JPH1124437A - 中間転写体を用いる画像形成装置 - Google Patents
中間転写体を用いる画像形成装置Info
- Publication number
- JPH1124437A JPH1124437A JP9193411A JP19341197A JPH1124437A JP H1124437 A JPH1124437 A JP H1124437A JP 9193411 A JP9193411 A JP 9193411A JP 19341197 A JP19341197 A JP 19341197A JP H1124437 A JPH1124437 A JP H1124437A
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- forming apparatus
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- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 何らマシン面での付加機構を設けることなし
に、転写チリ防止が可能な中間転写媒体を提供するこ
と、更にこのとき、他の異常画像等の副作用を発生させ
ない中間転写媒体を提供すること。 【解決手段】 トナーにより像担持体上に順次形成され
る複数の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写
体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体上の
一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写
方式の画像形成装置において、該中間転写体の少なくと
も可視の色現像画像が形成される表面が、電荷移動型ボ
ロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半
導電性樹脂層よりなる中間転写体を用いる画像形成装
置。
に、転写チリ防止が可能な中間転写媒体を提供するこ
と、更にこのとき、他の異常画像等の副作用を発生させ
ない中間転写媒体を提供すること。 【解決手段】 トナーにより像担持体上に順次形成され
る複数の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写
体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体上の
一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写
方式の画像形成装置において、該中間転写体の少なくと
も可視の色現像画像が形成される表面が、電荷移動型ボ
ロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半
導電性樹脂層よりなる中間転写体を用いる画像形成装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に関し、詳しくは中間転写ベルト等の中間転写体を介
在させて、一次、二次転写行程を伴う中間転写方式を用
いた画像形成装置に関するものである。
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装
置に関し、詳しくは中間転写ベルト等の中間転写体を介
在させて、一次、二次転写行程を伴う中間転写方式を用
いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フルカラー画像の複写やプリント
が可能な電子写真方式の画像形成装置が実用化されてい
るが、フルカラー画像の転写材への転写方式としては、
(a)転写ドラム方式(感光体等の像担持体上に色毎に
形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)の各色画像を、転写ドラム上
に固定された転写材に順次重ね合わせて転写する方
式)、及び(b)中間転写体ダブル転写方式(感光体等
の像担持体上に色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色画
像を、中間転写媒体上に順次重ね合わせて転写し、転写
されたフルカラーのトナー像を一括して転写材に転写す
る方式(単に中間転写方式ともいう))、に大別できる
が、ペーパーフリー性や全面コピーが可能等の点でも
(b)の方式が有利である。本発明は特に中間転写媒体
を用いた(b)の方式に関わる異常画像、いわゆる“転
写時トナー散り”(以下転写チリ)に関するものであ
る。
が可能な電子写真方式の画像形成装置が実用化されてい
るが、フルカラー画像の転写材への転写方式としては、
(a)転写ドラム方式(感光体等の像担持体上に色毎に
形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)の各色画像を、転写ドラム上
に固定された転写材に順次重ね合わせて転写する方
式)、及び(b)中間転写体ダブル転写方式(感光体等
の像担持体上に色毎に形成されるイエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色画
像を、中間転写媒体上に順次重ね合わせて転写し、転写
されたフルカラーのトナー像を一括して転写材に転写す
る方式(単に中間転写方式ともいう))、に大別できる
が、ペーパーフリー性や全面コピーが可能等の点でも
(b)の方式が有利である。本発明は特に中間転写媒体
を用いた(b)の方式に関わる異常画像、いわゆる“転
写時トナー散り”(以下転写チリ)に関するものであ
る。
【0003】ここで、転写チリとは、一次転写時に像担
持体上に形成された可視像が、本来転写されるべき位置
に転写されずその周辺部に拡散して転写されてしまい、
結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線
部分で画像のシャープさを損なわせるものである。上記
中間転写方式において、画質を改善する代表的な従来技
術としては、特開昭63−34570号公報に記載さ
れるように、高抵抗トナーを中間転写媒体に非静電的に
転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押圧転
写定着するもの、特開昭63−34571号公報に記
載されるように、導電性トナーを中間転写媒体に非静電
的に転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押
圧転写定着するもの、特開平1−282571号公報
に記載されるように、トナー像を中間転写媒体に転写す
