JP3889980B2 - エアバッグの被覆方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳んだエアバッグに被覆部材を被せて前記エアバッグの折り畳み形状を保持するエアバッグの被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折り畳んだエアバッグの折り畳み形状を保持する構成として、例えば、特開平11−301400号公報に記載された構成が知られている。この特開平11−301400号公報記載の構成は、自動車が側方からの衝突の衝撃などを受けた際に、側面の窓部に沿ってカーテン状に展開するいわゆるカーテンエアバッグに関するもので、自動車のルーフサイド部に収納するため細長く折り畳んだエアバッグについて、所定の間隔を介してテープ状の部材で束ね、形状を保持している。しかしながら、このように折り畳んだエアバッグを所定の間隔で束ねる構成では、エアバッグの全体が覆われるものではないため、束ねた箇所同士の間の部分で折りがばらける可能性があり、折り畳んだエアバッグの扱いに注意を要するとともに、ガスが供給された際に、長手方向に均一に展開させにくく、多数の箇所でエアバッグを束ねる必要がある。一方、多数の箇所でエアバッグを束ねる構成では、工数が増加し、製造コストの低減が困難になる。
【0003】
この点、細長く折り畳んだエアバッグの全体を覆うように、細長い筒状の被覆部材でエアバッグを覆う構成が考えられている。しかしながら、エアバッグは、袋状をなす膨張部から、車体に取り付けるための取付片などが所定間隔で突設されており、被覆部材には、これら取付片を挿通させるスリットが形成されている。このため、長手寸法の大きいカーテンエアバッグなどについては、取付片をスリットに位置合わせして挿通させる作業が煩雑で、製造コストの低減が困難になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、細長く折り畳んだエアバッグの全体を覆うように、細長い筒状の被覆部材でエアバッグを覆う構成では、取付片をスリットに挿入するために、被覆部材と折り畳んだエアバッグとの位置を揃える作業が煩雑になる問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業性良く折り畳んだエアバッグに被覆部材を被せてエアバッグの折り畳み形状を保持できるエアバッグの被覆方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエアバッグの被覆方法は、折り畳んだエアバッグに被覆部材を被せ前記エアバッグの折り畳み形状を保持する方法であって、前記エアバッグは、ガスが流入して膨張展開する膨張部と、この膨張部から突設された突設片部を備え、前記被覆部材は、細長く折り畳まれた前記エアバッグの膨張部を覆う筒状をなし、前記突設片部が挿通可能な挿通部を備え、前記被覆部材を外周に被せることが可能で、かつ、前記折り畳んだエアバッグを内側に挿入可能な筒状をなす筒状治具を用い、前記筒状治具の外周に前記被覆部材を被せ、軸方向に沿って圧縮する工程と、前記筒状治具の内側に前記折り畳んだエアバッグを挿入する工程と、前記筒状治具の内側から前記エアバッグを引き出すとともに、前記筒状治具の外周から前記被覆部材を引き出し、前記挿通部と前記突設片部とを位置合わせし、前記挿通部から前記突設片部を引き出す工程とを備えたものである。
【0007】
そして、この構成では、筒状治具の内側からエアバッグを引き出すとともに、筒状治具の外周から被覆部材を引き出すことにより、挿通部と突設片部とが容易に正確に位置合わせされ、挿通部から突設片部が容易に引き出される。
【0008】
請求項2記載のエアバッグの被覆方法は、請求項1記載のエアバッグの被覆方法において、エアバッグは、所定面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグであるものである。
【0009】
そして、この構成では、細長く折り畳まれるカーテンエアバッグについても、挿通部と突設片部とを容易に正確に位置合わせし、挿通部から突設片部が容易に引き出される。
【0010】
請求項3記載のエアバッグの被覆方法は、請求項1または2記載のエアバッグの被覆方法において、突設片部は、被取付部材に取り付けられる取付片と、膨張部にガスを導入可能なガス導入口とを備えたものである。
【0011】
そして、この構成では、突設片部として、被取付部材に取り付けられる取付片と、膨張部にガスを導入可能なガス導入口とを備える構成についても、挿通部と突設片部とを容易に正確に位置合わせし、挿通部から突設片部が容易に引き出される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアバッグの被覆方法の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
まず、図2ないし図5を参照して、エアバッグ1について説明する。
【0014】
図2に示すように、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、車両としての自動車3の車室4のルーフサイド部5に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、サイドエアバッグ、インフレータブルカーテン、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、側面衝突などの衝撃を受けた際に、乗員の側方に面状に展開し、被保護物である乗員を保護するようになっている。
