JP2004175994A - ゴム組成物およびそれを用いたシール - Google Patents
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Abstract
【課題】広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいゴム組成物およびそれを利用したシールの提供。
【解決手段】ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有するゴム組成物、およびそれを用いたシール。
【選択図】 なし
【解決手段】ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有するゴム組成物、およびそれを用いたシール。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールおよびそのためのゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブチルゴムは他のゴム材料と比較して、気体不透過性、防振特性(衝撃吸収性)に優れるといった特長を有しているが、シール特性として重要な圧縮永久ひずみが悪いため、シール部品用材料としてはあまり使用されない傾向にある。防振特性を付与したシール部品用材料として配合検討を行う場合、シール特性を重視して圧縮永久ひずみを維持しようとするあまり防振特性が低下するケースが多い。
【0003】
ブチルゴムを含有するゴム組成物として、ブチルゴム、アルキルフェノール樹脂およびプロセスオイルを含むゴム配合用樹脂組成物が特許文献1に開示されている。この組成物は防振特性に優れているものの圧縮永久ひずみが大きいために、シール部品に使用することができない。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−12839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいゴム組成物およびそれを使用したシールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有するゴム組成物。
(2)ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種を40重量%〜60重量%含有する、上記(1)記載のゴム組成物。
(3)20℃〜80℃における損失正接(tanδ)が振動数10Hz、変位1%、引張りモードの測定条件において0.15以上であり、かつ圧縮永久ひずみが120℃×70時間において30%以下である、上記(1)または(2)記載のゴム組成物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のゴム組成物からなるシール。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゴム組成物は、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有する。
【0008】
ブチルゴムはイソブチレンとイソプレンの共重合体であり、塩素化ブチルゴムはブチルゴムに塩素を導入したものであり、臭素化ブチルゴムはブチルゴムに臭素を導入したものである。ここで、本発明に用いられるブチルゴムは、イソブチレンに対してイソプレンを2.5mol%以下重合させたものである。本発明に用いられる塩素化ブチルゴムの塩素含有量は1.3重量%以下であり、臭素化ブチルゴムの臭素含有量は2.0重量%以下である。
【0009】
本発明において、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムはいずれか1種を用いてもよいし、2種以上をブレンドしてもよい(以下、ブチルゴム等ということもある)。なお、本発明のゴム組成物には、ブチルゴム等が60重量%以下含有されており、好ましくは40重量%〜60重量%含有されていればよく、ゴム組成物中のブチルゴム等が60重量%を超えると、損失正接(tanδ)が0.15未満となる傾向がある。
【0010】
ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムは、従来公知の方法によって適宜製造することができ、また市販のもの、ブチルゴムとしては、例えば、JSR BUTYL 065(JSR社製)、EXXON BUTYL 065(エクソンケミカル社製)、POLYSAR BUTYL 402(バイエル社製)、塩素化ブチルゴムとしては、例えば、JSR CHLOROBUTYL1066(JSR社製)、EXXON CHLOROBUTYL 1066(エクソンケミカル社製)、POLYSAR CHLOROBUTYL 1240(バイエル社製)、および臭素化ブチルゴムとしては、例えば、JSR BROMOBUTYL 2244(JSR社製)、EXXON BROMOBUTYL2244(エクソンケミカル社製)、POLYSAR BROMOBUTYLX2(バイエル社製)などを用いてもよい。
【0011】
本発明のゴム組成物は、プロセスオイルを含有する。プロセスオイルは可塑剤として機能する。一般的に可塑剤は合成可塑剤(人工的に合成したもの)とプロセスオイル(石油から抽出したもの)の2種類に分けられるが、ゴム材料と可塑剤との極性差によるブリーディングの観点からプロセスオイルが好ましい。配合量は、ブチルゴム等100重量部に対して、通常1重量部〜50重量部であり、広い温度域(20℃〜80℃、好ましくは、20℃〜120℃、さらに好ましくは20℃〜160℃)での防振特性が良好(tanδが0.15以上)という観点より、好ましくは5重量部〜40重量部であり、特に好ましくは10重量部〜25重量部である。プロセスオイルの配合量がブチルゴム等100重量部に対して1重量部未満であると、加工そのものが困難になる傾向にあり、50重量部を超えると圧縮永久ひずみが30%以上になる傾向にある。
