JP6043220B2 - 物品検査装置 - Google Patents

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本発明は、物品の状態を検査するための物品検査装置に関する。
フィルム包装袋等のパッケージ内に食品等の内容物を収容して出荷するような物品の生産ラインにおいては、不具合(例えば、パッケージの封止部への内容物の噛み込み、パッケージ内での内容物の破損、パッケージ内への異物の混入等)が発生した物品の出荷を防止するために、物品の状態を検査する必要がある。
このような物品の状態を検査するための物品検査装置として、例えば、特許文献1記載のシステムが知られている。このシステムでは、パッケージ内に内容物が収容された状態で物品の画像が撮像され、その一方で、パッケージに印字を行うための印字情報に基づいてパッケージの印字部の画像が生成される。そして、物品の画像からパッケージの印字部の画像が減算されることにより、パッケージから印字部が除去された物品の画像が生成される。
特許第3332543号公報
上述したようなシステムは、生成した物品の画像においてパッケージ内の内容物の像が抽出され得ることから便利であるものの、当該システムにあっては、パッケージの印字部とパッケージ内の内容物とが重なるような場合に、生成した物品の画像においてパッケージ内の内容物の像に欠けが生じるおそれがある。そして、そのような場合には、パッケージ内の内容物の状態を精度良く把握することは困難である。
そこで、本発明は、パッケージに施された模様とパッケージ内の内容物とが重なるような場合であっても、パッケージ内の内容物の状態を精度良く把握することを可能にする物品検査装置を提供することを目的とする。
本発明の物品検査装置は、模様が施されたパッケージ及びパッケージ内に収容された内容物を有する物品に第1の光を照射する第1の光照射部と、第1の光照射部によって物品に照射された第1の光の透過光を検出することにより、第1の光による物品の第1の像を取得する第1の光検出部と、第1の光と異なる波長を有する第2の光を検出することにより、第2の光によるパッケージ又は物品の第2の像を取得する第2の光検出部と、第1の光検出部によって取得された第1の像のうち、模様によって第1の光の強度が減衰させられた領域に対し、第2の光検出部によって取得された第2の像に基づいて第1の光の強度を増幅する補正を施すことにより、検査用画像を生成する画像処理部と、を備える。
この物品検査装置では、第1の光による物品の第1の像のうち、パッケージに施された模様によって第1の光の強度が減衰させられた領域に対し、第2の光によるパッケージ又は物品の第2の像に基づいて第1の光の強度を増幅する補正が施される。これにより、生成された検査用画像においては、パッケージに施された模様とパッケージ内の内容物とが重なっていた場合であっても、パッケージ内の内容物の表示が顕著化されることになる。よって、この物品検査装置によれば、パッケージに施された模様とパッケージ内の内容物とが重なるような場合であっても、パッケージ内の内容物の状態を精度良く把握することが可能となる。
また、第1の光は近赤外光であり、第2の光は可視光であってもよい。第1の光が近赤外光であることにより、内容物が食品等の有機物である場合に当該内容物を表示するために好適な第1の像を取得することができる。更に、第2の光が可視光であることにより、第1の像に補正を施すために好適な第2の像を取得することができる。
また、物品検査装置は、パッケージ又は物品に第2の光を照射する第2の光照射部を更に備えてもよい。この構成によれば、第1の像に補正を施すための第2の像を容易にかつ確実に取得することができる。
また、物品検査装置は、第1の光の透過光と第2の光とを分光することにより、第1の光の透過光を第1の光検出部に入射させ、第2の光を第2の光検出部に入射させる分光部を更に備え、第1の光照射部は、物品に第1の光を照射すると共に、パッケージ又は物品に第2の光を照射してもよい。この構成によれば、第1の光による物品の第1の像と、第2の光によるパッケージ又は物品の第2の像とが略同時に取得されるため、第1の像と第2の像とのマッチングを精度良く行うことができる。
また、物品検査装置は、画像処理部によって生成された検査用画像を表示する表示部を更に備えてもよい。この構成によれば、物品検査装置のオペレータに対し、パッケージ内の内容物の表示が顕著化された検査用画像を参照させて、パッケージ内の内容物の状態を精度良く把握させることができる。
また、上記補正は、上記領域における第1の光の強度を、上記領域における第1の光の透過率で除算する補正であってもよい。或いは、上記補正は、上記領域における第1の光の強度に、上記領域における第2の光の強度の反転値を加算する補正であってもよい。これらの補正によれば、上記領域において第1の光の強度を適切に増幅させることができる。
