JPH11254302A - 両面研磨装置 - Google Patents

両面研磨装置

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JPH11254302A
JPH11254302A JP5536198A JP5536198A JPH11254302A JP H11254302 A JPH11254302 A JP H11254302A JP 5536198 A JP5536198 A JP 5536198A JP 5536198 A JP5536198 A JP 5536198A JP H11254302 A JPH11254302 A JP H11254302A
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JP
Japan
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polishing
carrier
work
wafer
holder
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Application number
JP5536198A
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English (en)
Inventor
Yoshio Nakamura
由夫 中村
Atsushi Kajikura
惇 鍛治倉
Tomoki Kanda
智樹 神田
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Fujikoshi Machinery Corp
Original Assignee
Fujikoshi Machinery Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを研磨精度よく好適に研磨できると共
に、研磨面の修正を頻繁に行うことを要せず、稼働効率
を向上させる。 【解決手段】 薄平板に透孔12aが設けられて成るキ
ャリヤ12と、キャリヤ12の透孔12a内に配された
板状のウェーハ10を、上下から挟むと共にウェーハ1
0に対して相対的に移動して研磨する研磨面14a、1
6aを有する上下の定盤14、16と、キャリヤ12
を、キャリヤ12の面と平行な面内で運動をさせ、透孔
12a内で上下の定盤14、16の間に保持されたウェ
ーハ10を運動させる運動機構とを備え、上下の定盤1
4、16の各研磨面14a、16aに、ウェーハ10を
上下から挟んで研磨する際にウェーハ10に圧接しない
ことで研磨に寄与しない切り抜き部15aを、研磨面と
しての仕事量が少ない部分に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は両面研磨装置に関す
る。両面研磨装置としては、従来から、エクスターナル
ギヤ(以下、「外歯車」という)とインターナルギヤ
(以下、「内歯車」という)を異なる角速度で回転する
ことによって、加工材料(以下、「ワーク」という)を
担持した遊星歯車に相当するキャリヤを自転させるとと
もに公転させ、そのキャリヤの上下に配された研磨面を
有する上下の定盤が、ワークを上下から挟むと共にワー
クに対して相対的に移動して研磨する遊星歯車機構を用
いたものがある。この両面研磨装置は、ラッピング装置
(ラップ盤)、またはポリシング装置として使用され、
精度が高く、両面を同時に研磨できるため加工時間が短
くて済み、半導体チップの素材となるシリコンウェーハ
等の薄物研磨加工に適している。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星歯車機構を用いたポリシング
装置の構成について、図12に基づいて説明する。11
2は上定盤、114は下定盤であり、それぞれの表面に
は研磨布(クロス)が付けられており、その研磨布によ
って研磨面が形成されている。116は外歯車、118
は内歯車である。また、120はキャリヤであり、この
キャリヤ120に穿設された透孔内にワーク121が保
持され、外歯車116と内歯車118と噛み合って回転
する。上定盤112は上定盤回し金112aに連繋さ
れ、この上定盤回し金112aから垂下したシャフト1
12bの先端にギヤ112cが設けられている。ギヤ1
12cはアイドルギヤ112dに、そのアイドルギヤ1
12dはギヤ112eに噛合している。このギヤ112
eは、スピンドル126と一体に回転すべく、スピンド
ル126と同軸に設けられている。下定盤114は、そ
の下定盤114に同軸に設けられたギヤ114aを介
し、スピンドル126に同軸に設けられたギヤ114b
に連繋している。外歯車116は、その外歯車116に
同軸に設けられたギヤ116aを介し、スピンドル12
6に同軸に設けられた伝達ギヤ116bに連繋してい
る。内歯車118は、その内歯車118に同軸に設けら
れたギヤ118aを介し、スピンドル126に同軸に設
けられた伝達ギヤ118bに連繋している。すなわち、
このポリシング装置は、一つの駆動装置によって、外歯
車116、内歯車118、上下の定盤112、114を
回転駆動させる、いわゆる4ウェイ駆動方式となってい
る。なお、スピンドル126は可変減速機132に連結
され、その可変減速機132は、ベルト136を介して
