JP2017117465A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
上記特許文献1には、会員端末のGPS(Global Positioning System)情報に基づいて、店舗までの距離が近い順にあらかじめ設定された人数分だけ対象者を抽出し、抽出した会員端末に対してクーポンを配信する手法が開示されている。
異なる検出手段により配信対象端末の検出範囲を設定することで、端末の検出範囲において、それぞれの検出手段の特徴を生かした端末の把握が可能となる。また、端末の検出にあたり複数の検出手段を用いることで、端末の検出漏れが少なくなる。
これにより、第2の検出手段を用いることで、施設(例えば店舗)内の端末数をより正確に検出することができる。
これにより、配信依頼者は、配信対象としたい属性の人の所有する端末が、施設(店舗等)の周囲にどれぐらい存在しているのかを容易に確認することができる。
これにより、施設(例えば店舗)のスタッフ(配信依頼者)は、自分が選択した属性条件以外の属性の人がどのくらいの割合でいるかを確認することができる。
これにより、異なる検出手段により配信対象端末の検出範囲を設定することで、端末の検出範囲において、それぞれの検出手段の特徴を生かして端末の把握ができる情報処理装置を実現できる。
本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法の各ステップとしての処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
<1.全体構成>
<2.サーバの機能構成及びデータベース>
[2−1.サーバの機能構成]
[2−2.データベース]
<3.店舗端末の提示画面の概要>
<4.ユーザ端末の処理>
<5.クーポンの配信に関する処理>
[5−1.全体の処理]
[5−2.配信サーバの処理]
<6.変形例及び他の実施例>
[6−1.配信候補者判定処理の第2例]
[6−2.配信候補者判定処理の第3例]
[6−3.配信サーバの処理の第2例]
[6−4.配信サーバの処理の第3例]
<7.まとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
<9.第2の実施の形態>
<10.第3の実施の形態>
<11.まとめ>
<12.プログラム及び記憶媒体>
図1に実施の形態のネットワークシステムの構成例を示す。この例では、当該ネットワークシステムはネットワークを利用して電子クーポンを配信する電子クーポン配信システムとして機能する。図1における配信サーバが本発明請求項の情報処理装置の実施の形態に相当する。
なお、以下では「電子クーポン」を単に「クーポン」と表記する。
また実施の形態では、配信依頼者の例として店舗管理者(店舗のスタッフや経営者等)、配信依頼者端末の例として店舗管理者が使用する店舗端末を挙げる。
また配信対象者は、一般の人(ユーザ)の内でクーポン配信対象として選択された人である。ユーザ端末とは、一般ユーザがクーポンを受け取る端末をいう。
なお、以下では「データベース(Database)」を「DB」と表記する。
またネットワーク1の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも使用可能である。
配信サーバ2は店舗端末3やユーザ端末4から受信した処理要求に基づく処理を実行する。例えば属性条件の入力画面情報を店舗端末3へ送信する処理や、配信対象者の人数を提示するための画面情報を店舗端末3に送信する処理、クーポンの内容入力画面情報を店舗端末3に送信する処理、ユーザ端末4へクーポンを配信する処理、ユーザ端末4から位置情報などを受信する処理、店舗管理に係る処理、配信対象者管理に係る処理などを行う。
店舗端末3は、配信サーバ2から提供される属性条件入力画面や人数提示画面を提示部に提示する処理を実行する。
配信サーバ2は、このような動作により店舗端末3への属性条件入力画面情報(属性条件入力画面のウェブページデータ)の送信、人数提示画面情報(人数提示画面のウェブページデータ)の送信、店舗端末3からの要求に応じた処理を行う。また、配信サーバ2は、同様の動作で、ユーザ端末4にクーポン提示画面を提示させる。
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力部106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、ネットワーク1を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、配信サーバ2、店舗端末3、ユーザ端末4、DB5としての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、配信サーバ2、店舗端末3、ユーザ端末4、DB5を構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを使用したVPNなどにより遠隔地に通信可能な状態で配置されたものでもよい。
[2−1.サーバの機能構成]
図3に一又は複数の情報処理装置で構成される配信サーバ2としての機能構成を示す。
配信サーバ2としての各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。一つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、一つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