【0015】
また、この自動車3は、車室4内に乗員が着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な所定面を構成する窓部(サイドウィンドウ)8を備えたドアが設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラー、Bピラー、Cピラーが設けられ、これらピラーの上側に、ルーフサイドレール14を介して天井パネルが支持されている。さらに、各ピラーの車室4側には、ピラーガーニッシュが取り付けられ、天井パネルからルーフサイドレール14にかかる部分の車室4側には、軟質なすなわち変形可能な天井板であるヘッドライニング17が取り付けられているとともに、各ドアの上部が当接する位置には、これらドアが密着するパッキング体18が取り付けられている。また、各座席には、シートベルトが設けられ、Bピラーには、これらシートベルトを支持する支持部が設けられている。
【0016】
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであり、ルーフサイドレール14とヘッドライニング17となどに囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納されたエアバッグ1と、後席の乗員の車体上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するインフレータと、折り畳んだエアバッグ1を覆って形状を保持する図2及び図5などに示す筒状の被覆部材としてのスリーブ20などを備え、ブラケットを介してルーフサイドレール14に取り付けられている。
【0017】
そして、エアバッグ1は、図3などに示すように、複数の基布を組み合わせて扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体21を備えている。また、このエアバッグ本体21の前端部には、紐状の基布であるテンションストラップ22が取り付けられている。
【0018】
そして、エアバッグ本体21は、車体側である外側に配置される外側基布部24と、車室4側に配置される内側基布部25とを重ね、接合部である所定の縫製部26で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部27と、エアバッグ本体21の中央上部に位置して膨張部27を外部に連通するとともに突設片部を構成するガス導入口28と、ガスが流入せず膨張展開しないシート状の非膨張部29となどが設けられている。なお、本実施の形態では、外側基布部24と内側基布部25とは、1枚の基布であるメインパネルを折り線30で折って一体に形成されている。従って、中央下側に位置する非膨張部29は、内側基布部25に孔部25aを形成して設けられている。
【0019】
さらに、膨張部27は、中空部である気室であり、エアバッグ本体21の前後方向である長手方向の中央部の上部に位置する連通部32と、この連通部32の前側に連通する前席保護部(前席保護エリア)である第1の膨張部としての前席膨張室33と、この連通部32の後側に連通する後席保護部(後席保護エリア)である第2の膨張部としての後席膨張室34とを備えている。
【0020】
また、縫製部26は、膨張部27の外周を縫製する外周連結部である外周縫製部36を備えている。なお、縫製部26は、各膨張室33,34の展開時の幅寸法を規制する規制部を備えることもできる。
【0021】
さらに、外側基布部24と内側基布部25との間には、ガスを案内し、あるいは、展開時の膨張部27の幅寸法を規制する手段として、インナパイプ41と、前側隔壁体42と、後側隔壁体43とが縫合などして取り付けられている。
【0022】
そして、インナパイプ41は、ガスを案内するとともに外側基布部24及び内側基布部25をガスの熱などから保護するもので、1枚の基布を折って形成され、外周縫製部36に一体的に縫製してメインパネルに取り付けられている。そして、インナパイプ41は、上側部に、ガス導入口28に連通する開口45が形成されているとともに、この開口45に連通し、前側に第1の吹出口46が形成され、後側に第2の吹出口47が形成されている。そこで、ガス導入口28から導入されたガスは、連通部32に位置するインナパイプ41に案内され、前席膨張室33と後席膨張室34とに振り分けられる。
【0023】
また、前側隔壁体42及び後側隔壁体43は、ガスを案内するとともに展開時の膨張部27の幅寸法を規制するもので、それぞれ1枚の基布により略四角状に形成され、長手方向に沿って所定間隔で円孔状などの連通孔48が形成されている。そして、前側隔壁体42は、長手方向に沿った両側部が外側基布部24及び内側基布部25に縫製などして取り付けられて前席膨張室33を上下に区画し、後側隔壁体43は、長手方向に沿った両側部が外側基布部24及び内側基布部25に縫製などして取り付けられて後席膨張室34を上下に区画している。
【0024】
また、エアバッグ本体21の上縁部には、ブラケットへの取り付けのための取付部であり突設片部を構成する取付片51が所定間隔で複数形成され、各取付片51には、それぞれビスなどの取付手段が取り付けられる通孔51aが形成されている。さらに、エアバッグ本体21の前端部には、折り畳んだエアバッグ1をスリーブ20に挿入する際に使用する把手片52が複数形成されている。そして、各把手片52には、それぞれ引掛受部である通孔52aが形成されている。
【0025】
