JP2004175304A - エアバッグの折畳方法及びその装置 - Google Patents

エアバッグの折畳方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004175304A
JP2004175304A JP2002346433A JP2002346433A JP2004175304A JP 2004175304 A JP2004175304 A JP 2004175304A JP 2002346433 A JP2002346433 A JP 2002346433A JP 2002346433 A JP2002346433 A JP 2002346433A JP 2004175304 A JP2004175304 A JP 2004175304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
folded
airbag body
arm
folding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002346433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4128434B2 (ja
Inventor
Yoshinori Goto
嘉則 後藤
Masaki Ueno
正揮 上野
Yoshitada Oguro
良忠 大黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2002346433A priority Critical patent/JP4128434B2/ja
Publication of JP2004175304A publication Critical patent/JP2004175304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4128434B2 publication Critical patent/JP4128434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】自動車の窓部を覆い円滑に下方に展開するエアバッグの折り畳み作業を容易にする。
【解決手段】テーブル111上にエアバッグのエアバッグ本体を広げて置く。このエアバッグ本体を膨らませた状態で、2個のブロック151,153で押圧し、2つの腕部を上下に形成する。これら腕部の間の部分をテーブル111上で集積し、集合部を形成する。この集合部を下側の腕部ともに収容部121に落とし込む。集合部の上に上側の腕部を沿わせることにより、エアバッグ本体の折り畳みが完了する。細長く折り畳んだエアバッグ本体は、筒状のスリーブに挿入して形状を保持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の側方の窓部に沿って展開するカーテンエアバッグを折り畳むエアバッグの折畳方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスを導入して膨張展開するエアバッグについて、自動車の側方の窓部に沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグが知られている。そして、このようなカーテンエアバッグは、通常時は、自動車のルーフサイドレールに沿って細長く折り畳んで収納され、側方からの衝突の衝撃を受けた際に、内部にガスが導入され、窓部に沿って下方に膨張展開するようになっている。
【0003】
そして、このようなカーテンエアバッグは、ステアリングホイールに備えられるエアバッグなどと較べて長手寸法が大きく、全て手作業で折り畳むと、作業時間がかかる問題を有している。
【0004】
この点、このようなエアバッグを自動的に折り畳む折畳装置として、それぞれ周方向に沿って突出する複数のリッジを備えた2個のロールを備え、これらロールは、互いにリッジを係合するようにして組み合わされて回転する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、この構成では、これらロール同士の間に長手方向に沿ってエアバッグを送り込むことにより、エアバッグを蛇腹状(ファンフォールド状態)に折り畳むことを図っている。
【0005】
このようにロール間にエアバッグを送り込んで折り畳む構成は、エアバッグを一定の浅い深さで蛇腹状に折り畳む際には好適であるとも考えられるが、折畳の際に、短手方向に沿って基布に張力が加わりやすい。そこで、深い波形に折り畳む場合や、特に、浅い波と深い波とを含む波形に折り畳む場合は、折り畳み作業は必ずしも容易ではない。すなわち、折畳の際は、平面状に広げられたエアバッグの短手方向すなわち展開時の高さ方向にエアバッグが絞り込まれるため、この高さ方向に沿って基布に張力がかかり、一部の波形の部分を深く折り畳むと、この深い折畳部分に隣接する浅い折畳部分についても、大きな力で引っ張られることになる。
【0006】
また、袋状をなすエアバッグの内部に、最初にガスが導入され他の部分にガスを案内する通路となるインナパイプ(ガスランス)を設定する場合は、所望の状態でエアバッグを展開させるために、このインナパイプの部分を所定の形状に安定して折り畳むことが重要になる。しかしながら、このようなインナパイプは、エアバッグの長手方向に沿って、かつ、短手方向の一端部に沿って配置されるため、このインナパイプの部分を拘束して位置決めしても、折畳の過程でエアバッグの短手方向の中心側に引っ張られて変形し、所望の一定の折り波形を得ることが難しい。とりわけ、インフレ−タ取付口から長手方向にガス通路を確保するべく、基布を離間させた箇所を設ける場合には、互いに引き離された基布の形状が他の部位の折畳みの際に引っ張られて、離間部分の寸法が変化して所望の形状を確保できない場合がある。ここで、エアバッグを所望の形状に折り畳むためには、例えば、エアバッグの強度を向上するか、エアバッグに加わる張力を抑制する複雑な制御手段が必要になる。ここで、エアバッグの強度を向上するために、基布を補強し、あるいは目付の大きい基布を使用などすると、エアバッグを小さく折り畳むことが困難になり、小さく折り畳むことが求められるカーテンエアバッグとしては好ましくない。一方、エアバッグに加わる張力を抑制する制御手段は、装置の複雑化を招き、製造コストの抑制が困難になる。特に、小さく収納可能な基布は、こしがなく、折畳工程で位置が定まらない傾向にあり、極めて高度な手段を必要とし、製造コストの抑制が困難になる問題を有している。
【0007】
【特許文献1】
特表2001−506208号公報 (第5−6頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、カーテンエアバッグのように、所定の位置を所定の形状に折り畳むことが必要で、また、長手寸法が大きいエアバッグなどについて、容易に折り畳みできる折畳方法及び折畳装置が求められている。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、エアバッグを所定の形状に容易に折り畳みできるエアバッグの折畳方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエアバッグの折畳方法は、ガスが導入される一端部であるガス導入口と、この一端部から他端部に連通する膨張部とを有し、前記ガス導入口に連通する前記膨張部を含んで略放射状に配置されて折り畳まれた複数の腕部と、この腕部に連通する前記膨張部を含み前記複数の腕部の間に位置して折り畳まれた集合部とを備えた袋状のエアバッグ本体を具備したエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグ本体を広げる展開工程と、前記一端部から前記他端部にかけて前記エアバッグ本体の少なくとも一部を膨張させ、前記エアバッグ本体を構成する基布を互いに離間させる膨張離間工程と、前記エアバッグ本体の膨張した部分を間隔を介して複数の位置で押圧し、複数の腕部を形成する腕部形成工程と、前記エアバッグ本体の互いに隣接する前記腕部同士の間の前記間隔の部分に位置する基布を集積して集合部を形成する集積工程と、前記集合部に、前記腕部を沿わせる腕部配置工程とを具備したものである。
【0011】
