JP2004176029A - スッポンオイルの製造法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生スッポンを解体し、内部の内臓及び脂肪を摘出し、該脂肪部分を高速回転の撹拌機で薄皮袋を粉砕してペースト状にする。その不純物を薬品のヘキサンとの混合で分液ロートに注入する。その後振盪機でヘキサンと油脂を混合した後、フラスコの中に硫酸ナトリウムを加入する。その後、ヘキサン、硫酸ナトリウム、スッポン油脂を混合したものを減圧蒸発器を用いウォーターバスで、ヘキサンを完全に除去するものである。
【選択図】なし
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、生スッポンを解体して内部の内臓及び脂肪を摘出し、この脂肪部分を精製して純度の高い安全確実なスッポンオイルの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に人間の身体の変調は、栄養の摂取が不完全によって肉体の組織が次第に抵抗力を失っていくために起こるものである。このような事柄は、栄養を完全に補給して抵抗力を付けることが必要である。そして、この様な成分を含んでいるものには、スッポンによる栄養の補給が一般的に知られている。
そして、従来のこの種のスッポンオイルの製造法について述べると、生スッポンを解体した時に、固体状になっている脂肪を取り出して、スッポン油脂を製造するのにフライパンに油脂を入れて熱を加えれば簡単に液体にする事で出来るものであるが、脂肪に高熱を加えれば、その時点で脂肪が容易に酸化するために、商品化としてのオイルの価値が下がる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しよとうする課題】
従来のスッポンオイルの製造法は、先に述べた如く、フライパン等に摘出した脂肪を入れて過熱するだけで簡単に液体化されたが、その時点で容易に酸化するため、高齢者等の栄養食品として不適当であって良好な製品を得ることが出来ない問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するものであって、その目的とする所は、従来の熱を加える方法に代わって、熱を加えることなく各種の方法を以ってスッポンのオイルを抽出することに成功したスッポンオイルの製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明におけるスッポンオイルの製造法によれば、生スッポン本体より薄皮袋に包まれた脂肪部のみを摘出する。この脂肪部を高速回転刃の撹拌機で約3分間回転して脂肪部の薄皮袋を粉砕してペースト状の液体とする。このペースト状の不純物を取り除くためのスッポンオイルの抽出に使用するヘキサンを混合して分液ロートに注入した後、振盪機によってヘキサンとスッポン油脂を完全に混合させる。三角フラスコに脱水剤として硫酸ナトリウムを加入し、その中に混合したスッポン油脂を入れ、この混合したスッポン油脂を三角フラスコに入れ、ラッパ形のロートの濾紙に流し入れて、不純物とヘキサンと混合したスッポン油脂に分離する。
次に、ヘキサン、硫酸ナトリウム、スッポン油脂とを混合したものを減圧蒸発器を用い、ウォーターバスの水温40度位で作動させて該ヘキサンが完全に除去される15分以上の抽出作業によってスッポンオイルを精製するものである。
【0005】
【実施例】
本発明の実施例を説明すると、生スッポンを解体によって内臓及び脂肪を摘出し、その個体状になっている脂肪を取り出しする。
前記スッポン体内から取り出した脂肪部は、薄皮に包まれているので、脂肪部のみを取り出すのに非常に困難なことである。
【0006】
生スッポンより薄皮袋に包まれた脂肪部のみを摘出し、その後該脂肪部の薄皮袋を粉砕するのに当たって、高速回転刃付の撹拌機に注入し、約3分間程度、高速回転して該脂肪部の薄皮袋を粉砕してペースト状の液体とする。
【0007】
前記ペースト状になった油脂は、薄皮や肉片の混合する不純物が多く、不純物を取り除く必要がある。そして、食品では食用油脂製造する際に油脂の抽出にヘキサン(薬品)を使用する。
そこで、本発明のものは、該ペースト状の液体の油脂5割と、ヘキサン5割を混合し、これをナス形丸底型のガラス製の分液ロートに注入する。
【0008】
その後、該分液ロートを振盪機に装着して約3分間作動させることによって、該ヘキサンと該油脂とを完全に混合させることができる。三角フラスコ(ガラスの三角円柱形)の中に入れ、有機溶媒中の水分を除く目的で、脱水剤の役目を果たす硫酸ナトリウムを加えその後該油脂を入れる。
