JP2004188059A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導レールの形状に工夫を加えることで、天釘に当たる遊技球の入射角を大きくすることを可能とし、遊技球が左右に跳ねて荒れる状態を少なくして遊技性を高める。
【解決手段】遊技機(10)は、遊技盤(12)の遊技領域(S1)に弧状の誘導レール(14)によって遊技球(B)を誘導する。遊技領域(S1)の側端部から上端部にかけての遊技球(B)の誘導軌道には、遊技領域(S1)の天釘(17A、17B)に向けて遊技球(B)を放出させる球放出域が設けられる。球放出域には、誘導軌道を上方側へシフトさせる膨出部(14a)が設けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するもので、詳しくは、パチンコ機、アレンジ機等の球誘導レールの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の遊技機には、遊技領域に遊技球を誘導するための誘導レールが設けられている。このような誘導レールの形状としては、従来、遊技領域の側端部から上端部にかけての遊技球の誘導軌道がほぼ円弧に近い形状になっていることが多い。
【0003】
図10に従来のパチンコ機の構成例を示す。
パチンコ機1は、遊技盤2の正面に遊技領域S1が形成されている。遊技領域S1の中央には、図柄表示パネル3が設けられ、このパネルの周囲に各種誘導釘が設けられている。遊技領域S1の図9で左側に弧状の外レール4と内レール5とが設けられる。これらのうち、遊技領域S1に遊技球を誘導する外レール4(誘導レール)は、遊技領域S1の側端部から上端部にかけての誘導軌道がほぼ円弧状になっている。
発射装置から打ち出された遊技球は、外レール4と内レール5との間の誘導通路S2を通って遊技領域S1に放出され、放物線を描いて天釘7A〜7Eに当たる。
なお、関連する先行技術としては、下記に示す特許文献1がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−239108号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のパチンコ機によると、遊技球が天釘に向けて放出される際に、誘導レールから下向きの力を受けやすいため、遊技球の放出角度が抑えられやすい。このため、図11に示すように、天釘に衝突する遊技球の入射角θ0が小さくなり、遊技球が横向きに跳ね返りやすかった。これは、図10に示すように、天釘7A〜7Eのうち、最も左側の天釘7Aを狙うときに顕著になる。
そして、このように衝突後の球が横向きに跳ね返る傾向が強くなると、そのような球はその後も左右に大きく跳ねながら落下する、いわゆる“球が荒れた”状態になる。このため、遊技領域における入賞回数が減少し、遊技としての面白さが損なわれやすいという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、誘導レールの形状に工夫を加えることで、天釘に当たる遊技球の入射角を大きくすることを可能とし、遊技球が左右に跳ねて荒れる状態を少なくして遊技性を高めるようにした遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明(第1発明)による遊技機は、
遊技盤の遊技領域に弧状の誘導レールによって遊技球を誘導するようにした遊技機において、
前記遊技領域の側端部から上端部にかけての遊技球の誘導軌道に、前記遊技領域の天釘に向けて遊技球を放出させる球放出域を設けるとともに、この球放出域には、前記誘導軌道を上方側へシフトさせる膨出部を設けたことを特徴としている。
【0008】
本発明(第1発明)の遊技機によれば、天釘を狙って遊技球を発射させると、遊技球が誘導レールの膨出部に沿って誘導される。膨出部では、遊技球が通常よりも上方側にズレた誘導軌道を通るため、遊技球がより高い位置から山なりの放物線を描いて遊技領域に放出され、より大きな入射角で天釘に衝突する。これにより、天釘に衝突した後に遊技球が左右に大きく跳ね返ることが少なくなり、遊技領域で球が荒れた状態になることを回避することができる。
