JP2009131500A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間に亘って遊技球が返し部材に衝突し続けた場合でも、返し部材と対向する障害釘の損傷を効果的に防止することができるパチンコ機を提供する。
【解決手段】パチンコ機は、発射装置によって打ち込まれた遊技球を遊技領域の上方へ導くためのガイドレール8が遊技盤4に設置されており、そのガイドレール8の先端縁際には、打ち込まれた遊技球をはね返すための返し部材11が設置されている。当該返し部材11は、略半円柱状の固定部15から板状の衝撃吸収部16を上方に突出させた形状を有しており、固定部15には係止孔12が貫設されている。また、遊技盤4の返し部材11の設置位置には、断面十字状の柱状タブ22が突設されている。そして、返し部材11は、係止孔12に柱状タブ22を挿通させた状態で遊技盤4に設置されている。
【選択図】図3
【解決手段】パチンコ機は、発射装置によって打ち込まれた遊技球を遊技領域の上方へ導くためのガイドレール8が遊技盤4に設置されており、そのガイドレール8の先端縁際には、打ち込まれた遊技球をはね返すための返し部材11が設置されている。当該返し部材11は、略半円柱状の固定部15から板状の衝撃吸収部16を上方に突出させた形状を有しており、固定部15には係止孔12が貫設されている。また、遊技盤4の返し部材11の設置位置には、断面十字状の柱状タブ22が突設されている。そして、返し部材11は、係止孔12に柱状タブ22を挿通させた状態で遊技盤4に設置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコ機に関するものである。
通常のパチンコ機は、発射装置によって打ち込まれた遊技球を遊技領域の上方へ導くためのガイドレールが遊技盤に設置されているとともに、そのガイドレールの先端縁際に、強く打ち込まれた遊技球をはね返すための返し部材(返しゴム)が設置されている。また、パチンコ機の中には、所定のタイミングで遊技球を遊技領域の右サイドに強く打ち込むことによって特典が得られるように構成された所謂“右打ち”タイプのパチンコ機がある。かかる右打ちタイプのパチンコ機は、返しゴムに対向する位置に複数の障害釘が並べて設置されており、それらの障害釘によって、返しゴムで跳ね返された遊技球を下方へ落下させることにより、遊技球が遊技領域の左サイドを流下しないように構成されている。
ところが、そのような返しゴムと対向する位置に障害釘を並べて設置した右打ちタイプのパチンコ機においては、長期間に亘って使用すると、返しゴムによって跳ね返された遊技球を受ける障害釘が損傷してしまうことがあった。それゆえ、右打ちタイプのパチンコ機の中には、特許文献1の如く、返しゴムによって跳ね返された遊技球を所定の方向へ誘導するための誘導部材を設置したものもある。
しかしながら、上記の如く誘導部材を設置したパチンコ機は、誘導部材を設置するために盤面上に大きなスペースが必要とされる上、誘導部材に衝突した後の遊技球の流下方向が一定のものとなり易いため、遊技内容が限定されてしまう、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来のパチンコ機が有する問題点を解消し、長期間に亘って遊技球が返し部材に衝突し続けた場合でも、返し部材と対向する障害釘の損傷を効果的に防止することができる上、返し部材に衝突した後の遊技球の落下方向を制限せず、遊技内容をバラエティに富んだものとすることが可能なパチンコ機を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、発射装置によって打ち込まれた遊技球を遊技領域の上方へ導くためのガイドレールが遊技盤に設置されているとともに、打ち込まれた遊技球をはね返すための返し部材が、前記ガイドレールの先端縁際に設置されたパチンコ機であって、前記返し部材が、表面から裏面へ貫通した係止孔を設けた固定部から板状の衝撃吸収部を突出させたものであり、前記固定部の係止孔に、前記遊技盤に対して直交するように設けられた柱状ボスを挿通させた状態で設置されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記返し部材が、弾性部材によって一体的に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記柱状ボスが断面十字状に形成されているとともに、前記返し部材の前記係止孔が大径部と小径部とを有していることを特徴とするものである。
請求項1に記載のパチンコ機は、返し部材が板状の衝撃吸収部を有しているので、遊技球の返し部材への衝突時の衝撃を衝撃吸収部が効果的に低減する。したがって、長期間に亘って使用される場合でも、返し部材と対向した障害釘の損傷を効果的に防止することができる。
