JP2004189948A - カルボキシメチルセルロース塩の製造法 - Google Patents

カルボキシメチルセルロース塩の製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】黒色炭化物の混入量が少なく、粉砕時の粉砕負荷が小さく、微粒子化が容易なカルボキシメチルセルロース(CMC)塩を製造する。
【解決手段】溶媒含有CMC塩を乾燥機へ投入して乾燥するCMC塩の製造法において、溶媒含有CMC塩の溶媒量が10〜30重量%、溶媒中の低級アルコールおよび水の組成が10:90〜50:50(重量比)であり、温度を50〜130℃とした乾燥機内に、溶媒含有カルボキシメチルセルロース塩を10〜180分で通過させ、乾燥機内で揮発する溶媒蒸気を0〜94.6kPaで吸引する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルボキシメチルセルロース(以下、「CMC」という)塩の製造法に関する。さらに詳しくは、本発明は、黒色炭化物の混入量が低減され、粉砕時の粉砕負荷が小さく、微粒子化が容易なCMC塩を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CMC塩は、たとえば、アルカリセルロースにモノクロル酢酸などを作用させて製造されている。この反応は溶媒の存在下で行なわれ、CMC塩は、溶媒を含有するスラリー状または湿綿状で得られる。スラリー状CMC塩からは、反応溶媒を回収し、洗浄することにより、精製CMC塩を得ることができる。また、湿綿状CMC塩からは、乾燥し、粉砕することにより、精製CMC塩を得ることができる。
【0003】
一般に、湿綿状CMC塩の乾燥には、加熱器により高温に保持した乾燥機内において、湿綿状CMC塩を、搬送装置を用いて投入口から取出口へ搬送しながら乾燥する伝導加熱方式、または乾燥機内に送風して湿綿状CMC塩に熱風を当てることにより乾燥する熱風加熱方式などの乾燥方法が使用される。いずれの乾燥方法においても、乾燥機内で揮発した溶媒は、乾燥機のガス孔より排出される。
【0004】
しかし、従来の乾燥方法には、湿綿状CMC塩に含有される溶媒中のアルコール量が多い場合に、乾燥後のCMC塩中にアルコールが残存するという問題があった。また、加熱乾燥時に、熱による炭化により黒色炭化物が生成し、得られるCMC塩中に黒色炭化物が混入するという問題もあった。さらに、乾燥時に一部溶解したCMC塩の粗粒子(フィルム固化品)が混在して、粉末化前の製品が硬くなるため、粉砕機で粉末化する際に、負荷が大きくなるという問題も生じていた。
【0005】
特許文献1には、乾燥機への投入温度や乾燥機内の温度などを調整することにより、CMC塩乾燥時の黒色炭化物の生成を抑制する方法が報告されている。また、特許文献2には、溶媒含有CMC塩を混錬機に通したのち、乾燥、粉砕することにより、嵩密度の高い粉末状CMC塩を得る方法について、開示されている。しかし、これらの方法は、黒色炭化物の混入量が低減され、粉砕時の粉砕負荷が小さく、微粒子化が容易なCMC塩を製造するには、不充分なものであった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−122901号公報
【特許文献2】
特開平6−107701号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、溶媒含有CMC塩を乾燥させるCMC塩の製造法において、製品に混入する黒色炭化物の量を低減させること、ならびに粉砕時の粉砕負荷が小さく、微粒子化が容易なCMC塩を製造することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、溶媒含有CMC塩を乾燥機へ投入して乾燥させるCMC塩の製造法において、
溶媒含有CMC塩の溶媒量が10〜30重量%(以下、%という)、溶媒中の低級アルコールおよび水の組成が10:90〜50:50(重量比)であり、
温度を50〜130℃とした乾燥機内に、溶媒含有CMC塩を10〜180分で通過させ、
乾燥機内で揮発する溶媒蒸気を0〜94.6kPaで吸引することを特徴とするCMC塩の製造法に関する。
【0009】
本発明のCMC塩の製造法によれば、黒色炭化物の混入量の少ないCMC塩を得ることができる。また、本発明で得られるCMC塩は、粉砕時の粉砕負荷が小さく、微粒子化が容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】
