JP2004188546A - 平行平面研磨装置 - Google Patents

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JP2004188546A JP2002360109A JP2002360109A JP2004188546A JP 2004188546 A JP2004188546 A JP 2004188546A JP 2002360109 A JP2002360109 A JP 2002360109A JP 2002360109 A JP2002360109 A JP 2002360109A JP 2004188546 A JP2004188546 A JP 2004188546A
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Hiroshi Sugishita
寛 杉下
Katsuhiro Isawa
勝弘 石和
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Hamai Co Ltd
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Hamai Co Ltd
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Abstract

【課題】軽量小型化および加工精度の向上をともに実現する平行平面研磨装置を提供する。
【解決手段】平行平面研磨装置において、上定盤101、下定盤102、太陽歯車104および内歯歯車105は回動自在に軸支されるとともに回動子が設けられ、また、これら回動子に対向するようにベース部にそれぞれ固定子が設けられ、これら回動子および固定子により形成される上定盤駆動源3、下定盤駆動源12、太陽歯車駆動源7および内歯歯車駆動源15により上定盤101、下定盤102、太陽歯車104および内歯歯車105が回転駆動されるような平行平面研磨装置とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラッピング、ポリッシング、または、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械的研磨)などワークの研磨を行なう平行平面研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の平行平面研磨装置の一具体例として遊星歯車方式平面研磨装置の構造およびウェーハ両面のラッピング・ポリシング等の研磨工程について簡単に説明する。図5は従来技術の遊星歯車方式平行平面研磨装置の構造図、図6はキャリアの構造図である。
【0003】
遊星歯車方式平行平面研磨装置は、図5で示すように、研磨工具である上定盤101と下定盤102とを有し、これら上定盤101と下定盤102とは互いに反対方向に回転するようになされている。これら上定盤101と下定盤102との間には、キャリア103が配置されている。キャリア103は、図6で示すように、外周部が歯車状に形成され、複数個(たとえば、図6では5個)配置されるのが一般的である。このキャリア103は、単数または複数個(図6では8個)のワーク200を保持するためのワーク保持穴103aを有している。
これらキャリア103は内側にある太陽歯車104と噛み合い、さらに外側にある内歯歯車105とも噛み合っている。
【0004】
これら上定盤101、下定盤102、太陽歯車104および内歯歯車105は、それぞれの駆動源により回転駆動されるようになされている。
上定盤101は、具体的には図5で示すように、中心軸106、大歯車107、小歯車108、上定盤減速機109により、上定盤電動機110からの駆動力が上定盤101に伝達される伝達駆動系が構成されている。さらに、上定盤減速機109と上定盤電動機110とは、ベルトとプーリとにより駆動力が伝達されるようになされている。
【0005】
また、下定盤102は、下定盤回動体111、大歯車112、小歯車113、下定盤減速機114により、下定盤電動機115からの駆動力が下定盤102へ伝達される伝達駆動系が構成されている。さらに、下定盤減速機114と下定盤電動機115とは、ベルトとプーリとにより駆動力が伝達されるようになされている。