そして、この構成では、エアバッグが、複数の腕部及び集合部を備えた所定の形状に容易に折り畳まれ、作業に要するコストが削減される。折畳の工程において、エアバッグに過大な力を加える必要がなく、そのため、エアバッグを構成する基布にエアバッグの展開性能上必要十分な強度を超えた過剰な強度を付与しておく必要がなく、エアバッグを小さく折り畳んで収納することが可能になる。また、このようにして折り畳まれたエアバッグは、ガス導入口からガスが導入され膨張部が膨張する際は、略放射状に配置され集合部に沿わされた腕部が迅速に展開し、先に展開した腕部に案内され、集合部が所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開する。
【0012】
請求項2記載のエアバッグの折畳方法は、請求項1記載のエアバッグの折畳方法において、集合部に腕部を沿わせてエアバッグ本体を細長く折り畳んだ状態で、このエアバッグ本体を長手方向に沿って相対的に送り出し、筒状の被覆部材を被せて、前記エアバッグ本体の折畳形状を保持するものである。
【0013】
そして、この構成では、細長く折り畳む工程に連続して、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を被せる工程を行うことが可能になり、折り畳んだ形状を保持する作業に要するコストが削減される。また、筒状の被覆部材は、折り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であり、折り畳んだエアバッグの取り扱いが容易になるともに、エアバッグの展開特性の向上が容易になる。
【0014】
請求項3記載のエアバッグの折畳装置は、ガスが導入される一端部であるガス導入口と、この一端部から他端部に連通する膨張部とを有し、前記ガス導入口に連通する前記膨張部を含んで略放射状に配置されて折り畳まれた複数の腕部と、この腕部に連通する前記膨張部を含み前記複数の腕部の間に位置して折り畳まれた集合部とを備えた袋状のエアバッグ本体を具備したエアバッグの折畳方法であって、前記エアバッグ本体が広げられる載置面を備えたテーブルと、前記一端部から前記他端部にかけて前記エアバッグ本体の少なくとも一部を膨張させ、前記エアバッグ本体を構成する基布を互いに離間させる膨張離間手段と、前記エアバッグ本体の膨張した部分を間隔を介して複数の位置で押圧し、複数の腕部を形成する腕部形成手段と、前記エアバッグ本体の互いに隣接する前記腕部同士の間の前記間隔の部分に位置する基布を集積して集合部を形成する集積手段とを具備したものである。
【0015】
そして、この構成では、テーブルの載置面にエアバッグのエアバッグ本体を広げ、膨張離間手段でエアバッグ本体を膨張させ基布を互いに離間させた状態から、腕部形成手段で押圧し、腕部を形成する。この状態から、適宜の集積手段で基布を集積して集合部を形成することにより、エアバッグが所定の形状に容易に折り畳まれ、作業に要するコストが削減される。折畳の工程において、エアバッグに過大な力を加える必要がなく、エアバッグを構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグを小さく折り畳んで収納することが可能になる。また、このようにして折り畳まれたエアバッグは、ガス導入口からガスが導入されると、略放射状に配置され集合部に沿わされた腕部が迅速に展開し、先に展開した腕部に案内され、集合部が所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開する。
【0016】
請求項4記載のエアバッグの折畳装置は、請求項3記載のエアバッグの折畳装置において、腕部形成手段は、載置面に沿って移動可能な腕部形成ブロックを備えたものである。
【0017】
そして、この構成では、腕部が簡略な構成で折り畳まれ、折畳装置の製造コストが低減される。
【0018】
請求項5記載のエアバッグの折畳装置は、請求項3または4記載のエアバッグの折畳装置において、少なくとも一の腕部を保持する腕部保持手段を具備したものである。
【0019】
そして、この構成では、腕部保持手段により折り畳んだ腕部の形状が保持されるため、集合部を形成する作業が容易になる。
【0020】
請求項6記載のエアバッグの折畳装置は、請求項3ないし5いずれか一記載のエアバッグの折畳装置において、テーブルは、少なくとも一の腕部とともに集積部を収容可能な収容部を具備したものである。
【0021】
そして、この構成では、折り畳んだ集合部を腕部の少なくとも一とともに収容部に収容することにより、集合部の形状が保持される。この状態から、収容部に収容していない腕部を集合部に沿わせることにより、容易にエアバッグが折り畳まれる。
【0022】
請求項7記載のエアバッグの折畳装置は、請求項3ないし6いずれか一記載のエアバッグの折畳装置において、細長く折り畳まれたエアバッグ本体を収容可能であるとともに収容した前記エアバッグ本体を長手方向に沿って送り出し可能な収容部と、筒状をなす被覆部材を、前記エアバッグ本体の外周部を覆う状態で、前記エアバッグ本体と同じ方向に送り出し可能な筒状治具とを具備したものである。
【0023】
そして、この構成では、筒状治具を用いて、細長く折り畳んだ状態で収容部に収容されたエアバッグのエアバッグ本体に、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を円滑に被せることが可能になり、折り畳んだ形状を保持する作業に要するコストが削減される。また、筒状の被覆部材は、折り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であり、折り畳んだエアバッグの取り扱いが容易になるともに、エアバッグの展開特性の向上が容易になる。
【0024】
請求項8記載のエアバッグの折畳装置は、請求項3ないし7いずれか一記載のエアバッグの折畳装置において、集積部に腕部を重ねて細長く折り畳まれたエアバッグ本体を形成する折り重ね手段を具備したものである。
【0025】
そして、この構成では、腕部及び集合部の折畳作業の自動化が可能になり、エアバッグの折り畳みに要する時間及びコストの削減が容易になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアバッグの折畳方法及びその装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0027】
まず、図2ないし図8を参照して、エアバッグについて説明する。
【0028】
図2ないし図4において、1はエアバッグで、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、車両としての自動車3の車室4のルーフサイド部5に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、サイドエアバッグ、インフレータブルカーテンタイプ、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、側面衝突などの衝撃を受けた際に、被保護物である乗員Aの側方に面状に展開し、乗員Aを保護するようになっている。なお、以下、前後及び左右などの方向については、エアバッグ1を取り付けた自動車3を基準として説明する。
【0029】
なお、図2は、右側用のエアバッグ1を後側からみた状態、図3は、右側用のエアバッグ1を平面状に広げた状態で、すなわち、ガスが流入して下方に展開した状態をほぼ示している。また、図4(b)は、右側の乗員用のエアバッグ1を前側から見た状態を模式的に、すなわち、エアバッグ1を構成する各基布などを説明のために互いに離間させて示している。なお、実際に折り畳んだ状態では、各基布は互いに密に束ねられ、互いに接するように折り畳まれている。
【0030】
また、この自動車3は、車室4内に乗員Aが着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な窓部(サイドウィンドウ)6を備えたドア7が設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラー、Bピラー12、Cピラーが設けられ、これらピラー12の上側に、ルーフサイドレール14を介して天井パネル15が支持されている。さらに、各ピラー12の車室4側には、ピラーガーニッシュ16が取り付けられ、天井パネル15からルーフサイドレール14にかかる部分の車室4側には、軟質なすなわち変形可能な天井板であるヘッドライニング17が取り付けられているとともに、各ドア7の上部が当接する位置には、これらドア7が密着するパッキング体が取り付けられている。また、各座席には、シートベルトが設けられ、Bピラー12及び図示しないCピラーには、これらシートベルトを支持する支持部が設けられている。
【0031】
