り可能な商品の注文IDを表示する欄である。表示欄92は調理中の商品の注文IDを表示する欄である。表示欄93は限定商品情報を表示する欄である。ここでは、カプチーノが限定商品として発生したため、表示欄93にはカプチーノについての限定商品情報が表示されている。具体的には、表示欄93にはカプチーノの商品名、カプチーノの価格、カプチーノの画像、及びカプチーノの割引額が表示されている。これにより、店舗Aに来店したユーザは限定商品があることを確認できる。この限定商品の注文を希望するユーザは、事業者Xアプリを起動させ、地図画面G2から店舗Aを選択して特典付き購買メニューG7をディスプレイ105に表示させ、カプチーノを注文する。または、この限定商品の注文を希望するユーザは、事業者Xアプリを起動し、事業者Xアプリは受信したビーコン信号により店舗Aを特定し、ユーザがオーダーボタン13をタッチすることで、特典付き購買メニューG7をディスプレイ105に表示させ、カプチーノを注文してもよい。または、事業者Xアプリではなく、店頭カウンターにて従業員に購入を申し出てもよい。なお、図18の注文状況画面G9を表示する処理は、図6のステップS4´が対応する。そして、カプチーノの注文が完了すると、注文確定画面G8がディスプレイ105に表示されることになる。
この場合、限定商品に対する注文が受注されたため、図18の注文状況画面G9の表示欄91には限定商品に対する注文ID「C07」が追加されている。この注文によって限定商品の在庫数が0になったため、図18の注文状況画面G9の表示欄93から限定商品情報が削除されている。
次に、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の詳細について説明する。図19は、実施の形態1に係る情報提供システムの処理の詳細を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは図7で説明した限定商品の有無に拘わらずプッシュ通知1400を表示させる態様が採用された場合の情報提供システムの処理の詳細が示されている。
まず、情報端末100の近距離通信部103は、ビーコン信号の受信の有無を判定する(ステップS1901)。この処理は図6のステップS6に対応する。ビーコン信号が受信できた場合(ステップS1901でYES)、処理はステップS1902に進む。ここでは、店舗Bのビーコン信号が受信されたものとする。一方、ビーコン信号が受信できなかった場合(ステップS1901でNO)、処理はステップS1901に戻る。
次に、情報端末100の通信部101は、ビーコン受信通知を管理サーバ200に送信する(ステップS1902)。
ステップS1911において、管理サーバ200の通信部201はビーコン受信通知を受信する。次に、管理サーバ200の通信部201は、プッシュ通知情報を情報端末100に送信する(ステップS1912)。
次に、情報端末100の通信部101はプッシュ通知情報を受信する(ステップS1903)。これにより、ディスプレイ105はプッシュ通知1400を表示する。次に、情報端末100の操作部106はプッシュ通知1400がタッチされたか否かを判定する(ステップS1904)。プッシュ通知1400がタッチされた場合(ステップS1904でYES)、通信部101は、メニュー要請等を管理サーバ200に送信する(ステップS1905)。ここで送信されるメニュー要請等には、店舗Bの店舗ID、ビーコン受信OK、及びメニュー要請が含まれてもよい。または、通信部101はプッシュ通知1400に対応する固有IDを管理サーバ200に送信してもよい。店舗Bの店舗IDが送信されているのは、ステップS1902で受信されたビーコン信号に含まれる機器IDが店舗Bの店舗IDに対応していると、店舗辞書を参照することによって演算部104が判定したからである。
一方、プッシュ通知1400がタッチされない場合(ステップS1904でNO)、処理は終了する。
ステップS1913において、管理サーバ200の通信部201は、メニュー要請等を受信する(ステップS1913)。次に、管理サーバ200の演算部202は、店舗Bに限定商品があるか否かを判定する(ステップS1914)。ここで、演算部202は、メモリ203に記憶された店舗Bの商品データベースに限定商品情報が登録されている場合、店舗Bに限定商品があると判定し、店舗Bの商品データベースに限定商品情報が登録されていない場合、店舗Bに限定商品がないと判定すればよい。
ステップS1914において、店舗Bについて限定商品があると判定された場合(ステップS1914でYES)、処理はステップS1915に進み、店舗Bについて限定商品がないと判定された場合(ステップS1914でNO)、処理はステップS1917に進む。
ステップS1915において、演算部202は、店舗Bの標準購買メニュー情報に対して限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き購買メニュー情報の送信を決定する。
