JP2004191825A - 転写材担持体、中間転写体および電子写真装置 - Google Patents

転写材担持体、中間転写体および電子写真装置 Download PDF

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悌互 榊原
Shunichiro Nishida
俊一郎 西田
Yasuhiro Naito
泰裕 内藤
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Abstract

【課題】優れた機械的強度、耐摩耗性、電気的耐久性を有し、種々の環境下においても安定性の高い転写材担持体および中間転写体、および、該転写材担持体または該中間転写体を有する電子写真装置を提供する。
【解決手段】トナー像が転写される転写材を担持するための転写材担持体において、電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、導電層を有することを特徴とする転写材担持体または中間転写体。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写材担持体、中間転写体および電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像の多色化・フルカラー化を実現するために、シアン、マゼンタ、イエローの3色、または、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーによるトナー像を、順次連続的に転写材担持体上の転写材に、または、中間転写体に転写を行う電子写真装置(電子写真方式の画像形成装置)を使用するようになってきている。
【0003】
これら転写材担持体や中間転写体には、様々な機械的または電気的外力が加えられるため、これら外力に対する耐久性、すなわち機械的強度、耐摩耗性や電気的耐久性といった様々な特性が要求される。
【0004】
特に、フルカラー電子写真装置の場合、連続的に転写が行われるため、転写材担持体または中間転写体のチャージアップ特性や耐電圧特性の条件も、さらに厳しくする必要が生じている。
【0005】
従来、転写材担持体または中間転写体としては、テフロン(R)、ポリエステル、ポリフッ化ビニリデン、トリアセテートおよびポリカーボネートなどの樹脂や、イソプレン、ブタジエン、スチレン−ブタジエン、クロロプレン−アクリロゴム、ウレタン、シリコーン、アクリルなどのエラストマーが用いられてきたが、これら単体では抵抗値が高過ぎて、連続転写時にチャージアップが発生し、転写抜けやその他転写不良などの問題があった。
【0006】
また、抵抗値を下げるために、カーボンブラック、金属、金属酸化物などの導電性フィラーの分散、または、金属ハロゲン原子化物など金属塩のイオン導電性物質の添加などの方法が採られることもあるが、一般にこれらの方法では、絶縁破壊電圧の低下、機械的強度の低下、電気的・機械的耐久劣化などが起こりやすい。原因としては、導電性フィラーを分散する場合、分散の不均一性またはフィラーの凝集などにより、ミクロ的な抵抗の不均一化が起こることにより絶縁破壊電圧が低下し、フィラーの凝集により、結着樹脂本来の機械的強度を低下させると推測される。また、金属塩などのイオン導電性物質の添加は、一般に樹脂やエラストマーとの相溶性が悪く、またマイグレートしやすく耐久性がない。
【0007】
またさらに、電子写真プロセスの高速化、電子写真画質の高精細化、フルカラー化に伴い、さらに優れた機械的強度、耐摩耗性、電気的耐久性を有する転写材担持体および中間転写体が望まれている。加えて、種々の環境下においても安定性の高い転写材担持体および中間転写体が望まれている。
【0008】
以上の問題を解決する上で、特開平10−104856号公報に記載の手段によって、かなりの改善が見られるようになってきたが、現時点では超高耐久の連続試験ではまだ問題が残る。
【0009】
なお、転写帯電手段が、転写材担持体または中間転写体に接触して転写帯電を行う接触転写帯電部材(帯電ローラー、帯電ブラシ、帯電ブレードなど)を有する接触転写帯電手段である場合、転写材担持体や中間転写体に直接電界がかかるため、上記問題がより顕著に現れる。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−104856号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題を解決し、優れた機械的強度、耐摩耗性、電気的耐久性を有し、種々の環境下においても安定性の高い転写材担持体および中間転写体、および、該転写材担持体または該中間転写体を有する電子写真装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討の結果、転写材担持体および中間転写体を特定の層構成とすることで、上記目的を達成することができることを見いだした。
【0013】
すなわち、本発明は、トナー像が転写される転写材を担持するための転写材担持体において、
電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、
導電層
を有することを特徴とする転写材担持体である。
【0014】
また、電子写真感光体上に形成されたトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持するための中間転写体において、
電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、
導電層
を有することを特徴とする中間転写体である。
【0015】
また、本発明は、上記転写材担持体または中間転写体を有する電子写真装置である。
【0016】
本発明の転写材担持体または中間転写体は、上記構成を採用することにより、電気的な均一性、機械的強度を持たせることが可能になり、耐電圧の低下や機械的強度の低下がほとんど見られない。