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであり、ルーフサイドレール14とヘッドライニング17となどに囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納されたエアバッグ1と、後席の乗員の車体上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するインフレータとなどを備え、ブラケット23を介してルーフサイドレール14に取り付けられている。
【0032】
そして、エアバッグ1は、図3などに示すように、複数の基布を組み合わせて扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体31を備えている。また、このエアバッグ本体31の前端部には、紐状の基布であるテンションストラップ32が取り付けられている。
【0033】
そして、エアバッグ本体31は、車体側である外側に配置される外側基布35と、車室4側に配置される内側基布36とを重ね、接合部である所定の縫製部37で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部38と、車体の後方であるエアバッグ本体31の後側上部に位置して膨張部38を外部に連通する一端部としてのガス導入口39と、ガスが流入せず膨張展開しないシート状の非膨張部41とが設けられている。さらに、膨張部38は、中空部である気室であり、エアバッグ本体31の前後方向である長手方向の中央部の上部に位置する連通部43と、この連通部43の前側に連通する前席保護部(前席保護エリア)としての前席膨張室44と、この連通部43の後側に連通する後席保護部(後席保護エリア)としての後席膨張室45とを備えている。
【0034】
また、縫製部37は、膨張部38の外周を縫製する外周連結部である外周縫製部51と、各膨張室44,45の展開時の幅寸法を規制する規制部52とを備えている。そして、この規制部52は、膨張部38の1カ所あるいは複数カ所に位置し、外周縫製部51と一体あるいは別体に形成されている。なお、本実施の形態では、規制部52は、前席膨張室44に、外周縫製部51に連続する第1の規制部54、外周縫製部51から独立した第2の規制部55、外周縫製部51に連続する第3の規制部56が形成され、後席膨張室45に、外周縫製部51に連続する第4及び第5の規制部57,58が形成されている。さらに、各規制部54〜58の端末部には、これら端末部を保護する保護部59が形成されている。
【0035】
また、エアバッグ本体31の上縁部には、ブラケット23への取り付けのための取付部である取付片62が所定間隔で複数形成され、各取付片62には、それぞれビスなどの取付手段が取り付けられる通孔62aが形成されている。
【0036】
さらに、エアバッグ本体31の前端側には、通孔64aを設けた把手片64が形成されている。
【0037】
そして、このエアバッグ1は、図2及び図4に示すように、主として、導管部65と集合部66とを有する形状に折り畳まれている。そして、導管部65は、連通部43を含み、膨張部38の後端に位置するガス導入口39から前端に位置する他端部としての前端部67まで、すなわち、エアバッグ1のほぼ全長にわたり直線状に連通する通気位置Bを備え、この通気位置Bを略中心とした筒状に形成されている。そして、この導管部65は、上下から平らに押しつぶすように折り畳まれ、通気位置Bから放射状に延びる複数の、本実施の形態では2個の腕部68が形成されている。さらに、これら腕部68は、導管部65の下側に位置する集合部66を囲むように略コの字状に折られている。一方、集合部66は、主として前席膨張室44及び後席膨張室45の部分であり、導管部65の通気位置Bの下側に直接的に連通し、下端部から所定の方向に巻回され、例えば本実施の形態ではロール状に折り畳まれ、全体としていわばパラソル状に折り畳まれている。なお、ここで、所定の方向とは、集合部66が巻き戻される際に窓部6に沿う方向であり、図4(b)に示すように、右側に取り付けられたエアバッグ1は、例えば前方から見て、下端部から左巻きに巻回されている。
【0038】
さらに、折り畳まれたエアバッグ本体31は、図4(a)及び図4(b)に示すように、被覆部材としてのスリーブ70が被せられ、細長く折り畳んだ形状が保持されている。そして、このスリーブ70は、例えば、織布、不織布、樹脂製シート材などからなり細長矩形状の基布の長手方向に沿った縁部同士を縫合部71で縫い合わせて円筒状に形成されている。さらに、このスリーブ70は、基布の長手方向に沿って、すなわち縫合部71に並行するように、破断予定部となる一列をなした短いスリットの集合であるミシン目73が形成されているとともに、この縫合部71の反対側に位置して、エアバッグ本体31の取付片62を外部に引き出すスリット72が所定間隔で複数形成されている。
【0039】
次に、図2、図5ないし図8を参照してこのエアバッグ1の展開動作を説明する。なお、図5ないし図8は、車両を後側から見た状態を示している。
【0040】
自動車3の側面衝突などの際には、乗員Aは外方(図2における矢印C方向に)に移動し、また、衝突物の影響で、ドア7やルーフサイドレール14が内方(図2における矢印D方向に)に移動し、車体と乗員Aとの間隔が小さくなっていく。この状態で、エアバッグ装置2は、側面衝突などの衝撃を検出すると、図示しない制御装置によりインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスがガス導入口39からエアバッグ1に導入され、導管部65の通気位置Bを前端部67に進みながら、集合部66の各膨張室44,45にも供給され、スリーブ70のミシン目73を破断して、エアバッグ1のエアバッグ本体31が膨張展開し、ヘッドライニング17などを変形させながらルーフサイド部5から下方に迅速に突出し、カーテン状に前後の窓部6を覆い、前席及び後席の各乗員Aの頭部、胸部などを保護するように展開する。
【0041】
さらに、このエアバッグ1の展開を詳細に説明すると、ロール状に折り畳まれた集合部66は、単に押しつぶすように折り畳まれた導管部65よりも展開時のガスの流れの抵抗が大きいため、インフレータから供給されるガスは、まず、図2に示す状態から、図5に示すように、導管部65を膨張させる。この時、導管部65は、上下に押しつぶすように折り畳まれているため、導管部65の膨張により、ヘッドライニング17が押動されてエアバッグ1の突出口が確保されるとともに、この導管部65が車体面を押動する反力で、集合部66が車室4側に移動する。
【0042】
さらに、導管部65が膨張すると、図6に示すように、膨張する導管部65により集合部66が下方に押し出されるとともに、導管部65の腕部68により案内され、下方に向かって安定して押し出される。この後、導管部65から集合部66にガスが供給され、図7に示すように、集合部66は、各窓部6あるいは各ピラー12に沿って転がるように下方に展開し、図8に示すように、乗員Aの頭部を保護する。
【0043】
このように、本実施の形態エアバッグ1によれば、ルーフサイドレール14側から窓部6の内側面に沿って展開し、乗員Aの頭部などを保護するエアバッグ1において、迅速かつ円滑に所定の位置に膨張展開させることができる。
【0044】
すなわち、エアバッグ1は、導管部65の折畳について、折りを最小限とし、展開抵抗の少ない折り方、すなわち、長手方向の全長すなわち一端部であるガス導入口39から他端部である前端部67に連通する通気位置Bを設けるとともに、この通気位置Bの確保が容易ないわばパラソル折りとしたため、細長く折り畳まれた長尺のエアバッグ1の全長にわたって効率良く円滑迅速にガスを供給し、さらにこの導管部65から乗員保護エリアである集合部66にガスを供給し、長手方向の前後で時間差なく円滑迅速にエアバッグ1を展開できる。
【0045】
また、導管部65は迅速に膨張展開する一方、ロール状の集合部66は導管部65の後に展開するため、集合部66がルーフサイド部5内で不安定に展開などすることなく、所定の方向である下方に安定して展開させることができる。
【0046】
さらに、導管部65は迅速に膨張展開する一方、ロール状の集合部66は導管部65の後に展開するため、エアバッグ1の上部を筒状に折りさらに扁平に折った導管部65が展開する際に、ヘッドライニング17などを押動してエアバッグ1の突出口を形成し、ロール状の集合部66を所定の方向である下方に安定して展開させることができる。
【0047】
また、導管部65は、エアバッグ1の展開軌跡線に対し、ほぼ左右すなわち表裏対称であり、ロール状の集合部66を所定の方向である下方に安定して展開させることができる。
【0048】
