JP2003329021A - ファスナ構造 - Google Patents

ファスナ構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木製基板等のような厚い基板に設けられた孔
や、盲孔に対して取着することが可能なファスナ構造を
提供する。 【解決手段】 基板に設けた孔内に挿入可能な支柱20
1と、支柱201の両面に沿って配設された弾性変形可
能な嵌合帯片210と、嵌合帯片210の両側外面に設
けられて挿入された孔の内面に係合される係止羽根21
3と、嵌合帯片210の両側内面に当接して嵌合帯片2
10の縮径を阻止する一方で、支柱201が孔から引き
出される方向に移動されたときに嵌合帯片210の縮径
を許容するテーパ面部202とを備える。ファスナ部を
孔から引き出すときに、支柱が嵌合帯片の内部から退避
されてテーパ面による嵌合帯片の縮径を許容し、嵌合帯
片及び係止羽根が縮径動作されて孔の内面との係止状態
が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品を基板に取
着するためのファスナ構造に関し、特に基板に設けられ
た孔に嵌合して取着を行うためのファスナ構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の基板に各種電子部品を装着す
る際には、電子部品にファスナ部を設けておき、このフ
ァスナ部を基板に設けた孔を利用して取着することが行
われている。この種のファスナ部の構造としては、基板
の表面側から基板に設けた孔を貫通させ、基板の裏面側
において係止させることでその離脱を防止したスナップ
方式のファスナ構造が一般的である。例えば、図7
(a)に示すファスナ構造では、電子部品のベース30
の下面に支柱501を突出し、この支柱501の先端部
に一対の係止片502を楔型に形成し、さらにこの係止
片502と対向するように一対の翼片503を設けたも
のである。このファスナ構造では、基板の孔に支柱50
1及び係止片502を挿通させることで、係止片502
は基板の裏面において孔の縁部に係合され、かつ翼片5
03が基板の表面側から弾接する際のばね力によって係
止片502と翼片503との間で基板を挟持した状態で
基板に取着されることになる。
【0003】また、他のファスナ構造として、図7
(b)に示すように、ベース30の下面に突設されて孔
内に挿入される支柱511の両側に、支柱511の長さ
方向に並んで複数の係止羽根512を径方向に突出形成
したものがある。このファスナ構造では支柱511を孔
内に圧入状態に挿入することで、係止羽根512の外縁
部はそれよりも小径の孔の内面に接するように弾性変形
され、その弾性復帰力によって孔の内面に係合され、フ
ァスナが固定されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7(a)に示したフ
ァスナ構造では、基板が厚い場合には、支柱の長さを長
くしなければならず、電子部品が大型化してしまう。ま
た、基板からファスナ部を外す際には、基板の反対面に
おいて係止片の係止を解除させる必要があり、離脱作業
が煩雑なものとなる。さらに、このように基板の反対面
にファスナを貫通させなければならないため、基板の反
対面にファスナを露出させたくないような場合には適用
できない。特に、木材のような基板に電子部品を取着す
る場合、例えば、木製のパチンコ台の裏面において配線
束を延設するためのワイヤクランプを取着する場合に
は、当該パチンコ台の裏面に形成する孔は盲孔であるた
め、パチンコ台の表面に孔が露出されることはなく、貫
通状態で係止する構成のファスナ構造を適用することは
困難である。
【0005】また、図7(b)に示したファスナ構造で
は、いったん嵌合したファスナ部を基板から取り外す際
にはファスナ部を孔から引き出すことになり、その際に
係止羽根と孔の内面との係合力よりも大きな力が必要で
あり、取り外しが極めて困難なものになる。また、ファ
スナ部を孔から引き出したときに係止羽根の外縁部と孔
の内面との間に生じる力によって係止羽根や孔の内面が
