JPS63109757A - 低コレステロ−ル卵黄の製造方法 - Google Patents
低コレステロ−ル卵黄の製造方法Info
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- JPS63109757A JPS63109757A JP61254147A JP25414786A JPS63109757A JP S63109757 A JPS63109757 A JP S63109757A JP 61254147 A JP61254147 A JP 61254147A JP 25414786 A JP25414786 A JP 25414786A JP S63109757 A JPS63109757 A JP S63109757A
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Landscapes
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、低コレステロール卵黄の製造方法に関するも
のである。
のである。
[従来技術]
卵は人間の食物の中で、官能的な魅力に富み、人体に必
要とされる栄養を摂取するのに最も好ましい食品である
ことは広く知られている。実際に卵は直接食用に供せら
れたり、菓子、パン、その他多くの調理加工品に使用さ
れており、現在の人間の食生活に於いて不可欠な食品と
言っても過言ではない。しかし残念ながら、卵黄には多
量のコレステロールが含有されており、当該コレステロ
ールは心臓病や循環器系の病気つながる血中コレステロ
ール価の上昇を沼いている。
要とされる栄養を摂取するのに最も好ましい食品である
ことは広く知られている。実際に卵は直接食用に供せら
れたり、菓子、パン、その他多くの調理加工品に使用さ
れており、現在の人間の食生活に於いて不可欠な食品と
言っても過言ではない。しかし残念ながら、卵黄には多
量のコレステロールが含有されており、当該コレステロ
ールは心臓病や循環器系の病気つながる血中コレステロ
ール価の上昇を沼いている。
従って、高い血中コレステロール価の傾向を示す患者は
もちろん、健康な人であっても卵の摂取量を制限しなけ
ればならなかった。
もちろん、健康な人であっても卵の摂取量を制限しなけ
ればならなかった。
そこで従来より、多くの研究者により卵黄からコレステ
ロールを抽出除去する方法が研究されてきた。
ロールを抽出除去する方法が研究されてきた。
その方法としては、溶剤により卵黄中のコレステロール
を脂質とともに抽出除去するものがあり(特公昭46−
42944号、特公昭56−53978号、特開昭47
−19062号)、該溶剤として、特公昭46−429
44号ではヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、テト
ラクロロエチレン等の非極性溶剤が、特公昭56−53
978号ではエタノールが、特開昭47−19062号
ではアセトンが使用されており、いずれも有機溶剤によ
るものであった。
を脂質とともに抽出除去するものがあり(特公昭46−
42944号、特公昭56−53978号、特開昭47
−19062号)、該溶剤として、特公昭46−429
44号ではヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、テト
ラクロロエチレン等の非極性溶剤が、特公昭56−53
978号ではエタノールが、特開昭47−19062号
ではアセトンが使用されており、いずれも有機溶剤によ
るものであった。
またその他の方法としては、全く天然の卵黄を含有しな
い[イミテーシーン卵黄」の製造法が特開昭49−13
2261号及び米国特許第3207609号に開示され
ているが栄養的にも物性的にも真の卵と比較して劣って
おり、本発明とは異質のものである。
い[イミテーシーン卵黄」の製造法が特開昭49−13
2261号及び米国特許第3207609号に開示され
ているが栄養的にも物性的にも真の卵と比較して劣って
おり、本発明とは異質のものである。
[本発明が解決しようとする問題点]
しかしながら上述のように、有機溶剤により卵黄からコ
レステロールを抽出除去する方法では、原料として乾燥
卵に限定され、液卵を直接処理することができないとい
う問題点、さらにコレステロール抽出後の卵黄に有機溶
