JP2004188958A - 緻密質セラミックスシート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押出し成形法により極薄型の緻密質な大面積のセラミックスシートを安価に大量生産する方法を提供する。
【解決手段】 平均粒径が1μm以下の極微粉末、及び平均粒径が1〜5μmの微粉末を、水系結合材及び水と混練して混練物とし、該混練物を押出し成形して乾燥し、乾燥後の相対密度が50%以上の生シートとし、該生シートを焼成することにより、焼成後の相対密度が96%以上、焼成後の体積収縮率が45%以下の緻密質セラミックスシートを製造する。
【選択図】 なし




Description

本発明は、酸化物、窒化物又は炭化物からなるセラミックスを緻密に含有してなる緻密質セラミックスシートに関し、詳しくは酸素センサーに用いるジルコニア固体電解質、燃料電池の固体電解質、インターコネクタ材料等に好適に用いることができる緻密質セラミックスシート及びその製造方法、中でも特に押出し成形によって作製するのに適した緻密質セラミックスシート及びその製造方法に関する。
ジルコニア(ZrO2)は、通常イットリア(Y23)、カルシア(CaO)、イッテルビウム(Yb23)、スカンジウム(Sc23)等で安定化することにより、酸素センサー用の固体電解質や燃料電池用の固体電解質として用いられる。
また、ランタンクロム酸化物(LaCrO3)やランタンやクロムの一部を置換したLaSrCrO3酸化物等は、固体電解質型燃料電池(SOFC)のインターコネクタ材料として用いられる。
これらの材料は平板又は円筒形状で用いられるが、最近の傾向では燃料電池では積層構造のために、薄膜平板や薄膜平板に波形やディンプル状の加工を施した材料が用いられる。また酸素センサー用のジルコニアでは応答性の速い薄膜材料が用いられる。これらの材料は薄膜で、かつ緻密質な大面積膜が要求される。
従来より、ジルコニア膜等の酸化物膜の製造方法として、押出し成形法、ドクターブレード法、テープキャスティング法、溶射法等がある。押出し成形法は安価に大面積のシート形状セラミックス体を作製するのに適した方法であるが、特に厚さが1〜2mm以下の薄い緻密質シートを作製する場合には焼成による収縮のために割れが入り易く、大面積化が困難であった(特許文献1参照)。
特開昭62−105948号公報
特に生シート膜の相対密度が低い場合には、焼成収縮が大きくなり割れの発生が特に問題となった。また相対密度にむらがある場合には、不均質な焼成収縮が起こる結果、膜に反りが発生したり、亀裂が入るといった問題があった。焼結密度を高めるために高温(例えば1700℃以上)で焼成すると、相対密度は向上するが、焼成後の収縮率が大きくなり、変形や割れの原因となった。
本発明の目的は、上記の課題を解決するためになされたものであり、押出し成形法により極薄型の緻密質な大面積のセラミックスシートを安価に大量生産する方法を提供することにある。
本発明では、平均粒径が1μm未満の極微粉末及び平均粒径が1〜5μmの微粉末を、水系結合材及び水と混練して混練物とし、該混練物を押出し成形して乾燥し、乾燥後の相対密度が50%以上の生シートとし、該生シートを焼成することにより、焼成後の相対密度が96%以上、焼成後の体積収縮率が45%以下の緻密質セラミックスシートを製造することを特徴とする。なお、「相対密度」とは、「実測密度」を「理論密度」で除した値を百分率で示した値である。
得られた生シートは、そのまま焼成あるいはプレス等で機械加工後焼成することができる。押出し成形により得られた生シート表面に機械加工により、格子状、ディンプル状、波形状等の模様を形成後、焼成することができる。
このように極微粉末と微粉末を適当な割合で混合することにより、粉末の充填率を改善し、押出し成形後の生シートの相対密度を50%以上とすることができ、焼成後の体積収縮率を抑制したまま焼成後の相対密度を向上させることができ、割れや亀裂の生じない緻密質で極薄型のシートを得ることができる。
より具体的には、極微粉末及び微粉末を水系結合材及び水と混練し、その際、極微粉末及び微粉末の平均粒径、極微粉末及び微粉末の混合比率、更には含水量を調整することにより、乾燥後の相対密度50%以上の生シートを得ることができる。そしてこのような相対密度を備えた生シートであれば、焼成収縮が小さく割れの発生を抑えることができ、たとえ相対密度にむらがあっても、焼成収縮率が小さいために膜に反りが発生したり、亀裂が入ることがない。さらには、焼結密度を高めるために高温で焼成する必要もないから、焼成後に変形や割れが発生することもなく、しかも1300℃程度の比較的低温の焼成であっても酸素センサーに用いるジルコニア固体電解質、燃料電池の固体電解質、インターコネクタ材料等に好適に用いられる緻密なセラミックスシートを得ることができる。
