JP2004174548A - 曲げ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能なロボットを有する曲げ加工装置を提供する。
【解決手段】ロボット13のグリッパ14により把持され、ワークWを吸着して該ワークWのハンドリング動作を行うワーク吸着部材Kを有する。製品情報に基づいて、曲げ順など曲げ加工に必要な情報を演算し、決定する情報演算手段10Cと、該情報演算手段10Cによる演算結果に基づいて、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作の可否を判断し、該ロボット13に対するワーク吸着部材Kの使用許諾の有無を判断するワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dと、該ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dによりワーク吸着部材Kの使用が許諾された場合に、ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kを把持させ、該ロボット13が所定のワークハンドリング動作を行うように制御するロボット制御手段10Eを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は曲げ加工装置、特に機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能なロボットを有する曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、曲げ加工装置、例えばプレスブレーキにおいては、ロボットを使用して自動的に曲げ加工を行う場合がある。
【0003】
この場合、ロボットは、よく知られているように、可動爪と固定爪から成るグリッパを備え、該グリッパでワークを把持してプレスブレーキに搬入し、該ワークの位置決めを行ってから曲げ加工を開始し、また曲げ加工中のワークの跳ね上がりに追従し、加工後はそのワークを外部に搬出するといった一連のワークハンドリング動作を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ワークの形状によっては、上記ロボットのグリッパでワークを把持できなかったり、ワークを把持したグリッパが機械本体や金型と干渉してしまい、既述したワークハンドリング動作ができないことがある。
【0005】
この課題を解決するために、グリッパの他にバキュームパッドを設け、これらを適宜選択することにより曲げ加工する手段が開発された(例えば、特開平6−254627)。
【0006】
しかし、この手段は、ロボットのアームの先端に、グリッパとバキュームパッドを並設したものであり、該グリッパとバキュームパッドが隣接して取り付けられている。
【0007】
従って、どちらかを選択してワークを把持した場合には、選択しない方が邪魔になり、機械本体や金型と干渉することがあり、そのために、干渉領域が拡大する。
【0008】
本発明の目的は、機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能なロボットを有する曲げ加工装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、
ロボット13のグリッパ14により把持され、ワークWを吸着して該ワークWのハンドリング動作を行うワーク吸着部材Kを有することを特徴とする曲げ加工装置、及び
製品情報に基づいて、曲げ順など曲げ加工に必要な情報を演算し、決定する情報演算手段10Cと、
該情報演算手段10Cによる演算結果に基づいて、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作の可否を判断し、該ロボット13に対するワーク吸着部材Kの使用許諾の有無を判断するワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dと、
該ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dによりワーク吸着部材Kの使用が許諾された場合に、ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kを把持させ、該ロボット13が所定のワークハンドリング動作を行うように制御するロボット制御手段10Eを有することを特徴とする曲げ加工装置という技術的手段を講じている。
【0010】