る毎に、用紙剥離チャージャーで転写されたトナー像の
除電を行なうもの、特開平2−183276号公報に
記載されるように、最終転写段階の転写電位を直前の転
写電位よりも大きくし、かつ各転写段階へ移る間に中間
転写媒体に所定電圧を印加するもの、特開平4−14
7170号公報に記載されるように、中間転写体から用
紙に可視像を転写する手段に至る前の中間転写体上の電
荷を除電する手段を設けるもの、等を挙げることができ
る。
持体上に形成された可視像が、本来転写されるべき位置
に転写されずその周辺部に拡散して転写されてしまい、
結果として画像がぼやけてしまう現象であり、特に細線
部分で画像のシャープさを損なわせるものである。上記
中間転写方式において、画質を改善する代表的な従来技
術としては、特開昭63−34570号公報に記載さ
れるように、高抵抗トナーを中間転写媒体に非静電的に
転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押圧転
写定着するもの、特開昭63−34571号公報に記
載されるように、導電性トナーを中間転写媒体に非静電
的に転写後、記録シートを介在させて加熱ロールにて押
圧転写定着するもの、特開平1−282571号公報
に記載されるように、トナー像を中間転写媒体に転写す
る毎に、用紙剥離チャージャーで転写されたトナー像の
除電を行なうもの、特開平2−183276号公報に
記載されるように、最終転写段階の転写電位を直前の転
写電位よりも大きくし、かつ各転写段階へ移る間に中間
転写媒体に所定電圧を印加するもの、特開平4−14
7170号公報に記載されるように、中間転写体から用
紙に可視像を転写する手段に至る前の中間転写体上の電
荷を除電する手段を設けるもの、等を挙げることができ
る。
【0004】しかしながら、これらの従来技術のうち、
、では、加熱ロールにより押圧転写定着し得る記録
シートが必要となり、中間転写体ダブル転写方式の利点
であるところのペーパーフリー性を活かすことができな
い。また、〜では、いずれの場合でも除電や電圧印
加の手段及び/又はこの制御手段を設ける必要性が生
じ、マシン制御機構が煩雑になるばかりでなく、マシン
の小型化の妨げになる。
、では、加熱ロールにより押圧転写定着し得る記録
シートが必要となり、中間転写体ダブル転写方式の利点
であるところのペーパーフリー性を活かすことができな
い。また、〜では、いずれの場合でも除電や電圧印
加の手段及び/又はこの制御手段を設ける必要性が生
じ、マシン制御機構が煩雑になるばかりでなく、マシン
の小型化の妨げになる。
【0005】一方、中間転写体の電気抵抗値により改善
する下記のようなものも提案されている。特開平3−
192282号公報に記載の、体積抵抗109〜1012
Ωcmの基体の表面に体積抵抗1014Ωcm以上の高抵
抗層を設けるもの、特開平7−140802号公報に
記載の、基体層の両面に108〜1013Ω/□の表面抵
抗の層を設ける構成にするもの、特開平8−3206
22号公報に記載の、基体層の表面抵抗よりも高い表面
抵抗値を有する表面層を設けるもの、特開平8−50
419号公報に記載の、中間転写体の最上層がポリマー
成分とエピクロルヒドリンゴムよりなる半導電層とする
もの、等である。
する下記のようなものも提案されている。特開平3−
192282号公報に記載の、体積抵抗109〜1012
Ωcmの基体の表面に体積抵抗1014Ωcm以上の高抵
抗層を設けるもの、特開平7−140802号公報に
記載の、基体層の両面に108〜1013Ω/□の表面抵
抗の層を設ける構成にするもの、特開平8−3206
22号公報に記載の、基体層の表面抵抗よりも高い表面
抵抗値を有する表面層を設けるもの、特開平8−50
419号公報に記載の、中間転写体の最上層がポリマー
成分とエピクロルヒドリンゴムよりなる半導電層とする
もの、等である。
【0006】上記では、表面が完全に絶縁性であるた
めに、トナーとの接触帯電によって生じる電荷が層中に
蓄積し、次画像を転写する際に前画像の影響が発生し、
画像が乱れるといった問題が生じる。これを改善するた
めに除電機構を設けるが、これは装置が煩雑になり、小
型化、低コスト化の妨げになる。また、、では、表
面層は抵抗の調整に無機粒子を分散させて抵抗値を調整
させるが、例えばカーボンブラックを分散させた場合、
半導電性領域でばらつきが大きく、安定して作製するこ
とが困難である。
めに、トナーとの接触帯電によって生じる電荷が層中に
蓄積し、次画像を転写する際に前画像の影響が発生し、
画像が乱れるといった問題が生じる。これを改善するた
めに除電機構を設けるが、これは装置が煩雑になり、小
型化、低コスト化の妨げになる。また、、では、表
面層は抵抗の調整に無機粒子を分散させて抵抗値を調整
させるが、例えばカーボンブラックを分散させた場合、
半導電性領域でばらつきが大きく、安定して作製するこ
とが困難である。
【0007】そこで、金属酸化物や金属の粉体を分散さ
せる系が使用されるが、分散粒径が大きいとばらつきが
大きくなったり、前述したような転写チリが発生する。
そのため、限りなく一次粒径程度に微細に粉砕し、分散
させる。しかし、この場合、分散量が多く必要となり、
膜の表面性が悪化する。特に、離型性が低下し、表面に
形成したトナー像を紙に転写する際にトナーが離型せず
転写不良を起こす。また、中間転写体としては弾性体ロ
ーラやベルト状の形態のものが多く使用されるが、上記
無機粒子分散系では膜が硬く、柔軟性が低下するために
クラックを発生してしまう。においては、エピクロル
ヒドリンゴムを用いることにより抵抗の均一性を実現
し、転写チリを改善しているが、エピクロルヒドリンゴ
ム成分は粘着性を有しているためにトナーとの離型性が
悪く、画像中抜けなどの転写不良を引き起こす。また、
クリーニング不良や、フィルミングを引き起こす。
せる系が使用されるが、分散粒径が大きいとばらつきが
大きくなったり、前述したような転写チリが発生する。
そのため、限りなく一次粒径程度に微細に粉砕し、分散
させる。しかし、この場合、分散量が多く必要となり、
膜の表面性が悪化する。特に、離型性が低下し、表面に
形成したトナー像を紙に転写する際にトナーが離型せず
転写不良を起こす。また、中間転写体としては弾性体ロ
ーラやベルト状の形態のものが多く使用されるが、上記
無機粒子分散系では膜が硬く、柔軟性が低下するために
クラックを発生してしまう。においては、エピクロル
ヒドリンゴムを用いることにより抵抗の均一性を実現
し、転写チリを改善しているが、エピクロルヒドリンゴ
ム成分は粘着性を有しているためにトナーとの離型性が
悪く、画像中抜けなどの転写不良を引き起こす。また、