また、導管部65は、扁平に折り畳み、集合部66の両側を包み込むようにして腕部68を設けたため、これら腕部68が展開する際に集合部66の突出口を確保して集合部66の突出方向を案内し、ロール状の集合部66を所定の方向である下方に安定して展開させることができる。
【0049】
また、導管部65は、集合部66の上側に設けたため、集合部66を下方に迅速に安定して展開させ、ドアトリムなどの車体と乗員Aとの間に送り込むことができる。
【0050】
そして、上記のように、エアバッグ1の突出方向すなわち展開挙動を安定させることができるため、エアバッグ1と、各ピラー12やシートベルトあるいは乗員Aなどとの干渉を抑制できる。
【0051】
また、集合部66は車室4側に向くロール状に折り畳んだため、この集合部66を、ピラーガーニッシュ16、窓部6のガラス、乗員Aなどに干渉しないようにほどけるように窓部6の面に沿って展開させることができる。
【0052】
また、エアバッグ1は、ロール状の集合部66のみとすると、ガスが流れる際の抵抗が大きくなり、エアバッグ1の基布に加わる負荷が大きくなるが、ロール状の集合部66に導管部65を組み合わせたため、エアバッグ1の基布に加わる負荷を抑制できる。
【0053】
さらに、基布の耐熱温度が向上し、また、インフレータから発生するガスの温度が下げられた際には、基布に熱による悪影響が及ばないので、エアバッグ本体31の内側に別体のインナーパイプを配置する必要がなく、部品点数を削減して、製造コストを低減できるとともに、エアバッグ1を小さく折り畳むことが可能になる。
【0054】
次に、図1、図9ないし図21を参照して、このエアバッグ1を折り畳む折畳装置101を説明する。
【0055】
図1及び図9に示すように、この折畳装置101は、床面上に設置される本体ボックス102を備え、この本体ボックス102の上部に、上面を載置面110とするテーブル111が固定されている。そして、この本体ボックス102の内部には、CPUなどの制御手段や、シリンダやモータなどの図示しない駆動手段などが収納されているとともに、本体ボックス102の作業者から見て手前側(図9に示す矢印Z1方向)には、操作ボックス114が取り付けられている。また、この操作ボックス114には、操作手段115が設けられている。そして、この操作手段115は、複数のスイッチを備えている。さらに、本体ボックス102の両側方向すなわち長手方向の両端部には、光電センサ116や発光手段を備えたセンサ装置118,118が相対向して配置され、これらセンサ装置118,118同士の間に、例えばテーブル111の上方に物体がある場合には、折畳装置101の動作を停止するようになっている。
【0056】
また、テーブル111は、両側方向を長手方向とし前後方向を幅方向とする略矩形の平滑な平面状の載置面110を備えるとともに、この載置面110の幅方向の中央部より奥側(図9に示す矢印Z2方向)に位置し、収容部121が形成されている。この収容部121は、テーブル111の長手方向に沿って連続し、下方に向かって所定の寸法に凹設され、底面121aと奥面121bが一体的にL字状に形成されているとともに、上面と手前面は開口されたいわゆるL溝状に形成され、折り畳んだエアバッグ本体31を長尺状に収容可能になっている。また、この収容部121の長手方向の両端部に位置して、本体ボックス102には、一対の治具受け部123が設けられている。
【0057】
また、テーブル111の載置面110には、幅方向の中央部より手前側に位置し、テーブル111の長手方向に沿って連続し下方に凹設された凹部125が形成され、この凹部125に、長尺の治具受けとしてのサーベル受け126が長手方向(作業者に対して横幅方向)に取り付けられている。そして、このサーベル受け126には、同一の直線上に位置して、下方に向かって凹設されたいわゆるV溝状の溝部127が形成されている。
【0058】
さらに、テーブル111には、収容部121の奥側に位置し、エアバッグ1の取付片62に対応させた複数のロケートピン131が配置されている。そして、これらロケートピン131は、制御手段により制御され、円柱状のピン部131aがテーブル111の載置面110から出没するようになっている。
【0059】
また、本体ボックス102には、テーブル111の奥側に位置して、2個の押えブロック140が設けられている。そして、各押えブロック140は、載置面110上に当接あるいは近接する位置から、載置面110の上方に離間する位置まで昇降可能に設けられている。また、各押えブロック140には、各ロケートピン131の位置に対応して、載置面110から突出したロケートピン131のピン部131aを収容可能なロケートピン収容部140aが形成されている。
【0060】
また、本体ボックス102には、テーブル111の奥側に位置して、腕部形成手段としての腕部形成ブロックを構成する第1の腕部折り手段としての2個の第1ブロック151が備えられている。そして、各第1ブロック151は、それぞれ制御手段に制御され昇降及び進退駆動する駆動手段となどを備えている。すなわち、各第1ブロック151は、テーブル111の載置面110に対向し、制御手段の制御に従い、上下方向に移動するとともに、テーブル111の奥手前方向すなわち前後方向(矢印Z1,Z2方向)に移動する。また、これら2個の第1ブロック151は、エアバッグ1のエアバッグ本体31の各膨張室44,45に対して1個ずつ設けられている。
【0061】
さらに、テーブル111の載置面110の下方に位置して、腕部形成手段としての腕部形成ブロックを構成する第2の腕部折り手段としての2個の第2ブロック153が備えられている。そして、各第2ブロック153は、制御手段の制御に従い、テーブル111の前後方向(矢印Z1,Z2方向)に移動する。
【0062】
このようにして、テーブル111の長手方向に沿って、押えブロック140、第1ブロック151、及び第2ブロック153を備えたブロックセットが、複数組、本実施の形態では、2組構成されている。
【0063】
なお、これら押えブロック140、第1ブロック151、及び第2ブロック153などは、本実施の形態ではそれぞれ2個としたが、それぞれ1個とし、あるいはそれぞれ3個以上の複数とすることもできる。
【0064】
また、テーブル111の上方には、折り重ね手段及び腕部保持手段としての垂直板状の差込プレート155が設けられている。そして、この差込プレート155は、両側方向を長手方向、上下方向を幅方向、前後方向を厚さ方向とし、下端部である先端部155aは、手前側が傾斜した片テーパー状に形成されている。そして、この差込プレート155は、制御手段の制御に従い、テーブル111に対して昇降及び進退駆動される。
【0065】
さらに、この折畳装置101は、本体ボックス102とは別体に、図10に示す膨張離間手段157、図11に示す集積手段としてのサーベル158、及び図12に示す被覆部材装着手段としてのスリーブ装着装置159などを備えている。
【0066】
そして、膨張離間手段157は、図10に示すように、係合部157aと、この係合部157aから突設されたブローパイプであるエアノズル157bとを備えている。そして、係合部157aは、本体ボックス102の治具受け部123に係合して取り付けられ、ホース157cを介して供給された空気がエアノズル157bから噴射されるようになっている。
【0067】
また、サーベル158は、図11に示すように、一対の長尺なサーベル本体162と、これらサーベル本体162の両端部に装着される一対のサーベル止具163とを備えている。そして、各サーベル本体162は、例えば、基板部164と、この基板部164の長手方向に沿った両側部が折曲された端縁部165とを備え、断面コの字状に形成されている。また、各サーベル止具163は、略円柱状をなし、一端部に角孔状の嵌合部167が形成されている。そして、このサーベル158は、基板部164同士を対向させるようにしてサーベル本体162同士を組み合わせ、これらサーベル本体162の両端部をサーベル止具163の嵌合部167に圧入して、一体的に組み立てられ、サーベル受け126に載置されるようになっている。
【0068】
さらに、スリーブ装着装置159は、図12に示すように、ガイド具172及びこのガイド具172に組み合わされる筒状治具としての挿入具173を備えている。そして、ガイド具172は、五角形板状などをなすガイド基板部174と、このガイド基板部174の略中央部から突設されたガイド棒175、及びこのガイド棒175と並んでガイド基板部174から突設されたピン状の一対の位置決め部176を備えている。また、ガイド棒175は、円柱状をなし、先端部は先端側に向かって径寸法が小さくなるテーパ部175aとして形成されている。
【0069】