次に、演算部202は、特典付き購買メニュー情報であることを示す識別情報と、店舗Bの特典付き購買メニュー情報とを通信部201を介して情報端末100に送信する(ステップS1916)。ステップS1917において、演算部202は、店舗Bの標準購買メニュー情報の送信を決定する。次に、ステップS1918において、演算部202は店舗Bに対応する標準購買メニュー情報を通信部201を介して情報端末100に送信する。
ステップS1906において、情報端末100の演算部104は特典付き購買メニュー情報を受信したか否かを判定する。特典付き購買メニュー情報を受信した場合(ステップS1906でYES)、演算部104は、特典付き購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS1907)。一方、標準購買メニュー情報を受信した場合(ステップS1906でNO)、演算部104は標準購買メニューをディスプレイ105に表示する(ステップS1908)。
なお、管理サーバ200で購買メニュー情報だけでなく、その表示デザインも決定して情報端末100に送信する場合には、情報端末100は管理サーバ200から受信した購買メニュー情報の表示デザインに従ってディスプレイ105に表示すればよい。この場合は、ステップS1916にて送信される特典付き購買メニュー情報、又はステップS1918にて送信される標準購買メニュー情報を、ステップS1906の判断を行わずに、情報端末100のディスプレイ105にそのまま指定されたデザインに従って表示すればよい。これは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)を利用することで容易に実現可能である。
このように、本実施の形態によれば、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、プッシュ通知が表示され、プッシュ通知に基づくメニュー要請が行われると、限定商品を含む特典付き購買メニューが表示される。これにより、在庫又は時間に応じて時々刻々と変化する限定商品に関する情報を、情報端末100を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。その結果、食品ロスを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、プッシュ通知に基づくメニュー要請により購買メニュー情報が生成され、情報端末100に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して購買メニューが情報端末100に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えること防止できる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2では、購買メニューに代えて店舗の広告を情報端末100に表示させるものである。なお、本実施の形態において実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。また、本実施の形態において、ブロック図及び画面図は実施の形態1と同じである。
図1を参照する。本実施の形態において、事業者Xは、例えばスーパーマーケット等の小売業の店舗をチェーン展開する事業者である。したがって、店舗A及び店舗Bは、事業者Xが展開するスーパーマーケットの系列に属する店舗となる。なお、事業者Xが経営する事業はスーパーマーケットに限定されず、弁当を製造及び販売する事業であってもよいし、総菜などを製造及び販売する中食事業であってもよいし、ファーストフードであってもよい。本実施の形態で店舗が販売する商品は、例えば、野菜、果実、魚介、及び肉等の生鮮食料品の他、コーヒー、フルーツジュース、紅茶等の飲料品、ハンバーガー、寿司、弁当、及びお惣菜等が含まれていてもよい。
図2を参照する。本実施の形態において、ディスプレイ105は、店舗の広告を表示する。本実施の形態において、操作部106は、プッシュ通知を選択する指示を受け付ける。本実施の形態において、通信部201は、広告を情報端末100に表示させるための広告情報を送信する。広告情報は、例えば広告を構成するGUI部品の表示位置等を指定するレイアウト情報及びGUI部品の各種画像データが含まれていてもよい。広告情報には、後述するように特典付き広告情報と標準広告情報との2つがある。
本実施の形態において、演算部202は、情報端末100から、プッシュ通知に対応する店舗の店舗ID、ビーコン受信OK、及び広告要請、又は、プッシュ通知1400に対応する固有ID、を通信部201を介して受信した場合、店舗IDが示す店舗の標準広告に限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き広告情報を送信すると判定し、通信部201を介して情報端末100に送信する。
