JPH0947255A - マグロケーク油を含有する生鮮肉食品 - Google Patents
マグロケーク油を含有する生鮮肉食品Info
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- JPH0947255A JPH0947255A JP7229575A JP22957595A JPH0947255A JP H0947255 A JPH0947255 A JP H0947255A JP 7229575 A JP7229575 A JP 7229575A JP 22957595 A JP22957595 A JP 22957595A JP H0947255 A JPH0947255 A JP H0947255A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 生鮮肉がマグロケーク油を含有することを特
徴とする生鮮肉食品。まぐろケーク油とはまぐろ魚油を
ウインタリングする際に発生する、遠心分離あるいは濾
過残油のことを言う。魚原料より搾油された油を常法に
従い脱酸・脱色した後、ウインタリング工程により高度
不飽和脂肪酸を含む油脂成分を濃縮することができる。
生鮮肉はミンチ状マグロ赤身である。さらに植物油を含
有することができる。 【効果】 赤身の生鮮魚肉からトロ様の脂乗りの良い食
感を付与した生鮮魚肉加工品を提供することができる。
徴とする生鮮肉食品。まぐろケーク油とはまぐろ魚油を
ウインタリングする際に発生する、遠心分離あるいは濾
過残油のことを言う。魚原料より搾油された油を常法に
従い脱酸・脱色した後、ウインタリング工程により高度
不飽和脂肪酸を含む油脂成分を濃縮することができる。
生鮮肉はミンチ状マグロ赤身である。さらに植物油を含
有することができる。 【効果】 赤身の生鮮魚肉からトロ様の脂乗りの良い食
感を付与した生鮮魚肉加工品を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロ様の脂乗りの良い
食感を付与した生鮮肉食品に関するものである。本発明
は、とろけるような口溶け感を付与した生鮮赤身マグロ
肉加工食品に関するものである。
食感を付与した生鮮肉食品に関するものである。本発明
は、とろけるような口溶け感を付与した生鮮赤身マグロ
肉加工食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりマグロ、カツオ、ハマチ、サケ
などの生鮮魚肉は、脂質含量が高いものが脂のりが良い
とされ好まれている。しかし、魚肉中の脂質含量は、魚
種、漁獲地域、漁獲時期、魚体内の部位により大きく異
なり、油のりの良い部分が全体の魚肉中に占める割合は
非常に低いため、特にマグロの脂のりが良い部分などは
流通量が少なく非常に高い価格で取引されているため、
なかなか口にできないのが現実である。このような脂質
含量の高い魚肉は、通常そのままの形態で刺身として食
されるか、あるいはミンチ状にして食される。このよう
なミンチ状のマグロ肉はネギトロと称し、そのままある
いは海苔巻き、寿司の具などに用いられている。
などの生鮮魚肉は、脂質含量が高いものが脂のりが良い
とされ好まれている。しかし、魚肉中の脂質含量は、魚
種、漁獲地域、漁獲時期、魚体内の部位により大きく異
なり、油のりの良い部分が全体の魚肉中に占める割合は
非常に低いため、特にマグロの脂のりが良い部分などは
流通量が少なく非常に高い価格で取引されているため、
なかなか口にできないのが現実である。このような脂質
含量の高い魚肉は、通常そのままの形態で刺身として食
されるか、あるいはミンチ状にして食される。このよう
なミンチ状のマグロ肉はネギトロと称し、そのままある
いは海苔巻き、寿司の具などに用いられている。
【0003】近年、脂質含量が少ない生鮮魚肉に食品成
分を添加混合することにより、脂乗りの良い食感を得る
方法が報告されている(例えば、特開昭62−2825
68、特開昭63−181979、特開昭63−209
566、特開昭64−2556、特開平1−9574
7)。例えば、ネギトロ、トロまぐろ等と称される加脂
まぐろは、まぐろに油脂を添加した製品であるが、トロ
身まぐろの美味しさには到達していないのが現状であ
る。
分を添加混合することにより、脂乗りの良い食感を得る
方法が報告されている(例えば、特開昭62−2825
68、特開昭63−181979、特開昭63−209
566、特開昭64−2556、特開平1−9574
7)。例えば、ネギトロ、トロまぐろ等と称される加脂
まぐろは、まぐろに油脂を添加した製品であるが、トロ
身まぐろの美味しさには到達していないのが現状であ
る。
【0004】一方、特に最近は、不飽和脂肪酸含量の高
い魚油が望まれる傾向があり、多くのケーク油が発生
し、DHA精製業者において大きな問題となっている。