クリーニング不良や、フィルミングを引き起こす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術を改善することにあり、詳しくは、何らマシ
ン面での付加機構を設けることなしに、転写チリ防止が
可能な中間転写媒体を提供すること、更にこのとき、他
の異常画像等の副作用を発生させない中間転写媒体を提
供することにある。
の従来技術を改善することにあり、詳しくは、何らマシ
ン面での付加機構を設けることなしに、転写チリ防止が
可能な中間転写媒体を提供すること、更にこのとき、他
の異常画像等の副作用を発生させない中間転写媒体を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明の
(1)「トナーにより像担持体上に順次形成される複数
の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写体上に
順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体上の一次転
写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写方式の
画像形成装置において、該中間転写体の少なくとも可視
の色現像画像が形成される表面が、電荷移動型ボロンポ
リマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性
樹脂層よりなる中間転写体を用いる画像形成装置」、
(2)「該中間転写体が、無機又は有機の導電性材料を
含有してなる半導電性基体の表面に電荷移動型ボロンポ
リマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性
樹脂層をコーティングしてなる中間転写体を用いる画像
形成装置」、(3)「該熱可塑性樹脂がフルオロオレフ
ィン系樹脂である前記(1)又は(2)項に記載の中間
転写体を用いる画像形成装置」、(4)「該電荷移動型
ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする
半導電性樹脂層が、更にフッ素系カチオン性界面活性剤
を含有する前記(1)又は(2)項に記載の中間転写体
を用いる画像形成装置」、(5)「該電荷移動型ボロン
ポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電
性樹脂層が、更に長鎖脂肪酸アマイドを含有する前記
(1)又は(2)項に記載の中間転写体を用いる画像形
成装置」、(6)「該中間転写体の表面抵抗率が108
〜1012Ω/□である前記(1)項に記載の中間転写体
を用いる画像形成装置」、(7)「該中間転写体の基体
の表面抵抗率が106〜1012Ω/□でであり、かつそ
の上にコーティングする該電荷移動型ボロンポリマーを
含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層の
表面抵抗率が1011〜1014Ω/□である前記(2)項
に記載の中間転写体を用いる画像形成装置」、(8)
「該中間転写体の表面摩擦係数が0.4以下である前記
(1)又は(2)項に記載の中間転写体を用いる画像形
成装置」を用いることによって解決される。
(1)「トナーにより像担持体上に順次形成される複数
の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写体上に
順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体上の一次転
写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写方式の
画像形成装置において、該中間転写体の少なくとも可視
の色現像画像が形成される表面が、電荷移動型ボロンポ
リマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性
樹脂層よりなる中間転写体を用いる画像形成装置」、
(2)「該中間転写体が、無機又は有機の導電性材料を
含有してなる半導電性基体の表面に電荷移動型ボロンポ
リマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性
樹脂層をコーティングしてなる中間転写体を用いる画像
形成装置」、(3)「該熱可塑性樹脂がフルオロオレフ
ィン系樹脂である前記(1)又は(2)項に記載の中間
転写体を用いる画像形成装置」、(4)「該電荷移動型
ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする
半導電性樹脂層が、更にフッ素系カチオン性界面活性剤
を含有する前記(1)又は(2)項に記載の中間転写体
を用いる画像形成装置」、(5)「該電荷移動型ボロン
ポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電
性樹脂層が、更に長鎖脂肪酸アマイドを含有する前記
(1)又は(2)項に記載の中間転写体を用いる画像形
成装置」、(6)「該中間転写体の表面抵抗率が108
〜1012Ω/□である前記(1)項に記載の中間転写体
を用いる画像形成装置」、(7)「該中間転写体の基体
の表面抵抗率が106〜1012Ω/□でであり、かつそ
の上にコーティングする該電荷移動型ボロンポリマーを
含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層の
表面抵抗率が1011〜1014Ω/□である前記(2)項
に記載の中間転写体を用いる画像形成装置」、(8)
「該中間転写体の表面摩擦係数が0.4以下である前記
(1)又は(2)項に記載の中間転写体を用いる画像形
成装置」を用いることによって解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の中間転写体方式の画像形成装置の1例を具体的に説明
する。図1は、中間転写方式を用いたフルカラー電子写
真装置の1例の概要を示している。帯電器(20)によ
り帯電され露光手段(21)により例えば像様に露光さ
れて感光体(18)上に形成された潜像は、まず1色め
の現像部(19)にて1色めの現像ユニット(K)によ
り顕像化され、次に中間転写ベルト(11)との当接部
にて中間転写体へ転写される。ここでの転写を一次転写
という。一方、顕像が中間転写ベルト(11)に一次転
写された後、感光体(18)はクリーニング前除電器
(24)で除電され、クリーニング手段(25)でクリ
ーニングされ除電ランプ(26)で全面露光により残留
電荷が除電されて2色めの画像形成行程に供される。フ
ルカラーの場合、この行程を3色或いは4色繰り返し、
中間転写体即ち中間転写ベルト(11)にフルカラー画
