JP2016031615A - 設備稼働支援システム、設備稼働支援方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】建物に設けられている設備が消費するエネルギー量の低減を支援する設備稼働支援システムを提供する。
【解決手段】設備稼働支援システム2は、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部530があり、操作履歴情報記憶部530に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する稼働中設備抽出部543と、抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するユーザ特定部544と、第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、特定した第1ユーザに対して通知するメッセージを生成するメッセージ生成部545とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】設備稼働支援システム2は、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部530があり、操作履歴情報記憶部530に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する稼働中設備抽出部543と、抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するユーザ特定部544と、第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、特定した第1ユーザに対して通知するメッセージを生成するメッセージ生成部545とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、設備稼働支援システム、設備稼働支援方法及びプログラムに関する。
建物には、空気調和設備(空調設備)、照明設備、など複数の種類の各種設備が設けられている。このような各種設備を運用するうえで、利用者がいる場所の設備を稼働させて、利用者がいない場所の設備を稼働させないようにするという方法で、設備を稼働させた際に消費されるエネルギー量の低減を図る制御方法がある。このような制御方法を適用して運用した場合、各種設備を纏めて稼働・非稼働を制御する一括制御方式に比べてエネルギー量を低減する効果が期待できる。ただし、稼働・不稼働の制御が個人任せとなってしまい、期待するほどの低減の効果が表れないことがある。
ところで、家電製品の操作履歴情報に基づいてユーザの在宅状況を予測する防災支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、家電製品の操作履歴が残されている場合には、在宅者がいる可能性が高いと推定する予測方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術により、家電製品の操作履歴に基づいて、在宅者がいる可能性を推定して、住民の避難を促進させるように防災活動を支援することができるとしても、少なくとも特許文献1には、稼働させた設備が消費するエネルギー量を低減化させるための構成は記載されていない。このような特許文献1を参照したとしても、設備が消費するエネルギー量を低減させるための構成を想到することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、建物に設けられている設備が消費するエネルギー量の低減を支援する設備稼働支援システム、設備稼働支援方法及びプログラムを提供する。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援システムであって、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する稼働中設備抽出部と、前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するユーザ特定部と、前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、前記特定した第1ユーザに対して通知するメッセージを生成するメッセージ生成部とを備えることを特徴とする設備稼働支援システムである。
また、本発明の一態様は、上記の設備稼働支援システムにおいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザがいるか否かを判定するユーザ判定部を備え、前記メッセージ生成部は、前記ユーザ判定部による判定の結果に基づいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから前記第1ユーザを除くようにすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の設備稼働支援システムにおいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記ユーザ以外の他のユーザがいるか否かを判定する他ユーザ判定部を備え、前記メッセージ生成部は、前記他ユーザ判定部による判定の結果に基づいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから前記第1ユーザを除くようにすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の設備稼働支援システムにおいて、前記メッセージ生成部は、前記特定したユーザに対して、前記設備の稼働を停止させる操作を失念した可能性があることを示すメッセージを生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の設備稼働支援システムにおいて、前記メッセージ生成部によってメッセージが生成された履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、ユーザの操作の傾向を分析する分析部を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の設備稼働支援システムにおいて、前記分析部は、前記メッセージ生成部が特定のユーザに対してメッセージを生成した履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、前記特定のユーザの操作の傾向を分析することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援方法であって、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出するステップと、前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するステップと、前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が、稼働状態にあることを、前記特定したユーザに対して通知するメッセージを生成するステップとを含むことを特徴とする設備稼働支援方法である。
