JP2004190812A - 針状ころ軸受、スクロール型圧縮機及び燃料電池システム - Google Patents

針状ころ軸受、スクロール型圧縮機及び燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】耐スチーム性、耐薬品性及びシール性能に優れる針状ころ軸受、前記転がり軸受を備え、旋回スクロールの作動の安定化を図ったスクロール型圧縮機、前記スクロール型圧縮機を備え、長期にわたる安定した発電が可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】少なくとも、外輪、針状ころ、保持器、それぞれ有機過酸化物で架橋してなるフッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体及びテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体の少なくとも1種を含有するフッ素ゴム組成物と、金属製芯金とを一体化したシール装置を備える針状ころ軸受。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、針状ころ軸受、前記針状ころ軸受をクランクピンの支持部に備え、特に燃料電池システムにおいて各機器間に各種流体を圧送する圧縮機として好適なスクロール型圧縮機、並びにこのスクロール型圧縮機を具備する燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機の一種であるスクロール型圧縮機は、小型で高効率であることから、家庭用エアコンや自動車用エアコン等に広く用いられているが、最近では燃料電池システムにおいて、電極間や各機器間に各種気体(水素、酸素または空気等)を水蒸気とともに圧送するためにも使用されつつある。
【0003】
燃料電池システムとして、固体高分子電解質型燃料電池システム(例えば、特許文献1参照)及び水素タンク型燃料電池システム(例えば、特許文献2参照)が代表的に知られている。固体高分子電解質型燃料電池システムでは、メタノール、水のような燃料をガス化し、改質器で改質した後、CO除去装置でCO除去を行い、燃料電池スタック(燃料電池本体)に燃料を供給して発電を行う。また、水素タンク型燃料電池システムでは、水素タンク、水素貯蔵合金等の水素保存手段から水素を取り出して燃料電池スタックに供給したり、メタノール、水のような水素含有化合物から改質器で水素を取り出し、CO除去装置等の不純物除去装置で不純物を除去して燃料電池スタックに供給して発電を行う。そして、これら燃料電池システムでは、スクロール型圧縮機を用いて水蒸気や各種気体を電極間や機器間に供給している。
【0004】
スクロール型圧縮機は、固定スクロールと旋回スクロールとを備え、旋回スクロールが固定スクロールに噛合って旋回し、気体を圧縮する。また、スクロール型圧縮機では一般に、旋回スクロールの回転をモータ主軸のクランクピンを軸として支えている。また、クランクピンは、旋回スクロールの中央部に設けられたハウジングに挿入された針状ころ軸受により支持されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
通常、スクロール型圧縮機では、針状ころ軸受にシール装置が装着されておらず、モータ主軸側の隙間にオイルシールを取り付けることでクランクピンと旋回スクロールとの間をシールしている。しかし、オイルシールは、旋回スクロールの回転に伴ってリップ部が徐々に摩耗してシール性の経時的な低下は避けられず、燃料電池システムに使用した場合、圧縮気体とともに水蒸気がクランクピン側に侵入するようになる。その結果、針状ころ軸受はシール装置を備えていないため、侵入した水蒸気により封入グリースが劣化し、潤滑状態が悪化して軸受の摩耗が起こり、旋回スクロールの安定した回転が難しくなり、スクロール型圧縮機の安定作動、ひいては燃料電池システムの発電に支障を来たすようになる。
【0006】
そのため、針状ころ軸受にシール装置を装着することも考えられるが、針状ころ軸受の回転による温度上昇に加えて水蒸気が接触することにより、シール装置を構成するゴム部分はかなりの高温(約180℃)に晒され、熱劣化を起こしやすい。しかも、シール装置は水蒸気の他にも各種気体とも接触するため、ゴム部分は化学的侵蝕も受ける。
【特許文献1】
特開平11−307112号公報 HTMLCONTROL Forms.HTML:Hidden.1 HTMLCONTROL Forms.HTML:Hidden.1 HTMLCONTROL Forms.HTML:Hidden.1 HTMLCONTROL Forms.HTML:Hidden.1
