JP2004176753A - 締付けバンド - Google Patents

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Abstract

【課題】一種類の締付けバンドで、仮止め状態の保持/解除が容易に実現でき、組立性や使い勝手の良い締付けバンドを提供する。
【解決手段】内側バンド部2と外側バンド部3とを重ね合わせて第1、第2の膨出部6、8を第1、第2の係止孔9、10に各々進入させた際に、内外バンド端が弾発して拡径方向へ相対的に移動して第1の係止タブ11が第1の膨出部6に進入して抑え用タブ7により上面部11aを抑え込まれ第2の係止タブ12が第2の膨出部8に進入して、バンド部材1がリング状に仮止めされる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、主に車両用の等速ジョイントを覆うブーツ等に装着されて締付けを行う締付けバンドに係り、詳しくは金属帯状のバンド部材の両端部を重ね合わせてリング状に成形され、当該両端部を縮径手段により引き寄せて前記バンド部材を縮径可能な締付けバンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リング状に形成されたバンド部材が重なり合う内側バンド部と外側バンド部とを引き寄せてリング状に仮止めする締付けバンドには、例えば特許文献1及び2に示す締付けバンドが提案され実用化されている。
これは、例えば図11(a)〜(c)において、帯状のバンド部材の両側が重ね合わさる外側バンド部101にバンド端よりスロット孔102、長方形状の孔103が順に設けられている。また、外側バンド部101に対応する内側バンド部104には、案内及び支持を行うタブ状フック105がバンド部材を幅方向に切り欠いて長手方向に沿って起立形成されており、支持フック106が袋状に外方に膨出して形成されている。タブ状フック105は、長手方向の両端面が内側バンド端と反対側に傾斜して形成されており、スロット孔102を係止するようになっている。支持フック106は、孔103に進入して係止するようになっている。また、図示しないが、外側バンド部101の一部には、縮径手段として外方に門形に折曲げ形成された締付け耳が形成されている。
【0003】
この締付けバンドは、タブ状フック105をスロット孔102に係止させると共に支持フック106を孔103に進入係止させて、内側バンド部104と外側バンド部101とをリング状に仮止めする。この状態で、締付け耳を工具でクランプすることにより、タブ状フック105による案内と引寄せにより支持フック106の係止を確実にしてバンド部材を縮径するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭61−13091号
【特許文献2】
特開昭61−13092号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した締付けバンドは、リング状に仮止めした状態で、車両などの製造ラインで使用されたり、或いは市場において補給部品として逐次供給される。かかる締付けバンドは、工場への輸送時及び製造ラインにおいては仮止め状態が容易に外れては使い難いため仮止め状態が外れ難いことが要求される。一方、補給部品として用いられる場合には、ブーツ等の部品交換を行うため作業時に締付けバンドの仮止め状態が外れ易いことが要求される。
【0006】
このため、図10(a)〜(c)において、製造ラインで使用される場合には、スロット孔102に係止したタブ状フック105を幅方向に折り曲げて外側バンド部101に重ね合わせ、仮止め状態が解除されないようにして用いられていた。また、図11(a)〜(c)において、補給部品として用いられる場合には、スロット孔102に係止したタブ状フック105を起立したままの状態で供給するようにしている。
【0007】
しかしながら、同一の締付けバンドを、使用場所や使用目的に応じて加工工程を変えて使用するのは、部品管理も煩雑になり、設計図面も部品毎に起こす必要があるため、不経済である。