【0006】
また、太陽歯車104は、太陽歯車回動体116、大歯車117、小歯車118、太陽歯車減速機119により、太陽歯車電動機120からの駆動力が太陽歯車104へ伝達される伝達駆動系が構成されている。さらに、太陽歯車減速機119と太陽歯車電動機120とは、ベルトとプーリとにより駆動力が伝達されるようになされている。
【0007】
また、内歯歯車105は、内歯歯車回動体121、大歯車122、小歯車123、内歯歯車減速機124により、内歯歯車電動機125からの駆動力が内歯歯車105へ伝達される伝達駆動系が構成されている。さらに、内歯歯車減速機124と内歯歯車電動機125とは、ベルトとプーリとにより駆動力が伝達されるようになされている。
【0008】
このような構成を採用することで、太陽歯車104および内歯歯車105が回転駆動されるとき、キャリア103は、自転しつつ公転する。
したがって、上定盤101および下定盤102に両面が接触するワーク200は、上定盤101および下定盤102の反対方向の回転とキャリア103の自転・公転とにより、一方向に偏らずに多方向に移動する。この状態で研磨液が供給されてワーク200の上下両面を同時に研磨加工し、ワーク200を平行平面とする。従来技術による遊星歯車方式平行平面研磨装置による研磨はこのようなものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の遊星歯車方式平行平面研磨装置は、上記構成のような伝達駆動系を採用していため、以下のような問題点があった。
(1)伝達駆動系から発生する振動(特に各減速機内の歯車機構、プーリ・ベルトによるベルト伝達機構又は各回動体・中心軸と減速機との間の歯車機構による振動)に起因し、ワーク200の平行平面研磨の加工精度の向上を妨げるという問題があった。
(2)減速機、ベルト伝達機構、および歯車機構などによって装置が大型化する傾向があり、特に多量のワークを研磨できるようにする大型機においては、大型化に伴って作業面が著しく高くなってしまい、作業性を悪くするという問題があった。また、装置の大型化は各電動機のトルクを増大させるため、電動機等の大型化も避けられないという問題もあった。
このような問題は遊星歯車方式の平行平面研磨装置に限らず、例えば、片面ラップ/ポリッシ方式,CMP方式による平行平面研磨装置でも同様な問題があった。
【0010】
そこで、本発明はこれらのような問題点を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、遊星歯車方式やCMP方式の平行平面研磨装置において震動源を極力排除した駆動系を採用して、ワークの研磨面の高精度化を実現することにある。
また第2の目的は、平行平面装置研磨装置の駆動系を簡素化して装置の軽量小型化を図ることにある。
総じて、軽量小型化および加工精度の向上をともに実現する平行平面研磨装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る平行平面研磨装置は、
定盤、樹脂・布等のパッドを貼った定盤、または研磨用ペレットを貼り付けた定盤によりワークを研磨する平行平面研磨装置において、
定盤は定盤回動体を介して回動自在に軸支されるとともにこの定盤回動体に回動子が設けられ、また、これら回動子に対向するようにベース部にそれぞれ固定子が設けられ、これら回動子および固定子により形成される定盤駆動源により定盤が回転駆動されることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2記載の発明に係る平行平面研磨装置は、
ウェイトを介して取り付けられるドライブ部により回転駆動されるワークホルダと、定盤と、の間に挟み込まれた状態でワークが保持され、ワークホルダおよび定盤を回転させてワークの片面を研磨する平行平面研磨装置において、
定盤が定盤回動体とベース部との間に軸受け部が介在してベース部に回動自在に軸支されるとともに、定盤回動体に回動子が設けられ、また、これら回動子に対向するようにベース部に固定子が設けられて、回動子および固定子により形成される定盤駆動源により定盤が回転駆動されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3記載の発明に係る平行平面研磨装置は、