なお、配信依頼者端末としての店舗端末3に対応する施設(店舗)とは、その店舗端末3を用いる店舗管理者が、配信サーバ2が提供するサービスにログインした場合に、その店舗管理者のIDもしくは店舗端末3のIDに対応して登録されている施設(店舗等)であるとする。つまり、店舗管理者がログインした状態で、位置が特定される店舗のことを、ここでは「店舗端末3に対応する施設(店舗)」としている。
なお、店舗端末3から配信要求されたクーポン情報は、編集前のクーポン内容であってもよいし、すぐに配信できるような編集済みのクーポンであってもよい。
属性人数算出部2iは、例えば店舗の周辺に居る人として判定された配信候補者の人数に対する属性ごとの人数を属性人数として算出する。
属性割合算出部2jは、例えば店舗の周辺に居る人として判定された配信候補者の人数に対する属性ごとの人数の割合を属性割合として算出する。
以下これらの機能を備えた配信サーバ2が、配信候補者や配信対象者の判定、ユーザ端末4における配信内容の提示などを行うために用いるDB5について説明する。
なお、属性情報は性別、年齢、職業に限られることなく、趣味、好きな食べ物、性格など様々な属性情報を属性条件として記憶されていてもよい。
またユーザDB5aに登録されるユーザは、例えば配信サーバ2が提供するクーポン配信等のサービスを受けるために登録されたユーザなどであり、ユーザIDは当該登録に応じて付与されるものとすれば良い。
例えば配信サーバ2は、ユーザ端末4から位置情報を受信する度に、そのユーザIDに対応させて、位置情報及び受信日時を更新していく。即ち配信サーバ2は、携帯端末位置情報をユーザの位置情報として受信し、当該携帯端末位置情報に基づいて位置DB5bを更新する。携帯端末位置情報とは、ユーザが所持して行動する携帯型のユーザ端末4の位置情報である。位置情報は緯度情報と経度情報を有する。
このために、ユーザ端末4はビーコン(Beacon)やGPS(Global Positioning System)からビーコンIDやGPS位置情報などを取得し、当該情報を配信サーバ2に送信し、配信サーバ2は当該情報から位置情報を特定する。
例えばGPS位置情報を用いる場合、ユーザ端末4は、例えば定期的に、GPS受信器で受信した情報から現在位置としての緯度情報や経度情報を取得し、それを配信サーバ2に送信する。
またビーコンを用いる場合、ユーザ端末4は、ビーコンから特定の範囲内に位置するとビーコンIDを取得する。ユーザ端末4は当該ビーコンIDを配信サーバ2に送信し、当該ビーコンIDを受信した配信サーバ2は、ビーコンIDに基づいて位置情報を取得する。 位置DB5bにおける配信候補者フラグは、後述の配信候補者判定処理で配信候補者と判定されたか否かを示すフラグである。具体的には、配信サーバ2は、店舗端末3に対応する施設から所定の距離範囲内に位置する配信候補者を、携帯端末位置情報に基づいて判定する。
配信対象者フラグは、後述の配信対象者判定処理で配信対象者と判定されたか否かを示すフラグである。
なお、各店舗の店舗IDは、店舗管理者のログインIDに紐づけられるなどして、店舗管理者と対応づけられている。
なお、判定距離情報は、このように店舗管理者が登録操作で設定するものに限られず、配信サーバ2によりあらかじめ決められていてもよい。
また図示及び説明の便宜上、DB5として示したが、ユーザDB5a、位置DB5b、店舗DB5c、ウェブページDB5d、判定距離DB5eの各DBは、配信サーバ2がアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えば配信サーバ2と同一システム内の記憶部に各DBのすべてが形成されていてもよいし、各DBの一部又は全部が別体、遠隔地などのコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん各DBが一つの装置(例えば一つのHDDなど)内に形成されている必要はない。また各DBのそれぞれが、それぞれ1つのDBとして構成される必要もない。例えばユーザDB5aとして記憶される情報が、複数の配信対象者DB(例えばログイン用の配信対象者DBと取引用の配信対象者DBなど)により記憶管理されてもよい。実施の形態で説明する上記各DBは、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ一つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
以下本実施の形態の店舗がクーポン配信システムを使用する場合に、配信サーバ2によって店舗端末3に提示される画面の一例について図8乃至図10を参照して説明する。
属性条件入力画面10は、属性条件情報を入力する複数の属性入力エリア11と配信対象者の属性条件を配信サーバ2に送信する属性送信ボタン12を有する。
複数の属性入力エリア11は、店舗管理者が配信を希望する属性条件を操作(タッチ、クリック、キーボード操作等)により入力する。例えば店舗管理者は、複数の属性入力エリア11に「男性」かつ「20代」かつ「会社員」といった属性条件を入力する。属性条件の入力には例えばプルダウンが用いられ、店舗管理者は、プルダウンに提示された項目から属性条件を選択することができる。
属性送信ボタン12は、属性入力情報の入力が完了したときに属性条件を送信するために店舗管理者により操作されるボタンである。
なお、図示していないが、配信候補者を判定するための判定距離範囲の入力エリアを設け、この属性入力画面において店舗管理者が自ら判定距離範囲を設定することができることとしてもよい。これにより店舗管理者が知りたい距離の範囲内の配信対象者の人数を容易に知ることができるため店舗管理者の利便性の向上を図ることができる。
人数提示画面20は、店舗管理者が再度属性条件を送信したいときに操作する再入力ボタン21と、店舗管理者が配信対象者を決めたときに操作する対象決定ボタン22を有する。