【0017】
また、導電層上に電荷輸送層を積層することにより、電荷の注入が速やかに起こり、転写電流の低減し、異常放電が起きにくくなり、画質の劣化が起こりにくい。
【0018】
また、連続耐久を行っても、電荷の蓄積が起こらずチャージアップによる画像劣化が起こりにくい。特に、導電層を有することにより、機械的耐久特性に優れ、ヘビーデューティーの複写機・プリンターへの実装が可能になる。
【0019】
つまり、電子写真装置の高速化、超高耐久連続転写プロセスにおいても、高画質・高耐久を維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳細に説明する。
【0021】
上述のとおり、本発明の転写材担持体および中間転写体は、電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、導電層を有することを特徴とする。
【0022】
上記電荷輸送物質は、結着樹脂との相溶性が良く、電気的、機械的耐久劣化もほとんど見られないという点で、窒素原子およびベンゼン環を有する構造を有することが好ましく、その中でも、トリフェニルアミン構造、ヒドラゾン構造またはビフェニルジアミン構造を有することがより好ましい。
【0023】
さらに、上記電荷輸送物質は、下記式(1)、(2)または(3)で示される構造を有することがより一層好ましい。
【0024】
【外7】
Figure 2004191825
(式(1)中、R11〜R16は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリールアミノ基、置換または無置換のアリールエーテル基、置換または無置換のアミノ基、または、置換または無置換のアミノアリールエーテル基を示すか、または、R11とR12は結合して環を形成してもよいし、R13とR14は結合して環を形成してもよいし、R15とR16は結合して環を形成してもよい。)
【0025】
【外8】
Figure 2004191825
(式(2)中、R21、R22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示す。R23、R24は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示し、R23、R24の少なくとも一方は、置換または無置換のアリール基である。)
【0026】
【外9】
Figure 2004191825
(式(3)中、R31、R33は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。R32およびR34は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。)
【0027】
上記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが挙げられ、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ベンジル基などが挙げられ、アルケニル基としては、ビニル基、プロぺニル基などが挙げられ、アリール基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基などが挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが挙げられ、アリールアミノ基としては、アミノフェニル基などが挙げられ、アリールエーテル基としては、フェノキシ基などが挙げられ、アミノ基としては、ジフェニルアミノ基、メチルフェニルアミノ基などが挙げられ、アミノアリールエーテル基としては、アミノフェニルエーテル基などが挙げられる。
【0028】
また、上記R11とR12や、R13とR14や、R15とR16が結合して環を形成する場合、形成される環としては、フルオレン環、カルバゾール環、キノリン環などが挙げられる。
【0029】
以下に、本発明の転写材担持体または中間転写体に使用される電荷輸送物質の好適例を示す。
【0030】
【外10】
Figure 2004191825
【0031】
【外11】
Figure 2004191825
【0032】
【外12】
Figure 2004191825
【0033】
【外13】
Figure 2004191825
【0034】
【外14】
Figure 2004191825
【0035】
【外15】
Figure 2004191825
【0036】
【外16】
Figure 2004191825
【0037】
【外17】
Figure 2004191825
【0038】
【外18】
Figure 2004191825
【0039】
【外19】
Figure 2004191825
【0040】
【外20】
Figure 2004191825
【0041】
また、電荷輸送層の結着樹脂としては、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリシロキサン、ポリフッ化ビニリデン、クロロプレン−アクリロゴムなどが挙げられる。これらは1種または2種以上用いてもよく、また、共重合体であってもよい。
【0042】
一方、本発明の転写材担持体または中間転写体の導電層は、少なくとも金属からなる層、または、少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層であることが好ましい。
【0043】
上記金属としては、アルミニウム、鉄、金、白金、銀、銅、亜鉛、チタン、ニッケル、スズなどや、これらの合金(ステンレスなど)が挙げられる。
【0044】
上記導電性フィラーとしては、アルミニウム、銅、ニッケルなどの金属微粒子、ケッチェンブラックEC、ケッチェンブラック600JDなどの導電性カーボンブラック、酸化チタン、アルミニウムドープ酸化亜鉛、酸化スズ被覆酸化チタン、酸化スズ、酸化スズ被覆硫酸バリウム、チタン酸カリウムなどの導電性金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェンなどの導電性高分子微粒子、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウムなどのイオン導電性物質が挙げられる。これらは1種または2種以上用いてもよい。