外周に歯面を形成するとともに回転方向に複数個のワーク保持孔を穿設したキャリアを、水平面内に配置された太陽歯車と内歯歯車との間に複数個噛合わせておき、このワーク保持孔にワークを挿入するとともにキャリアの表裏両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込んだ状態にして、太陽歯車と内歯歯車とを回転させることでキャリアを遊星運動させ、同時に下定盤および上定盤をキャリアに対して相対的に回転させてワークを研磨する平行平面研磨装置において、
上定盤に取り付けられて一体に回動する上定盤回動体と、
下定盤に取り付けられて一体に回動する下定盤回動体と、
太陽歯車に取り付けられて一体に回動する太陽歯車回動体と、
内歯歯車に取り付けられて一体に回動する内歯歯車回動体と、
上定盤回動体に取り付けられる上定盤回動子と、
下定盤回動体に取り付けられる下定盤回動子と、
太陽歯車回動体に取り付けられる太陽歯車回動子と、
内歯歯車回動体に取り付けられる内歯歯車回動子と、
上定盤回動子に対向するようベース部に取り付けられる上定盤固定子と、
下定盤回動子に対向するようベース部に取り付けられる下定盤固定子と、
太陽歯車回動子に対向するようベース部に取り付けられる太陽歯車固定子と、
内歯歯車回動子に対向するようベース部に取り付けられる内歯歯車固定子と、
を備え、
上定盤および上定盤回動体が回動自在に軸支されるとともに上定盤回動子および上定盤固定子により上定盤駆動源が形成され、
下定盤および下定盤回動体が回動自在に軸支されるとともに下定盤回動子および下定盤固定子により上定盤駆動源が形成され、
太陽歯車及び太陽歯車回動体が回動自在に軸支されるとともに太陽歯車回動子および太陽歯車固定子により太陽歯車駆動源が形成され、
内歯歯車及び内歯歯車回動体が回動自在に軸支されるとともに内歯歯車回動子および内歯歯車固定子により内歯歯車駆動源が形成され、
上定盤駆動源により上定盤が、下定盤駆動源により下定盤が、太陽歯車駆動源により下定盤が、および内歯歯車駆動源により内歯歯車がそれぞれ回転駆動されることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4記載の発明に係る平行平面研磨装置は、
請求項3に記載の平行平面研磨装置において、
上定盤、下定盤、太陽歯車若しくは内歯歯車のいずれか、いずれかの組合せ、または、すべての各回動体とベース部との間に、スラストまたはスラスト・ラジアル荷重用の動圧軸受け部が介在することを特徴とする。
【0015】
また、請求項5記載の発明に係る平行平面研磨装置は、
請求項3または請求項4に記載の平行平面研磨装置において、
前記ベース部は、冷却媒体を流通させる内部流路が形成され、上定盤駆動源、下定盤駆動源、太陽歯車駆動源、または内歯歯車駆動源による発熱を放熱することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の平行平面研磨装置の第1実施形態である遊星歯車方式平行平面研磨装置について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態の遊星歯車方式平行平面研磨装置の断面図、図2は同じく一部拡大断面図、図3は駆動源を説明する説明図である。
【0017】
遊星歯車方式平行平面研磨装置は、図1で示すように、上定盤101、下定盤102、キャリア103、太陽歯車104、内歯歯車105により研磨機構を有している。これら研磨機構は、図5,図6を用いて説明した従来技術と同じ機構であり、同じ符号を付するとともに重複する説明を省略する。
【0018】
これら上定盤101、下定盤102、太陽歯車104および内歯歯車105は、それぞれ新たな駆動源により回転駆動される点が新規な点である。
以下個々の構成について説明する。まず、上定盤101の駆動系について説明する。
上定盤101は、図1で示すように段差付き円板部1aを介して棒状の中心軸である上定盤回動体1に固定される。この上定盤回動体1は、複数(図1では3個)の軸受け部2により回動自在となるように軸支されている。なお、上側2個の軸受け部2の内輪は上定盤回動体1に固定され、外輪は太陽歯車回動体5に固定される。また、下側1個の軸受け部2の内輪は上定盤回動体1に固定され、外輪は本体4に固定される。