本発明によれば、パッケージに施された模様とパッケージ内の内容物とが重なるような場合であっても、パッケージ内の内容物の状態を精度良く把握することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の物品検査装置の正面図である。 図1の物品検査装置のブロック図である。 図1の物品検査装置の検査対象である物品の平面図である。 本発明の第1の実施形態の物品検査装置における透過率の算出手順を示すフローチャートである。 パッケージと、パッケージの可視光像及び近赤外光像の画素値との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態の物品検査装置における検査用画像の取得手順を示すフローチャートである。 物品と、物品の可視光像及び近赤外光像の画素値との関係を示す図である。 検査用画像の画素値と、検査用画像との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態の物品検査装置における補正係数の算出手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の物品検査装置における検査用画像の取得手順を示すフローチャートである。 物品の可視光像の画素値の反転値と、検査用画像の画素値と、検査用画像との関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1に示されるように、物品検査装置1は、下部筐体2と、遮光筐体3と、上部筐体4と、を備えている。下部筐体2内には、物品検査装置1の動作を制御するコンピュータ5が収容されている。上部筐体4には、液晶表示装置等である表示部6が設置されている。物品検査装置1は、物品50の生産ラインにおいて、不具合が発生した物品50の出荷を防止するために、物品50の状態を検査する装置である。
遮光筐体3には、物品搬入口3a及び物品搬出口3bが設けられている。遮光筐体3内には、物品搬入口3aから物品搬出口3bに向かって物品50を搬送する搬送コンベア7及び搬送コンベア8が配置されている。搬送コンベア7の上流端は、物品搬入口3aから外側に突出しており、搬送コンベア8の下流端は、物品搬出口3bから外側に突出している。搬送コンベア7の下流端と搬送コンベア8の上流端とは、遮光筐体3内において所定の間隙Gをとって対向している。
遮光筐体3内には、間隙Gを介して対向するように近赤外光源(第1の光照射部)11及び近赤外光ラインカメラ12が配置されている。近赤外光源11は、搬送コンベア7,8の下側から間隙Gを介して、搬送コンベア7,8によって搬送される物品50に近赤外光(第1の光)を照射する。近赤外光源11は、例えば、近赤外光を出射する複数のLEDが物品50の搬送方向に垂直な方向に沿って一次元に配列されることで構成されている。なお、近赤外光源11によって照射される近赤外光の波長は、800〜1800nmである。
近赤外光ラインカメラ12は、近赤外光検出部(第1の光検出部)12aを有している。近赤外光検出部12aは、近赤外光源11によって物品50に照射された近赤外光の透過光を検出することにより、近赤外光による物品50の像(第1の像)、すなわち、物品50の近赤外光像を取得する。近赤外光検出部12aは、例えば、近赤外光を検出する複数のフォトダイオード(PD)が物品50の搬送方向に垂直な方向に沿って一次元に配列されることで構成されている。
更に、遮光筐体3内には、搬送コンベア7の上側から搬送コンベア7の搬送面に臨むように白色光源(第2の光照射部)13及び可視光エリアカメラ14が配置されている。白色光源13は、後述する物品50のパッケージに、可視光(第1の光と異なる波長を有する第2の光)を含む白色光を照射する。白色光源13は、例えば、白色光を出射する複数のLEDが物品50の搬送方向に平行な方向及び垂直な方向に沿って二次元に配列されることで構成されている。なお、白色光源13によって照射される白色光のうち可視光の波長は、400〜800nmである。
可視光エリアカメラ14は、可視光検出部(第2の光検出部)14aを有している。可視光検出部14aは、白色光源13によって物品50のパッケージに照射された可視光の反射光を検出することにより、可視光による物品50の像(第2の像)、すなわち、物品50のパッケージの可視光像を取得する。可視光検出部14aは、例えば、可視光を検出する複数のPDが物品50の搬送方向に平行な方向及び垂直な方向に沿って二次元に配列されることで構成されている。