【特許文献2】
特開2002−231294号公報
【特許文献3】
特開2002−70764号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、高いシール性能とともに、水蒸気に対する耐性(以下、「耐スチーム性」という)及び各種気体に対する耐久性(以下、「耐薬品性」という)を備える針状ころ軸受、並びに前記転がり軸受を備え、旋回スクロールの作動の安定化を図ったスクロール型圧縮機、更には前記スクロール型圧縮機を備え、長期にわたる安定した発電が可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、
(1)少なくとも、外輪、針状ころ、保持器及びゴムシール装置を備える針状ころ軸受において、前記ゴムシール装置が、それぞれ有機過酸化物で架橋してなるフッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体及びテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体の少なくとも1種を含有するフッ素ゴム組成物と、金属製芯金とを一体化してなることを特徴とする針状ころ軸受
(2)上記(1)に記載の針状ころ軸受をクランクピンの支持部に配設したことを特徴とするスクロール型圧縮機
(3)上記(2)に記載のスクロール型圧縮機を具備することを特徴とする燃料電池システム
を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0010】
(針状ころ軸受)
本発明において、針状ころ軸受の構造には、シール装置を備えること以外は特に制限はなく、例えば図1に断面図にて示すシェル型針状ころ軸受や図2に断面図にて示すソリッド型針状ころ軸受を例示することができる。図1に示すシェル型針状ころ軸受30は、薄板鋼板を深絞り加工によって円筒状に成形されたシェル形外輪31と、シェル形外輪31の内部に配置された複数の針状ころ32と、この針状ころ32を保持する保持器33とを備えており、更にシェル形外輪31の内壁屈曲部にシール装置35が装着されている。また、図2に示すソリッド型針状ころ軸受30は、鋼材を削り出してなる外輪31と、外輪31の内部に配置された複数の針状ころ32と、この針状ころ32を保持する保持器33とを備えており、更にシェル形外輪31の内壁屈曲部にシール装置35が装着されている。
【0011】
本発明の針状ころ軸受は、上記のシール装置35を、金属製の芯金34と、後述されるフッ素ゴム組成物との一体成形品とすることを特徴とする。尚、芯金材料には制限がないが、亜鉛めっき鋼板(SECC)を好適に使用できる。
【0012】
フッ素ゴム組成物は、フッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体もしくはこれらを適宜組みわせてなる混合物を有機過酸化物を用いて架橋したフッ素系ゴムに、充填材や各種配合剤を配合したものである。これら各フッ素系ゴムは何れも、懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、フリーラジカル開始剤を使用する触媒重合法、電離性放射重合法、レドックス重合法等の公知の重合法により容易に得られる。また、これらの中でも、フッ化ビニリデンを含有するフッ素系ゴムは架橋特性に優れるという利点を有する。
【0013】
尚、上記した本発明の針状ころ軸受のシール装置35は、燃料電池システムに使用されるスクロール型圧縮機への適用を前提としているが、燃料電池システムでは高温の水蒸気が圧縮気体とともにスクロール型圧縮機に供給されるため、シール装置35にも耐スチーム性や耐薬品性が要求される。そこで、十分な耐スチーム性や耐薬品性を確保し、更に架橋特性を考慮すると、上記した各フッ素系ゴムにおける成分比を以下のようにすることが好ましい。
【0014】