図20は、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。図20において、情報端末100Aは特典付き広告情報(標準広告情報に加えて限定商品情報が含まれる広告情報のこと)を受信する情報端末100を示す。情報端末100Bはプッシュ通知が送信されない情報端末100を示す。
まず、店舗端末310は、店舗の従業員により限定商品を表示するための指示を受け付けると、又はある商品が限定商品として扱われるための条件を満たしたことを検知すると、限定商品を示す限定商品情報の登録要請を管理サーバ200に送信する(ステップS101)。これにより、店舗端末310は店舗商品データベースに限定商品情報を登録すると共に、その限定商品情報の在庫数を設定する。さらに、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースにおいて限定商品情報を登録する。次に、店舗端末310は、限定商品情報を表示装置320に表示させる(ステップS101´)。
ステップS102において、限定商品情報の登録要請を受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて限定商品情報を送信した店舗に対応する特典付き広告情報と、その店舗に対応するプッシュ通知情報とを生成する。プッシュ通知情報にはその店舗において限定商品があることを簡略的に示す情報が含まれてもよい。
このように、限定商品情報の受信をトリガーに、プッシュ通知及び特典付き広告情報生成することで、ビーコン受信通知を受信する都度、プッシュ通知を生成する手間を省くことが可能になり、且つ、広告要請を受信する都度、特典付き広告情報を生成する手間が省ける。
ステップS103~S107は図6のステップS6~S10と同じであり、店舗Bに対応するビーコン信号が情報端末100Aによって受信され、プッシュ通知が情報端末100Aのディスプレイに表示される。
ステップS108において、情報端末100Aは、ユーザからプッシュ通知を選択する指示が入力されたため、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKと広告要請、又は、プッシュ通知に対応する固有ID、を管理サーバ200に送信する。ステップS108で送信される店舗ID、ビーコン受信OK、及び広告要請は広告の依頼の一例である。
次に、管理サーバ200は、情報端末100Bから店舗ID、ビーコン受信OK、及び広告要請、またはプッシュ通知に対応する固有ID、を受信したため、特典付き広告情報を送信すると判定する(ステップS109)。
次に、管理サーバ200は特典付き広告情報を情報端末100Aに送信する(ステップS110)。次に、情報端末100Aは特典付き広告をディスプレイ105に表示する(ステップS111)。これにより、ユーザは特典付き広告を閲覧することが可能になる。
次に、ユーザは情報端末100Aを用いて、限定商品の購入指示を店舗端末310に提示する(ステップS112)。この場合、特典付き広告を閲覧したユーザは商品を購入する店舗のレジにて後述する初期画面G1を情報端末100に表示させ、それを店員に提示し店舗端末310で読み取ってもらうか、直接、ユーザが店舗端末310に読み取らせることによって購入指示を提示すればよい。
次に、店舗端末310は購入指示を受け付ける(ステップS113)。ここで、購入する商品に限定商品が含まれている場合、限定商品の在庫数をその販売数部分減算する。ここでは、限定商品の販売数が1個であり、結果として、在庫数が1個から0個になったものとする。
購入指示を受け付けた店舗端末310は、後述する初期画面G1に含まれる認証情報を読み取ることで、限定商品を特別価格で販売するか否かを判定し、特別価格で販売すると判定した場合、特別価格で限定商品を清算すればよい。特別価格とは標準価格よりも割り引かれた価格である。
認証情報にはユーザが限定商品を特別価格で購入できることができるユーザであるか否かを示す情報が含まれている。例えば、情報端末100は、特典付き広告情報を受信している場合のみ、ユーザが限定商品を特別価格で購入できることを示す情報を認証情報に含ませればよい。これにより、特典付き広告を閲覧したユーザに対してのみ限定商品を特別価格で販売することができる。認証情報としては、例えばバーコード又はQRコード(登録商標)が採用できる。店舗端末310はバーコードリーダ又はQRコードリーダ等によって認証情報を読み取ればよい。或いは、店舗端末310は、近距離無線通信であるNFC(Near Field Communication)などにより認証情報を情報端末100から読み取ってもよい。