像を形成する。中間転写体(11)に形成された像は、
次に転写材(紙)(15)上に一括転写される。ここで
の転写を二次転写という。ここで転写バイアス電圧は転
写ローラ(13)により印加され、転写材はその後定着
行程を経てフルカラー画像として出力される。無端状の
中間転写体(11)はバックアップローラ(12)、バ
イアスローラ(A)、接地ローラ(B)、テンションロ
ーラ(C)、駆動ローラ(D)等の各ローラ間に架け渡
されており、図中矢印方向に回動する。図中、符号(2
2)は電位センサ、符号(23)はPセンサである。
の中間転写体方式の画像形成装置の1例を具体的に説明
する。図1は、中間転写方式を用いたフルカラー電子写
真装置の1例の概要を示している。帯電器(20)によ
り帯電され露光手段(21)により例えば像様に露光さ
れて感光体(18)上に形成された潜像は、まず1色め
の現像部(19)にて1色めの現像ユニット(K)によ
り顕像化され、次に中間転写ベルト(11)との当接部
にて中間転写体へ転写される。ここでの転写を一次転写
という。一方、顕像が中間転写ベルト(11)に一次転
写された後、感光体(18)はクリーニング前除電器
(24)で除電され、クリーニング手段(25)でクリ
ーニングされ除電ランプ(26)で全面露光により残留
電荷が除電されて2色めの画像形成行程に供される。フ
ルカラーの場合、この行程を3色或いは4色繰り返し、
中間転写体即ち中間転写ベルト(11)にフルカラー画
像を形成する。中間転写体(11)に形成された像は、
次に転写材(紙)(15)上に一括転写される。ここで
の転写を二次転写という。ここで転写バイアス電圧は転
写ローラ(13)により印加され、転写材はその後定着
行程を経てフルカラー画像として出力される。無端状の
中間転写体(11)はバックアップローラ(12)、バ
イアスローラ(A)、接地ローラ(B)、テンションロ
ーラ(C)、駆動ローラ(D)等の各ローラ間に架け渡
されており、図中矢印方向に回動する。図中、符号(2
2)は電位センサ、符号(23)はPセンサである。
【0011】上記プロセスにおいて、一次転写ではロー
ラ(B)が接地されており、ローラ(A)よりバイアス
電圧を印加することにより転写ニップ部に転写電界を発
生させる。この場合、中間転写ベルト(11)の表面抵
抗率が1×105〜1×1012Ω/□である必要があ
る。もし、この抵抗範囲よりも小さい場合はローラA、
B間でショートし、転写電位が得られない。また、これ
以上でも転写ニップ部に転写電界が発生できず転写でき
ない。したがって上記範囲内とする。
ラ(B)が接地されており、ローラ(A)よりバイアス
電圧を印加することにより転写ニップ部に転写電界を発
生させる。この場合、中間転写ベルト(11)の表面抵
抗率が1×105〜1×1012Ω/□である必要があ
る。もし、この抵抗範囲よりも小さい場合はローラA、
B間でショートし、転写電位が得られない。また、これ
以上でも転写ニップ部に転写電界が発生できず転写でき
ない。したがって上記範囲内とする。
【0012】ところが、このような抵抗値に設定した中
間転写ベルトにおいて、図2に示されるように、感光体
と転写ニップ部の出口において感光体非画像部との放電
によりトナー像が乱され転写チリを生じる場合がある。
これは、一般的に中間転写ベルトの抵抗調整に無機粒子
等の導電性粒子を分散させているため、放電電界がこの
導電粒子へと選択的に集中してしまうために起こってい
る。この導電性粒子の粒径が大きく、分散性が粗いほど
結果として転写チリが発生しやすくなる。そこで、限り
なく分散を細かく均一に分散させるが、この場合、粒子
の添加量が多く必要となり、表面特性が変化してしま
う。特に離型性が悪化し、表面に形成したトナー像を紙
に転写する際に離型せず、転写不良を起こす。また、図
1のような画像形成装置におけるベルト状の中間転写体
として仮りに使用された場合には柔軟性が劣りクラック
が発生してしまう。
間転写ベルトにおいて、図2に示されるように、感光体
と転写ニップ部の出口において感光体非画像部との放電
によりトナー像が乱され転写チリを生じる場合がある。
これは、一般的に中間転写ベルトの抵抗調整に無機粒子
等の導電性粒子を分散させているため、放電電界がこの
導電粒子へと選択的に集中してしまうために起こってい
る。この導電性粒子の粒径が大きく、分散性が粗いほど
結果として転写チリが発生しやすくなる。そこで、限り
なく分散を細かく均一に分散させるが、この場合、粒子
の添加量が多く必要となり、表面特性が変化してしま
う。特に離型性が悪化し、表面に形成したトナー像を紙
に転写する際に離型せず、転写不良を起こす。また、図
1のような画像形成装置におけるベルト状の中間転写体
として仮りに使用された場合には柔軟性が劣りクラック
が発生してしまう。
【0013】本発明においては、このような表面離型性
や柔軟性を悪化させず、均一な抵抗値の中間転写体とす
る。すなわち本発明は、トナーにより像担持体上に順次
形成される複数の可視の色現像画像を無端状に走行する
中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転
写体上の一次転写画像を転写材に一括して二次転写する
中間転写方式の画像形成装置において、該中間転写体の
少なくとも可視の色現像画像が形成される表面が、電荷
移動型ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分
とする半導電性樹脂層よりなる中間転写体を使用する。
この電荷移動型ボロンポリマーは、電荷移動型結合体で
あるN+・B-コンプレックスを形成する構造をとってい
るものである。このボロンポリマーは、特にオレフィン
系のポリマーに添加することにより少量で効果的に抵抗
を下げることが可能である。また、分子レベルで分散す
るために、均一性に優れる。さらに、イオン導電性でな
いため湿度等の影響を受けにくく、厳しい環境下におい
ても安定である。
や柔軟性を悪化させず、均一な抵抗値の中間転写体とす
る。すなわち本発明は、トナーにより像担持体上に順次
形成される複数の可視の色現像画像を無端状に走行する
中間転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転
写体上の一次転写画像を転写材に一括して二次転写する
中間転写方式の画像形成装置において、該中間転写体の
少なくとも可視の色現像画像が形成される表面が、電荷
移動型ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分
とする半導電性樹脂層よりなる中間転写体を使用する。
この電荷移動型ボロンポリマーは、電荷移動型結合体で
あるN+・B-コンプレックスを形成する構造をとってい