【0009】
次に、該三角フラスコの中にラッパ形ロートを挿入し、該ラッパ形ロートの中に蛇腹三角錐に折った濾紙を入れ、該濾紙に該硫酸ナトリウムを混合した該油脂をラッパ形ロートに注入して、不純物とヘキサンと混合した油脂とに分別する。
【0010】
その後の段階では、該ヘキサン、硫酸ナトリウム、スッポン油脂とが混合されている該油脂を、ガラス製の減圧蒸発器(ロータリー・エバポレーター)を使用して、純度の高いスッポンオイルを精製するものである。
該エバポレーターは、ウォーターバスの水温40度位で作動させ、揮発性の該ヘキサンが完全に除去されるまで15分以上抽出作業をすることによって、純度の高いスッポンオイルを製造するものである。
【0011】
以上のスッポンオイルの製造法によれば、脂肪部1kg当り、精製されたオイルの量は550g抽出出来るものである。
【0012】
【実験例】
スッポンオイルの成分分析結果のDHA、EPAは、他の食品より多量含有している事が判明し、高齢者の栄養食品として活用するために、長崎大学薬学部において、数年間ラットによる動物実験を実施した結果の実験例を紹介する。
DHAの効果
1、学習機能向上、2、アルツハイマー型痴呆症の改善、3、抗腫瘍作用、4、抗血栓作用、5、抗アレルギー作用、6、視神経活性化、7、血圧降下作用
等が薬学会でも発表されている。
【0013】
試験検査成績書(平成14年8月19日発行)
報告者 社団法人 日本食品衛生協会
依頼者 株式会社 龍弘堂
平成14年8月2日当協会食品衛生研究所に依頼された供試品について試験検査した結果は下記の通りです。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、従来の脂肪部に高熱を加えて製造したものの如く、脂肪が酸化して不良品化することなく、熱を加えないで良質なスッポンオイルの製品ができる効果と、各種の副作用がなく安心して飲用できる効果がある。そして、薄皮袋に包まれた脂肪部を高速回転刃付の撹拌機で約3分間高速回転することによって薄皮袋を確実に粉砕してペースト状の液体とする効果と、該ペースト状の油脂の5割と、薬品のヘキサン5割とを混合して分液ロートを以って振盪機によって約3分間の作動で両者を完全に混合し、その後、三角フラスコの中に入れ、硫酸ナトリウムを加入したものを濾紙によって不純物とヘキサンと油脂とを完全に分離できる効果がある。さらに、前記三者をガラス製の減圧蒸発器を用いたウォーターバスの水温を40度位で15分以上の抽出作業で作動させることにより、最も優れたスッポンオイルを精製できると云う効果がある。
Claims (1)
- 生スッポンより薄皮袋に包まれた脂肪部のみを摘出し、該脂肪部を高速回転刃付きの撹拌機に注入し、約3分間高速回転して該脂肪部の薄皮袋を粉砕してペースト状の液体とした後、該ペースト状の不純物を取り除く為に該ペースト状5割、薬品のヘキサン5割を混合してガラス製の分液ロートに注入し、その後振盪機に装着して約3分間作動させて、ヘキサンと油脂を完全に混合した後、三角フラスコの中に入れ硫酸ナトリウムを加入し、その後該硫酸ナトリウムを混合した油脂を濾紙を入れたロートに流し入れて、不純物とヘキサンの混合した油脂に分離した後、さらに該ヘキサン、該硫酸ナトリウム、該スッポン油脂との混合したものをガラス製の減圧蒸発器を用いウォーターバスの水温40度位で作動させ、該ヘキサンが完全に除去される15分以上の抽出作業により精製することを特徴とするスッポンオイルの製造法。
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JP2002382704A JP2004176029A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | スッポンオイルの製造法 |
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KR20200027400A (ko) * | 2019-02-26 | 2020-03-12 | 주식회사 네이처바이오 | 동결 건조 자라를 이용한 자라유 및 자라분말의 제조 방법 |
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2002
- 2002-11-26 JP JP2002382704A patent/JP2004176029A/ja active Pending
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