JP2004185612A - 操作履歴利用システム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 端末家電機器101、サーバ家電機器(ユーザサーバ)102、アプリケーションサーバ103がネットワークにより相互に接続されて構成される操作履歴利用システムであって、端末家電機器101には、ユーザが操作した機器、操作内容、操作した時間を組にして操作履歴として記録するデバイスエージェント201が、サーバ家電機器102には、デバイスエージェント201から所定のタイミングで送信される操作履歴を受け付けて一元管理するユーザエージェント202が、アプリケーションサーバ103には、ユーザエージェント202に対して操作履歴に関する問い合わせを行うことにより、ユーザの嗜好などを考慮したサービスを提供するサービスコンシェルジェ203がそれぞれ搭載される。
【選択図】 図1
Description
また、本発明は、単一の機器だけでなく、複数の機器の操作履歴を有効に利用して機器の自動制御や情報提供等の適切なサービスをユーザに提供することを第2の目的とする。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明に係る操作履歴利用システムは、前記操作履歴利用システムが、ユーザの操作内容を表す操作データを送信する複数の機器を備え、前記サービス提供装置は、複数の前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するようにしている。
なお、本発明は、このような操作履歴利用システムとして実現することができるだけでなく、その特徴的な構成要素をステップとする操作履歴利用方法として実現したり、操作履歴利用システムを構成する機器単体及びサービス提供装置単体として実現したり、パーソナルコンピュータ等で実行されるプログラムとして実現したり、そのようなプログラムを記録したCD−ROM等の記録媒体として実現したりすることもできる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における操作履歴利用システムの全体構成を示すブロック図である。この操作履歴利用システムは、デジタルTV(以下、単にテレビ又はTVという)101a、ビデオ(Video)101b、エアコン(Air Conditioner)101c、照明器具(Light)101d、MD(MiniDisc)コンポ101e、PC(Personal Computer)101fなどの端末家電機器101、ホームサーバ、ホームゲートウェイなどのサーバ家電機器(ユーザサーバ)102、サーバ家電機器102へのアクセスを許可されたアプリケーションサーバ103、有線又は無線のネットワークから構成されるLAN(Local Area Network)104、WAN(Wide Area Network:例えばインターネット)105、LAN104をWAN105に接続するためのルータ106から構成される。
まず、デバイスエージェント201の構成と動作について説明する。図4にデバイスエージェント201のブロック構成図を示す。このデバイスエージェント201は、リモコンなどを介して入力されるユーザからの操作を受け付ける操作入力部301、操作入力部301からの操作入力を解釈して機器の動作状態を決定する操作入力解釈部302、操作入力解釈部302の解析結果に対応して機器を制御する機器制御部303、機器の操作について操作日時と操作内容とを組にして記憶する操作履歴記憶部304、操作入力解釈部302によって解釈された機器操作について操作履歴記憶部304に追加する操作履歴記録部305、ネットワークIF(ネットワークインタフェース)308及びネットワークIF308を介して所定のタイミングで操作履歴記憶部304に蓄積された操作履歴をユーザエージェント202宛に送信する操作履歴送信部306から構成される。
ステップa1では、ユーザからのリモコン操作を操作入力部301で受け付ける。ここでは、エアコンの温度設定が25度になっており、ユーザがリモコンの設定温度アップボタンを2回押したものとする。リモコン以外からの入力操作についても同様に処理されるものとする。
ステップa3では、機器制御部303により、操作入力に対応する動作が実行される。この例では、設定室温を2度アップし、27度に変更する。
図7に、操作履歴記憶部304に記録されている操作履歴の例を示す。図中、例1はエアコンの操作履歴の例で、操作日時にはその操作が行われた日時が記述され、機器種別として「Air Conditioner」、操作種別識別子として、前述図6にあった「Set」、引数として「27」と書かれており、エアコンが操作日時において、温度27度で運転されたことを示している。また、図7に示された例2はテレビの例で、操作日時においてID番号がXXXXXXXで一意に指定される番組を視聴したことを表している。あるいは、履歴開始日時記憶部を更に設け、今までの25度での運転の開始日時を予め記憶しておき、現在日時を25度での運転終了日時として、操作開始日時と操作終了日時とを操作履歴記憶部304に記録してもよい。この場合は、現在日時を27度での運転開始日時として履歴開始日時記憶部に記憶しておくことになる。なお、操作終了日時の項目は操作開始日時からの経過時間としても構わない。