従って、本発明の構成によれば、例えばワーク吸着部材K(図1)をマグネット1で構成すると共に、該マグネット1を(図2)その吸着面1Aを露出した状態で筐体2に内蔵し、該筐体2に、ロボット13のグリッパ14が把持する把持部3を回動自在に取り付けるようにし、このような取り付け構造を有するマグネット1を格納するワーク吸着部材格納部12を(図4)設置しておけば、グリッパ14のみでワークハンドリング動作ができない場合に(図14のステップ103のNO)、曲げ加工態様に基づいて(図14のステップ104)、所定の曲げ工程において、該ロボット13が、前記ワーク吸着部材格納部12に格納されたマグネット1をグリッパ14で把持すれば(例えば通常の曲げ加工の場合には、当初から(図14のステップ105、図8(A))、切り起こし曲げ加工の場合には、曲げ加工開始後(図14のステップ115、図12(C))、該マグネット1でワークWを吸着するなどの一連のワークハンドリング動作を行うことができる(例えば通常の曲げ加工の場合には、図14のステップ106〜ステップ111、切り起こし曲げ加工の場合には、図14のステップ116〜ステップ111)。
【0011】
この場合、ロボット13は、マグネット1をグリッパ14で把持しているので、グリッパ14はマグネット1に対して常に後方に位置し、このため、ワークハンドリング動作を行うマグネット1にとって邪魔になる部材が無くなって干渉領域が少なくなり、機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能となる。
【0012】
従って、本発明によれば、機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能なロボットを有する曲げ加工装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す全体図である。
【0014】
図1において、曲げ加工装置11の制御装置である上位NC装置9から下位NC装置10へ製品情報(例えばCAD情報)を入力し(図14のステップ101)、曲げ順などを決定した後(図14のステップ102)、ロボット13の(図1)グリッパ14のみによるワークハンドリング動作ができない場合に(図14のステップ103のNO)、曲げ加工態様に基づいて(図14のステップ104)、所定の曲げ工程において、該ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kであるマグネット1を把持させ、該マグネット1でワークWを吸着するなどの一連のワークハンドリング動作を行わせる。
【0015】
この場合の曲げ加工装置11としては、例えばプレスブレーキがあり、よく知られているように、上部テーブル20に装着されたパンチPと、下部テーブル21に装着されたダイDを有している。
【0016】
下部テーブル21の後方には、バックゲージ装置が配置され、該バックゲージ装置の突当23は、スライダ24に取り付けられ、該スライダ24は、左右方向(図1の紙面に垂直なX軸方向)に延びるストレッチ25に滑り結合している。
【0017】
この構成により、予め突当23を所定位置に位置決めした後、例えばロボット13のグリッパ14で把持された前記マグネット1で吸着されたワークWを、前記突当23に突き当てて位置決めした後(例えば図8(A))、該ワークWに対して、パンチPとダイDにより所定の曲げ加工が施される(図8(B))。
【0018】
この場合、側板22には(図1)、油圧シリンダ(図示省略)が取り付けられ、下降式プレスブレーキでは、上部テーブル20が下降することにより、また、上昇式プレスブレーキでは、下部テーブル21が上昇することにより、既述したように、パンチPとダイDにより曲げ加工が行われる。
【0019】
上記ロボット13は、ベースプレート1に取り付けられ、左右方向(X軸方向)駆動部aと、前後方向(Y軸方向)駆動部bと、上下方向駆動部cを有する。
【0020】
また、ロボット13は、そのアーム19の先端に、可動爪14Aと固定爪14Bから成るグリッパ14を有し、該グリッパ14は、X軸に平行な軸線を中心として旋回自在であると共に、Z軸に平行な軸線を中心として旋回自在であり、それらの駆動部d、eがアーム19に内蔵されている。
【0021】
この構成により、ロボット13は、後述するロボット制御手段10Eから前記5軸の駆動信号S、S、S、S、Sが送られて来ると、既述した各駆動部a、b、c、d、eを動作させ、これにより、グリッパ14で例えばワーク吸着部材Kを把持し、該ワーク吸着部材KでワークWを吸着し、所定のワークハンドリング動作を行うようになっている。
【0022】
上記ワーク吸着部材Kは、例えばマグネット1(図2)、又はバキュームパッド1′(図6)により構成されている。
【0023】
このうち、マグネット1は(図2)、その吸着面1Aを露出した状態で、筐体2に内蔵され、これにより、ワークWを(例えば図8)吸着できるようになっている。
【0024】