損傷され、再度ファスナ部を孔に嵌合することができな
くなる。特に、木製の基板では孔の内面が損傷され易
く、当該孔を用いて再度ファスナ構造での取着を行うこ
とができず、再度別の箇所に孔を開口する等、作業が煩
雑なものとなる。
【0006】本発明の目的は、木製基板等のような厚い
基板に設けられた孔や、盲孔に対して取着することが可
能なファスナ構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板に設けた
孔内に嵌合して当該基板に対して部品を取着するための
ファスナ構造であって、孔内に挿入可能な支柱と、支柱
の両面に沿って延長され、かつ支柱を覆うように配設さ
れた弾性変形可能な嵌合帯片と、嵌合帯片の両側外面に
設けられ、孔内に挿入されたときに当該孔の内面に係合
される係止羽根と、支柱の両側面に設けられ、嵌合帯片
の両側内面に当接して当該嵌合帯片の縮径を阻止する一
方で、支柱が嵌合帯片に対して前記孔から引き出される
方向に移動されたときに嵌合帯片の縮径を許容するテー
パ面部とを備えることを特徴とする。また、テーパ面部
は支柱の引き出し方向と垂直な方向に延びる突条が形成
され、嵌合帯片の両側内面にはテーパ面部に当接する厚
肉の当接面部が形成され、当該当接面部には突条が係合
される凹溝が形成される。
【0008】本発明によれば、ファスナ構造を孔から引
き出すときに、支柱が嵌合帯片の内部から退避されてテ
ーパ面による嵌合帯片の縮径を許容する状態となり、こ
れにより嵌合帯片及び係止羽根が縮径動作されて孔の内
面との係止状態が解除されるので、孔の内面と係止羽根
の外縁部とが擦られる状態となることはなく、ファスナ
構造を盲孔から引き出す際の操作力が小さくてすみ、ま
た、当該内面あるいは外縁部が磨耗ないしは損傷される
ことがなく、繰り返しの装着、離脱が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のファスナ構造をケー
ブルクランプに適用した実施形態の正面図、図2はその
一部を破断した斜視図である。ケーブルクランプ1はク
ランプ部10とファスナ部20とで構成されており、矩
形板状をしたベース30の上側にクランプ部10が、下
側にファスナ部20がそれぞれ一体に形成されている。
クランプ部10は、円弧状に近く曲げ形成された細幅の
帯からなる輪帯部101と、前記輪帯部101の両端に
設けられた嵌合部102とを備えており、前記嵌合部1
02において前記輪帯部101の両端を結合することで
輪帯を円環状に形成し、この輪帯内に図外のケーブルを
挿通させるようになっている。前記嵌合部102は既に
広く知られている構造であるため詳細な説明は省略する
が、輪帯部101の一端に設けられてその一部にテーパ
状の嵌合突起を有するほぼU字型をした嵌合片103
と、他端に設けられて前記嵌合片103が嵌入される嵌
合凹部104とで構成されており、嵌合片103を弾性
変形させながら嵌合凹部104に嵌合させたときに、嵌
合片103に設けられたフック部105が嵌合凹部10
4の縁部に係合してその離脱を防止する構成となってい
る。また、前記輪帯101の各端部からはそれぞれ内方
に向けて舌片状の拘束片106,107が内方に突出さ
れており、これら拘束片106,107によって輪帯部
101を挿通されるケーブルを挟持し、ケーブルに節度
を与えるようになっている。
【0010】一方、図3(a)〜(c)は図1に示した
ファスナ部20の右側面図、AA線断面図、底面図、B
B線拡大断面図である。前記ベース30の底面の中央か
ら下方に向けて垂直に細幅板状の支柱201が所要の長
さで突出されている。この支柱201の両面には下方に
向けて板厚が徐々に薄くされたテーパ面部202が設け
られ、また、この両側のテーパ面部202の長さ方向の
中間一部には幅方向に延びる1条の係止突起203が表
面上に向けて突出形成されている。なお、前記ベース3
0の底面には、前記支柱201の両側に沿った領域の板
厚さが薄くされた凹溝301が形成されており、この両
側の凹溝301内から前記支柱201の先端部を覆う領
域にわたって後述する帯状の嵌合帯片210が配設され