以上のように、本発明によれば、酸素センサーや燃料電池に用いられるジルコニア固体電解質やインターコネクタ材料として用いられるランタンクロム酸化物のような緻密質で極薄型の大面積セラミックスシートが、押出し成形法により安価に大量生産できる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に述べるが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の製造方法は、概略的には、セラミックスシートの主成分を為す「極微粉末」と、同じく主成分を為す「微粉末」と、「水」と、「水系結合材」と、その他必要に応じて他の成分とを適当な比率で混練して混練物とし、この混練物を押出し成形し、乾燥させて「生シート」を得、この生シートを焼成して「緻密質セラミックスシート」とするものである。
セラミックスシートの主成分、すなわち「極微粉末」及び「微粉末」の主成分は、ジルコニア、ランタンクロム酸化物、酸化セリウムのいずれかであればよい。
酸化セリウムとは、ジルコニアよりも酸素イオン伝導度が高く、特に酸化サマリウム(Smd23)や酸化ガドリウム(Gd23)を固溶した酸化セリウムは上記固体電解質として特に優れた特性を発揮する。
本発明において「主成分」とは、その主な機能を左右する成分の意であり、少なくともその50%以上を占める成分であるが、その他の副成分を含んでもよいという意を包含する。例えば、ジルコニアでは8〜10モル%のY23やYb23を含有することができ、また酸化セリウムは上述の通りである。
上記の「セラミックスシートの主成分」は、セラミックスシートの機能を決定する成分であって、セラミックスシートを構成するセラミックスの50%以上を占める成分の意である。
なお、上記主成分の焼結助剤として、イットリア(Y23)、アルミナ(Al23)、及びカルシア(CaO)のいずれか、或いはこれらのうちの2種類以上の組合わせから成る組成物を、上記主成分に添加させてもよい。
具体的には、イットリア(Y23)、アルミナ(Al23)、カルシア(CaO)から成る焼結助剤を、単独又は複合して、ジルコニア等の主成分+副成分に対して0.1〜1重量%添加し、ジルコニア等の焼結を促進し、焼結体の強度を高めることができる。
複合添加する焼結助剤のモル%は、Y23であれば30〜50モル%、好ましくは40モル%程度、Al23であれば5〜20モル%、好ましくは10モル%程度、CaOであれば30〜70%、好ましくは50モル%である。
「極微粉末」は、平均粒径1μm以下、特に0.1〜0.9μm、中でも特に0.1〜0.4μmであるのが好ましい。
「微粉末」は、平均粒径1〜5μm、特に1〜3μm、中でも特に1〜2μmであるのが好ましい。
別の観点から見ると、「極微粉末」の平均粒径に対して「微粉末」の平均粒径が50%以下、特に25%以下、中でも特に20%以下であるのが好ましい。
なお、本発明において「平均粒径」とは、マイクロトラックによって計測した値を意味している。
これら「極微粉末」及び「微粉末」の粒径の調製法は特に限定するものではないが、例えば粉砕法、湿式法によって微粉化して調製するこができる。
極微粉末と微粉末との混合比率は、重量比率で90:10〜50:50、特に80:20〜60:40、中でも特に80:20〜70:30とするのが好ましい。このように極微粉末と微粉末を適度な割合に混合することにより、粉末の充填率が改善され、乾燥後の相対密度が50%以上の生シートが容易に得られる。
混合比率がこの範囲以外では、例えば平均粒径1μm以下の極微粉のみを用いた場合、成形した生シートの乾燥後の相対密度を50%以上とすることは困難である。また1〜5μmの微粉末が50重量部を越えた場合にも生シートの相対密度は向上せず、また焼成後の相対密度も向上しない。
水の配合量は、主成分に対し(例えばジルコニアが主成分であればジルコニアに対し)17重量%以下、特に12〜17重量%、中でも特に12〜15重量%とするのが好ましい。水などの蒸発分を少なくすることによって、生シートの相対密度を上げることができる。よって水分量も乾燥後の相対密度を決定する要因の一つである。
水系結合材としては、エチルセルロース、メチルセルロース 、カルボキシメチルセルロースなどのセルロースエーテルが好ましく、中でもメチルセルロースが好ましい。その他、寒天、ゼラチン、デンプンなども用いることができる。
その他必要に応じて、可塑剤、その他の公知の添加物質を配合することができる。
より具体的には、極微粉末及び微粉末の混合比率を90:10〜50:50とし、かつ水の配合量を主成分に対し17重量%以下とすることにより、押出し成形後の生シートの相対密度を50%以上とすることができる。そして、このような相対密度の生シートであれば、1300〜1700℃程度の比較的低温で焼成しても焼成後の体積収縮が45%以下で、かつ焼成後の相対密度が96%以上の緻密質セラミックスシートを作製することができ、割れや亀裂の生じない緻密質極薄型シートを得ることができる。
さらに具体的に言えば、例えば平均粒径0.5μmのイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の極微粉末70重量部と、平均粒径3μmのYSZ微粉末30重量部とを用い、セルロース等の水系結合材、可塑剤等と、YSZに対し17重量%以下の水とを混練し、押出し成形すればよい。