るものである。このボロンポリマーは、特にオレフィン
系のポリマーに添加することにより少量で効果的に抵抗
を下げることが可能である。また、分子レベルで分散す
るために、均一性に優れる。さらに、イオン導電性でな
いため湿度等の影響を受けにくく、厳しい環境下におい
ても安定である。
【0014】前記熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリウレタンシリコーン樹脂等があるが、好まし
くはポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂
やポリビニリデンフルオライド、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ビニ
リデンフルオライド共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフル
オライド共重合体等のフルオロオレフィン共重合体等が
よい。特に離型性や難燃性、柔軟性等の点でフルオロオ
レフィン系樹脂が好ましい。これら樹脂と上記ボロンポ
リマーを熱溶融混練し、射出成形、押し出し成形等によ
り成形したり、溶液状にしてディッピング等により成形
することにより本発明のための中間転写体を得ることが
できる。
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリウレタンシリコーン樹脂等があるが、好まし
くはポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂
やポリビニリデンフルオライド、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ビニ
リデンフルオライド共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフル
オライド共重合体等のフルオロオレフィン共重合体等が
よい。特に離型性や難燃性、柔軟性等の点でフルオロオ
レフィン系樹脂が好ましい。これら樹脂と上記ボロンポ
リマーを熱溶融混練し、射出成形、押し出し成形等によ
り成形したり、溶液状にしてディッピング等により成形
することにより本発明のための中間転写体を得ることが
できる。
【0015】該中間転写体の表面抵抗率は、108〜1
012Ω/□であることが好ましい。本ボロンポリマーで
は、これ以下に調整するのは困難である。逆にこれ以上
では転写不良が発生したり、残留電荷が生じ残像が発生
してしまう。なお、ここでの表面抵抗率とは、単位面積
の正方形を考え、その相対する両辺間に電圧をかけたと
きの両辺間の電気抵抗に等しいと定義される。単位はΩ
であるが、表面抵抗と混同しないようにΩ/□と表記す
る。
012Ω/□であることが好ましい。本ボロンポリマーで
は、これ以下に調整するのは困難である。逆にこれ以上
では転写不良が発生したり、残留電荷が生じ残像が発生
してしまう。なお、ここでの表面抵抗率とは、単位面積
の正方形を考え、その相対する両辺間に電圧をかけたと
きの両辺間の電気抵抗に等しいと定義される。単位はΩ
であるが、表面抵抗と混同しないようにΩ/□と表記す
る。
【0016】該中間転写体は、上記構成による単層でも
よいが、基体上にコーティングする構成をとってもよ
い。この場合、汎用の熱可塑性樹脂にカーボンや金属酸
化物を分散して半導電性に調整した基体上に、上記ボロ
ンポリマーを添加した層を形成する。このとき基体の表
面抵抗率は、106〜1012Ω/□であり、またコーテ
ィング層の表面抵抗率は、1011〜1014Ω/□である
ことが好ましい。基体の抵抗率がこれ以下だと、前述し
たとおり、バイアスローラ間でショートする場合があ
る。また、これ以上では転写不良となる場合がある。一
方、表面層の抵抗率がこれ以下では転写チリが発生して
しまう。また、これ以上では残留電位が生じ残像を発生
してしまう。
よいが、基体上にコーティングする構成をとってもよ
い。この場合、汎用の熱可塑性樹脂にカーボンや金属酸
化物を分散して半導電性に調整した基体上に、上記ボロ
ンポリマーを添加した層を形成する。このとき基体の表
面抵抗率は、106〜1012Ω/□であり、またコーテ
ィング層の表面抵抗率は、1011〜1014Ω/□である
ことが好ましい。基体の抵抗率がこれ以下だと、前述し
たとおり、バイアスローラ間でショートする場合があ
る。また、これ以上では転写不良となる場合がある。一
方、表面層の抵抗率がこれ以下では転写チリが発生して
しまう。また、これ以上では残留電位が生じ残像を発生
してしまう。
【0017】前記電荷移動型ボロンポリマーを含有する
熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層にカチオン
性界面活性剤を含有させることにより、より効果的に半
導電化することが可能である。特に、湿度による影響を
低減するためにフッ素系のものを用いることが好まし
い。このフッ素系カチオン性界面活性剤としてはパーフ
ルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩に代表される
ものが挙げられる。
熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層にカチオン
性界面活性剤を含有させることにより、より効果的に半
導電化することが可能である。特に、湿度による影響を
低減するためにフッ素系のものを用いることが好まし
い。このフッ素系カチオン性界面活性剤としてはパーフ
ルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩に代表される
ものが挙げられる。
【0018】また、長鎖脂肪酸アマイドを含有させても
効果的である。長鎖脂肪酸アマイドとしては、例えば、
オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、パルミチ
ン酸アマイド、ベヘン酸アマイド等が挙げられる。これ
らフッ素系カチオン性界面活性剤及び長鎖脂肪酸アマイ
ドを添加することにより、ボロンポリマーの添加量が少
量ですむ。また、ボロンポリマーのみでは抵抗が下がり
にくい樹脂に対しても効果的に抵抗を下げることが可能
となる。
効果的である。長鎖脂肪酸アマイドとしては、例えば、
オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、パルミチ
ン酸アマイド、ベヘン酸アマイド等が挙げられる。これ
らフッ素系カチオン性界面活性剤及び長鎖脂肪酸アマイ
ドを添加することにより、ボロンポリマーの添加量が少
量ですむ。また、ボロンポリマーのみでは抵抗が下がり