なお、本明細書において、「弧状」という場合には、円弧および楕円弧以外の弓形状の曲線も含むものとする。
【0009】
本発明(第2発明)の遊技機は、前記誘導軌道が、前記遊技領域の側端部から上端部までの誘導軌道が一定の曲率半径(円弧状)であると仮定した場合における軌道よりも、径方向外側を通過することを特徴としている。
【0010】
本発明(第2発明)によれば、円弧状の軌道よりも高い位置から確実に遊技球を放出することができる。このため、遊技領域の高い位置から山なりの放物線で遊技球を天釘に衝突させることができる。
このような誘導軌道は、例えば、円弧、楕円弧等の弧状の軌道および直線状の軌道を自在に組み合わせて構成することができる。
【0011】
本発明(第3発明)による遊技機は、前記誘導軌道の側端部および上端部が、前記遊技領域の側端部から上端部にかけての遊技球の誘導軌道が一定の曲率半径(円弧状)であると仮定した場合における軌道の側端部および上端部にほぼ一致することを特徴としている。
【0012】
近年、パチンコ機等の遊技機では、演出効果の複雑化、高度化に対応するために、図柄表示装置等の役物装置が大型化する傾向にある。通常、これらの役物装置は、遊技領域のほぼ中央に配置されるため、役物装置の大型化に伴って天釘の位置を上方に移動させる必要性が高くなっている。
【0013】
しかしながら、従来の円弧状に近い誘導レールをもつ遊技機では、天釘を上方に移動させると、遊技領域の上端から天釘までの高低差が少なくなるため、遊技球が十分に下を向く前に天釘に当たることになる。このため、天釘に当たる遊技球の入射角がさらに小さくなり、球が左右に荒れる傾向が大きくなる。
この対策として、遊技球の入射角を大きくするために遊技盤のサイズを拡大することも考えられるが、遊技機本体の大きさ(外枠や前枠の寸法)は従来より定まっており、遊技機本体に脱着する遊技盤(四角状のベニヤ板)の大きさも固定される。このため、遊技盤等の拡大によって天釘の移動に対応することが困難な状況になっている。
【0014】
本発明(第3発明)によれば、誘導軌道の側端部および上端部が従来の円弧状に近い軌道(図10参照)の側端部および上端部とほぼ一致する位置に設定されるため、遊技盤の横幅および高さを一定のサイズに保ったまま、膨出部によって遊技球をより高い位置から天釘に向けて放出させることができる。これにより、天釘を上方に移動させても、比較的大きな入射角で天釘に遊技球を衝突させることができ、遊技領域で球が左右に荒れる状態を回避することができる。
すなわち、本発明(第3発明)によれば、誘導軌道の側端部および上端部の位置を規制することで、既存の遊技盤のサイズを変更することなく、役物装置の大型化に伴う天釘の移動に対応することが可能になる。
【0015】
本発明(第4発明)による遊技機は、前記遊技領域の側端部から上端部にかけて誘導軌道が、遊技球の進行方向に向かうに従って曲率半径がしだいに縮小する軌道を経由して最小曲率半径の軌道に連なり、さらに、遊技球の進行方向に向かうに従って曲率半径がしだいに拡大する軌道に連なることを特徴としている。
【0016】
誘導レールに誘導軌道を設ける場合、その軌道内に曲率半径の変化量が過大な部分があると、誘導レールから反発力を受けて遊技球の走行が不安定になるおそれもある。このような不具合は、球速が大きい場合に生じやすい。
【0017】
本発明(第4発明)によれば、遊技領域の側端部から上端部にかけて誘導軌道が一定の規則性をもって連続的に変化するものであるため、遊技球が誘導レールにスムーズに誘導され、安定した放物線で遊技領域に放出される。また、遊技球の球速が大きくなっても、遊技球の軌道がぶれにくい。
【0018】
本発明(第5発明)による遊技機は、前記膨出部の最高位置が、前記遊技領域の中心線の上端部よりも高い位置に設定されることを特徴としている。
【0019】
一般に、パチンコ機等の遊技盤は、遊技領域の中心線の上端部が最も高くなっており、天釘がその下方に配置されることが多い。このため、遊技領域の中心線の上端部よりも低い位置に膨出部があると、遊技球の放出位置を十分に高くすることができず、天釘に衝突する遊技球の入射角を十分に大きくすることができない場合もある。