即ち、フッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体では、フッ化ビニリデンの割合が45〜85モル%、ヘキサフルオロプロピレンの割合が55〜15モル%であることが好ましい。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体では、フッ化ビニリデンの割合が45〜80モル%、ヘキサフルオロプロピレンの割合が30〜10モル%、テトラフルオロプロピレンの割合が25〜10モル%であることが好ましい。フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体では、フッ化ビニリデンの割合が1〜30モル%、テトラフルオロエチレンの割合が40〜70モル%、プロピレンの割合が30〜60モル%であることが好ましく、架橋特性を犠牲にして耐スチーム性や耐薬品性を優先させる場合は、フッ化ビニリデンの割合を2〜5モル%とする。テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体では、テトラフルオロエチレンの割合が40〜70モル%、プロピレンの割合が30〜60モル%であることが好ましい。また、耐スチーム性はフッ化ビニリデンの影響が大きく、フッ化ビニリデンを全く含まないテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体が好ましく、フッ化ビニリデンを含む共重合体でもその割合が少ない方が好ましい。
【0015】
上記の各フッ素系ゴムには、架橋のための有機過酸化物及び加硫促進助剤が配合される。有機過酸化物により架橋することにより、他の架橋手段により架橋した場合に比べて耐スチーム性が向上する。有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメエチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ベンゾイルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ)−ジイソプロピルベンゼン等が挙げられ、フッ素系ゴム100重量部に対し5〜10重量部配合する。加硫促進助剤としては不飽和多官能性化合物を使用でき、具体的にはトリアリルイソシアヌレート、トリアリルシヌレート等の多アリル化合物、トリメチロールプロパントリメクリレート等のメタクリレート化合物をフッ素系ゴム100重量部に対して0.5〜10重量部配合する。また、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体では、マグネシウム、カルシウム、鉛、亜鉛等の2価の金属の水酸化物や金属酸化物を加硫促進助剤と併用することができ、フッ素系ゴム100重量部に対して1〜20重量部配合する。
【0016】
また、架橋特性を高めるために、フッ素系ゴムによっては架橋に先立ち変性してもよく、例えば、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体では、ポリマーの主鎖に脱フッ化水素により炭素−炭素二重結合を導入したり、ヨウ素または臭素含有のモノマーを共重合させることができる。このとき、有機オニウム化合物を併用すると脱フッ化水素反応が促進される。有機オニウム化合物としては炭素数1〜20の脂肪酸4級アンモニウム硫酸水素塩が好ましく、具体的には硫酸水素テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラメチルアンモニウム、硫酸水素テトラエチルアンモニウム、硫酸水素トリドデシルメチルアンモニウム、硫酸水素トリメチルベンジルアンモニウム等が挙げられ、フッ素系ゴム100重量部に対して0.3〜5重量部配合する。また、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体でも、ヨウ素または臭素含有のモノマーを共重合させることにより架橋特性が向上する。
【0017】
上記各フッ素系ゴムには、補強のために充填材が好適に配合される。充填材としてはカーボンブラック、タルク、ウォラストナイト、ミストロンペーパー、シリカ、クレー等が挙げられるが、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体及びテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体では、酸性のシリカ及びクレーは架橋を遅延させるため好ましくない。これら充填材は、フッ素系ゴム100重量部に対して20〜70重量部の割合で配合することが好ましい。
【0018】
シール装置35は、金属製の芯金を装着した金型に上記配合のフッ素ゴム組成物を充填し、熱プレスすることにより得られる。このとき、芯金にはシラン系接着剤を焼き付けておくことが好ましい。
【0019】