また、リング状に仮止めされた締付けバンドが、リング状態を解除し難いとすれば組立て難くなり、解除が容易であるとすれば外れ易くなり、このような相反する要求を同時に満たすことが難しい。
【0008】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、リング状に仮止めされたバンド部材に通常の変形とは異なる特定方向の力が加わった場合のみ解除可能とすることにより、一種類の締付けバンドで、仮止め状態の保持/解除が容易に実現でき、組立性や使い勝手の良い締付けバンドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
即ち、金属帯状のバンド部材の両端部を重ね合わせてリング状に仮止めされ、当該両端部を縮径手段により互いに引き寄せて前記バンド部材を縮径可能な締付けバンドにおいて、内側バンド部の外側バンド部と重なり合う部位に内側バンド端より離間して、バンド部材の一部を外方に袋状に膨出させて第1の膨出部が形成され、該第1の膨出部の膨出端面部に抑え用タブが突設された第1の係止部と、バンド部材の一部を外方に袋状に膨出させて第2の膨出部が形成された第2の係止部とがこの順に形成され、外側バンド部の内側バンド部と重なり合う部位に外側バンド端より、前記第1の膨出部に進入して抑え用タブに抑え込まれて係止される第1の係止タブが端部側辺縁部に突設された第1の係止孔と、前記第2の膨出部に進入して係止される第2の係止タブが端部側辺縁部に突設された第2の係止孔とがこの順に形成されており、前記内側バンド部と外側バンド部とを引き寄せて重ね合わせ第1、第2の膨出部を第1、第2の係止孔に各々進入させた際に、内外バンド端が弾発して拡径方向へ相対的に移動して第1の係止タブが第1の膨出部に進入して抑え用タブにより上面部を抑え込まれ第2の係止タブが第2の膨出部に進入して、前記バンド部材がリング状に仮止めされることを特徴とする。
【0010】
具体的には、抑え用タブの膨出端面部からの突出長は、仮止め状態における第1の膨出部の膨出端面部と反対側端部と第1の係止孔の辺縁部との隙間より長く形成されていることを特徴とする。
また、第1、第2の係止タブの先端部に内側バンド部に向けて傾斜した傾斜部が各々形成されており、前記抑え用タブは第1の係止タブの傾斜部を経て上面部に乗り上げて係止し、前記第2の膨出部が第2の係止タブの傾斜部に当接してバンド部材がリング状に仮止めされることを特徴とする。
また、第1、第2の膨出部の膨出端面部と反対側端部の輪郭形状は平面視で曲線状若しくは線分状に形成されていることを特徴とする。
更には、内側バンド部には二股状端部が形成されており、外側バンド部の中途部に、バンド部材を縮径させた際に前記二股状端部の二股端部を進入させて内外段差を吸収する凹部が幅方向両側に形成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。
本実施の形態は、例えば車両用の等速ジョイントを覆うブーツをシャフトに締付ける締付けバンドを想定して説明する。
【0012】
図1(a)(b)はバンド部材の平面図及び断面図、図2(a)(b)は外側バンド部及び内側バンド部の平面図、図3(a)(b)及び図4(a)(b)はバンド部材の変形前後の係止部の係止状態を示す平面図及び断面図、図5(a)(b)は締付けバンドの仮止め前後の斜視図、図6は仮止め状態の締付けバンドの正面図、図7(a)(b)(c)(d)は、仮止め状態の係止状態を解除する動作を説明する状態図、図8(a)(b)図9(a)(b)は他例にかかるバンド部材の変形前後の係止部の係止状態の関係を示す平面図及び断面図である。
【0013】
先ず、締付けバンドの全体構成について図1〜図6を参照して説明する。
図1及び図6において、本願の締付けバンドは、金属帯状のバンド部材1の両端部を重ね合わせてリング状に成形され、当該両端部を縮径手段により引き寄せてバンド部材1を縮径可能に構成されている。バンド部材1としては、例えばステンレススチール材(SUS301、SUS304、SUS430など)が好適に用いられる。
【0014】