【0045】
上記導電層の結着樹脂としては、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリシロキサン、ポリフッ化ビニリデン、クロロプレン−アクリロゴムなどが挙げられる。これらは1種または2種以上用いてもよく、また、共重合体であってもよい。
【0046】
また、本発明の転写材担持体や中間転写体の電荷輸送層や導電層には、必要に応じて種々の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、金属せっけんなどの安定剤、フェノール系、チオ系、リン系などの酸化防止剤、フッ素系、シリコーン系などの離型剤、臭素系、リン酸系、シロキサン系などの難燃剤などが挙げられる。
【0047】
本発明の転写材担持体および中間転写体において、電荷輸送層における電荷輸送物質の添加量は、電荷輸送層の結着樹脂100質量部に対して1〜300質量部であることが好ましく、さらには10〜200質量部であることがより好ましい。電荷輸送物質と結着樹脂との配合は、公知の方法、例えば、単純ブレンドして溶融混練する、結着樹脂溶液中に電荷輸送物質を溶解する、などの方法で行うことができる。
【0048】
また、本発明の転写材担持体および中間転写体において、導電層が少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層である場合、導電層における導電性フィラーの添加量は、導電層の結着樹脂100質量部に対して1〜300質量部であることが好ましい。また、導電層の体積抵抗率は1014Ω・cm以下であることが好ましく、さらには1012Ω・cm以下であることがより好ましい。導電性フィラーと結着樹脂との配合は、公知の方法、例えば、単純ブレンドして溶融混練分散する、結着樹脂溶液中に導電性フィラーを分散する、などの方法で行うことができる。
【0049】
また、本発明の転写材担持体および中間転写体において、導電層が少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層である場合、導電層の機械的強度は、引っ張り弾性率(ヤング率)で、400〜10000MPaであることが好ましく、さらには800〜8000MPaであることがより好ましい。引っ張り弾性率(ヤング率)が400MPa以下の場合、伸びが発生して、トナー画像の乱れが現れる場合があり、引っ張り弾性率(ヤング率)が10000MPa以上の場合、導電層が脆くなり、ベルト形状の転写材担持体や中間転写体では、耐久によってクラックなどの劣化が起こる場合がある。
【0050】
本発明の、電荷輸送層および導電層を有する転写材担持体および中間転写体は、各層を押し出し成型、射出成型、ブロー成型、キャスト成型などの方法により形成することができ、フィルム形状、シート形状、ベルト形状、ドラム形状の形状を採ることが可能である。各層を積層する方法としては、共押し出し成型する方法、または、形成後の導電層上に電荷輸送層をラミネート成型、キャスト成型する方法などが挙げられる。また、電荷輸送層と導電層とを別々に作製した後、接着して積層フィルムを作製する方法もある。
【0051】
電荷輸送層・導電層とは別の層をさらに設ける場合も同様である。
【0052】
また、本発明の転写材担持体および中間転写体の形状は、用いる電子写真装置によって任意の最も好ましい形状にするのがよい。例えば、シート形状、また、シートを2つのアルミニウムシリンダーの間に張架することによってドラム形状(図1参照)、また、シート端部を熱融着、超音波融着、接着剤による接着などの方法によってエンドレスベルト形状などが挙げられる。
【0053】
本発明の転写材担持体および中間転写体の各層の合計膜厚は、結着樹脂のヤング率や体積抵抗率や比誘電率によって異なるが、40μm〜5000μmであることが好ましく、さらには50μm〜800μmであることがより好ましい。
【0054】
各層の膜厚としては、電子写真装置によるが、電荷輸送層は0.1μm〜1000μmであることが好ましく、さらには1μm〜200μmであることがより好ましい。また、導電層は1μm〜5000μmであることが好ましく、さらには10μm〜800μmであることがより好ましい。
【0055】
また、本発明の転写材担持体および中間転写体は、その表面および/または裏面に、保護層、誘電層、抵抗層などを設けてもよい。
【0056】
次に、本発明の転写材担持体を有する電子写真装置の概略構成を図3〜図6に示す。図3〜図6に示される電子写真装置は、いずれもフルカラー電子写真装置である。
【0057】
まず、図3を参照して簡単に説明する。
【0058】
図3に示されるフルカラー電子写真装置は、回転自在に軸支されて矢印a方向に回転するドラム形状の電子写真感光体(感光ドラム)33を備え、感光ドラム33を均一に帯電する一次帯電手段(一次帯電器)34と、色分解された光像、または、これに相当する光像を照射し、感光ドラム33上に静電潜像を形成する露光手段(例えば、レーザービーム露光装置など)32と、感光ドラム33上の静電潜像を可視画像とする現像手段(回転式現像装置)31とを具備する。
【0059】
回転式現像装置31は、4色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を各々収納する4個の現像器31Y、31M、31C、31BKと、これら4個の現像器を保持し、かつ、回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とからなっている。この回転式現像装置31は、筐体の回転によって所望の現像器を感光ドラム33の外周面と対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像を行い、4色のフルカラー現像が可能となるように構成されている。