得られたシール装置35において、密封性や追従性から、ゴム部分の硬度が、デュロメータAスケールで測定した硬度で60〜90の範囲であることが好ましい。このスプリング硬度が60未満ではリップ部が必要以上に変形して摩擦抵抗が高まり、結果として軸受としてのトルクが大きくなる。一方、スプリング硬度が90を越えるとゴム弾性が低下してリップ部の追従性が悪くなり、密封性が悪化する。リップ部の変形度合やゴム弾性を特に好ましい状態に維持するためには、スプリング硬度で70〜80の範囲とする。
【0020】
また、回転運動に速やかに追従し、リップ部の損傷を引き起こさないためには、ゴム部分が上記の硬度以外にも引張破断伸びが200%以上で、尚且つ引張破断強さが13MPa以上の機械的強度を有することが必要である。
【0021】
更に、シール装置35には、高速回転時の発熱防止、低トルク化、耐摩耗性向上を目的として少なくともリップ部の表面に硬質炭素被膜を成膜することもできる。硬質炭素被膜の成膜方法としては、炭化水素ガスをパルス的(断続的)に発生させたプラズマで分解して成膜するプラズマCVD法、炭素または炭化水素イオンを用いるイオンビーム蒸着法、プラズマイオン注入法等を挙げることができる。中でも、プラズマイオン注入法によれば、成膜された硬質炭素被膜とゴム表面と間に傾斜組成の層が介在し、両者の密着性が高まるため好ましい。
【0022】
プラズマイオン注入法による成膜方法の一例を示すと、先ず、アルゴンとメタンとの混合ガスプラズマ中で中電圧パルス(例えば−5kV〜−10kV)で表面スパッタを行い、ゴム表面のクリーニングを行う。次いで、高電圧パルス(例えば−15kV〜−35kV)にてメタンガスプラズマによりイオン注入し、0.1μm程度のカーボンミキシング傾斜層を形成する。次いで、イオン注入電圧を維持してアセチレンガスプラズマに晒し、先に注入した炭素単原子とアセチレンガスに由良する直鎖状炭化水素とのバインディングを行う。次いで、イオン加速電圧を低く(例えば、−2kV〜−5kV)するとともに、プラズマガス圧を高くし(例えば0.5〜2Pa)、パルス繰り返し数を可能な限り多く(例えば2000〜10000pps)して成膜を続ける。更に、必要に応じて、窒素や炭素等のイオン注入やアルゴンによる表面トリートメントを行う。このようして得られる硬質炭素被膜の膜厚は0.5〜10μm、好ましくは1〜5μmが好ましい。更に、成膜時間やガス圧の制御等から1〜3μmとすることが特に好ましい。膜厚が0.5μmより薄い場合は、部分的にゴム表面が露出し、耐摩耗性等の改善が不十分となり好ましくない。これに対して膜厚が10μmよりも厚くなると、硬質炭素被膜の内部応力が増大して自己破壊が発生しやすくなり、結果的に耐磨耗性等の改善効果が長続きしなくなり、好ましくない。
【0023】
本発明の針状ころ軸受は上記の如く構成されるが、潤滑のために潤滑剤が充填される。潤滑剤は用途に応じて適宜設定されるが、燃料電池システム用スクロール型圧縮機では、上述のように高温の水蒸気と接触することから、パーフルオロポリエーテルを基油とし、テトラフルオロエチレンを増ちょう剤とするフッ素系グリースを好適に使用することができる。但し、フッ素系グリースは炭化水素系グリースに比べて潤滑性に劣るため、それを補うために、摩耗防止剤として、一端にカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルカルボン酸を0.5〜10重量%の割合で含有させると更に好適である。
【0024】
更に、燃料電池システム用スクロール型圧縮機に使用することを考慮すると、外輪や保持器,針状ころの材質として、耐食性に優れるSUS304、SUS316等のオーステナイト系ステンレス、SUS430等のフェライト系ステンレス、SUS410等のマルテンサイト系ステンレス、チタンの他、一般的な軸受鋼あるいは前記のステンレスにクロム−ニッケル、ニッケル−タングステン等の耐食めっきを施した材料を用いることが好ましい。また、耐摩耗性を向上させるために更に浸炭や窒化処理を施してもよい。尚、保持器については、これら材料に加えて、高速回転時の耐焼付き性を考慮して、強化繊維入りのポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂製とすることもできる。
【0025】
(スクロール型圧縮機)
本発明は、上記針状ころ軸受を組み込んだスクロール型圧縮機を提供する。図3は、スクロール型圧縮機の一例を示す断面図である。図示されるスクロール型圧縮機100は、固定スクロール111と旋回スクロール112とからなる圧縮機構部110と、モータ主軸122に対して偏心して設けられたクランクピン122aにより旋回スクロール112を旋回させるクランク機構部130と、モータ主軸122を回転させる駆動モータ部120とからなる。
【0026】