また、挿入具173は、本体ボックス102の各治具受け部123に着脱可能な部材であり、略5角形板状をなすフランジ部177と、このフランジ部177から突設されたパイプ部178と、このパイプ部178の側方に位置して設けられた一対の円孔状の位置決め受部179とを備えている。また、パイプ部178は、円筒状をなし、基端部の内面及び先端部の外面に、先端側に向かって径寸法が小さくなるテーパ部178a,178bが形成されている。そして、これらガイド具172及び挿入具173は、パイプ部178内にガイド棒175を挿入し、位置決め部176と位置決め受部179とを係合した状態で、ガイド基板部174にフランジ部177が重ねられて、組み合わせられるようになっている。なお、ガイド具172のガイド基板部174は、図示しない作業台に固定されている。さらに、このスリーブ装着装置159は、図19などに示すように、引っ張り治具としてのフック181を備えている。このフック181は、長い棒状をなし、先端部に鈎部182が形成されている。
【0070】
次に、エアバッグ1の折畳工程すなわち折畳装置101の動作を図面を参照して説明する。なお、以下、図面においては、一方のブロックセットについて説明するが、他方の位置においても、同様の動作が行われる。
【0071】
この折畳工程を概説すると、エアバッグ1のエアバッグ本体31を平坦に広げて置く展開工程と、このエアバッグ1のガス導入口39に連通する膨張部38を含む端縁部の一部分に瞬間的に高速のエアブローを行い基布35,36を離間させる膨張離間工程と、この一部分を圧縮して寄せ、複数の、本実施例では2つの腕部68を形成する腕部形成工程と、前記腕部を除いたエアバッグ1の残部を集積して集合部66を形成する集積工程と、この集合部66を相隣する2つの腕部68の間に位置させる腕部配置工程とを有している。
【0072】
まず、図9に示すように、初期状態として、押えブロック140及び第1ブロック151は上側に退避、第2ブロック153は手前側に退避、及び、ロケートピン131は上側に移動してピン部131aは載置面110上に突出させるとともに、エアノズル157bをエアバッグ1の膨張部38の内部に挿入した膨張離間手段157の係合部157aを本体ボックス102の治具受け部123に係合して取り付けた状態とする。
【0073】
そして、展開工程として、ロケートピン131にエアバッグ1の取付片62の通孔62aに挿通し、押えブロック140を下降させてエアバッグ1の上部を固定するとともに、エアバッグ1のエアバッグ本体31を載置面110上に平坦に広げて置く
ついで、次の工程(膨張離間工程)として、図13に示すように、第1ブロック151を下降させ、第2ブロック153と上下に対向するように位置させる。この状態で、エアノズル157bから空気を噴射すると、腕部68となるべき箇所の基布35,36が互いに離れるように浮かせつつ、エアバッグ1の下方の膨張を抑制するようにテーブル111と第1ブロック151とが作用する。すなわち、第1ブロック151は、この第1ブロック151と載置面110との間にエアバッグ1を挟持するほどは下降させず、エアブローによる基布35,36の浮き上がりを抑制し、腕部68となるべきエアバッグ1のエアバッグ本体31の上部以外のすなわち集合部66となるべき部分の浮き上がりを抑えている。
【0074】
ついで、次の工程(腕部形成工程)として、操作手段115を操作し、図14に示すように、第1ブロック151及び第2ブロック153を奥側(矢印Z2方向)に移動させ、エアバッグ1の一対の腕部68を形成する。なお、以下、この折畳装置101上で上向きに形成された腕部を腕部68U、下向きに形成された腕部を腕部68Lとして説明する。
【0075】
ついで、次の工程(集積工程)として、操作手段115を操作し、図15に示すように、第1ブロック151を上昇して退避させるとともに、第2ブロック153を手前側(矢印Z1方向)に若干移動して退避させる。
【0076】
さらに、サーベル158をエアバッグ1の手前側の端部に沿って装着する。すなわち、サーベル本体162の基板部164でエアバッグ1を挟み込み、サーベル本体162の両端部をサーベル止具163の嵌合部167に圧入し、挟んだ状態を保持する。そして、このサーベル158をサーベル受け126に載置する。
【0077】
次の工程として、エアバッグ1の腕部68U、68Lの基部68Cから延びる部分を自動的にあるいは手作業により集積し、集合部66を形成する。この工程は、図15に示すように、サーベル158を軸心として巻き込むように載置面110上で奥側に向かって転がし、ロール巻きの集合部66を形成する。なお、この巻込作業は、手作業の他、モータなどを用いた電動とすることもできる。
【0078】
次の工程として、図16に示すように、集合部66を収容部121に落とし込む。そして、この収容部121の底面121a及び奥面121bにより、集合部66の一側である下側に腕部68Lを沿わせた状態で、外形を規制、すなわち形状を保持できる。次いで、差込プレート155を、モーター、空圧シリンダー等を利用した自動または手作業で、矢印Yのように動かして、すなわち、先端部155aで腕部68Uをなぞるように下降させた後に手前側に移動させ、腕部68Uを集合部66に沿わせるように収容部121に押し込む。そして、サーベル158の一端のサーベル止具163を外し、このサーベル158のサーベル本体162を長手方向に沿って他端側から引き抜く。次いで、操作手段115を操作し、押えブロック140を上昇させ(図16に示す矢印X1方向)、押えブロック140によるエアバッグ1の規制を解除する。
【0079】
さらに、必要に応じて、手作業により、収容部121に沿うように、エアバッグ1の形状を整える。
【0080】
次の工程として、操作手段115を操作し、ロケートピン131を下方(図16に示す矢印X2方向)に移動させる。
【0081】
なお、サーベル158については、ロケートピン131を下方に移動する工程の後に、サーベル158のサーベル本体162などをエアバッグ1から外すこともできる。
【0082】
次に、スリーブ装着装置159を用い、折り畳んだエアバッグ1をスリーブ70に収納する工程を説明する。
【0083】
そして、この収納工程を概説すると、ガスが導入されるガス導入口39と、このガス導入口39に連通する膨張部38とを具備したエアバッグ1のエアバッグ本体31を布帛筒である筒状の被覆部材としてのスリーブ70に収納するエアバッグ装置2の製造方法であって、エアバッグ1のエアバッグ本体31は取付片62を有し、スリーブ70は取付片62を挿通可能なスリット72を有し、挿通用筒である筒状治具である挿入具173にスリーブ70を外挿圧縮する工程と、折り畳んだエアバッグ1のエアバッグ本体31を挿入具173に内挿する工程と、挿入具173内にエアバッグ1のエアバッグ本体31を通過させるとともに、スリーブ70を挿入具173からエアバッグ1のエアバッグ本体31と同時にフィードし、スリット70aから取付片62を引き出しつつ、エアバッグ1のエアバッグ本体31の長手方向にスリーブ70を供給して被覆する工程とを備えたエアバッグ装置2の製造方法である。
【0084】
そして、この工程では、まず、図17に示すように、ガイド具172と挿入具173とを組み合わせ、かつ、本体ボックス102から取り外した状態のスリーブ装着装置159を用意する。そして、図17の右半分に示すように、ガイド棒175の先端のテーパ部175aを案内としつつ、パイプ部178の外周に、スリーブ70を一端部から被せ、さらに、スリーブ70にしわを作りながらフランジ部177側に集積し、図17の左半分に示すように、スリーブ70の全長をパイプ部178に被せる。この状態で、例えば、スリーブ70の長さ寸法は、35cmになる。
【0085】
次いで、ガイド具172から挿入具173とともにスリーブ70を取り外す。
【0086】
次の工程として、図18に示すように、挿入具173のフランジ部177を、本体ボックス102の治具受け部123に嵌合して取り付ける。この状態で、パイプ部178と収容部121は一致し、すなわち、パイプ部178の中空な軸心を介して、収容部121に収容されたエアバッグ1が見える。
【0087】
この状態から、次の工程として、まず、折り畳まれたエアバッグ1のテンションストラップ32をパイプ部178の内側を通して先端側から引き出す。次いで、フック181を先端部からパイプ部178の内側に通し、図19に示すように、フック181の鈎部182をエアバッグ本体31の先端部に設けた把手片64の通孔64aに引っ掛け、図20に示すように、矢印k1方向にエアバッグ1をパイプ部178の基端側の開口から先端側の開口に引き出していく。
【0088】