ケーク油とは魚油をウインタリングする際に発生する、
遠心分離あるいは濾過残油のことを言う。ウインタリン
グとは魚油を冷却し飽和脂肪酸等の固形脂を除去するこ
とであり、DHA等不飽和脂肪酸の含量の高い魚油を得
るために必要不可欠の工程である。通常、天然のトリグ
リセライド中には不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸が共存して
おり、実際には、ケーク油中には不飽和脂肪酸が残存し
ている。しかし、ケーク油中には、飽和脂肪酸が多く、
生理活性のあるDHA等高度不飽和脂肪酸含量が比較的
少ないため、食品原料としてはほとんど利用されていな
い。このため通常は産業廃棄物とし廃棄するか、燃料と
して燃焼するかに限られているが、燃料として使用する
ことも、燃焼装置の改造等の必要があり、制限されてい
る。ケーク油は、DHA含有精製魚油の製造工程中(ウ
インタリング)、処理前の魚油の、50から80%程度
発生し、その有効利用を図ることが強く望まれている。
い魚油が望まれる傾向があり、多くのケーク油が発生
し、DHA精製業者において大きな問題となっている。
ケーク油とは魚油をウインタリングする際に発生する、
遠心分離あるいは濾過残油のことを言う。ウインタリン
グとは魚油を冷却し飽和脂肪酸等の固形脂を除去するこ
とであり、DHA等不飽和脂肪酸の含量の高い魚油を得
るために必要不可欠の工程である。通常、天然のトリグ
リセライド中には不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸が共存して
おり、実際には、ケーク油中には不飽和脂肪酸が残存し
ている。しかし、ケーク油中には、飽和脂肪酸が多く、
生理活性のあるDHA等高度不飽和脂肪酸含量が比較的
少ないため、食品原料としてはほとんど利用されていな
い。このため通常は産業廃棄物とし廃棄するか、燃料と
して燃焼するかに限られているが、燃料として使用する
ことも、燃焼装置の改造等の必要があり、制限されてい
る。ケーク油は、DHA含有精製魚油の製造工程中(ウ
インタリング)、処理前の魚油の、50から80%程度
発生し、その有効利用を図ることが強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、まぐろに油脂
を添加した製品は、まぐろ製品なので、油脂の添加量は
味や色や栄養等の面から限界があり、20%位が上限に
なり、通常は10%前後である。また、油脂を添加した
だけではとろけるまぐろはできない。製品中の油脂が、
融点の低い脂質が有する口溶け感を付与する機能をもつ
ことが大切である。口中でまぐろが溶けた感覚をより強
く感じられるようにするには、食べる時に堅いか、固形
であるならば、溶けたときその変化がはっきりと認識さ
れであろうと考える。
を添加した製品は、まぐろ製品なので、油脂の添加量は
味や色や栄養等の面から限界があり、20%位が上限に
なり、通常は10%前後である。また、油脂を添加した
だけではとろけるまぐろはできない。製品中の油脂が、
融点の低い脂質が有する口溶け感を付与する機能をもつ
ことが大切である。口中でまぐろが溶けた感覚をより強
く感じられるようにするには、食べる時に堅いか、固形
であるならば、溶けたときその変化がはっきりと認識さ
れであろうと考える。
【0006】本発明は、トロ様の脂乗りの良い食感を付
与した生鮮肉食品を提供することを目的とする。本発明
は、とろけるような口溶け感を付与した生鮮赤身マグロ
肉加工品を提供することを目的とする。
与した生鮮肉食品を提供することを目的とする。本発明
は、とろけるような口溶け感を付与した生鮮赤身マグロ
肉加工品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、まぐろケー
ク油の食品への有効利用について研究し、まぐろケーク
油を精製し異味異臭を除いた後、まぐろ赤身と混合する
ことにより、まぐろ脂身(トロ)に近い食感を持ったネ
ギトロを得ることができることを見いだし、本発明を完
成させたものである。
ク油の食品への有効利用について研究し、まぐろケーク
油を精製し異味異臭を除いた後、まぐろ赤身と混合する
ことにより、まぐろ脂身(トロ)に近い食感を持ったネ
ギトロを得ることができることを見いだし、本発明を完
成させたものである。
【0008】すなわち、本発明においては、とろける加
脂まぐろのように特殊な機能を持つ製品を作るために、
油脂の持つ機能を活用するものである。油脂の種類、配
合等を適正にすることによって、温度によって変化する
油の持つ固液性状を製品に付与するものである。したが
って、本発明の生鮮肉加工食品は、生魚肉に、とろける
ような口溶け感を付与する機能をもつ油脂を含有させた
ものである。
脂まぐろのように特殊な機能を持つ製品を作るために、