また、スリーブ20は、矩形状の不織布を長手方向に沿って縫い合わせて略円筒状に形成された布帛筒であり、所定の位置に、エアバッグ1のガス導入口28近傍や取付片51を外部に引き出すための挿通部としてのスリット20aが所定のピッチで形成されている。
【0026】
次に、折り畳んだ状態のエアバッグ1の形状を説明する。
【0027】
このエアバッグ1は、主として、導管部55と、第3の折畳部としての集合部56とを有する形状に折り畳まれている。そして、導管部55は、ガス導入口28、連通部32及び前後の膨張室33,34の一部、本実施の形態では各隔壁体42,43の上側を含む位置に設定されている。さらに、この導管部55は、長手方向である前後方向に沿って、ガス導入口28側すなわち上側に位置する第1の折畳部57と、この第1の折畳部57の集合部56側に位置する第2の折畳部58とを備えている。すなわち、膨張部27に供給されるガスについて言えば、ガス導入口28から導入されたガスは、第1の折畳部57、第2の折畳部58、集合部56の順で供給される。
【0028】
そして、第1の折畳部57は、図2における基端部のP1からP2の領域であり、膨張しない部分を含み、ガス導入口28に直接に連通し、車体側である車室4の外側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつぶすように板状に折り畳まれている。
【0029】
また、第2の折畳部58は、図2における基端部のP2からP3の領域であり、車体側である車室4の内側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつぶすように板状に折り畳まれている。
【0030】
さらに、集合部56は、図2における基端部のP3からP4の領域であり、主として前席膨張室33及び後席膨張室34の部分であり、下端部から所定の方向に巻回され、すなわちロール状に折り畳まれている。なお、ここで、所定の方向とは、集合部56が巻き戻される際に窓部8に沿う方向であり、例えば前方から見て、左側に取り付けられたエアバッグ1は、図2に示すように、下端部から左巻きに巻回されている。
【0031】
そして、第1の折畳部57及び第2の折畳部58は、この集合部56を上側から包囲するように配置され、さらに、第1の折畳部57は、集合部56の車外側に向けて配置され、第2の折畳部58は、集合部56の車内側に向けて配置され、全体としていわばパラソル状に折り畳まれている。
【0032】
そして、このエアバッグ装置2は、自動車3の側面衝突などの際には、図示しない制御装置によりインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスがガス導入口28からエアバッグ1に導入され、膨張部27を膨張させ、スリーブ20を破断させた上、ヘッドライニング17などを変形させながらルーフサイド部5から下方に迅速に突出してエアバッグ1が膨張展開し、カーテン状に前後の窓部8を覆い、前席及び後席の各乗員の頭部、胸部などを保護するように展開する。
【0033】
さらに、このエアバッグ1の展開を詳細に説明すると、図2に示す状態から、ガス導入口28からガスがエアバッグ1に導入されると、このガスは、まず、第1の折畳部57に位置する膨張部27に供給され、この第1の折畳部57を展開させる。この状態で、展開した第1の折畳部57が、集合部56などエアバッグ1の他の部分を車室4側に押動して移動させるとともに、ヘッドライニング17を押動して変形させ、エアバッグ1の突出口が確保される。次いで、ガスは、第2の折畳部58に位置する膨張部27に供給され、第2の折畳部58を展開させる。この状態で、展開した第2の折畳部58が、ヘッドライニング17をさらに押動して変形させ、エアバッグ1の突出口を確保する。同時に、導管部55が展開した状態となり、集合部56を下方に押し出すように案内する。そして、この導管部55が展開した後、集合部56が展開を開始する。これは、ロール状に折り畳まれた集合部56は、単に押しつぶすように折り畳まれた導管部55よりも展開時のガスの流れの抵抗が大きいためである。そして、展開する集合部56は、窓部8のガラス面あるいはBピラーの表面などに沿って転がるように下方に展開し、乗員の頭部を保護する。
【0034】
次に、図4を参照して、このエアバッグ1を折り畳む折畳装置101を説明する。
【0035】
この折畳装置101は、床面上に設置される本体ボックス102を備え、この本体ボックス102の上部に、上面を載置面110とするテーブル111が固定されている。また、本体ボックス102の内部には、CPUなどの制御手段や、シリンダやモータなどの図示しない駆動手段などが収納されているとともに、本体ボックス102の作業者から見て手前側には、操作ボックス114が取り付けられている。また、この操作ボックス114には、操作手段115が設けられている。そして、この操作手段115は、複数のスイッチ115a〜115fを備えている。さらに、本体ボックス102の長手方向の両端部には、光電センサを備えたセンサ装置118が相対向して配置され、これらセンサ装置118同士の間に物体がある場合には、折畳装置101の動作を停止するようになっている。
【0036】
そして、テーブル111には、幅方向の中央部より奥側(一側)に位置し、収容部121が形成されている。この収容部121は、テーブル111の長手方向に沿って連続し、下方に向かって所定の寸法に凹設されたいわゆるU溝状に形成され、折り畳んだエアバッグ1を長尺状に収容可能になっている。また、この収容部121の両端部に位置して、本体ボックス102には、一対の治具受け部123が設けられている。
【0037】