図2(a)において、内側バンド部2の外側バンド部3と重なり合う部位には内側バンド端より離間した部位に第1の係止部4及び第2の係止部5がこの順に形成されている。第1の係止部4は、バンド部材1の一部を外方に袋状に膨出して第1の膨出部6が形成され、該第1の膨出部6の膨出端面部には抑え用タブ7が突設されている。第2の係止部5は、バンド部材1の一部を外方に袋状に膨出して第2の膨出部8が形成されている。
【0015】
また、図2(b)において、外側バンド部3の内側バンド部2と重なり合う部位には、外側バンド端より、第1の係止孔9と第2の係止孔10とがこの順に形成されている。第1の係止孔10の外側バンド端側の辺縁部には、第1の係止タブ11が突設されている。この第1の係止タブ11は、第1の膨出部6の袋孔内に進入して抑え用タブ7に抑え込まれて係止される。また、第2の係止孔10の外側バンド端側の辺縁部には、第2の係止タブ12が突設されている。この第2の係止タブ12は第2の膨出部8の袋孔内に進入して係止される。第1の係止孔9の長手方向の長さは、抑え用タブ7を有する第1の膨出部6と係止するため、第2の膨出部8と係止する第2の係止孔10より長く形成されている。
【0016】
図5(a)(b)において、内側バンド部2と外側バンド部3とを引寄せて重ね合わせ、第1、第2の膨出部6、8を第1、第2の係止孔9、10に各々進入させた際に、内側及び外側バンド部2、3が弾発して拡径方向へ相対的に移動し、第1の係止タブ11が第1の膨出部6に進入して抑え用タブ7により上面を抑え込まれ第2の係止タブ12が第2の膨出部に進入して、バンド部材1がリング状に仮止めされる。
【0017】
図3(a)(b)において、抑え用タブ7の膨出端面部6aからの突出長Tは、第1の係止部4に第1の係止孔9を係止させ、第2の係止部5に第2の係止孔10を係止させて第1の膨出部6の膨出端面部6aと反対側端部6bと第1の係止孔9の辺縁部9aとの間及びに第2の膨出部8の膨出端面部8aと反対側端部8bと第2の係止孔10の辺縁部10aとの間形成される隙間Sより長く形成されている(T>S)。
即ち、図4(a)(b)において、バンド部材1が縮径方向に変形し、第1の膨出部6の反対側端部6bと第1の係止孔10の辺縁部10a、第2の膨出部8の反対側端部8bとが当接しても(S=0となっても)、抑え用タブ7は第1の係止タブ11の上面部11bを抑える長さに形成されている。
【0018】
また、図3(b)において、第1、第2の係止タブ11、12は先端を内側バンド部2に向けて傾斜させて形成されている。抑え用タブ7は第1の係止タブ11の傾斜部11aを経て上面部11bに乗り上げて係止する。また、第2の膨出部8の膨出端面部8aの下端縁部が第2の係止タブ12の傾斜部12aに当接して抑えられて、バンド部材1がリング状に仮止めされる。
【0019】
また、図3(a)及び図4(a)において、第1、第2の膨出部6、8の膨出端面部6a、8aと反対側端部6b、8bの輪郭形状は平面視で曲線R状になるように形成されている。この第1、第2の膨出部6、8の反対側端部6b、8bの輪郭形状が曲線R状に形成されることにより、バンド部材1の仮止め状態を外す場合に、後述するように特定方向の力が作用した場合に外れ易くなる。これは、図4(a)(b)において、仮止め状態にあるバンド部材1に縮径方向に変形させる力が作用すると、第1、第2の膨出部6、8の反対側端部6b、8bが第1、第2の係止孔9、10の辺縁部9a、10aに点接触で当接する。これにより、第1、第2の膨出部6、8が辺縁部9a、10aに当接して摺動する際の摩擦抵抗が小さく、第1、第2の係止孔9、10の下方に離脱させ易くなるためである。
【0020】
図1(a)(b)及び図5(a)(b)において、内側バンド部2には二股状端部13が形成されている。二股状端部13は、U字状、V字状、Y字状など様々な形状に形成できる。また、外側バンド部3の中途部には、バンド部材1を縮径させた際に二股状端部13の二股端部14を進入させて内外段差を吸収する凹部15が幅方向両側に形成されている。凹部15の替わりにバンド部材1の幅方向両側に切欠部を設けても良い。
【0021】