【0060】
感光ドラム33上の可視画像、すなわちトナー像は、転写材担持体10に担持されて搬送される転写材Pに転写される。図3において、転写材担持体10は、回転自在に軸支されたドラム形状である。
【0061】
以下に、上述した構成のフルカラー電子写真装置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する。
【0062】
感光ドラム33に、一次帯電器34により均一な帯電を行った後、露光手段32にて画像情報に応じた光像Eが照射され、感光ドラム33上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、回転式現像装置31により、感光ドラム33にトナーでトナー像として可視化される。
【0063】
一方、転写材Pは、レジストローラー36により、画像と同期して転写材担持体10へと送られ、グリッパー15などによりその先端部を把持され、図中矢印b方向に搬送される。
【0064】
次いで、感光ドラム33と当接する領域において、ドラム形状の転写材担持体10の背面から、転写用放電器21(転写帯電手段)によってトナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより、感光ドラム33上のトナー像が転写材Pに転写される。
【0065】
転写材Pは、必要回数の転写が行われた後、除電用放電器22、23および24により除電を受けつつ、分離爪28の作用により転写材担持体10から剥離され、搬送ベルト38により定着器39にて熱による定着を受けた後、機外に排出される。
【0066】
他方、感光ドラム33は、表面の残留トナーをクリーニング装置37で清掃された後、再度、画像形成プロセスに供される。
【0067】
また、転写材担持体10表面も、同様にブレードまたはファーブラシなどを有するクリーニング装置35aおよびクリーニング補助手段35bの作用により清掃された後、再度、画像形成プロセスに供される。
【0068】
本発明においては、図2に示すように、転写用コロナ放電器21(転写帯電手段)の転写材担持体10の回転方向(矢印bの方向)下流側のシールド板に絶縁性部材26、例えばポリカーボネート樹脂板などを設けて、転写コロナのうち感光ドラム33方向に向かう転写コロナ量を多くした構成とすることが好ましい。
【0069】
なお、図2において、21は転写用放電器、23は内側除電用放電器、22および24は外側除電用放電器、25は放電ワイヤー、26は絶縁性部材、27は押圧部材、28は分離爪、31は回転式現像装置、矢印bは回転式現像装置の回転方向を示す。
【0070】
また、本発明においては、転写材担持体10の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾性を有した押圧部材27を設けてもよい。この押圧部材27は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートなどの、好ましくは体積抵抗率が1010Ω・cm以上、特に好ましくは1014Ω・cm以上である合成樹脂フィルムで構成し、転写部の全域にわたって配設される。また、この押圧部材27は、それ自身の持つ弾性力により転写材担持体10を押圧し、その転写材担持体10側の先端部は転写材Pが感光ドラム33に接触し終えた位置、もしくは、接触を開始する位置、または、極力近接した位置に対応する位置とするのが好ましい。
【0071】
図4は、図3に示されたフルカラー電子写真装置において、転写材担持体10の背面からトナーと逆極性の電荷を与える転写用コロナ放電器21の代わりに、ブラシ帯電器21a(転写帯電手段)を設けた例を示している。図4において、他の要素の構成および動作は図3のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0072】
図5は、形状をエンドレスベルト形状にした本発明の転写材担持体を用いた電子写真装置の例を示している。
【0073】
図5に示された電子写真装置は、感光ドラム41a〜41dを有し、その周りに一次帯電器42a〜42d、露光手段43a〜43d、現像器44a〜44d、転写帯電器45a〜45d、除電放電器46a〜46dおよび47a〜47d、感光ドラム用クリーニング装置48a〜48dが配置され、さらに、これらのユニットを貫通するように感光ドラムの下方にエンドレスベルト形状の本発明の転写材担持体40が配置され、ウレタンブレード49を有する転写材担持体用クリーニング装置50が配置される。
【0074】
転写材Pは給紙ローラーにより給紙された後、エンドレスベルト形状の転写材担持体40により各転写用放電器45a〜45dが配置された転写部を通して搬送される。
【0075】
図6は、図5に示された電子写真装置において、転写帯電器45a〜45dに代えて、転写用ブレード帯電器45e〜45hを使用した例を示している。図6において、他の要素の構成および動作は図5のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0076】
次に、本発明の中間転写体を有する電子写真装置の概略構成を図7、図8に示す。図7、図8に示される電子写真装置は、いずれもフルカラー電子写真装置である。
【0077】
図7は、エンドレスベルト形状の本発明の中間転写体を用いた電子写真装置の例を示している。この電子写真装置は、感光ドラム51を有し、その周りに一次帯電ローラー52、露光手段53、回転現像器54、一次コロナ転写帯電器55(転写帯電手段)、感光ドラム用クリーニング装置56が配置され、さらに感光ドラムの下方にエンドレスベルト形状の本発明の中間転写体57が配置され、中間転写体ユニットには二次転写帯電器58(転写帯電手段)が配置される。
【0078】