また、テーブル111には、手前側に位置し、凹部125が形成されている。そして、この凹部125は、テーブル111の長手方向に沿って断続的に形成され、下方に向かって所定の寸法に凹設されている。そして、この凹部125には、治具受けとしてのサーベル受け126が複数、本実施の形態では4箇所に取り付けられている。そして、これらサーベル受け126には、同一の直線上に位置して、下方に向かって凹設されたいわゆるU溝状の溝部127が形成されている。
【0038】
さらに、テーブル111には、収容部121の奥側に位置し、複数の、本実施の形態では5個のロケートピン131が配置されている。そして、これらロケートピン131は、制御手段により制御され、テーブル111の載置面110から出没するようになっている。
【0039】
また、テーブル111には、収容部121と凹部125との間に位置して、複数、本実施の形態では4箇所に、平面四角形状の切欠部133が形成されている。
【0040】
そして、本体ボックス102には、テーブル111の奥側に位置して、複数、本実施の形態では4個の、第1の折り手段141が備えられている。そして、各第1の折り手段141は、それぞれ第1の規制板(第1スライド板)142と、この第1の規制板142を駆動する駆動手段となどを備えている。そして、各第1の規制板142は、テーブル111の載置面110に対向し、制御手段に制御され、上下方向に移動するとともに、テーブル111の短手方向すなわち前後方向に移動する。すなわち、テーブル111の一側から、載置面110に載置されたエアバッグ1の表面に沿って、エアバッグ1のガス導入口28に連通する膨張部27を含む縁部側の一部分に重なるように移動する。なお、両側の端部に位置する2個の第1の規制板142は、他の2個の第1の規制板142よりも幅寸法が大きく、また、奥側に向かう切欠部143が形成されている。
【0041】
また、本体ボックス102には、テーブル111の奥側に位置して、複数、本実施の形態では4個の、折畳部保持手段としての押え手段145が備えられている。そして、各押え手段145は、第1の折り手段141に隣接して設けられたロッド部146と、このロッド部146の上端部に取り付けられた押え体147とを備えている。そして、この押え体147は、テーブル111の載置面110に対向し、制御手段に制御され、水平方向に回転するとともに、上下方向に移動するようになっている。
【0042】
さらに、テーブル111の各切欠部133には、それぞれ第2の折り手段151が配置されている。そして、各第2の折り手段151は、それぞれ第2の規制板(第2スライド板)152と、この第2の規制板152を駆動する駆動手段となどを備えている。そして、各第2の規制板152は、テーブル111の載置面110に対向し、制御手段に制御され、上下方向及びテーブル111の短手方向すなわち前後方向に移動する。より詳しくは、各第2の規制板152は、各切欠部133内に位置して載置面110より上側に突出しない第1のポジションと、載置面110より上方に移動し、さらに奥側に移動して、第1の規制板142に重なるように端縁側の一部分に重なる第2のポジションとの間を移動する。
【0043】
また、各第2の規制板152は、図8などに示すように、奥側の厚さ寸法が手前側の厚さ寸法より階段状に小さくなっており、図11に示すように、第1の規制板142の上側に組み合わされるようになっている。
【0044】
このようにして、テーブル111の長手方向に沿って、第1の折り手段141、第2の折り手段151、及び押え手段145を備えたスライド板セットが、複数組、本実施の形態では、図4に示すように、A,B,C,Dの4組構成されている。
【0045】
さらに、この折畳装置101は、本体ボックス102とは別体に、図6などに示す第3の折畳部用治具としてのサーベル161を備えている。このサーベル161は、一対の長尺なサーベル本体162と、これらサーベル本体162の両端部に装着される一対のサーベル止具163とを備えている。そして、各サーベル本体162は、基板部164と、この基板部164の長手方向に沿った両側部が折曲された端縁部165とを備え、断面コの字状に形成されている。また、各サーベル止具163は、略円柱状をなし、一端部に角孔状の嵌合部167が形成されている。そして、このサーベル161は、基板部164同士を対向させるようにしてサーベル本体162同士を組み合わせ、これらサーベル本体162の両端部をサーベル止具163の嵌合部167に圧入して、一体的に組み立てられ、サーベル受け126に載置されるようになっている。
【0046】
また、この折畳装置101は、本体ボックス102の各治具受け部123に着脱可能な部材として、図1及び図7などに示すように、被覆部材用治具としてのスリーブ装着装置171を備えている。そして、このスリーブ装着装置171は、ガイド具172及びこのガイド具172に組み合わされる筒状治具としての挿入具173を備えている。そして、ガイド具172は、四角形板状などをなすガイド基板部174と、このガイド基板部174の略中央部から突設されたガイド棒175、及びこのガイド棒175と並んでガイド基板部174から突設されたピン状の一対の位置決め部176を備えている。また、ガイド棒175は、円柱状をなし、先端部は先端側に向かって径寸法が小さくなるテーパ部175aとして形成されている。また、挿入具173は、略5角形板状をなすフランジ部177と、このフランジ部177から突設されたパイプ部178と、このパイプ部178の側方に位置して設けられた一対の円孔状の位置決め受部179とを備えている。また、パイプ部178は、円筒状をなし、基端部の内面及び先端部の外面に、先端側に向かって径寸法が小さくなるテーパ部178a,178bが形成されている。そして、これらガイド具172及び挿入具173は、パイプ部178内にガイド棒175を挿入し、位置決め部176と位置決め受部179とを係合した状態で、ガイド基板部174にフランジ部177が重ねられて、組み合わせられるようになっている。なお、ガイド具172のガイド基板部174は、図示しない作業台に固定されている。さらに、このスリーブ装着装置171は、図19などに示すように、引っ張り治具としてのフック181を備えている。このフック181は、長い棒状をなし、先端部に鈎部182が形成されている。