一般的なCMC塩の製造法としては、反応溶媒として水を用いる水媒法および有機溶媒を用いる溶媒法の2方法がある。水媒法と比較して溶媒法は少量のアルカリ量でアルカリセルロースを得ることができ、エーテル化反応が比較的短時間で達成される。エーテル化剤の有効利用率が高く、エーテル化剤の使用量が少なく、しかも高粘度のCMC塩を製造しやすいので、溶媒法は工業的に非常に多く実用化されている。
【0011】
本発明で製造されるCMC塩としては、CMCナトリウム塩、CMCカリウム塩、CMCリチウム塩、CMCアンモニウム塩などが含まれるが、以下、CMCナトリウム塩を代表させて説明する。
【0012】
溶媒法においては、有機溶媒として、炭素数3以下の低級アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなど)、アセトンなどが、単独で、または、混合溶媒として使用されているが、イソプロピルアルコールが最も一般的に使用されている。
【0013】
溶媒法によるCMC塩の製造法においては、含水有機溶媒中において、解砕したセルロース質原料または粉末状セルロース質原料にアルカリを作用させたのち、エーテル化させることにより、CMC塩が製造される。
【0014】
一般的なCMC塩の製造法においては、化学反応により、水溶性のセルロース質原料から、水溶液糊剤が得られる。すなわち、アルカリでセルロース質原料の結晶構造を破壊させたのち、エーテル化剤でエーテル化させることにより、CMC塩が得られる。セルロース質原料としては、リンターパルプ、針葉樹パルプ(N材)、広葉樹パルプ(L材)およびこれらの配合パルプなどが使用される。アルカリとしては、水酸化ナトリウムが使用される。また、エーテル化剤としては、モノクロル酢酸などが使用される。得られるCMC塩の粘度は、原料セルロースの重合度によりほぼ決まり、通常、1%水溶液の粘度(1%粘度)が10〜10000mPa・s程度である。エーテル化度は理論的には0〜3.0となるが、通常0.5〜2.0の範囲にある。
【0015】
溶媒法により製造したCMC塩には、反応溶媒が含まれていることから、必要に応じて、脱溶媒が実施される。脱溶媒法としては、加熱し、溶媒を揮発させて凝集させる方法、機械的にしぼる方法がある。脱溶媒したCMC塩(粗CMC塩)には、反応時の副生塩などの不純物が含まれているので、さらに精製する必要がある。精製法としては、通常、粗CMC塩に有機溶媒と水との混合溶媒を添加して、撹拌混練しながら、粗CMC塩中の副生塩を混合溶媒中に溶出させることによりCMC塩の純度を高める方法がある。
【0016】
たとえば、高純度CMCナトリウム塩については、食塩含有量が1.05%以下である場合に、食品添加物公定書、日本薬局方および飼料添加物基準に適合することになるので、粗CMCナトリウム塩の精製においては、食塩含有量を1.05%以下とすることが重要な基準となる。
【0017】
本発明においては、溶媒含有CMC塩を乾燥機へ投入し、乾燥させることにより、CMC塩を製造する。CMC塩の純度規格と適合させるのみであれば、有機溶媒の種類、使用量、組成、CMC塩に対する倍率、温度、混練時間などを調整することにより対応できるが、水不溶性黒色炭化物の混入量および残存溶媒量を低減したCMC塩を得るためには、さらに、乾燥機へ投入する溶媒含有CMC塩(たとえば、湿綿)中の溶媒の組成、乾燥機内の温度、乾燥時間および吸引圧を限定することが必要となる。
【0018】
乾燥機内で蒸発し、揮発した溶媒が凝集した液滴に、CMC塩が付着すると、固化し、長時間経過すると、乾燥機内の温度によって黒色炭化物が発生する。したがって、乾燥機内での結露を抑制することにより、黒色炭化物の生成量を低減させることができる。また、乾燥機内での結露によって、CMC塩の表面が溶解し、CMC塩の表面がコーティングされることにより、得られるCMC塩は硬くなる。そのため、乾燥機内での結露を抑制することにより、粉砕時の粉砕負荷を低減し、微粒子化を容易にすることができる。さらに、水分をCMC塩の繊維結晶中にゆきとどかせて結晶構造をゆるめることによっても、粉砕時の粉砕負荷を低減し、微粒子化を容易にすることができる。
【0019】
本発明においては、乾燥機へ投入する溶媒含有CMC塩中の溶媒量を、10〜30%、好ましくは15〜25%とすることにより、目的とするCMC塩が得られる。溶媒量が少なすぎる場合には、乾燥に要する時間が短く、必要となる乾燥熱量が乾燥機の乾燥熱量より少なくなるため、乾燥効率が低くなる。溶媒量が多すぎる場合には、乾燥時間が長くなり、必要な乾燥熱量が多くなる傾向がある。
【0020】
