JP2023021146A - キャスターストッパ - Google Patents
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Abstract
Description
この引き抜く際、引き抜くために大きな力を必要とし、また力が一点に集中し、繰り返しの変形によってキャスターストッパに亀裂が生じるという課題があった。
更に、開口部が形成されているため、キャスターに装着した際に、キャスターの全周を壁部で囲むことができず、確実にキャスターの回転を規制することができないという課題があった。
また、使用後に紐などの冶具のためのスペースを必要とし、更に部品点数の増加に伴うコストアップを招来するという課題があった。
また、前記貫通孔が、平面視上、円形若しくは楕円形に形成されているため、当該弾性変形によってスリットの外側端に亀裂が生じることを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
このように、前記一対のツマミの外周端が、前記壁部の外周面から外方向に突出する場合には、ツマミの長さ寸法(壁部の径方向の長さ寸法)を大きくすることができ、より小さな力で、一対の開放端における対向する面の面間隔を拡げることができる。
このようにテーパ面が形成されていれば、キャスターに装着することがより容易になる。
図1および図2に示すように、第1の実施形態に係るキャスターストッパ1は、円環状の壁部2と、壁部2の外周面から内周面に向けて径方向に延設された互いに対向する一対の開放端3a,3bと、開放端3a,3bと壁部2の径方向において対向した壁部2の内側(内周面)から壁部2の径方向に延設されたスリット4と、スリット4の外側端に接して設けられた、平面視上、円形若しくは楕円形の貫通孔5と、壁部2の外周面に設けられた一対のツマミ6a,6bとを有している。
壁部2の形成に用いる弾性材料は、例えば、天然ゴムまたはスチレン・ブタジエンゴム(SBR)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)などの合成ゴムを用いることができる。
尚、キャスターの全周囲を囲む場合には、キャスターの回転をより完全に規制し得るため、好ましい。
このような一対の開放端3a,3bは、成形後(製造後)の壁部2を切断することによって形成することが可能である。
壁部2を貫通する貫通孔5は、スリット4の外側端に接して(連通して)設けられており、その形状は円形に近い形状とすることが好ましいが、弾性材料の変形に伴う力が集中しないような形状であれば、楕円形等の形状であっても構わない。
このように、前記貫通孔5が、平面視上、円形若しくは楕円形に形成されているため、当該弾性変形によってスリット4の外側端に亀裂が生じるのを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
したがって、一対のツマミ6a,6bは、貫通孔5から壁部2の外周側の領域Aに効率よく応力(外力)を加えるために、スリット4および貫通孔5に関して左右対称の位置に配置することが好ましい。
このように、前記一対のツマミ6a,6bの外周端を、前記壁部2の外周面から外方向に突出して形成することにより、ツマミ6a,6bの長さ寸法(壁部2の径方向の長さ寸法)を大きくすることができ、より小さな力で、一対の開放端3a,3bにおける対向する面の面間隔を拡げることができる。
尚、ツマミ6a,6bの突出の長さ寸法があまりにも大きい場合には、使用中、キャスターストッパが邪魔になるため、好ましくない。
尚、キャスターCの種類は、単輪、双輪、球状など各種のものが知られているが、これらの種類に限定されずに用いることができる。また、キャスターCの大きさに従って、キャスターストッパ1の大きさも各種のものを用意することで対応することが可能である。
このような操作により、一対のツマミ6a,6bの間隔が狭まることによって、反対に、開放端3a,3bにおける対向する面間隔が拡がる方向に変形する。そして、開放端3a,3bにおける対向する面間隔がキャスターCの幅よりも広くなった状態で、キャスターCに装着する。
また、キャスターからキャスターストッパ1を取り外す際にも、一対のツマミ6a,6bの間隔を狭め、開放端3a,3bの面間隔を拡げることにより、キャスターストッパ1を容易に取り外すことができる。
