JP2004181432A - 栗選別装置 - Google Patents

Abstract

【課題】栗の外観より確認が不可能な栗内部の虫食い状態を栗を破壊させることなく容易に確認して、市場などに出荷する栗の品質向上を図って顧客の信頼性を向上させる。
【解決手段】栗の選別出荷ラインは、収穫した栗Ａの入ったコンテナをベルト式選別コンベア３の供給部まで搬送するベルト式搬入コンベアを備え、栗供給後の空コンテナを搬入コンベア送り終端の空コンテナ部に搬送するように構成している。栗内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置１４を選別部に設けて、栗Ａを破壊させることなく栗内部の虫食い状態を性格に検出して品質良好な栗を容易に提供可能とする。
【選択図】 図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は栗を破壊することなく内部の虫食い状態を検出する栗選別装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、スイカなど果実の密度を判定して果実を破壊することなく品質を判定する手段がある。（例えば、特許文献１参照）
【０００３】
【特許文献１】特開平６−２０５６６１号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
栗の品質判定にあっては、主に外観の虫食い状態や変色状態で行っているため、外観の良好な栗でも殻を剥いたときには実が虫食い状態のものがあり顧客の信頼性を損なわせていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
したがって本発明は、栗内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置を選別部に設けて、栗を破壊させることなく栗内部の虫食い状態を正確に検出して、品質良好な栗を容易に提供可能とさせるものである。
【０００６】
また、虫食い状態の栗をエアブローの風で選別部より除去して、例えばベルトコンベアで出荷部まで栗搬送中に検出装置で虫食い栗を検出したときには、エアブローで自動的に虫食い栗を除去して品質良好な栗のみを出荷部まで搬送して、出荷する栗の品質向上を図って顧客の信頼性を向上させるものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図１は栗の選別出荷ラインの説明図、図２は栗の選別部の説明図であり、栗の選別出荷ライン１は、収穫した栗Ａの入ったコンテナ２ａをベルト式選別コンベア３の供給部４まで搬送するベルト式搬入コンベア５を備え、栗供給後の空コンテナ２ｂを搬入コンベア５送り終端の空コンテナ部６に搬送するように構成している。
【０００８】
また図３にも示す如く、選別コンベア３は搬送される栗の外観状態を検査作業者の目視により確認して虫食いの有無の判定を行う外観検査による１次選別部７と、Ｘ線など栗Ａの内部を透過させる電磁波を検出して、栗Ａ内部の虫食いの有無を判定する内部検査による２次選別部８と、２次選別後の良品をドラム選別型の階級選別部９で大きさ別に選別し箱詰め部１０で階級別の箱詰めを行う出荷部１１とを備え、栗Ａを箱詰め後の箱の重量をチェックし、適正重量の栗が収納する箱を市場に出荷するように構成している。
【０００９】
図２に示す如く、前記２次選別部８は移動するコンベア３上の栗Ａに上方の投光部１２よりＸ線などの電磁波を照射し栗Ａの透過光をカメラなど受光部１３で受光する光学式栗内部検出装置１４と、栗Ａ内部が虫食い状態のとき風力で栗Ａを選別部８のコンベア５上り除去するエアブロー１５とを備えるもので、図４に示す如くＸ線を透過させた検査の場合画像が真黒状態のとき良品と判定すると共に、白い空隙を有するとき虫食い品と判定しエアブロー１５を作動させて、コンベア３上の虫食い栗Ａをエアブロー１５からの風によって除去し、内部が虫食い状態でない良質栗Ａのみを自動選別して出荷部１１に送り込むように構成している。
【００１０】
さらに、前記選別コンベア３の２次選別部８送り後方位置にベルト式再選別コンベア１６を接続配置させ、前記エアブロー１５でコンベア３より除去された栗Ａを再選別コンベア１６で再選別部１７まで搬送し、検査作業者の目視により栗Ａの外観の虫食い状態を確認し、虫食い状態が認められる栗Ａは廃棄部１８に廃棄すると共に、虫食い状態が認められない栗Ａは再検査部１９に貯留させ、選別コンベア３の作業終了後コンベア３の送り速度を低速とさせて２次選別部８で精密な内部検査を行って、良品の栗Ａが廃棄されるのを防止するように構成している。
【００１１】
なお、前記検出装置１４は光を透過させた場合の光量差（透過率）などで栗Ａの良品を虫食い品との判断を行っても良く、また赤外線或いは超音波など他の電磁波を用いても良い。
【００１２】
上記からも明らかなように、栗内部の虫食い状態を例えばＸ線など電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置１４を選別部に設けたことによって、栗Ａを破壊させることなく栗Ａ内部の虫食い状態を正確に検出して、品質良好な栗Ａを提供可能とさせることができる。
【００１３】
また、虫食い状態の栗Ａをエアブロー１５の風で選別部８より除去することによって、例えばベルトコンベアである選別コンベア３で出荷部１１まで栗搬送中に検出装置１４で虫食い栗Ａを検出したときには、エアブロー１５で自動的に虫食い栗Ａを除去して品質良好な栗Ａのみを出荷部１１まで搬送して、出荷する栗Ａの品質向上を図って顧客の信頼性を向上させることができる。
【００１４】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、栗内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置１４を選別部に設けたものであるから、栗Ａを破壊させることなく栗Ａ内部の虫食い状態を正確に検出して、品質良好な栗を容易に提供可能とさせることができるものである。
【００１５】
また、虫食い状態の栗Ａをエアブロー１５の風で選別部８より除去するものであるから、例えばベルトコンベア３で出荷部１１まで栗搬送中に検出装置１４で虫食い栗Ａを検出したときには、エアブロー１５で自動的に虫食い栗Ａを除去して品質良好な栗Ａのみを出荷部１１まで搬送して、出荷する栗Ａの品質向上を図って顧客の信頼性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】栗の選別出荷ラインの説明図。
【図２】栗の選別部の説明図。
【図３】栗の選別作業工程の説明図。
【図４】品質判定のフロー説明図。
【符号の説明】
８ 選別部
１４ 検出装置
１５ エアブロー
Ａ 栗

Claims (2)

1. 栗内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置を選別部に設けたことを特徴とする栗選別装置。
2. 虫食い状態の栗をエアブローの風で選別部より除去するように設けたことを特徴とする請求項１記載の栗選別装置。

Images