モータ134と連結されており、スピンドル126の回
転速度を制御する。
【0003】この遊星歯車機構を用いたポリシング装置
によれば、例えば、外歯車116の角速度に比べて内歯
車118の角速度の方が大きくなるようにギヤ116a
と伝達ギヤ116bの回転比、およびギヤ118aと伝
達ギヤ118bの回転比がそれぞれ設定されている場
合、外歯車116と内歯車118との間に噛合したキャ
リヤ120は、内歯車118の回転方向と同一方向(例
えば、「反時計方向」とする)に公転し、且つ時計方向
に自転する。また、下定盤114も同じく反時計方向に
回転するが、上定盤112はアイドルギヤ112dが介
在するので時計方向に回転する。なお、研磨条件に応じ
て、キャリヤ120の回転方向および回転速度等は、外
歯車116と内歯車118の角速度の設定によって変更
することができる。また、ワーク121の表裏の研磨面
へは、スラリー等を含む液状の研磨剤が供給され、その
液状の研磨剤の作用によってワーク121の研磨が好適
になされる。このポリシング装置によれば、キャリヤ1
20を複雑に運動させることができるため、研磨むらを
防止して均一にワーク121(例えば、シリコンウェー
ハ)研磨できる。従って、ワークの平坦度を向上でき
る。また、ワーク121の両面を同時に研磨できるた
め、研磨効率を向上できる。
【0004】しかしながら、上記従来の遊星歯車機構を
用いた両面研磨装置では、キャリヤ120が外歯車11
6と内歯車118の間で移動する構造になるため、最近
のシリコンウェーハ等のワーク121の大型化に対応し
にくい。すなわち、キャリヤ120の直径を、定盤の半
径より大きくすることは不可能であり、定盤の研磨面を
効率良く利用することができない。また、従来の遊星歯
車機構を用いた両面研磨装置では、複雑な歯車機構とな
っており、大型化することが難しく、大型の装置を製造
するには材料、加工、配置スペース的な問題など、様々
な面でコストが嵩んでしまう。
【0005】このため、本願出願人は、背景技術として
次のような両面研磨装置を開発してある。図8は背景技
術の説明図であり、図8(a)は平面図であり、図8
(b)は断面図である。この背景技術は、薄平板に透孔
12aが設けられて成るキャリヤ12と、そのキャリヤ
12の透孔12a内に配された板状のワークであるウェ
ーハ10を、上下から挟むと共にそのウェーハ10に対
して相対的に移動して研磨する上下の定盤14、16と
を備える両面研磨装置であって、キャリヤ12を、キャ
リヤホルダー22を介してキャリヤ12の面と平行な面
内で自転しない円運動をさせ、透孔12a内で上下の定
盤14、16の間に保持されたウェーハ10を旋回移動
させるキャリヤ円運動機構20(図3及び図4を参照)
を具備する。なお、上下の定盤14、16は、それぞれ
回転(自転)運動するように設けられている。
【0006】図8の両面研磨装置では、図9に示すよう
にウェーハ10の研磨加工によって、上下の研磨面14
a、16aが、ウェーハ10の保持される位置に対応し
て凹面状に片減りしてしまう。図9(a)は研磨加工を
始める前の上下の定盤14、16とウェーハ10の状態
を示す断面図であり、図9(b)は研磨加工を行った後
の上下の定盤14、16とウェーハ10の状態を示す断
面図である。このように、上下の研磨面14a、16a
が片減りするのは、主に、装置サイズの制約上、少数枚
数のウェーハ10を限定された大きさの定盤で加工する
ことから、ウェーハ10の配置が制約されることによっ
て生じるものであり、上下の定盤14、16は自転する
ことから、上下の研磨面14a、16aには、摩耗量の
多い部分がリング状にあらわれる。すなわち、図8の両
面研磨装置の程度に偏心した自転しない円運動によって
は、ウェーハ10の中央部付近に対応する上下の研磨面
14a、16a(半径の中央付近)について研磨に利用
される頻度が高いのに比べ、ウェーハ10の周辺に対応
すると共に半径の両端側(円の中心よりと円の外周より
の部位)に対応する上下の研磨面14a、16aについ
て研磨に利用される頻度が低いため、上記のような片減
りが発生し、その均一性が失われてしまう。このような
上下の研磨面14a、16aの使用度の差異によって、
図9(b)に示すように、ウェーハ10が凸レンズ状
(断面太鼓状)に研磨されてしまうのである。
【0007】そこで、研磨面14a、16aを平坦に修
正すべく、図10に示すように、研磨工程の後、研磨面
の修正リング62を、修正用のキャリヤ60に保持させ
て、その修正用のキャリヤ60を研磨工程のキャリヤ1
2(図8参照)と同様に運動させることで、研磨面14
a、16aのすり減っていなかった部分をすり減らす方
法が考えられる。この修正リング62は、修正用のキャ
リヤ60に大きく形成された大型の透孔60a内に配さ
れて保持されると共に、内周部にウェーハ10の径に相
当する大きさの透孔62aが形成されたリング状に形成
されており、ウェーハ10の研磨工程とは別の工程(研
磨面の修正工程)で使用される。また、修正リング62
は、ガラスやセラミック等で形成され、その表面が適度
に粗く設けられたものが、研磨面14a、16aを効率
よく修正できる。例えば、ポーラス状の素材のもので、
耐久性を考慮して、若干厚いものを利用することが考え
られる。この修正リング62によれば、図11に示すよ