【0047】
次に、エアバッグ1の折畳工程すなわち折畳装置101の動作を図面を参照して説明する。なお、以下、図面においては、左から2番目のBの位置で説明するが、他のA,C,Dの位置においても、同様の動作が行われる。
【0048】
そして、この折畳工程を概説すると、エアバッグ1を平坦に広げて置く工程と、このエアバッグ1のガス導入口28に連通する膨張部27を含む端縁部の一部分を断面J字状に折り第1の折畳部57を形成する工程と、この一部分に連続するエアバッグ1の余部の一部分を逆J字状に折り、第2の折畳部58を形成する工程と、前記一部分及び前記余部の一部分を除いたエアバッグ1の残部を集積して第3の折畳部としての集合部56を形成する工程と、この集合部56を第1の折畳部57と第2の折畳部58との間に位置させる工程とを有している。
【0049】
まず、図8に示すように、初期状態として、第1の折り手段141の第1の規制板142は奥側に退避、押え手段145の押え体147は上側及び所定の回転位置に退避、第2の折り手段151の第2の規制板152は下方に退避、ロケートピン131は、載置面110から上側に突出した状態とする。
【0050】
そして、準備工程として、エアバッグ1の各取付片51の通孔51a(図2及び図3のP1相当位置)の全部または一部をそれぞれロケートピン131に引っ掛けて固定するとともに、エアバッグ1をテーブル111の載置面110の上に平坦に広げる。
【0051】
次の工程として、操作手段115を操作し、図9に示すように、第1の規制板142を手前側に前進させ、エアバッグ1の第1の折畳部57が形成される位置の上方に位置させる。なお、この第1の規制板142の位置は、収容部121の上方の位置となる。
【0052】
次の工程として、操作手段115を操作し、図10に示すように、第2の規制板152を上昇させる。
【0053】
次の工程として、操作手段115を操作し、図11に示すように、第2の規制板152を奥側に向かって前進させ、エアバッグ1の第1の折畳部57及び第2の折畳部58を同時に形成する。
【0054】
次の工程として、操作手段115を操作し、図12に示すように、押え体147を90度回転させるとともに下降させ(矢印a1)、第1の折畳部57及び第2の折畳部58の奥側の部分を載置面110に押さえ付けて形状を保持する。また、必要に応じて、エアバッグ1の一部の取付片51の通孔51aをロケートピン131に追加的に引っ掛ける。
【0055】
次いで、第2の規制板152を手前側に後退させ(矢印b1)、下降させる(矢印b2)とともに、第1の規制板142を奥側に後退させ(矢印c1)、第1の規制板142及び第2の規制板152をエアバッグ1から抜き取る。
【0056】
さらに、サーベル161をエアバッグ1の手前側の端部(図3に示すP4近傍)に沿って装着する。すなわち、サーベル本体162の基板部164でエアバッグ1を挟み込み、サーベル本体162の両端部をサーベル止具163の嵌合部167に圧入し、挟んだ状態を保持する。そして、このサーベル161をサーベル受け126に載置する。
【0057】
次の工程として、エアバッグ1の第2の折畳部58から延びる部分を自動的にあるいは手作業により集積し、集合部56を形成する。この工程は、図13に示すように、サーベル161を軸心として巻き込むように載置面110上で奥側に向かって転がし(矢印d1)、ロール巻きの集合部56を形成する。なお、この巻込作業は、手作業の他、モータなどを用いた電動とすることもできる。また、この図13においては、説明の簡略化のため、サーベル161は省略されている。
【0058】
次の工程として、図13に矢印e1で示すように、第1の折畳部57とともに集合部56を収容部121に落とし込む。そして、この収容部121により、集合部56の一側である下側に第1の折畳部57を沿わせた状態で、外形を規制、すなわち形状を保持できる。次いで、サーベル161の一端のサーベル止具163を外し、このサーベル161を長手方向に沿って他端側から引き抜く。次いで、操作手段115を操作し、図14に示すように、押え体147を上昇させる(矢印f1)とともに90度回転させ(矢印f2)、押え体147によるエアバッグ1の規制を解除する。
【0059】
そして、必要に応じて、手作業により、収容部121に沿うように、エアバッグ1の形状を整える。
【0060】
次の工程として、操作手段115を操作し、図15に示すように、ロケートピン131を下降させ(矢印g1)、第1の規制板142を手前側に前進させる(矢印h1)。すると、この第1の規制板142により、第2の折畳部58が集合部56の他側である上側に沿った状態になる。
【0061】
さらに、必要に応じて、手作業により、収容部121に沿うように、エアバッグ1の形状を整える。すなわち、第1の規制板142同士の間、あるいは、第1の規制板142に形成した切欠部143を利用し、第2の折畳部58を収容部121に押し込む。
【0062】