【0019】
この上定盤回動体1の下方には上定盤駆動源3が設けられている。この上定盤駆動源3は詳しくは軸方向空隙型駆動源であり、上定盤回動体1から突設して設けられる円板部1bに上定盤回動子3aが、また本体4上に設けられたベース部4aに、この上定盤回動子3aに対向するように上定盤固定子3bがそれぞれ設けられている。
【0020】
軸方向空隙型駆動源は、図3(a)に示すような構造を有するものであり、上定盤回動子3aと複数の上定盤固定子3bとが軸方向で上下に配置され、上定盤回動子3aと上定盤固定子3bとの間に空隙3cがある構造である。
このような駆動源として、上定盤101および上定盤回動体1を直接回動するようなダイレクトドライブ構造を採用し、従来技術で振動発生源となっていたベルト伝達機構・歯車機構をなくすことができる。
【0021】
続いて、太陽歯車104の駆動系について説明する。
太陽歯車104は、図1で示すように、太陽歯車回動体5に固定される。この太陽歯車回動体5は、複数(図1では2個)の軸受け部6により回動自在となるように軸支されている。なお、軸受け部6の内輪は太陽歯車回動体5に固定され、また、外輪は下定盤回動体8に固定される。
【0022】
この太陽歯車回動体5の下方には太陽歯車駆動源7が設けられている。この太陽歯車駆動源7は、詳しくは半径方向空隙型駆動源であり、太陽歯車回動体5に太陽歯車回動子7aが、また、本体10に設けられたベース部10aに、この太陽歯車回動子7aに対向するように太陽歯車固定子7bがそれぞれ設けられている。
【0023】
半径方向空隙型駆動源は、詳しくは、図3(b)に示すような構造を有するものであり、内周に太陽歯車回転子7aが、また、外周に複数の太陽歯車固定子7bが配置されている。
このような駆動源として太陽歯車104および太陽歯車回動体5を直接回動するようなダイレクトドライブ構造を採用し、従来技術で振動発生源となっていたベルト伝達機構・歯車機構をなくすことができる。
【0024】
続いて、下定盤102の駆動系について説明する。
下定盤102は、図1,図2で示すように下定盤回動体8に固定される。この下定盤回動体8は、複数(図1,図2では2個)の軸受け部9により回動自在となるように軸支されている。なお、軸受け部9の内輪は下定盤回動体8に固定され、また、外輪はベース部10bに固定される。
【0025】
さらに、本体10に固定されるベース部10b上に設けられた、スラスト荷重用の動圧軸受け部11によっても軸支されている。下定盤回動体8は、これら軸受け部9および動圧軸受け部11により円滑に回動するようになされている。この動圧軸受け部11は、具体的には空気圧軸受け・油圧軸受けなどを採用することができる。なお、この動圧軸受け部11は、ころ軸受けや玉軸受け等の構造であっても特に震動が発生しないように配慮された各種のラジアル、スラスト、またはラジアル・スラスト軸受けであれば使用可能である。
また、軌道レールと軌道レール上を多数の転動体を介して移動自在な摺動体とによる案内装置とすることもできる。
【0026】
この下定盤回動体8の下方には下定盤駆動源12が設けられている。この下定盤駆動源12は、詳しくは軸方向空隙型駆動源であり、下定盤回動体8に下定盤回動子12aが、また、本体10上に設けられたベース部10bに、この下定盤回動子12aに対向するように下定盤固定子12bがそれぞれ設けられている。
【0027】
軸方向空隙型駆動源である下定盤駆動源12は、先に図3(a)を用いて説明した上定盤駆動源3と同様な構造を有しているものであり、図3(a)において下定盤回動子12aおよび下定盤固定子12bという符号を付すとともに構造は同等であるとしてその重複する説明を省略する。
【0028】
なお、下定盤駆動源12は発熱を伴うが、この下定盤駆動源12の配置個所が遊星歯車方式平行平面研磨装置の比較的内部にあって放熱が困難である。そこで放熱のため、図2に示すように、ベース部10bに内部流路10cが形成され、この内部には図示しない冷却媒体(水・空気等)が循環して流れるようになされている。これにより、下定盤駆動源12の近傍において熱交換が行われて外部に熱が排出される。なお、流路の形状(例えば渦状など)については適宜選択することが可能である。