【0012】
上記プロセスオイルとしては、一般にゴムに使用されるものであれば特に限定はない。プロセスオイルとしては、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系などのプロセスオイルを使用することができ、その例として、パラフィン系プロセスオイルとしては、例えば、Sunpar 107(Sun Oil社製)、ナフテン系プロセスオイルとしては、例えば、Sunthene 310(Sun Oil社製)、芳香族系プロセスオイルとしては、例えば、ダイアナプロセスオイルAC−12(出光興産社製)が挙げられる。
【0013】
本発明のゴム組成物はさらに、カーボンブラックを含有する。カーボンブラックとしては、一般にゴムに使用されるものであれば特に限定はない。カーボンブラックの例としては、HAFカーボンブラック、MAFカーボンブラック、FEFカーボンブラック、SRFカーボンブラック、GPFカーボンブラックなどのファーネスブラックや、FTカーボンブラック、MTカーボンブラックなどのサーマルブラックが挙げられる。
【0014】
本発明のシールは、上述のように配合されたゴム組成物を成形して得られたゴム成形物として製造される。該ゴム成形物は、上記ゴム組成物を従来公知のインタミックス、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機またはオープンロールなどを用いて混練した後、射出成形機、圧縮成形機、押出成形機などを用いて所望の形状に成形して得ることができる。ゴムの架橋は、例えば140℃〜200℃で2分間〜30分間の一次加硫のみを行ったり、または、必要に応じて、一次加硫後に150℃〜180℃で1時間〜24時間の二次加硫を実施してもよい。
【0015】
シールの形状は特に限定されず、Oリング、Dリング、パッキン、リップシール(軸シール)などその目的に応じて適宜選ばれる。また大きさも特に限定はなく、目的に応じて適宜選ばれる。
【0016】
上記ゴム組成物を成形してなるゴム成形物を用いることで、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいシールを実現できる。すなわち、本発明のシールは、JIS K 6253に規定される測定方法に従って測定されたタイプAデュロメータ硬度が例えば30〜90程度、JIS K 6251に規定される測定方法に従って測定された引張強さが例えば15MPa未満程度、JIS K 6251に規定される測定方法に従って測定された伸びが例えば800%以下程度に実現される。そして、JIS K 6262に規定される測定方法に従って測定された圧縮永久ひずみが、120℃×70時間、圧縮率25%、ディスクの条件で30%以下、好ましくは10%以下、粘弾性スペクトロメーター(レオメトリック社製)で測定された損失正接(tanδ)が、振動数10Hz、変位1%、引張りモードの測定条件において20℃〜80℃で0.15以上、好ましくは20℃〜160℃で0.15以上に実現される。よって本発明のシールは、防振特性(衝撃吸収性)に優れる。また、このような本発明のシールは、成形後(24時間後)に試料表面にブリーディングは認められない。
【0017】
また、本発明のゴム組成物には、従来公知の無機物、加硫促進剤、架橋助剤、滑剤、老化防止剤などが添加されていてもよい。これらの添加剤は、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で適宜添加すればよい。
【0018】
無機物としては、従来公知の金属酸化物を用いればよく、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウムが挙げられる。無機物は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して1重量部〜20重量部配合される。
【0019】
加硫促進剤としては、例えば従来公知のアルデヒド・アンモニア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩類、チオウレア系加硫促進剤などを好適に用いることができる。アルデヒド・アンモニア系加硫促進剤の例としては、例えばヘキサメチレンテトラミンなどが挙げられ、グアニジン系加硫促進剤の例としてはジフェニルグアニジン、ジオルソトリルグアニジンなどが挙げられ、チアゾール系加硫促進剤の例としては、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアジルジスルフィド、4−モルホリニル−2−ベンゾチアゾールジスルフィドなどが挙げられ、スルフェンアミド系加硫促進剤の例としては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどが挙げられ、チウラム系加硫促進剤の例としては、例えばテトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどが挙げられ、ジチオカルバミン酸塩類の例としてはジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛などが挙げられ、チオウレア系加硫促進剤の例としてはエチレンチオウレアなどが挙げられる。加硫促進剤は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0020】
架橋助剤としては、例えば従来公知のマレイミド系架橋助剤、硫黄、液状ポリブタジエン、アリル系架橋助剤、メタクリレート系架橋助剤などを好適に用いることができる。マレイミド系架橋助剤の例としては、例えばN,N−m−フェニレンジマレイミドが挙げられ、アリル系架橋助剤の例としては、例えばトリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、テトラアリルオキシエタンなどが挙げられる。またメタクリレート系架橋助剤の例としては、例えばエチレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロペントリメタクリレートなどが挙げられる。架橋助剤は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0021】