また、図1(a)(b)及び図6において、外側バンド部3の内側バンド部2に重なり合わさる部位には、縮径手段の一例として外方に門形に突出する締付け耳16が折曲げ形成されている。締付け耳16の頂面部17には、補強用凹部18が形成されている。図6に示すようにバンド部材1がリング状に仮止めされた状態で締付け耳16の両側起立部19を工具によりクランプして締付け耳16を塑性変形させる際に両端部を互いに引き寄せてバンド部材1を縮径するようになっている。尚、縮径手段の他例として、締付け耳16の替わりに内側バンド部2及び外側バンド部3に各々引寄せ爪を外方に膨出させて設けても良い。工具により引寄せ爪をクランプすることにより、両端部を互いに引き寄せて縮径するようにしても良い。
【0022】
仮止め状態のバンド部材1の係止状態を解除する動作について、図7(a)〜(d)を参照して説明する。
先ず、バンド部材1が図7(a)の係止状態にあるとき、第1の膨出部6より突設された抑え用タブ7により第1の係止タブ11の上面部11bが抑えられ、第2の膨出部8により第2の係止タブ12の傾斜部12aが抑えられて係止している。この状態で図7(b)に示すように、矢印A方向にバンド部材1を縮径させる力が作用すると、第1、第2の膨出部6、8の反対側端部6b、8bが第1、第2の係止孔9、10の辺縁部9a、10aに当接するまで縮径する。このとき、第2の膨出部8と第2の係止タブ12との係止状態は解除されるが、抑え用タブ7により第1の係止タブ11の上面部11bが抑えられているので、バンド部材1の係止状態は維持される。
【0023】
次に、図7(c)において、内側バンド部2の外側バンド部3との境界部近傍を矢印B方向に押圧すると共に、内側バンド部2の締付け耳16の直下の隙間空間を利用して当該内側バンド部2を矢印C方向(径方向内方)へ押圧すると、第2の膨出部8が第2の係止孔10より下方に押し下げられて離脱し、抑え用タブ7は第1の係止タブ11の上面部11bから傾斜部11aに当接する位置まで滑り落ちる。また、第1の膨出部6は第1の係止孔9の辺縁部9aと点接触しながら当該第1の係止孔9より下方へ向かって比較的スムーズに摺動する。
【0024】
図7(d)において、内側バンド部2の矢印B、C方向の押圧を更に続けると、抑え用タブ7の先端が第1の係止タブ11の傾斜部11aより滑り落ち、第1の係止孔9の辺縁部9aが第1の膨出部6の上側に乗り上げて、第1の膨出部6が第1の係止孔9より下方に押し下げられて離脱する。この状態でバンド部材1への矢印B、C方向への押圧を解除すると、内外バンド端の弾発によりバンド部材1の仮止め状態が容易に解除できる。
尚、バンド部材1をリング状に仮止めする場合には、外側バンド部3の第1の係止孔9の第1の係止タブ11の傾斜部11aを、内側バンド部2の第1の膨出部6の抑え用タブ7の下方に位置するよう縮径させながら当該外側バンド部3と内側バンド部2とを引き寄せると、内外バンド端どうしの拡径方向への弾発により、抑え用タブ7が第1の係止タブ11の傾斜部11aに沿って上面部11bに乗り上げ、第2の係止タブ12の傾斜部12aが第2の膨出部8に進入して容易に仮止めすることができる。
【0025】
また、図8(a)(b)において、第1、第2の膨出部6、8の膨出端面部6a、8aと反対側端部6b、8bの輪郭形状は平面視で線分L状に形成されていてもよい。この場合には、第1、第2の膨出部6、8の膨出形状が板厚分だけ上方に切り起こされて比較的扁平な膨出面に形成されることにより、バンド部材1の仮止め状態を外す場合に、前述した特定方向の力B、Cを作用させた場合(図7(c)(d)参照)に、図3(a)(b)の場合に比べて外れ難くなる。これは、図9(a)(b)において、仮止め状態にあるバンド部材1を縮径方向に変形させる力が作用すると、第1、第2の膨出部6、8の反対側端部6b、8bが第1、第2の係止孔9、10の辺縁部9a、10aに線接触で当接する。これにより、第1、第2の膨出部6、8が辺縁部9a、10aに対して摺動する際の摩擦抵抗が大きくなり、第1、第2の膨出部6、8を第1、第2の係止孔9、10の下方に離脱させ難くなるためである。
【0026】
