JP2004176737A - 摩擦ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転体の摩擦面と摩擦材が圧接する部位(摩擦界面)に摩耗粉が入り込んで介在することを抑制して、回転体の摩擦面と摩擦材との圧接部にて得られる摩擦特性の安定化を図ること。
【解決手段】ディスクロータ(回転体)11の摩擦面11a,11bに摩擦材(各パッド12,13のライニング)が圧接することにより、ディスクロータ(回転体)11が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置において、前記摩擦材の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ(回転体)11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ(回転体)11から除去する摩耗粉除去装置20を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスクロータ(回転体)11の摩擦面11a,11bに摩擦材(各パッド12,13のライニング)が圧接することにより、ディスクロータ(回転体)11が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置において、前記摩擦材の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ(回転体)11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ(回転体)11から除去する摩耗粉除去装置20を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、前記回転体が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置、例えば、ディスクブレーキやドラムブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の摩擦ブレーキ装置では、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、摩擦材が摩耗して摩耗粉が発生する。この摩耗粉は、一部が外方に飛散し、一部が回転体の摩擦面に付着したまま回転する。外方に飛散した摩耗粉がホイールに付着して汚すことを防止する技術は、下記特許文献1に示されている。また、摩耗粉が回転体に付着しないようにする技術は、下記特許文献2に示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−257062号公報
【特許文献2】
特許第2910366号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の技術では、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することができなくて、この摩耗粉が回転体の摩擦面と摩擦材が圧接する部位(摩擦界面)に再び入り込んで介在することとなる。このため、回転体の摩擦面と摩擦材との圧接部にて得られる摩擦特性が不安定となるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、前記回転体が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置において、前記摩擦材の配設位置より回出側および回入側の少なくとも一方に、前記回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を前記回転体から除去する摩耗粉除去装置を設けたことに特徴がある。この場合において、前記摩耗粉除去装置は、前記回転体の摩擦面に対して非接触であることが好ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】
本発明による摩擦ブレーキ装置においては、摩擦材の配設位置より回出側および回入側の少なくとも一方に、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去する摩耗粉除去装置を設けたため、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することが可能である。このため、回転体の摩擦面と摩擦材が圧接する部位(摩擦界面)に摩耗粉が入り込んで介在することを抑制することが可能であり、回転体の摩擦面と摩擦材との圧接部にて得られる摩擦特性の安定化を図ることが可能である。また、本発明の実施に際して、摩耗粉除去装置が回転体の摩擦面に対して非接触である場合には、引きずりトルクを生じさせることなく、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明を車両用のディスクブレーキに実施した実施形態を示していて、このディスクブレーキにおいては、回転体であるディスクロータ11を挟持して制動させるインナーパッド12及びアウターパッド13がマウンティング14にロータ軸方向(図2の左右方向)へ所要量移動可能に組付けられている。また、可動キャリパ15が、マウンティング14にロータ軸方向へ移動可能に組付けられている。
【0008】
インナーパッド12は、図2に示したように、裏板12aとライニング(摩擦材)12bを備えていて、図1に示したように、裏板12aの両端耳部(ロータ周方向の両端部)12a1,12a2にてマウンティング14に組付けた各ガイドプレート(図示省略)を介してマウンティング14の各トルク受部14a,14bにロータ軸方向へ移動可能かつトルク伝達可能に組付けられている。
【0009】
また、インナーパッド12は、図2に示したように、可動キャリパ15に設けたシリンダ部15aにロータ軸方向へ移動可能に組付けたピストン16によって、ディスクロータ11に向けて押圧・押動されて移動するようになっている。
【0010】
一方、アウターパッド13は、図2に示したように、裏板13aとライニング(摩擦材)13bを備えていて、図1に示したように、裏板13aの両端耳部(ロータ周方向の両端部)13a1,13a2にてマウンティング14に組付けた各ガイドプレートを介してマウンティング14の各トルク受部14a,14bにロータ軸方向へ移動可能かつトルク伝達可能に組付けられている。