ステップa6では、ユーザエージェント202への操作履歴のアップデートを行うタイマー割り込みが発生しているかを調べ、割り込みが発生している場合にはステップa9に進む。そうでない場合は、ステップa7に進む。
ステップa8では、ユーザエージェント202からの操作履歴のアップデートの要求があるかを調べ、要求がある場合にはステップa9に進む。そうでない場合は、処理を終了する。
ステップa10で送信が完了したかどうかを確認し、完了している場合にはステップa11に進む。そうでない場合は処理を終了する。
ステップa11では、送信済みの操作履歴を操作履歴記憶部304から削除して処理を終了する。ただし、送信した操作履歴の削除は必ずしもこのタイミングで行わなければならないものではなく、デバイスエージェント201側の都合の良い任意のタイミングで、送信済み操作履歴を削除してもよい。
ステップb1では、操作履歴受信部401は、デバイスエージェント201からの操作履歴を受信したかどうかを調べ、操作履歴を受信した場合にはステップb2に進み、そうでない場合はステップb1の実行を所定の周期で継続する。
ステップb3では、登録が完了したかを調べる。操作履歴データベース402への登録がエラーなしに完了した場合には、ステップb4に進む。そうでない場合は処理を終了する。
続いて、ユーザエージェント202における操作系列パターンの抽出の処理について図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップc1では、パターン抽出の指示があったかを調べる。問い合わせ受信部407がサービスコンシェルジェ203からの問い合わせを受信した場合、あるいはユーザエージェント202の内部で定期的に発生する操作履歴パターン抽出更新命令をパターン抽出部404が受信した場合、ステップc2に進む。
なお、ここではグループの分類にあたり、隣接するデータ同士の時間間隔が所定時間以下の場合について説明したが、簡便な方法として一定時間間隔でグループに分類する方法もある。例えば時間間隔は10分とし、毎正時から10分まで、10分から20分まで、20分から30分まで(以下同様)のようにグループ分けしていく方法である。
ステップc5では、パターン抽出部404で抽出された頻出パターンをパターンデータベース405に登録する。このようにパターンデータベース405に登録された頻出操作パターンのデータの例を図14に示す。例えば、図14のNo.1のデータは、「テレビをつけたら選局をしてエアコンをつける」という行為が定型化したパターンであることを示しており、同様にNo.2は「テレビを消したらMDを聴く」というパターンであることを示している。
ステップd1では、問い合わせ受信部407は、サービスコンシェルジェ203からの問い合わせを受信したかどうかを調べ、問い合わせを受信した場合にはステップd2に進み、そうでない場合はステップd3に進む。問い合わせに用いる通信プロトコル及びメッセージフォーマットは任意である。例えば、通信プロトコルにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を、メッセージフォーマットにXML(eXtensible Markup Language)をそれぞれ利用することができる。
更には、「宅内のあらゆる家電機器をパワーオフにして外出したら電子錠をかける」といった防犯的観点での頻出操作パターン、「テレビを消したら、勉強部屋の照明を点け、更には勉強机の照明も点ける」という教育的観点での頻出操作パターン、「ランニングマシンを運転後に風呂を沸かす」といった健康ヘルスケア的観点での頻出操作パターン、「介護ベッドが寝ている状態から座位になったらテレビをつける」といった福祉的観点での頻出操作パターンなど、様々なものが考えられる。
このように、本実施の形態ではユーザの機器に対する頻出操作パターンを検出し、管理し、頻出操作パターンの情報をサービスコンシェルジェ203へ送信するため、ユーザの日常的な行動パターンに合ったサービスを提供することが可能となる。
なお、本実施の形態において図12で説明した頻出操作パターンの抽出方法は一例であって、操作系列を何らかの基準でグループ分けを行いエピソードを生成する方法、そしてエピソード間の部分一致や共起する操作を抽出する方法であればいかなる方法であってもよい。
第2の実施の形態は、ユーザの操作系列パターンの抽出に加え、その操作の意味する機能系列のパターンを抽出するものである。