押出し後の乾燥方法は、特に限定するものではないが、80℃を目安にして、60〜100℃の雰囲気下に24時間置くなどして乾燥させればよい。
焼成温度は、本発明の場合には、通常より低温で焼成しても緻密な薄型シートを得ることができる。具体的には1400℃程度(品温)の焼成でも可能であり、1400〜1700℃の焼成において本発明の特徴を得ることができる。
例えばYSZでは比較的低温の1500℃での焼成で96%以上の相対密度を達成できる。
本発明では、生シートの乾燥後の相対密度を50%以上、好ましくは50〜60%、特に好ましくは54〜60%とする。
生シートの乾燥後の相対密度を50%以上とすることにより、焼成後の相対密度を96%以上、焼成後の体積収縮率を45%以下にすることができる。
また、焼成後の相対密度を96%以上、好ましくは97〜100%、特に好ましくは98〜100%とし、焼成後の体積収縮率を45%以下、好ましくは42〜45%、特に好ましくは43〜44%とする。
焼成後の体積収縮率が45%以上になると、特に極薄型シートでは収縮に伴う割れが発生し易くなり、緻密体は得られるが割れの発生を抑制できない。例えば生シートの乾燥後の相対密度が42%で、焼成後の体積収縮率が56%では96%の相対密度を得られるが割れが発生し、シート形状を維持できない場合もある。
本発明による薄型シートの厚さは0.05〜2mmとするのが好ましい。厚さが50μm以下では押出し成形そのものが技術的に困難であり、厚さが2mm以上では本発明を用いなくても割れの発生頻度が少ない。
なお、押出し成形により得られた生シートはそのまま焼成することも、或いはプレス機械等で格子状、網目状、ディンプル状、波形等の凹凸加工、曲げ加工、穴空け加工、打ち抜き加工等の機械加工を施した後、焼成することもできる。
以下、本発明を実施例等に基づき具体的に説明する。
(実施例1)
イットリア安定化ジルコニア(トーソー社製)として平均粒径0.5μmの極微粉末60重量部及び平均粒径3μmの微粉末40重量部の合計100重量部を、水系結合材であるメチルセルロース4重量部、グリセリン3重量部、潤滑剤(グリース)5重量部、水12重量部とともに、高速ミキサーで30分間混練し、これを真空押出し成形機で約0.3mmのシート厚さに成形した。この生シートを10cm×20cmの大きさに切り出し、80℃で20時間乾燥した。
乾燥後のシートの重量及び寸法から得られた相対密度は55%であった。
平均粒径は、JIS−R1629(ファインセラミックス原料のレーザ回折・散乱法による粒子系分布測定法)に従って測定を行った。
相対密度は、JIS−R1634(ファインセラミックスの焼結体・開気孔率の測定方法)の煮沸法を採用して行った。
次いで、得られた生シートを1500℃(品温)で焼成してセラミックスシートを得た。
得られたセラミックスシートの寸法変化(縦横高合計の3次元寸法の変化)から体積収縮率を求めた。体積収縮率は43%であった。また焼成後の相対密度は煮沸法(JIS−R1634)により得られた嵩比重から計算により求めた結果、97%であった。焼成後のシートに割れや亀裂は観察されなかった。これらの結果を表1に示す。
(実施例2)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.5μmの極微粉末を70重量部及び平均粒径3μmの微粉末を30重量部とし、Y23=40モル%、Al23=10モル%、CaO=50モル%から成る焼結助剤0.5重量部を添加したこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例3)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.5μmの極微粉末を80重量部及び平均粒径3μmの微粉末を20重量部、水を15重量部とし、Y23=40モル%、Al23=10モル%、CaO=50モル%から成る焼結助剤0.5重量部を添加したこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例4)
ランタンクロム酸化物(LaCrO3)として、平均粒径0.5μmの極微粉末を60重量部及び平均粒径3μmの微粉末を40重量部とし、焼成温度を1600℃としたこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例5)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.1μmの極微粉末60重量部及び平均粒径1μmの微粉末40重量部の合計100重量部を用いた以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例6)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.1μmの極微粉末60重量部及び平均粒径5μmの微粉末40重量部の合計100重量部を用いた以