また、本発明の一態様は、建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援システムのコンピュータに、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出するステップと、前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するステップと、前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が、稼働状態にあることを、前記特定したユーザに対して通知するメッセージを生成するステップとを実行させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、建物に設けられている設備が消費するエネルギー量の低減を支援する設備稼働支援システム、設備稼働支援方法及びプログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態である設備稼働支援システムは、建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する。設備稼働支援システムは、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する。設備稼働支援システムは、前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定する。設備稼働支援システムは、第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が、稼働状態にあることを、前記特定した第1ユーザに対して通知するメッセージを生成する。
さらに、設備稼働支援システムは、メッセージを生成した履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、ユーザの操作の傾向を分析する。
さらに、設備稼働支援システムは、メッセージを生成した履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、ユーザの操作の傾向を分析する。
以下、より具体的な構成を例示して本実施形態の設備稼働支援システムについて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態による設備稼働支援システムの構成を示す概略ブロック図である。
同図には、制御システム1と設備稼働支援システム2とが示されている。
制御システム1は、端末装置100を操作することにより、端末装置100から管理サーバ200を介して、設備300を制御する。例えば、制御システム1は、端末装置100と、管理サーバ200と、設備300と、を備えている。制御システム1における端末装置100と、管理サーバ200と、設備300とは、ネットワーク5を介して接続される。このネットワーク5は、インターネットやLAN等であり、いずれか一方を用いて接続される場合も、両方が組み合わされて接続される場合もある。
設備稼働支援システム2は、制御システム1における設備300の稼働状況に係る情報を提供して、建物に設けられている設備300が消費するエネルギー量の低減を支援する。
図1は、本実施形態による設備稼働支援システムの構成を示す概略ブロック図である。
同図には、制御システム1と設備稼働支援システム2とが示されている。
制御システム1は、端末装置100を操作することにより、端末装置100から管理サーバ200を介して、設備300を制御する。例えば、制御システム1は、端末装置100と、管理サーバ200と、設備300と、を備えている。制御システム1における端末装置100と、管理サーバ200と、設備300とは、ネットワーク5を介して接続される。このネットワーク5は、インターネットやLAN等であり、いずれか一方を用いて接続される場合も、両方が組み合わされて接続される場合もある。
設備稼働支援システム2は、制御システム1における設備300の稼働状況に係る情報を提供して、建物に設けられている設備300が消費するエネルギー量の低減を支援する。
(設備稼働支援システム2の構成)
設備稼働支援システム2は、表示部521と、入力部522と、記憶部530と、制御部540とを備える。
表示部521は、画像や文字等の情報を表示する液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を備えている。
入力部522は、ユーザからの操作入力を受け付ける。入力部522は、ユーザからの操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に応じた操作入力信号を制御部540に供給する。例えば、入力部522は、キーボードやマウスなどを備える。或いは、表示部521と入力部522とは重ね合わせて一体として構成されたタッチパネル520として構成してもよい。この場合の入力部522は、静電容量の変化、圧力の変化、電気抵抗の変化などを利用して接触を検出するタッチセンサを備えるものとする。
設備稼働支援システム2は、表示部521と、入力部522と、記憶部530と、制御部540とを備える。
表示部521は、画像や文字等の情報を表示する液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を備えている。
入力部522は、ユーザからの操作入力を受け付ける。入力部522は、ユーザからの操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に応じた操作入力信号を制御部540に供給する。例えば、入力部522は、キーボードやマウスなどを備える。或いは、表示部521と入力部522とは重ね合わせて一体として構成されたタッチパネル520として構成してもよい。この場合の入力部522は、静電容量の変化、圧力の変化、電気抵抗の変化などを利用して接触を検出するタッチセンサを備えるものとする。
記憶部530は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、端末装置100が備える各部を制御するためのプログラム、データ、各種情報等を記憶する。
制御部540は、表示制御部541と、入力受付部542と、稼働中設備抽出部543と、ユーザ特定部544と、メッセージ生成部545と、ユーザ判定部546と、他ユーザ判定部547と、分析部548と、通信処理部549と、を備える。
稼働中設備抽出部543は、設備300内に記憶されている操作履歴情報を取得して、取得した操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する。
ユーザ特定部544は、稼働中設備抽出部543によって抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報(ユーザID)に基づいて、抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定する。以下の説明では、例えば、第1ユーザのユーザ識別情報をU01とする。