図18は機能行為データベース410に登録されている内容の一例である。これは図6に示した操作種別識別子の一覧表に加え、それぞれの操作がメタ機能レベルでは何に分類されるかが記述されている。例えば、TVの「Play」とビデオの「Play」とは共に映像コンテンツを見るという機能面では同一であるので、機能識別子として「Watch」が付与されている。また、操作種別識別子では同じ「Play」であるラジオ(Radio)の「Play」の場合は、音楽やトークを聞くという意味でテレビやビデオの視聴とは質的に異なるので、機能識別子では「Listen」が付与されている。これはMDの「Play」も同様である。また、25度以上の室温でエアコンの電源をオンするのも扇風機(Fan)の電源をオンするのも機能的には部屋を涼しくするということで同一のため、「Cool」という機能識別子が与えられている。
ステップe8では、パターン抽出部404で抽出された頻出パターンをパターンデータベース405に登録する。
図25は、図24に示された動作例における操作履歴システムによる「端末家電機器の登録」に関する処理手順を示すフローチャートである。いま、新しい端末家電機器101がLAN104に接続されたとすると(ステップa11)、端末家電機器101内部のデバイスエージェント201が、その機器ID、機器種別(TV、エアコンなど)、コマンドリストなどをユーザエージェント2202に通知する(ステップa12)。ユーザエージェント2202は、受信したこれらの情報を操作履歴データベース402の接続機器情報に関する管理部(図示せず)に記憶することで、端末家電機器の登録を完了する(ステップa13)。なお、コマンドリストは図11のような形式で記憶する。
まず、端末家電機器101から、新しいサービス提供の要求を出す(S10)。この要求は一旦ユーザエージェント2202が受け取り、ユーザエージェント202がサービスコンシェルジェ203に、ユーザエージェント2202の情報、要求するサービス内容を通知する。例えば、エアコンの操作部、あるいは家庭内の情報制御パネルなどから「エアコンの自動運転のための制御プログラムの提供」というサービスを要求する。
これに対して、ユーザエージェント2202は、受信した問い合わせ内容について、パターン監視部406がパターンデータベース405、操作履歴データベース402を参照し、応答をサービスコンシェルジェ203へ返す(S13)。例えば、上記例に対して、パターンデータベースを参照し、「テレビの電源を入れる操作に付随してエアコンの電源を入れる」と返す。
続いて、サービスコンシェルジェ203のサービス提供部501がユーザエージェント2202に対してサービスを提供する(S16)。例えば、「テレビの電源操作に連動して自動的にエアコンを制御するプログラム」をIPアドレス 192.168.10.128 のユーザエージェント2202に対して返す。
以上により、サービスを要求した際に、サービスコンシェルジェ203はユーザエージェント2202から利用実態について問い合わせをした上で、端末家電機器101に対する自動遠隔制御等の最適なサービスを提供をおこなうことが出来る。
まず、端末家電機器101から、新しいサービス提供の要求を出す(S20)。この要求は一旦ユーザエージェント2202が受け取り、ユーザエージェント2202がサービスコンシェルジェ203に、ユーザエージェント2202の情報、要求するサービス内容を通知する。例えば、エアコンの操作部、あるいは家庭内の情報制御パネルなどから「エアコンの自動運転のための制御」というサービスを要求する。
これに対して、ユーザエージェント2202は、受信した問い合わせ内容について、パターン監視部406がパターンデータベース405、操作履歴データベース402を参照し、応答をサービスコンシェルジェ203へ返す(S23)。例えば、上記例に対して、パターンデータベースを参照し、「テレビの電源を入れる操作に付随してエアコンの電源を入れる」と返す。
最後に、コマンドを受信したユーザエージェント2202は、送られてきたサービスを、エアコンに対して電源操作のための制御信号を発行する(S28)。
図28は、本実施の形態における操作履歴利用システムの具体的な動作例(その2)を示す図である。ここでは、機能系列の連携パターンとして、「Watch−Cool」の例が示されている。つまり、扇風機101gしかない寝室でビデオ101bを再生したら自動的に扇風機101gが回り出す自動制御の例と、その後に、ある日、扇風機101gに代えて新しくエアコン101cを設置したら、それ以降、ビデオ101bを再生したら、今までの操作履歴を収集していないエアコン101cが自動的に運転を開始するようになる自動制御の例とが示されている。