上記締付けバンドを用いれば、内側バンド部2と外側バンド部3とを重ね合わせて第1、第2の膨出部6、8を第1、第2の係止孔9、10に各々進入させた際に、内外バンド端どうしが弾発して拡径方向へ相対的に移動して第1の係止タブ11が第1の膨出部6に進入して抑え用タブ7により上面部11bを抑え込まれ、第2の係止タブ12が第2の膨出部8に進入して、バンド部材1がリング状に仮止めされるので、一旦リング状に仮止め状態となると、通常の輸送時や取扱い時にバンド部材1を縮径させる外力が作用しても、第1の係止タブ11と抑え用タブ7との係止状態は外れないので、バンド部材1が不用意に開放することがない。
特に、抑え用タブ7の膨出端面部6aからの突出長Tは、係止状態における第1の膨出部6の膨出端面部6aと反対側端部6bと第1の係止孔9の辺縁部9bとの隙間Sより長く形成されていることにより、バンド部材1を縮径させる外力が作用してもバンド部材1のリング状態を良好に維持することができる。
また、第1、第2の係止タブ11、12の先端部に内側バンド部2に向けて傾斜した傾斜部11a、12aが形成されている場合には、バンド部材1をリング状に仮止めする場合に、抑え用タブ7や第2の膨出部8に進入し易く、抑え用タブ7を係止解除する場合には傾斜部11a、12aをガイド面として係止解除することができるので、係止/係止解除の作業が容易に行える。
従って、同一の締付けバンドで、リング状に仮止めされた締付けバンドが、通常程度の外力が作用してもリング状態を保持することができ、特定方向の力が作用した場合のみ解除できるので、組立て易さと解除し易さの相反する要求を満たすことが可能となる。よって、一種類の締付けバンドで、製造ライン上での仮止め状態の保持、補給部品としての仮止め状態の解除が容易に実現でき、組立性や使い勝手の良い締付けバンドを提供できる。
また、第1、第2の膨出部6、8の膨出端面部6a、8aと反対側端部6b、8bの輪郭形状が平面視で曲線R状若しくは線分L状に形成するかによって、仮止め状態の解除し易さの程度が調整できる。
【0027】
以上、本発明の好適な実施例について述べてきたが、本発明は上述した各実施例に限定されるのものではなく、縮径手段は締付け耳16に限らず、引寄せ爪や他の手段であっても良い。また、被締付け物は車両の等速ジョイントを覆うブーツに限らず、ゴムホース等であっても良い等、法の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係る締付けバンドを用いれば、上述したように、内側バンド部と外側バンド部とを重ね合わせて第1、第2の膨出部を第1、第2の係止孔に各々進入させた際に、内外バンド端が弾発して拡径方向へ相対的に移動して第1の係止タブが第1の膨出部に進入して抑え用タブにより上面部を抑え込まれ、第2の係止タブが第2の膨出部に進入して、バンド部材がリング状に仮止めされるので、一旦リング状に仮止め状態となると、通常の輸送時や取扱い時にバンド部材の外力が作用しても、第1の係止タブと抑え用タブとの係止状態は外れないので、バンド部材が不用意に開放することがない。
特に、抑え用タブの膨出端面部からの突出長は、係止状態における第1の膨出部の膨出端面部と反対側端部と第1の係止孔の辺縁部との隙間より長く形成されていることにより、バンド部材を縮径させる外力が作用してもバンド部材のリング状態を良好に維持することができ、信頼性を向上できる。
また、第1、第2の係止タブの先端部には、内側バンド部に向けて傾斜した傾斜部が各々形成されている場合には、バンド部材をリング状に仮止めする場合に、抑え用タブや第2の膨出部に進入し易く、抑え用タブや第2の膨出部を係止解除する場合には各傾斜部をガイド面として係止解除することができるので、係止/係止解除の作業が容易に行える。
従って、同一の締付けバンドで、リング状に仮止めされた締付けバンドが、通常程度の外力が作用してもリング状態を保持することができ、特定方向の力が作用した場合のみ容易に解除できるので、組立て易さと解除し易さの相反する要求を満たすことが可能となる。よって、一種類の締付けバンドで、製造ライン上での仮止め状態の保持、補給部品としての仮止め状態の解除が容易に実現でき、組立性や使い勝手の良い締付けバンドを提供できる。
また、第1、第2の膨出部の膨出端面部と反対側端部の輪郭形状が平面視で曲線状若しくは線分状に形成するかによって、仮止め状態の解除し易さの程度が調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンド部材の平面図及び断面図である。