【0020】
本発明(第5発明)によれば、誘導レールの膨出部が遊技領域の中心線の上端部よりもさらに高い位置まで延びているため、遊技領域のより高い位置から遊技領域の上部中央の天釘に向けて遊技球を放出することが可能になる。従って、遊技球の放物線軌道をより山なりに修正することができ、天釘に当たる入射角をさらに大きくすることが可能になる。
【0021】
本発明において、前記各発明(第1〜5発明)は、遊技領域に天釘を有する各種の遊技機に適用することができる。特に、パチンコ機、アレンジ機等のように、遊技球の流れを複数の誘導釘によって規制するタイプの遊技機に適用することが望ましい。
前記各発明(第1〜5発明)は、それぞれ単独で適用してもよいし、各発明を必要に応じて組み合わせて適用してもよい。
【0022】
本発明(第1〜5発明)において、前記誘導レールの材質や製法は問わない。例えば、金属等の帯板を曲線状に曲げて釘等で遊技盤に止めて取り付けることができる。帯板の固定位置を調節することで、膨出部の形状を自在に変化させることができる。
また、プラスチック等の枠材に曲線状の側面を設けて誘導レールとしてもよい。この場合、プレス成形、射出成形等により枠材を成形することにより、精度の高い理想的な誘導レールを量産することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の第1実施形態による遊技機を正面から見た図である。
図2に示すように、パチンコ10は、遊技盤12に遊技領域S1が設けられている。遊技領域S1の中央には、図柄表示パネル13が取り付けられる。遊技領域S1で図1左側端部には、外レール14(誘導レール)と内レール15が設けられる。遊技領域S1の下方から発射される遊技球は、外レール14と内レール15との間の誘導通路S2を通って遊技領域S1に放出される。
【0024】
遊技領域S1には、発射される遊技球Bの球数を検出するカウント装置16、小当たり入賞用のゲート18,19、遊技球Bの衝突によって回転する風車20,21、図柄表示パネル13の抽選図柄表示を開始させる始動ゲート22、大当たり時に開閉して遊技球Bの入賞を促すアタッカ装置23、遊技領域を落下した外れ球を回収する回収ゲート24等が設けられている。
遊技領域S1の各種の装置の周囲には、遊技球Bが落下する流れ方向を規制するための誘導釘が固定される。これらの誘導釘のうち、遊技領域S1の上部中央であって、図柄表示パネル13の上方位置に天釘17A〜17Eが設けられている。
【0025】
遊技機10の下部には、ハンドル26が設けられる。ハンドル26を所定の向きに回すと、発射装置から遊技球Bが誘導通路S2に向けて打ち出される。ハンドル26の操作量に応じて遊技球Bの打出力が定まる。通常、遊技を行う際には、天釘17A〜17Eのいずれかに遊技球Bが当たるように、ハンドル26の操作量が調節される。
【0026】
外レール14および内レール15は、帯板を弧状に曲げて遊技盤12に取り付けられる。帯板の長さ方向に配置される固定釘により盤面に固定される。遊技球Bは、その遠心力によって外レール14に接触しながら遊技領域S1に誘導される。すなわち、外レール14の内側に遊技球Bの誘導軌道が形成されることになる。
【0027】
内レール15の長さは、外レール14よりも短く、カウント装置16の下方位置で途切れている。ハンドル26の操作量が不十分であるときには、遊技球Bが内レール15を超えず、誘導通路S2を落下して元の発射位置に戻る。十分な打出力で遊技球を発射させると、遊技球Bが内レール15を超えて遊技領域S1に放出される。
【0028】
外レール14は、遊技領域S1の側端部から上端部にかけて遊技球Bを天釘17A〜17Eに向けて放出させる球放出域を有している。そして、この球放出域に膨出部14aが形成される。
図1に示すように、膨出部14aは、遊技領域S1の側端部と上端部とを結ぶ円弧R(図1破線)よりも、径方向外側に突き出る。すなわち、膨出部14aは、遊技球Bの誘導軌道を上方側へシフトさせるように遊技領域S1を拡大している。遊技球Bが膨出部14aに沿って誘導されると、円弧Rの軌道よりも球一個分以上高い位置を通過することになる。