クランク機構部130は、旋回スクロール112の自転を防止する自転防止機構132が配設されている。自転防止機構132には、図示されるボールカップリング134の他にもオルダムカップリングやピン&リングカップリング等がある。また、自転防止機構132としては、特開2002−70762号公報に開示されているような転がり軸受を用いたクランク機構が知られている。
【0027】
固定スクロール111は、円盤状に形成された固定基盤111aと、この固定基盤111aから立設した渦巻状の旋回渦巻部111cと、この旋回渦巻部111cを覆う外周壁111bとからなる。旋回スクロール112は、円盤状の旋回基盤112bと、この旋回基盤112bから立設した渦巻状の旋回渦巻部112aとからなる。旋回基盤112bのリア側中央には有底円筒状の凹状部112cが設けられている。固定基盤111aにおける図5中上下方向略中央には、固定スクロール111及び旋回スクロール112間で圧縮された空気等の吐出口114が設けられている。
【0028】
凹状部112cをハウジングとして、上記した本発明の針状ころ軸受133が凹状部112cの内周側に挿入されている。この針状ころ軸受133は、モータ主軸122のクランクピン122aを回転軸として、旋回スクロール112を回転自在に支えている。
【0029】
駆動モータ部120において、駆動モータ121は、モータ主軸122に嵌め合わされたロータ123と、ロータ123の外周側に設けられてコイル124を巻回されたステータ125とを、モータハウジング101内に備えてなる。
【0030】
モータ主軸122は、モータハウジング101に転がり軸受102を介して回転自在に支持されるとともに、リア側(図3中右側)の端部を転がり軸受103を介してリアハウジング104に回転自在に支持されている。また、モータ主軸122は、転がり軸受102よりクランクピン122a側において、モータハウジング101との間にシール106が介在されるとともに、リア側において、リアハウジング104との間にシール107が介在されている。更に、モータ主軸122には、バランスウェイト122bが設けられており、バランスウェイト122bによって、旋回スクロール112の旋回時に生じる慣性モーメントを打ち消され、振動低減が図られている。
【0031】
このスクロール型圧縮機100では、駆動モータ121に電力が供給されると、モータ主軸122が回転し、その回転が駆動クランク機構130を介して旋回スクロール112に伝達される。旋回スクロール112は、モータ主軸122の回転に伴って、固定スクロール111と噛み合いつつ旋回し、図示しない吸入口から固定スクロール111との間に各種気体を吸入するとともに、固定スクロール111との間で圧縮させる。
【0032】
上記の如く構成されるスクロール型圧縮機100では、シール106のシール性が低下してクランクピン122a側に気体が侵入しても、針状ころ軸受133のシール装置により軸受内部への気体の侵入を阻止する。しかも、上述したように針状ころ軸受のシール装置は耐スチーム性等に優れるため、燃料電池システムに使用した場合でも水蒸気の侵入に対して十分有効であり、安定した作動を長期にわたり維持できる。
【0033】
(燃料電池システム)
本発明は、上記スクロール型圧縮機を備える燃料電池システムを提供する。図4は、固体高分子電解質型燃料電池を用いた燃料電池システムの一例を示す構成図である。固体高分子電解質膜1の両面をカソード2とアノード3の両ガス拡散電極で狭持してなるセルをセパレータを介して積層して燃料電池スタックとし、更に数セルに1つずつの冷却部4を備える固体高分子電解質型燃料電池Iのアノード3入口側に、上流側より順に改質器5、熱交換器6、シフトコンバータ7、CO除去器8をそれぞれ設置し、燃料タンク9から供給されるメタノールを、メタノール蒸発器10を経て改質器5に導入させるようにメタノール供給ライン11を設け、一方、水タンク12からの水の一部を蒸気発生器13で水蒸気にして送る水蒸気ライン14をメタノール供給ライン11に接続してメタノールと水蒸気とを改質器5に導入して水蒸気改質を行わせるようにすると共に、水の他の一部を、冷却用として熱交換器6とCO除去器8を通過させるようにし、改質器5で改質された燃料ガスFGを、熱交換器6で水タンク12からの冷却水により冷却した後、200℃で運転されるシフトコンバータ7でシフト反応を行って、固体高分子電解質型燃料電池Iの触媒毒となる一酸化炭素(CO)の濃度をCO除去器8が処理可能な濃度(1%以下)に低減するようにする。また、100〜150℃程度で運転されるCO除去器8でCO除去処理された燃料ガスFGが加湿器15を経て固体高分子電解質型燃料電池Iのアノード3へ供給するようにしてある。