ユーザ特定部544は、稼働中設備抽出部543によって抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報(ユーザID)に基づいて、抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定する。以下の説明では、例えば、第1ユーザのユーザ識別情報をU01とする。
ユーザ判定部546は、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザがいるか否かを判定する。設備300が設けられている位置に係る場所とは、特定の階、部屋、同一階の中で複数の領域に分割した際の個々の領域、所定の範囲を単位として利用することができる領域などのことであり、より具体的な例としては、会議室、催し会場、テナントなどが挙げられる。
他ユーザ判定部547は、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいるか否かを判定する。
他ユーザ判定部547は、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいるか否かを判定する。
メッセージ生成部545は、前述の第1ユーザによって稼働状態にされた設備300のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを示すメッセージを生成する。メッセージ生成部545によって生成されるメッセージは、設備300を稼働させた第1ユーザに対して通知するメッセージである。
また、メッセージ生成部545は、ユーザ判定部546による判定の結果に基づいて、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにしてもよい。
また、メッセージ生成部545は、他ユーザ判定部547による判定の結果に基づいて、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにしてもよい。以下の説明では、例えば、第2ユーザのユーザ識別情報をU02として説明する。
また、メッセージ生成部545は、ユーザ判定部546による判定の結果に基づいて、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにしてもよい。
また、メッセージ生成部545は、他ユーザ判定部547による判定の結果に基づいて、設備300が設けられている位置に係る場所に、設備300を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにしてもよい。以下の説明では、例えば、第2ユーザのユーザ識別情報をU02として説明する。
分析部548は、メッセージ生成部545によってメッセージが生成された履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、ユーザの操作の傾向を分析する。
入力受付部542は、入力部522から制御部540に供給された操作入力信号を取得すると、取得した操作入力信号に応じて操作内容を示す操作情報を制御部540が備える各部に供給する。
表示制御部541は、表示部521への表示を制御する。また、表示制御部541は、端末装置100が管理サーバ200から取得した表示画面情報に基づく表示画面を表示部521に表示させる。
通信処理部549は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、通信処理部549は、端末装置100、管理サーバ200及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。
(制御システム1の構成)
次に、制御システム1の概略構成について説明する。
図2は、この発明の第1の実施形態による設備稼働支援システムが支援する制御システムの構成を示す概略ブロック図である。制御システム1は、端末装置100と、管理サーバ200と、設備300と、を備える。
次に、制御システム1の概略構成について説明する。
図2は、この発明の第1の実施形態による設備稼働支援システムが支援する制御システムの構成を示す概略ブロック図である。制御システム1は、端末装置100と、管理サーバ200と、設備300と、を備える。
(設備300の構成例)
以下、設備300の構成例について説明する。
設備300は、端末装置100からの要求に応じて、管理サーバ200から制御される。当該要求により指示された所定の設備が、管理サーバ200によって制御されている。設備300は、空調設備310と、照明設備320と、入退出管理設備330とを備える。
以下、設備300の構成例について説明する。
設備300は、端末装置100からの要求に応じて、管理サーバ200から制御される。当該要求により指示された所定の設備が、管理サーバ200によって制御されている。設備300は、空調設備310と、照明設備320と、入退出管理設備330とを備える。
空調設備310は、管理サーバ200からの制御に応じて、対象の建物内の所定の領域・部屋等の温湿度環境を、当該領域・部屋等毎に調整する。
照明設備320は、管理サーバ200からの制御に応じて、対象の建物内の所定の領域・部屋等の照度を、当該領域・部屋等毎に調整する。
入退出管理設備330は、対象の建物及び建物内の所定の領域・部屋等に入場退出する人を管理する。入退出管理設備330は、上記のように人の入退出を管理するとともに、設定されたスケジュール情報や権限情報に応じて、対象の領域・部屋ごとに入場を許可する人か否かを管理する。例えば、入退出管理設備330は、所定の領域・部屋への入場を制限する手段として、所定の領域・部屋のドアに設けられている施錠部を制御するようにしてもよい。なお、上記の所定の領域・部屋に入場を許可する人の判定は、端末装置100において行うようにしてもよい。
照明設備320は、管理サーバ200からの制御に応じて、対象の建物内の所定の領域・部屋等の照度を、当該領域・部屋等毎に調整する。
入退出管理設備330は、対象の建物及び建物内の所定の領域・部屋等に入場退出する人を管理する。入退出管理設備330は、上記のように人の入退出を管理するとともに、設定されたスケジュール情報や権限情報に応じて、対象の領域・部屋ごとに入場を許可する人か否かを管理する。例えば、入退出管理設備330は、所定の領域・部屋への入場を制限する手段として、所定の領域・部屋のドアに設けられている施錠部を制御するようにしてもよい。なお、上記の所定の領域・部屋に入場を許可する人の判定は、端末装置100において行うようにしてもよい。
(管理サーバ200の構成例)
以下、管理サーバ200の構成例について説明する。
管理サーバ200は、空調設備310、照明設備320、入退出管理設備330、の少なくとも何れかの設備を含む各設備を制御する。
管理サーバ200は、設備300が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて、備えているサーバ記憶部230(操作履歴情報記憶部)内に記憶する。
以下、管理サーバ200の構成例について説明する。
管理サーバ200は、空調設備310、照明設備320、入退出管理設備330、の少なくとも何れかの設備を含む各設備を制御する。