本発明においては、乾燥機へ投入する溶媒含有CMC塩の溶媒中の低級アルコールと水との組成が、重量比で10:90〜50:50、好ましくは20:80〜30:70である。低級アルコール量が少なすぎる場合には、過乾燥になり、黒色炭化物が多く発生する傾向があり、また、水分量が多いため、充分に乾燥できない傾向がある。一方、低級アルコール量が多すぎる場合にも、充分に乾燥できない傾向がある。すなわち、水分量が少ないため、過乾燥になり、CMC塩の表面に一部溶解したCMC塩がコーティングされ、角質化物の生成が多くなり、黒色炭化物が多く発生するとともに、表面に一部溶解したCMC塩がコーティングされるために、CMC塩に含有された低級アルコールの揮散が妨害される。また、水分量が少ない場合には、CMC塩の繊維結晶中に充分に水分がゆきとどかないため、結晶構造をゆるめることができず、得られるCMC塩は、硬い角質化CMC塩となる。
【0021】
本発明で使用される溶媒含有CMC塩に使用される低級アルコールは、主にメタノールであるが、エタノール、イソプロピルアルコールでも、または混合アルコールでもよい。低級アルコールは、CMC塩の合成に使用された溶媒をそのまま残存させたものでもよく、また、CMC塩を精製したのちに、低級アルコールと水との組成を調整して、新たに含有させることもできる。本発明においては、乾燥機へ投入する溶媒含有CMC塩の溶媒量および溶媒中の低級アルコールと水との組成を特定しているが、溶媒量および溶媒組成の調整操作を、乾燥機へ投入する前または工程途中に行なっても、支障はない。
【0022】
本発明においては、乾燥機内の温度を50〜130℃、好ましくは80〜120℃とする。温度が低すぎる場合には、乾燥が不充分となり、温度が高すぎる場合には、CMC塩の黒色炭化物が発生しやすくなる傾向がある。
【0023】
乾燥機内での乾燥時間は、10〜180分、好ましくは60〜90分である。
短時間では乾燥が不充分となり、水分がCMC塩の繊維結晶をゆるめるところまでいたらない。長時間では過乾燥になり、黒色炭化物が発生する。また、長時間乾燥して得られるCMC塩は、粉砕時の負荷軽減および微粉砕化の点で、効果が低い。
【0024】
乾燥機内で揮発した溶媒蒸気は、0〜94.5kPa、好ましくは50〜94.5kPaで吸引することにより、乾燥機内に凝集液滴が落ちないようにすることができる。吸引圧が高すぎる場合には、CMC塩が吸い込まれ、系外へ搬送されるおそれがある。
【0025】
乾燥機としては、たとえば、投入口から投入した溶媒含有CMC塩(たとえば、湿綿)を搬送して取出口から取り出せる構造を有する乾燥機が使用される。たとえば、連続式の乾燥機、バッチ方式の乾燥機が使用される。
【0026】
本発明において使用されることができる乾燥機の概略を図1に示す。図1の乾燥機は横置円筒型の乾燥機であり、横置円筒状胴体の対面する2つの底面の中心部を貫通する軸1を有し、軸1には、乾燥機内に投入したCMC塩を混合しながら搬出するための複数の回転羽根を垂直方向に有する。横置円筒状胴体の側壁の一端部の上方に投入口2を有し、他端部の下方に取出口3を有し、取出口3の上方に空気取入口4を有し、側壁の中央部の上方に吸引口(ガス孔)5を有する。吸引口5は、溶媒凝縮器6に連結している。
【0027】
たとえば、CMC塩湿綿の乾燥にあたっては、CMC塩湿綿を、投入口2から投入し、軸1の回転羽根により搬送し、取出口3から乾燥物として取り出す。この際、溶媒蒸気を、吸引口5から0〜94.5kPaで吸引し、乾燥機外へ排出し、溶媒凝縮器6で回収する。
【0028】
このようにして乾燥されたCMC塩を粉砕機にかけたのち、177μm(80#)フルイにかけてパス品を粉末製品としている。
【0029】
本発明により得られるCMC塩は、食品用増粘剤、飼料用粘結剤、土木用調泥剤、医薬用粘結剤などの用途に使用される。
【0030】
【実施例】
<溶媒含有CMCナトリウム塩の製造>
ニーダーで撹拌しながら、チップ状の無水針葉樹材(N材)の溶解パルプ200gを約5分間かけて添加し、水酸化ナトリウムを使用して、30℃で、30分間、撹拌してアルカリセルロース反応を実施し、アルカリセルロースを得た。モノクロル酢酸を含水有機溶媒(水20gおよびイソプロピルアルコール80gの混合溶媒)に溶解させた。このモノクロル酢酸溶液を25℃に温度調整したのち、10分間かけて添加し、その後、20分間撹拌した。つづいて、78℃で、120分間、エーテル化反応を実施した。反応終了後、50℃になるまで冷却し、50重量%の酢酸水溶液で中和した。
【0031】
CMCナトリウム塩の合成原単位は、実施例1〜4および比較例1〜4では、パルプ200g、水酸化ナトリウム123g(2.50モル)およびモノクロル酢酸116g(0.994モル)とし、実施例5〜8および比較例5〜8では、パルプ200g、水酸化ナトリウム79g(1.864モル)およびモノクロル酢酸82g(0.832モル)とした。
【0032】