次に、店舗端末310は、限定商品が完売した旨を表示装置320に表示させる、又は限定商品情報を表示しないようにする(ステップS115)。さらに、店舗端末310は、限定商品が完売したことを示す完売情報を管理サーバ200に送信する(ステップS114)。完売情報を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースに登録されている限定商品情報を削除する。なお、限定商品が完売されていない場合、店舗端末310は、完売情報に代えて限定商品の販売数及び/又は在庫数を含む購入情報を管理サーバ200に送信すればよい。購入情報を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の商品データベースに登録されている限定商品の在庫数をその販売数分減じればよい。
完売情報を受信した管理サーバ200は、該当する店舗の広告の設定を特典付き広告情報から標準広告情報に切り替えると共に、ステップS102の処理で生成されたプッシュ通知情報を破棄する、またはプッシュ通知を送信しない設定へ変更する(ステップS116)。
ステップS117~S119の処理は、図6のステップS24~S26の処理と同じである。情報端末100Cにより店舗Bのビーコン信号が受信されたが、限定商品が完売されており、情報端末100Cにはプッシュ通知情報が送信されない。
図21は、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の他の一例を示すシーケンス図である。図20の処理では、限定商品が完売されている場合、プッシュ通知情報は情報端末100に送信されていなかった(ステップS119)。図21の処理では、限定商品が完売されている場合であっても情報端末100にプッシュ通知情報が送信される点が図20と相違する。なお、図21において図20と同じ処理には同一の処理番号を付している。
ステップS101~ステップS115までの処理は図20と同じであり、ユーザによりプッシュ通知を選択する指示が入力され、情報端末100Aに特典付き広告情報が表示されている。ステップS901において、管理サーバ200は、限定商品が完売したため、店舗Bにおける広告情報の設定を標準広告情報に切り替えている。但し、ステップS901において、限定商品が当該店舗になくても、プッシュ通知情報が破棄されていない点、つまりプッシュ通知が送信され続ける点、が図20のステップS116と相違する。この破棄が行われないのは、図21では、限定商品が完売していても情報端末100にプッシュ通知情報を送信するためである。
ステップS117、S118において、情報端末100Bは図20と同様、店舗Bのビーコン信号を受信したため、ビーコン受信通知を送信している。
ステップS902において、管理サーバ200は、ビーコン受信通知を受信したため、プッシュ通知情報の送信を決定する。ステップS903において、管理サーバ200はプッシュ通知情報を情報端末100Bに送信する。ステップS904において、情報端末100Bはプッシュ通知をディスプレイ105に表示する。ステップS905において、情報端末100Bは、ユーザからプッシュ通知を選択する指示が入力されたため、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKと広告要請、又は、プッシュ通知に対応する固有ID、を管理サーバ200に送信する(ステップS905)。
店舗Bの店舗ID、ビーコン受信OK、及び広告要請、又はプッシュ通知に対応する固有ID、を受信した管理サーバ200は、ステップS901の処理により、店舗Bの広告情報の設定が標準広告情報に切り替えられているため、標準広告情報を送信すると判定する(ステップS906)。
次に、管理サーバ200は、標準広告情報を情報端末100Bに送信する(ステップS907)。次に、情報端末100Bは、標準広告をディスプレイ105に表示する(ステップS908)。
図22は、実施の形態2における初期画面G100の一例を示す図である。初期画面G100はユーザが事業者Xアプリの起動指示を情報端末100に入力した際にディスプレイ105に表示される。初期画面G100は、ポイント表示欄11A、認証情報表示欄12A、及び広告表示欄17を含む。
ポイント表示欄11Aは、ユーザが貯めている事業者Xのポイントを表示する。認証情報表示欄12Aは、限定商品を特別価格で購入できるユーザであるか否かの情報を含む認証情報を表示する。ここでは、認証情報としては、バーコードが採用されている。但し、これは一例であり、QRコード(登録商標)が採用されてもよい。
例えば、ユーザは商品の精算時にバーコードを店舗の従業員に提示する。従業員はバーコードリーダに認証情報を読み取らせる。これにより、店舗端末310は認証情報を取得する。店舗端末310は、取得した認証情報を解析し、該当するユーザが限定商品を特別価格で購入できるユーザであるか否かを判定する。店舗端末310は、特別価格で購入できるユーザであると判定した場合、限定商品の精算を特別価格にて行う。一方、店舗端末310は、特別価格で購入できるユーザでないと判定した場合、限定商品の精算を通常価格にて行う。なお、ユーザが購入する商品に限定商品以外の商品が含まれている場合、店舗端末310は限定商品については、上述の通りユーザに応じて特別価格または通常価格で清算し、残りの商品については通常価格で精算を行えばよい。