【0029】
このように駆動源として下定盤102および下定盤回動体8を直接回動するようなダイレクトドライブ構造を採用し、従来技術で振動発生源となっていたベルト伝達機構・歯車機構をなくすことができる。
【0030】
続いて、内歯歯車105の駆動系について説明する。
内歯歯車105は、図1,図2で示すように内歯歯車回動体13に固定される。本体10上に設けられたベース部10dには、図2に示すように、スラスト荷重用のスラスト軸受け部14aおよびラジアル荷重用のラジアル軸受け部14bからなる動圧軸受け部14が配置されており、この内歯歯車回動体13が回動自在に軸支される。
【0031】
この動圧軸受け部14は、具体的には空気圧軸受け・油圧軸受けなどを採用することができる。なお、この動圧軸受け部11は、ころ軸受けや玉軸受け等の構造であっても特に震動が発生しないように配慮された各種のラジアル、スラスト、またはラジアル・スラスト軸受けであれば使用可能である。
また、軌道レールと軌道レール上を多数の転動体を介して移動自在な摺動体とによる案内装置とすることもできる。
【0032】
この内歯歯車回動体13の下方には内歯歯車駆動源15が設けられている。この内歯歯車駆動源15も詳しくは軸方向空隙型駆動源であり、内歯歯車回動体13に内歯歯車回動子15aが、また、本体10上に設けられたベース部10dに、この内歯歯車回動子15aに対向するように内歯歯車固定子15bがそれぞれ設けられている。
【0033】
軸方向空隙型駆動源である内歯歯車駆動源15は、先に図3(a)を用いて説明した上定盤駆動源3と同様な構造を有しているものであり、図3(a)において内歯歯車回動子15aおよび内歯歯車固定子15bという符号を付すとともに構造が同等であるものとし、その重複説明は省略する。
【0034】
なお、内歯歯車駆動源15は発熱を伴うが、この内歯歯車駆動源15の配置個所が遊星歯車方式平行平面研磨装置の比較的内部にあって放熱が困難である。そこで放熱のため、図2に示すように、ベース部10dに内部流路10eが形成され、この内部には図示しない冷却媒体(水・空気等)が流れて循環するようになされている。これにより、内歯歯車駆動源15の近傍において熱交換が行われて外部に熱が排出される。なお、この場合も、流路の形状(渦状等)については適宜選択することが可能である。
【0035】
このように駆動源として内歯歯車105および内歯歯車回動体13を直接回動するようなダイレクトドライブ構造を採用し、従来技術で振動発生源となっていたベルト伝達機構・歯車機構をなくすことができる。
【0036】
以上、本発明の遊星歯車方式平行平面研磨装置について説明した。なお、本実施形態ではベース部10b,10dに冷却媒体を流通させる内部流路10c,10eが形成され、下定盤駆動源12および内歯歯車駆動源15による発熱を放熱するようにしているが、他のベース部4a,10aにも冷却媒体を流通させる内部流路を形成して上定盤駆動源3および太陽歯車駆動源7による発熱を放熱するようにしてもよい。これら放熱のための流体の循環系構造については適宜選択される。
【0037】
また、上定盤駆動源3、太陽歯車駆動源7、下定盤駆動源12、内歯歯車駆動源15は、それぞれ軸方向型駆動源または半径方向型駆動源の何れであっても本発明は実施可能である。
これら構成についても適宜選択される。
【0038】
続いて、本発明の平行平面研磨装置の第2実施形態である片面ラップ/ポリッシ盤,CMP等の平行平面研磨装置について図面を参照しつつ説明する。図4は本実施形態の平行平面研磨装置の断面図である。
平行平面研磨装置は、図4で示すように、定盤301、定盤回動体302、軸受け部303,中心軸304,本体305,ベース部305b、ワークホルダ306、ドライブシャフト307、ウェイト308、センターローラ309、動圧軸受け部310、定盤駆動源311を備えている。
【0039】
定盤301は定盤回動体302および中心軸304と一体に固定され、中心軸304とベース部305bとの間に軸受け303が、また、定盤回動体302とベース部305bとの間に動圧軸受け部310が介在している。これにより、定盤301、定盤回動体302および中心軸304は、ベース部305bに対して回動自在となるように軸支されている。