そして、この工程において、エアバッグ1のエアバッグ本体31は、一気に引き抜くのではなく、取付片62が一つずつパイプ部178から外部に引き出されるようにして、この取付片62の回転方向のずれ、すなわちエアバッグ1の捻れが生じないようにして、スリーブ70のスリット70aと取付片62との位置のずれを修正し、取付片62の位置を正確に合わせながら引き出していく。同時に、同じく矢印k1方向に、少しずつスリーブ70を送り出し、すなわち供給する。そして、スリーブ70のスリット70aと、取付片62とを位置合わせし、図4(b)の破線に示す状態から図4(b)の実線及び図21に示す状態に、スリット70aから取付片62を引き出す。また、続いてエアバッグ1とスリーブ70とを引きだし、他の取付片62やガス導入口39の部分を順次所定のスリット70aから引き出していく。このようにして、エアバッグ1とスリーブ70とを少しずつ引き出すことにより、局所的な弛みや張りを防止しつつ、所望の折畳形状で、かつ、スリーブ70で形状を保持されたエアバッグ1が得られる。ここで、エアバッグ1は、一気に引き抜くと、弛みや張りなどの修正が困難になる。
【0089】
また、この状態から、操作手段115を操作することにより、ロケートピン131が上側に突出した原点位置に復帰し、図9に示す初期状態に復帰する。
【0090】
このように、本実施の形態によれば、長手寸法が大きく、かつ、細長くコンパクトに折り畳むことが求められるカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバッグ)などのエアバッグ1について、腕部68を備えた所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。
【0091】
すなわち、テーブル111の載置面110にエアバッグ1を広げた後は、エアノズル157bから空気を噴射して導管部65側である上側部の縁部近傍について、ガス導入口(一端部)39側から他端部にかけて対向する基布35,36を互いに離間させ、さらに、第1ブロック151及び第2ブロック153で圧縮して腕部68(68U、68L)を形成でき、この状態から、適宜の手段で集合部66を形成することにより、エアバッグ1のエアバッグ本体31を所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。そして、第1ブロック151は上下動、第2ブロック153は載置面110に略沿った水平移動で良いため、複数の腕部68を簡略な構成で折り畳みでき、折畳装置101の製造コストを低減できる。
【0092】
そして、テーブル111の載置面110の所定位置に凹溝状の収容部121を設けたため、折り畳んだ集合部66を腕部68Lとともに収容部121に収容することにより、集合部66の形状を保持でき、この状態から、腕部68Uを集合部66に沿わせることにより、容易にエアバッグ1を折り畳みできる。
【0093】
さらに、一の腕部68Lに連続する集合部66に他の腕部68Uを重ねて細長い折畳部を形成する重ね折り手段である差込プレート155を備えたため、腕部68及び集合部66の折畳作業の自動化が可能になり、エアバッグ1の折り畳みに要する時間及びコストの削減が容易になる。
【0094】
また、折畳の工程において、エアバッグ1に過大な力を加える必要がなく、エアバッグ1を構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグ1を小さく折り畳んで収納できる。
【0095】
また、本実施の形態によれば、挿入具173を用いて、長手寸法が大きく、かつ、細長くコンパクトに折り畳まれたカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバッグ)などのエアバッグ1について、容易に正確に回転方向の位置合わせしてスリーブ70を被せ、このスリーブ70のスリット70aから取付片62及びガス導入口39を引き出すことができ、作業に要するコストを削減できる。
【0096】
そして、挿入具173は、細長く折り畳んだエアバッグ1を収容した収容部121の長手方向に沿って配置され、折り畳み作業に円滑に連続してスリーブ70を被せる作業を行うことが可能になり、作業に要するコストを削減できる。
【0097】
さらに、エアバッグ1の略全長にわたってスリーブ70で覆うことができるため、エアバッグの複数箇所を紐状の部材などで束ねる構成に較べて、折り畳んだエアバッグ1の形状を全長にわたってばらけずに保持でき、自動車への組み込みなどの作業工程を容易にできるとともに、作業工数を削減可能で、作業に要するコストを削減できる。また、エアバッグ1の略全長にわたってスリーブ70で覆うことができるため、エアバッグ1にガスを供給した際にも、容易に均一に展開させることができる。
【0098】
そして、上記に説明したように、このようにして折り畳まれたエアバッグ1に、ガス導入口39からガスが導入されると、膨張部38が膨張し、この膨張部38の膨張により、スリーブ70を破断し、腕部68U及び68L、次いで集合部66の順で展開するため、先に展開した導管部65である腕部68に案内され、集合部66を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させ、エアバッグ1を車室4の側面と車室4の乗員との間に安定して円滑に展開させることができる。
【0099】
なお、上記の実施の形態では、集合部66は手作業によりロール状に折り畳んだが、この構成に限られず、自動機を用いて折り畳むこともできる。
【0100】
また、エアバッグ1については、上記の実施の形態に限られず、種々の形状を採ることができる。
【0101】
例えば、エアバッグ1の導管部65と集合部66は上記の実施の形態に限られず、種々の形状を採ることができる。例えば、集合部66について、ロール状ではなく、蛇腹状に折り畳むこともでき、また、ロール状に折り畳んだ部分と蛇腹状に折り畳んだ部分とを組み合わせることもできる。また、導管部65についても、腕部68を外側に折り返して2重とし、あるいは、内側すなわち集合部66側に折り返して2重とすることもでき、さらには、腕部68の先端部同士を集合部66の下側で重ねて2重とすることもできる。また、これら構成を適宜組み合わせることもできる。
【0102】
また、上記の実施の形態では、エアバッグ1のエアバッグ本体31は、外側基布35と内側基布36とを重ねて構成したが、1枚の基布を折り返して構成することもでき、また、3枚以上の基布を接合して形成することもでき、また、耐熱性の向上や強度の向上のため、適宜の補強布などを接合することもできる。
【0103】
さらに、これら基布の接合の位置の設定により、エアバッグ1を賦形して、ガスの流れを円滑に確保できるエアバッグ1の折畳を容易にし、製造コストを低減することもできる。例えば、エアバッグ本体31の下部の、導管部65の下部及び集合部66を構成する基布は、1枚の基布であるメインパネルを折り返して形成するとともに、エアバッグ本体31の上部の、導管部65の上部を構成する部分を、別体の2枚の基布であるパネルとしての導管パネルで形成し、これら導管パネルの縁部同士及びこれら導管パネルの縁部とメインパネルの両縁部とを縫合などして接合し、3枚の基布で袋状のエアバッグ本体31を形成することもできる。そして、この構成では、導管部65を予め略十字状に賦形した状態で形成でき、導管部65の通気位置Bを確保したエアバッグ1のエアバッグ本体31の折畳作業を容易にできる。さらに、導管パネルを両側に連続した1枚で構成し、導管部65を予め略T字状に賦形した状態で形成することもできる。
【0104】
また、導管部65の腕部は、2方向に限らず、3方向以上に放射状に設けることもできる。
【0105】
そして、外周縫製部51及び各規制部52などに沿ってシール部を形成し、エアバッグ1の気密性を高めることもできる。
【0106】
また、導管部65及び集合部66の形状や、基布であるパネルの組み合わせ形状は、適宜の構成を採ることができる。
【0107】
さらに、エアバッグは、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置に適用することができる。
【0108】
【発明の効果】
請求項1記載のエアバッグの折畳方法によれば、エアバッグを、複数の腕部及び集合部を備えた所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。折畳の工程において、エアバッグに過大な力を加える必要がなく、エアバッグを構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグを小さく折り畳んで収納できる。また、このようにして折り畳まれたエアバッグは、ガス導入口からガスが導入され膨張部が膨張する際は、略放射状に配置され集合部に沿わされた腕部が迅速に展開し、先に展開した腕部に案内され、集合部を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させることができる。