【0011】
また、アウターパッド13は、可動キャリパ15において両パッド12,13をオーバーハングするようにして形成した反力アーム部15bの爪部15b1によって、ディスクロータ11に向けて押圧・押動されて移動するようになっている。
【0012】
マウンティング14は、インナーパッド12とアウターパッド13を支承するトルク受部14a,14bを有するとともに、可動キャリパ15を取付けるための取付部(図示省略)と、車体の非回転部分(図示省略)に取付けるための取付部14cを有している。
【0013】
ところで、この実施形態においては、図1および図3にて概略的に示したように、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉(ライニング(摩擦材)12b,13bが摩耗して発生するもの)をディスクロータ11から除去する摩耗粉除去装置20がそれぞれ配設されている。
【0014】
各摩耗粉除去装置20は、マウンティング14に組付けられていて、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して非接触であり、例えば、静電気式(摩耗粉を+または−に電荷して、電磁気的に吸引除去するもの)、磁力式(摩耗粉が磁性体である場合で磁石にて吸引除去するもの)、負圧式(吸気により負圧を発生させて、摩耗粉を空気とともに吸引除去するもの)、送風式(送風により摩耗粉を吹き飛ばして除去するもの)、物理的吸着式(粘着材または付着材により摩耗粉を粘着または付着させて除去するもの)である。
【0015】
なお、各摩耗粉除去装置20は、図4にて概略的に示したように、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して接触する形式であってもよく、非接触形式と接触形式を併用したものであってもよい。
【0016】
上記のように構成したこの実施形態のディスクブレーキにおいては、その制動時に、可動キャリパ15のシリンダ部15aに圧油が供給されると、その油圧力によりピストン16がインナーパッド12をディスクロータ11に向けて押動・押圧するとともに、その反力により可動キャリパ15の反力アーム部15bに設けた爪部15b1がアウターパッド13をディスクロータ11に向けて押動・押圧する。このため、インナーパッド12とアウターパッド13がディスクロータ11に押し付けられてディスクロータ11を挟持し制動力を発生させる。
【0017】
ところで、この実施形態のディスクブレーキにおいては、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去する摩耗粉除去装置20をそれぞれ配設したため、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去することが可能である。
【0018】
このため、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bとインナーパッド12およびアウターパッド13の各ライニング(摩擦材)12b,13bが圧接する部位(摩擦界面)に摩耗粉が入り込んで介在することを抑制することが可能であり、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bとインナーパッド12およびアウターパッド13の各ライニング(摩擦材)12b,13bとの圧接部にて得られる摩擦特性の安定化を図ることが可能である。
【0019】
また、各摩耗粉除去装置20が、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して非接触であって、例えば、静電気式、磁力式、負圧式、送風式、物理的吸着式であれば、引きずりトルクを生じさせることなく、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去することが可能である。
【0020】
上記実施形態においては、可動キャリパ型のディスクブレーキに本発明を実施したが、本発明は固定キャリパ型のディスクブレーキは勿論のこと、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、回転体が摩擦力にて制動されるように構成した種々な摩擦ブレーキ装置に実施可能であり、例えば、ドラムブレーキにも実施可能である。
【0021】
また、上記実施形態においては、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、摩耗粉除去装置20をそれぞれ配設して実施したが、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側または回入側に、摩耗粉除去装置20を配設して実施することも可能である。
【0022】
また、上記実施形態においては、摩耗粉除去装置20をマウンティング14に組付けて実施したが、摩耗粉除去装置20をマウンティング14とは別個に設けて実施することも可能である。摩耗粉除去装置20をマウンティング14とは別個に設けて実施する場合には、摩耗粉除去装置20をインナーパッド12とアウターパッド13の配設位置に近接させる必要がないため、ディスクロータ11の円周どの位置でも配置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したディスクブレーキの一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】摩耗粉除去装置の変形実施形態を示す図3相当の断面図である。
【符号の説明】
11…ディスクロータ(回転体)、11a,11b…摩擦面、12,13…パッド、12a,13a…裏板、12b,13b…ライニング(摩擦材)、14…マウンティング、15…可動キャリパ、20…摩耗粉除去装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、前記回転体が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置、例えば、ディスクブレーキやドラムブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の摩擦ブレーキ装置では、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、摩擦材が摩耗して摩耗粉が発生する。この摩耗粉は、一部が外方に飛散し、一部が回転体の摩擦面に付着したまま回転する。外方に飛散した摩耗粉がホイールに付着して汚すことを防止する技術は、下記特許文献1に示されている。また、摩耗粉が回転体に付着しないようにする技術は、下記特許文献2に示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−257062号公報
