JP2006044480A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグ本体を畳んだ際に上下方向のパッケージ寸法を小さくして収納時厚さを小さくし、且つエアバッグ本体の車両前後方向の長さが長くならないようにしたエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ本体4は、非膨張部1と膨張用ガスが導入される膨張部2を備え、非膨張部1には、エアバッグ本体4に収納時厚さが小さくなるよう、所定の位置に孔7又は切除部8を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】エアバッグ本体4は、非膨張部1と膨張用ガスが導入される膨張部2を備え、非膨張部1には、エアバッグ本体4に収納時厚さが小さくなるよう、所定の位置に孔7又は切除部8を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明はエアバッグ装置に関するものである。
自動車等の車両においては、例えば、車内のドア開口縁部であるフロントピラー部及びルーフレール部等のトリムに、フロントピラー部からルーフサイドレールに跨って、エアバック本体を畳んで収納しておき、車両側部からの所定の高荷重作用時にエアバック本体の膨張部に膨張用ガスを流入させてエアバック本体を膨張、展開させ、乗員の頭部等の保護を行い得るよう、エアバッグ装置が設置されている。
従来のエアバック装置の一例は、図2に示されており、図中、1はシート状の非膨張部、2は複数のチャンバーが車両前後方向へ並設されるよう非膨張部1と一体的に形成された膨張部であり、膨張部2の上部には、各チャンバーと連通するようガス流通路3が設けられている。而して、非膨張部1及び膨張部2並びにガス流通路3によりエアバッグ本体4が形成されている。
膨張部2は車両側部に高荷重が作用した際にガス流通路3から導入された膨張用ガスにより膨張、展開して乗員の頭部等を保護するためのものであり、非膨張部1は車両側部に高荷重が作用した際に膨張部2の膨張、展開により展開して乗員が社外へ放出されるのを防止するためのものである。
非膨張部1の上端縁部には車両前後方向へ所定の間隔で、車内側のドア開口縁部に吊るための取付け部5が設けられている。図中、6はストラップである。
上記エアバック装置のエアバッグ本体4を収納する際には、図3に示すようにエアバッグ本体4を下方から上方へロール状に巻くロール折りとするか、若しくは図4に示すようにエアバッグ本体4を下方から上方へジグザグ状に畳む蛇腹折りとする。而して、図3に示すロール折り、或は図4に示す蛇腹折りの何れの場合も、エアバッグ本体4の高さ方向におけるパッケージ寸法H2、H3は、エアバッグ本体4における非膨張部1の上下方向の展開時寸法H1により決まることになる。
又、乗員を保護する観点からすると、エアバッグ本体4の展開時寸法H1を大きくすることが有効であるが、反面、エアバッグ本体4を畳んだ際の厚さの積重ねが増加してパッケージ寸法H2、H3が大きくなる。
エアバック装置の先行技術文献としては、例えば特許文献1がある。特許文献1のエアバック装置は、エアバック本体を、ガスの流入により膨脹する膨張部と、膨張部に接合された非膨張部とにより構成し、膨張部と非膨張部の重なり合う接続部を折り畳み方向に対して斜めになるよう形成している。
特開2002−274310号公報
近年、安全部品導入の拡大により開発途中の車両にエアバッグ装置を装備しなければならない場合が多く、開発途中でのエアバッグ装置の採用の場合には、図2に示すエアバッグ装置では、畳んだ際のパッケージ寸法H2、H3が大きくなり、従って、エアバッグ装置を収納するためのスペース確保のため、ボデーパネルの形状変更や、内装部品の意匠変更を余儀なくされていた。
又、新規開発車両の場合でも、図2に示すようなエアバッグ装置を収納するために、車内寸法を犠牲にしてスペースを確保する必要があり、背反があった。
更に、特許文献1に示すエアバッグ装置は、膨張部と非膨張部との重なり合う部分を折畳み方向に対して斜めにしているため、接続部の嵩張りを低減してエアバック本体の上下方向のパッケージ寸法を図2の場合よりも小さくすることができるが、非膨張部の車両前後方向長さが長くなり、意匠上制約を受けていた。
本発明は、上述の実情に鑑み、エアバッグ本体を畳んだ際に上下方向のパッケージ寸法を小さくして収納時厚さを小さくし、且つエアバッグ本体の車両前後方向の長さが長くならないようにしたエアバッグ装置を提供することを目的としてなしたものである。