図2において、ほぼ直方体形状の筐体2内には、支持板2A、2Bが取り付けられ、該支持板2A、2Bには、マグネット1がねじ込まれている。
【0025】
また、前記筐体2の上部には、カバー5がボルトB1、B2、B3で固定され、該カバー5には、開口部5A、5Bが形成され、該開口部5A、5Bからは、前記マグネット1の吸着面1Aが露出している(図3)。
【0026】
更に、筐体2(図2)の左右方向(X軸方向)両側面には、枢軸4A、4Bが内側を向いて取り付けられ、該枢軸4A、4Bには、前記筐体2より幅(Y軸方向)が小さい把持部3が回動自在に取り付けられ、該把持部3は、前記ロボット13のグリッパ14により把持されるようになっている。
【0027】
この構成により、上記マグネット1の取付け構造体2、3に外部から負荷が加わると、該取付け構造体2、3は、変形して負荷を吸収することにより、破損が防止される。
【0028】
例えば、後述する端部が直角な(図10(A))ワークWを突当23に突き当てて位置決めした場合には、マグネット1の取付け構造体2、3は、グリッパ14とワーク端部の間で、水平に真っ直ぐな状態で支持されている。
【0029】
しかし、曲げ加工が開始されて(図10(B))ワークWが跳ね上がり、該ワークWの動きに追従しようとして、グリッパ14が移動すると、マグネット1の取付け構造体2、3には、グリッパ14とワーク端部から負荷が加わるが、該取付け構造体2、3は、図示するように、変形することにより、該負荷が吸収され、破損が防止される。
【0030】
また、このように(図10(B))、マグネット1の取付け構造体2、3が変形するので、ワークWの跳ね上がりに追従するためのグリッパ14の移動範囲を最小限に抑えることができ、該グリッパ14が例えば加工中のパンチPなどに接触して干渉することはない(例えば、マグネット1の取付け構造体2、3が本発明のように変形しないとすると、ワーク端部の角度やワークWの跳ね上がり具合によっては、このようなワークWの動きに追従するためには、グリッパ14を破線で示すようにパンチPや上部テーブル20に接近させなけばならないことがあり、干渉は避けられない)。
【0031】
このようなマグネット1を、取付け構造体2、3ごと格納しておくワーク吸着部材格納部12が、前記プレスブレーキの上部テーブル20に(図4)、又はそれとは独立して設置されている。
【0032】
上記ワーク吸着部材格納部12は(図4)、例えば上部テーブル20に取り付けられたシリンダ15を有し、該シリンダ15のピストンロッド16には、格納プレート17が支持されている。
【0033】
この格納プレート17の下面は、磁性体で形成され、該下面には、筐体2に内蔵されたマグネット1が吸着されて格納されており、該格納プレート17上の室18には消磁用マグネット19が内蔵され(図5)、該消磁用マグネット19は、シリンダ26のピストンロッドに支持されている。
【0034】
この構成により、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作ができない場合に(図14のステップ103のNO)、前記シリンダ15が(図4)作動してピストンロッド16の先端の格納プレート17を上下動させ、該格納プレート17にロボット13のグリッパ14を接近させ、マグネット1が内蔵されている筐体2の把持部3を把持させる(例えば図14のステップ105)。
【0035】
この状態で、前記シリンダ26(図4、図5)を作動させて消磁用マグネット19を下降させれば、マグネット1と格納プレート17との結合関係が解除される。
【0036】
従って、ロボット13は、そのグリッパ14でマグネット1を把持したままワーク吸着部材格納部12から離反し、そのマグネット1により例えば素材台(図示省略)からワークWを吸着することができるなど所定のワークハンドリング動作を行うことができる(例えば図14のステップ106〜ステップ111)。
【0037】
一方、ワーク吸着部材Kが(図6)バキュームパッド1′の場合には、該バキュームパッド1′は、同様に、筐体2内の支持板2A、2Bにねじ込まれている。
【0038】
上記バキュームパッド1′は、例えば可撓性のエアチューブ26に接続され、該エアチューブ26の端部には、コネクタ27が接続され、該コネクタ27は、前記把持部3から外方に突出している。
【0039】
このバキュームパッド1′側コネクタ27は、ロボット13のグリッパ14が、図示するように、筐体2の把持部3を把持した場合には、該グリッパ14に内蔵されたエアチューブ29端部のコネクタ28と密封結合するようになっている。
【0040】
例えば、ロボット13が、後述するワーク吸着部材格納部12に(図7)格納されたバキュームパッド1′の把持部3をグリッパ14で把持すれば(図14のステップ105に相当)、前記したように、該バキュームパッド1′側コネクタ27とグリッパ14側コネクタ28とが密封結合する。