【特許文献2】
特許第2910366号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の技術では、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することができなくて、この摩耗粉が回転体の摩擦面と摩擦材が圧接する部位(摩擦界面)に再び入り込んで介在することとなる。このため、回転体の摩擦面と摩擦材との圧接部にて得られる摩擦特性が不安定となるおそれがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、前記回転体が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置において、前記摩擦材の配設位置より回出側および回入側の少なくとも一方に、前記回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を前記回転体から除去する摩耗粉除去装置を設けたことに特徴がある。この場合において、前記摩耗粉除去装置は、前記回転体の摩擦面に対して非接触であることが好ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】
本発明による摩擦ブレーキ装置においては、摩擦材の配設位置より回出側および回入側の少なくとも一方に、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去する摩耗粉除去装置を設けたため、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することが可能である。このため、回転体の摩擦面と摩擦材が圧接する部位(摩擦界面)に摩耗粉が入り込んで介在することを抑制することが可能であり、回転体の摩擦面と摩擦材との圧接部にて得られる摩擦特性の安定化を図ることが可能である。また、本発明の実施に際して、摩耗粉除去装置が回転体の摩擦面に対して非接触である場合には、引きずりトルクを生じさせることなく、回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を回転体から除去することが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明を車両用のディスクブレーキに実施した実施形態を示していて、このディスクブレーキにおいては、回転体であるディスクロータ11を挟持して制動させるインナーパッド12及びアウターパッド13がマウンティング14にロータ軸方向(図2の左右方向)へ所要量移動可能に組付けられている。また、可動キャリパ15が、マウンティング14にロータ軸方向へ移動可能に組付けられている。
【0008】
インナーパッド12は、図2に示したように、裏板12aとライニング(摩擦材)12bを備えていて、図1に示したように、裏板12aの両端耳部(ロータ周方向の両端部)12a1,12a2にてマウンティング14に組付けた各ガイドプレート(図示省略)を介してマウンティング14の各トルク受部14a,14bにロータ軸方向へ移動可能かつトルク伝達可能に組付けられている。
【0009】
また、インナーパッド12は、図2に示したように、可動キャリパ15に設けたシリンダ部15aにロータ軸方向へ移動可能に組付けたピストン16によって、ディスクロータ11に向けて押圧・押動されて移動するようになっている。
【0010】
一方、アウターパッド13は、図2に示したように、裏板13aとライニング(摩擦材)13bを備えていて、図1に示したように、裏板13aの両端耳部(ロータ周方向の両端部)13a1,13a2にてマウンティング14に組付けた各ガイドプレートを介してマウンティング14の各トルク受部14a,14bにロータ軸方向へ移動可能かつトルク伝達可能に組付けられている。
【0011】
また、アウターパッド13は、可動キャリパ15において両パッド12,13をオーバーハングするようにして形成した反力アーム部15bの爪部15b1によって、ディスクロータ11に向けて押圧・押動されて移動するようになっている。
【0012】
マウンティング14は、インナーパッド12とアウターパッド13を支承するトルク受部14a,14bを有するとともに、可動キャリパ15を取付けるための取付部(図示省略)と、車体の非回転部分(図示省略)に取付けるための取付部14cを有している。
【0013】
ところで、この実施形態においては、図1および図3にて概略的に示したように、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉(ライニング(摩擦材)12b,13bが摩耗して発生するもの)をディスクロータ11から除去する摩耗粉除去装置20がそれぞれ配設されている。
【0014】
各摩耗粉除去装置20は、マウンティング14に組付けられていて、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して非接触であり、例えば、静電気式(摩耗粉を+または−に電荷して、電磁気的に吸引除去するもの)、磁力式(摩耗粉が磁性体である場合で磁石にて吸引除去するもの)、負圧式(吸気により負圧を発生させて、摩耗粉を空気とともに吸引除去するもの)、送風式(送風により摩耗粉を吹き飛ばして除去するもの)、物理的吸着式(粘着材または付着材により摩耗粉を粘着または付着させて除去するもの)である。
【0015】
なお、各摩耗粉除去装置20は、図4にて概略的に示したように、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して接触する形式であってもよく、非接触形式と接触形式を併用したものであってもよい。
【0016】