なお、この工程の後に、サーベル161をエアバッグ1から外すこともできる。
【0063】
次に、スリーブ装着装置171を用い、折り畳んだエアバッグ1をスリーブ20に収納する工程を説明する。
【0064】
そして、この折畳工程を概説すると、ガスが導入されるガス導入口28と、このガス導入口28に連通する膨張部27とを具備したエアバッグ1を布帛筒である筒状の被覆部材としてのスリーブ20に収納するエアバッグ装置2の製造方法であって、エアバッグ1は取付片51を有し、スリーブ20は取付片51を挿通可能なスリット20aを有し、挿通用筒である筒状治具である挿入具173にスリーブ20を外挿圧縮する工程と、折り畳んだエアバッグ1を挿入具173に内挿する工程と、挿入具173内にエアバッグ1を通過させるとともに、スリーブ20を挿入具173からエアバッグ1にフィードし、スリット20aから取付片51を引き出しつつ、エアバッグ1の長手方向にスリーブ20を供給して被覆する工程とを備えたエアバッグ装置2の製造方法である。
【0065】
そして、この工程では、まず、図16に示すように、ガイド具172と挿入具173とを組み合わせ、かつ、本体ボックス102から取り外した状態のスリーブ装着装置171を用意する。そして、図1の右半分に示すように、ガイド棒175の先端のテーパ部175aを案内としつつ、パイプ部178の外周に、スリーブ20を一端部から被せ、さらに、スリーブ20にしわを作りながらフランジ部177側に集積し、図1の左半分に示すように、スリーブ20の全長をパイプ部178に被せる。この状態で、例えば、スリーブ20の長さ寸法は、35cmになる。
【0066】
次いで、図17に示すように、ガイド具172から挿入具173とともにスリーブ20を取り外す。
【0067】
次の工程として、図18に示すように、挿入具173のフランジ部177を、本体ボックス102の治具受け部123に嵌合して取り付ける。この状態で、パイプ部178と収容部121は一致し、すなわち、パイプ部178の中空な軸心を介して、収容部121に収容されたエアバッグ1が見える。
【0068】
この状態から、次の工程として、まず、折り畳まれたエアバッグ1のテンションストラップ22をパイプ部178の内側を通して先端側から引き出す。次いで、フック181を先端部からパイプ部178の内側に通し、図19に示すように、フック181の鈎部182を把手片52の通孔52aに引っ掛け、図20に示すように、矢印k1方向にエアバッグ1をパイプ部178の基端側の開口から先端側の開口に引き出していく。
【0069】
そして、この工程において、エアバッグ1は、一気に引き抜くのではなく、取付片51が一つずつパイプ部178から外部に引き出されるようにして、この取付片51の回転方向のずれ、すなわちエアバッグ1の捻れが生じないようにして、スリーブ20のスリット20aと取付片51との位置のずれ(図5に示すL)を修正し、取付片51の位置を正確に合わせながら引き出していく。同時に、同じく矢印k1方向に、少しずつスリーブ20を送り出し、すなわち供給する。そして、スリーブ20のスリット20aと、取付片51とを位置合わせし、図21に示すように、スリット20aから取付片51を引き出す。また、続いてエアバッグ1とスリーブ20とを引きだし、他の取付片51やガス導入口28の部分を順次所定のスリット20aから引き出していく。このようにして、エアバッグ1とスリーブ20とを少しずつ引き出すことにより、局所的な弛みや張りを防止しつつ、所望の折畳形状で、かつ、スリーブ20で形状を保持されたエアバッグ1が得られる。ここで、エアバッグ1は、一気に引き抜くと、弛みや張りなどの修正が困難になる。
【0070】
また、この状態から、操作手段115を操作することにより、ロケートピン131が上側に突出した原点位置に復帰し、図8に示す初期状態に復帰する。
【0071】
このように、本実施の形態によれば、長手寸法が大きく、かつ、細長くコンパクトに折り畳むことが求められるカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバッグ)などのエアバッグ1について、第1ないし第3の折畳部56,57,58を備えた所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。特に、本実施の形態のエアバッグ1のように、前席膨張室33と後席膨張室34との中間部の導管部55からガスを導入するタイプについては、前後方向の長手寸法の大きいエアバッグ1についても、長手方向における展開バランスの調整が容易になり、前後の窓部8をエアバッグ1で安定して迅速に覆うことができるが、初期にガスが導入される導管部55が複雑な形状になる場合もある。この点、本実施の形態によれば、導管部55が複雑な形状になる場合についても、エアバッグ1を容易に折り畳みでき、エアバッグ装置2の製造コストを低減できる。
【0072】
すなわち、テーブル111の載置面110にエアバッグ1を広げた後は、第1の折り手段141及び第2の折り手段151で第1の折畳部57と第2の折畳部58とを形成でき、この状態から、適宜の手段で集合部56を形成することにより、エアバッグ1を所定の形状に容易に折り畳みでき、作業に要するコストを削減できる。そして、これら第1の折り手段141及び第2の折り手段151は、載置面110に略沿って移動可能な第1の規制板142と、この第1の規制板142に重なるように移動可能な第2の規制板152で構成されるため、第1の折畳部57と第2の折畳部58とを簡略な構成で折り畳みでき、折畳装置101の製造コストを低減できる。
【0073】