ている。また、この凹溝301で挟まれる領域で前記支
柱201の両端側の領域には、板厚が微小寸法だけ薄く
された凹部302が形成されている。
【0011】前記嵌合帯片210は、前記支柱201の
基部の両面から前記テーパ面部202の表面上を経て、
前記支柱201の先端部を覆う領域にわたって連続した
弾性変形可能な細幅の帯片で構成されている。前記嵌合
帯片210は特に前記支柱201の基部においては、前
記凹溝301に沿って横向きU字型に曲げ形成されて前
記嵌合帯片210の長さ方向の弾性変形を容易にするた
めの易変形部211が設けられている。また、前記嵌合
帯片210の前記易変形部211から前記支柱201の
先端部を覆う領域は前記支柱201の各テーパ面部20
2に沿って先端側に向けてやや先細りの下向きU字状に
形成された嵌合片部212として構成され、かつこの嵌
合片部212の両外面にはそれぞれ外方に向けて突出さ
れた複数枚の係止羽根213が形成されている。この実
施形態では前記係止羽根213は、嵌合片部212の両
面のそれぞれに支柱の先端側から第1ないし第4の4枚
ずつの係止羽根213a〜213dが形成されており、
前記嵌合片部212の長さ方向に沿って所要の間隔で等
間隔に配置されている。前記各係止羽根213は底面方
向から見たときに外縁部がほぼ円弧の一部となるような
形状とされ、また、先端側の第1の係止羽根213aの
突出長さは他の第2ないし第4の係止羽根213b〜2
13dよりも短くされている。なお、第2ないし第4の
係止羽根213b〜213dの突出長さは等しくされて
いるが、これらの係止羽根が形成される領域では嵌合片
部212が傾斜しているために、各係止羽根213b〜
213dの外縁部は第2から第4の係止羽根に向けて徐
々に径寸法が大きくなっている。また、前記嵌合片部2
12の内面のうち、前記テーパ面部202に対向する領
域、すなわち前記第2ないし第4の係止羽根213b〜
213dが形成されている領域では板厚が内面方向に向
けて増大された当接面部214が形成され、かつこの当
接面部214の内面には前記係止突起203が嵌入可能
な1条の係止溝215が幅方向に向けて形成されてい
る。さらに、前記嵌合片部212の前記支柱201の先
端部に対向する先端領域の内面には、前記支柱201の
先端部に衝接される衝接座216が厚肉に形成されてい
る。
【0012】以上の構成のケーブルクランプ1を基板に
対して脱着する際の動作を説明する。図4(a)〜
(c)はケーブルクランプ1の嵌入直前、嵌入中、嵌入
完了の各状態を示す図である。同図を参照すると、基板
Bは厚い木板で構成されており、この基板Bには所要の
深さの盲孔Hが開口されている。この盲孔に対して同図
(a)のように、ケーブルクランプ1のファスナ部20
を対向配置した上で、ファスナ部20を盲孔H内に挿入
する。このとき、第1の係止羽根213aを利用してフ
ァスナ部10を盲孔Hに対して位置決めする。ケーブル
クランプ1の挿入を開始することにより、同図(b)の
ように、支柱201及び嵌合帯片210は盲孔H内に進
入されて行くが、嵌合帯片210は衝接座216が支柱
201の先端部に衝接され、また、当接面部214がテ
ーパ面部202に当接され、さらに係止突起203が係
止溝215に嵌入されて嵌合帯片210の嵌合片部21
2を支柱201に対して延長方向に係止するため、支柱
201と嵌合片部212は一体状態となって盲孔Hに挿
入されて行く。このとき第2ないし第4の係止羽根21
3b〜213dの外縁部が盲孔Hの内面に接触されて変
形されながら挿入されて行き、同図(c)のように、ベ
ース30の底面が基板Bの表面に当接するまで挿入され
ると、この状態では第2ないし第4の係止羽根213b
〜213dは外縁部における変形によって生じた弾性復
帰力によって盲孔Hの内面に弾性的に接触されることに
なり、この弾性力によって盲孔Hに対するファスナ部2
0、すなわちケーブルクランプ1の取着が行われる。ま
た、この状態では第2ないし第4の係止羽根213b〜
213dが設けられている嵌合片部212はテーパ面部
202と当接面部214とが径方向に当接されているた
め、嵌合片部212が縮径されることはなく、第2ない