【0109】
請求項2記載のエアバッグの折畳方法によれば、請求項1記載の効果に加え、集合部に腕部を沿わせてエアバッグ本体を細長く折り畳んだ状態で、このエアバッグ本体を長手方向に沿って相対的に送り出し、筒状の被覆部材を被せて、エアバッグ本体の折畳形状を保持するため、細長く折り畳む工程に連続して、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を被せる工程を行うことが可能になり、折り畳んだ形状を保持する作業に要するコストを削減できる。また、筒状の被覆部材は、折り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であり、折り畳んだエアバッグの取り扱いを容易にできるともに、エアバッグの展開特性を容易に向上できる。
【0110】
請求項3記載のエアバッグの折畳装置によれば、テーブルの載置面にエアバッグのエアバッグ本体を広げ、膨張離間手段でエアバッグ本体を膨張させ基布を互いに離間させた状態から、腕部形成手段で押圧し、腕部を形成し、適宜の集積手段で基布を集積して集合部を形成することにより、エアバッグを所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。折畳の工程において、エアバッグに過大な力を加える必要がなく、エアバッグを構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグを小さく折り畳んで収納できる。また、このようにして折り畳まれたエアバッグは、ガス導入口からガスが導入されると、略放射状に配置され集合部に沿わされた腕部が迅速に展開し、先に展開した腕部に案内され、集合部を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させることができる。
【0111】
請求項4記載のエアバッグの折畳装置によれば、請求項3記載の効果に加え、腕部形成手段は、載置面に沿って移動可能な腕部形成ブロックを備えたため、腕部を簡略な構成で折り畳みでき、折畳装置の製造コストを低減できる。
【0112】
請求項5記載のエアバッグの折畳装置によれば、請求項3または4記載の効果に加え、少なくとも一の腕部を保持する腕部保持手段を具備したため、腕部保持手段により折り畳んだ腕部の形状を保持でき、集合部を形成する作業を容易にできる。
【0113】
請求項6記載のエアバッグの折畳装置によれば、請求項3ないし5いずれか一記載の効果に加え、折り畳んだ集合部を腕部の少なくとも一とともに収容部に収容することにより、集合部の形状を保持でき、この状態から、収容部に収容していない腕部を集合部に沿わせることにより、容易にエアバッグを折り畳みできる。
【0114】
請求項7記載のエアバッグの折畳装置によれば、請求項3ないし6いずれか一記載の効果に加え、筒状治具を用いて、細長く折り畳んだ状態で収容部に収容されたエアバッグのエアバッグ本体に、折り畳んだ形状を保持する被覆部材を円滑に被せることが可能になり、折り畳んだ形状を保持する作業に要するコストを削減できる。また、筒状の被覆部材は、折り畳んだエアバッグの略全周を覆うことが可能であり、折り畳んだエアバッグの取り扱いを容易にできるともに、エアバッグの展開特性を容易に向上できる。
【0115】
請求項8記載のエアバッグの折畳装置によれば、請求項3ないし7いずれか一記載の効果に加え、集積部に腕部を重ねて細長く折り畳まれたエアバッグ本体を形成する折り重ね手段を具備したため、腕部及び集合部の折畳作業の自動化が可能になり、エアバッグの折り畳みに要する時間及びコストを容易に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの折畳装置の一実施の形態を示す一部の斜視図である。
【図2】同上エアバッグを備えたエアバッグ装置を備えた車両の一部の断面図である。
【図3】同上エアバッグを広げた状態の側面図である。
【図4】同上エアバッグの折り畳んだ状態の説明図である。
(a)は側面図
(b)は(a)のI−I断面図
【図5】同上エアバッグの展開過程を示す説明図である。
【図6】同上エアバッグの展開過程を示す図5に続く説明図である。
【図7】同上エアバッグの展開過程を示す図6に続く説明図である。
【図8】同上エアバッグの展開過程を示す図7に続く説明図である。
【図9】同上エアバッグの折畳装置を示す説明図である。
【図10】同上エアバッグの折畳装置の膨張離間手段を示す説明図である。
【図11】同上エアバッグの折畳装置の集積手段を示す説明図である。
【図12】同上エアバッグの折畳装置の被覆部材装着手段を示す分解状態の説明図である。
【図13】同上エアバッグの折畳工程を示す説明図である。
【図14】同上エアバッグの図13に続く折畳工程を示す説明図である。
【図15】同上エアバッグの図14に続く折畳工程を示す説明図である。
【図16】同上エアバッグの図15に続く折畳工程を示す説明図である。
【図17】同上エアバッグの図16に続く折畳工程を示す説明図である。
【図18】同上エアバッグの図17に続く折畳工程を示す説明図である。
【図19】同上エアバッグの図18に続く折畳工程を示す説明図である。
【図20】同上エアバッグの図19に続く折畳工程を示す説明図である。
【図21】同上エアバッグの図20に続く折畳工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ
31 エアバッグ本体
38 膨張部
39 一端部としてのガス導入口
66 集合部
67 他端部としての前端部
68 腕部
70 被覆部材としてのスリーブ
101 折畳装置
110 載置面
111 テーブル
121 収容部
151 腕部形成手段としての第1ブロック
153 腕部形成手段としての第2ブロック
155 折り重ね手段及び腕部保持手段としての差込プレート
157 膨張離間手段
158 集積手段としてのサーベル
173 筒状治具としての挿入具

Claims (8)

  1. ガスが導入される一端部であるガス導入口と、この一端部から他端部に連通する膨張部とを有し、前記ガス導入口に連通する前記膨張部を含んで略放射状に配置されて折り畳まれた複数の腕部と、この腕部に連通する前記膨張部を含み前記複数の腕部の間に位置して折り畳まれた集合部とを備えた袋状のエアバッグ本体を具備したエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグ本体を広げる展開工程と、
    前記一端部から前記他端部にかけて前記エアバッグ本体の少なくとも一部を膨張させ、前記エアバッグ本体を構成する基布を互いに離間させる膨張離間工程と、
    前記エアバッグ本体の膨張した部分を間隔を介して複数の位置で押圧し、複数の腕部を形成する腕部形成工程と、
    前記エアバッグ本体の互いに隣接する前記腕部同士の間の前記間隔の部分に位置する基布を集積して集合部を形成する集積工程と、
    前記集合部に、前記腕部を沿わせる腕部配置工程とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグの折畳方法。
  2. 集合部に腕部を沿わせてエアバッグ本体を細長く折り畳んだ状態で、このエアバッグ本体を長手方向に沿って相対的に送り出し、筒状の被覆部材を被せて、前記エアバッグ本体の折畳形状を保持する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグの折畳方法。
  3. ガスが導入される一端部であるガス導入口と、この一端部から他端部に連通する膨張部とを有し、前記ガス導入口に連通する前記膨張部を含んで略放射状に配置されて折り畳まれた複数の腕部と、この腕部に連通する前記膨張部を含み前記複数の腕部の間に位置して折り畳まれた集合部とを備えた袋状のエアバッグ本体を具備したエアバッグの折畳方法であって、
    前記エアバッグ本体が広げられる載置面を備えたテーブルと、
    前記一端部から前記他端部にかけて前記エアバッグ本体の少なくとも一部を膨張させ、前記エアバッグ本体を構成する基布を互いに離間させる膨張離間手段と、
    前記エアバッグ本体の膨張した部分を間隔を介して複数の位置で押圧し、複数の腕部を形成する腕部形成手段と、
    前記エアバッグ本体の互いに隣接する前記腕部同士の間の前記間隔の部分に位置する基布を集積して集合部を形成する集積手段とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグの折畳装置。