【0029】
遊技領域S1の側端部および上端部には、円弧Rとほぼ一致する位置に外レール14が設けられる。つまり、遊技領域S1の幅と高さは、円弧Rの軌道をもつ従来形態の遊技盤とほぼ同じ寸法に保たれる。これにより、従来形態の遊技盤のサイズを変更することなく、遊技球Bの誘導軌道のみが上方へシフトするように修正される。
【0030】
ここで、比較形態による遊技機を図3に示した。
比較形態による遊技機30は、楕円弧状の外レール34によって誘導軌道に膨出部34aを形成している。図3に示す縦長の楕円弧Q上に外レール34が設けられている。図3に破線で示す円弧Rは、第1実施形態との比較のために遊技領域の側端部および上端部とを結ぶ円弧を描いたものである。
楕円弧Qと円弧Rとの各軌道を比較して判るように、比較形態による場合には、膨出部34aによって遊技領域S1が上方側へ拡大する。このため、遊技盤12の上部スペースが狭くなり、設計変更等の必要が生じる場合がある。
【0031】
これに対し、第1実施形態による外レールによる場合には、外レール14による誘導軌道の側端部および上端部が円弧Rの側端部および上端部にほぼ一致するために、遊技領域の高さと幅が変わらない。この結果、遊技盤の設計変更等をする必要なく、既存の遊技盤に外レール14を簡単かつ確実に取り付けることが可能になる。
【0032】
天釘17A〜17Eに向けて遊技球Bを発射する場合、例えば天釘17Aに当たるように、ハンドル26の操作量を調節すると、図4に示すように、遊技球Bが膨出部14aの内側を通過し、天釘17A〜17Eよりも高い位置から放物線を描いて遊技領域S1に放たれる。そして、図4矢印示すように、天釘17Aに衝突する。
同様に、天釘17B〜17Eに向けて遊技球Bを衝突させる場合も、膨出部14aから放物線を描くように遊技球Bが放出される。
【0033】
このように本実施形態によれば、外レール14の膨出部14aによって、従来形態よりも高い位置から遊技球Bを遊技領域S1に放出することができる。このため、遊技球Bがより大きな入射角θ1で天釘17A〜17Eに衝突する。
【0034】
天釘に対する水平方向および垂直方向の衝突力の関係を図5に示した。図5(A)は、本実施形態による衝突状態を示し、図5(B)は、従来形態による衝突状態を示している。なお、本実施形態の入射角θ1は、従来形態の入射角θ0よりも大きい。
【0035】
図5(A)に示すように、入射角θ1で天釘17Aに当たる遊技球Bの衝突力がP1であるとき、天釘17Aに対する水平方向および垂直方向の衝突力は、x1およびy1で表される。一方、図5(B)に示すように、入射角θ0で天釘17Aに当たる遊技球Bの衝突力がP0であるときは、天釘17Aに対する水平方向および垂直方向の衝突力はx0およびy0で表される。
遊技球Bの衝突力P1およびP0がほぼ等しい場合、P1=P0の関係が成り立つ。このとき、図5(A)および(B)を比較すると、x0≧x1、y0≦y1であることから判るように、本実施形態では、従来形態に比べて水平方向の衝突力が弱くなり、垂直方向により強い衝突力が作用する。すなわち、本実施形態では、従来形態よりも遊技球Bが左右方向に跳ね返りにくく、上下方向に跳ね返りやすくなることが判る。
【0036】
このように第1実施形態の遊技機10によれば、外レール14の膨出部14aによって遊技球Bをより高い位置から放出し、大きな入射角で天釘17A〜17Eに衝突させることができる。この結果、遊技球Bを上下に大きく跳ねながら遊技領域S1を落下させて遊技者を楽しませることができる。
また、遊技領域S1の高さおよび幅を変更することなく、遊技球Bの誘導軌道のみを上方側へ修正するため、既存の遊技盤の構成を最大限に生かして遊技性を向上させることが可能になる。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態を図6に示す。
第2実施形態による遊技機は、図柄表示パネルを拡大して天釘を上方に移動させたものである。