物品50の生産ラインにおいて、物品検査装置1の上流側には、搬送コンベア20が設置されており、物品検査装置1の下流側には、振分装置30が設置されている。搬送コンベア20は、包装機によってパッケージングされた物品50を物品検査装置1の搬送コンベア7に移送する。振分装置30は、物品検査装置1の搬送コンベア8から移送された物品50のうち、物品検査装置1によって不具合が発生していると判定された物品50を生産ラインから排除する。
図2に示されるように、物品検査装置1のコンピュータ5は、CPU、ROM、RAM等からなり、少なくとも画像処理部15、判定部16及び記憶部17を有している。画像処理部15及び判定部16は、ROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されることにより、ソフトウェアで構成される。記憶部17は、メモリ或いはハードディスク等である。なお、コンピュータ5の各処理部は、ハードウェアで構成されてもよい。
画像処理部15は、近赤外光ラインカメラ12の近赤外光検出部12aによって取得された物品50の近赤外光像、及び可視光エリアカメラ14の可視光検出部14aによって取得された物品50のパッケージの可視光像に基づいて、物品50を検査するための検査用画像を生成する。コンピュータ5は、オペレータの操作等に応じて、画像処理部15によって生成された検査用画像を表示部6に表示させる。判定部16は、画像処理部15によって生成された検査用画像に基づいて、物品50に不具合が発生しているか否かを判定する。コンピュータ5は、判定部16によって物品50に不具合が発生していると判定された場合に、当該物品50を生産ラインから排除するよう、振分装置30に指示する。
次に、画像処理部15による検査用画像の生成処理について説明する。図3に示されるように、物品検査装置1の検査対象である物品50は、両端の封止部51aにおいて熱溶着等により封止されたパッケージ51、及びパッケージ51内に収容された内容物52を有している。パッケージ51には、模様53が施されている。以下、一例として、パッケージ51が透明のフィルム包装袋であり、内容物52がビスケットであるものとする。また、模様53のうち、模様53が赤色の領域であり、模様53が青色の領域であるものとする。
前提として、画像処理部15は、パッケージ51における近赤外光の透過率を算出する。この近赤外光の透過率の算出手順について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、内容物52が収容されていない空のパッケージ51を搬送コンベア7,8に搬送させることにより、画像処理部15は、可視光エリアカメラ14の可視光検出部14aから当該パッケージ51の可視光像I,I,Iを取得し(ステップS11)、更に、近赤外光ラインカメラ12の近赤外光検出部12aから当該パッケージ51の近赤外光像Iを取得する(ステップS12)。ここで、可視光像Iは、赤色の波長成分による像(以下、「赤色波長成分像」という)であり、可視光像Iは、緑色の波長成分による像(以下、「緑色波長成分像」という)であり、可視光像Iは、青色の波長成分による像(以下、「青色波長成分像」という)である。一例として、図5の(a)に示されるx軸に沿ったパッケージ51の可視光像の画素値(画素ごとの256階調の光強度)I(x),I(x),I(x)は、それぞれ、図5の(b),(c),(d)に示されるようになる。また、図5の(a)に示されるx軸に沿ったパッケージ51の近赤外光像の画素値I(x)は、図5の(e)に示されるようになる。
続いて、画像処理部15は、可視光像I,I,Iに基づいて、近赤外光像Iの各画素が赤領域であるか否かを判断する(ステップS13)。より具体的には、画像処理部15は、近赤外光像Iの各画素に対応する可視光像I,I,Iの各画素の画素値に基づいて、近赤外光像Iの各画素について、[I(x)>IR_th]∩[I(x)<IB_th]を満たすか否かを判断する。ここで、IR_thは、図5の(b)に示されるように、赤色波長成分像の画素値I(x)が低くなる青領域を識別するための閾値であり、IB_thは、図5の(d)に示されるように、青色波長成分像の画素値I(x)が低くなる赤領域を識別するための閾値である。
続いて、画像処理部15は、赤領域であると判断された近赤外光像Iの各画素の画素値に基づいて、赤領域における近赤外光の透過率Pを算出し(ステップS14)、当該透過率Pを記憶部17に記憶させる(ステップS17)。より具体的には、画像処理部15は、図5の(e)に示されるように、赤領域における近赤外光像の画素値IN2をパッケージ51の透明領域における近赤外光像の画素値IN1で除算することにより、赤領域における近赤外光の透過率Pを算出する。