まず、端末家電機器101から、新しいサービス提供の要求を出す(S30)。この要求は一旦ユーザエージェント2202が受け取り、ユーザエージェント2202がサービスコンシェルジェ203に、ユーザエージェント2202の情報、要求するサービス内容を通知する。例えば、家庭内の情報制御パネルなどから「部屋を自動的に涼しくするための制御」というサービスを要求する。
そして、上記ステップS35までにおいて、部屋を涼しくするための条件についての情報を取得出来たので、サービスコンシェルジェ203はユーザエージェント2202に、操作パターンが部屋を涼しくすべき条件になれば通知するよう、要求を発行する(S36)。例えば、前記ステップS35で条件を取得出来た状態であれば、「テレビもしくはビデオの電源を入れる操作を検出すれば通知する」という要求を発行する。
最後に、コマンドを受信したユーザエージェント2202は、送られてきたサービスを、エアコンに対して電源操作のための制御信号を発行する(S42)。
第3の実施の形態は、ユーザの操作系列パターンの抽出に加え、コンテンツの視聴閲覧に関する操作に関しては、コンテンツまで考慮した操作系列のパターンを抽出するものである。
図31に示されるデバイスエージェント3201は、図4に示された第1の実施の形態におけるデバイスエージェント201の構成に加えて、視聴履歴記憶部309、視聴履歴記録部310及び視聴履歴生成部311を備える。図31のデバイスエージェント3201の構成要素について、既に説明したものについては同一の符号を与え、詳細な説明は省略する。
図31のブロック構成を取るデバイスエージェント3201は、テレビ、ラジオ、CD(Compact Disc)プレーヤ、MDプレーヤ、ビデオ、DVD(digital Versatile Disc)プレーヤなど何らかのコンテンツデータ(番組、ビデオコンテンツ、音楽コンテンツ、ドキュメント)を視聴、閲覧する端末家電機器101のものであり、それ以外の端末家電機器101においては、デバイスエージェントは、図4に示されたデバイスエージェント201のブロック構成を取る。
ステップf1〜f3は図5において説明したステップa1〜a3の手順と同一であるので説明を省略する。
ステップf4では、現在の操作入力が記録対象のものかを調べる。操作入力解釈部302の解釈の結果、操作入力が履歴として保存すべきものである場合はステップf5に進む。そうでない場合は処理を終了する。
ステップf6では、操作日時と、機器種別及び操作種別識別子と、必要であればその引数とを組にして操作履歴記憶部304に記録する。
ステップf8では、コンテンツ視聴に関する操作の場合に、更に、コンテンツ内部ID、コンテンツ種別、グローバルID、タイトル、ジャンル、アーティスト/出演者の項目からなる視聴履歴データを視聴履歴記憶部309に記憶させる。
例えば、ユーザエージェント3202の操作履歴データベース402には図35で示すような操作履歴データが登録され、同様に視聴履歴データベース412には図36で示すような視聴履歴データが登録されている。
ステップg1〜g5は、第1の実施の形態における図12のステップc1〜c5の動作と同一である。すなわち、ます時間の条件でエピソードを作成する。図38は、図36に基づいて作成されたエピソードである。次に、同一のエピソード又は部分的に一致するエピソードを抽出しパターンデータベース405に登録する。図38のエピソードの操作系列ではエピソード3001とエピソード3003及びエピソード3002とエピソード3004について操作順序は別にして完全に一致するのでその内容を、またエピソード3001〜3004全てについて部分一致するのでそれらの内容を頻出操作パターンとしてパターンデータベース405に登録する。図38の例の場合、頻出操作パターンは図39のようになる。
ステップg8では、パターン抽出部404で抽出された頻出パターンをパターンデータベース405に登録する。
第4の実施の形態は、ユーザの操作系列パターンの抽出に加え、一緒に存在した人は誰であるかも考慮した操作系列のパターンを抽出するものである。
ユーザが機器操作を行った際のユーザ識別部312におけるユーザ識別の方法としては、例えば、ユーザが固有のユーザIDが付与されたリモコンを所有し、そのリモコンで常に機器操作を行い、操作入力部301から入力される操作コマンドとともにユーザIDを送信することにより実現可能である。あるいは、ユーザは非接触型のICカードなどの認証デバイス、もしくはRF帯域を利用したIDタグなどを常に保持し、デバイスエージェント4201はそれらを検出することによりユーザを識別することが可能である。
一方、本実施の形態におけるユーザエージェント4202のブロック構成を図44に示す。このユーザエージェント4202は、図9で示したユーザエージェント202と類似した構成を備えるが、操作履歴データベース402が同一環境下(同じ家の中など)で利用するユーザの数だけ存在し、それぞれのユーザに1つずつ割り当てられている点が異なる。操作履歴登録部403は、デバイスエージェント4201から送られてくる操作履歴データを、そのユーザIDに応じて該当する操作履歴データベース402に振り分けて登録する動作をする。