うに片減りの発生した研磨面14a、16aを修正でき
る。図11(a)は研磨面の修正工程を始める前の状態
を示す断面図であり、図11(b)は研磨面の修正工程
を行った後の状態を示す断面図であるが、研磨面14
a、16aは修正リング62の作用によって平坦に修正
され、図11(b)のようにウェーハ10を平坦に研磨
できるようにすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、研磨によって劣化した研磨面14a、16aの
形状を修正(シーズニング)するために、研磨工程とは
別工程において、研磨面14aと研磨面16aとの間に
修正リング62等を入れることから、両面研磨装置の稼
働率が低下してしまうという課題があった。すなわち、
ワーク用のキャリヤ12と、修正用のキャリヤ60を入
れ替えなければならず、時間がかかってしまう。特に、
ワークを自転しない円運動をするキャリヤ12に保持さ
せて研磨することから、研磨面14a、16aが劣化し
易く、研磨面14a、16aの修正工程を頻繁にするこ
とを要し、加工効率を著しく低下させると共に、自動化
が困難になる。
【0009】そこで、本発明の目的は、ワークを研磨精
度よく好適に研磨できると共に、研磨面の修正を頻繁に
行うことを要せず、稼働効率に優れた両面研磨装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、
薄平板に透孔が設けられて成るキャリヤと、該キャリヤ
の透孔内に配された板状のワークを、上下から挟むと共
に該ワークに対して相対的に移動して研磨する研磨面を
有する上下の定盤と、前記キャリヤを、該キャリヤの面
と平行な面内で運動をさせ、前記透孔内で上下の定盤の
間に保持された前記ワ−クを運動させる運動機構とを備
える両面研磨装置であって、前記上下の定盤の各研磨面
に、前記ワークを上下から挟んで研磨する際に該ワーク
に圧接しないことで研磨に寄与しない部位を、研磨面と
しての仕事量が少ない部分に設けたことを特徴とする。
【0011】また、前記運動機構が、前記キャリヤを、
該キャリヤの面と平行な面内で自転しない円運動をさ
せ、前記透孔内で上下の定盤の間に保持された前記ワ−
クを旋回移動させるキャリヤ円運動機構であることで、
滑らかな運動でワークを好適に研磨できる。
【0012】また、前記各研磨面は上下の定盤のそれぞ
れの表面に貼着された研磨布によって形成され、前記ワ
ークに圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、前記
研磨布を切り抜いて形成された切り抜き部であること
で、簡単な構成で、研磨面の仕事量のバランスを好適に
とることができ、ワークをバランスよく研磨できる。
【0013】また、前記各研磨面は上下の定盤のそれぞ
れの表面に貼着された研磨布によって形成され、前記ワ
ークに圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、前記
上下の定盤のそれぞれの表面に形成された凹部であるこ
とによっても、研磨面の仕事量のバランスを好適にとる
ことができ、ワークをバランスよく研磨できる。また、
研磨布の貼り替えを容易に行うことができる。
【0014】また、前記キャリヤ円運動機構は、前記キ
ャリヤを保持するキャリヤホルダーと、前記上下の定盤
の軸線に平行で前記キャリヤホルダーに軸着されるホル
ダー側の軸、および該ホルダー側の軸に平行であると共
に所定の距離をおいて基体に軸着される基体側の軸を備
え、該基体側の軸を中心に前記ホルダー側の軸を旋回さ
せることでキャリヤホルダーを基体に対して自転しない
円運動をさせる偏心アームと、該偏心アームを基体側の
軸を中心に回転させる回転駆動装置とを具備すること
で、簡単な構成であるが、キャリヤホルダーに保持され
たキャリヤを好適に自転しない円運動させることができ
る。
【0015】また、前記偏心アームが複数設けられ、該
複数の偏心アームは同期して円運動するよう、前記基体
側の軸同士がタイミングチェーン等の同期手段によって
連繋されていることで、簡単な構成でキャリヤを好適且
つ安定的に運動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を添
付図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本発明の前提
となる両面研磨装置の構成について、図3及び図4に基
づいて説明する。図3は本発明にかかる両面研磨装置の
一実施例を模式的に示した斜視組み立て図であり、図4
は図3の実施例が作動している際の各構成の位置関係を
示す側断面図である。本実施例は、板状のワークである
シリコンのウェーハ10を研磨する両面研磨装置であ
り、薄平板に透孔12aが設けられて成るキャリヤ12
と、そのキャリヤ12の透孔内に配されたウェーハ10
を、上下から挟むと共にウェーハ10に対して相対的に
移動して研磨する上下の定盤14、16とを備える。上
下の定盤14、16のそれぞれの表面には、クロスと呼
ばれる研磨布14a、16aが接着によって付けられて
おり、その研磨布14a、16aによって研磨面が形成
されている。ウェーハ10は、円形であり円形の透孔1
2a内に遊嵌されており、透孔12aの中ではフリーに
自転可能なサイズになっている。キャリヤ12は、例え
ば、ガラスエポキシ板で形成され、厚さ0、8mmのウ