油脂の持つ機能を活用するものである。油脂の種類、配
合等を適正にすることによって、温度によって変化する
油の持つ固液性状を製品に付与するものである。したが
って、本発明の生鮮肉加工食品は、生魚肉に、とろける
ような口溶け感を付与する機能をもつ油脂を含有させた
ものである。
【0009】本発明で使用する油脂は、まぐろケーク油
である。まぐろケーク油とはまぐろ魚油をウインタリン
グする際に発生する、遠心分離あるいは濾過残油のこと
を言う。
である。まぐろケーク油とはまぐろ魚油をウインタリン
グする際に発生する、遠心分離あるいは濾過残油のこと
を言う。
【0010】魚原料より搾油された油を常法に従い脱酸
・脱色した後、ウインタリング工程により高度不飽和脂
肪酸を含む油脂成分を濃縮することができる。
・脱色した後、ウインタリング工程により高度不飽和脂
肪酸を含む油脂成分を濃縮することができる。
【0011】上記脱酸・脱色油は例えば以下のようにし
てつくられる。魚原料を熱水中で均質化して脂溶性成分
を抽出し、遠心分離により固形物、水、油の3相に分離
し、魚油を得る。この油を原油とする。原油を75℃に
加熱し、リン酸および苛性ソーダを添加して原油中の酸
化物やガム質、水分などの夾雑物を取り除く。水層との
分離には遠心分離を用いる。さらに80℃の熱水によっ
て原油を洗った後、乾燥して水分を除去し、次いで原油
中の色相成分を取り除いて、上記脱酸・脱色油が得られ
る。
てつくられる。魚原料を熱水中で均質化して脂溶性成分
を抽出し、遠心分離により固形物、水、油の3相に分離
し、魚油を得る。この油を原油とする。原油を75℃に
加熱し、リン酸および苛性ソーダを添加して原油中の酸
化物やガム質、水分などの夾雑物を取り除く。水層との
分離には遠心分離を用いる。さらに80℃の熱水によっ
て原油を洗った後、乾燥して水分を除去し、次いで原油
中の色相成分を取り除いて、上記脱酸・脱色油が得られ
る。
【0012】上記ウインタリング工程は、油脂を冷却す
ることによって不飽和度の低い油脂を結晶化し、分離す
る工程である。この結晶は濾過、遠心分離などの分離方
法により容易に分別することができる。しかしながら分
別された結品油中には母液が残存しているため、結晶油
はウインタリング処理前の魚油の50〜80%の高度不
飽和脂肪酸を含む。高度不飽和脂肪酸を多く含む魚油を
原料として使用した場合、ウインタリング時に発生する
結晶油中にも多くの不飽和脂肪酸が含まれることにな
る。例えば1容量の脱酸脱色油に対し5容量の有機溶剤
を混合し、−40〜50℃に高度冷却する。このことに
より、脱酸脱色油中に含まれる飽和脂肪酸などの高凝固
点油脂が凝固する。これを遠心分離または濾過により分
離して高度不飽和脂肪酸の濃度を高めることができる。
ることによって不飽和度の低い油脂を結晶化し、分離す
る工程である。この結晶は濾過、遠心分離などの分離方
法により容易に分別することができる。しかしながら分
別された結品油中には母液が残存しているため、結晶油
はウインタリング処理前の魚油の50〜80%の高度不
飽和脂肪酸を含む。高度不飽和脂肪酸を多く含む魚油を
原料として使用した場合、ウインタリング時に発生する
結晶油中にも多くの不飽和脂肪酸が含まれることにな
る。例えば1容量の脱酸脱色油に対し5容量の有機溶剤
を混合し、−40〜50℃に高度冷却する。このことに
より、脱酸脱色油中に含まれる飽和脂肪酸などの高凝固
点油脂が凝固する。これを遠心分離または濾過により分
離して高度不飽和脂肪酸の濃度を高めることができる。
【0013】天然まぐろ油中には不飽和脂肪酸と飽和脂
肪酸が共存しており、まぐろケーク油中には不飽和脂肪
酸が残存している。ウインタリングの1例を示せば、ウ
インター油中にEPAは8%、DHA28%含まれるの
に対して、結晶油中にはEPA15%、DHA7%含ま
れる。このまぐろケーク油を精製し異味異臭を除いた後
使用する。この結晶油は融点が高いため、ネギトロなど
の水産物ミンチ製品に添加すると口融け感を与え、食感
向上によい影響を及ぼす。
肪酸が共存しており、まぐろケーク油中には不飽和脂肪
酸が残存している。ウインタリングの1例を示せば、ウ
インター油中にEPAは8%、DHA28%含まれるの
に対して、結晶油中にはEPA15%、DHA7%含ま
れる。このまぐろケーク油を精製し異味異臭を除いた後
使用する。この結晶油は融点が高いため、ネギトロなど
の水産物ミンチ製品に添加すると口融け感を与え、食感
向上によい影響を及ぼす。
【0014】本発明は、生鮮肉がマグロケーク油を含有
することを特徴とする生鮮肉食品である。本発明が使用
する生鮮肉とは、生食する赤身肉などの脂質含量が少な
い生鮮肉であれば何でもよく、生鮮魚肉、生鮮畜肉など
が使用される。本発明が使用する生鮮魚肉とは、マグ
ロ、カッオ、ハマチ、サケなどをさすがこれに制限され
るものではない。生鮮魚肉は好ましくは、赤身肉が使用