剤が残存するという問題点があった。残存する有機溶剤
の除去方法として減圧蒸留等の処理を行っても、官能的
に感知しない濃度にまで除去することは非常に困難であ
ったり、しかもそのために繁雑な除去操作工程が必要に
なるという問題点も付随して生じていた。他方、有機溶
剤を含有する食品は、食味的に好ましくないというだけ
でな(、人体の健康にも悪影響を及ぼす可能性もあり、
食品に対して有機溶剤が残存するような加工処理を施す
ことは、極力避けるべきものである。そのために、卵黄
からのコレステロール除去に於いても、有機溶剤を使用
せずしかも液卵を直接処理できる方法が久しく待たれて
いた。
レステロールを抽出除去する方法では、原料として乾燥
卵に限定され、液卵を直接処理することができないとい
う問題点、さらにコレステロール抽出後の卵黄に有機溶
剤が残存するという問題点があった。残存する有機溶剤
の除去方法として減圧蒸留等の処理を行っても、官能的
に感知しない濃度にまで除去することは非常に困難であ
ったり、しかもそのために繁雑な除去操作工程が必要に
なるという問題点も付随して生じていた。他方、有機溶
剤を含有する食品は、食味的に好ましくないというだけ
でな(、人体の健康にも悪影響を及ぼす可能性もあり、
食品に対して有機溶剤が残存するような加工処理を施す
ことは、極力避けるべきものである。そのために、卵黄
からのコレステロール除去に於いても、有機溶剤を使用
せずしかも液卵を直接処理できる方法が久しく待たれて
いた。
[問題点を解決するための手段]
そこで本発明者らは上述のような問題点に鑑み、卵黄本
来の味、物性及び栄養価値をできるだけ損なわずに、卵
黄からコレステロールを抽出除去する低コレステロ−卵
黄の製造方法を提供することを目的とし、鋭意研究を重
ねた。その結果、食用油に卵黄に含有するコレステロー
ルを卵油とともに抽出する作用があることを見い出だし
、本発明に至った。
来の味、物性及び栄養価値をできるだけ損なわずに、卵
黄からコレステロールを抽出除去する低コレステロ−卵
黄の製造方法を提供することを目的とし、鋭意研究を重
ねた。その結果、食用油に卵黄に含有するコレステロー
ルを卵油とともに抽出する作用があることを見い出だし
、本発明に至った。
即ち本発明の構成要旨とするところは、卵黄に食用油を
加え、両者を充分に混合する第1工程、前記工程より得
られる混合物を、卵黄相と油相に分離する第2工程、前
記工程より得られる2相から、卵黄相を分取する第3工
程よりなり、必要に応じ、上記第1〜3工程を適宜繰り
返すことを特徴とする低コレステロール卵黄の製造方法
である。
加え、両者を充分に混合する第1工程、前記工程より得
られる混合物を、卵黄相と油相に分離する第2工程、前
記工程より得られる2相から、卵黄相を分取する第3工
程よりなり、必要に応じ、上記第1〜3工程を適宜繰り
返すことを特徴とする低コレステロール卵黄の製造方法
である。
以下本発明の構成を成す各工程について、詳しく説明す
る。
る。
本発明に使用される卵黄は生あるいは乾燥卵黄のどちら
でもよい。まず該卵黄に食用油を加え充分混合する。こ
こでいう食用油としては、ヤシ油、コーン油、なたね油
、パーム油等の植物油が好ましい。食用油の添加量は卵
黄と混合した後、卵油とコレステロールを抽出するのに
充分な量であればよく、好ましくは卵黄重量に対して約
等量ないし倍量程度が適当である。また混合方法につい
ては卵黄と食用油が充分混合すればよく、例えばホモジ
ナイザー(100GOrpm)にて約5分程度混合すれ
ば充分である。次に上記方法により得られた卵黄と食用
油の混合物を遠心分離等の方法により卵黄相と油相に分
離する。原料卵黄として乾燥卵黄を使用した場合は、ろ
過によって分離することもできる。ここで卵黄に含まれ
ていた大部分の卵油とコレステロールは食用油に抽出さ
れ油相に移行するので、卵黄相のみを常法にて分取すれ
ば、目的とする低コレステロール卵黄を得ることができ
る。
でもよい。まず該卵黄に食用油を加え充分混合する。こ
こでいう食用油としては、ヤシ油、コーン油、なたね油
、パーム油等の植物油が好ましい。食用油の添加量は卵
黄と混合した後、卵油とコレステロールを抽出するのに
充分な量であればよく、好ましくは卵黄重量に対して約
等量ないし倍量程度が適当である。また混合方法につい
ては卵黄と食用油が充分混合すればよく、例えばホモジ