続いて、画像処理部15は、可視光像I,I,Iに基づいて、赤領域ではないと判断された近赤外光像Iの各画素が青領域であるか否かを判断する(ステップS15)。より具体的には、画像処理部15は、近赤外光像Iの各画素に対応する可視光像I,I,Iの各画素の画素値に基づいて、近赤外光像Iの各画素について、[I(x)<IR_th]∩[I(x)>IB_th]を満たすか否かを判断する。
続いて、画像処理部15は、青領域であると判断された近赤外光像Iの各画素の画素値に基づいて、青領域における近赤外光の透過率Pを算出し(ステップS16)、当該透過率Pを記憶部17に記憶させる(ステップS17)。より具体的には、画像処理部15は、図5の(e)に示されるように、青領域における近赤外光像の画素値IN3をパッケージ51の透明領域における近赤外光像の画素値IN1で除算することにより、青領域における近赤外光の透過率Pを算出する。
以上のように、パッケージ51における近赤外光の透過率を算出した上で、画像処理部15は、物品50を検査するための検査用画像を取得する。この検査用画像の取得手順について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、パッケージ51内に内容物52が収容された状態で物品50が搬送コンベア7,8によって搬送される際に、画像処理部15は、可視光エリアカメラ14の可視光検出部14aから当該物品50の可視光像I,I,Iを取得し(ステップS21)、更に、近赤外光ラインカメラ12の近赤外光検出部12aから当該物品50の近赤外光像Iを取得する(ステップS22)。一例として、図7の(a)に示されるx軸に沿った物品50の可視光像の画素値I(x),I(x),I(x)は、それぞれ、図7の(b),(c),(d)に示されるようになる。また、図7の(a)に示されるx軸に沿った物品50の近赤外光像の画素値I(x)は、図7の(e)に示されるようになる。なお、図7の(a)に示されるように、パッケージ51内において内容物52が割れているものとする。
続いて、画像処理部15は、可視光像I,I,Iに基づいて、近赤外光像Iの各画素が赤領域であるか否かを判断する(ステップS23)。より具体的には、画像処理部15は、近赤外光像Iの各画素に対応する可視光像I,I,Iの各画素の画素値に基づいて、近赤外光像Iの各画素について、[I(x)>IR_th]∩[I(x)<IB_th]を満たすか否かを判断する。
続いて、画像処理部15は、赤領域であると判断された近赤外光像Iの各画素の画素値を補正する(ステップS24)。より具体的には、画像処理部15は、赤領域における近赤外光像の画素値I(x)を赤領域における近赤外光の透過率P(前提として記憶部17に記憶させたもの)で除算することにより、赤領域における近赤外光像の補正画素値I´(x)を算出する。
続いて、画像処理部15は、可視光像I,I,Iに基づいて、赤領域ではないと判断された近赤外光像Iの各画素が青領域であるか否かを判断する(ステップS25)。より具体的には、画像処理部15は、近赤外光像Iの各画素に対応する可視光像I,I,Iの各画素の画素値に基づいて、近赤外光像Iの各画素について、[I(x)<IR_th]∩[I(x)>IB_th]を満たすか否かを判断する。
続いて、画像処理部15は、青領域であると判断された近赤外光像Iの各画素の画素値を補正する(ステップS26)。より具体的には、画像処理部15は、青領域における近赤外光像の画素値I(x)を青領域における近赤外光の透過率P(前提として記憶部17に記憶させたもの)で除算することにより、青領域における近赤外光像の補正画素値I´(x)を算出する。
以上のように、画像処理部15は、物品50の近赤外光像Iのうち、模様53,53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域に対し、パッケージ51の可視光像I,I,Iに基づいて近赤外光の強度を増幅する補正(当該領域における近赤外光の強度を、当該領域における近赤外光の透過率で除算する補正)を施すことにより、検査用画像I´を生成し、取得する(ステップS27)。図8の(a)に示されるように、x軸に沿った検査用画像の補正画素値I´(x)においては、模様53,53によって近赤外光の強度が減衰させられた分(図8の(a)における破線部分)が増幅され、図8の(b)に示されるように、パッケージ51内の内容物52の表示が顕著化された検査用画像I´が取得される。これにより、判定部16は、画像処理部15によって生成された検査用画像I´に基づいて、物品50に不具合(パッケージ51内での内容物52の割れ、欠け等の破損の他、パッケージ51の封止部51aへの内容物52の噛み込み、パッケージ51内への異物の混入等)が発生しているか否かを精度よく判定することができる。