この動圧軸受け部310は、スラスト荷重用動圧軸受け部310aとラジアル荷重用動圧軸受け部310bとを備え、研磨時に発生するスラスト方向・ラジアル方向の荷重に対して十分対抗できるようになされている。
【0040】
この定盤回動体302の円環部302bには定盤回動子311aが設けられ、また、定盤回動子311aに対向するようにベース部305bにそれぞれ定盤固定子311bが設けられ、これら定盤回動子311aおよび定盤固定子311bにより形成される定盤駆動源311により定盤が回転駆動される。
【0041】
また、ワークホルダ306は、ウェイト308を介して取り付けられるドライブシャフト(本発明のドライブ部の一構成であり、図示しないドライブシャフト回転駆動源により回転駆動される。)307により回転駆動されるようになされている。ワークホルダ306と定盤301との間に挟み込まれた状態でワーク200が保持され、ワークホルダ306および定盤301を回転させてワーク200を研磨するようになされている。
このように構成された平行平面研磨装置では、定盤駆動源311が先に説明した空隙型駆動源(図4では半径方向空隙型駆動源)であり、従来駆動源では発生していた振動等を極力低減させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明した本発明の遊星歯車方式、または、片面ラップ/ポリッシ盤・CMP方式等の平行平面研磨装置は、特にダイレクトドライブ方式を採用することで震動源となるベルト伝達機構・歯車機構を極力排除した駆動系とすることができ、ワークの研磨面の高精度化を実現するという第1の目的を、また、駆動系を簡素化して装置の軽量小型化を図るという第2の目的をそれぞれ達成することが可能となる。
総じて、軽量小型化および加工精度の向上をともに実現する平行平面研磨装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の遊星歯車方式平行平面研磨装置の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の遊星歯車方式平行平面研磨装置の一部拡大断面図である。
【図3】駆動源を説明する説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態の平行平面研磨装置の断面図である。
【図5】従来技術の遊星歯車方式平行平面研磨装置の構造図である。
【図6】キャリアの構造図である。
【符号の説明】
1 上定盤回動体
1a 段差付き円板部
1b 円板部
2 軸受け部
3 上定盤駆動源
3a 上定盤回動子
3b 上定盤固定子
3c 空隙
4 本体
4a ベース部
5 太陽歯車回動体
6 軸受け部
7 太陽歯車駆動源
7a 太陽歯車回動子
7b 太陽歯車固定子
7c 電磁コイル
8 下定盤回動体
9 軸受け部
10 本体
10a ベース部
10b ベース部
10c 内部流路
10d ベース部
10e 内部流路
11 動圧軸受け部
12 下定盤駆動源
12a 下定盤回動子
12b 下定盤固定子
13 内歯歯車回動体
14 動圧軸受け部
14a スラスト軸受け部
14b ラジアル軸受け部
15 内歯歯車駆動源
15a 内歯歯車回動子
15b 内歯歯車固定子
101 上定盤
102 下定盤
103 キャリア
103a ワーク保持孔
104 太陽歯車
105 内歯歯車
106 中心軸
107 大歯車
108 小歯車
109 上定盤減速機
110 上定盤電動機
111 下定盤回動体
112 大歯車
113 小歯車
114 下定盤減速機
115 下定盤電動機
116 太陽歯車回動体
117 大歯車
118 小歯車
119 太陽歯車減速機
120 太陽歯車電動機
121 内歯歯車回動体
122 大歯車
123 小歯車
124 内歯歯車減速機
125 内歯歯車電動機
200 ワーク
300 定盤
302 定盤回動体
302a 円環板
303 軸受け
304 中心軸
305 本体
305b ベース部
306 ワークホルダ
307 ドライブシャフト
308 ウェイト
309 センターローラ
310 動圧軸受け部
310a スラスト荷重用動圧軸受け部
310b ラジアル荷重用動圧軸受け部