【0034】
一方、固体高分子電解質型燃料電池Iのカソード2の入口側には、酸化剤ガスとして空気Aをターボチャージャ16のコンプレッサ17で圧縮して加湿器15を経て供給するようにすると共に、一部を分岐してCO除去器8に入れてCOの燃焼に用いるようにしてあり、また、カソード2から排出されたカソード排ガスCGの全量と、アノード3から排出されたアノード排ガスAGの一部とを燃焼器19で燃焼させた後、改質器5の燃焼室に導入し、改質器5の改質室内のメタノールを改質触媒の存在下で250℃になるように熱を吸熱して反応させて燃料ガスFGに改質するようにしてある。
【0035】
また、改質器5の燃焼室より排出された排ガスは、アノード3から排出されたアノード排ガスAGの一部とともに燃焼器20で燃焼させられた後にタービン18に導いてコンプレッサ17を駆動させるようにし、タービン18から排出された排気ガスは蒸気発生器13、メタノール蒸発器10を通して排気ガスとして排出させるようにしてある。更に、水タンク12からの冷却水の一部は、加湿器15を経て固体高分子電解質型燃料電池Iの冷却部4を通過させられるようにしてあり、冷却部4を通過させられた冷却水は、冷却器21で冷却されて水タンク12へ入れられるようにしてあり、また、カソード排ガスライン22中の気水分離器23及びアノード排ガスライン24中の気水分離器25で各々分離された水は、熱交換器6及びCO除去器8を通過した水とともに水タンク12へ戻されるようにしてある。
【0036】
また、燃料電池システムとして水素タンク方式も知られており、例えば図5に示すようなシステム構成のものが知られている。図中、符号51は、固体高分子電解質膜を間に挟んで燃料極53と酸化剤極55とを相互に対向配置し、更にセパレータで挟持して複数積層して構成される燃料電池スタックである。また、符号57は加湿器であり、燃料ガスおよび酸化剤ガスが、それぞれ半透膜を介して純水と隣接し、水分子が半透膜を通過することにより燃料ガスおよび酸化剤ガスに対して加湿を行うものである。
【0037】
水素タンク59には水素が貯えられており、この水素は燃料調圧弁61により調圧された後、エゼクタ圧送機63、供給側水分離器65及び加湿器57を通り、燃料電池スタック51に対し燃料極53の燃料入口53aから供給される。燃料極53の燃料出口53bから排出される水素と水蒸気との混合ガスは、排出側水分離器67、流路遮断弁69を通り、エゼクタ圧送機63で原燃料ガスと混合され、この混合ガスが供給側水分離器65及び加湿器57を経て燃料電池スタック51の燃料極53に循環される。
【0038】
また、排出側水分離器67と流路遮断弁69との間の配管71には、パージ分岐部73にて、水素をパージさせるパージ配管75が分岐接続され、パージ配管75にはパージガス遮断弁77及びパージガス触媒79がそれぞれ設けられている。
【0039】
酸化剤としての空気は、圧送機81によって加湿器57を経て燃料電池スタック1の酸化剤極55に、酸化剤入口55aから供給される。酸化剤極55の酸化剤出口55bから排出される排気は、水蒸気と液水を含み、水分離器83によって液水分が分離される。水分離器83には、水素パージ時の空気供給用の空気パージ配管85及びパージガス遮断弁87が設けてあり、水素パージ時にはパージガス触媒79に空気が供給されて外部に排出される。また、空気パージ配管85には、空気排出管89が分岐接続され、空気排出管89には空気調圧弁91が設けられている。
【0040】
更に、燃料電池スタック51の発電状態はセンサ(図示せず)で検知され、検知信号を受けて発電状態に応じて、水素圧力及び空気圧力を燃料調圧弁51及び空気調圧弁91で調整するようフィードバック制御するとともに、空気流量をコンプレッサ81の回転数により調整するようフィードバック制御する構成となっている。
【0041】
本発明では、図4に示した固体高分子電解質型燃料電池システムのコンプレッサ17並びに図5に示した水素タンク型燃料電池システムのエゼクタ圧送機63として上記したスクロール型圧縮機を用いる。上述したように、本発明のスクロール型圧縮機は、水蒸気がクランクピン側に進入した場合でも針状ころ軸受の内部にまでこの水蒸気が侵入することがなく、長期にわたり安定に作動するため、燃料電池システムも長期にわたり安定した発電が可能になる。
【0042】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0043】
(実施例1〜3、比較例1)