以上、説明したように、物品検査装置1では、物品50の近赤外光像のうち、パッケージ51に施された模様53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域に対し、パッケージ51の可視光像に基づいて近赤外光の強度を増幅する補正が施される。これにより、生成された検査用画像においては、パッケージ51に施された模様53とパッケージ51内の内容物52とが重なっていた場合であっても、パッケージ51内の内容物52の表示が顕著化されることになる。よって、物品検査装置1によれば、パッケージ51に施された模様53とパッケージ51内の内容物52とが重なるような場合であっても、パッケージ51内の内容物52の状態を精度良く把握することが可能となる。
そして、物品検査装置1を用いることにより、模様53と内容物52とが重ならないようにパッケージ51のデザインを変更したり、パッケージ51に模様53を施すために近赤外光を減衰し難いインクを使用したりすることが不要となり、パッケージ51に模様53を施す上での自由度が高まる。
また、上記補正として、模様53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域における近赤外光の強度を、当該領域における近赤外光の透過率で除算する補正を行うことにより、当該領域において近赤外光の強度を適切に増幅させることができる。
また、近赤外光を用いることにより、内容物52が食品等の有機物である場合に当該内容物52を表示するために好適な近赤外光像を取得することができる。更に、可視光を用いることにより、近赤外光像に補正を施すために好適な可視光像を取得することができる。
また、物品検査装置1は、画像処理部15によって生成された検査用画像を表示する表示部6を備えているため、物品検査装置1のオペレータに対し、パッケージ51内の内容物52の表示が顕著化された検査用画像を参照させて、パッケージ51内の内容物52の状態を精度良く把握させることができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態の物品検査装置1は、画像処理部15による検査用画像の生成処理において、上述した第1の実施形態の物品検査装置1と相違している。以下、第1の実施形態と同様の物品50を検査対象とする場合における検査用画像の生成処理について説明する。
前提として、画像処理部15は、補正係数A,Aを算出する。この補正係数A,Aの算出手順について、図9のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、内容物52が収容されていない空のパッケージ51を搬送コンベア7,8に搬送させることにより、画像処理部15は、可視光エリアカメラ14の可視光検出部14aから当該パッケージ51の可視光像I,I,Iを取得し(ステップS31)、更に、近赤外光ラインカメラ12の近赤外光検出部12aから当該パッケージ51の近赤外光像Iを取得する(ステップS32)。一例として、第1の実施形態と同様に、図5の(a)に示されるx軸に沿ったパッケージ51の可視光像の画素値I(x),I(x),I(x)は、それぞれ、図5の(b),(c),(d)に示されるようになる。また、図5の(a)に示されるx軸に沿ったパッケージ51の近赤外光像の画素値I(x)は、図5の(e)に示されるようになる。
続いて、画像処理部15は、パッケージ51の近赤外光像I及び可視光像I,I,Iに基づいて、補正係数A,Aを算出する。より具体的には、画像処理部15は、次式(1),(2)により、補正係数A,Aを算出し(ステップS33)、当該補正係数A,Aを記憶部17に記憶させる(ステップS34)。なお、IR1は、パッケージ51の透明領域及び赤領域における赤色波長成分像の画素値であり、IR2は、パッケージ51の青領域における赤色波長成分像の画素値である(図5の(b)参照)。また、IB1は、パッケージ51の透明領域及び青領域における青色波長成分像の画素値であり、IB2は、パッケージ51の赤領域における青色波長成分像の画素値である(図5の(d)参照)。更に、IN1は、パッケージ51の透明領域における近赤外光像の画素値であり、IN2は、赤領域における近赤外光像の画素値であり、IN3は、青領域における近赤外光像の画素値である(図5の(e)参照)。
補正係数A=(IN1−IN3)/(IR1−IR2)・・・(1)
補正係数A=(IN1−IN2)/(IB1−IB2)・・・(2)