【図2】外側バンド部及び内側バンド部の平面図である。
【図3】バンド部材変形前の係止部の係止状態を示す平面図及び断面図である。
【図4】バンド部材変形後の係止部の係止状態を示す平面図及び断面図である。
【図5】締付けバンドの仮止め前後の斜視図である。
【図6】仮止め状態の締付けバンドの正面図である。
【図7】仮止め状態の係止状態を解除する動作を説明する状態図である。
【図8】他例にかかるバンド部材変形前の係止部の係止状態を示す平面図及び断面図である。
【図9】他例にかかるバンド部材変形後の係止部の係止状態を示す平面図及び断面図である。
【図10】従来の製造ライン用の締付けバンドの係止部の平面図及び正面図である。
【図11】従来の補給部品用の締付けバンドの係止部の平面図及び正面図である。
【符号の説明】
1 バンド部材
2 内側バンド部
3 外側バンド部
4 第1の係止部
5 第2の係止部
6 第1の膨出部
6a、8a 膨出端面部
6b、8b 反対側端部
7 抑え用タブ
8 第2の膨出部
9 第1の係止孔
9a 10a 辺縁部
10 第2の係止孔
11 第1の係止タブ
11a、12a 傾斜部
11b 上面部
12 第2の係止タブ
13 二股状端部
14 二股端部
15 凹部
16 締付け耳
17 頂面部
18 補強用凹部
19 起立部

Claims (6)

  1. 金属帯状のバンド部材の両端部を重ね合わせてリング状に仮止めされ、当該両端部を縮径手段により互いに引き寄せて前記バンド部材を縮径可能な締付けバンドにおいて、
    内側バンド部の外側バンド部と重なり合う部位に内側バンド端より離間して、バンド部材の一部を外方に袋状に膨出させて第1の膨出部が形成され、該第1の膨出部の膨出端面部に抑え用タブが突設された第1の係止部と、バンド部材の一部を外方に袋状に膨出させて第2の膨出部が形成された第2の係止部とがこの順に形成され、
    外側バンド部の内側バンド部と重なり合う部位に外側バンド端より、前記第1の膨出部に進入して抑え用タブに抑え込まれて係止される第1の係止タブが端部側辺縁部に突設された第1の係止孔と、前記第2の膨出部に進入して係止される第2の係止タブが端部側辺縁部に突設された第2の係止孔とがこの順に形成されており、
    前記内側バンド部と外側バンド部とを引き寄せて重ね合わせ第1、第2の膨出部を第1、第2の係止孔に各々進入させた際に、内外バンド端が弾発して拡径方向へ相対的に移動して第1の係止タブが第1の膨出部に進入して抑え用タブにより上面部を抑え込まれ第2の係止タブが第2の膨出部に進入して、前記バンド部材がリング状に仮止めされることを特徴とする締付けバンド。
  2. 前記抑え用タブの膨出端面部からの突出長は、仮止め状態における第1の膨出部の膨出端面部と反対側端部と第1の係止孔の辺縁部との隙間より長く形成されていることを特徴とする請求項1記載の締付けバンド。
  3. 前記第1、第2の係止タブの先端部に内側バンド部に向けて傾斜した傾斜部が各々形成されており、前記抑え用タブは第1の係止タブの傾斜部を経て上面部に乗り上げて係止し、前記第2の膨出部が第2の係止タブの傾斜部に当接してバンド部材がリング状に仮止めされることを特徴とする請求項1又は2記載の締付けバンド。
  4. 前記第1、第2の膨出部の膨出端面部と反対側端部の輪郭形状は平面視で曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の締付けバンド。
  5. 前記第1、第2の膨出部の膨出端面部と反対側端部の輪郭形状は平面視で線分状に形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の締付けバンド。
  6. 前記内側バンド部には二股状端部が形成されており、外側バンド部の中途部に、バンド部材を縮径させた際に前記二股状端部の二股端部を進入させて内外段差を吸収する凹部が幅方向両側に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の締付けバンド。
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