また、ユーザの認証情報及び/又はレジでの清算時刻に応じて、一部又は全ての商品の販売価格を個別に変更するようにしてもよい。例えば、常連の顧客に対してのみ、特定商品を通常価格から割り引くことも可能であるし、特定の曜日や、閉店間際には、全ての顧客に対して、全品を通常価格から割り引くことも可能である。
ここでは、認証情報をバーコードリーダ等のスキャナで読み取らせる例を示したが、これは一例である。例えば、店舗端末310は、認証情報をNFC等の近距離無線通信により読み取ってもよい。この場合、ユーザは店舗端末310に接続された近距離無線通信の通信機に情報端末100を近接させることで、店舗端末310に認証情報を読み取らせればよい。
広告表示欄17には、事業者Xのおすすめ商品又はサービス等の広告が表示される。なお、広告表示欄は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
初期画面G1の下部には、おすすめボタン13A、マップボタン14、アカウントボタン15、及び履歴ボタン16が設けられている。おすすめボタン13Aは、事業者Xが勧めるお買い得商品に関する情報を表示させる際に選択されるボタンである。以下、選択する操作のことを「タッチ」と記載する。マップボタン14は、現在地周辺の地図で事業者Xの店舗を確認するためにタッチされるボタンである。アカウントボタン15は、ユーザアカウントを登録、確認、更新する際にタッチされるボタンである。履歴ボタン16は、ユーザの過去の購入履歴を参照する際にタッチされるボタンである。
図23は、標準広告G300の一例を示す画面図である。標準広告G300には、ユーザが選択した店舗Aがユーザに購入を勧める1以上の商品が表示されている。ここでは、店舗Aはスーパーマーケットであるため、標準広告G300には生鮮食料品が表示されている。但し、これは一例であり、標準広告G300には、日用品、電気製品等が含まれていてもよい。標準広告G300の上部には、「店舗Aのおすすめ」と表示され、この標準広告G300が、店舗Aの広告であることが示されている。標準広告G300には、店舗Aが勧める商品のそれぞれに対応するタイルオブジェクト30が表示されている。タイルオブジェクト30は、四角形状の外枠を有し、商品名と、商品の価格と、商品を示す画像とを表示する。ここでは、じゃがいも、トマト等の生鮮食料品に対応するタイルオブジェクト30が表示されている。実施の形態2においてタイルオブジェクト30は実施の形態1とは異なりタッチ操作は受け付けない。
ここでは、タイルオブジェクト30は3行×2列で配列されているがこれは一例である。また、各タイルオブジェクト30のサイズは同一である。標準広告G300においてスクロール操作が入力されると、情報端末100は標準広告G300をスクロールさせ、非表示のタイルオブジェクト30をディスプレイ105上に表示させる。これにより、ユーザは、標準広告G300の初期画面において非表示にされていた商品のタイルオブジェクト30をディスプレイ105に表示させることができる。
標準広告情報には、標準広告G300においてタイルオブジェクト30の表示位置を指定するレイアウト情報、各商品の優先順位、及びタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれている。そのため、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって優先順位の高い順に各商品に対応するタイルオブジェクト30を配置することで標準広告G300を描画すればよい。なお、各商品の優先順位は店舗Aにおいて予め定義された順位が採用される。例えば、この順位は人気商品ほど優先順位が高くなるという順序であってもよいし、ユーザが過去に購入した回数が多い商品ほど優先順位が高くなるという順序であってもよい。ここで、標準広告G300は店舗毎に異なっていてもよいし、事業者Xの全店舗で共通の広告であってもよい。
図24は、実施の形態2において、プッシュ通知1400が表示された表示画面G301の一例を示す図である。実施の形態2におけるプッシュ通知1400は実施の形態1と基本的には同じである。但し、実施の形態2では、スーパーマーケットの広告を表示するものであるため、プッシュ通知1400にはスーパーマーケットで販売される限定商品を簡略的に示す情報が表示されている。ここでは、店舗Aにおいて、限定30匹のまぐろの限定商品が発生しているため、プッシュ通知1400には、限定商品の商品名及び価格等が表示されている。なお、プッシュ通知1400には限定商品の画像が表示されてもよい。また、図21で説明した限定商品が完売された場合でもプッシュ通知が表示される態様が採用される場合は、店舗Aからのお知らせがありますといったメッセージがプッシュ通知1400に表示されればよい。