次に、ユーザエージェント4202において頻出操作パターンを抽出する手順について、図45のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップh6では、パターン抽出部404で抽出された頻出パターンをパターンデータベース405に登録する。
ステップh9では、パターン抽出部404で抽出された頻出パターンをパターンデータベース405に登録する。
このような手順で抽出された操作パターンは、第1の実施の形態によると図48で示すようになるため、「テレビを見ているときは、エアコンをかける」ことは分かるが、部屋の照明器具はつける場合とそうでない場合とがあるため、サービスコンシェルジェ203が行動パターンを予測するときに照明器具をつけるか消すかは、頻出操作パターンの出現頻度により確率的に予測するより他に方法はない。一方、存在した他のユーザの情報も利用する場合は図49に示すような操作パターンとなるため、「テレビを見るときにはエアコンをつける。更にユーザdef457yyyと一緒にいるときには明かりもつける」ということが分かるため、その時に一緒にいるユーザの状況を考慮した行動予測をすることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、ユーザエージェント4202において複数のユーザの操作履歴データを保存しておくために操作履歴データベース402をユーザの数だけ具備する構成としたが、別の実現手段として図50に示すようにサーバ家電機器102におけるユーザエージェント自体の数をユーザ数だけ具備し、ユーザエージェント同士は必要に応じて相互に操作履歴データを参照可能としても構わない。この場合のユーザエージェントの構成は図9に示されるとおりである。
第5の実施の形態は、ユーザの操作系列パターンの抽出に加え、電話、FAX、電子メールなどによって一緒に通信していた相手が誰であるかも考慮した操作系列のパターンを抽出するものである。
第6の実施の形態は、ユーザエージェント6202とサービスコンシェルジェ6203とがサーバ家電機器102もしくはアプリケーションサーバ103に一体として備えられたものである。
第7の実施の形態は、ユーザの頻出操作パターンの抽出をユーザエージェントではなくサービスコンシェルジェにおいて行うものである。
次に、本実施の形態のサービスコンシェルジェ7203のブロック構成を図59に示す。このサービスコンシェルジェ7203は、図16に示される第1の実施の形態におけるサービスコンシェルジェ203の構成に加えて、パターン抽出部404、パターンデータベース405及びパターン監視部406を備える。つまり、この構成は、第1の実施の形態におけるユーザエージェント202に備えられているが本実施の形態のユーザエージェント7202に備えられていない構成要素が、第1の実施の形態におけるサービスコンシェルジェ203に追加されたものに等しい。
102 サーバ家電機器
103、103a アプリケーションサーバ
104 LAN
105 WAN(インターネット)
106 ルータ
201 デバイスエージェント
202 ユーザエージェント
203 サービスコンシェルジェ
301 操作入力部
302 操作入力解釈部
303 機器制御部
304 操作履歴記憶部
305 操作履歴記録部
306 操作履歴送信部
308 ネットワークIF
309 視聴履歴記憶部
310 視聴履歴記録部
311 視聴履歴生成部
312 ユーザ識別部
401 操作履歴受信部
402 操作履歴データベース
403 操作履歴登録部
404 パターン抽出部
405 パターンデータベース
406 パターン監視部
407 問い合わせ受信部
408 応答作成部
409 応答送信部
410 機能行為データベース
411 視聴履歴受信部
412 視聴履歴データベース
413 視聴履歴登録部
414 ネットワークIF
501 サービス提供部
502 ユーザデータベース
503 問い合わせ送信部
504 応答受信部
505 サービス送信部
506 ネットワークIF
Claims (21)
- 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供する操作履歴利用システムであって、
ユーザの操作内容を表す操作データを送信する機能を有する機器と、
前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供装置と
を備えることを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、