し第4の係止羽根213b〜213dによる盲孔H内で
の係止状態が保持される。
【0013】このようにして基板Bに取着したケーブル
クランプ1を利用して図外のケーブル束を基板に沿って
延設支持するために、クランプ部10の嵌合片103と
嵌合凹部104の係合を解除して輪帯部101を開き、
内部にケーブル束を内挿した後、ふたたび嵌合片103
と嵌合凹部104とを嵌合状態とすることで、輪帯部1
01内にケーブル束を挟持した状態で支持することはこ
れまでのこの種のケーブルクランプと同じである。
【0014】一方、ケーブルクランプ1を盲孔Hから離
脱させる際には、ケーブルクランプ1を基板Bに対して
引き上げるようにする。図5(a)〜(c)は離脱時、
離脱途中、離脱完了時の各状態を示す断面図である。こ
のとき、同図(a)のように、ベース30の裏面に設け
られている支柱201の両端の凹部302にドライバD
の先端等を差し入れてベース30を基板Bの表面上にこ
じ上げるようにすればよい。この操作により、ファスナ
部20では支柱201に対して上方の力が加えられるも
嵌合片部212は第2ないし第4の係止羽根213b〜
213dによって盲孔Hの内面に係止されているため、
同図(b)のように、支柱201のみが上方に移動さ
れ、係止突起203が係止溝215から離脱される。こ
れにより、支柱201のテーパ面部202と嵌合片部2
10の当接面部214との当接状態が解消されて両者は
離間され、さらに支柱201のみがさらに上方に引き上
げられる。このとき、嵌合帯片210の両側の易変形部
211が延びることにより嵌合片部212のみが盲孔H
内にのみ残された状態となる。さらに、ケーブルクラン
プ1を引き上げると、嵌合片部212が易変形部211
により上方に引っ張られるようになって伸ばされるた
め、第2ないし第4の係止羽根213b〜213dの外
縁部は縮径される状態となり、盲孔Hの内面との弾性に
よる接触状態が解消される。したがって、同図(c)の
ように、これら係止羽根213b〜213dによる係止
状態が解消され、ファスナ部20を盲孔Hから引き出す
ことが容易なものとなる。
【0015】ケーブルクランプ1を基板Bから取り外す
と、ファスナ部20では嵌合帯片210の易変形部21
1が弾性復帰するため、図1に示した初期状態に復旧
し、ファスナ部20の再度の利用が可能になる。
【0016】以上のように、本実施形態では、ファスナ
部20を基板Bの盲孔Hから取り外すときに複数の係止
羽根213が縮径動作されて盲孔Hの内面との係止状態
が解除されるので、盲孔Hの内面と係止羽根213の外
縁部とが擦られる状態となることはない。そのため、フ
ァスナ部20を盲孔Hから引き出す際の操作力が小さく
てすみ、また、当該盲孔Hの内面あるいは係止羽根21
3の外縁部が磨耗ないしは損傷されることがなく、繰り
返しの装着、離脱が可能になる。したがって、実施形態
のような木製の基板に盲孔を開口した場合でも、盲孔の
内面が損傷されることはなく、当該盲孔を利用して再度
の電子部品の装着が可能になる。また、盲孔に対する取
着が可能であるので、例えば、パチンコ台のように表面
に孔を開口することができない基板に対する電子部品を
搭載する場合でも適用可能となる。
【0017】ここで、前記実施形態では木板に開口した
盲孔にファスナ部を取着する例を示しており、木板では
盲孔の内面の摩擦係数が大きくファスナ部の離脱防止効
果が特に大きなものが得られるが、木板以外の基板でも
盲孔の内面を粗面に形成することによって同程度の離脱
防止効果を得ることは可能である。また、盲孔に限ら
ず、基板を貫通する孔に対しても同様に適用できるもの
であることは言うまでもない。
【0018】前記実施形態では、第1ないし第4の係止
羽根を設けた例を示したが、これらの枚数や形状、寸法
等は適宜に変更可能であることは言うまでもない。ま
た、各係止羽根の径寸法を適宜に変更することで、孔の
内径寸法が異なる場合、あるいは寸法ばらつきがある場
合においても好適な取着状態を保持することが可能にな
る。
【0019】また、本発明のファスナ構造は、前記実施
形態のケーブルクランプに適用されるものではなく、例