転写材Pは給紙ローラーにより給紙された後、エンドレスベルト形状の中間転写体57と、二次転写ローラー58との間の二次転写部を通して搬送される。
【0079】
図8は、図7に示された電子写真装置において、一次コロナ転写帯電器55aに代えて、一次転写ローラー帯電器55bを使用した例を示している。図8において、他の要素の構成および動作は図7のものと実質的に同じであるので、その詳細な説明は省略する。
【0080】
転写帯電手段が、転写材担持体または中間転写体に接触して転写帯電を行う接触転写帯電部材(帯電ローラー、帯電ブラシ、帯電ブレードなど)を有する接触転写帯電手段である場合、環境変動の少ない安定した転写帯電を行わせることが可能である。
【0081】
【実施例】
以下、実施例にて本発明をより一層詳細に説明する。
【0082】
〔実施例1〕
ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名「ユーピロンS−1000」)70質量部と、上記式(CT−46)で示される構造を有する電荷輸送物質30質量部を、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを圧縮成型して厚さ50μmのフィルムA(電荷輸送層用)を作製した。
【0083】
また、ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名「ユーピロンS−1000」)90質量部と、導電性カーボン(三菱化学製、商品名「ケッチェンブラックEC」)10質量部を、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを圧縮成型して厚さ100μmのフィルムB(導電層用)を作製した。導電層の体積抵抗率は1010Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は2400MPaであった。
【0084】
フィルムAとフィルムBとを熱融着し、総膜厚150μmの2層フィルムを作製した。
【0085】
上記2層フィルムを用いて、図1に示す構成のドラム形状の転写材担持体を作製した。
【0086】
すなわち、図1に示すように、2層フィルム11のフィルムB(導電層)を内側にして、2つのアルミニウムシリンダー12、13の間に張架して転写材担持体10を作製した。2層フィルム11の両端部は転写材担持体10を構成する2つのアルミニウムシリンダー12、13を連結する連結部14上に固定した。
【0087】
本実施例において使用した電子写真装置は、特記のない限り、図3に示す構成の装置である。
【0088】
転写材担持体10の直径を160mm、移動速度を160mm/sと設定した。また、感光ドラム33などの移動スピードであるプロセススピードも160mm/sとした。また、転写用コロナ放電器21の開口幅は19mmに、放電ワイヤー25と感光ドラム33の外周面との距離は10.5mmに、放電ワイヤー25と転写用コロナ放電器21のシールド板底面との距離は16mmに、それぞれ設定した。また、押圧部材27としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用いた。
【0089】
本実施例においては、図3に示す構成の電子写真装置にて、マイナス極性に帯電されて感光ドラム33に潜像を形成し、平均粒径8μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画像を得た。
【0090】
トナーに使用した樹脂は、色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向上させるための添加剤などにより構成されており、現像器中でキャリア粒子と摩擦帯電されて、マイナス極性に帯電するものである。
【0091】
その後、このトナー画像を上記構成の転写手段によりプラス極性により転写材担持体10上の転写材に転写した。次いで転写材を転写材担持体10より分離し、定着器にて定着した。
【0092】
本実施例においては、転写材担持体10の表面をウレタンブレードを有するクリーニング装置35a、およびクリーニング補助手段35bによりクリーニングした。
【0093】
図3に示す構成のフルカラー電子写真装置にて、100000枚の画像出力耐久テストを行った。その結果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0094】
〔実施例2〕
実施例1で用いた電荷輸送物質の代わりに、上記式(CT−28)で示される構造を有する電荷輸送物質40質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして転写材担持体を作製し、実施例1と同様に評価した。
【0095】
〔実施例3〕
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂の代わりに、ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製、商品名「U−100」)を90質量部と、導電性カーボン(三菱化学製、商品名「ケッチェンブラックEC」)10質量部を、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを圧縮成型して厚さ100μmのフィルムC(導電層用)を作製した。導電層の体積抵抗率は10Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は2700MPaであった。
【0096】
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂の代わりに、ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製、商品名「U−100」)を70質量部、実施例1で用いた電荷輸送物質の代わりに、上記式(CT−41)で示される構造を有する電荷輸送物質30質量部を塩化メチレン100質量部に溶解し、フィルムC上にキャスティング法により60ミクロンのフィルムを成型し、総膜厚160μmの積層の2層フィルムを作製した。