される。最も好ましくはマグロ赤身肉が使用される。本
発明の生鮮肉食品は、ミンチ状マグロ赤身がマグロケー
ク油および植物油を含有する態様を好ましい態様として
包含している。
することを特徴とする生鮮肉食品である。本発明が使用
する生鮮肉とは、生食する赤身肉などの脂質含量が少な
い生鮮肉であれば何でもよく、生鮮魚肉、生鮮畜肉など
が使用される。本発明が使用する生鮮魚肉とは、マグ
ロ、カッオ、ハマチ、サケなどをさすがこれに制限され
るものではない。生鮮魚肉は好ましくは、赤身肉が使用
される。最も好ましくはマグロ赤身肉が使用される。本
発明の生鮮肉食品は、ミンチ状マグロ赤身がマグロケー
ク油および植物油を含有する態様を好ましい態様として
包含している。
【0015】本発明の加工生鮮肉製品は、例えば脂肪分
の少ない魚肉をミンチ状にし、まぐろケーク油と混合す
ることにより得られる。また、魚肉とまぐろケーク油を
合わせてからミンチ状に加工してもよい。この際の添加
量は、25%程度を上限として適宜、混合調製すること
が可能である。
の少ない魚肉をミンチ状にし、まぐろケーク油と混合す
ることにより得られる。また、魚肉とまぐろケーク油を
合わせてからミンチ状に加工してもよい。この際の添加
量は、25%程度を上限として適宜、混合調製すること
が可能である。
【0016】すなわち、ほんまぐろ魚肉脂身、いわゆる
トロ中には、DHA含量10から20%(14.3%)
程度の脂質が、魚肉中に20から25%(24.5%)
存在する。まぐろケーク油には、脂肪酸組成中10から
20%程度のDHAが存在し、DHA含量がほんまぐろ
に近い。ケーク油のみでは、飽和脂肪酸含量は多いが、
ほんまぐろ脂身でも、赤身に比べて飽和脂肪酸含量も多
いため、赤身と混ぜて使用した場合、トロに近い食感を
得ることができる。
トロ中には、DHA含量10から20%(14.3%)
程度の脂質が、魚肉中に20から25%(24.5%)
存在する。まぐろケーク油には、脂肪酸組成中10から
20%程度のDHAが存在し、DHA含量がほんまぐろ
に近い。ケーク油のみでは、飽和脂肪酸含量は多いが、
ほんまぐろ脂身でも、赤身に比べて飽和脂肪酸含量も多
いため、赤身と混ぜて使用した場合、トロに近い食感を
得ることができる。
【0017】ほんまぐろ赤身には、脂質が数%程度
(1.4%)しか存在しないので、ほんまぐろ赤身に添
加するとした場合、25%程度を上限として適宜、混合
調製することが可能である。DHA濃度の高いまぐろ油
を使用し、脂質含量を天然のまぐろに合わせた場合、脂
質中のDHA含量が多くなり、食感や色調、安定性等品
質に影響を与えるが、まぐろケーク油の場合には、まぐ
ろトロに近い脂質組成をもち食感、品質とも良好であ
る。
(1.4%)しか存在しないので、ほんまぐろ赤身に添
加するとした場合、25%程度を上限として適宜、混合
調製することが可能である。DHA濃度の高いまぐろ油
を使用し、脂質含量を天然のまぐろに合わせた場合、脂
質中のDHA含量が多くなり、食感や色調、安定性等品
質に影響を与えるが、まぐろケーク油の場合には、まぐ
ろトロに近い脂質組成をもち食感、品質とも良好であ
る。
【0018】必要により、適当な融点を持つ他の油脂を
選定し、水素添加したり、組み合わせたりして使用する
ことにより、目的の機能を持つ製品にすることができ
る。さらりとした舌触りを実現するには、添加油脂の5
から20%の植物油を加える等調整が可能である。添加
油脂の種類により異なるが、添加量が少ない場合にはそ
の効果は少なく、多すぎる場合にはべとつき感、異臭が
強くなり不適なものとなるため添加量については個別に
検討する必要がある。
選定し、水素添加したり、組み合わせたりして使用する
ことにより、目的の機能を持つ製品にすることができ
る。さらりとした舌触りを実現するには、添加油脂の5
から20%の植物油を加える等調整が可能である。添加
油脂の種類により異なるが、添加量が少ない場合にはそ
の効果は少なく、多すぎる場合にはべとつき感、異臭が
強くなり不適なものとなるため添加量については個別に
検討する必要がある。
【0019】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を詳細に説明す
る。本発明はこれらの実施例によって何ら制限されな
い。
る。本発明はこれらの実施例によって何ら制限されな
い。
【0020】実施例1 マグロケーク油で加油したクロマグロを製造した。クロ
マグロ赤身肉85重量%を包丁で5mm角に細切りし、
精製し意味異臭を除いたまぐろケーク油15重量%を加
え、ケンウッドミキサーにて1分間撹拌混合した。その
後の食感を試食して官能的に評価した。本例のDHAの
強化されたクロマグロタタキは、トロ様の脂乗りの良い
食感をもち、風味は良好であり、不快臭は全く感じられ
なかった。
マグロ赤身肉85重量%を包丁で5mm角に細切りし、