つぎに、80〜100℃で、60〜120分間、加熱して、溶媒を蒸発させたのち、冷却し、粗CMCナトリウム塩を回収した。粗CMCナトリウム塩を8重量%のメタノール水溶液3kgに添加し、30分間、撹拌して洗浄したのち、減圧濾過機でメタノールを除いた。この操作を2回繰り返したのちに、メタノール量、イソプロピルアルコール量および水量を表1および表2に示す所定濃度に調整した混合溶媒5kgに浸し、充分なじませたのち、減圧濾過して、溶媒含有CMC塩中の溶媒量を表1および表2に示す所定量に調節した。
【0033】
<溶媒含有CMCナトリウム塩の乾燥>
得られた各溶媒含有CMCナトリウム塩(湿綿)300gを、それぞれ、50℃に調整し、吸引口5からの吸引圧力を60kPaに設定した図1に示す容量3000mlの乾燥機に投入した。乾燥機内の温度を110℃に調節し、60分間かけて乾燥させて、取出口3より取り出した。取り出したCMCナトリウム塩を試料とした。
【0034】
<CMCナトリウム塩の粉砕負荷の確認>
乾燥したCMCナトリウム塩を、5.6mm(3.5メッシュ)のフルイでフルイパスしたCMCナトリウム塩を用いた。
【0035】
粉砕負荷を明確にとらえるため、ホソカワミクロン(株)製サンプルミル(AP−S型)を使用し、粉砕ハンマーを12000kPa、粉砕スクリーンを0.5mmφとし、粉砕機の負荷を電流値(アンペア)で読み取った。
【0036】
<分析方法>
(1)水分量
試料1〜2gを秤量瓶に精秤し、105±0.2℃の乾燥機中において2時間乾燥し、乾燥したことによる減量から水分量を次式により求めた。
【0037】
水分量(重量%)=減量(g)÷試料(g)×100
【0038】
(2)1%水溶液の粘度(1%粘度)
300mlトールビーカーに約2.5gの試料を精秤し、次式により求めた1%水溶液を得るために必要な溶解水量の水を加えてガラス棒にて分散させた。
溶解水量(g)=試料(g)×(99−水分量(重量%))
水分量は前記(1)の水分量を利用した。前記水溶液を一昼夜放置後、マグネチックスターラーで約5分間撹拌し、完全な溶液としたのち、30分間、25℃の恒温水槽に入れ、溶液を25℃にしたのち、ガラス棒で穏やかにかき混ぜ、BM型粘度計に適当なローターおよびガードを取り付け、回転数60rpmで3分後の目盛りを読み取った。
1%粘度(mPa・s)=読み取り目盛り×係数
【0039】
(3)エーテル化度
試料約1gを精秤し、ろ紙に包んで磁性ルツボの中に入れ、600℃で灰化し、生成した水酸化ナトリウムを0.1Nの硫酸により、フェノールフタレインを指示薬として滴定し、中和滴定に要した硫酸量A(ml)と0.1Nの硫酸の力価f3を用いてエーテル化度を計算した。
エーテル化度=162×A×f3÷(10000−80×A×f3
【0040】
(4)黒色炭化物量
粉砕した試料約30gをボックス(表面:5cm×7cm)に入れて表面を均一化したのち、押しつけた状態で白色蛍光燈60W下で黒色炭化物数を読みとった。同一操作を3回実施し、その積算個数を黒色炭化物量(個)とした。
【0041】
(5)かさ比重
JIS K3362により、測定した。
【0042】
(6)粒子径分布
JIS Z8801により、測定した。次の7種類のフルイを使用し、7水準で測定した。
用いたフルイ フルイ目の開き
83# 180μm
93# 166μm
100# 150μm
120# 125μm
149# 100μm
200# 75μm
281# 53μm
【0043】
【表1】
Figure 2004189948
【0044】
【表2】
Figure 2004189948
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、黒色炭化物の混入量の少ないCMC塩を得ることができる。また、本発明で得られるCMC塩は、粉砕時の粉砕負荷が小さいので、微粒子化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用した乾燥機の構造の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 軸
2 投入口
3 取出口
4 空気取入口
5 吸引口
6 溶媒凝縮器
7 溶媒含有CMC塩
8 製品CMC塩

Claims (1)

  1. 溶媒含有カルボキシメチルセルロース塩を乾燥機へ投入して乾燥させるカルボキシメチルセルロース塩の製造法において、
    溶媒含有カルボキシメチルセルロース塩の溶媒量が10〜30重量%、溶媒中の低級アルコールおよび水の組成が10:90〜50:50(重量比)であり、
    温度を50〜130℃とした乾燥機内に、溶媒含有カルボキシメチルセルロース塩を10〜180分で通過させ、
    乾燥機内で揮発する溶媒蒸気を0〜94.6kPaで吸引することを特徴とするカルボキシメチルセルロース塩の製造法。
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