請求項2に記載のパチンコ機は、返し部材が弾性部材によって一体的に形成されているので、打ち込まれた遊技球が衝突した際に、返し部材の衝撃吸収部が弾性変形することによって衝撃をきわめて効果的に低減することができる。また、返し部材を非常に容易に成形することができるため、製造コストを低く抑えることが可能となる。
請求項3に記載のパチンコ機は、遊技盤に突設される柱状ボスが断面十字状のものであるとともに、返し部材の係止孔が大径部と小径部とを有しているため、係止孔と柱状ボスとの接触面積が小さいので、遊技盤への返し部材の取り付け、取り外しが非常に容易である。
以下、本発明のパチンコ機について、図面にしたがって詳細に説明する。図1は、本発明に係るパチンコ機を示したものであり、パチンコ機1は、機枠2の片側縁に、前面枠3が開閉自在に蝶着されており、前面枠3の中央よりやや上側の後方には、遊技盤4が設置されている。図2は、遊技盤4を示したものであり、遊技盤4の表面には、発射装置によって発射された遊技球を遊技盤4の上方まで導くための金属製で帯状のガイドレール8が円弧状に立設されており、当該ガイドレール8によって、略円形の遊技領域10が区画された状態になっている。そして、ガイドレール8の先端(右側上方の部分)と隣接した位置には、ガイドレール8に沿って右サイドへ跳躍した遊技球をはね返すための返し部材11が設置されている。
また、図1に示すように、遊技領域10には、図柄表示装置19、大入賞口20、入賞装置21,21・・、電飾ランプ、風車等が設置されているとともに、多数の障害釘9,9・・等が植設されている(なお、図2においては、図柄表示装置19、大入賞口20、入賞装置21,21・・、電飾ランプ、風車、障害釘9,9・・等の記載が省略されている)。一方、前面枠3の下側には、遊技球を発射装置(図示せず)へ供給するための供給皿5が設置されており、その供給皿5の右下方には、発射装置を操作するための発射ハンドル7が突設されている。
図3は、返し部材11の設置部位を示したものであり、図4は、返し部材11の設置部分の鉛直断面(図3におけるA−A線断面)を示したもの(返し部材11と遊技盤4とを別々に示したもの)である。また、図5は、返し部材11の斜視説明図である。返し部材11は、シリコーンゴムによって一体的に成形されている。そして、略半円柱状の固定部15から板状の衝撃吸収部16を上方に突出させた形状になっており、約14mmの厚さ(=衝撃吸収部16の幅)を有している。
固定部15の略中央には、係止孔12が穿設されている。係止孔12は、略円柱状であり、固定部15の表面から裏面へと貫通した状態になっている。そして、図4(a)の如く、係止孔12の内壁には、複数本の溝が刻設されており、大径部13および小径部14が形成された状態になっている。なお、小径部14、大径部13の直径は、それぞれ、約6.0mm、約6.5mmになっている。
また、衝撃吸収部16は、厚さ約2.5mmで高さが15mmの扁平な直方体状に形成されている(なお、衝撃吸収部16の幅は、上記の如く約14mmである)。当該衝撃吸収部16の内面は、固定部15の上端面(上側のフラットな面)と約55°の角度を成した状態になっている。加えて、衝撃吸収部16の板面は、係止孔12の中心とずれた状態になっている。
一方、返し部材11の設置部分においては、遊技盤4の表面に、柱状ボス22が立設されている(遊技盤4の盤面に一体的に設けられている)。図6は、図4(b)におけるB−B線断面を示したものであり、上側の柱状ボス22は、十字状の断面を有している。そして、幅(図6におけるa)、高さ(図6におけるb)がいずれも約6.1mmになっている。そして、返し部材11は、係止孔12内に、柱状ボス22を差し込んだ状態で、ガイドレール8の端縁際に設置されている。
上記の如く構成されたパチンコ機1においては、発射ハンドル7の回動操作によって発射装置(図示せず)から遊技球が発射され、発射された遊技球が所定の入賞装置21に入賞した場合に、内部に設置された制御装置において抽選が実行され、抽選の結果、「大当たり」になった場合には、図柄表示装置19に所定の「大当たり図柄」が表示された後に、右サイドに設置された入賞装置21に入賞することを条件として、大入賞口20が所定回数だけ断続的に開成する。したがって、遊技者は、「大当たり」が発生した場合には、発射ハンドル7を大きく回動させて遊技球を強く発射して右サイドの入賞装置21に入賞させることによって、多くの賞品球を獲得することができる。
そして、そのように遊技者が所謂“右打ち”を実施した場合には、打ち込まれた遊技球が返し部材11に衝突するが、その際に、返し部材11は、衝撃吸収部16が大きく弾性変形する(先端側が右方向に折れ曲がる)ことによって遊技球による衝撃を効果的に低減する。そのため、対向する(隣接する)障害釘9が損傷する、という事態が起こらない。
