JP4042965B2 - 栗選別装置及び栗選別方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は栗を破壊することなく内部の虫食い状態を検出する栗選別装置及び栗選別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スイカなど果実の密度を判定して果実を破壊することなく品質を判定する手段がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平6−205661号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
栗の品質判定にあっては、主に外観の虫食い状態や変色状態で行っているため、外観の良好な栗でもを剥いたときには実が虫食い状態のものがあり顧客の信頼性を損なわせていた。したがって本発明は、栗を破壊させることなく栗内部の虫食い状態を正確に検出して、品質良好な栗を容易に提供可能とさせるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、栗を搬送する主選別コンベアと、前記主選別コンベアで搬送されている栗の内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置と、虫食い状態と判定された栗を前記主選別コンベアから除去するエアブローと、前記主選別コンベアで送られてきた良品の栗を大きさ別に選別して箱詰めをするための出荷部と、前記エアブローにより除去された栗を搬送して作業者が目視で栗の外観を確認するために前記主選別コンベアに接続された再選別コンベアと、前記再選別コンベアに送られた栗のうち外観に虫食い状態が認められない栗を貯留する再検査用貯留部と、を備えており、前記再検査用貯留部に貯留された栗は未検査の栗の選別が済んでから前記選別コンベアに戻して前記光学式検出装置で再検査するようになっており、更に、前記再検査用貯留部に貯留された栗を再検査するときの前記主選別コンベアの送り速度は未検査の栗を検査するときの送り速度より低速になっている。
【0006】
請求項2の発明は、栗を搬送する選別コンベアと、前記選別コンベアで搬送されている栗の内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置と、虫食い状態と判定された栗を前記選別コンベアから除去するエアブローと、前記選別コンベアで送られてきた良品の栗を大きさ別に選別して箱詰めをするための出荷部と、前記エアブローにより除去された栗を搬送して作業者が目視で栗の外観を確認するために前記選別コンベアに接続された再選別コンベアと、前記再選別コンベアに送られた栗のうち外観に虫食い状態が認められない栗を貯留する再検査用貯留部と、を備えている栗選別装置を使用して行う栗選別方法であって、前記再検査用貯留部に貯留された栗を未検査の栗の選別が済んでから前記選別コンベアに戻して前記光学式検出装置で再検査するにおいて、前記再検査用貯留部に貯留された栗の送りを、未検査の栗を検査するときの送り速度よりも低速で行う。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1は栗の選別出荷ラインの説明図、図2は栗の選別部の説明図であり、栗の選別出荷ライン1は、収穫した栗Aの入ったコンテナ2aをベルト式選別コンベア3の供給部4まで搬送するベルト式搬入コンベア5を備え、栗供給後の空コンテナ2b搬入コンベア5送り終端の空コンテナ部6に搬送される
【0008】
また図3にも示す如く、選別出荷ライン1は、主選別コンベア3で搬送される栗の外観状態を検査作業者の目視により確認して虫食いの有無の判定われる1次選別部7と、一次選別された栗AにX線など電磁波を透過させて栗A内部の虫食いの有無を判定する2次選別部8と、2次選別後の良品をドラム選別型の階級選別部9で大きさ別に選別し箱詰め部10で階級別の箱詰めを行う出荷部11とを備えている。栗Aを詰箱の重量をチェックし、適正重量の栗収納した市場に出荷される
【0009】
図2に示す如く、前記2次選別部8は、主選別コンベア3により移動する栗Aに上方の投光部12よりX線などの電磁波を照射し栗Aの透過光をカメラなど受光部13で受光する光学式検出装置14と、内部が虫食い状態と判断された栗Aを風力で主選別コンベアから除去するエアブロー15とを備えるもので、図4に示す如くX線を透過させた検査の場合画像が真黒状態のとき良品と判定すると共に、白い空隙を有するとき虫食い品と判定しエアブロー15を作動させて主選別コンベア3から除去し、内部が虫食い状態でない良質栗Aのみを自動選別して出荷部11に送り込むように構成している。
【0010】