滑剤としては、例えば従来公知のパラフィンおよび炭化水素樹脂系、脂肪酸系、脂肪酸アミド系、脂肪酸エステル系、脂肪アルコール系などの滑剤が好適に用いられる。パラフィンおよび炭化水素樹脂系としては、例えばパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、パラフィン系合成ワックス、ポリエチレンワックス、複合ワックス、モンタンワックスなどが挙げられる。脂肪酸系としては、例えばステアリン酸、硬化油、ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。脂肪酸アミド系としては、例えばステアロアミド、オキシステアロアミド、オレイルアミド、ラウリルアミド、ベヘンアミド、ステアリルオレイルアミドなどが挙げられる。脂肪酸エステル系としては、例えばn−ブチルステアレート、多価アルコール脂肪酸エステル、飽和脂肪酸エステル、エステル系合成ワックスなどが挙げられる。脂肪アルコール系としては、例えば高級アルコール、高級アルコールエステルなどが挙げられる。滑剤は、必ずしも配合しなくてもよいが、配合する場合には、上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0022】
老化防止剤としては、例えば2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体などのアミン−ケトン系老化防止剤、4,4’−(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンなどの芳香族第二級アミン系老化防止剤、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどのモノフェノール系老化防止剤、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトベンズイミダゾールなどのベンズイミダゾール系老化防止剤などが挙げられる。これらの老化防止剤は、上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0023】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0024】
実施例1
ブチルゴム等として塩素化ブチルゴム、プロセスオイル、カーボンブラックとしてFEFカーボンブラックを用いて、下記の配合比にてゴム組成物を調製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は57.1重量%である。
(ゴム組成物の配合比)
塩素化ブチルゴム 100 重量部
プロセスオイル 5.0重量部
カーボンブラック 60.0重量部
加硫促進剤 1.5重量部
無機物 5.5重量部
滑剤 3.0重量部
なお、加硫促進剤としてはジチオカルバミン酸塩、無機物としては酸化亜鉛、および滑剤としてはステアリン酸を用いた。
上記のように配合したゴム組成物を、オープンロールで混練して調製した後、165℃で20分間加硫・成形して試験片を作製した。
【0025】
実施例2
プロセスオイルを20.0重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は47.6重量%である。
【0026】
実施例3
FEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は51.3重量%である。
【0027】
実施例4
プロセスオイルを12重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は49.5重量%である。
【0028】
実施例5
プロセスオイルを23重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は46.9重量%である。
【0029】
実施例6
塩素化ブチルゴムをブチルゴムにした以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中のブチルゴムの含有量は57.1重量%である。
【0030】
比較例1
DOS(ジオクチルセバケート)を20.0重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は47.6重量%である。
【0031】
上記の実施例1〜6および比較例1で得られた試験片それぞれの硬さを測定した。硬さは、JIS K 6253に規定される測定方法に従い、タイプAデュロメータで測定した。
【0032】
また、上記の実施例1〜6および比較例1で得られた試験片それぞれについて、下記の(1)〜(3)の各試験を行い、その特性を評価した。
(1)圧縮永久ひずみ
JIS K 6262に規定される測定方法によって圧縮永久ひずみを測定した。測定条件は、120℃で70時間、圧縮率:25%、ディスクであった。
【0033】
(2)損失正接(tanδ)
粘弾性スペクトロメーター(レオメトリック社製)を用いて20℃、80℃、120℃および160℃におけるtanδを測定した。測定条件は、振動数10Hz、変位1%、引張りモードであった。
【0034】
(3)ブリーディングの有無
成形後(24時間後)に目視にて試験片表面におけるブリーディングの有無を確認した。