パチンコ機1は、上記の如く、返し部材11が、表面から裏面へ貫通した係止孔12を設けた固定部15から板状の衝撃吸収部16を突出させたものであり、固定部15の係止孔12に、遊技盤4に突設された柱状ボス22を挿通させた状態で設置されているので、遊技球の返し部材11への衝突時の衝撃を、衝撃吸収部16が効果的に低減する。したがって、長期間に亘って使用される場合でも、返し部材11と対向した障害釘9の損傷を効果的に防止することができる。
また、パチンコ機1は、返し部材11が弾性部材(シリコーンゴム)によって一体的に形成されているので、打ち込まれた遊技球が衝突した際に、返し部材11の衝撃吸収部16が弾性変形することによって衝撃をきわめて効果的に低減することができる。加えて、返し部材11を非常に容易に成形することができるため、製造コストが安価である。
さらに、パチンコ機1は、柱状ボス22が断面十字状に形成されており、返し部材11の係止孔12が大径部13と小径部14とを有している。したがって、係止孔12と柱状ボス22との接触面積が小さいので、遊技盤4への返し部材11の取り付け、取り外しが非常に容易である。
なお、本発明のパチンコ機の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、機枠、前面枠、遊技盤、供給皿、発射ハンドル、ガイドレール、返し部材等の形状、構造、材質等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
たとえば、返し部材は、上記実施形態の如く、一体的に成形されたものに限定されず、固定部と衝撃吸収部とを別々に形成した後に組み付けたもの等でも良い。また、返し部材は、上記実施形態の如く、シリコーンゴムによって形成されたものに限定されず、合成ゴム、天然ゴム等の他の弾性素材によって形成されたもの等に変更することも可能である。加えて、返し部材を合成ゴムによって形成する場合には、合成ゴムとして、アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム NBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(U)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、エピクリルヒドリンゴム(CO,ECO)、クロロプレンゴム(CR)、シリコーンゴム(Q)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、フッ素ゴム(FKM)等を好適に用いることができる。加えて、合成ゴムや天然ゴム等と他の弾性素材とを組み合わせた複合素材によって、返し部材を形成することも可能である。
加えて、返し部材は、金属製の固定部に、合成樹脂製の衝撃吸収部を組み付けたもの等に変更することも可能である。さらに、1つの係止孔を利用して遊技盤に設置するものに限定されず、複数の係止孔を利用して遊技盤に設置するものでも良い。加えて、上記実施形態の如く、略半円柱状の固定部を有するものに限定されず、円柱状等の固定部を有するもの等に変更することも可能である。
また、返し部材は、上記実施形態の如く、衝撃吸収部の内面と固定部の上面とのなす角が55°に調整されているものに限定されず、衝撃吸収部の内面と固定部の上面とのなす角を必要に応じて適宜変更することができる。なお、衝撃吸収部の内面と固定部の上面とのなす角を40°以上70°未満に調整した場合には、良好な緩衝効果が得られるとともに、遊技球の衝突時に衝撃吸収部が大きく曲がりすぎないため、返し部材の耐久性が良好なものとなる、というメリットがある。
さらに、返し部材は、上記実施形態の如く、衝撃吸収部の厚みが2.5mmに調整されているものに限定されず、衝撃吸収部の厚みを必要に応じて適宜変更することができる。なお、衝撃吸収部の厚みを薄くすることによって、返し部材は、遊技球による衝撃をより吸収し易いものとなる。また、衝撃吸収部の厚さを1.5mm以上3.5mm未満に調整した場合には、返し部材は、良好な緩衝効果と良好な耐久性とを兼備したものとなる。
また、遊技盤は、上記実施形態の如く、返し部材によって跳ね返された遊技球が種々の方向へ流下するように構成されたものに限定されず、図7の如く、返し部材11の近傍に遊技部材(遊技盤面と直交する外周面を有するもの)が設けられており、跳ね返された遊技球の流下方向が一定となるように構成されたものに変更することも可能である。かかる構成を採用した場合には、右打ちタイプのパチンコ機を設計し易くなる、というメリットがある。