ナイザー(100GOrpm)にて約5分程度混合すれ
ば充分である。次に上記方法により得られた卵黄と食用
油の混合物を遠心分離等の方法により卵黄相と油相に分
離する。原料卵黄として乾燥卵黄を使用した場合は、ろ
過によって分離することもできる。ここで卵黄に含まれ
ていた大部分の卵油とコレステロールは食用油に抽出さ
れ油相に移行するので、卵黄相のみを常法にて分取すれ
ば、目的とする低コレステロール卵黄を得ることができ
る。
ただし以上の工程でコレステロールの抽出が充分でない
場合は、再度分取した卵黄相に食用油を添加混合し、上
述した分離操作を適宜繰り返せばよい。
場合は、再度分取した卵黄相に食用油を添加混合し、上
述した分離操作を適宜繰り返せばよい。
[実験例]
以下本発明の効果を実験例に基づき説明する。
実験例!。
まず卵黄中に含有するコレステロールの抽出溶剤として
、食用油(精製ヤシ油)を使用し、有機溶剤(ヘキサン
、エーテルエタノールl:l混液、エタノール、アセト
ン)を使用した場合とのコレステロール抽出効果及び溶
剤の残存性の比較実験を行った。
、食用油(精製ヤシ油)を使用し、有機溶剤(ヘキサン
、エーテルエタノールl:l混液、エタノール、アセト
ン)を使用した場合とのコレステロール抽出効果及び溶
剤の残存性の比較実験を行った。
原料卵として生卵黄、乾燥卵黄を使用した。原料卵各2
09に精製ヤシ油209あるいは有機溶剤としてヘキサ
ン、エーテルエタノール1:1混液。
09に精製ヤシ油209あるいは有機溶剤としてヘキサ
ン、エーテルエタノール1:1混液。
エタノールあるいはアセトンをそれぞれ209加え、ホ
モジナイザーにて混合(10000rpm、 3分間)
し、遠心分離(1500G 、 5分間)したのち、下
層の卵黄相を分取した。分取した卵黄相をエバポレータ
ーにて、減圧下40℃で30分間処理し、残存する有機
溶剤を除去した後、卵黄相に溶剤臭が残存しているかど
うかを官能的に調べた。その結果を[表1.]に示した
。さらに処理後のコレステロール残存率を測定し、その
結果を[表2.コに示した。
モジナイザーにて混合(10000rpm、 3分間)
し、遠心分離(1500G 、 5分間)したのち、下
層の卵黄相を分取した。分取した卵黄相をエバポレータ
ーにて、減圧下40℃で30分間処理し、残存する有機
溶剤を除去した後、卵黄相に溶剤臭が残存しているかど
うかを官能的に調べた。その結果を[表1.]に示した
。さらに処理後のコレステロール残存率を測定し、その
結果を[表2.コに示した。
(以下余白)
[表1.]
−:溶剤臭を感じない
+ :溶剤臭をやや感じる
++:溶剤臭を感じる
+++:溶剤臭を強く感じる
[表2 、コ
コレスチロール残存率は未処理のものを100として、
その相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロール
含量は生卵黄で1g当たり9,7u、乾燥卵黄で1g当
たり16.0mgであった。
その相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロール
含量は生卵黄で1g当たり9,7u、乾燥卵黄で1g当
たり16.0mgであった。
実験例2゜
次にコレステロール抽出溶剤として種々の食用油を使用
し、それぞれのコレステロール抽出効果について実験を
行った。
し、それぞれのコレステロール抽出効果について実験を
行った。
生卵黄昏209にヤシ油、コーン油、なたね油あるいは
パーム油をそれぞれ209加え、ホモジナイザーにて混
合(loooorpm、 5分間)し、遠心分離(15
00c; 、 5分間)したのち、下層の卵黄相を分取
し、コレステロール含量を測定した。ただし、パーム油
については室温では液状とならないため、ホモジナイザ
ーにて混合するときに50℃に調整し、速やかに遠心分
離を行なった。抽出処理後の卵黄相のコレステロール残
存率を[表3]に示す。
パーム油をそれぞれ209加え、ホモジナイザーにて混
合(loooorpm、 5分間)し、遠心分離(15
00c; 、 5分間)したのち、下層の卵黄相を分取
し、コレステロール含量を測定した。ただし、パーム油
については室温では液状とならないため、ホモジナイザ
ーにて混合するときに50℃に調整し、速やかに遠心分
離を行なった。抽出処理後の卵黄相のコレステロール残
存率を[表3]に示す。
[表3.]