図25は、特典付き広告G400の一例を示す画面図である。特典付き広告G400は、店舗Aにおいて限定商品が購入可能なタイミングに当該ユーザが店舗Aの近く居た場合であって、プッシュ通知1400をタッチした場合に表示される。すなわち、このユーザが店舗Aの広告を表示する直前のタイミングにおいて、当該ユーザの情報端末100は、店舗Aに対応するビーコン信号を検出し、その検出に応じて管理サーバ200から送信されるプッシュ通知1400をディスプレイ105に表示する。当該ユーザがプッシュ通知1400をタッチすると、情報端末100は、店舗Aの店舗IDと、ビーコン受信OKと、広告要請とを対応付けて、またはプッシュ通知1400に対応する固有IDを、管理サーバ200に送信する。これにより、情報端末100は、特典付き広告情報を受信し、ディスプレイ105に特典付き広告G400を表示する。この処理は、図20のステップS103~S108が対応する。
特典付き広告G400の上部には、図23に示す標準広告G300とは異なり、店舗Aの現在の限定商品を示す限定商品欄70が配置されている。これにより、ユーザに限定商品の存在を分かりやすく訴求することが可能になる。
限定商品欄70の横幅はタイルオブジェクト30の横幅のほぼ2倍である。限定商品欄70には限定商品を示すタイルオブジェクト30が配置されている。ここでは、限定商品欄70には、まぐろとまぐろの切り身とのそれぞれを示す2つのタイルオブジェクト30が配置されている。このタイルオブジェクト30には、限定商品の商品名及び限定商品を示す画像に加えて、割引前後の限定商品の価格が表示されている。例えば、まぐろのタイルオブジェクト30については、割引前の通常価格である1900円に二重線が引かれ、通常価格に隣接して割引後の特別価格である1500円が表示されている。まぐろの切り身のタイルオブジェクト30にも同様に割引前の価格である300円に二重線が引かれ、割引後の価格である230円が表示されている。これにより、ユーザは、限定商品の割引額を把握できる。
さらに、まぐろは数量に制限がある限定商品であるため、まぐろのタイルオブジェクト30には、数量に制限があることを示す「限定30匹」とのメッセージが表示されている。これにより、ユーザはまぐろの数量に制限があることを把握できる。
さらに、まぐろの切り身は購入時間に制限がある限定商品であるため、まぐろの切り身のタイルオブジェクト30には、購入時間に制限があることを示す「タイムセール17時まで」とのメッセージが表示されている。これにより、ユーザはまぐろの切り身は購入時間に制限があることを把握できる。なお、数量及び購入時間に制限のある限定商品のタイルオブジェクト30には、数量に制限があることを示すメッセージと購入時間に制限があることを示すメッセージとが表示されてもよい。
さらに、限定商品欄70には、「ご来店者だけのスペシャルオファー」と記載されたメッセージが表示されている。このメッセージにより、限定商品欄70内に表示された商品が店舗Aに来店したユーザだけに提示される限定商品であることをユーザに認識させることができる。
特典付き広告G400において、限定商品欄70の下側には、標準広告が表示されている。標準広告は、図23に示す標準広告G300と同様に各商品の優先順位にしたがってタイルオブジェクト30が配置されている。
特典付き広告G400は、標準広告G300と同様、スクロール表示可能に構成されている。したがって、ユーザは、スクロール操作を行うことにより、特典付き広告G400の初期画面では表示されていなかったタイルオブジェクト30を表示させ、優先順位の低い商品の広告を閲覧することができる。
限定商品が3個以上ある場合、特典付き広告G400において、限定商品欄70には3個以上の限定商品が表示される。この場合、情報端末100は、特典付き広告G400において、3個以上の限定商品のタイルオブジェクト30を、1つの限定商品欄70の中に、例えばM行×N列で表示してもよい。ここで、M、Nはそれぞれ1以上の整数とする。また、限定商品が1個の場合、情報端末100は、特典付き広告G400において、1つの限定商品を限定商品欄70に表示してもよい。
管理サーバ200から送信される特典付き広告情報には、限定商品欄70の表示位置及び各タイルオブジェクトの表示位置等を示すレイアウト情報、限定商品を特定するための情報、各商品の優先順位、及び各商品に対応するタイルオブジェクト30の画像データ等が含まれる。そこで、情報端末100は、このレイアウト情報にしたがって限定商品欄70及びタイルオブジェクト30を配置し、特典付き広告G400をディスプレイ105に描画すればよい。