311 定盤駆動源
311a 定盤回動子
311b 定盤固定子

Claims (5)

  1. 定盤、樹脂・布等のパッドを貼った定盤、または、研磨用ペレットを貼り付けた定盤によりワークを研磨する平行平面研磨装置において、
    定盤は定盤回動体を介して回動自在に軸支されるとともにこの定盤回動体に回動子が設けられ、また、これら回動子に対向するようにベース部にそれぞれ固定子が設けられ、これら回動子および固定子により形成される定盤駆動源により定盤が回転駆動されることを特徴とする平行平面研磨装置。
  2. ウェイトを介して取り付けられるドライブ部により回転駆動されるワークホルダと、定盤と、の間に挟み込まれた状態でワークが保持され、ワークホルダおよび定盤を回転させてワークの片面を研磨する平行平面研磨装置において、
    定盤が定盤回動体とベース部との間に軸受け部が介在してベース部に回動自在に軸支されるとともに、定盤回動体に回動子が設けられ、また、これら回動子に対向するようにベース部に固定子が設けられて、回動子および固定子により形成される定盤駆動源により定盤が回転駆動されることを特徴とする平行平面研磨装置。
  3. 外周に歯面を形成するとともに回転方向に複数個のワーク保持孔を穿設したキャリアを、水平面内に配置された太陽歯車と内歯歯車との間に複数個噛合わせておき、このワーク保持孔にワークを挿入するとともにキャリアの表裏両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込んだ状態にして、太陽歯車と内歯歯車とを回転させることでキャリアを遊星運動させ、同時に下定盤および上定盤をキャリアに対して相対的に回転させてワークを研磨する平行平面研磨装置において、
    上定盤に取り付けられて一体に回動する上定盤回動体と、
    下定盤に取り付けられて一体に回動する下定盤回動体と、
    太陽歯車に取り付けられて一体に回動する太陽歯車回動体と、
    内歯歯車に取り付けられて一体に回動する内歯歯車回動体と、
    上定盤回動体に取り付けられる上定盤回動子と、
    下定盤回動体に取り付けられる下定盤回動子と、
    太陽歯車回動体に取り付けられる太陽歯車回動子と、
    内歯歯車回動体に取り付けられる内歯歯車回動子と、
    上定盤回動子に対向するようベース部に取り付けられる上定盤固定子と、
    下定盤回動子に対向するようベース部に取り付けられる下定盤固定子と、
    太陽歯車回動子に対向するようベース部に取り付けられる太陽歯車固定子と、
    内歯歯車回動子に対向するようベース部に取り付けられる内歯歯車固定子と、
    を備え、
    上定盤および上定盤回動体が回動自在に軸支されるとともに上定盤回動子および上定盤固定子により上定盤駆動源が形成され、
    下定盤および下定盤回動体が回動自在に軸支されるとともに下定盤回動子および下定盤固定子により上定盤駆動源が形成され、
    太陽歯車及び太陽歯車回動体が回動自在に軸支されるとともに太陽歯車回動子および太陽歯車固定子により太陽歯車駆動源が形成され、
    内歯歯車及び内歯歯車回動体が回動自在に軸支されるとともに内歯歯車回動子および内歯歯車固定子により内歯歯車駆動源が形成され、
    上定盤駆動源により上定盤が、下定盤駆動源により下定盤が、太陽歯車駆動源により下定盤が、および内歯歯車駆動源により内歯歯車がそれぞれ回転駆動されることを特徴とする平行平面研磨装置。
  4. 請求項3に記載の平行平面研磨装置において、
    上定盤、下定盤、太陽歯車若しくは内歯歯車のいずれか、いずれかの組合せ、または、すべての各回動体とベース部との間に、スラストまたはスラスト・ラジアル荷重用の動圧軸受け部が介在することを特徴とする平行平面研磨装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の平行平面研磨装置において、
    前記ベース部は、冷却媒体を流通させる内部流路が形成され、上定盤駆動源、下定盤駆動源、太陽歯車駆動源、または内歯歯車駆動源による発熱を放熱することを特徴とする平行平面研磨装置。
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