管理サーバ200は、設備300が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて、備えているサーバ記憶部230(操作履歴情報記憶部)内に記憶する。
例えば、管理サーバ200は、サーバ通信部210と、サーバ制御部220と、サーバ記憶部230と、を備えている。
サーバ通信部210は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、サーバ通信部210は、端末装置100及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。
サーバ通信部210は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、サーバ通信部210は、端末装置100及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。
サーバ制御部220は、操作情報取得部221と、制御情報生成部222と、設備制御処理部223と、を備えている。
操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報を、ネットワーク5を介して取得する。例えば、操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報としての操作情報及び端末装置100の位置情報を取得し、取得した操作情報及び位置情報をサーバ記憶部230に記憶させる。例えば、管理サーバ200は、複数のユーザの端末装置100のそれぞれから取得した操作情報及び位置情報を管理することにより、各ユーザの操作の履歴情報をユーザ毎に管理することができる。
操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報を、ネットワーク5を介して取得する。例えば、操作情報取得部221は、端末装置100から送信された設定情報としての操作情報及び端末装置100の位置情報を取得し、取得した操作情報及び位置情報をサーバ記憶部230に記憶させる。例えば、管理サーバ200は、複数のユーザの端末装置100のそれぞれから取得した操作情報及び位置情報を管理することにより、各ユーザの操作の履歴情報をユーザ毎に管理することができる。
例えば、操作情報取得部221は、「制御対象の設備に対する指令」、「ユーザID」、「日・時刻情報」、及び対象の「設備情報」が含まれる操作情報を、端末装置100から取得する。これにより、管理サーバ200は、設備の制御を要求したユーザ(端末装置100)、時刻、及び制御対象の設備などを特定することができる。
制御情報生成部222は、操作情報取得部221が端末装置100から操作情報を取得した後、当該端末装置100からの要求に応じて設備300を制御する制御情報を生成する。例えば、制御情報生成部222は、ユーザが環境の変更を要求したか否かを管理することができる。
設備制御処理部223は、制御情報生成部222によって生成された制御情報に基づいて設備300を制御する。なお、各設備の個別の制御について後述する。
サーバ記憶部230は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、管理サーバ200が備える各部を制御するためのプログラム、データ、各種情報等を記憶する。例えば、サーバ記憶部230が記憶する各種情報には、操作履歴情報を記憶するデータベース(操作履歴情報DB)や、ユーザの在室管理情報を示すデータベース(在室管理情報DB)等が含まれる。
(端末装置100の構成例)
以下、端末装置100の構成例について説明する。
端末装置100は、ネットワーク5を介して各種サーバ等と通信可能な携帯型の情報端末(クライアント)であり、スマートフォン、携帯電話、ノート型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、携帯型ゲーム機等の各種スマートデバイスを適用することができる。ここでは、端末装置100は、スマートフォンであるものとして説明する。なお、この図では1台の端末装置100を図示しているが、複数のユーザがそれぞれ利用している端末装置100が、ネットワーク5を介して、設備稼働支援システム2、管理サーバ200及び設備300に接続される。
以下、端末装置100の構成例について説明する。
端末装置100は、ネットワーク5を介して各種サーバ等と通信可能な携帯型の情報端末(クライアント)であり、スマートフォン、携帯電話、ノート型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、携帯型ゲーム機等の各種スマートデバイスを適用することができる。ここでは、端末装置100は、スマートフォンであるものとして説明する。なお、この図では1台の端末装置100を図示しているが、複数のユーザがそれぞれ利用している端末装置100が、ネットワーク5を介して、設備稼働支援システム2、管理サーバ200及び設備300に接続される。
例えば、端末装置100は、ユーザの操作を受けて、受け付けた操作に応じて所望の設備300を制御する。ユーザは、このような端末装置100を携行することにより、移動先から制御対象を制御することができる。さらに、端末装置100は、設備稼働支援システム2から情報の提供を受けて、受け付けた情報に応じた表示を表示部121に表示させる。ユーザは、このような端末装置100を携行することにより、設備稼働支援システム2から情報から、ユーザ自身が操作して起動させた各設備300の稼働状態を確認することができる。
例えば、端末装置100は、端末通信部110と、タッチパネル120と、端末記憶部130と、端末制御部140と、を備えている。
端末通信部110は、外部機器とネットワーク5を介して通信する。例えば、端末通信部110は、管理サーバ200及び設備300とネットワーク5を介して接続し、データの送受信を行う。
タッチパネル120は、表示部121と、入力部122とを備えている。この表示部121と入力部122とは重ね合わせて一体として構成されている。表示部121は、画像や文字等の情報を表示する液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を備えている。入力部122は、表示部121の表示面上における接触を検知することにより、ユーザからの操作入力を受け付ける。例えば、入力部122は、静電容量の変化、圧力の変化、電気抵抗の変化などを利用して接触を検出するタッチセンサを備えている。入力部122は、ユーザからの操作入力を受け付けると、受け付けた操作入力に応じた操作入力信号を端末制御部140に供給する。
端末記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュROM、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体またはこれらの組合せを用いて構成され、端末装置100が備える各部を制御するためのプログラム、データ、各種情報等を記憶する。
端末制御部140は、表示制御部141と、入力受付部142と、位置情報取得部143と、制御指令部145と、を備えている。