ェーハ10に対して厚さ0、7mm程度に設定されたも
のが一般的である。
【0017】20はキャリヤ円運動機構であり、キャリ
ヤ12を、そのキャリヤ12の面と平行な面内で運動を
させ、透孔12a内で上下の定盤14、16の間に保持
されたウェーハ10を運動させる運動機構の一例であ
る。本実施例におけるキャリヤ円運動機構20は、キャ
リヤ12を、そのキャリヤ12の面と平行な面内で自転
しない円運動をさせ、透孔12a内で保持されて上定盤
14と下定盤16とによって挟持されたウェーハ10を
旋回移動させる。すなわち、キャリヤ12の厚さを考え
ない場合に、キャリヤ12の面と同一の面内で、そのキ
ャリヤ12に自転しない円運動をさせる。このキャリヤ
円運動機構20の具体的な構成について以下に説明す
る。
【0018】22はキャリヤホルダーであり、リング状
に形成されており、キャリヤ12を保持している。ここ
で、キャリヤ12とキャリヤホルダー22とを連繋する
連繋手段50について説明する。図5は連繋手段50の
一例を示す部分断面図である。連繋手段50は、キャリ
ヤ12を、そのキャリヤ12が自転しないと共に、その
キャリヤ12の熱膨張による伸びを吸収するように、キ
ャリヤホルダー22へ連繋させることで保持させてい
る。本実施例の連繋手段50では、図5に示すように、
キャリヤホルダー22側に設けられたピン23と、ピン
23に遊嵌すべくキャリヤ12にそのキャリヤ12の熱
膨張による伸び方向(本実施例では円形のキャリヤ12
の径方向)へクリアランスが設けられて形成された穴1
2bとを備える。穴12bのクリアランスは、少なくと
もキャリヤ12の熱膨張による伸びを吸収する方向に好
適に設ければよく、例えば、長穴に形成されていればよ
い。
【0019】また、本実施例において、キャリヤ12
は、その外周縁についても熱膨張した際に好適にスライ
ドできるように、キャリヤホルダー22の内周面22a
との間にクリアランスが生じるように形成されている。
すなわち、内周面22aの内径よりもキャリヤ12の外
径が、所定の寸法小径に形成されている。そして、上述
したようにキャリヤ12の熱膨張を考慮してクリアラン
スを設けておいたキャリヤ12の穴12bを、キャリヤ
ホルダー22のピン23に嵌めることで直接的にセット
してある。このようにキャリヤ12の熱膨張による伸び
を吸収する連繋手段50を備えることで、簡単な構成で
キャリヤ12をキャリヤホルダー22に対して回り止め
をした状態に好適に連繋させることができる。これによ
り、キャリヤ12の伸びを好適に逃がして吸収すること
ができ、キャリヤ12の変形を防止できる。また、キャ
リヤ12は、キャリヤホルダー22に嵌めることで装着
する構成であるので、装着時における作業の簡素化がな
される。
【0020】次に、キャリヤホルダー22に備えられる
キャリヤ12の高さ調整機能について説明する。23a
はフランジ部であり、ピン23の中途部にワッシャー形
状に一体に設けられている。このフランジ部23aは、
キャリヤホルダー22側に設けられ、キャリヤ12を保
持すべく直接的に支持する支持部になっている。ピン2
3のフランジ部23aの下方には、ピン23をキャリヤ
ホルダー22の下段部22bに装着可能にネジ部23b
が設けられている。そのネジ部23bキャリヤホルダー
22の下段部22bに螺合する度合いを調整すること
で、フランジ部23aの高さ調整が可能に設けられてい
る。このようにフランジ部23aを設けたことで、キャ
リヤ12の高さ位置を好適に調整して、キャリヤホルダ
ー22でキャリヤ12を適切に保持することができる。
【0021】すなわち、フランジ部23aの高さを調整
すれば、下定盤16の研磨布16aが消耗して薄くなっ
た場合等、条件の変化に好適に対応でき、その下定盤1
6の研磨布16a面とほぼ同じ高さで、キャリヤ12が
撓みを生じないように好適に保持できる。従って、キャ
リヤ12を水平に好適に保持することができ、ウェーハ
10の研磨割れや、研磨精度劣化を防止することができ
る。また、フランジ部23aの表面によって、キャリヤ
12の外周面を部分的に受けることになり、キャリヤ1
2の伸縮による摺動を好適に支持することができる。す
なわち、キャリヤ12の外周面(下面)とキャリヤホル
ダー22側の上面との接地面積を小さくすることができ
るため、滑り摩擦抵抗を低減でき、キャリヤ12は好適
に摺動できる。これにより、キャリヤ12の熱等による
伸縮力が好適に開放され、キャリヤ12の歪みの発生を
防止できる。
【0022】以上の実施例では、ピン23のフランジ部
23aの高さを調整することで、キャリヤ12の支持高
さを調整したが、本発明はこれに限られないのは勿論で
あり、キャリヤ12を所定の高さに支持できる好適な手
段であれば、その構成は特に限定されるものではない。
例えば、キャリヤホルダー22自体を昇降させる機構を
設け、キャリヤ12を保持すべく支持する支持部が基本
的にキャリヤホルダー22の下段部22bの上面であっ
てもよい。なお、下段部22bの上面は、滑り性を向上
させるため、凹凸を設けてもよいのは勿論である。
【0023】次に、図3及び図4に基づいてキャリヤ円
運動機構20の他の構成について説明する。24は偏心
アームであり、上下の定盤14、16の軸線Lに平行で
キャリヤホルダー22に軸着されるホルダー側の軸24
a、およびそのホルダー側の軸24aに平行であると共