【0097】
その後、実施例1と同様にして転写材担持体を作製し、実施例1と同様に評価した。
【0098】
〔比較例1〕
実施例1において、電荷輸送物質を添加せずに、その他は実施例1と同様に転写材担持体を作製し、実施例1と同様に評価した。
【0099】
〔実施例4〕
実施例1で用いた導電性カーボンの代わりに、ペイント用銅フィラー30質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、総膜厚150μmの2層フィルムを得た。導電層の体積抵抗率は1012Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は2800MPaであった。
【0100】
上記2層フィルムを導電層を内側にしてエンドレスベルト形状に成型して、転写材担持体を作製した。
【0101】
図5に示す構成のフルカラー電子写真装置にて、実施例1と同様のトナーを用いて、50000枚の画像出力耐久テストを行った。その結果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0102】
〔実施例5〕
実施例3で作製した2層フィルムをエンドレスベルト形状に成型して、転写材担持体を作製し、実施例4と同様に評価した。
【0103】
〔比較例2〕
実施例5において、導電性フィラーを添加せずに、その他は実施例5と同様にして転写材担持体を作製し、実施例5と同様に評価した。
【0104】
〔実施例6〕
ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名「ユーピロンS−1000」)50質量部と、上記式(CT−16)で示される構造を有する電荷輸送物質50質量部を、塩化メチレン100質量部に溶解し、エンボス加工した50μmのアルミシート上にキャスティング法により60ミクロンのフィルムを成型し、総膜厚110μmの2層フィルムを作製した。
【0105】
上記2層フィルムをエンドレスベルト形状に成型して中間転写体を作製した。
【0106】
図8に示す構成のフルカラー電子写真装置にて、実施例1と同様のトナーを用いて、50000枚の画像出力耐久テストを行った。その結果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0107】
〔比較例3〕
実施例6において、電荷輸送物質を添加せずに、その他は実施例6と同様にして中間転写体を作製し、実施例6と同様に評価した。
【0108】
〔実施例7〕
ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名「ユーピロンS−2000」)93質量部と、導電性カーボン(三菱化学(株)製、商品名「ケッチェンブラック600JD」)7質量部を、ベント付き二軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを押し出し成型により厚さ100μmのフィルムD(導電層用)を作製した。このシートの体積抵抗率は10Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は2200MPaであった。
【0109】
ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製、商品名「U−100」)60質量部と、上記式(CT−11)で示される構造を有する電荷輸送物質40質量部を、塩化メチレン100質量部に溶解し、フィルムD上にキャスティング法により30ミクロンのフィルムを成型し、総膜厚130μmの2層フィルムを作製した。
【0110】
上記2層フィルムをエンドレスベルト形状に成型して中間転写体を作製した。
【0111】
図8に示す構成のフルカラー電子写真装置にて、実施例1と同様のトナーを用いて、50000枚の画像出力耐久テストを行った。その結果、初期画像は転写ムラなどのない良好な画像であり、耐久後も初期と同様の良好な画像を得ることができた。
【0112】
〔比較例4〕
ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製、商品名「U−100」)70質量部と、上記式(CT−41)で示される構造を有する電荷輸送物質30質量部を、塩化メチレン100質量部に溶解し、キャスティング法により膜厚120μmのフィルムを成型し、このフィルムをエンドレスベルト上に成型して転写材担持体を作製し、実施例4と同様に評価した。初期画像は良好であったが15000枚頃よりベルトにクラックが入り、画像ムラが生じ始め、約20000枚でベルト破断が起こった。
【0113】
実施例1〜7および比較例1〜3の評価結果を表1に示す。
【0114】
【表1】
Figure 2004191825
【0115】
〔実施例8〕
ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、商品名「ユーピロンS−1000」)50質量部と、上記式(CT−16)で示される構造を有する電荷輸送物質50質量部とを塩化メチレン100質量部に溶解し、導電性カーボンを分散した80μmポリイミドフィルム上にキャスティング法により30μmのフィルムを成型し、総膜厚110μmの積層のフィルムを作製した。
【0116】
導電性ポリイミドフィルムの体積抵抗率は1010Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は6500MPaであった。
【0117】
このフィルムをエンドレスベルト状に成型して中間転写体を作製し、図8に示す構成の電子写真装置と実施例1と同様のトナーを用いて出力画像を評価したところ、転写ムラなどのない安定した画像を得ることができた。
【0118】
さらに、同じ電子写真装置にて100000枚の画像出力耐久テストを行ったところ、耐久後も初期と同様のムラのない安定した画像を得ることができた。