このように凹部7aが設けられていることにより、図7に示すように、貫通孔5から壁部2の外周側の領域Aにおける弾性材料が肉薄となり、より小さな力で貫通孔5から壁部2の外周側の領域Aにおける弾性材料を弾性変形することができる。
このように一対のツマミ6a,6bの間に凹部7aを形成し、かつ一対のツマミ6a,6bの外側に凹部7b,7cを形成することによって、壁部に一対のツマミを形成することができる。この一対のツマミ6a,6bは、壁部2と一体成形によって形成することができ、追加の部品も必要としない。
また、前記したようにスリット4及び貫通孔5が形成されているため、図7に示すように、一対のツマミ6a,6bを片手で、かつ小さな力で摘むことによって、一対の開放端3a,3bにおける対向する面の面間隔を拡げることができ、キャスターストッパの着脱を容易に行うことができる。
このように、前記一対のツマミ6a,6bの外周端が、前記壁部2の外周面から外方向に突出しない場合には、使用していないときにツマミが邪魔にならないばかりでなく、使用中においても、ツマミ6a,6bを含むキャスターストッパが必要以上に大きくならないため、キャスターストッパが邪魔にならない。一方、前記一対のツマミ6a,6bの外周端が、前記壁部2の外周面から外方向に突出して形成されている場合には、前記したように、ツマミ6a,6bの長さ寸法(壁部2の径方向の長さ寸法)を大きくすることができ、より小さな力で、一対の開放端3a,3bにおける対向する面の面間隔を拡げることができる。
なお、以下で説明する実施形態は、上記説明した実施形態に係るキャスターストッパ1と多くの部分で共通するので、共通する構成に関しては同一の符号を付すことにより説明を省略する。
一方、キャスターからキャスターストッパ1aを取り外す際には、一対のツマミ6a,6bの間隔を狭め、開放端3a,3bの面間隔を拡げることにより、キャスターストッパ1aを取り外すことができる。
このように、対向する開放端3a,3bが離れた状態から弾性変形させる場合には、変形量が小さいため、片手で、かつより小さな力で対向する開放端3a,3bを拡げることができる。
即ち、このキャスターストッパ1bは、より小さな力でキャスターに装着することができる。
従って、対向する開放端3a,3b2間の寸法Wは、キャスターの車輪接地面幅rよりも狭いことが好ましい。また、より好ましくは、対向する開放端3a,3b2間の寸法Wは、キャスターの車輪接地面幅rの80%以下とすることが好適である。
2 壁部
3a,3b 開放端
4 スリット
5 貫通孔
6a,6b ツマミ
7a,7b,7c 凹部
A 領域
C キャスター
F 指
Claims (3)
- 天然ゴムまたは合成ゴムで形成され、キャスターの周囲を囲むことによって前記キャスターの回転を規制する、環状に形成された壁部と、
前記壁部を弾性変形するように応力を加える、前記壁部の外周面と一体に設けられた一対のツマミと、
を備えたキャスターストッパにおいて、
前記キャスターに着脱するために前記壁部に設けられた前記壁部の周方向において互いに対向する一対の開放端と、
前記壁部の径方向において前記開放端と対向した、前記壁部の内周面側から径方向外側に延設されたスリットと、
前記スリットに外側端に接して設けられ、前記スリットより幅の大きい、前記壁部を貫通する、平面視上、円形若しくは楕円形の貫通孔と、
前記スリット及び貫通孔の両側に配置され、前記開放端における対向する面間隔を拡げる方向に、前記貫通孔から前記壁部の外周側における天然ゴムまたは合成ゴムを弾性変形するように応力を加える一対のツマミと、を有し、
前記一対のツマミの間における前記環状の壁部の外周側に、前記貫通孔に対向して前記環状の壁部を肉薄にする第1凹部が設けられていることを特徴とするキャスターストッパ。 - 前記一対のツマミの両外側における前記環状の壁部の外周側に、前記環状の壁部を肉薄にする第2、第3の凹部が設けられると共に、
前記一対のツマミの外周端が、前記環状の壁部の外周面から外方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載されたキャスターストッパ。 - 前記一対の開放端は、前記一対のツマミに応力が加えられていない状態では、前記天然ゴムまたは合成ゴムの弾性力によって、前記一対の開放端の対向面が接する状態になされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたキャスターストッパ。
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