に所定の距離をおいて基体30(図4参照)に軸着され
る基体側の軸24bを備える。すなわち、クランク機構
のクランクアームと同様な機能を備えるように形成され
ている。この偏心アーム24は、本実施例では基体30
とキャリヤホルダー22との間の4ヶ所に配され、キャ
リヤホルダー22を支持すると共に、基体側の軸24b
を中心にホルダー側の軸24aを旋回させることで、キ
ャリヤホルダー22を基体30に対して自転しない円運
動をさせる。ホルダー側の軸24aは、キャリヤホルダ
ー22の外周面に突起して設けられた軸受け部22cに
回転可能に挿入されて軸着されている。これにより、キ
ャリヤ12は上下の定盤14、16の軸線Lから偏心M
して旋回(自転しない円運動)する。その円運動の半径
は、ホルダー側の軸24aと基体側の軸24bとの間隔
(偏心Mの距離)と同じであり、キャリヤ12の全ての
点が同一の小円の軌跡を描く運動となる。
【0024】また、28はタイミングチェーンであり、
各偏心アーム24の基体側の軸24bに同軸に固定され
たスプロケット25(本実施例では4個)に掛け回され
ている。このタイミングチェーン28と4個のスプロケ
ット25は、4個の偏心アーム24が同期して円運動す
るよう、4個の基体側の軸24b同士を連繋して同期さ
せる同期手段を構成している。この同期手段は、簡単な
構成であり、キャリヤ12を好適且つ安定的に運動させ
ることができる。これによって研磨精度を向上でき、ウ
ェーハの平坦度を向上できる。なお、同期手段として
は、本実施例に限られることはなく、タイミングベル
ト、またはギア等を用いてもよいのは勿論である。32
はモータ(例えば、ギャードモータ)であり、34は出
力軸に固定された出力ギヤである。出力ギア34は偏心
アーム24の基体側の軸24bに同軸に固定されたギア
26に噛合している。これにより、偏心アーム24を基
体側の軸24bを中心に回転させる回転駆動装置が構成
されている。
【0025】なお、回転駆動装置としては、各偏心アー
ム24にそれぞれ対応して配された複数のモータ(例え
ば、電動モータ)を利用することもできる。電動モータ
であれば、電気的に同期を取ることで、複数の偏心アー
ム24を同期運動させ、キャリヤ12をスムースに運動
させることができる。また、本実施例では偏心アーム2
4を4個配設した場合について説明したが、本発明はこ
れに限らず、偏心アーム24は最低3個あれば、キャリ
ヤホルダー22を好適に支持することができる。さら
に、直交する2軸の直線運動の合成によって2次元運動
を得ることができるXYテーブルの移動体と、前記キャ
リヤホルダー22とを一体化して運動できるようにすれ
ば、1個の偏心アーム24の駆動によって、キャリヤホ
ルダー22を自転しない円運動させることができる。す
なわち、XYテーブルの直交する2軸に延びるガイドに
よって案内されることで、前記移動体は自転しない運動
をするのであって、この移動体の運動をキャリヤホルダ
ー22の運動(自転しない円運動)に好適に利用でき
る。また、偏心アーム24を用いず、XYテーブルの駆
動手段、例えばX軸およびY軸のそれぞれに配されたサ
ーボモータとタイミングチェーンまたはボールネジ等か
ら成る駆動機構を利用(制御)することで、前記移動体
と一体化したキャリヤホルダー22を運動(自転しない
円運動)させることもできる。この場合は、2個のモー
タを使用することになるが、モータを制御することで円
運動の他にも自転しない種々の2次元運動を得ることが
でき、その運動をウェーハ10の研磨に利用できる。
【0026】36は下定盤回転用モータであり、下定盤
16を回転させる動力装置である。例えば、本実施例の
ように、ギャードモータを用いることができ、その出力
軸は下定盤16の回転軸に直結させてもよい。38は上
定盤回転用動力手段であり、上定盤14を回転させる。
下定盤回転用モータ36および上定盤回転用動力手段3
8は、回転方向および回転速度を自由に変更できるもの
とすれば、種々の研磨仕様に柔軟に対応できる。また、
この両面研磨装置では、キャリヤ12の透孔12a内に
配されたウェーハ10を、図2に示すように上定盤14
と下定盤16でサンドイッチにして、そのウェーハの研
磨加工がなされる。この際、ウェーハ10が挟圧される
力は、主に上定盤14側に設けられた加圧手段(図示せ
ず)による。例えば、なお、空気圧を利用し、エアバッ
ク方式で上定盤14のウェーハ10への押圧力を調整す
るようにしてもよい。空気圧を制御することで好適かつ
容易に加圧力を調整できる。なお、上定盤14側には加
圧手段の他に上定盤14を昇降動させる昇降装置40が
設けられ、ウェーハ10の給排のときなどに作動する。
【0027】次に、本発明の特徴的な構成である上下の
定盤14、16の研磨面14a、16aについて、図1
及び図2に基づいて詳細に説明する。図1(a)は研磨
面16aとウェーハ10を保持したキャリヤ12とを説
明する平面図であり、図1(b)は断面図である。ま
た、図2は図1(b)の部分拡大断面図である。本発明
では、上下の定盤14、16の各研磨面14a、16a
に、ワークであるウェーハ10を上下から挟んで研磨す
る際に、そのウェーハ10に圧接しないことで研磨に寄
与しない部位を、研磨面14a、16aとしての仕事量
が少ない部分に設けてある。すなわち、研磨面14a、
16aに、研磨時にウェーハ10に充分な圧力がかから