以上のように、補正係数A,Aを算出した上で、画像処理部15は、物品50を検査するための検査用画像を取得する。この検査用画像の取得手順について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、パッケージ51内に内容物52が収容された状態で物品50が搬送コンベア7,8によって搬送される際に、画像処理部15は、可視光エリアカメラ14の可視光検出部14aから当該物品50の可視光像I,I,Iを取得し(ステップS41)、更に、近赤外光ラインカメラ12の近赤外光検出部12aから当該物品50の近赤外光像Iを取得する(ステップS42)。一例として、第1の実施形態と同様に、図7の(a)に示されるx軸に沿った物品50の可視光像の画素値I(x),I(x),I(x)は、それぞれ、図7の(b),(c),(d)に示されるようになる。また、図7の(a)に示されるx軸に沿った物品50の近赤外光像の画素値I(x)は、図7の(e)に示されるようになる。
続いて、画像処理部15は、可視光像I,Iを反転する(ステップS43)。より具体的には、次式(3),(4)により、赤色波長成分像の画素値の反転値I´(x)及び青色波長成分像の画素値の反転値I´(x)を算出する。一例として、図7の(b)に示される赤色波長成分像の画素値の反転値I´(x)は、図11の(a)に示されるようになる。また、図7の(d)に示される青色波長成分像の画素値の反転値I´(x)は、図11の(b)に示されるようになる。
I´(x)=255−I(x)・・・(3)
I´(x)=255−I(x)・・・(4)
続いて、画像処理部15は、赤領域及び青領域に対応する近赤外光像Iの各画素の画素値を補正する(ステップS44)。より具体的には、画像処理部15は、次式(5)により、近赤外光像の画素値I(x)に赤色波長成分像の画素値の反転値I´(x)及び青色波長成分像の画素値の反転値I´(x)を加算することにより、近赤外光像の補正画素値I´(x)を算出する。
I´(x)=I(x)+A・I´(x)+A・I´(x)・・・(5)
以上のように、画像処理部15は、物品50の近赤外光像Iのうち、模様53,53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域に対し、パッケージ51の可視光像I,I,Iに基づいて近赤外光の強度を増幅する補正(当該領域における近赤外光の強度に、当該領域における可視光の強度の反転値を加算する補正)を施すことにより、検査用画像I´を生成し、取得する(ステップS45)。図11の(c)に示されるように、x軸に沿った検査用画像の補正画素値I´(x)においては、模様53,53によって近赤外光の強度が減衰させられた分(図11の(c)における破線部分)が増幅され、図11の(d)に示されるように、パッケージ51内の内容物52の表示が顕著化された検査用画像I´が取得される。これにより、判定部16は、画像処理部15によって生成された検査用画像I´に基づいて、物品50に不具合(パッケージ51内での内容物52の割れ、欠け等の破損の他、パッケージ51の封止部51aへの内容物52の噛み込み、パッケージ51内への異物の混入等)が発生しているか否かを精度よく判定することができる。
以上説明したように、物品検査装置1では、物品50の近赤外光像のうち、パッケージ51に施された模様53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域に対し、パッケージ51の可視光像に基づいて近赤外光の強度を増幅する補正が施される。よって、物品検査装置1によれば、第1の実施形態と同様に、パッケージ51に施された模様53とパッケージ51内の内容物52とが重なるような場合であっても、パッケージ51内の内容物52の状態を精度良く把握することが可能となる。
また、上記補正として、模様53によって近赤外光の強度が減衰させられた領域における近赤外光の強度に、当該領域における可視光の強度の反転値を加算する補正を行うことにより、当該領域において近赤外光の強度を適切に増幅させることができる。
以上、本発明の第1及び第2の実施形態について説明したが、本発明は、上記第1及び第2の実施形態に限定されるものではない。例えば、パッケージ51に施された模様53は、赤色の領域である模様53、及び青色の領域である模様53に限定されず、文字、図形、記号若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合であれば、その他のものであってもよい。