表示制御部(情報提供部)141は、表示部121への表示を制御する。例えば、表示制御部141は、建物に設けられている設備の操作に係る所望の情報を表示部121に表示させる。また、表示制御部141は、端末装置100が管理サーバ200から取得した各設備の稼働状況、当該設備を稼働させた後の運転状況に関する情報を表示させる表示画面を表示部121に表示させる。
入力受付部(指示検出部)142は、設備を制御する指示を検出する。例えば、入力受付部142は、入力部122から端末制御部140に供給された操作入力信号を取得すると、取得した操作入力信号に応じて操作内容を示す操作情報を端末制御部140が備える各部に供給する。
位置情報取得部143は、位置情報を取得して、取得した位置情報を出力する。例えば、位置情報取得部143は、端末装置100の現在の位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部143は、GPS(Global Positioning System)衛星や無線ビーコン400から受信する電波に基づいて位置を測定する無線受信ユニットを含んで構成され、GPS衛星や無線ビーコン400から受信する電波に基づいて端末装置100の現在の位置情報を取得する。このようにして、位置情報取得部143が取得した端末装置100の位置情報は、ユーザがいる位置の特定に用いられる。
なお、位置情報取得部143は、GPSや無線ビーコンを用いる方法に限らず他の方法を用いて位置情報を取得してもよい。例えば、位置情報取得部143は、端末通信部110がネットワーク5に接続するときの無線接続スポット(基地局)の情報に基づいて位置情報を取得してもよい。この端末通信部110を介して取得する位置情報は、GPSや無線ビーコンを用いて取得する位置情報に対して精度が劣る場合があるが、端末装置100の位置情報として利用することができる。例えば、位置情報取得部143は、端末装置100がGPS衛星や無線ビーコンからの電波を受信できない場所にある場合、端末装置100のGPS機能や無線ビーコンを利用する機能がオフされている場合、又は端末装置100がGPS機能や無線ビーコンを利用する機能を有していない場合に、端末通信部110を介して位置情報を取得してもよい。例えば、位置情報取得部143は、上記のように無線を利用した位置情報を取得する方法に代えて、端末装置100の移動量と、移動方向の方位と、移動時間、現在時刻などから、慣性航法の手法により位置を推定し、推定した位置の位置情報を算出するようにしてもよい。このような方法により、電波の受信が困難な状況においても適用が可能になる。
制御指令部145は、入力受付部142が検出した指示に応じて、建物に設けられている設備300を制御する。
なお、上記のように構成された制御システム1は、一構成例を示すものである。
なお、上記のように構成された制御システム1は、一構成例を示すものである。
(第1の実施形態における設備稼働支援システムの動作について)
次に図3を参照して、本実施形態の設備稼働支援システム2の動作について説明する。
同図は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
次に図3を参照して、本実施形態の設備稼働支援システム2の動作について説明する。
同図は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
まず、稼働中設備抽出部543は、対象とする設備(対象設備)の稼働状態を示す情報を設備300から取得する(ステップS10)。
ここで、設備(対象設備)の稼働状態を示す情報を取得する方法について説明する。図4は、操作履歴情報の一例を示す説明図である。同図に示されるように、操作履歴情報は、データベース(操作履歴情報DB)として管理サーバ200のサーバ記憶部230(図2)内に記憶されているものとする。操作履歴情報DBは、OP−No、日、時刻、ユーザID、設備、指令、稼働状態などの項目を含めて構成されている。「OP−No」は、それぞれ実施された操作を識別する識別情報を示す。「日」と「時刻」は、「OP−No」の識別情報によって識別される操作が実施された日時を示す。「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「設備」は、操作の対象となった設備を示す。「指令」は、当該「設備」に対する制御指令を示す。例えば、「稼働」と「停止」、「点灯」と「消灯」など、設備に応じた指令が記憶される。「稼働状態」は、設備の制御状態を示す。例えば、制御目標を標準値にした場合を「標準」として示し、制御目標を標準値以外の値にした場合をそれぞれの設定に応じた状態を示す。同図の「OPA03」の操作は、ユーザU2が行った操作です。この「OPA03」の操作において、標準の目標温度より低い温度に設定されていることを「温度調整(低く)」と表している。
上記の「OPA03」の操作の後、ユーザU01が「OPA04」の操作において、「A会議室」の空調設備を「停止」したという履歴が登録されているが、同じ「A会議室」の照明設備を「消灯」した履歴が残されていない。
さらに、ユーザU01が、「OPA05」の操作において、「B会議室」の空調設備を「稼働」させて、「OPA06」の操作において、「B会議室」の照明設備を「点灯」した、という履歴が残されている。この段階になっても、ユーザU01の「A会議室」の照明設備を「消灯」したという履歴を確認することができない。上記の履歴から、ユーザU01は、「A会議室」の照明設備を点灯させたまま「B会議室」に移動してしまい、「A会議室」の照明設備を消灯させることを失念している、と推定することができる。
さらに、ユーザU01が、「OPA05」の操作において、「B会議室」の空調設備を「稼働」させて、「OPA06」の操作において、「B会議室」の照明設備を「点灯」した、という履歴が残されている。この段階になっても、ユーザU01の「A会議室」の照明設備を「消灯」したという履歴を確認することができない。上記の履歴から、ユーザU01は、「A会議室」の照明設備を点灯させたまま「B会議室」に移動してしまい、「A会議室」の照明設備を消灯させることを失念している、と推定することができる。
例えば、稼働中設備抽出部543は、上記のような操作履歴情報DBを参照することにより、現時点から過去に遡って、「設備」の欄に示された設備に対して最後に送った指令を得ることができる。上記のように最後に送った指令を基にして、各設備の状態を取得することができる。
なお、対象とする設備(対象設備)の稼働状態を示す情報として、上記のユーザが操作した操作履歴情報の他、例えば、設備の状態を検出した情報、設備が消費している電力量の測定値、などが挙げられる。稼働中設備抽出部543は、上記に例示した情報を取得するように構成してもよい。
なお、対象とする設備(対象設備)の稼働状態を示す情報として、上記のユーザが操作した操作履歴情報の他、例えば、設備の状態を検出した情報、設備が消費している電力量の測定値、などが挙げられる。稼働中設備抽出部543は、上記に例示した情報を取得するように構成してもよい。
図3に戻り、稼働中設備抽出部543は、ステップ10において取得した情報に基づいて、設備300の対象設備が稼働中であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20における判定の結果、対象設備が稼働中であると判定した場合(ステップS20:Yes)、ユーザ特定部544は、稼働中であると判定された対象設備を稼働させたユーザを特定する(ステップS30)。