ないようにすることで研磨作用が低減する所、或いは研
磨時にウェーハ10に圧力がかからないようにすること
で研磨作用を全くしないない所を、研磨条件に応じて部
分的に設けられている。本実施例では、各研磨面14
a、16aは上下の定盤14、16のそれぞれの表面に
貼着された研磨布15によって形成され、ウェーハ10
に圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、研磨布1
5を切り抜いて形成された切り抜き部で15aある。こ
のような簡単な構成で、研磨面14a、16aの仕事量
のバランスを好適にとることができ、ウェーハ10をバ
ランスよく平坦に研磨できる。
【0028】切り抜き部15a形状は、研磨条件などに
合わせて変更すればよいが、ウェーハ10の外周部分の
みが当たる研磨布15の一部を、その仕事量に応じて適
宜に切り抜いくとよい。基本的には、仕事量の少ない部
分ほど切り抜き量を多くするよう、切り抜き量の勾配を
つけておけばよい。例えば、本実施例では、三角形に切
り抜かれた切り抜き部15aが、研磨面14a、16a
の外周部に外周へ行くに従って広くなる二等辺三角形状
に12個(円周等分位置)形成され、研磨面14a、1
6aの内周部に中央へ行くに従って広くなる二等辺三角
形状に8個(円周等分位置)形成されている。なお、本
発明はこれに限定されるものでなく、切り抜き部15a
の形状及び数量は、研磨条件に対応させて適宜設定すれ
ばよく、例えば、研磨面14a、16aがウェーハ10
に接触する仕事量の割合が、研磨面14a、16aの半
径方向の単位面積当たりについて等しくなるように設定
すれば、ウェーハ10が均一に研磨されて、その平坦度
が維持される。
【0029】研磨布15を切り抜くのは、研磨布15を
定盤14、16に貼った後でもよいし、貼る前でもよい
のは勿論である。また、以上の実施例では、研磨布15
を切り抜いたが、切り抜き部15aに対応する部分を予
め薄く形成した研磨布15を定盤14、16に貼って利
用してもよく、ほぼ同等の効果を得ることが可能であ
る。また、上記の実施例では、一枚の研磨布15に切り
抜き部15aを設けることで研磨面14a、16aを形
成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複
数枚の研磨布15の組み合わせで、前記切り抜き部15
aに相当する空き部を設けても良いのは勿論である。
【0030】このように、研磨面としての仕事量が少な
いため劣化することなく新鮮に保たれる部位に、研磨に
寄与しない部分を設けたため、その新鮮な研磨面でウェ
ーハ10が過度に研磨されることを防止でき、研磨面1
4a、16aを頻繁に修正しなくとも、好適な研磨がな
される。原則的に、ウェーハ10の外周部分のみが当た
る研磨布15の部分の一部がカットしてあり、その部分
ではウェーハ10の研磨されない時間が生じるため、ウ
ェーハ10の外周が過度に研磨されることを防止でき
る。いわゆる外周ダレが生じることを防止できる。従っ
て、ウェーハ10(ワーク)の研磨精度を向上させるこ
とができると共に、研磨面14a、16aを修正しなく
とも好適な研磨条件を維持でき、修正工程(シーズニン
グ)の回数を減らすことができるため、加工効率(稼働
効率)を向上できる。
【0031】次に、図6及び図7に基づいて本発明にか
かる他の実施例について説明する。図6(a)は平面図
であり、図6(b)は断面図である。また、図7は図6
(b)の部分拡大断面図である。本実施例では、各研磨
面14a、16aは上下の定盤14、16のそれぞれの
表面に貼着された研磨布15によって形成され、ウェー
ハ10に圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、上
下の定盤14、16のそれぞれの表面に形成された凹部
14b、16bによって構成されている。これによって
も、簡単な構成で、研磨面14a、16a全体の仕事量
のバランスを好適にとることができ、ウェーハ10をバ
ランスよく研磨できる。すなわち、前記実施例のように
研磨布15をカットする代わりに、定盤14、16自体
の表面にザグリを入れて凹部14b、16bを形成して
おき、その定盤14、16表面上に研磨布15を貼って
あり、凹部14b、16b上の研磨布15は定盤14、
16表面に支持されていないから、研磨面としてウェー
ハ10に圧接できないため、実質的に研磨作用に寄与し
ないのである。従って、この構成によっても、前記実施
例と同様の原理で同等の効果を得ることができる。
【0032】本実施例の上下の定盤14、16のそれぞ
れの表面に形成された凹部14b、16bのパターン
は、前記実施例と同様に形成されているが、前述したよ
うに研磨条件等に合わせて適宜設定できるのは勿論であ
る。例えば、同心円の複数の溝を設け、各溝の幅を適宜
に設定して設けてもよい。また、研磨布15は、従来の
ものと同様に一枚で定盤の表面を覆うものであり、切り
抜き等の加工を要せず、その研磨布15の貼り替えは、
容易に行うことができる。なお、研磨布15が凹部14
b、16bを覆うため、凹部14b、16bの角部が被
覆された状態になり、ウェーハ10が移動する際に引っ
掛かることを防止でき、ウェーハ10に傷がつくことを
防止できる。さらに、ウェーハ10が移動する際に引っ