にくい樹脂に対しても効果的に抵抗を下げることが可能
となる。
【0019】また、これらの材料を添加することにより
表面静止摩擦係数を下げる効果も得られる。該中間転写
体の表面摩擦係数は0.4以下となることが好ましい。
これ以上であるとゴム製のクリーニングブレードが巻き
込みを発生したり、転写不良による画像中抜け現象が発
生したりする。また、像担持体の摩擦係数は該中間転写
体よりも小さいことが好ましい。像担持体の摩擦係数が
中間転写体の摩擦係数よりも大きいと、像担持体から中
間転写体への転写(一次転写)の際に画像の中抜け現象
が発生しやすくなる。
表面静止摩擦係数を下げる効果も得られる。該中間転写
体の表面摩擦係数は0.4以下となることが好ましい。
これ以上であるとゴム製のクリーニングブレードが巻き
込みを発生したり、転写不良による画像中抜け現象が発
生したりする。また、像担持体の摩擦係数は該中間転写
体よりも小さいことが好ましい。像担持体の摩擦係数が
中間転写体の摩擦係数よりも大きいと、像担持体から中
間転写体への転写(一次転写)の際に画像の中抜け現象
が発生しやすくなる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。なお、実施例中の部は重量基準である。 [中間転写体ベルトAの作製] ポリビニリデンフルオライド 100部 (KF850;呉羽化学社製) ボロンポリマー 7部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) 上記混合物を2軸混練押し出し機により溶融混練するこ
とにより、厚さ100μmの中間転写ベルトAを得た。
本中間転写ベルトAの表面抵抗率は2×1010Ω/□で
あった。また、表面静止摩擦係数は0.51であった。
明する。なお、実施例中の部は重量基準である。 [中間転写体ベルトAの作製] ポリビニリデンフルオライド 100部 (KF850;呉羽化学社製) ボロンポリマー 7部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) 上記混合物を2軸混練押し出し機により溶融混練するこ
とにより、厚さ100μmの中間転写ベルトAを得た。
本中間転写ベルトAの表面抵抗率は2×1010Ω/□で
あった。また、表面静止摩擦係数は0.51であった。
【0021】 [中間転写体ベルトBの作製] ポリビニリデンフルオライド 100部 (KF850;呉羽化学社製) ボロンポリマー 2部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 3部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 上記混合物を2軸混練押し出し機により溶融混練するこ
とにより、厚さ100μmの中間転写ベルトBを得た。
本中間転写ベルトBの表面抵抗率は3×1010Ω/□で
あった。また、表面静止摩擦係数は0.28であった。
とにより、厚さ100μmの中間転写ベルトBを得た。
本中間転写ベルトBの表面抵抗率は3×1010Ω/□で
あった。また、表面静止摩擦係数は0.28であった。
【0022】 [中間転写体ベルトCの作製] ポリカーボネート(パンライト1300;帝人社製) 100部 カーボンブラック 8部 (ケッチェンブラックEC;ライオンアクゾ社製) 上記混合物を2軸混練押し出し機により溶融混練するこ
とにより、厚さ100μmのシームレスベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は2×109Ω/□であった。
このベルト上に下記処方の塗料をスプレー塗布すること
により表面層を形成した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 0.2部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は3×1014Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.33であった。
とにより、厚さ100μmのシームレスベルトを得た。
このベルトの表面抵抗率は2×109Ω/□であった。
このベルト上に下記処方の塗料をスプレー塗布すること
により表面層を形成した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 0.2部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は3×1014Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.33であった。
【0023】[中間転写体ベルトDの作製]中間転写ベ
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は5×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.28であった。
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は5×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.28であった。
【0024】[中間転写体ベルトEの作製]中間転写ベ
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 3部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は7×1010Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.30であった。
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 3部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) フッ素系カチオン性界面活性剤(EF132;三菱金属社製) 1部 本表面層の表面抵抗率は7×1010Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.30であった。
【0025】[中間転写体ベルトFの作製]中間転写ベ
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 3部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は5×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.15であった。
ルトCにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 3部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は5×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.15であった。
【0026】[中間転写体ベルトGの作製]中間転写ベ
ルトFにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 0.5部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は2×1013Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.35であった。
ルトFにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 1部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 0.5部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は2×1013Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.35であった。
【0027】[中間転写体ベルトHの作製]中間転写ベ
ルトFにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 3部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 0.1部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は1×1013Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.42であった。
ルトFにおける表面層の処方を下記のようにする以外は
同様にして作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) ボロンポリマー 3部 (ハイボロンASA400;ボロンインターナショナル社製) ステアリン酸アマイド 0.1部 (カワスリップVL;川研ファインケミカル社製) 本表面層の表面抵抗率は1×1013Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.42であった。
【0028】[中間転写体ベルトKの作製]中間転写ベ
ルトAのボロンポリマーの代わりに、カーボンブラック
(BP−L;キャボット社製)を用いた以外は同様にし
て作製した。この中間転写ベルトKの表面抵抗率は7×
109Ω/□であった。また、表面静止摩擦係数は0.
55であった。
ルトAのボロンポリマーの代わりに、カーボンブラック
(BP−L;キャボット社製)を用いた以外は同様にし
て作製した。この中間転写ベルトKの表面抵抗率は7×
109Ω/□であった。また、表面静止摩擦係数は0.
55であった。
【0029】[中間転写体ベルトLの作製]中間転写ベ
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) カーボンブラック(BP−L;キャボット社製) 4部 本表面層の表面抵抗率は4×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.38であった。
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) カーボンブラック(BP−L;キャボット社製) 4部 本表面層の表面抵抗率は4×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.38であった。
【0030】[中間転写体ベルトMの作製]中間転写ベ
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) 導電性ウイスカー(デントールWK300;大塚化学社製) 10部 本表面層の表面抵抗率は6×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.37であった。
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) 導電性ウイスカー(デントールWK300;大塚化学社製) 10部 本表面層の表面抵抗率は6×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.37であった。
【0031】[中間転写体ベルトNの作製]中間転写ベ
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) エピクロルヒドリンゴム(エピクロマーCG;ダイソー社製) 100部 本表面層の表面抵抗率は8×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.67であった。
ルトCの表面層の処方を下記のようにする以外は同様に
して作製した。 ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン 100部 −ヘキサフルオロプロピレン共重合体/アクリル樹脂混合物 (ノバフッソPF250;大日本色材社製) エピクロルヒドリンゴム(エピクロマーCG;ダイソー社製) 100部 本表面層の表面抵抗率は8×1012Ω/□であった。ま
た、表面静止摩擦係数は0.67であった。
【0032】実施例 上記の各中間転写ベルトを図1の装置に装備し、テスト
画像を出力したときの1ドット黒ラインを200倍レン
ズを搭載したマイクロスコープVH5910(キーエン
ス社製)にて観察し、その視野中における1ラインのチ
リトナーの個数をカウントした。その個数により、下記
のようなランク分けを行なった。 ◎;チリトナーなし ○;チリトナー10個未満 △;チリトナー10〜100個 ×;チリトナー100個以上 ◎と○は許容範囲とする。また、そのときのその他の異
常画像の観察も行なった。結果は表1のとおりであっ
た。
画像を出力したときの1ドット黒ラインを200倍レン
ズを搭載したマイクロスコープVH5910(キーエン
ス社製)にて観察し、その視野中における1ラインのチ
リトナーの個数をカウントした。その個数により、下記
のようなランク分けを行なった。 ◎;チリトナーなし ○;チリトナー10個未満 △;チリトナー10〜100個 ×;チリトナー100個以上 ◎と○は許容範囲とする。また、そのときのその他の異