さらに、前記選別コンベア3のうち光学式検出装置14よりも送り方向に向かって前方位置にベルト式再選別コンベア16を接続配置、前記エアブロー15の主選別コンベア3より除去された栗Aを再選別コンベア16で再選別部17まで搬送し、検査作業者の目視により栗Aの外観の虫食い状態を確認し、虫食い状態が認められる栗Aは廃棄部18に廃棄すると共に、虫食い状態が認められない栗Aは再検査用貯留部19に貯留一次選別された栗Aの二次選別が終了後に、再検査用貯留部19に貯留した栗Aを主選別コンベア3に戻して、主選別コンベア3の送り速度を低速とすることで、2次選別部8で精密な内部検査を行って、良品の栗Aが廃棄されるのを防止するように構成している。
【0011】
なお、前記光学式検出装置14は光を透過させた場合の光量差(透過率)などで栗Aの良品虫食い品との判断を行っても良く、また赤外線或いは超音波など他の電磁波を用いても良い。
【0012】
上記から明らかなように、栗内部の虫食い状態を例えばX線など電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置14を選別部に設けたことによって、栗Aを破壊ることなく内部の虫食い状態を正確に検出ることができる。
【0013】
そして、虫食い状態の栗Aをエアブロー15の風で2次選別部8より除去することによって、品質良好な栗Aのみを出荷部11まで搬送して、出荷する栗Aの品質向上を図って顧客の信頼性を向上させることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上より明らかなように本発明は、栗内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置14を選別部に設けたものであるから、栗Aを破壊ることなく内部の虫食い状態を正確に検出してることができるものである。
【0015】
そして、虫食い状態の栗Aをエアブロー15の風で2次選別部8より除去するものであるから、品質良好な栗Aのみを出荷部11まで搬送して、出荷する栗Aの品質向上を図って顧客の信頼性を向上させることができるものである。
そして、いったん検査されて虫食い状態と判定されてエアブロー15で主選別コンベア3より除去された栗Aのうち外観良好なものを送り速度を低速として光学式検出装置14で精密な内部検査を行うものであるため、良品の栗Aが廃棄させるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】栗の選別出荷ラインの説明図。
【図2】栗の選別部の説明図。
【図3】栗の選別作業工程の説明図。
【図4】品質判定のフロー説明図。
【符号の説明】
3 主選別コンベア
8 選別部
11 出荷部
14 光学式検出装置
15 エアブロー
16 再選別コンベア
19 再検査用貯留部
A 栗

Claims (2)

  1. 栗を搬送する主選別コンベア(3)と、
    前記主選別コンベア(3)で搬送されている栗の内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置(14)と、
    虫食い状態と判定された栗を前記主選別コンベア(3)から除去するエアブロー(15)と、
    前記主選別コンベア(3)で送られてきた良品の栗を大きさ別に選別して箱詰めをするための出荷部(11)と、
    前記エアブロー(15)により除去された栗を搬送して作業者が目視で栗の外観を確認するために前記主選別コンベア(3)に接続された再選別コンベア(16)と、
    前記再選別コンベア(16)に送られた栗のうち外観に虫食い状態が認められない栗を貯留する再検査用貯留部(19)と、
    を備えており、前記再検査用貯留部(19)に貯留された栗は未検査の栗の選別が済んでから前記主選別コンベア(3)に戻して前記光学式検出装置(14)で再検査するようになっており、
    更に、前記再検査用貯留部(19)に貯留された栗を再検査するときの前記主選別コンベア(3)の送り速度は未検査の栗を検査するときの送り速度より低速になっている、
    栗選別装置。
  2. 栗を搬送する主選別コンベア(3)と、
    前記主選別コンベア(3)で搬送されている栗の内部の虫食い状態を電磁波の透過状態で検出する光学式検出装置(14)と、
    虫食い状態と判定された栗を前記主選別コンベア(3)から除去するエアブロー(15)と、
    前記主選別コンベア(3)で送られてきた良品の栗を大きさ別に選別して箱詰めをするための出荷部(11)と、
    前記エアブロー(15)により除去された栗を搬送して作業者が目視で栗の外観を確認するために前記主選別コンベア(3)に接続された再選別コンベア(16)と、
    前記再選別コンベア(16)に送られた栗のうち外観に虫食い状態が認められない栗を貯留する再検査用貯留部(19)と、
    を備えている栗選別装置を使用して行う栗選別方法であって、
    前記再検査用貯留部(19)に貯留された栗を未検査の栗の選別が済んでから前記主選別コンベア(3)に戻して前記光学式検出装置(14)で再検査するにおいて、前記再検査用貯留部(19)に貯留された栗の送りを、未検査の栗を検査するときの送り速度よりも低速で行う、
    栗選別方法。
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