掛かることを防止するには、凹部14b、16bの角部
を、C面取り、或いはRが形成されるように面取りした
状態にすればよい。また、定盤14、16に研磨作用に
寄与しない部分を設けるには、上記のように凹部14
b、16b形成することに限らず、製造上または強度的
な条件等をクリアすれば、貫通孔でもよい。貫通孔によ
れば、スラリー等の研磨剤液を排出でき、それらが滞留
することによる研磨条件の変動を防止でき、研磨条件を
均一に維持できる。
【0033】次に、本発明にかかる両面研磨装置の使用
方法の一例について説明する。先ず、キャリヤ12を運
動させないで、上定盤14と下定盤16とを回転速度の
絶対値は同じであるが反対方向へ回転させた場合を説明
する。すなわち、図3に示すように、例えば、上定盤1
4は時計回転をさせ、下定盤16は反時計回転させる。
この場合は、全く反対方向に摩擦力が作用するから、そ
の運動力が相互に相殺されて、理論的にはウェーハ10
は止まった状態で両面の研磨がなされる。但し、この場
合には、上定盤14および下定盤16では、その外周へ
向かう程その周速度が大きくなる。従って、ウェーハ1
0の上下の定盤14、16の軸線Lに対応する部分から
遠い部分ほど研磨が促進され、ウェーハ10が均一に研
磨されない。
【0034】次に、キャリヤ12を前述した構成からな
る運動機構によって、自転しない円運動をさせることに
よる研磨作用について説明する。上下の定盤14、16
の回転を考えず、キャリヤ12の自転しない円運動のみ
を考えた場合、その自転しない円運動によれば、運動を
する部材(キャリヤ12)の全ての点で全く同じ運動が
なされることになる。これは、全ての点が同一の運動と
なる意味で、一種の揺動運動であり、揺動運動の軌跡が
円になったと考えればよい。従って、自転しない円運動
をするキャリヤ12を介し、ウェーハ10を旋回移動す
れば、この運動による作用に限っていえば、ウェーハ1
0の両面は均一に研磨される。
【0035】そして、上定盤14と下定盤16の回転運
動と、キャリヤ12の自転しない円運動とを同時に作動
させた場合は、ウェーハ10が透孔12aの中で回転可
能に保持されているため、特に上定盤14と下定盤16
の回転速度の絶対値に差をつけた場合(一方の定盤に対
して他方の定盤の回転速度を速くした場合)、ウェーハ
10は、その回転速度の速い側の定盤の回転方向へ、連
れ回りする。すなわち、ウェーハ10は所定の方向へ自
転することになる。このようにウェーハ10が自転する
ことで、上定盤14および下定盤16では、その外周へ
向かう程その周速度が大きくなっているが、その影響を
なくすことができ、ウェーハ10を均一に研磨できる。
なお、ウェーハ10の両面を均一に研磨するには、上定
盤14と下定盤16の回転速度を交互に一方が速くなる
ように制御すればよい。
【0036】次に、本発明にかかる両面研磨装置の使用
方法の他の例について説明する。以上の実施例では、複
数の透孔12aが設けられ、複数のワーク(ウェーハ1
0)を同時に研磨する場合について説明したが、本発明
ではこれに限らず、例えば、キャリヤ12には大型なワ
ークが保持される透孔12aを一個のみ設け、その大型
ワークの両面を研磨する研磨装置としても利用できる。
なお、大型なワークとしては、液晶に用いる矩形状のガ
ラス板、或いは枚葉で加工されるウェーハ(円形)等の
ワークがある。この場合、大型なワークは、キャリヤ1
2の中心からその周縁近傍付近にわたってほぼ全面的に
配されることになる。このとき、キャリヤ12による自
転しない円運動を主に利用して研磨し、上定盤14およ
び下定盤16の回転速度は、研磨むらが発生しない程度
に遅くすれば、ワークの全体面について均一に且つ好適
に研磨できる。すなわち、上定盤14および下定盤16
では、周速度の違いで外周ほど研磨作用が大きくなる
が、その回転速度がキャリヤ12の自転しない円運動に
比べて非常に遅ければ、研磨作用に直接的には殆ど関与
させないようにすることができる。そして、上定盤14
および下定盤16を回転させることは、ワークに接触す
る定盤面を常に更新させ、液状の研磨剤をワークの全面
へ平均的に供給するなど、研磨作用を良好にするため、
間接的に好適に寄与できる。
【0037】以上の実施例では、連繋手段50によって
連繋され、一体に運動するキャリヤ12とキャリヤホル
ダー22が、自転しない円運動をするように、キャリヤ
円運動機構20を備える場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、一体に運動するキ
ャリヤ12とキャリヤホルダー22にかかる運動機構に
ついては、適宜選択的に設定すればよい。例えば、本発
明は、一体に運動するキャリヤ12とキャリヤホルダー
22を、自転させると共に直線往復運動させる運動機構
を備える場合にも、好適に適用できる。
【0038】以上の実施例ではポリシング装置について
説明したが、本発明はラッピング装置にも好適に適用で
きるのは勿論である。以上、本発明につき好適な実施例
を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの実施例に限
定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内
で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0039】