前記操作履歴データを蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンからユーザ行動を予測するユーザサーバ装置と、
前記ユーザサーバ装置により予測されたユーザ行動に応じたサービスを提供するアプリケーションサーバ装置とを有する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、
前記操作履歴データを蓄積するユーザサーバ装置と、
前記ユーザサーバ装置に蓄積された操作履歴データ中の頻出操作パターンからユーザ行動を予測し、予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するアプリケーションサーバ装置とを有する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記機器は、
操作日時と操作内容とを組にした操作履歴データを記録する操作履歴記憶手段と、
前記操作履歴記憶手段に記録された操作履歴データを所定のタイミングで前記サービス提供装置に送信する操作履歴送信手段とを有する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項4記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記機器は、ユーザが視聴したコンテンツに関する視聴履歴データを記録する視聴履歴記憶手段を更に有し、
前記操作履歴送信手段は、前記視聴履歴記憶手段に記録された視聴履歴データを前記操作履歴データとともに前記サービス提供装置に送信する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項4記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記機器は、操作を行ったユーザが誰であるかを識別するユーザ識別手段を更に有し、
前記操作履歴記憶手段は、前記ユーザ識別手段による識別結果を前記操作履歴の一部として記録する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項4記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記機器は、通信相手が誰であるかを表す情報を前記操作履歴の一部として前記操作履歴記憶手段に記録する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、
前記機器から送信される操作履歴データを受信する操作履歴受信手段と、
前記受信した操作履歴データを蓄積する操作履歴データベースと、
前記操作履歴データベースに蓄積された操作履歴データから頻出操作パターンを抽出するパターン抽出手段と、
前記抽出された頻出操作パターンを記憶するパターンデータベースと、
前記操作履歴受信手段によって新たに受信された操作履歴データの系列が前記パターンデータベースに記憶されている頻出操作パターンに合致するかどうかを監視するパターン監視手段と、
前記パターン監視手段による監視結果から予測されるユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供手段とを有する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項8記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、前記機器での操作と、前記操作に対してユーザに提供される機能又は前記操作によってユーザが実行したいと考えられる行為との関係を定義した機能行為データベースを更に有し、
前記パターン抽出手段は、前記操作履歴データベースに蓄積された操作履歴データを前記機能行為データベースと照合することにより、機能又は行為の系列に変換し、前記機能又は行為の系列から頻出パターンを抽出し、抽出した頻出パターンを前記パターンデータベースに記録する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項8記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、
前記機器から前記操作履歴データとともに送信される視聴履歴データを受信する視聴履歴受信手段と、
前記受信した視聴履歴データを蓄積する視聴履歴データベースとを更に有し、