【0119】
〔比較例5〕
実施例8において、導電性ポリイミドフィルムの代わりに膜厚100μmの導電性ポリウレタンシートを用いた以外は、実施例8と同様にして中間転写体を作製し、実施例8と同様に評価した。導電性ポリウレタンシートの体積抵抗率は1010Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は200MPaであった。
【0120】
初期よりベルトの伸びによる画像乱れが起き、5000枚でベルト破断が起こった。
【0121】
〔比較例6〕
実施例8において、導電性ポリイミドフィルムの代わりに膜厚50μmの導電性エポキシ樹脂シートを用いた以外は、実施例8と同様にして中間転写体を作製し、実施例8と同様に評価した。導電性エポキシ樹脂シートの体積抵抗率は10Ω・cmであり、引っ張り弾性率(ヤング率)は15000MPaであった。
【0122】
100枚でクラックが生じた。
【0123】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、優れた機械的強度、耐摩耗性、電気的耐久性を有し、種々の環境下においても安定性の高い転写材担持体および中間転写体、および、該転写材担持体または該中間転写体を有する電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写材担持体の概略構成図である。
【図2】転写装置の概略構成図である。
【図3】ドラム形状の本発明の転写材担持体を用いた電子写真装置の概略構成図である。
【図4】ドラム形状の本発明の転写材担持体を用いた電子写真装置の概略構成図である。
【図5】エンドレスベルト形状の本発明の転写材担持体を用いた電子写真装置の概略構成例である。
【図6】エンドレスベルト形状の本発明の転写材担持体を用いた電子写真装置の概略構成例である。
【図7】エンドレスベルト形状の本発明の中間転写体を用いた電子写真装置の概略構成の例である。
【図8】エンドレスベルト形状の本発明の中間転写体を用いた電子写真装置の概略構成の例である。
【符号の説明】
10 転写材担持体
12 シリンダー
13 シリンダー
14 連結部
15 転写材グリッパー
21 転写用帯電器
22 外側除電用放電器
24 外側除電用放電器
23 内側除電用放電器
31 回転式現像装置
32 露光手段
33 感光ドラム
34 一次帯電器
35a クリーニング装置
35b クリーニング補助手段
36 レジストローラー
37 クリーニング装置
38 搬送ベルト
39 定着器
40 転写材担持体
41a〜41d 感光ドラム
42a〜42d 一次帯電器
43a〜43d 露光手段
44a〜44d 現像器
45a〜45d 転写帯電器
45e〜45h 転写帯電器
46a〜46d 除電放電器
47a〜47d 除電放電器
48a〜48d 感光ドラム用クリーニング装置
51 感光ドラム
52 一次帯電ローラー
53 露光手段
54 回転現像器
55a 一次転写コロナ帯電器
55b 一次転写ローラー帯電器
56 感光ドラム用クリーニング装置
57 中間転写体
58 二次転写帯電器

Claims (22)

  1. トナー像が転写される転写材を担持するための転写材担持体において、
    電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、
    導電層
    を有することを特徴とする転写材担持体。
  2. 前記電荷輸送物質が、窒素原子およびベンゼン環を有する構造を有する電荷輸送物質である請求項1に記載の転写材担持体。
  3. 前記電荷輸送物質が、トリフェニルアミン構造、ヒドラゾン構造およびビフェニルジアミン構造からなる群より選択される構造を有する電荷輸送物質である請求項2に記載の転写材担持体。
  4. 前記電荷輸送物質が、下記式(1)、(2)および(3)からなる群より選択される式で示される構造を有する電荷輸送物質である請求項3に記載の転写材担持体。
    【外1】
    Figure 2004191825
    (式(1)中、R11〜R16は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリールアミノ基、置換または無置換のアリールエーテル基、置換または無置換のアミノ基、または、置換または無置換のアミノアリールエーテル基を示すか、または、R11とR12は結合して環を形成してもよいし、R13とR14は結合して環を形成してもよいし、R15とR16は結合して環を形成してもよい。)
    【外2】
    Figure 2004191825
    (式(2)中、R21、R22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示す。R23、R24は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示し、R23、R24の少なくとも一方は、置換または無置換のアリール基である。)
    【外3】
    Figure 2004191825
    (式(3)中、R31、R33は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。R32およびR34は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。)
  5. 前記導電層が、少なくとも金属からなる層、または、少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層である請求項1〜4のいずれかに記載の転写材担持体。
  6. 前記導電性フィラーが、金属微粒子、導電性カーボンブラック、導電性金属酸化物、導電性高分子微粒子およびイオン導電性物質からなる群より選択されるフィラーである請求項5に記載の転写材担持体。