請求項1のエアバッグ装置においては、エアバッグ本体は、非膨張部と膨張用ガスが導入される膨張部を備え、非膨張部には、エアバッグ本体に収納時厚さが小さくなるよう、所定の位置に逃げ部を設けたものである。
請求項2のエアバッグ装置においては、逃げ部は孔又は切除部である。
本発明の請求項1、2記載のエアバッグ装置によれば、エアバッグ本体のパッケージ寸法を小さくして収納時厚さを小さくすることができるうえ、特許文献1の場合のように非膨張部と膨張部との接合部を折畳み方向に対して斜めに形成しなくても良いため、畳んだエアバッグ本体は上下方向及び車両の長手方向に対して小さくなり、従って、開発途中の車両に設置する場合に、ボデーパネルの形状変更や内装部品の意匠変更を行なわなくても、車内のスペースを充分に確保することができ、又、新規開発車両に設置する場合に、車内の寸法を犠牲にしてスペースを作り出すという背反がない、等種々の優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2〜図4に示す符号と同一の符号を付した部分は同一のものを表わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示すごとく、エアバッグ本体4における非膨張部1の車両前後方向両端部(図1では一端部側のみ図示)に、保護性能に影響を与えない程度の大きさの例えば矩形状の複数の孔7を穿設し、又、非膨張部1の展開した場合に下端となる側に車両前後方向へ所定の間隔で余分な外周をカットした、1個の孔7よりも大きな台形状の切除部8を形成し、エアバッグ本体4を上下方向に畳んだ際に、積重ね量を削減するようにした点にある。孔7はエアバッグ本体4が展開した状態において、一列(車両前後方向)に複数個穿設され、且つ、下方から上方へ向けて所定の間隔で複数列形成されている。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2〜図4に示す符号と同一の符号を付した部分は同一のものを表わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示すごとく、エアバッグ本体4における非膨張部1の車両前後方向両端部(図1では一端部側のみ図示)に、保護性能に影響を与えない程度の大きさの例えば矩形状の複数の孔7を穿設し、又、非膨張部1の展開した場合に下端となる側に車両前後方向へ所定の間隔で余分な外周をカットした、1個の孔7よりも大きな台形状の切除部8を形成し、エアバッグ本体4を上下方向に畳んだ際に、積重ね量を削減するようにした点にある。孔7はエアバッグ本体4が展開した状態において、一列(車両前後方向)に複数個穿設され、且つ、下方から上方へ向けて所定の間隔で複数列形成されている。
このため、エアバッグ本体4を図3に示すようなロール折りの状態、或は図4に示すような蛇腹折りの状態に畳むと、エアバッグ本体4の非膨張部1はその一部が孔7に、又、非膨張部1及び膨張部2の一部は切除部8に入り込み、その結果、エアバッグ本体4の積重ね量が減少する。
従って、本図示例では、パッケージ寸法H2、H3を小さくすることができるうえ、特許文献1の場合のように非膨張部と膨張部との接合部を折畳み方向に対して斜めに形成しなくても良いため、畳んだエアバッグ本体4は上下方向及び車両の長手方向に対して小さくなり、従って、開発途中の車両に設置する場合に、ボデーパネルの形状変更や内装部品の意匠変更を行なわなくても、車内のスペースを充分に確保することができて、設計の自由度、車両内のスペースの有効利用を図ることができる。
又、新規開発車両に設置する場合に、車内の寸法を犠牲にしてスペースを作り出すという背反がない。
なお、本発明のエアバッグ装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 非膨張部
2 膨張部
4 エアバッグ本体
7 孔(逃げ部)
8 切除部(逃げ部)
H2 パッケージ寸法
H3 パッケージ寸法
2 膨張部
4 エアバッグ本体
7 孔(逃げ部)
8 切除部(逃げ部)
H2 パッケージ寸法
H3 パッケージ寸法
Claims (2)
- エアバッグ本体は、非膨張部と膨張用ガスが導入される膨張部を備え、非膨張部には、エアバッグ本体に収納時厚さが小さくなるよう、所定の位置に逃げ部を設けたことを特徴とするエアバッグ装置。
- 逃げ部は孔又は切除部である請求項1記載のエアバッグ装置。
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