メッセージ生成部545は、ユーザ特定部544によって特定されたユーザに警告するメッセージを生成して(ステップS70)、生成したメッセージを当該ユーザの端末装置100宛に出力し、一連の処理を終える。端末装置100は、メッセージを受信した後に、当該メッセージを表示部121に出力する。
一方、ステップS20における判定の結果、設備が稼働中であると判定しなかった場合(ステップS20:No)、一連の処理を終える。
上記の第1の実施形態として示す処理の手順によれば、設備が稼働中であれば、ユーザが稼働させた設備に係る場所(領域)にユーザがいる場合であっても、設備稼働支援システム2は、生成したメッセージをステップS70の処理において通知する。
このように、本実施形態の設備稼働支援システム2によれば、建物に設けられている設備300が消費するエネルギー量の低減を支援することができる。設備稼働支援システム2は、設備稼働支援システム2から通知を受けたユーザに設備300の稼働状態を知らせることにより、設備300の稼働を停止させることの失念、いわゆる消し忘れを防ぐように制御することできる。
<第2の実施形態>
前述の図1に示した設備稼働支援システム2の構成の基で実施する処理として、前述の第1の実施形態の図3に示した手順と異なる手順の処理について説明する。前述の第1の実施形態に示す手順では、設備が稼働中であれば、ユーザが稼働させた設備に係る場所(領域)にユーザがいる場合であっても、当該ユーザにメッセージを通知していた。これに対し、本実施形態では、メッセージを通知する際に、ユーザがいる場所についての情報を、メッセージを通知するか否かの判定の条件に加えたものである。
前述の図1に示した設備稼働支援システム2の構成の基で実施する処理として、前述の第1の実施形態の図3に示した手順と異なる手順の処理について説明する。前述の第1の実施形態に示す手順では、設備が稼働中であれば、ユーザが稼働させた設備に係る場所(領域)にユーザがいる場合であっても、当該ユーザにメッセージを通知していた。これに対し、本実施形態では、メッセージを通知する際に、ユーザがいる場所についての情報を、メッセージを通知するか否かの判定の条件に加えたものである。
(第2の実施形態における設備稼働支援システムの動作について)
次に図5を参照して、本実施形態の設備稼働支援システムの動作について説明する。
同図は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
次に図5を参照して、本実施形態の設備稼働支援システムの動作について説明する。
同図は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
稼働中設備抽出部543は、対象とする設備(対象設備)の稼働状態を、設備300から取得して(ステップS10)、設備300の対象設備が稼働中であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20における判定の結果、対象設備が稼働中であると判定した場合(ステップS20:Yes)、ユーザ特定部544は、稼働中であると判定された対象設備を稼働させたユーザを特定する(ステップS30)。ここまでの処理は前述の第1の実施形態と共通である。
本実施形態の処理の手順では、以下に示すようにステップS40からS60の各ステップがあることが前述の第1の実施形態と異なる。
ユーザ判定部546は、設備300の対象設備を稼働させたユーザU01が、対象設備がある場所にいるか否かを判定する(ステップS40)。
ここで、対象設備を稼働させたユーザがいる場所の情報を取得する方法について説明する。図6は、在室管理情報の一例を示す説明図である。同図に示されるように、在室管理情報は、データベース(在室管理情報DB)として管理サーバ200のサーバ記憶部230(図2)内に記憶されているものとする。在室管理情報DBは、ST−No、日、時刻、施設の場所を示す「A会議室」「B会議室」などの項目を含めて構成されている。「ST−No」は、それぞれのタイミングを識別する識別情報を示す。「日」と「時刻」は、「ST−No」の識別情報によって識別されるタイミングに応じた日時を示す。
この図6に示されている在室管理情報DBとして記憶されている各情報は、前述の図4に示した操作履歴情報DBの情報と、共通する時間帯に検出された事象に基づいて、その情報が記憶されている。つまり、在室管理情報DBと操作履歴情報DBに共通する「日」と「時刻」であれば、同一の事象に起因するものと推定することができる。
この図6に示されている在室管理情報DBとして記憶されている各情報は、前述の図4に示した操作履歴情報DBの情報と、共通する時間帯に検出された事象に基づいて、その情報が記憶されている。つまり、在室管理情報DBと操作履歴情報DBに共通する「日」と「時刻」であれば、同一の事象に起因するものと推定することができる。
この図に示される例では、「A会議室」において、STA01のタイミングにユーザ「U01」が在室するようになり、STA02のタイミングにユーザ「U01、U02、U03」が在室するようになり、STA03のタイミングにユーザ「U01、U02、U03」が退出したことが分かる。また、「B会議室」において、STA04のタイミングにユーザ「U01」が在室するようになり、STA05のタイミングにユーザ「U01、U04、U05」が在室するようになり、STA06のタイミングにユーザ「U01」が退出し、ユーザ「U04,U05」がそのまま在室していることが分かる。
ユーザ判定部546は、上記のような在室管理情報DBを参照することにより、特定のユーザが対象とする場所(領域)にいるか否かの情報を取得することができる。
ユーザ判定部546は、上記のような在室管理情報DBを参照することにより、特定のユーザが対象とする場所(領域)にいるか否かの情報を取得することができる。
なお、対象とする設備(対象設備)の稼働状態を示す情報として、上記のユーザが操作した操作履歴情報の他、例えば、設備の状態を検出した情報、設備が消費している電力量の測定値、などが挙げられる。
図5に戻り、ステップS40における判定により「設備300の対象設備を稼働させたユーザが、対象設備がある場所にいる」と判定した場合(ステップS40:Yes)、他ユーザ判定部547は、対象設備がある場所の在室者の有無を特定し(ステップS50)、対象設備がある場所に在室者がいるか否かを判定する(ステップS60)。なお、上記の在室者とは、対象とする設備(対象設備)を稼働させたユーザ以外の在室者のことである。
ステップS60における判定により「対象設備がある場所に在室者がいる」と判定しなかった場合(ステップS60:No)、メッセージ生成部545は、特定したユーザに警告するメッセージを生成して(ステップS70)、出力した後、一連の処理を終える。このステップS70において生成するメッセージの宛先にするユーザは、ステップS30において特定されたユーザである。端末装置100は、メッセージを受信した後に、当該メッセージを表示部121に出力する。例えば、この判定の結果に至る場合は、前述の図6における「A会議室」の照明設備の消灯を失念したユーザU01の場合に対応する。ここで生成するメッセージは、「設備の稼働を停止させる操作を失念した可能性があること」を示すものとする。