再入力ボタン21は、例えば店舗管理者が、「配信対象者が想定よりも少なかったため属性情報を再入力したい」といった場合などに操作される。これにより、店舗管理者は、納得できる配信対象人数になるまで再度属性条件を入力することができる。
また対象決定ボタン22は、店舗管理者が配信対象者の人数をみて、それで良いと判断し、クーポン内容を入力する場合に操作するボタンである。即ち店舗管理者は、店舗の周囲の特定の距離範囲内における、指定した属性に該当する配信対象者の人数を確認して、それらの人に対してクーポンを配信したいと決心した場合に、対象決定ボタン22を操作する。
クーポン内容入力画面30は、配信するクーポン内容を入力する内容入力エリア31と配信するクーポン内容を配信サーバ2に送信するための内容送信ボタン32を有する。
このクーポン内容入力画面30は、上記の対象決定ボタン22を操作した後に提供される画面である。店舗管理者は、先に人数提示画面20で表示された人数に応じてクーポン内容を考えることができる。例えば所定の距離範囲内に入力した属性条件に該当する配信対象者が少ない場合は「30%割引」に、該当する配信対象者が多い場合は「10%割引」に割引率を変えるなど店舗の周辺にいる人数に応じた柔軟な内容のクーポン配信検討することができる。
店舗管理者は、内容入力エリア31に、例えば「受け取った人に限り、全品30%オフ、本日限り有効」などのクーポンの内容を入力する。入力後、店舗管理者が内容送信ボタン32を操作すると、そのクーポンの内容が店舗端末3から配信サーバ2に送信される。
なお、内容送信ボタン32を操作する際に、例えば配信対象者の属性、人数、クーポン内容が提示された確認画面が提示され、そこで配信決定を選択することで、店舗端末3から配信サーバ2にクーポン内容の情報が送信されるようにしても良い。
ユーザの位置情報を送信する処理としてユーザ端末4が実行する処理について図11を参照して説明する。
ユーザ端末4は、図11に示す処理を実行することにより現在のユーザの位置情報を定期的に配信サーバ2に送信する。
例えばユーザ端末4は、前述のように、現在位置情報をビーコンやGPS情報などを用いて取得する。
これに応じて配信サーバ2は、位置DB5bの更新を行う。つまり受信したユーザIDに対応させて位置情報を更新し、また受信日時を現在(受信時)の日時に更新する。
位置情報送信処理を行ってから一定時間が経過したと判定した場合、ユーザ端末4は、ステップS403からS401に処理を進め、以下同様の処理を行う。
なお、一定時間については特に限定されることはなく、例えば10秒や5分等に設定することが考えられる。
多数のユーザ端末4が以上の処理を行うことで、位置DB5bには、各ユーザの最新の位置情報が登録されることになる。
例えばユーザ端末4では、配信サーバ2のサービスを享受するためのアプリケーションソフトウェアが起動されているときに、常時図11の処理を行うことが考えられる。
以下、配信サーバ2によるクーポン配信サービスに関する処理例を説明する。なお、以下の説明における配信サーバ2の処理は、図3に示した属性条件取得部2a、配信候補者判定部2b、配信対象者判定部2c、人数算出部2d、提示制御部2e、配信要求取得部2f、情報配信部2g、滞在人数判定部2h、属性人数算出部2i、属性割合算出部2jとしての各機能が連携して実行されるものである。
図12は、配信サーバ2と店舗端末3が実行する処理の流れの一例を示している。ここでは、配信サーバ2が提供する配信サービスを利用するために、店舗管理者が店舗端末3を用いてクーポンの配信要求をする例を説明する。なお、店舗管理者が店舗端末3を用いて配信サーバ2が提供するサービスにログインしている状態であるとする。
次に配信サーバ2は、ステップS23において、配信対象者を判定する配信対象者判定処理を行う。
そして配信対象者を判定すると、配信サーバ2は、ステップS24において、判定された配信対象者の人数を算出する人数算出処理を行う。
以上のようなクーポン配信サービスを実現するために配信サーバ2が行う処理の第1例について図13を参照して説明する。
具体的には配信サーバ2は、ウェブページDB5dから属性入力画面の画面情報(ウェブページデータ)を取得し、店舗端末3に当該画面情報を送信する。店舗端末3では当該画面情報を受信することに応じて、属性条件入力画面10を表示する(図8)。
具体的には配信サーバ2は、位置DB5bからユーザの位置情報を取得し、そのうち店舗から所定の距離の範囲内にいるユーザを配信候補者として判定する。
またこのとき配信サーバ2は、位置DB5bにおいて配信候補者と判定されたユーザに配信候補者フラグをオンにする処理を行う。配信候補者フラグがオンのユーザは、配信候補者であることを示している。
所定の距離については、店舗管理者が店舗端末3から入力して登録要求しておくことで配信サーバ2が店舗DB5cに記憶させている。
なお、判定距離情報については配信サーバ2が固定値として決めておいても良い。
そして配信サーバ2は、ステップS204において、選択したユーザが判定距離の範囲内に位置しているか否かを判定する。具体的には配信サーバ2は、当該ユーザの位置情報を取得し、例えば店舗DB5cに記憶された判定距離情報に基づいてユーザが判定距離の範囲内に位置するか否かを判定する。
つまり当該ユーザの位置情報が、店舗の所在地から判定距離範囲内にあるか否かを確認する。
なお、ここで、位置DB5bに登録された当該ユーザの位置情報については、受信日時の情報が所定時間以上過去である場合は、有効な位置情報として用いないことが適切である。即ち、ユーザの現在位置は常に変動しており、一方で、ユーザ端末4からの位置情報送信が必ず常時実行されているとは限らないためである。