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例7)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.9μmの極微粉末60重量部及び平均粒径1μmの微粉末40重量部の合計100重量部をを用いた以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例8)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.9μmの極微粉末60重量部及び平均粒径5μmの微粉末40重量部の合計100重量部をを用いた以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(実施例9)
酸化サマリウムを20モル%含む酸化セリウムとして、平均粒径0.5μmの極微粉末を60重量部及び平均粒径3μmの微粉末40重量部の合計100重量部を用いた以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。
(比較例1)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径3μmの微粉末を100重量部としたこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。それらの結果を表1に示す。焼成後のシートには割れは発生しなかったが、焼成後の相対密度が82%と低かった。
(比較例2)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.5μmの極微粉末を100重量部、水を14重量部とし、Y23=40モル%、Al23=10モル%、CaO=50モル%から成る焼結助剤0.5重量部を添加したこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。焼成後の相対密度は97%と高かったが、焼成後のシートに割れが発生した。
(比較例3)
イットリア安定化ジルコニアとして、平均粒径0.5μmの極微粉末を60重量部及び平均粒径3μmの微粉末を40重量部、水を18重量部とし、Y23=40モル%、Al23=10モル%、CaO=50モル%から成る焼結助剤0.5重量部を添加したこと以外、実施例1と同様にして薄型シートを作製し、その特性を調べた。これらの結果を表1に示す。焼成後の相対密度は96%と高かったが、焼成後のシートに割れが発生した。
表1に示されたように、相対密度が96%以上の緻密質で、割れのない薄型シートを押出し成形により製造するためには、極微粉末及び微粉末を組み合わせることにより生シートの相対密度を50%以上とし、焼成後の体積収縮率が45%以下となるように焼成することにより、その目的が達成されることが分かる。

Claims (8)

  1. 平均粒径が1μm未満の極微粉末及び平均粒径が1〜5μmの微粉末を、水系結合材及び水と混練して混練物とし、該混練物を押出し成形して乾燥し、乾燥後の相対密度50%以上の生シートとし、該生シートを焼成することにより、焼成後の相対密度が96%以上、焼成後の体積収縮率が45%以下の緻密質セラミックスシートとすることを特徴とする緻密質セラミックスシートの製造方法。
  2. 極微粉末と微粉末との混合比率が、重量部で90:10から50:50であることを特徴とする請求項1記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  3. 緻密質セラミックスシートの主成分が、ジルコニア、ランタンクロム酸化物、酸化セリウムのいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  4. イットリア、アルミナ及びカルシアのいずれか、或いはこれらのうちの2種類以上の組合わせから成る組成物を、焼結助剤として上記主成分に添加することを特徴とする請求項3に記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  5. 緻密質セラミックスシートの厚さが、0.05〜2mmである請求項1〜4のいずれかに記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  6. 押出し成形により得られた生シートをそのまま焼成、或いはプレス等で機械加工後に焼成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  7. 押出し成形により得られた生シート表面に格子状、ディンプル状、波形状等の模様を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の緻密質セラミックスシートの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法によって得られた緻密質セラミックスシート。



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