また、近赤外光ラインカメラ12に代えて近赤外光エリアカメラを用いてもよいし、可視光エリアカメラ14に代えて可視光ラインカメラを用いてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、第1の光として、物品50に近赤外光を照射し、物品50に照射された近赤外光の透過光を検出することにより、近赤外光による物品50の像を取得したが、第1の光として、物品50にX線、近赤外光以外の赤外光又はテラヘルツ波等を照射し、物品50に照射されたX線、赤外光又はテラヘルツ波等の透過光を検出することにより、X線、赤外光又はテラヘルツ波等による物品50の像を取得してもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、第2の光として、パッケージ51に可視光を照射し、パッケージ51に照射された可視光の反射光を検出することにより、可視光によるパッケージ51の像を取得したが、第2の光として、パッケージ51に、第1の光と異なる波長を有する近赤外光、又は単色の可視光(例えば赤色光)等を照射し、パッケージ51に照射された近赤外光、又は単色の可視光等の反射光を検出することにより、近赤外光、又は単色の可視光等によるパッケージ51の像を取得してもよい。ここで、パッケージ51に照射された光の反射光に代えて、パッケージ51に照射された光の透過光を検出することにより、当該光によるパッケージ51の像を取得してもよい。更に、パッケージ51に代えて、パッケージ51内に内容物52が収容された状態で物品50に光を照射し、物品50に照射された当該光の反射光又は透過光を検出することにより、当該光による物品50の像を取得してもよい。
また、パッケージ51又は物品50に白色光を照射する場合において、例えば自然光を十分に利用することができるようなときには、白色光を照射する白色光源13は不要である。ただし、第1及び第2の実施形態のように、物品検査装置1が白色光源13を備えていれば、近赤外光像に補正を施すための可視光像を容易にかつ確実に取得することができる。
また、例えば上記第1及び第2の実施形態において、近赤外光検出部12a及び可視光検出部14aが1つのカメラに設けられていてもよい。この場合、近赤外光と可視光とを分光することにより、近赤外光を近赤外光検出部12aに入射させ、可視光を可視光検出部14aに入射させる分光部(プリズム等)が、例えばカメラのレンズの後段等に設けられる。そして、光照射部としては、例えば、近赤外光を出射するLED及び白色光を出射するLEDの両方を有する装置等、近赤外光を照射すると共に可視光を照射するものが用いられる。この構成によれば、物品50の近赤外光像と、パッケージ51又は物品50の可視光像とが略同時に取得されるため、近赤外光像と可視光像とのマッチングを精度良く行うことができる。
1…物品検査装置、6…表示部、11…近赤外光源(第1の光照射部)、12a…近赤外光検出部(第1の光検出部)、13…白色光源(第2の光照射部)、14a…可視光検出部(第2の光検出部)、15…画像処理部。

Claims (7)

  1. 模様が施されたパッケージ及び前記パッケージ内に収容された内容物を有する物品に第1の光を照射する第1の光照射部と、
    前記第1の光照射部によって前記物品に照射された前記第1の光の透過光を検出することにより、前記第1の光による前記物品の第1の像を取得する第1の光検出部と、
    前記第1の光と異なる波長を有する第2の光を検出することにより、前記第2の光による前記パッケージ又は前記物品の第2の像を取得する第2の光検出部と、
    前記第1の光検出部によって取得された前記第1の像のうち、前記模様によって前記第1の光の強度が減衰させられた領域に対し、前記第2の光検出部によって取得された前記第2の像に基づいて前記第1の光の強度を増幅する補正を施すことにより、検査用画像を生成する画像処理部と、を備える、物品検査装置。
  2. 前記第1の光は近赤外光であり、前記第2の光は可視光である、請求項1記載の物品検査装置。
  3. 前記パッケージ又は前記物品に前記第2の光を照射する第2の光照射部を更に備える、請求項1又は2記載の物品検査装置。
  4. 前記第1の光の前記透過光と前記第2の光とを分光することにより、前記第1の光の前記透過光を前記第1の光検出部に入射させ、前記第2の光を前記第2の光検出部に入射させる分光部を更に備え、
    前記第1の光照射部は、前記物品に前記第1の光を照射すると共に、前記パッケージ又は前記物品に前記第2の光を照射する、請求項1又は2記載の物品検査装置。
  5. 前記画像処理部によって生成された前記検査用画像を表示する表示部を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項記載の物品検査装置。
  6. 前記補正は、前記領域における前記第1の光の強度を、前記領域における前記第1の光の透過率で除算する補正である、請求項1〜5のいずれか一項記載の物品検査装置。
  7. 前記補正は、前記領域における前記第1の光の強度に、前記領域における前記第2の光の強度の反転値を加算する補正である、請求項1〜5のいずれか一項記載の物品検査装置。
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