表1に示す配合にて、下記(1)〜(3)に示す工程によりフッ素ゴム組成物を調製し、更に試験用シートを作製した。
(1)素練り工程:表1に示す架橋剤、加硫促進助剤以外の材料をバンバリーミキサーに投入し、ミキサー温度80℃で素練りを行った。
(2)混練り工程:素練りした材料をバンバリーミキサーから取り出し、ゴム混練用の2本ロールに投入した。ロール温度を50℃に制御しながら表1に示す架橋剤、加硫促進助剤を投入し、均一になるまで切り替えし操作を行った後、シート状にした。
(3)加硫工程:170℃に加熱したホットプレスに厚さ2mm用のシート加硫金型を装着し、そこに混練り工程で得られた前記シートを載置した。そして、20分間加熱して、縦150mm,横150mm,厚さ2mmの加硫されたゴムシートを得て試験用シートとした。
【0044】
また、これらの試験用シートには、下記の条件(温度及び時間)で加熱することにより2次加硫を施した。
・実施例1:200℃/4時間
・実施例2:200℃/4時間
・実施例3:180℃/4時間
・比較例1:230℃/15時間
【0045】
【表1】
Figure 2004190812
【0046】
尚、表1中の各材料は以下の通りである。
・フッ素系ゴムA:フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体(フッ化ビニリデン量=2〜5モル%、加硫促進剤内添)、旭硝子株式会社製「AFLAS SP」
・フッ素系ゴムB:テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体、旭硝子株式会社製「AFLAS 150P」
・フッ素系ゴムC:フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体(パーオキサイド加硫系)、ダイキン工業株式会社製「ダイエルG−801」
・フッ素系ゴムD:フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体(ポリオール加硫系)、ダイキン工業株式会社製「ダイエルG−701」
・補強材:MTカーボンブラック、R.T.Vanderbilt Co.Inc.製「Thermax N−990」
・架橋剤:1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ)−ジイソプロピルベンゼン、日本油脂株式会社製「パーブチルP」
・加硫促進助剤A:MgO、協和化学工業株式会社製「キョーワマグ30」
・加硫促進助剤B:Ca(OH)2 、Rhein Chemie製「Rhenofit CF」
・加硫促進助剤C:トリアリルイソシアヌレート、日本化成株式会社「TAIC」
・加硫促進助剤D:ステアリン酸ナトリウム、和光純薬工業株式会社製「ステアリン酸ナトリウム」
【0047】
そして、各試験用シートについて、下記に示す各種物性を測定した。結果を表2に示す。
(a)硬さ試験
得られた試験用シートをJIS3号試験片の形状に打ち抜き、それを3枚重ねて、JIS K6301に基づいて硬さを測定した。
(b)引張試験
JIS3号試験片について万能型試験機により引張試験を行い、破断する引張強さ及び引張り伸びを測定した。
(c)体積変化率
オートクレーブ中でJIS3号試験片を水蒸気雰囲気にて180℃、3日間放置した後、体積変化率を測定した。
【0048】
【表2】
Figure 2004190812
【0049】
表2に示すように、本発明に従うフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体(実施例1)、テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体(実施例2)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体(実施例3)を有機過酸化物架橋した試験用シートは、引張破断強さ、引張破断伸びに優れるとともに、シール材として適度の硬さを有し、更には体積変化率も小さく耐スチーム性にも優れることがわかる。これに対し、フッ素系ゴムとしてフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン2元共重合体を用いてもポリオール架橋した場合(比較例1)は、体積膨張率が大きく、引張破断強さ及び引張破断伸びも実施例に比べると低い。また、実施例2のフッ化ビニリデンを含まないテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体及び実施例1のフッ化ビニリデンの割合が少ないフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体を用いた試験シートは、体積変化率も小さくなっている。