また、折り畳まれた第1の折畳部57及び第2の折畳部58は、押え手段145により形状を保持でき、集合部56を手作業で形成する場合にも、作業を容易にできる。
【0074】
そして、テーブル111の載置面110の所定位置に凹溝状の収容部121を設けたため、折り畳んだ集合部56を第1の折畳部57とともに収容部121に収容することにより、集合部56の形状を保持でき、この状態から、第2の折畳部58を集合部56に沿わせることにより、容易にエアバッグ1を折り畳みできる。
【0075】
また、折畳の工程において、エアバッグ1に過大な力を加える必要がなく、エアバッグ1を構成する基布の強度を上げる必要がなく、エアバッグ1を小さく折り畳んで収納できる。
【0076】
そして、このようにして折り畳まれたエアバッグ1に、ガス導入口28からガスが導入されると、膨張部27が膨張し、この膨張部27の膨張により、スリーブ20を破断し、第1の折畳部57、第2の折畳部58、第3の折畳部である集合部56の順で展開するため、先に展開した導管部55である第1の折畳部57と第2の折畳部58に案内され、集合部56を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させ、エアバッグ1を車室4の側面と車室4の乗員との間に安定して円滑に展開させることができる。
【0077】
また、本実施の形態によれば、挿入具173を用いて、長手寸法が大きく、かつ、細長くコンパクトに折り畳まれたカーテンエアバッグ(側方衝撃用エアバッグ)などのエアバッグ1について、容易に正確に回転方向の位置合わせしてスリーブ20を被せ、このスリーブ20のスリット20aから取付片51及びガス導入口28を引き出すことができ、作業に要するコストを削減できる。
【0078】
そして、挿入具173は、細長く折り畳んだエアバッグ1を収容した収容部121の長手方向に沿って配置され、折り畳み作業に円滑に連続してスリーブ20を被せる作業を行うことが可能になり、作業に要するコストを削減できる。
【0079】
さらに、エアバッグ1の略全長にわたってスリーブ20で覆うことができるため、エアバッグの複数箇所を紐状の部材などで束ねる構成に較べて、折り畳んだエアバッグ1の形状を全長にわたってばらけずに保持でき、自動車への組み込みなどの作業工程を容易にできるとともに、作業工数を削減可能で、作業に要するコストを削減できる。また、エアバッグ1の略全長にわたってスリーブ20で覆うことができるため、エアバッグ1にガスを供給した際にも、容易に均一に展開させることができる。
【0080】
なお、上記の実施の形態では、集合部56は手作業によりロール状に折り畳んだが、この構成に限られず、自動機を用いても良く、また、集合部56は波状などに折り畳むこともできる。
【0081】
次に、図22ないし図26を参照して、集合部56を自動機を用いて折り畳む折畳装置201を説明する。なお、図4などに示す実施の形態の折畳装置101と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。そして、この折畳装置201は、サーベル161は用いず、高さ規制手段211と、第1ないし第3の押圧手段214,215,216とを備えている。そして、高さ規制手段211は、下面が平面状をなし、駆動手段により載置面110に対向して上下動する高さ規制板221を備えている。また、第1の押圧手段214は、第3の折り手段を構成するもので、載置面110と高さ規制板221との間に位置し、載置面110に沿って、駆動手段により手前側から奥側に移動する。また、第2の押圧手段215は、駆動手段により、第1の押圧手段214に対向する位置に移動可能になっている。さらに、第3の押圧手段216は、駆動手段により、収容部121に向かって上方から下方に移動可能に構成されている。
【0082】
そして、この構成では、集合部56を折り畳む工程において、すなわち、図12に示す工程から、サーベル161は用いず、図22に示すように、高さ規制手段211が所定の高さまで下降して載置面110に対向する。また、第1の押圧手段214がエアバッグ1の手前側に移動するとともに、エアバッグ1の所定の部位を挟んでこの第1の押圧手段214に対向する位置に、第3の押圧手段216が移動する。この状態から、図23に示すように、第1の押圧手段214が奥側に向かって前進し、エアバッグ1を略波状に折り畳んでいき、集合部56が形成される。次いで、第1の押圧手段214と第2の押圧手段215とが連動し、波状に折り畳んだ部分を収容部121の上方、かつ、第1の折畳部57の上側に移動させる。次いで、図24に示すように、第3の押圧手段216が下降し、これら第1の折畳部57と集合部56とを収容部121に押し込む。以下は上記の実施の形態と同様で、図25に示すように、ロケートピン131を下降させるとともに押え体147を上昇させた後、第1の規制板142を手前側に前進させ、第2の折畳部58を集合部56に沿わせる。このようにして、集合部56を第1の折畳部57と第2の折畳部58とで挟んだ状態にエアバッグ1を折り畳みできる。
【0083】
そして、この構成によれば、テーブル111の他側から一側に向かってエアバッグ1を集積する第3の折り手段、すなわち、第2の折畳部58に連続する部分を第2の折畳部58側に集積して集合部56を形成する第1の押圧手段214を具備したため、第1及び第2の折畳部57,58の折畳作業に続いて集合部56の折畳作業の自動化が可能になり、エアバッグ1の折り畳みに要する時間及びコストを容易に削減できる。
【0084】