前記パターン抽出手段は、前記操作履歴データベースに蓄積された操作履歴データ及び視聴履歴データベースに蓄積された視聴履歴データの双方から頻出パターンを抽出する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項8記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記パターン抽出手段は、前記機器から送信される操作ユーザに関する情報を前記頻出操作パターンの抽出に利用する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項8記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記パターン抽出手段は、前記機器から送信される通信相手に関する情報を前記頻出操作パターンの抽出に利用する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記操作履歴利用システムは、ユーザの操作内容を表す操作データを送信する複数の機器を備え、
前記サービス提供装置は、複数の前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 請求項1記載の操作履歴利用システムにおいて、
前記サービス提供装置は、前記操作頻出パターンに従って前記機器を自動制御することにより、前記サービスを提供する
ことを特徴とする操作履歴利用システム。 - 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供する操作履歴利用方法であって、
ユーザの操作内容を表す操作データを機器が送信するステップと、
前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するステップと、
前記操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するステップと
を含むことを特徴とする操作履歴利用方法。 - 請求項15記載の操作履歴利用方法において、
前記機器に操作日時と操作内容とを組にした操作履歴データを記録するステップと、
記録された操作履歴データを所定のタイミングで前記機器から送信するステップとを更に含む
ことを特徴とする操作履歴利用方法。 - 請求項15記載の操作履歴利用方法において、
前記機器から送信される操作履歴データを受信するステップと、
前記受信した操作履歴データを操作履歴データベースに蓄積するステップと、
前記操作履歴データベースに蓄積された操作履歴データから頻出操作パターンを抽出するステップと、
前記抽出された頻出操作パターンをパターンデータベースに記憶するステップと、
新たに受信した操作履歴データの系列が前記パターンデータベースに記憶されている頻出操作パターンに合致するかどうかを監視するステップと、
前記監視の結果から予測されるユーザ行動に応じたサービスを提供するステップとを更に含む
ことを特徴とする操作履歴利用方法。 - 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供する操作履歴利用システムにおける機器であって、
ユーザの操作内容を表す操作データを送信する操作データ送信手段と、
前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供装置からの指示に従って当該機器の制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする機器。 - 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供するサービス提供装置であって、
機器から送信されてくるユーザの操作内容を表す操作データを受信する受信手段と、
受信した操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供手段と
を備えることを特徴とするサービス提供装置。 - 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供する操作履歴利用システムにおける機器のためのプログラムであって、
ユーザの操作内容を表す操作データを送信する操作データ送信ステップと、
前記機器から集めた操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供装置からの指示に従って当該機器の制御を行う制御ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。 - 機器に対するユーザの操作履歴を利用してユーザにサービスを提供するサービス提供装置のためのプログラムであって、
機器から送信されてくるユーザの操作内容を表す操作データを受信する受信ステップと、
受信した操作データを時系列の操作履歴データとして蓄積するとともに、蓄積した操作履歴データ中の頻出操作パターンから予測したユーザ行動に応じたサービスを提供するサービス提供ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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