例えば受信日時が現在より1時間前より過去である場合などは、その位置情報は無効とし、仮に店舗の近傍の位置であったとしても、判定距離範囲内とはしない。1時間とは一例であり、より精度を高めるには10分、5分などとしてもよいし、場合によっては2時間等としてもよい。
対象のユーザが判定距離の範囲内に位置していない判定した場合、配信サーバ2は、ステップS204からS206に処理を進める。つまり配信候補者フラグをオフのままとする。
全ユーザについて配信候補者の判定が完了している場合、配信サーバ2は、図14に示す処理を終了し、続いて図13の配信対象者判定処理(S23、S113)に進む。
この時点で、配信候補者フラグがオンとされたユーザが、配信候補者と判定されたユーザとなる。
具体的には配信サーバ2は、配信候補者フラグによって示された配信候補者のうちで、受信した属性条件情報を有する人を配信対象者と判定する。
配信サーバ2はステップS301において、位置DB5bにエントリされている全ユーザの配信対象者フラグをオフにする処理を行う。
当該配信候補者の属性が店舗端末3から受信した属性条件情報に該当しないと判定した場合、配信サーバ2は、ステップS305からS307に処理を進める。つまり配信対象者フラグをオフのままとする。
全配信候補者について配信対象者の判定が完了した場合、配信サーバ2は、図15に示す処理を終了し、続いて図13の人数算出処理(S24、S114)に進む。
この時点で、配信対象者フラグがオンとされたユーザが、配信対象者と判定されたユーザとなる。
具体的には、配信サーバ2は、ウェブページDB5dからクーポン内容入力画面情報を取得して当該画面情報を店舗端末3に送信することで、店舗端末3上にクーポン内容入力画面30を提示させる(図10)。
具体的には、配信サーバ2は、ウェブページDB5dから取得したクーポン画面情報と受信したクーポン内容に応じてクーポン画面情報を生成する。そして例えば電子メール等によりクーポンをユーザ端末4に送信する。送信するユーザ端末4とは、配信対象者フラグがオンとされたユーザのユーザ端末4である。
これにより、配信要求を行った店舗管理者の店舗の近傍に居て、かつ店舗管理者が指定した属性を有するユーザのユーザ端末4上に、店舗管理者が設定した内容のクーポンが表示されることになる。
配信サーバ2は、ユーザ端末4から位置情報を受信したと判定した場合、ステップS141からS142に処理を進め、位置DB更新処理を行う。
具体的には、配信サーバ2は、図11の処理として定期的に多数のユーザ端末4から送信される当該位置情報を受信し、受信毎に位置DB5bにユーザIDに対応して当該位置情報を記憶する。
[6−1.配信候補者判定処理の第2例]
配信候補者判定処理(S22、S112)の第2例について図16を参照して説明する。なお、図14と同様の処理については同一符号を付し、説明を省略する。
この第2例は第1例(図14)とはステップS210の滞在人数判定処理とステップS211の判定距離決定処理が異なるものである。例えば店舗に滞在する顧客の人数である滞在人数に応じて配信候補者を判定する距離を変動させる処理である。
具体的には例えば算出を店舗端末3が行う手法がある。例えば店舗端末3が店舗内に設置したビデオカメラで撮影した映像を解析し、映像から人物を解析する画像解析ソフトを用い、滞在人数を算出する手法や、店舗の出入口にセンサーを設置し、入店者と退店者の人数を把握することで、滞在人数を算出する手法などが考えられる。その場合店舗端末3が配信サーバ2に人数情報を送信し、配信サーバ2は人数情報を受信することで滞在人数判定を行う。例えば店舗端末3等は、滞在顧客人数を10秒や5分等の短い間隔で定期的に算出し、当該滞在顧客人数を配信サーバ2に送信するようにしてもよいし、特定の時点、例えば配信サーバ2に入力画面を要求した場合のみに送信するようにしてもよい。
また配信サーバ2自体が人数を算出する手法としては、ユーザ端末からの位置情報が、GPS情報に基づく位置情報かビーコンに基づく位置情報かを判定する手法がある。例えば、ビーコンによる位置情報(ビーコンID)が得られるユーザは店舗内にいると推定し、その人数を算出すればよい。
例えば空いているときは、距離範囲を広げ、配信候補者が多くなるようにし、逆に混んでいるときは距離範囲を狭め、配信候補者が少なくなるようにすることができる。
配信候補者判定処理(S22、S112)の第3例について図17及び図18を参照して説明する。なお、図14と同様の処理については、説明を省略する。この変形例はステップS112の変形例であり、例えば図17に示すように、店舗から「100m」、「200m」、「300m」と、一定の距離ごとに配信候補者を判定したいときに用いる処理である。図17においては、人数提示画面20aにおいて、判定距離と判定距離ごとの配信対象者の人数が20b、20b、20bとして提示されている。
また本例の場合、位置DB5bには判定距離としての「100m」、「200m」、「300m」のそれぞれに配信候補者フラグが設けられている。
つまり位置DB5bには、各ユーザに対応して「100m配信候補者フラグ」、「200m配信候補者フラグ」、「300m配信候補者フラグ」と「配信対象者フラグ」が用意される。
なお、図14で説明した場合と同様、受信日時の情報が所定時間以上過去である場合は、そのユーザの位置情報は有効な位置情報として用いないことが適切である。
該ユーザが店舗から「300m」の範囲内に位置していない判定した場合、配信サーバ2は、ステップS224からS225に処理を進める。つまり「300m配信候補者フラグ」をオフのままとする。