  4. 腕部形成手段は、載置面に沿って移動可能な腕部形成ブロックを備えた
    ことを特徴とする請求項3記載のエアバッグの折畳装置。
  5. 少なくとも一の腕部を保持する腕部保持手段を具備した
    ことを特徴とする請求項3または4記載のエアバッグの折畳装置。
  6. テーブルは、少なくとも一の腕部とともに集積部を収容可能な収容部を具備した
    ことを特徴とする請求項3ないし5いずれか一記載のエアバッグの折畳装置。
  7. 細長く折り畳まれたエアバッグ本体を収容可能であるとともに収容した前記エアバッグ本体を長手方向に沿って送り出し可能な収容部と、
    筒状をなす被覆部材を、前記エアバッグ本体の外周部を覆う状態で、前記エアバッグ本体と同じ方向に送り出し可能な筒状治具とを具備した
    ことを特徴とする請求項3ないし6いずれか一記載のエアバッグの折畳装置。
  8. 集積部に腕部を重ねて細長く折り畳まれたエアバッグ本体を形成する折り重ね手段を具備した
    ことを特徴とする請求項3ないし7いずれか一記載のエアバッグの折畳装置。
JP2002346433A 2002-11-28 2002-11-28 エアバッグの折畳装置 Expired - Lifetime JP4128434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346433A JP4128434B2 (ja) 2002-11-28 2002-11-28 エアバッグの折畳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346433A JP4128434B2 (ja) 2002-11-28 2002-11-28 エアバッグの折畳装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004175304A true JP2004175304A (ja) 2004-06-24
JP4128434B2 JP4128434B2 (ja) 2008-07-30

Family

ID=32707338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002346433A Expired - Lifetime JP4128434B2 (ja) 2002-11-28 2002-11-28 エアバッグの折畳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4128434B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044480A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Hino Motors Ltd エアバッグ装置
JP2007153223A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Nippon Plast Co Ltd 車両用エアバッグ装置
JP2008030717A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置
JP2008037136A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ、エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
JP2008296785A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
US7568725B2 (en) 2007-03-30 2009-08-04 Nihon Plast Co., Ltd. Curtain air bag device
JP2009227058A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Toyoda Gosei Co Ltd 後突用エアバッグ装置
JP7482378B2 (ja) 2021-04-19 2024-05-14 トヨタ紡織株式会社 乗物用エアバッグの巻上装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044480A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Hino Motors Ltd エアバッグ装置
JP2007153223A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Nippon Plast Co Ltd 車両用エアバッグ装置
JP2008030717A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置
JP2008037136A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ、エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
US7568725B2 (en) 2007-03-30 2009-08-04 Nihon Plast Co., Ltd. Curtain air bag device
JP2008296785A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
JP2009227058A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Toyoda Gosei Co Ltd 後突用エアバッグ装置
JP7482378B2 (ja) 2021-04-19 2024-05-14 トヨタ紡織株式会社 乗物用エアバッグの巻上装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4128434B2 (ja) 2008-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7163232B2 (en) Curtain airbag and its folding method and system
JP4947773B2 (ja) エアバッグ、エアバッグ装置及びエアバッグの折畳方法
JP4457822B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP4939276B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
EP2390144B1 (en) Vehicle with a curtain airbag
JP4911760B2 (ja) エアバッグ装置
JP2009227058A (ja) 後突用エアバッグ装置
JP2004175304A (ja) エアバッグの折畳方法及びその装置
JP5429974B2 (ja) エアバッグ及びエアバッグ装置
JP3950348B2 (ja) エアバッグの折畳方法及びその装置
JP6177760B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
JP4490031B2 (ja) エアバッグ
JP5641648B2 (ja) エアバッグ
JP3889980B2 (ja) エアバッグの被覆方法
JP4403028B2 (ja) 頭部保護用エアバッグの車体への取付装置
JP4091829B2 (ja) エアバッグ
JP4919476B2 (ja) エアバッグ及びエアバッグ装置
JP2016107882A (ja) エアバッグ
JP5627200B2 (ja) エアバッグ装置
JP2013256270A (ja) エアバッグ装置
JP4321382B2 (ja) カーテンエアバッグ装置
KR20120020967A (ko) 커튼 에어백 장치
JP5627398B2 (ja) カーテンエアバッグ
JP2006008083A (ja) 助手席用エアバッグ
JP3991752B2 (ja) 自動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080514

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4128434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term