【0041】
従って、曲げ加工時に、例えば後述するロボット制御手段10Eが(図1)、該グリッパ14に内蔵されたエアチューブ29が(図6)接続している真空装置(図示省略)を作動すれば、該エアチューブ29を介してエアが吸引されてバキュームパッド1′内が真空になり、該バキュームパッド1′でワークWを吸着するなどの所定のワークハンドリング動作を行うことができる(例えば図14のステップ106〜ステップ111に相当)。
【0042】
また、前記筐体2の上部には、同様に、カバー5がボルトB1、B2、B3で固定され、該カバー5には、開口部5A、5Bが形成され、該開口部5A、5Bからは、前記バキュームパッド1′の吸着面1A′が露出し、これにより、ワークWを(例えば図8に相当)吸着できるようになっている。
【0043】
更に、筐体2の左右方向(X軸方向)両側面には、同様に、枢軸4A、4Bが内側を向いて取り付けられ、該枢軸4A、4Bには、前記筐体2より幅(Y軸方向)が小さい把持部3が回動自在に取り付けられ、該把持部3は、既述したように、前記ロボット13のグリッパ14により把持されるようになっている。
【0044】
この構成により、既述したマグネット1の取付け構造体2、3の場合と(図10(B))同様に、上記バキュームパッド1′の取付け構造体2、3に外部から負荷が加わると、該取付け構造体2、3は、変形して負荷を吸収することにより、破損が防止され、また、バキュームパッド1′の取付け構造体2、3がこのように変形することにより、ワークWの跳ね上がりに追従するためのグリッパ14の移動範囲も最小限に抑えることができるので、機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能となる。
【0045】
このようなバキュームパッド1′を格納しておくワーク吸着部材格納部12が、同様に、前記プレスブレーキの上部テーブル20に(図7)、又はそれとは独立して設置されている。
【0046】
上記ワーク吸着部材格納部12は(図7)、同様に,例えば上部テーブル20に取り付けられたシリンダ15を有し、該シリンダ15のピストンロッド16には、格納プレート17′が支持されているが、この格納プレート17′の構造と、該格納プレート17′に対して、前記バキュームパッド1′を結合・解除する手段が、図4(図5)の場合と異なる。
【0047】
即ち、図7において、格納プレート17′には、バキュームパッド1′を内蔵した筐体2より若干大きな開口部17A′が形成され、該格納プレート17′の両側(X軸方向)には、コ字状の支持部材31を左右方向(X軸方向)に移動させるシリンダ30が設置されている。
【0048】
この場合、上記支持部材31は、バキュームパッド1′の格納時には、該バキュームパッド1′が内蔵された筐体2の下面であって把持部3の両側(Y軸方向)を支持している。
【0049】
この構成により、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作ができない場合に(図14のステップ103のNOに相当)、前記シリンダ15が(図7)作動してピストンロッド16の先端の格納プレート17′を上下動させ、該格納プレート17′にロボット13のグリッパ14を接近させ、バキュームパッド1′が内蔵されている筐体2の把持部3を把持させる(例えば図14のステップ105に相当)。
【0050】
この状態で、グリッパ14を上昇させ、筐体2を若干上に挙げて支持部材31から離して待機した後、シリンダ30を作動して支持部材31を後退させることにより退避させれば、該筐体2に内蔵されたバキュームパッド1′と格納プレート17′との結合関係は解除される。
【0051】
従って、ロボット13は、そのグリッパ14でバキュームパッド1′を把持したままワーク吸着部材格納部12から離反し、該バキュームパッド1′により例えば素材台(図示省略)からワークWを吸着することができるなど所定のワークハンドリング動作を行うことができる(図14のステップ106〜ステップ111に相当)。
【0052】
前記したワーク吸着部材格納部12に格納されているワーク吸着部材Kである例えばマグネット1を、ロボット13のグリッパ14で把持し、該マグネット1によりワークWのハンドリング動作を行う場合の態様は、図8〜図12に示すとおりである。
【0053】
図8は、通常の曲げ加工であって(図14のステップ104の下矢)、曲げ加工の対象であるワークWの端部が鈍角の場合である(図14のステップ105→ステップ106の下矢)。
【0054】
この場合には、グリッパ14でマグネット1を把持し(図14のステップ105)、該マグネット1でワーク端部の下面を吸着した状態で(図8(A))該ワークWを突当23に突き当てて位置決めする。
【0055】