図26は、表示装置320に表示される広告画面G500の一例を示す図である。広告画面G500は、店舗Aに来店した事業者Xアプリのユーザに対して、店舗Aの広告を表示する画面である。この例では、広告画面G500には限定商品に対する広告が表示されている。現在、まぐろとまぐろの切り身とが限定商品であるため、広告画面G500にはまぐろとまぐろの切り身とのそれぞれに対応するタイルオブジェクト80が表示されている。タイルオブジェクト80の表示内容はタイルオブジェクト30と同じである。これにより、店舗Aに来店したユーザは限定商品があることを確認できる。この限定商品の購入を希望するユーザは、例えば、プッシュ通知1400をタッチして特典付き広告G400をディスプレイ105に表示させる。そして、ユーザは限定商品の精算時に初期画面G100を提示する。これにより、ユーザは限定商品を特別価格にて購入できる。
なお、ユーザが必ずしも上記の操作をしなくても限定商品を購入できるようにしてもよい。例えば、広告画面G500にQRコードを表示しておき、それを情報端末100に読み取らせることで、事業者Xアプリをインストールしていなくても限定商品を購入するための認証情報を情報端末100のディスプレイ105に表示するようにしてもよい。または、事業者Xアプリをインストールしていて、店舗Aに設置されたビーコン信号発信器330の機器IDを取得しているユーザに対しては、事業者Xアプリを起動したタイミングで店舗Aの表示装置320に表示する限定商品情報を、又はこのユーザ向けに用意された限定商品情報(表示装置320に表示される限定商品情報とは異なってもよい)を、事業者Xアプリの初期画面G100の広告表示欄17に表示し、その限定商品を特別価格にて購入できるようにしてもよい。
次に、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の詳細について説明する。図27は、実施の形態2に係る情報提供システムの処理の詳細を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは図21で説明した限定商品の有無に拘わらずプッシュ通知1400を表示させる態様が採用された場合の情報提供システムの処理の詳細が示されている。
ステップS2601~S2604の処理は図19のステップS1901~S1904と同じであり、ステップS2611~S2612の処理は図19のステップS1911~S1912と同じである。
ステップS2605では、プッシュ通知がタッチされたため(ステップS2604でYES)、演算部104は、通信部101を介して広告要請等を管理サーバ200に送信する。ここで送信される広告要請等には、店舗Bの店舗ID、ビーコン受信OK、及び広告要請が含まれてもよいし、またはプッシュ通知に対応した固有IDが含まれていてもよい。店舗Bの店舗IDが送信されているのは、ステップS2602で受信されたビーコン信号に含まれる機器IDが店舗Bの店舗IDに対応していると、店舗辞書を参照することによって演算部104が判定したからである。
次に、管理サーバ200の通信部201は、広告要請等を受信する(ステップS2613)。
ステップS2614において、店舗Bについて限定商品があると判定された場合(ステップS2614でYES)、処理はステップS2615に進み、店舗Bについて限定商品がないと判定された場合(ステップS2614でNO)、処理はステップS2617に進む。
ステップS2615において、演算部202は、店舗Bの標準広告情報に対して限定商品情報が示す限定商品が追加された特典付き広告情報の送信を決定する。ステップS2616において、演算部202は、通信部201を介して、店舗Bの特典付き広告情報を情報端末100に対して送信する。ステップS2617において、演算部202は店舗Bに対応する標準広告情報の送信を決定する。ステップS2618において、演算部202は、店舗Bの標準広告情報を通信部201を介して情報端末100に送信する。
ステップS2606において、情報端末100の演算部104は特典付き広告情報を受信したか否かを判定する。特典付き広告情報を受信した場合(ステップS2606でYES)、演算部104は、特典付き広告をディスプレイ105に表示する(ステップS2607)。一方、標準広告情報を受信した場合(ステップS2606でNO)、演算部104は標準広告をディスプレイ105に表示する(ステップS2608)。
なお、管理サーバ200で広告情報だけでなく、その表示デザインも決定して情報端末100に送信する場合には、情報端末100は管理サーバ200から受信した広告情報の表示デザインに従ってディスプレイ105に表示すればよい。この場合は、ステップS2616にて送信される特典付き広告情報、又はステップS2618にて送信される標準広告情報を、ステップS2606の判断を行わずに、情報端末100のディスプレイ105にそのまま指定されたデザインに従って表示すればよい。これは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)を利用することで容易に実現可能である。