配信サーバ2は、ステップS222aにおいて、判定距離範囲を「200m」に決定し、ステップS223a、S224a、S225a、S226aの処理を行う。
つまり判定距離範囲を変更した上で、上記ステップS223〜S226と同様の処理を行い、200m範囲内に居るユーザについて「200m配信候補者フラグ」をオンとする処理を行う。
配信サーバ2は、ステップS222bにおいて、判定距離範囲を「100m」に決定し、ステップS223b、S224b、S225b、S226bの処理を行う。
つまり判定距離範囲を変更した上で、上記ステップS223〜S226と同様の処理を行い、100m範囲内に居るユーザについて「100m配信候補者フラグ」をオンとする処理を行う。
この場合、図13のステップS113では、「100m配信候補者フラグ」、「200m配信候補者フラグ」、「300m配信候補者フラグ」のいずれかがオン、つまりは少なくとも「300m配信候補者フラグ」とされているユーザを対象として、属性を確認して配信対象者を判定し、属性条件が満たされたら配信対象者フラグをオンとする処理を行う。
・「配信対象者フラグ:オン」であり「300m配信候補者フラグ」の人数
・「配信対象者フラグ:オン」であり「200m配信候補者フラグ」の人数
・「配信対象者フラグ:オン」であり「100m配信候補者フラグ」の人数
をそれぞれ算出する。
この算出結果を用いて人数提示画面20aのウェブページデータを生成し、当該ウェブページデータを店舗端末3に送信する。これにより店舗端末3上に例えば図17に示す人数提示画面20aが提示される。
配信サーバ2が行う処理の第2例について図19及び図20を参照して説明する。なお、図20において図13と同様の処理については同一符号を付し、説明を省略する。
この第2例は図13のステップS114とS115の間にステップS151を追加し、ステップS115をS152に変更した例である。
これにより、例えば店舗管理者が、見落としていた属性条件を満たす配信候補者が店舗の周囲に多く位置していたなど、入力した属性条件は有さないものの店舗の潜在的な顧客である配信候補者を知ることができるようになる。
なお、算出の手法としては、配信サーバ2が、店舗DB5cから店舗のジャンル情報を取得して、取得した店舗のジャンルに応じた属性に基づいて配信候補者に対する当該属性の人数を算出することも考えられる。
例えば店舗が「若年層向けの紳士服」の販売店だった場合、店舗の属性を「20代」、「会社員」、「男性」とし、配信サーバ2は、配信候補者に対する前記属性を有する配信対象者の人数を算出する。
配信サーバ2が行う処理の第3例について図21及び図22を参照して説明する。なお、図22において図13と同様の処理については同一符号を付し、説明を省略する。
この第3例は図13のステップS114とS115の間にステップS161を追加し、ステップS115をS162に変更した例である。
なお、算出の手法としては、配信サーバ2が、店舗DB5cから店舗のジャンル情報を取得して、取得した店舗のジャンルに応じた属性に基づいて配信候補者に対する当該属性の割合情報を算出することも考えられる。例えば店舗が「若年層向けの紳士服」の販売店だった場合、店舗の属性を「年齢」、「職業」、「性別」とし、配信サーバ2は、配信候補者に対する当該属性を有する配信対象者の割合を算出する。
つまり、この図21の例の場合、配信対象者の50人という情報とともに、実際には配信対象者にならなかった配信候補者も含めて、店舗の近辺にいる人の属性の割合を示す情報を提示する。
以上の実施の形態では、次のような効果が得られる。
実施の形態の配信サーバ2(情報処理装置)は、配信対象者を抽出するための条件として用いられる配信対象者の属性条件を店舗端末3(配信依頼者端末)から取得する属性条件取得部2aと、店舗端末3(配信依頼者端末)が指定する店舗(施設)から所定の距離の範囲内に位置する人を配信候補者として判定する配信候補者判定部2bと、配信候補者のうち配信条件に適合する人を配信対象者として判定する配信対象者判定部2cと、配信対象者の人数を算出する人数算出部2dと、店舗端末3(配信依頼者端末)に配信対象者の人数を提示させる提示制御部2eと、配信要求を店舗端末3(配信依頼端末)から取得する配信要求取得部2fと、配信対象者のユーザ端末4に配信要求に応じた情報を配信する情報配信部2gと、を備える。
このような配信サーバ2によるサービスを享受する店舗管理者(配信依頼者)は、店舗端末3により任意に指定した属性情報に該当する配信対象者が、店舗の周辺に何人いるのかを確認することができる。またその後、店舗管理者は、店舗端末3を用いて当該配信対象者の人数に応じたクーポン内容を配信サーバ2に指示することで、配信対象者に対してその内容のクーポン配信を配信サーバ2に依頼できる。
従って、店舗管理者は、店舗の周囲に配信対象としたい属性の人が何人いるかを容易に確認することができる。また、確認した配信対象者の人数に応じた配信情報を作成することで、より配信対象者の興味を惹く適切な内容のクーポンを配信することが可能となる。
例えば、店舗管理者は、表示された人数に応じてクーポン内容を考えることができる。例えば所定の距離範囲内に入力した属性条件に該当する配信対象者が少ない場合は「30%割引」に、該当する配信対象者が多い場合は「10%割引」に割引率を変えるなど店舗の周辺にいる人数に応じた柔軟な内容のクーポンを配信対象者に配信することができる。よって、配信対象者の配信情報の使用の促進及び店舗の情報配信の効率化を図ることができる。
これにより、店舗内の滞在人数によって、配信対象者の数が変動する。
従って、店舗管理者は、店舗内の滞在人数に応じて、情報の配信人数を変動させることで、店舗の都合に合った配信対象者の配信情報の使用の促進を図ることができ、その結果、店舗は効率的に来店者の確保を図ることができる。