一方、ステップS20における判定により設備が稼働中であると判定しなかった場合(ステップS20:No)、ステップS40における判定により「設備300の対象設備を稼働させたユーザが、対象設備がある場所にいる」と判定しなかった場合(ステップS40:No)、及び、ステップS60における判定により「対象設備がある場所に在室者がいる」と判定した場合(ステップS60:Yes)の少なくとも何れかの場合には、一連の処理を終える。例えば、この判定の結果に至る場合は、前述の図6における「B会議室」の照明設備の消灯を行わずに、「B会議室」の利用をユーザU04とU05に引き継いだユーザU01の場合に対応する。
上記の第2の実施形態として示す処理の手順によれば、設備が稼働中に、ユーザが稼働させた設備に係る場所(領域)に、ユーザやユーザ以外の在室者がいる場合には、設備稼働支援システム2は、生成したメッセージをステップS70の処理において通知しない。
このような処理を実施するようにしたことにより、設備を稼働させたまま、その設備がある場所から離れたユーザに注意を促すことができる。
このような処理を実施するようにしたことにより、設備を稼働させたまま、その設備がある場所から離れたユーザに注意を促すことができる。
このように、本実施形態の設備稼働支援システム2によれば、建物に設けられている設備300が消費するエネルギー量の低減を支援することができる。
<第3の実施形態>
前述の図1に示した設備稼働支援システム2の構成の基で実施する処理として、前述の第1の実施形態の図3に示した手順と異なる手順の処理について説明する。前述の第1と第2の実施形態に示す手順では、設備を稼働させたユーザに、ユーザが稼働させた設備が稼働状態にあることをメッセージにして通知するものであった。本実施形態では、メッセージを通知した履歴情報を分析して、分析結果の情報を提供するものである。
前述の図1に示した設備稼働支援システム2の構成の基で実施する処理として、前述の第1の実施形態の図3に示した手順と異なる手順の処理について説明する。前述の第1と第2の実施形態に示す手順では、設備を稼働させたユーザに、ユーザが稼働させた設備が稼働状態にあることをメッセージにして通知するものであった。本実施形態では、メッセージを通知した履歴情報を分析して、分析結果の情報を提供するものである。
(第3の実施形態における設備稼働支援システムの動作について)
次に、図7と図8を参照して、本実施形態の設備稼働支援システムの動作について説明する。図7は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
次に、図7と図8を参照して、本実施形態の設備稼働支援システムの動作について説明する。図7は、本実施形態の設備稼働支援システムの処理の主な手順を示すフローチャートである。
以下、ユーザの操作の傾向を分析する場合について説明する。
特定したユーザに警告するメッセージを生成する(ステップS100)。このステップS100の処理は、前述の第1と第2の実施形態の何れかのステップS10からS70までの処理に相当する。なお、上記のステップの処理の中で、メッセージを生成した履歴を残してあるものとする。
次に、ユーザの操作の傾向を分析する(ステップS200)。
次に、ユーザの操作の傾向を分析する(ステップS200)。
以下の説明では、ユーザの操作の傾向の分析を、ステップS100において生成したメッセージのメッセージ生成の履歴情報に基づいて行うものとする。
以下、図8を参照して、上記のステップS200における、ユーザの操作の傾向を分析する処理について説明する。同図は、本実施形態の設備稼働支援システムにおけるユーザの操作の傾向を分析する処理の手順を示すフローチャートである。
分析部548は、記憶部530のメッセージ生成履歴情報531を参照して、全ユーザに対するメッセージの生成履歴情報を取得する(ステップS210)。分析部548は、設備の稼働を停止させる操作を失念された頻度を、設備ごとに算出する(ステップS220)。分析部548は、設備の稼働を停止させる操作を失念した頻度をユーザごとに算出する(ステップS230)。分析部548は、分析結果を出力する(ステップS240)。
以上に示した処理により、分析部548は、設備ごととユーザごとの双方を基準にして、失念が生じた要因について分析する。その分析の結果に基づいて、例えば、失念した頻度が高いユーザに対しては、分析結果を提示して注意を促すようにしてもよい。分析結果の提示方法は、全ユーザを分析対象とした全ユーザの傾向を示すものであってもよい。例えば、失念により設備を稼働させたまま部屋を移動したと判定された回数を集計し、全ユーザの1月の間の平均回数を算出する。この数値より回数が多いユーザは、全ユーザの平均値より多いことになり、失念する傾向が高いと推定される。単に、全ユーザの平均値を各ユーザに単に公開するだけでも、失念する傾向の高いユーザの自尊心を刺激することになる。
或いは、同様の全ユーザの傾向と特定のユーザの傾向とを対比して提示するようにしてもよい。この場合、上記のように単に「全ユーザの平均値」を公開する場合と異なり、客観的に容易に比較できる情報として提供することができる。例えば、この情報を得たユーザは、客観的に比較された結果から、自身の傾向を認知することが期待できる。
以上のように、全ユーザの分析対象とした分析結果を公表することにより、失念する傾向の高いユーザの失念防止に対する意識が高まり、移動する前に設備の稼働状態を確認する注意力が高まることが期待できる。これにより、設備稼働支援システム2は、設備が消費するエネルギー量を低減させるように支援することができる。
また、各ユーザが失念した頻度が高いと判定された設備については、各ユーザが共通して失念しやすくなる共通の要因が潜在していると推定できる。このような状況が生じていることを設備の管理者に認知してもらい、潜在している要因を解消させる方向に導くための情報として、上記の分析結果を利用してもよい。
以上に示す実施形態によれば、設備稼働支援システム2は、建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する。設備稼働支援システム2は、設備が操作された履歴を示す操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する。設備稼働支援システム2は、抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定する。設備稼働支援システム2は、第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、第1ユーザに対して通知する。これにより、設備稼働支援システム2は、建物に設けられている設備が消費するエネルギー量が低減するように支援することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、図1の設備稼働支援システム2と制御シウテム1の各装置は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS等も含むものとする。