このように、本実施の形態によれば、販売可能な時間が限定された限定商品を示す限定商品情報が取得され、店舗からのビーコン信号の受信エリア内にいる人に対して、プッシュ通知が表示され、プッシュ通知に基づく広告の依頼が行われると、限定商品を含む特典付き広告が表示される。これにより、在庫又は時間に応じて時々刻々と変化する限定商品に関する情報を、情報端末100を通じて、店舗内又は店舗付近にいる人に対してタイムリーに提供することができる。その結果、食品ロスを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、プッシュ通知に基づく店舗に対応する広告要請により広告情報が生成され、情報端末100に出力されている。そのため、ユーザの意思に反して広告が情報端末100に表示されることが防止され、ユーザに煩わしさを与えることを防止できる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、限定商品情報の登録要請をトリガーに予めプッシュ通知情報及び特典付き購買メニュー情報が生成されていた。実施の形態3では、ビーコン受信通知を受信する都度、プッシュ通知情報が生成され、メニュー要請等を受信する都度、特典付き購買メニュー情報が生成される。
図28は、実施の形態3に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図28において図6と同一の処理については同一の処理番号が付されている。
ステップS2801において、店舗Bのビーコン受信通知を受信した管理サーバ200は、店舗Bに対応するプッシュ通知情報を生成する。ステップS2802において、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKとメニュー要請とを受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて店舗Bの特典付き購買メニュー情報を生成する。
図29は、実施の形態3に係る情報提供システムの処理の他の一例を示すシーケンス図である。なお、図29において図7と同一の処理については同一の処理番号が付されている。
ステップS2901において、店舗Bのビーコン受信通知を受信した管理サーバ200は、ステップS2801と同様、店舗Bに対応するプッシュ通知情報を生成する。ステップS2902において、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKとメニュー要請とを受信した管理サーバ200は、ステップS2802と同様、限定商品情報に基づいて店舗Bの特典付き購買メニュー情報を生成する。
なお、実施の形態3において、図19に示すフローチャートを適用した場合、ステップS1911の処理は「通知を受信してプッシュ通知情報を生成する」となる。また、ステップS1915の処理は、「特典付き購買メニュー情報を生成する」となる。
(実施の形態4)
実施の形態2では、限定商品情報の登録要請をトリガーに予めプッシュ通知情報及び特典付き広告情報が生成されていた。実施の形態4では、ビーコン受信通知を受信する都度、プッシュ通知情報が生成され、広告要請等を受信する都度、特典付き広告情報が生成される。
図30は、実施の形態4に係る情報提供システムの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図30において図20と同一の処理については同一の処理番号が付されている。
ステップS3001において、店舗Bのビーコン受信通知を受信した管理サーバ200は、店舗Bに対応するプッシュ通知情報を生成する。ステップS3002において、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKと広告要請とを受信した管理サーバ200は、限定商品情報に基づいて店舗Bの特典付き広告情報を生成する。
図31は、実施の形態4に係る情報提供システムの処理の他の一例を示すシーケンス図である。なお、図31において図21と同一の処理については同一の処理番号が付されている。
ステップS3101において、店舗Bのビーコン受信通知を受信した管理サーバ200は、ステップS3001と同様、店舗Bに対応するプッシュ通知情報を生成する。ステップS3102において、店舗Bの店舗IDと店舗Bに対応するビーコン信号を受信できたことを示すビーコン受信OKと広告要請とを受信した管理サーバ200は、ステップS3002と同様、限定商品情報に基づいて店舗Bの特典付き広告情報を生成する。
なお、実施の形態4において、図27に示すフローチャートを適用した場合、ステップS2611の処理は「通知を受信してプッシュ通知情報を生成する」となる。また、ステップS2615の処理は、「特典付き広告情報を生成する」となる。