えば、図6(a),(b)に正面図と左側面図を示すよ
うなベルト構造のケーブルクランプ1Aや、その他の基
板搭載型の電子部品への適用が可能である。なお、同図
のケーブルクランプ1Aは、ベース30の上面一部に立
設されているベルト401でクランプするケーブルを覆
うように曲げ形成した上で、ベース30の上面の反対側
部位に配設されているロック部402にベルト401を
先端側から挿通し、ベルト401の表面に長さ方向に配
列形成されている係止歯部403をロック部402内の
ロック片404によって係止することでケーブルを結束
状態に支持するものである。なお、ベース30の下面に
設けられるファスナ部20は前記第1の実施形態と同じ
であるので同一符号を付して説明は省略する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基板に設
けた孔内にファスナ部を挿入することにより嵌合帯片に
設けた係止羽根が孔の内面に係合してファスナ部を基板
に取着した状態を保持することができる一方で、ファス
ナ部を孔から引き出すときには支柱が嵌合帯片の内部か
ら退避されてテーパ面による嵌合帯片の縮径を許容する
状態となり、嵌合帯片及び係止羽根が縮径動作されて孔
の内面との係止状態が解除され、孔からの引き出しを可
能とする。これにより、ファスナの引き出し出に孔の内
面と係止羽根の外縁部とが擦られる状態となることはな
く、ファスナ部を盲孔から引き出す際の操作力が小さく
てすみ、また、当該内面あるいは外縁部が磨耗ないしは
損傷されることがなく、ファスナ部及び孔の繰り返しの
装着、離脱が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファスナ構造をケーブルクランプに適
用した実施形態の正面図である。
【図2】図1のケーブルクランプの一部を破断した斜視
図である。
【図3】図1のケーブルクランプの右側面図、AA線断
面図、底面図、BB線拡大断面図である。
【図4】ケーブルクランプの装着動作を説明するための
図である。
【図5】ケーブルクランプの離脱動作を説明するための
図である。
【図6】本発明のファスナ構造を適用した他のケーブル
クランプの正面図と左側面図である。
【図7】従来のファスナ構造の2つの異なる例の各正面
図である。
【符号の説明】
10 クランプ部 20 ファスナ部 30 ベース 101 輪帯部 102 嵌合部 103 嵌合片 104 嵌合凹部 201 支柱 202 テーパ面部 203 突条 210 嵌合帯片 211 易変形部 212 嵌合片部 213 係止羽根 214 当接面部 215 凹溝 216 衝接部 301 凹溝 302 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けた孔内に嵌合して当該基板に
    対して部品を取着するためのファスナ構造であって、前
    記孔内に挿入可能な支柱と、前記支柱の両面に沿って延
    長され、かつ支柱を覆うように配設された弾性変形可能
    な嵌合帯片と、前記嵌合帯片の両側外面に設けられ、前
    記孔内に挿入されたときに当該孔の内面に係合される係
    止羽根と、前記支柱の両側面に設けられ、前記嵌合帯片
    の両側内面に当接して当該嵌合帯片の縮径を阻止する一
    方で、前記支柱が前記嵌合帯片に対して前記孔から引き
    出される方向に移動されたときに前記嵌合帯片の縮径を
    許容するテーパ面部とを備えることを特徴とするファス
    ナ構造。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面部は前記支柱の引き出し方
    向と垂直な方向に延びる突条が形成され、前記嵌合帯片
    の両側内面には前記テーパ面部に当接する厚肉の当接面
    部が形成され、当該当接面部には前記突条が係合される
    凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のファスナ構造。
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