これにより、店舗管理者は、店舗から各距離に何人の配信対象者がいるか確認することができる。
従って、店舗管理者は各距離の配信対象者を参照しながら配信する範囲を選択できるため、より効率的に来店者の確保を図ることができる。
これにより、店舗管理者は、自分が選択した属性条件以外の属性の人数についてどのくらいの人数がいるかを確認することができる。
従って、例えば店舗管理者が、見落としていた属性条件を満たす配信候補者が店舗の周囲に多く位置していたなど、入力した属性条件は有さないものの店舗の潜在的な顧客である配信候補者を知ることができるようになる。
これにより、店舗管理者は、自分が選択した属性情報以外の属性がどのくらいの割合でいるかを確認することができる。
従って、店舗管理者は自分が選択した属性情報以外の属性の人がどのくらいの割合でいるかを容易に確認することができるため、それらを参照し、店舗にとって適した属性の人を選択し、クーポン内容を考えることなどが可能となる。よって、店舗はより効率的に来店者の確保を図ることができる。
これにより、店舗は、自己の店舗に関係のある属性の割合情報を閲覧することが可能となる。
従って、関係のないジャンルの属性情報が表示されることを防止することで、自己の店舗に必要な割合情報を容易に閲覧することができ、その結果、より容易に店舗にとって適した属性を選択し直すことが可能となる。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としての配信サーバ2を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、配信サーバ2における少なくとも属性条件取得部2a、配信候補者判定部2b、配信対象者判定部2c、人数算出部2d、提示制御部2e、配信要求取得部2f、情報配信部2gの処理を情報処理装置(CPUなど)に実行させるプログラムである。
即ちこのプログラムは、配信サーバ2に対して図13〜図16、図18、図20、図22で説明した処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
以下、第2の実施の形態について図23及び図24を参照して説明する。
本実施の形態においては、配信依頼者端末を店舗端末3とし、配信サーバ2が提供する配信サービスを店舗管理者が利用するにあたり、配信サーバ2が配信情報であるクーポンを配信する範囲を検出手段に応じて店舗端末3に提示させる例について説明する。
ここで、検出手段とは、配信サーバ2が配信情報を配信する際に必要となる位置情報を取得する手段をいう。第1の検出手段としては、広範囲における緯度情報や経度情報を取得できる手段が好適であり、本実施の形態では例としてGPSを用いて説明する。第1の検出手段は、第1の実施形態における配信候補者判定処理においてユーザ端末4を検出する手段に相当する。第2の検出手段としては、検出機器から非常に近い範囲の位置情報を取得することが可能な手段が適しており、例えばBluetooth(登録商標)を適用することができる。第2の検出手段は、第1の実施形態における滞在人数判定処理において店舗内の滞在人数を判定する手段に相当する。本実施の形態では、例としてBLE(Bluetooth Low Energy)を用いてUUID(Universally Unique Identifier)を送信することで検出機器から近い範囲の位置情報を取得できるビーコンを用いる。すなわちこの場合、第2の検出手段とはBluetooth信号の発信器である。
第1の所定範囲は、第1の検出手段(例えば、GPS)により検出したものであって、施設(店舗)にすぐたどり着ける程度の距離をいう。例えば目的の施設等から100m程離れた位置をいうものとする。
第2の所定範囲は、第2の検出手段(例えば、BLEビーコンや超音波通信などの近距離通信技術)により検出したものであって、施設(店舗)から10m程度の距離又は施設内をいうものとする。
第3の所定範囲は、第1の検出手段(例えば、GPS)により検出したものであって、第1の所定範囲より広い位置にあり、施設(店舗)にすぐには来店できない距離、例えば店舗から300m程離れた距離範囲をいう。
なおこの場合、ユーザ端末4が店舗内に存在することをより確実に特定するために、第2の検出手段としては壁を透過しにくい通信技術である赤外線ビーコンや音波ビーコン等が好適である。また一方で、例えば壁を透過しやすいミリ波、マイクロ波等の通信方式を組み合わせて、例えば滞在人数に応じて、これらの通信方式を切り替えるようにしてもよい。
ここでは、配信サーバ2が提供するクーポン配信サービスを利用するために、店舗管理者が店舗端末3を用いてクーポンの配信要求をする例を説明する。なお、店舗管理者が店舗端末3を用いて配信サーバ2が提供するサービスにログインしている状態であるとする。
入力する配信範囲としては、例えば、第1の所定範囲、第2の所定範囲、第1の所定範囲のうち第2の所定範囲を含まない範囲等が挙げられる。また入力するクーポンの内容としては「今すぐご来店で全品20%オフ」、「今月中のご来店で特定の商品について10%オフ」といったものが考えられる。
これにより、店舗を含めた配信対象となる全てのユーザのユーザ端末4に配信したい場合は第1の所定範囲を選択し、施設内又は施設の近隣にいるユーザのユーザ端末4に配りたい場合は第2の所定範囲を選択し、施設外にいるユーザに配りたい場合は第1の所定範囲のうち第2の所定範囲を含まない範囲を選択することで、店舗管理者が希望するターゲットとなるユーザに適切なクーポンを配信することができる。
また、店舗管理者が希望する所定の範囲は上記に限られることはなく、第1の検出手段により検出したものであって、第1の所定範囲より広い位置にある第3の所定距離範囲内を設けることとしてもよい。