上記のように構成したこの実施形態のディスクブレーキにおいては、その制動時に、可動キャリパ15のシリンダ部15aに圧油が供給されると、その油圧力によりピストン16がインナーパッド12をディスクロータ11に向けて押動・押圧するとともに、その反力により可動キャリパ15の反力アーム部15bに設けた爪部15b1がアウターパッド13をディスクロータ11に向けて押動・押圧する。このため、インナーパッド12とアウターパッド13がディスクロータ11に押し付けられてディスクロータ11を挟持し制動力を発生させる。
【0017】
ところで、この実施形態のディスクブレーキにおいては、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去する摩耗粉除去装置20をそれぞれ配設したため、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去することが可能である。
【0018】
このため、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bとインナーパッド12およびアウターパッド13の各ライニング(摩擦材)12b,13bが圧接する部位(摩擦界面)に摩耗粉が入り込んで介在することを抑制することが可能であり、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bとインナーパッド12およびアウターパッド13の各ライニング(摩擦材)12b,13bとの圧接部にて得られる摩擦特性の安定化を図ることが可能である。
【0019】
また、各摩耗粉除去装置20が、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに対して非接触であって、例えば、静電気式、磁力式、負圧式、送風式、物理的吸着式であれば、引きずりトルクを生じさせることなく、ディスクロータ11の摩擦面11a,11bに付着した摩耗粉をディスクロータ11から除去することが可能である。
【0020】
上記実施形態においては、可動キャリパ型のディスクブレーキに本発明を実施したが、本発明は固定キャリパ型のディスクブレーキは勿論のこと、回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、回転体が摩擦力にて制動されるように構成した種々な摩擦ブレーキ装置に実施可能であり、例えば、ドラムブレーキにも実施可能である。
【0021】
また、上記実施形態においては、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側および回入側に、摩耗粉除去装置20をそれぞれ配設して実施したが、インナーパッド12とアウターパッド13の配設位置より回出側または回入側に、摩耗粉除去装置20を配設して実施することも可能である。
【0022】
また、上記実施形態においては、摩耗粉除去装置20をマウンティング14に組付けて実施したが、摩耗粉除去装置20をマウンティング14とは別個に設けて実施することも可能である。摩耗粉除去装置20をマウンティング14とは別個に設けて実施する場合には、摩耗粉除去装置20をインナーパッド12とアウターパッド13の配設位置に近接させる必要がないため、ディスクロータ11の円周どの位置でも配置可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したディスクブレーキの一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】摩耗粉除去装置の変形実施形態を示す図3相当の断面図である。
【符号の説明】
11…ディスクロータ(回転体)、11a,11b…摩擦面、12,13…パッド、12a,13a…裏板、12b,13b…ライニング(摩擦材)、14…マウンティング、15…可動キャリパ、20…摩耗粉除去装置。
Claims (2)
- 回転体の摩擦面に摩擦材が圧接することにより、前記回転体が摩擦力にて制動されるように構成した摩擦ブレーキ装置において、前記摩擦材の配設位置より回出側および回入側の少なくとも一方に、前記回転体の摩擦面に付着した摩耗粉を前記回転体から除去する摩耗粉除去装置を設けたことを特徴とする摩擦ブレーキ装置。
- 前記摩耗粉除去装置は、前記回転体の摩擦面に対して非接触であることを特徴とする請求項1に記載の摩擦ブレーキ装置。
Priority Applications (2)
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JP2002340382A JP2004176737A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 摩擦ブレーキ装置 |
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Cited By (2)
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JP2021156336A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 日立Astemo株式会社 | 車両用ドラムブレーキ装置 |
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JPS55115635A (en) * | 1979-02-24 | 1980-09-05 | Toyota Motor Corp | Disk brake |
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2002
- 2002-11-25 JP JP2002340382A patent/JP2004176737A/ja active Pending
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2003
- 2003-11-19 US US10/715,373 patent/US20040099488A1/en not_active Abandoned
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KR102691783B1 (ko) | 2019-04-11 | 2024-08-05 | 에이치엘만도 주식회사 | 디스크 브레이크 마찰재 분진 포집 장치 및 그 제어 방법 |
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