そして、設備稼働支援システム2、端末装置100、管理サーバ200、及び設備300における各処理の全部又は一部の処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。勿論、設備稼働支援システム2を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。
なお、ここで、本発明と上記実施形態との対応関係について補足して説明する。
上記実施形態において、本発明における設備稼働支援システムが設備稼働支援システム2に対応し、端末装置が端末装置100に対応し、稼働中設備抽出部が稼働中設備抽出部543に対応し、ユーザ特定部がユーザ特定部544に対応し、メッセージ生成部がメッセージ生成部545に対応し、ユーザ判定部がユーザ判定部546に対応し、他ユーザ判定部が他ユーザ判定部547に対応し、分析部が分析部548に対応する。
上記実施形態において、本発明における設備稼働支援システムが設備稼働支援システム2に対応し、端末装置が端末装置100に対応し、稼働中設備抽出部が稼働中設備抽出部543に対応し、ユーザ特定部がユーザ特定部544に対応し、メッセージ生成部がメッセージ生成部545に対応し、ユーザ判定部がユーザ判定部546に対応し、他ユーザ判定部が他ユーザ判定部547に対応し、分析部が分析部548に対応する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の設備稼働支援システム2、は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
また、図3、5、7、8に示す処理の手順は、一例を示すものであり、適用するシステムに応じて、同様の手順を複数繰り返し実施したり、一部を追加したり一部を省略したりすることができる。
また、管理サーバ200の全部又は一部の構成を設備稼働支援システム2の構成の一部として構成してもよく、設備稼働支援システム2の一部の構成を管理サーバ200の一部の構成としてもよい。
また、設備稼働支援システム2又は管理サーバ200の全部又は一部の機能を仮想化させて、クラウドサーバとして構成してもよい。
2 設備稼働支援システム、530 記憶部、540 制御部、
543 稼働中設備抽出部、544 ユーザ特定部、545 メッセージ生成部、
546 ユーザ判定部、547 他ユーザ判定部、548 分析部、
1 制御システム、100 端末装置、140 端末制御部、
200 管理サーバ、210 サーバ通信部、220 サーバ制御部、
230 サーバ記憶部、
300 設備、310 空調設備、320 照明設備、330 入退出管理設備
543 稼働中設備抽出部、544 ユーザ特定部、545 メッセージ生成部、
546 ユーザ判定部、547 他ユーザ判定部、548 分析部、
1 制御システム、100 端末装置、140 端末制御部、
200 管理サーバ、210 サーバ通信部、220 サーバ制御部、
230 サーバ記憶部、
300 設備、310 空調設備、320 照明設備、330 入退出管理設備
Claims (8)
- 建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援システムであって、
設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出する稼働中設備抽出部と、
前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するユーザ特定部と、
前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、前記特定した第1ユーザに対して通知するメッセージを生成するメッセージ生成部と
を備えることを特徴とする設備稼働支援システム。 - 前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザがいるか否かを判定するユーザ判定部
を備え、
前記メッセージ生成部は、
前記ユーザ判定部による判定の結果に基づいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにする
ことを特徴とする請求項1に記載の設備稼働支援システム。 - 前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記第1ユーザ以外の第2ユーザがいるか否かを判定する他ユーザ判定部
を備え、
前記メッセージ生成部は、
前記他ユーザ判定部による判定の結果に基づいて、前記設備が設けられている位置に係る場所に、前記設備を稼働させた第1ユーザ以外の第2ユーザがいると判定した場合に、前記メッセージを生成する対象のユーザから、前記第1ユーザを除くようにする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設備稼働支援システム。 - 前記メッセージ生成部は、
前記特定したユーザに対して、前記設備の稼働を停止させる操作を失念した可能性があることを示すメッセージを生成する
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の設備稼働支援システム。 - 前記メッセージ生成部によってメッセージが生成された履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、ユーザの操作の傾向を分析する分析部
を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の設備稼働支援システム。 - 前記分析部は、
前記メッセージ生成部が特定のユーザに対してメッセージを生成した履歴を示すメッセージ生成履歴情報に基づいて、前記特定のユーザの操作の傾向を分析する
ことを特徴とする請求項5に記載の設備稼働支援システム。 - 建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援方法であって、
設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出するステップと、
前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するステップと、
前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が、稼働状態にあることを、前記特定したユーザに対して通知するメッセージを生成するステップと
を含むことを特徴とする設備稼働支援方法。 - 建物に設けられている設備の稼働状況に係る情報を提供する設備稼働支援システムのコンピュータに、
設備が操作された履歴を示す操作履歴情報を、当該設備を操作したユーザを識別するユーザ識別情報に関連付けて記憶する操作履歴情報記憶部があり、前記操作履歴情報記憶部に記憶されている操作履歴情報から稼働状態にある設備を抽出するステップと、
前記抽出された設備の操作履歴情報に対応するユーザ識別情報に基づいて、前記抽出された設備を稼働させた第1ユーザを特定するステップと、
前記第1ユーザによって稼働状態にされた設備のうちの少なくとも一部の設備が稼働状態にあることを、前記特定したユーザに対して通知するメッセージを生成するステップと
を実行させるためのプログラム。
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