これにより、例えば店舗から100mしか離れていないユーザには「今すぐご来店で10%オフ」といったクーポンを送り、店舗から3km以上離れておりすぐには来店が見込まれないユーザには「今週中にご来店で5%オフ」といったクーポンを送ることができる。このように、ユーザの位置に応じた柔軟なクーポンの送信が可能となる。
具体的には、配信サーバ2は、店舗管理者が指定した範囲内からの位置情報を1時間以内に受信したユーザ端末4を配信対象端末と判定し、位置DB5bから抽出する。なお、この判定処理においては、店舗管理者が指定した範囲内の位置情報を1時間以内に受信したユーザ端末4に限られることはなく、5秒や10分以内に受信したユーザ端末4等任意に設定することができる。
配信サーバ2は、ユーザ端末4から位置情報を受信したと判定した場合、ステップS141からS142に処理を進め、位置DB5bの更新処理を行う。
具体的には、配信サーバ2は、図11の処理と同様に定期的に多数のユーザ端末4から送信される当該位置情報を受信し、受信毎に位置DB5bにユーザIDに対応して当該位置情報を記憶する。また、特に本実施の形態においては、位置情報としてGPS位置情報とビーコンの両方を用いる。そのため、配信サーバ2は、受信した位置情報がGPSから受信した情報であるか、ビーコンIDに基づいて受信した位置情報であるかを判定し、位置情報の種別についても位置DB5bに記憶する。
以下第3の実施の形態について図25及び図26を参照して説明する。
第3の実施の形態は、広範囲における緯度情報や経度情報を取得する第1の位置情報検出手段と第1の検出手段に比べて壁を透過しにくい通信方式を用いた検出手段である第2の位置情報検出手段とを用いて、ユーザ端末4の位置情報を取得することで、ユーザの現在位置をより正確に把握し、ユーザに対して目的地まで案内する位置情報配信サービスについて説明する。本実施の形態においては、配信依頼者端末をユーザ端末4として説明する。
また、ここではユーザがある建物の中にある複数の店舗のうちの一店舗に行くことを目的として、位置情報配信サービスを利用することを想定して説明する。
この場合において、図23に示す第1の所定範囲は、GPS情報によって把握できる建物の外の位置を検出する範囲を意味し、第2の所定範囲は、ビーコンにより把握される建物の中のユーザの目的地である店舗を意味するものとする。
入力画面情報要求をユーザ端末4から受信すると、配信サーバ2は、ステップS81において、入力画面情報提示処理を行う。即ち配信サーバ2はユーザ端末4において目的地の入力画面を表示させる。
その後、目的地の入力画面に対するユーザによる入力操作に応じて、ユーザ端末4は、ステップS72において、目的地の情報を配信サーバ2に送信する。
具体的には配信サーバ2は、ウェブページDB5dから属性入力画面の画面情報(ウェブページデータ)を取得し、ユーザ端末4に当該画面情報を送信する。ユーザ端末4では当該画面情報を受信することに応じて、目的地を入力する画面を表示する。
配信サーバ2は、ユーザ端末4から位置情報を受信したと判定した場合、ステップS141からS142に処理を進め、位置DB更新処理を行う。
具体的には、配信サーバ2は、図11の処理と同様に定期的に多数のユーザ端末4から送信される当該位置情報を受信し、受信毎に位置DB5bにユーザIDに対応して当該位置情報を記憶する。また、特に本実施の形態においては、位置情報としてGPS位置情報とビーコンの両方を用いる。そのため、配信サーバ2は、受信した位置情報がGPS受信器で受信した情報であるか、ビーコンIDに基づいて受信した位置情報であるかを判定し、位置情報の種別についても位置DB5bに記憶する。
配信サーバ2は、例えば位置DB5bにおける直近のビーコンの位置情報を取得する。
以上の実施の形態では、次のような効果が得られる。
実施の形態の配信サーバ2(情報処理装置)は、第1の検出手段(例えば、GPS)により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段(例えば、BLEビーコンや超音波通信などの近距離通信技術)により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する配信対象判定部と、配信依頼者端末からの配信要求を取得する配信要求取得部と、前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する情報配信部と、を備えるものである。
異なる検出手段により配信対象端末の検出範囲を設定することで、端末の検出範囲において、それぞれの検出手段の特徴を生かした端末の把握が可能となる。また、端末の検出にあたり複数の検出手段を用いることで、端末の検出漏れが少なくなる。従って、ユーザの端末の位置をより正確に、柔軟に把握することができる。
そのため、配信依頼者が店舗管理者であった場合は、第1配信対象端末、又は第1配信対象端末であって第2配信対象端末に該当しない端末、又は第2配信対象端末等、配信したい端末を自由に選択することができる。このため、店舗管理者は、柔軟に配信対象とする範囲を設定することが可能となる。
また、第1の検出手段にGPSを用い、第2の検出手段にビーコンを用いるとすると、店舗又は店舗付近にいるユーザ端末4にクーポンを配りたい場合は、ビーコンを用いた第2の所定範囲にクーポンを配信する。これによりGPSに比べて正確に店舗又は店舗付近にいるユーザ端末4にクーポンを配信することができる。さらに、第1の所定範囲と第2の所定範囲を比較することで、第1配信対象端末であって第2配信対象端末に該当しない端末、例えば店舗外にいるユーザのユーザ端末4にも、GPSだけを用いたときよりも正確にクーポンを配信することができる。