  7. 前記導電層が、少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層であって、かつ、該導電層の引っ張り弾性率(ヤング率)が400〜10000MPaである請求項1〜6のいずれかに記載の転写材担持部材。
  8. 電子写真感光体、該電子写真感光体上を帯電するための一次帯電手段、該一次帯電手段により帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成するための露光手段、該露光手段により形成された電子写真感光体上の静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成するための現像手段、該トナー像が転写される転写材を担持するための転写材担持体、該トナー像を該転写材に転写するために該転写材担持体を介して該転写材を帯電するための転写帯電手段を有する電子写真装置において、該転写材担持体が請求項1〜7のいずれかに記載の転写材担持体であることを特徴とする電子写真装置。
  9. 前記転写帯電手段が、前記転写材担持体に接触して前記転写材を帯電するための接触転写帯電部材を有する手段である請求項8に記載の電子写真装置。
  10. 前記接触転写帯電部材が、転写帯電ローラー、転写帯電ブラシおよび転写帯電ブレードからなる群より選択される部材である請求項9に記載の電子写真装置。
  11. 前記転写帯電手段の極性が正である請求項8〜10のいずれかに記載の電子写真装置。
  12. 電子写真感光体上に形成されたトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持するための中間転写体において、
    電荷輸送物質と結着樹脂を含有する電荷輸送層、および、
    導電層
    を有することを特徴とする中間転写体。
  13. 前記電荷輸送物質が、窒素原子およびベンゼン環を有する構造を有する電荷輸送物質である請求項12に記載の中間転写体。
  14. 前記電荷輸送物質が、トリフェニルアミン構造、ヒドラゾン構造およびビフェニルジアミン構造からなる群より選択される構造を有する電荷輸送物質である請求項13に記載の中間転写体。
  15. 前記電荷輸送物質が、下記式(1)、(2)および(3)からなる群より選択される式で示される構造を有する電荷輸送物質である請求項14に記載の中間転写体。
    【外4】
    Figure 2004191825
    (式(1)中、R11〜R16は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリールアミノ基、置換または無置換のアリールエーテル基、置換または無置換のアミノ基、または、置換または無置換のアミノアリールエーテル基を示すか、または、R11とR12は結合して環を形成してもよいし、R13とR14は結合して環を形成してもよいし、R15とR16は結合して環を形成してもよい。)
    【外5】
    Figure 2004191825
    (式(2)中、R21、R22は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示す。R23、R24は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキリデン基、または、縮合多環式炭化水素を含む1価の基を示し、R23、R24の少なくとも一方は、置換または無置換のアリール基である。)
    【外6】
    Figure 2004191825
    (式(3)中、R31、R33は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。R32およびR34は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、または、置換または無置換のアルコキシ基を示す。)
  16. 前記導電層が、少なくとも金属からなる層、または、少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層である請求項12〜15のいずれかに記載の中間転写体。
  17. 前記導電性フィラーが、金属微粒子、導電性カーボンブラック、導電性金属酸化物、導電性高分子微粒子およびイオン導電性物質からなる群より選択されるフィラーである請求項16に記載の中間転写体。
  18. 前記導電層が、少なくとも導電性フィラーを分散させた結着樹脂からなる層であって、かつ、該導電層の引っ張り弾性率(ヤング率)が400〜10000MPaである請求項12〜17のいずれかに記載の中間転写体。
  19. 電子写真感光体、該電子写真感光体上を帯電するための一次帯電手段、該一次帯電手段により帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成するための露光手段、該露光手段により形成された電子写真感光体上の静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成するための現像手段、該現像手段により形成された電子写真感光体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持するための中間転写体、該中間転写体に担持されたトナー像を転写材に転写するために該転写材を帯電するための転写帯電手段を有する電子写真装置において、
    該中間転写体が請求項12〜18のいずれかに記載の中間転写体であることを特徴とする電子写真装置。
  20. 前記転写帯電手段が、前記中間転写体に接触して前記転写材を帯電するための接触転写帯電部材を有する手段である請求項19に記載の電子写真装置。
  21. 前記接触転写帯電部材が、転写帯電ローラー、転写帯電ブラシおよび転写帯電ブレードからなる群より選択される部材である請求項20に記載の電子写真装置。
  22. 前記転写帯電手段の極性が正である請求項19〜21のいずれかに記載の電子写真装置。
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