以上の結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいゴム組成物およびそれを使用したシールを提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールおよびそのためのゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブチルゴムは他のゴム材料と比較して、気体不透過性、防振特性(衝撃吸収性)に優れるといった特長を有しているが、シール特性として重要な圧縮永久ひずみが悪いため、シール部品用材料としてはあまり使用されない傾向にある。防振特性を付与したシール部品用材料として配合検討を行う場合、シール特性を重視して圧縮永久ひずみを維持しようとするあまり防振特性が低下するケースが多い。
【0003】
ブチルゴムを含有するゴム組成物として、ブチルゴム、アルキルフェノール樹脂およびプロセスオイルを含むゴム配合用樹脂組成物が特許文献1に開示されている。この組成物は防振特性に優れているものの圧縮永久ひずみが大きいために、シール部品に使用することができない。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−12839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいゴム組成物およびそれを使用したシールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有するゴム組成物。
(2)ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種を40重量%〜60重量%含有する、上記(1)記載のゴム組成物。
(3)20℃〜80℃における損失正接(tanδ)が振動数10Hz、変位1%、引張りモードの測定条件において0.15以上であり、かつ圧縮永久ひずみが120℃×70時間において30%以下である、上記(1)または(2)記載のゴム組成物。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のゴム組成物からなるシール。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゴム組成物は、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有する。
【0008】
ブチルゴムはイソブチレンとイソプレンの共重合体であり、塩素化ブチルゴムはブチルゴムに塩素を導入したものであり、臭素化ブチルゴムはブチルゴムに臭素を導入したものである。ここで、本発明に用いられるブチルゴムは、イソブチレンに対してイソプレンを2.5mol%以下重合させたものである。本発明に用いられる塩素化ブチルゴムの塩素含有量は1.3重量%以下であり、臭素化ブチルゴムの臭素含有量は2.0重量%以下である。
【0009】
本発明において、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムはいずれか1種を用いてもよいし、2種以上をブレンドしてもよい(以下、ブチルゴム等ということもある)。なお、本発明のゴム組成物には、ブチルゴム等が60重量%以下含有されており、好ましくは40重量%〜60重量%含有されていればよく、ゴム組成物中のブチルゴム等が60重量%を超えると、損失正接(tanδ)が0.15未満となる傾向がある。
【0010】
ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムは、従来公知の方法によって適宜製造することができ、また市販のもの、ブチルゴムとしては、例えば、JSR BUTYL 065(JSR社製)、EXXON BUTYL 065(エクソンケミカル社製)、POLYSAR BUTYL 402(バイエル社製)、塩素化ブチルゴムとしては、例えば、JSR CHLOROBUTYL1066(JSR社製)、EXXON CHLOROBUTYL 1066(エクソンケミカル社製)、POLYSAR CHLOROBUTYL 1240(バイエル社製)、および臭素化ブチルゴムとしては、例えば、JSR BROMOBUTYL 2244(JSR社製)、EXXON BROMOBUTYL2244(エクソンケミカル社製)、POLYSAR BROMOBUTYLX2(バイエル社製)などを用いてもよい。
【0011】
本発明のゴム組成物は、プロセスオイルを含有する。プロセスオイルは可塑剤として機能する。一般的に可塑剤は合成可塑剤(人工的に合成したもの)とプロセスオイル(石油から抽出したもの)の2種類に分けられるが、ゴム材料と可塑剤との極性差によるブリーディングの観点からプロセスオイルが好ましい。配合量は、ブチルゴム等100重量部に対して、通常1重量部〜50重量部であり、広い温度域(20℃〜80℃、好ましくは、20℃〜120℃、さらに好ましくは20℃〜160℃)での防振特性が良好(tanδが0.15以上)という観点より、好ましくは5重量部〜40重量部であり、特に好ましくは10重量部〜25重量部である。プロセスオイルの配合量がブチルゴム等100重量部に対して1重量部未満であると、加工そのものが困難になる傾向にあり、50重量部を超えると圧縮永久ひずみが30%以上になる傾向にある。
【0012】
上記プロセスオイルとしては、一般にゴムに使用されるものであれば特に限定はない。プロセスオイルとしては、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系などのプロセスオイルを使用することができ、その例として、パラフィン系プロセスオイルとしては、例えば、Sunpar 107(Sun Oil社製)、ナフテン系プロセスオイルとしては、例えば、Sunthene 310(Sun Oil社製)、芳香族系プロセスオイルとしては、例えば、ダイアナプロセスオイルAC−12(出光興産社製)が挙げられる。
【0013】
本発明のゴム組成物はさらに、カーボンブラックを含有する。カーボンブラックとしては、一般にゴムに使用されるものであれば特に限定はない。カーボンブラックの例としては、HAFカーボンブラック、MAFカーボンブラック、FEFカーボンブラック、SRFカーボンブラック、GPFカーボンブラックなどのファーネスブラックや、FTカーボンブラック、MTカーボンブラックなどのサーマルブラックが挙げられる。