遊技機40は、遊技盤12の中央に図柄表示パネル43が設けられている。図柄表示パネル43は、第1実施形態の図柄表示パネルよりも上端が高さ方向に拡大している。図柄表示パネル43の上方には、第1実施形態の天釘よりも上側の位置に天釘47A〜47Eが設けられている。
遊技盤12、外レール14、内レール15等の構成については、前記第1実施形態と実質的に同一である。
【0038】
天釘47A〜47Eに向けて遊技球Bを発射する場合、ハンドル26の操作量を調節することで、遊技球Bの放出位置を第1実施形態よりもやや高くする。すると、遊技球Bが膨出部14aのより高い位置から放物線を描いて天釘34A〜34Bに衝突する。このとき、天釘47A〜47Eへの入射角は、第1実施形態よりも小さくなるが、図6で破線に示す円弧Rの軌道よりも十分に高い位置から遊技球Bが遊技領域S1に放出されるため、遊技球Bの左右方向への跳ね返りは大きくならない。
【0039】
このように第2実施形態によれば、外レール14に膨出部14aを設けることにより、天釘47A〜47Eを上方に移動しても、遊技球Bが左右に荒れることによる遊技性の低下を回避することができる。すなわち、図柄表示パネル43の大型化に容易に対応することができ、遊技機40の演出効果を高めやすくなる。なお、必要に応じて膨出部14aを径方向外側に拡大することで、天釘47A〜47Eに向かう遊技球Bの入射角をさらに大きくしてもよい。これにより、より大型の図柄表示パネルを遊技盤12に設けることも可能になる。
【0040】
前記第1実施形態および第2実施形態において、外レールの形状については、必要に応じて改良を加えることができる。以下の実施形態には、外レールの膨出部を変形させた例を示した。これらの実施形態は、遊技領域の大きさや天釘の配置等を考慮して採用することが可能である。
【0041】
本発明の第3実施形態を図7に示す。
第3実施形態は、二種類の楕円弧を組み合わせて外レールに膨出部を形成したものである。
遊技盤50は、遊技領域S1の側端部から上端部にかけて外レール54が設けられる。外レール54には、縦長楕円Q1および横長楕円Q2のそれぞれの弧に沿って膨出部54aが形成されている。遊技球の誘導軌道は、遊技領域S1の側端部から遊技球の進行方向に向かうに従って曲率半径がしだいに小さくなり、中間部で曲率半径を大きく変化させた最小曲率半径の軌道を経て、しだいに曲率半径が大きくなって遊技領域S1の上端部に連なる。外レール54の側端部は、曲率半径が一定である円弧Rの側端部に一致している。
【0042】
第3実施形態によれば、縦長楕円Q1および横長楕円Q2の弧状の誘導軌道によってより高い位置から遊技球を遊技領域S1に放出することができる。
また、膨出部54aが楕円弧に沿って湾曲しているので、外レール34に沿って遊技球をスムーズに誘導することができる。
さらに、外レール54の側端部が円弧Rの軌道にほぼ一致するため、遊技領域S1の幅をそのまま維持することもできる。
【0043】
本発明の第4実施形態を図8に示す。
第4実施形態は、遊技領域の中心線の上端部よりも高い位置に外レールの膨出部を形成したものである。
遊技盤60は、遊技領域S1の側端部から上端部にかけて外レール64が設けられる。外レール64には、遊技領域S1の上端を拡大する膨出部64aが形成される。膨出部64aの最高位置は、遊技領域S1の中心線の上端部よりも高い位置になっている。
遊技球の誘導軌道は、遊技領域S1の側端部から遊技球の進行方向に向かうに従って曲率半径がしだいに小さくなり、最小曲率半径の円弧Q3の軌道を経て、しだいに曲率半径が大きくなって遊技領域S1の上端部に連なる。
【0044】
第4実施形態によれば、膨出部64aが遊技領域S1の中心線の上端部よりも高い位置に設定されるため、図8に示す円弧Rの上端よりもさらに高い放物線軌道で遊技球を天釘17A〜17Eに向けて放出することができる。これにより、天釘17A〜17Eに衝突する遊技球Bの入射角度をきわめて大きくすることができ、より遊技性の高い遊技機を提供することができる。
また、第4実施形態によれば、図柄表示パネル13の大型化に伴う天釘17A〜17Eの移動にも対応しやすくなる。
さらに、遊技球の進行方向に向かうに従って外レール64の曲率半径が比較的緩やかに変化するため、外レール64に沿って遊技球をスムーズに誘導することができる。