常画像の観察も行なった。結果は表1のとおりであっ
た。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明から明らか
なように、本発明による中間転写体を用いた画像形成装
置、すなわち、トナーにより像担持体上に順次形成され
る複数の可視の色現像画像を無端状に走行するする中間
転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体
上の一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間
転写方式の画像形成装置において、該中間転写体の少な
くとも可視の色現像画像が形成される表面が、電荷移動
型ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とす
る半導電性樹脂層よりなる中間転写体を用いた画像形成
装置は、均一な半導電層を形成することができ、転写チ
リが発生することなくクリアな画像を提供することがで
きるという極めて優れた効果を呈する。
なように、本発明による中間転写体を用いた画像形成装
置、すなわち、トナーにより像担持体上に順次形成され
る複数の可視の色現像画像を無端状に走行するする中間
転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体
上の一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間
転写方式の画像形成装置において、該中間転写体の少な
くとも可視の色現像画像が形成される表面が、電荷移動
型ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とす
る半導電性樹脂層よりなる中間転写体を用いた画像形成
装置は、均一な半導電層を形成することができ、転写チ
リが発生することなくクリアな画像を提供することがで
きるという極めて優れた効果を呈する。
【図1】本発明の中間転写方式の画像形成装置の1例を
説明する図である。
説明する図である。
【図2】従来の画像形成装置におけるチリ発生を説明す
る図である。
る図である。
11 中間転写体ベルト 12 バックアップローラ 13 転写ローラ 15 転写材(紙) 18 感光体 19 現像部 20 帯電器 21 露光手段 22 電位センサ 23 Pセンサ 24 クリーニング前除電器 25 クリーニング手段 26 除電ランプ A バイアスローラ B 接地ローラ C テンションローラ D 駆動ローラ
Claims (8)
- 【請求項1】 トナーにより像担持体上に順次形成され
る複数の可視の色現像画像を無端状に走行する中間転写
体上に順次重ね合わせて一次転写し、該中間転写体上の
一次転写画像を転写材に一括して二次転写する中間転写
方式の画像形成装置において、該中間転写体の少なくと
も可視の色現像画像が形成される表面が、電荷移動型ボ
ロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半
導電性樹脂層よりなる中間転写体を用いる画像形成装
置。 - 【請求項2】 該中間転写体が、無機又は有機の導電性
材料を含有してなる半導電性基体の表面に電荷移動型ボ
ロンポリマーを含有する熱可塑性樹脂を主成分とする半
導電性樹脂層をコーティングしてなる中間転写体を用い
る画像形成装置。 - 【請求項3】 該熱可塑性樹脂がフルオロオレフィン系
樹脂である請求項1又は2に記載の中間転写体を用いる
画像形成装置。 - 【請求項4】 該電荷移動型ボロンポリマーを含有する
熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層が、更にフ
ッ素系カチオン性界面活性剤を含有する請求項1又は2
に記載の中間転写体を用いる画像形成装置。 - 【請求項5】 該電荷移動型ボロンポリマーを含有する
熱可塑性樹脂を主成分とする半導電性樹脂層が、更に長
鎖脂肪酸アマイドを含有する請求項1又は2に記載の中
間転写体を用いる画像形成装置。 - 【請求項6】 該中間転写体の表面抵抗率が108〜1
012Ω/□である請求項1に記載の中間転写体を用いる
画像形成装置。 - 【請求項7】 該中間転写体の基体の表面抵抗率が10
6〜1012Ω/□でであり、かつその上にコーティング
する該電荷移動型ボロンポリマーを含有する熱可塑性樹
脂を主成分とする半導電性樹脂層の表面抵抗率が1011
〜1014Ω/□である請求項2に記載の中間転写体を用
いる画像形成装置。 - 【請求項8】 該中間転写体の表面摩擦係数が0.4以
下である請求項1又は2に記載の中間転写体を用いる画
像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9193411A JPH1124437A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 中間転写体を用いる画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9193411A JPH1124437A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 中間転写体を用いる画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1124437A true JPH1124437A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16307518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9193411A Pending JPH1124437A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 中間転写体を用いる画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1124437A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006003859A (ja) * | 2004-05-17 | 2006-01-05 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2010033075A (ja) * | 2004-05-17 | 2010-02-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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