【0014】
本発明のシールは、上述のように配合されたゴム組成物を成形して得られたゴム成形物として製造される。該ゴム成形物は、上記ゴム組成物を従来公知のインタミックス、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機またはオープンロールなどを用いて混練した後、射出成形機、圧縮成形機、押出成形機などを用いて所望の形状に成形して得ることができる。ゴムの架橋は、例えば140℃〜200℃で2分間〜30分間の一次加硫のみを行ったり、または、必要に応じて、一次加硫後に150℃〜180℃で1時間〜24時間の二次加硫を実施してもよい。
【0015】
シールの形状は特に限定されず、Oリング、Dリング、パッキン、リップシール(軸シール)などその目的に応じて適宜選ばれる。また大きさも特に限定はなく、目的に応じて適宜選ばれる。
【0016】
上記ゴム組成物を成形してなるゴム成形物を用いることで、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいシールを実現できる。すなわち、本発明のシールは、JIS K 6253に規定される測定方法に従って測定されたタイプAデュロメータ硬度が例えば30〜90程度、JIS K 6251に規定される測定方法に従って測定された引張強さが例えば15MPa未満程度、JIS K 6251に規定される測定方法に従って測定された伸びが例えば800%以下程度に実現される。そして、JIS K 6262に規定される測定方法に従って測定された圧縮永久ひずみが、120℃×70時間、圧縮率25%、ディスクの条件で30%以下、好ましくは10%以下、粘弾性スペクトロメーター(レオメトリック社製)で測定された損失正接(tanδ)が、振動数10Hz、変位1%、引張りモードの測定条件において20℃〜80℃で0.15以上、好ましくは20℃〜160℃で0.15以上に実現される。よって本発明のシールは、防振特性(衝撃吸収性)に優れる。また、このような本発明のシールは、成形後(24時間後)に試料表面にブリーディングは認められない。
【0017】
また、本発明のゴム組成物には、従来公知の無機物、加硫促進剤、架橋助剤、滑剤、老化防止剤などが添加されていてもよい。これらの添加剤は、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で適宜添加すればよい。
【0018】
無機物としては、従来公知の金属酸化物を用いればよく、例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウムが挙げられる。無機物は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して1重量部〜20重量部配合される。
【0019】
加硫促進剤としては、例えば従来公知のアルデヒド・アンモニア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩類、チオウレア系加硫促進剤などを好適に用いることができる。アルデヒド・アンモニア系加硫促進剤の例としては、例えばヘキサメチレンテトラミンなどが挙げられ、グアニジン系加硫促進剤の例としてはジフェニルグアニジン、ジオルソトリルグアニジンなどが挙げられ、チアゾール系加硫促進剤の例としては、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアジルジスルフィド、4−モルホリニル−2−ベンゾチアゾールジスルフィドなどが挙げられ、スルフェンアミド系加硫促進剤の例としては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどが挙げられ、チウラム系加硫促進剤の例としては、例えばテトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどが挙げられ、ジチオカルバミン酸塩類の例としてはジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛などが挙げられ、チオウレア系加硫促進剤の例としてはエチレンチオウレアなどが挙げられる。加硫促進剤は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0020】
架橋助剤としては、例えば従来公知のマレイミド系架橋助剤、硫黄、液状ポリブタジエン、アリル系架橋助剤、メタクリレート系架橋助剤などを好適に用いることができる。マレイミド系架橋助剤の例としては、例えばN,N−m−フェニレンジマレイミドが挙げられ、アリル系架橋助剤の例としては、例えばトリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、テトラアリルオキシエタンなどが挙げられる。またメタクリレート系架橋助剤の例としては、例えばエチレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロペントリメタクリレートなどが挙げられる。架橋助剤は、必要に応じて上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0021】