一方、返し部材を係着する柱状ボスは、上記実施形態の如く、直接的に遊技盤に立設したものに限定されず、図8の如く、返し部材11の外面(遊技盤4側と反対の面)を覆うコーナー飾り等の遊技部材24を遊技盤4に設けるとともに、その遊技部材24の遊技盤4と対向した内面に、遊技盤4面に対して直交するように柱状ボス25を突設することも可能である。
1・・パチンコ機
4・・遊技盤
7・・発射ハンドル
8・・ガイドレール
9・・障害釘
10・・遊技領域
11・・返し部材
12・・係止孔
13・・大径部
14・・小径部
15・・固定部
16・・衝撃吸収部
22・・柱状ボス
4・・遊技盤
7・・発射ハンドル
8・・ガイドレール
9・・障害釘
10・・遊技領域
11・・返し部材
12・・係止孔
13・・大径部
14・・小径部
15・・固定部
16・・衝撃吸収部
22・・柱状ボス
Claims (3)
- 発射装置によって打ち込まれた遊技球を遊技領域の上方へ導くためのガイドレールが遊技盤に設置されているとともに、打ち込まれた遊技球をはね返すための返し部材が、前記ガイドレールの先端縁際に設置されたパチンコ機であって、
前記返し部材が、表面から裏面へ貫通した係止孔を設けた固定部から板状の衝撃吸収部を突出させたものであり、前記固定部の係止孔に、前記遊技盤に対して直交するように設けられた柱状ボスを挿通させた状態で設置されていることを特徴とするパチンコ機。 - 前記返し部材が、弾性部材によって一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 前記柱状ボスが断面十字状に形成されているとともに、前記返し部材の前記係止孔が大径部と小径部とを有していることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007311014A JP2009131500A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007311014A JP2009131500A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | パチンコ機 |
Publications (1)
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ID=40864034
Family Applications (1)
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JP2007311014A Pending JP2009131500A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | パチンコ機 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011045633A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Fujishoji Co Ltd | 弾球遊技機 |
JP2013198778A (ja) * | 2013-07-04 | 2013-10-03 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2013240642A (ja) * | 2013-07-18 | 2013-12-05 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
Citations (3)
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JPH08111960A (ja) * | 1994-10-10 | 1996-04-30 | Mabuchi Motor Co Ltd | 振動発生用小型モータ及びその振動子の製造方法 |
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JP2005212567A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Oi Seisakusho Co Ltd | サンルーフ用リッドのカバー取付構造 |
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2007
- 2007-11-30 JP JP2007311014A patent/JP2009131500A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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