【0045】
本発明の第5実施形態を図9に示す。
第5実施形態は、膨出部の立ち上がり部分に直線形状を採用したものである。
遊技盤70は、遊技領域S1の側端部から上端部にかけて外レール74が設けられる。外レール74には、直線状に立ち上がる膨出部74aが形成される。遊技球の誘導軌道は、膨出部74aの直線部分の先端から曲率半径が一定の円弧Q4に連なっている。
【0046】
第5実施形態によれば、膨出部74aの立ち上がり部分に直線形状を採用することにより、最短距離で遊技球を遊技領域S1の高位置まで運ぶことができる。これにより、図9で天釘17A〜17Eを中央位置から左寄りに移動させるような場合でも、天釘17A〜17Eに衝突する遊技球の入射角を大きくすることができる。
また、膨出部74aの立ち上がり部分を遊技盤の四隅部に近い位置にまで拡大することで、遊技盤の盤面をより広く使用することが可能になる。
【0047】
前記第1実施形態〜第5実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれらに限定されることなく、種々の変更が可能である。遊技盤については、天釘や図柄表示パネル等の配置を必要に応じて変更してもよい。遊技球の発射位置は、遊技領域の下方に設定する必要はなく、遊技領域の側方に設けてもよい。また、外レールおよび内レールについては、プラスチック等からなる枠材にレール面を形成したものを用いてもよい。また、前記第1実施形態〜第5実施形態では、遊技領域の左側に誘導レールを設けているが、遊技領域の右側、または遊技領域の両側に誘導レールを設けることも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技機によれば、次のような優れた効果を奏する。
(a) 遊技盤の高い位置から遊技球を放出させることができるため、天釘に当たる遊技球の入射角を大きくすることができる。
(b) 遊技球が左右に跳ね返りながら落下する状態になりにくいため、遊技性が向上する。
(c) 役物装置の大型化に伴う天釘の移動に対応しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による外レールを示す部分拡大図である。
【図2】本発明の第1実施形態による遊技機を示す正面図である。
【図3】比較形態による外レールを説明するための模式図である。
【図4】本発明の第1実施形態による遊技球の軌道を説明するための部分拡大図である。
【図5】遊技球の衝突力を説明するための図であって、(A)は、第1実施形態による天釘および遊技球を示す部分拡大図、(B)は従来形態による天釘および遊技球Bを示す部分拡大図である。
【図6】本発明の第2実施形態による遊技機を示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態による外レールを説明するための模式図である。
【図8】本発明の第4実施形態による外レールを説明するための模式図である。
【図9】本発明の第5実施形態による外レールを説明するための模式図である。
【図10】従来形態による遊技機を示す正面図である。
【図11】従来形態による遊技球の軌道を説明するための部分拡大図である。
【符号の説明】
10 遊技機
12 遊技盤
13 図柄表示パネル
14 外レール(誘導レール)
14a 膨出部
17A〜17E 天釘
B 遊技球
S1 遊技領域
S2 誘導通路
θ1 入射角

Claims (1)

  1. 遊技盤の遊技領域に弧状の誘導レールによって遊技球を誘導するようにした遊技機において、
    前記遊技領域の側端部から上端部にかけての遊技球の誘導軌道に、前記遊技領域の天釘に向けて遊技球を放出させる球放出域を設けるとともに、この球放出域には、前記誘導軌道を上方側へシフトさせる膨出部を設けたことを特徴とする遊技機。
JP2002361943A 2002-12-13 2002-12-13 遊技機 Pending JP2004188059A (ja)

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