滑剤としては、例えば従来公知のパラフィンおよび炭化水素樹脂系、脂肪酸系、脂肪酸アミド系、脂肪酸エステル系、脂肪アルコール系などの滑剤が好適に用いられる。パラフィンおよび炭化水素樹脂系としては、例えばパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、パラフィン系合成ワックス、ポリエチレンワックス、複合ワックス、モンタンワックスなどが挙げられる。脂肪酸系としては、例えばステアリン酸、硬化油、ヒドロキシステアリン酸などが挙げられる。脂肪酸アミド系としては、例えばステアロアミド、オキシステアロアミド、オレイルアミド、ラウリルアミド、ベヘンアミド、ステアリルオレイルアミドなどが挙げられる。脂肪酸エステル系としては、例えばn−ブチルステアレート、多価アルコール脂肪酸エステル、飽和脂肪酸エステル、エステル系合成ワックスなどが挙げられる。脂肪アルコール系としては、例えば高級アルコール、高級アルコールエステルなどが挙げられる。滑剤は、必ずしも配合しなくてもよいが、配合する場合には、上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0022】
老化防止剤としては、例えば2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体などのアミン−ケトン系老化防止剤、4,4’−(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンなどの芳香族第二級アミン系老化防止剤、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールなどのモノフェノール系老化防止剤、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトベンズイミダゾールなどのベンズイミダゾール系老化防止剤などが挙げられる。これらの老化防止剤は、上記の中から単独でまたは2種以上組み合わせて用いられ、通常ブチルゴム等100重量部に対して0.3重量部〜10重量部配合される。
【0023】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
【0024】
実施例1
ブチルゴム等として塩素化ブチルゴム、プロセスオイル、カーボンブラックとしてFEFカーボンブラックを用いて、下記の配合比にてゴム組成物を調製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は57.1重量%である。
(ゴム組成物の配合比)
塩素化ブチルゴム 100 重量部
プロセスオイル 5.0重量部
カーボンブラック 60.0重量部
加硫促進剤 1.5重量部
無機物 5.5重量部
滑剤 3.0重量部
なお、加硫促進剤としてはジチオカルバミン酸塩、無機物としては酸化亜鉛、および滑剤としてはステアリン酸を用いた。
上記のように配合したゴム組成物を、オープンロールで混練して調製した後、165℃で20分間加硫・成形して試験片を作製した。
【0025】
実施例2
プロセスオイルを20.0重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は47.6重量%である。
【0026】
実施例3
FEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は51.3重量%である。
【0027】
実施例4
プロセスオイルを12重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は49.5重量%である。
【0028】
実施例5
プロセスオイルを23重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は46.9重量%である。
【0029】
実施例6
塩素化ブチルゴムをブチルゴムにした以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中のブチルゴムの含有量は57.1重量%である。
【0030】
比較例1
DOS(ジオクチルセバケート)を20.0重量部、およびFEFカーボンブラックを80.0重量部配合した以外は実施例1と同様にして、試験片を作製した。ゴム組成物中の塩素化ブチルゴムの含有量は47.6重量%である。
【0031】
上記の実施例1〜6および比較例1で得られた試験片それぞれの硬さを測定した。硬さは、JIS K 6253に規定される測定方法に従い、タイプAデュロメータで測定した。
【0032】
また、上記の実施例1〜6および比較例1で得られた試験片それぞれについて、下記の(1)〜(3)の各試験を行い、その特性を評価した。
(1)圧縮永久ひずみ
JIS K 6262に規定される測定方法によって圧縮永久ひずみを測定した。測定条件は、120℃で70時間、圧縮率:25%、ディスクであった。
【0033】
(2)損失正接(tanδ)
粘弾性スペクトロメーター(レオメトリック社製)を用いて20℃、80℃、120℃および160℃におけるtanδを測定した。測定条件は、振動数10Hz、変位1%、引張りモードであった。
【0034】
(3)ブリーディングの有無
成形後(24時間後)に目視にて試験片表面におけるブリーディングの有無を確認した。
以上の結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、広い温度域での防振特性が良好で可塑剤の表面移行(ブリーディング)がなく、かつ圧縮永久ひずみが小さいゴム組成物およびそれを使用したシールを提供することができる。
Claims (4)
- ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種とプロセスオイルとカーボンブラックとを少なくとも含有するゴム組成物。
- ブチルゴム、塩素化ブチルゴムおよび臭素化ブチルゴムから選ばれる少なくとも1種を40重量%〜60重量%含有する、請求項1記載のゴム組成物。
- 20℃〜80℃における損失正接(tanδ)が振動数10Hz、変位1%、引張りモードの測定条件において0.15以上であり、かつ圧縮永久ひずみが120℃×70時間において30%以下である、請求項1または2記載のゴム組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物からなるシール。
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