精製し意味異臭を除いたまぐろケーク油15重量%を加
え、ケンウッドミキサーにて1分間撹拌混合した。その
後の食感を試食して官能的に評価した。本例のDHAの
強化されたクロマグロタタキは、トロ様の脂乗りの良い
食感をもち、風味は良好であり、不快臭は全く感じられ
なかった。
【0020】
【発明の効果】赤身の生鮮魚肉からトロ様の脂乗りの良
い食感を付与した生鮮魚肉加工品を提供することができ
る。
い食感を付与した生鮮魚肉加工品を提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 生鮮肉がマグロケーク油を含有すること
を特徴とする生鮮肉食品。 - 【請求項2】 生鮮肉がミンチ状マグロ赤身である請求
項1の生鮮肉食品。 - 【請求項3】 さらに植物油を含有する請求項1または
2の生鮮肉食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22957595A JP3575882B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | マグロケーク油を含有する生鮮肉食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22957595A JP3575882B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | マグロケーク油を含有する生鮮肉食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0947255A true JPH0947255A (ja) | 1997-02-18 |
JP3575882B2 JP3575882B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=16894333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22957595A Expired - Fee Related JP3575882B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | マグロケーク油を含有する生鮮肉食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3575882B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1175678A (ja) * | 1997-07-18 | 1999-03-23 | Ohara Junji | マグロなどの魚肉の油焼け抑制および鮮度保持用噴霧液 |
JP2007274999A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Ajinomoto Co Inc | 畜肉加工食品の製造方法 |
JP2008048614A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Nisshin Foods Kk | 挽き肉の製造方法および肉そぼろの製造方法 |
-
1995
- 1995-08-03 JP JP22957595A patent/JP3575882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1175678A (ja) * | 1997-07-18 | 1999-03-23 | Ohara Junji | マグロなどの魚肉の油焼け抑制および鮮度保持用噴霧液 |
JP2007274999A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Ajinomoto Co Inc | 畜肉加工食品の製造方法 |
JP4692361B2 (ja) * | 2006-04-10 | 2011-06-01 | 味の素株式会社 | 畜肉加工食品の製造方法 |
JP2008048614A (ja) * | 2006-08-22 | 2008-03-06 | Nisshin Foods Kk | 挽き肉の製造方法および肉そぼろの製造方法 |
JP4584207B2 (ja) * | 2006-08-22 | 2010-11-17 | 日清フーズ株式会社 | 肉そぼろの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3575882B2 (ja) | 2004-10-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040706 |
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