コレステロール残存率は未処理のものを100としその
相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロール含量
は卵黄1g当り9.7■であった。
相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロール含量
は卵黄1g当り9.7■であった。
実験例3゜
次に卵黄に対する食用油の添加量及びホモジナイズ時間
によるコレステロール抽出効果への影響について実験を
行った。
によるコレステロール抽出効果への影響について実験を
行った。
生卵黄昏209にヤシ油 0〜40gで5段階の量をそ
れぞれに加えて、ホモジナイズ(LOOQOrpm。
れぞれに加えて、ホモジナイズ(LOOQOrpm。
5分間)し、遠心分離(15QQG 、 5分間)した
のち、その分離状態および下層の分取した卵黄相のコレ
ステロール残存率を測定し、その結果を[表4]に示し
た。また生卵黄209にヤシ油209を加え、ホモジナ
イズ(10000rpm)時間を1〜10分間で4段階
に分け、遠心分離後の分離状態および卵黄相のコレステ
ロール残存率を測定し、その結果を[表5コに示した。
のち、その分離状態および下層の分取した卵黄相のコレ
ステロール残存率を測定し、その結果を[表4]に示し
た。また生卵黄209にヤシ油209を加え、ホモジナ
イズ(10000rpm)時間を1〜10分間で4段階
に分け、遠心分離後の分離状態および卵黄相のコレステ
ロール残存率を測定し、その結果を[表5コに示した。
(以下余白)
[表4.]
O:分離可能 × :分離不可能チロール含量は
1g当たり9 、9 yrgであった。
1g当たり9 、9 yrgであった。
実験例4゜
抽出回数による卵黄相中のコレステロール残存率及びた
んばく質量への影響について実験した。
んばく質量への影響について実験した。
生卵黄409にヤシ油409を加えホモジナイズ(10
000rpm、 5分間)し、遠心分離(1500G、
5分間)したのち、下層の分取し卵黄相のコレステロー
ル残存率とたんばく質量を測定した。ついでその卵黄に
等量のヤシ油を加えて、再びホモジナイズ、遠心分離後
、同様に卵黄相のコレステロール残存率及びたんばく質
量を測定。この抽出操作コレステロール残存率は未処理
の卵黄を100とし、その相対値で示した。未処理卵黄
のコレスコレステロール残存率は未処理のものを100
としその相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロ
ール含量は、卵黄1g当たり10.219であった。
000rpm、 5分間)し、遠心分離(1500G、
5分間)したのち、下層の分取し卵黄相のコレステロー
ル残存率とたんばく質量を測定した。ついでその卵黄に
等量のヤシ油を加えて、再びホモジナイズ、遠心分離後
、同様に卵黄相のコレステロール残存率及びたんばく質
量を測定。この抽出操作コレステロール残存率は未処理
の卵黄を100とし、その相対値で示した。未処理卵黄
のコレスコレステロール残存率は未処理のものを100
としその相対値で示した。なお未処理卵黄のコレステロ
ール含量は、卵黄1g当たり10.219であった。
以上の実験結果から次のようなことが明らかである。
卵黄中のコレステロール抽出溶剤として有機溶剤を使用
すれば、分離後の卵黄相中に残存する有機溶剤の除去が
困難であるが、植物油を使用すれば遠心分離等で分離す
る程度で官能的に問題のない低コレステロール卵黄が得
られる。
すれば、分離後の卵黄相中に残存する有機溶剤の除去が
困難であるが、植物油を使用すれば遠心分離等で分離す
る程度で官能的に問題のない低コレステロール卵黄が得
られる。
ヤシ油、コーン油、なたね油、パーム油、等の植物油は
ヘキサン、エーテル、エタノール、アセトン等の有機溶
剤と比較しても充分に有効なコレステロール抽出効果を
有する。
ヘキサン、エーテル、エタノール、アセトン等の有機溶
剤と比較しても充分に有効なコレステロール抽出効果を
有する。
植物油による卵黄コレステロールの抽出は1回の抽出操
作では約60%程度のコレステロールが卵黄に残存する
が、抽出操作を繰り返せばその回数に応じてコレステロ
ールの残存量が減少し、3回の抽出操作後の残存9は当
初の25%程度にまで下げることができる。
作では約60%程度のコレステロールが卵黄に残存する
が、抽出操作を繰り返せばその回数に応じてコレステロ
ールの残存量が減少し、3回の抽出操作後の残存9は当
初の25%程度にまで下げることができる。
また得られた低コレステロール卵黄のたんばく質含量は
抽出処理前の卵黄のたんばく質含量と比較してほとんど
減少がなく、これは低コレステロール抽出操作によって
、たんばく質が除去されていないことを示している。
抽出処理前の卵黄のたんばく質含量と比較してほとんど
減少がなく、これは低コレステロール抽出操作によって
、たんばく質が除去されていないことを示している。
[実施例]
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定され
るものではない。
るものではない。
実施例1
生卵黄1009にヤシ油1009を加え、ホモジナイザ
ーにて混合(10000rpm、 5分間)し、遠心分