【発明の効果】本発明の両面研磨装置によれば、上下の
定盤の各研磨面に、ワークを上下から挟んで研磨する際
に該ワークに圧接しないことで研磨に寄与しない部位
を、研磨面としての仕事量が少ない部分に設けてあるた
め、研磨面を修正しなくとも好適な研磨条件を維持で
き、修正工程の回数を減らすことができる。従って、ワ
ークを研磨精度よく好適に研磨できると共に、研磨面の
修正を頻繁に行うことを要せず、研磨装置の稼働率を向
上できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる研磨用の定盤の一実施例を示す
説明図である。
【図2】図1の要部を示す部分拡大断面図である。
【図3】本発明にかかる両面研磨装置全体の一実施例を
示す斜視図である。
【図4】図3の実施例を示す断面図である。
【図5】キャリヤとキャリアホルダーの連繋手段の一実
施例を示す説明図である。
【図6】本発明にかかる研磨用の定盤の他の実施例を示
す説明図である。
【図7】図6の要部を示す部分拡大断面図である。
【図8】背景技術を説明する説明図である。
【図9】背景技術の作用を説明する断面図である。
【図10】他の背景技術を説明する説明図である。
【図11】他の背景技術の作用を説明する断面図であ
る。
【図12】従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 ウェーハ 12 キャリヤ 12a 透孔 14 上定盤 14a 研磨面 14b 凹部 15 研磨布 15a 切り抜き部 16 下定盤 16a 研磨面 16b 凹部 20 キャリヤ円運動機構 22 キャリヤホルダー 24 偏心アーム 24a ホルダー側の軸 24b 基体側の軸 28 タイミングチェーン 30 基体 50 連繋手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄平板に透孔が設けられて成るキャリヤ
    と、 該キャリヤの透孔内に配された板状のワークを、上下か
    ら挟むと共に該ワークに対して相対的に移動して研磨す
    る研磨面を有する上下の定盤と、 前記キャリヤを、該キャリヤの面と平行な面内で運動を
    させ、前記透孔内で上下の定盤の間に保持された前記ワ
    −クを運動させる運動機構とを備える両面研磨装置であ
    って、 前記上下の定盤の各研磨面に、前記ワークを上下から挟
    んで研磨する際に該ワークに圧接しないことで研磨に寄
    与しない部位を、研磨面としての仕事量が少ない部分に
    設けたことを特徴とする両面研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記運動機構が、前記キャリヤを、該キ
    ャリヤの面と平行な面内で自転しない円運動をさせ、前
    記透孔内で上下の定盤の間に保持された前記ワ−クを旋
    回移動させるキャリヤ円運動機構であることを特徴とす
    る請求項1記載の両面研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記各研磨面は上下の定盤のそれぞれの
    表面に貼着された研磨布によって形成され、前記ワーク
    に圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、前記研磨
    布を切り抜いて形成された切り抜き部であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の両面研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記各研磨面は上下の定盤のそれぞれの
    表面に貼着された研磨布によって形成され、前記ワーク
    に圧接しないことで研磨に寄与しない部位は、前記上下
    の定盤のそれぞれの表面に形成された凹部であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の両面研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリヤ円運動機構は、 前記キャリヤを保持するキャリヤホルダーと、 前記上下の定盤の軸線に平行で前記キャリヤホルダーに
    軸着されるホルダー側の軸、および該ホルダー側の軸に
    平行であると共に所定の距離をおいて基体に軸着される
    基体側の軸を備え、該基体側の軸を中心に前記ホルダー
    側の軸を旋回させることでキャリヤホルダーを基体に対
    して自転しない円運動をさせる偏心アームと、 該偏心アームを基体側の軸を中心に回転させる回転駆動
    装置とを具備することを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の両面研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記偏心アームが複数設けられ、該複数
    の偏心アームは同期して円運動するよう、前記基体側の
    軸同士がタイミングチェーン等の同期手段によって連繋
    されていることを特徴とする請求項5記載の両面研磨装
    置。
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