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特定のフッ素ゴムを有機過酸化物架橋したフッ素ゴム組成物をシール材料に用いたことにより、耐スチーム性に優れたシール装置が得られ、これを備える針状ころ軸受は特に燃料電池システムに使用されるスクロール型圧縮機に好適で、クランクピン側に水蒸気が侵入した場合でも安定した作動が確保される。また、本発明のスクロール型圧縮機を具備する燃料電池システムも長期にわたる安定した発電が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る針状ころ軸受の一例(シェル型)を示す断面図である。
【図2】本発明に係る針状ころ軸受の他の例(ソリッド型)を示す断面図である。
【図3】本発明に係るスクロール型圧縮機の一例を示す断面図である。
【図4】燃料電池システムの一例(固体高分子電解質型燃料電池)の全体構成を示す図である。
【図5】燃料電池システムの他の例(水素タンク方式燃料電池)の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 固体高分子電解質膜
5 改質器
6 熱交換器
7 シフトコンバータ
8 CO除去器
9 燃料タンク
10 メタノール蒸発器
12 水タンク
13 蒸気発生器
15 加湿器
16 ターボチャージャ
17 コンプレッサ
19 燃焼器
20 燃焼器
21 冷却器
23 気水分離器
25 気水分離器
31 外輪
32 針状ころ
33 保持器
34 芯金
35 シール装置
100 スクロール型圧縮機
106 オイルシール
110 圧縮機構部
111 固定スクロール
112 旋回スクロール
120 駆動モータ部
122 モータ主軸
122a クランクピン
130 クランク機構部
133 針状ころ軸受

Claims (7)

  1. 少なくとも、外輪、針状ころ、保持器及びゴムシール装置を備える針状ころ軸受において、
    前記ゴムシール装置が、それぞれ有機過酸化物で架橋してなるフッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体及びテトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体の少なくとも1種を含有するフッ素ゴム組成物と、金属製芯金とを一体化してなることを特徴とする針状ころ軸受。
  2. フッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン2元共重合体におけるフッ化ビニリデンの割合が45〜85モル%で、ヘキサフルオロプロピレンの割合が55〜15モル%であることを特徴とする請求項1記載の針状ころ軸受からなる転がり軸受装置。
  3. フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン3元共重合体におけるフッ化ビニリデンの割合が45〜80モル%で、ヘキサフルオロプロピレンの割合が30〜10モル%で、テトラフルオロプロピレンの割合が25〜10モル%であることを特徴とする請求項1記載の針状ころ軸受からなる転がり軸受装置。
  4. フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合体におけるフッ化ビニリデンの割合が1〜30モル%で、テトラフルオロエチレンの割合が40〜70モル%で、プロピレンの割合が30〜60モル%であることを特徴とする請求項1記載の針状ころ軸受からなる転がり軸受装置。
  5. テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体におけるテトラフルオロエチレンの割合が40〜70モル%で、プロピレンの割合が30〜60モル%であることを特徴とする請求項1記載の針状ころ軸受からなる転がり軸受装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の針状ころ軸受をクランクピンの支持部に配設したことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  7. 請求項6に記載のスクロール型圧縮機を具備することを特徴とする燃料電池システム。
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