また、配信依頼者がユーザであった場合は、GPS(第1の検出方法)を用いた目的地の緯度、経度の位置情報だけでなく、ビーコン(第2の検出方法)を用いることで、例えば、配信サーバ2が、GPS情報を受信しているが、ビーコンIDを受信していると判定した場合、目的の建物には到着しているが目的の店舗は別の階にあるといった通知をユーザ端末4にすることができる。これにより、目的地には着いたものの、建物が広すぎたり、店舗が紛らわしかった場合であっても、ユーザは目的の店舗は当該建物内の別の場所にあることを把握することができる。
従って、店舗管理者(配信依頼者)は、配信目的、配信内容に応じて店舗から適切な距離にあるユーザ端末4にクーポン等の情報を配信することができる。
これにより、配信依頼者は、配信対象としたい属性の人の所有する端末が、施設(店舗等)の周囲にどれぐらい存在しているのかを容易に確認することができる。
これにより、施設(例えば店舗)のスタッフ(配信依頼者)は、自分が選択した属性条件以外の属性の人がどのくらいの割合でいるかを確認することができる。
従って、店舗管理者は、店舗の周囲に配信対象としたい属性の人が何人いるかを容易に確認することができる。また、確認した配信対象者の人数に応じた配信情報を作成することで、より配信対象者の興味を惹く適切な内容のクーポンを配信することが可能となる。
実施の形態のプログラムは、第1の検出手段により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する処理を情報処理装置に実行させる。また、配信依頼者端末からの配信要求を取得する処理を情報処理装置に実行させる。さらにまた、前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する処理を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、配信サーバ2に対して図24乃至図26で説明した処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
従って店舗以外に公共施設、イベント会場、遊園地、テーマパーク、公園等、各種の「施設」について本発明を適用できる。その場合の配信依頼者端末は、それらの施設の関係者が利用する端末装置となる。
Claims (8)
- 第1の検出手段により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する配信対象判定部と、
配信依頼者端末からの配信要求を取得する配信要求取得部と、
前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する情報配信部と、を備える
情報処理装置。 - 前記第1の検出手段により検出した、前記第1の所定範囲より広い第3の所定範囲内に存在する端末を第3配信対象端末と判定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第2の検出手段は、前記第1の検出手段に比べて壁を透過しにくい通信方式を用いた検出手段である
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記配信対象判定部は、
前記第1の所定範囲内に存在すると推定される端末のうち、前記配信依頼者端末から取得した属性条件に適合する端末を前記第1配信対象端末とし、
前記第2の所定範囲内に存在すると推定される端末のうち、前記配信依頼者端末から取得した属性条件に適合する端末を前記第2配信対象端末とする
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1配信対象端末及び前記第2配信対象端末の端末数を算出する算出部と、
前記配信依頼者端末に前記第1配信対象端末及び前記第2配信対象端末の端末数を提示させる提示制御部と、を有する
請求項1又は請求項4に記載の情報処理装置。 - 第1の検出手段により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する配信対象判定ステップと、
配信依頼者端末からの配信要求を取得する配信要求取得ステップと、
前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する情報配信ステップと、
を情報処理装置が行う情報処理方法。 - 第1の検出手段により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する配信対象判定手順と、
配信依頼者端末からの配信要求を取得する配信要求取得手順と、
前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する情報配信手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 第1の検出手段により検出した第1の所定範囲内に存在する端末を第1配信対象端末と判定し、第2の検出手段により検出した前記第1の所定範囲内の第2の所定範囲内に存在する端末を第2配信対象端末と判定する配信対象判定手順と、
配信依頼者端末からの配信要求を取得する配信要求取得手順と、
前記配信要求に応じた情報を、前記第1配信対象端末と、前記第1配信対象端末であって前記第2配信対象端末に該当しない端末と、前記第2配信対象端末とのうち少なくともいずれかに配信する情報配信手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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