なお、エアバッグ1については、上記の実施の形態に限られず、種々の形状を採ることができる。例えば、エアバッグ本体21の後端部にガス導入口28を設けた構成について適用することもできる。また、エアバッグ1の各縫製部26については、シール材などを塗布して、気密性を向上することもできる。
【0085】
また、エアバッグは、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグの折畳に適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
請求項1記載のエアバッグの被覆方法によれば、筒状治具の内側からエアバッグを引き出すとともに、筒状治具の外周から被覆部材を引き出すことにより、挿通部と突設片部とを容易に正確に位置合わせでき、挿通部から突設片部を容易に引き出すことができる。
【0087】
請求項2記載のエアバッグの被覆方法によれば、請求項1記載の効果に加え、細長く折り畳まれるカーテンエアバッグについても、挿通部と突設片部とを容易に正確に位置合わせし、挿通部から突設片部を容易に引き出すことが可能になる。
【0088】
請求項3記載のエアバッグの被覆方法によれば、請求項1または2記載の効果に加え、突設片部として、被取付部材に取り付けられる取付片と、膨張部にガスを導入可能なガス導入口とを備える構成についても、挿通部と突設片部とを容易に正確に位置合わせし、挿通部から突設片部を容易に引き出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの被覆方法の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】同上エアバッグの一実施の形態を示すエアバッグ装置の図3のI−I相当位置の断面図である。
【図3】同上エアバッグの側面図である。
【図4】同上エアバッグの折畳装置の一実施の形態を示す一部の斜視図である。
【図5】同上エアバッグを被覆部材に挿入する工程を示す断面図である。
【図6】同上エアバッグの折畳装置の一部を示す斜視図である。
【図7】同上エアバッグの折畳装置のスリーブ装着装置を示す分解状態の説明図である。
【図8】同上エアバッグの折畳装置の折畳工程を示す説明図である。
【図9】同上エアバッグの折畳装置の図8に続く折畳工程を示す説明図である。
【図10】同上エアバッグの折畳装置の図9に続く折畳工程を示す説明図である。
【図11】同上エアバッグの折畳装置の図10に続く折畳工程を示す説明図である。
【図12】同上エアバッグの折畳装置の図11に続く折畳工程を示す説明図である。
【図13】同上エアバッグの折畳装置の図12に続く折畳工程を示す説明図である。
【図14】同上エアバッグの折畳装置の図13に続く折畳工程を示す説明図である。
【図15】同上エアバッグの折畳装置の図14に続く折畳工程を示す説明図である。
【図16】同上エアバッグの折畳装置の図15に続く折畳工程を示す説明図である。
【図17】同上エアバッグの折畳装置の図16に続く折畳工程を示す説明図である。
【図18】同上エアバッグの折畳装置の図17に続く折畳工程を示す説明図である。
【図19】同上エアバッグの折畳装置の図18に続く折畳工程を示す説明図である。
【図20】同上エアバッグの折畳装置の図19に続く折畳工程を示す説明図である。
【図21】同上エアバッグの折畳装置の図20に続く折畳工程を示す説明図である。
【図22】同上エアバッグの折畳装置の他の実施の形態を示す折畳工程を示す説明図である。
【図23】同上エアバッグの折畳装置の図22に続く折畳工程を示す説明図である。
【図24】同上エアバッグの折畳装置の図23に続く折畳工程を示す説明図である。
【図25】同上エアバッグの折畳装置の図24に続く折畳工程を示す説明図である。
【図26】同上エアバッグの折畳装置の図25に続く折畳工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ
8 所定面を構成する窓部
20 被覆部材としてのスリーブ
20a 挿通部としてのスリット
27 膨張部
28 突設片部を構成するガス導入口
51 突設片部を構成する取付片
173 筒状治具としての挿入具
Claims (3)
- 折り畳んだエアバッグに被覆部材を被せ前記エアバッグの折り畳み形状を保持する方法であって、
前記エアバッグは、ガスが流入して膨張展開する膨張部と、この膨張部から突設された突設片部を備え、
前記被覆部材は、細長く折り畳まれた前記エアバッグの膨張部を覆う筒状をなし、前記突設片部が挿通可能な挿通部を備え、
前記被覆部材を外周に被せることが可能で、かつ、前記折り畳んだエアバッグを内側に挿入可能な筒状をなす筒状治具を用い、
前記筒状治具の外周に前記被覆部材を被せ、軸方向に沿って圧縮する工程と、
前記筒状治具の内側に前記折り畳んだエアバッグを挿入する工程と、
前記筒状治具の内側から前記エアバッグを引き出すとともに、前記筒状治具の外周から前記被覆部材を引き出し、前記挿通部と前記突設片部とを位置合わせし、前記挿通部から前記突設片部を引き出す工程とを備えた
ことを特徴とするエアバッグの被覆方法。 - エアバッグは、所定面に沿って膨張展開するカーテンエアバッグである
ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグの被覆方法。 - 突設片部は、被取付部材に取り付けられる取付片と、膨張部にガスを導入可能なガス導入口とを備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグの被覆方法。
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