M(1500G、5分間)したのち、上層の油相を除去
し下層の卵黄を分取した。同様の操作を3回繰り返し、
得られた卵黄のコレステロール含量は卵黄1g当たり2
、5 mgであった。これは処理前の卵黄に比較して
、25%量まで低下した。また卵黄の物性について次の
ような試験を行った。即ち上記の処理を行って得た低コ
レステロール卵黄209を100xQ容ビーカーにとり
、100℃に設定した乾燥機に入れ60分間加熱処理を
した後テクスチュロメータ−でそのかたさを測定した。
ーにて混合(10000rpm、 5分間)し、遠心分
M(1500G、5分間)したのち、上層の油相を除去
し下層の卵黄を分取した。同様の操作を3回繰り返し、
得られた卵黄のコレステロール含量は卵黄1g当たり2
、5 mgであった。これは処理前の卵黄に比較して
、25%量まで低下した。また卵黄の物性について次の
ような試験を行った。即ち上記の処理を行って得た低コ
レステロール卵黄209を100xQ容ビーカーにとり
、100℃に設定した乾燥機に入れ60分間加熱処理を
した後テクスチュロメータ−でそのかたさを測定した。
また、特公昭4B−42944号の実施例Iに従って乾
燥卵黄をヘキサンにて処理し、脱脂して得られた低コレ
ステロール卵黄固形物8こを100峠容ビーカーにとり
、12ff12の水を加えてよく混合し、同様に加熱処
理をした後、テクスヂュロメーターでそのかたさを測定
した。さらに未処理の生卵黄についても、同様に加熱処
理した後のかたさを測定し、その結果を表7に示した。
燥卵黄をヘキサンにて処理し、脱脂して得られた低コレ
ステロール卵黄固形物8こを100峠容ビーカーにとり
、12ff12の水を加えてよく混合し、同様に加熱処
理をした後、テクスヂュロメーターでそのかたさを測定
した。さらに未処理の生卵黄についても、同様に加熱処
理した後のかたさを測定し、その結果を表7に示した。
[表7]
注)TU/VoltはIVolL当たりのTextur
ometer Unitこの結果より、本発明の卵黄は
、加熱凝固した後でも未処理の卵黄に近い物性を示すこ
とが明らかである。
ometer Unitこの結果より、本発明の卵黄は
、加熱凝固した後でも未処理の卵黄に近い物性を示すこ
とが明らかである。
実施例2
生卵黄1009にヤシ油1009加えホモジナイザーに
て混合(10000rpm、 5分間)し、遠心分離(
1500G、5分間)したのち、上層の油相を除去し下
層の卵黄を分取した。同様の操作を3回繰り返し、得ら
れた卵黄のコレステロール含量は卵黄1g当たり2 、
5 uで、これは未処理の卵黄に比較して25%量まで
低下した。得られた低コレステロール卵黄に2倍量の卵
白を加え、全卵を再構成し、スクランブルエラグ、卵焼
きを調理したところ、ヤシ油の臭いもほとんど感じられ
ず喫食には全く問題はなく、味はむしろ淡泊となり利用
分野も拡がる可能性が認められた。
て混合(10000rpm、 5分間)し、遠心分離(
1500G、5分間)したのち、上層の油相を除去し下
層の卵黄を分取した。同様の操作を3回繰り返し、得ら
れた卵黄のコレステロール含量は卵黄1g当たり2 、
5 uで、これは未処理の卵黄に比較して25%量まで
低下した。得られた低コレステロール卵黄に2倍量の卵
白を加え、全卵を再構成し、スクランブルエラグ、卵焼
きを調理したところ、ヤシ油の臭いもほとんど感じられ
ず喫食には全く問題はなく、味はむしろ淡泊となり利用
分野も拡がる可能性が認められた。
[効果コ
本発明によれば、卵黄本来の物性と、栄養価値をできだ
け損なうことなく低コレステロール卵黄を製造すること
ができる。
け損なうことなく低コレステロール卵黄を製造すること
ができる。
更に従来のように卵黄中のコレステロール抽出溶剤とし
て有機溶剤を使用すれば、分離後の卵黄相中に残存する
有機溶剤の除去が困難で、減圧蒸留等の処理を行う必要
があったが、本発明によれば、抽出溶剤として有機溶剤
を使用する必要はなく、得られた卵黄は味覚上で異臭感
はなく、衛生上全く安全である。しかも卵黄に混合した
食用油は遠心分離またはろ過で分離する程度の方法で官
能的に問題のない程度まで除去することができ、従来の
溶剤除去方法に比較しても工程が簡略化でき量産処理に
於いて有効である。
て有機溶剤を使用すれば、分離後の卵黄相中に残存する
有機溶剤の除去が困難で、減圧蒸留等の処理を行う必要
があったが、本発明によれば、抽出溶剤として有機溶剤
を使用する必要はなく、得られた卵黄は味覚上で異臭感
はなく、衛生上全く安全である。しかも卵黄に混合した
食用油は遠心分離またはろ過で分離する程度の方法で官
能的に問題のない程度まで除去することができ、従来の
溶剤除去方法に比較しても工程が簡略化でき量産処理に
於いて有効である。
Claims (1)
- 卵黄に食用油を加え、両者を充分に混合する第1工程、
前記工程より得られる混合物を、卵黄相と油相に分離す
る第2工程、前記工程より得られる2相から卵黄相を分
取する第3工程よりなり、必要に応じ、上記第1〜3工
程を適宜繰り返すことを特徴とする低コレステロール卵
黄の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254147A JPS63109757A (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 低コレステロ−ル卵黄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254147A JPS63109757A (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 低コレステロ−ル卵黄の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63109757A true JPS63109757A (ja) | 1988-05-14 |
Family
ID=17260876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61254147A Pending JPS63109757A (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | 低コレステロ−ル卵黄の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63109757A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03232477A (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-16 | Nissin Food Prod Co Ltd | 低コレステロール卵黄の製造法 |
US5312640A (en) * | 1992-02-21 | 1994-05-17 | Kraft General Foods, Inc. | Reduction of cholesterol in egg yolk by the addition of either acid or both salt and acid |
US5780095A (en) * | 1992-01-24 | 1998-07-14 | Jackeschky; Martin | Method of preparing a dietary, cholesterol-reduced whole egg or egg yolk product, and its processing into food stuffs |
US6093434A (en) * | 1990-09-28 | 2000-07-25 | Kraft Foods, Inc. | Enhanced cholesterol extraction from egg yolk |
US6177120B1 (en) * | 1996-05-20 | 2001-01-23 | Martin Jackeschky | Dietary low cholesterol whole egg or egg yolk product |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50116662A (ja) * | 1974-02-23 | 1975-09-12 |
-
1986
- 1986-10-25 JP JP61254147A patent/JPS63109757A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50116662A (ja) * | 1974-02-23 | 1975-09-12 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03232477A (ja) * | 1990-02-09 | 1991-10-16 | Nissin Food Prod Co Ltd | 低コレステロール卵黄の製造法 |
US6093434A (en) * | 1990-09-28 | 2000-07-25 | Kraft Foods, Inc. | Enhanced cholesterol extraction from egg yolk |
US5780095A (en) * | 1992-01-24 | 1998-07-14 | Jackeschky; Martin | Method of preparing a dietary, cholesterol-reduced whole egg or egg yolk product, and its processing into food stuffs |
US5312640A (en) * | 1992-02-21 | 1994-05-17 | Kraft General Foods, Inc. | Reduction of cholesterol in egg yolk by the addition of either acid or both salt and acid |
US6177120B1 (en) * | 1996-05-20 | 2001-01-23 | Martin Jackeschky | Dietary low cholesterol whole egg or egg yolk product |
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