このとき、マグネット1の取付け構造体2、3は、グリッパ14とワーク端部の間で、図示するように、変形している。
【0056】
この状態で、パンチPを(図8(B))下降させると、ダイDと協働して曲げ加工が開始され、そのとき突当23は後退する(図14のステップ106の下矢→ステップ107〜ステップ108)。
【0057】
加工が進行して行くと、ワークWは、曲げ線mに(図8(B))関して、両側が跳ね上がる。
【0058】
しかし、このとき、グリッパ14を移動させれば、図示するように、マグネット1の取付け構造体2、3がほぼ同じ変形状態を保持したままで、この跳ね上がるワークWに追従することができる(図14のステップ109、図9)。
【0059】
そして、加工が終了した場合には(図14のステップ110のYESW)、パンチPが(図8(B)、図9)上昇するので、ダイD上のワークWは解放される。
【0060】
従って、該ワーク端部にマグネット1を吸着したままで、グリッパ14が所定の製品台(図示省略)まで移動すれば、例えば前記したような消磁用マグネット19の(図4、図5)ような解除手段を用いて該マグネット1とワークWとの結合関係を解除することにより、該ワークWを搬出することができる(図14のステップ111)。
【0061】
このようにして、本発明によれば、ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kであるマグネット1を把持させることにより、グリッパ14は常にマグネット1の後方に位置し、これにより、該マグネット1を用いて、機械本体や金型と干渉することなく、図8に示すようなワークWの吸着、位置決め、曲げ加工、追従、搬出といったワークハンドリング動作を行うことができる。
【0062】
図10は、通常の曲げ加工であって(図14のステップ104の下矢)、曲げ加工の対象であるワークWの端部が直角の場合である(図14のステップ105→ステップ106の右矢)。
【0063】
この場合には、グリッパ14でマグネット1を把持し(図14のステップ105)、今度は、該マグネット1でワーク端部の上面を吸着した状態で(図10(A))該ワークWを突当23に突き当てて位置決めする。
【0064】
このとき、マグネット1の取付け構造体2、3は、グリッパ14とワーク端部の間で、図示するように、水平に真っ直ぐな状態で支持されている。
【0065】
この状態で、パンチPを(図10(B))下降させると、ダイDと協働して曲げ加工が開始され、そのとき突当23は後退する(図14のステップ106の下矢→ステップ107〜ステップ108)。
【0066】
加工が進行して行くと、ワークWは、曲げ線mに(図10(B))関して、両側が跳ね上がる。
【0067】
しかし、このとき、グリッパ14を移動させれば、図示するように、マグネット1の取付け構造体2、3が変形することにより、この跳ね上がるワークWに追従することができる(図14のステップ109、図11)。
【0068】
そして、加工が終了した場合には(図14のステップ110のYESW)、パンチPが(図10(B)、図11)上昇するので、ダイD上のワークWは解放され、該ワーク端部にマグネット1を吸着したままで、グリッパ14が所定の製品台(図示省略)まで移動すれば、同様に、例えば消磁用マグネット19の(図4、図5)ような解除手段を用いて該マグネット1とワークWとの結合関係を解除することにより、該ワークWを搬出することができる(図14のステップ111)。
【0069】
このようにして、本発明によれば、ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kであるマグネット1を把持させることにより、グリッパ14は常にマグネット1の後方に位置し、これにより、該マグネット1を用いて、機械本体や金型と干渉することなく、図10に示すようなワークWの吸着、位置決め、曲げ加工、追従、搬出といったワークハンドリング動作を行うことができる。
【0070】
図12は、切り起こし曲げ加工の場合である(図14のステップ104の左矢)。
【0071】
この切り起こし曲げ加工は、例えば図13(A)に示すように、ワークWのフランジFとなる領域の周囲をコ字状に切り欠いておき、曲げ線mに沿って曲げ加工することにより、フランジF部分(図13(B))だけを起こす加工方法であり、このとき、ワークW全体は、機械本体正面から見ると、曲げ線mを中心として下方に旋回する。
【0072】
この場合には、当初は(図12(A))、ワークW全体が平坦であることから、ワーク端部をグリッパ14で直接に把持し(図14のステップ113)、該ワークWを突当23に突き当てて位置決めし、この状態で、パンチPを(図12(B))下降させると、ダイDと協働して曲げ加工が開始され(図14のステップ114)、そのとき突当23は後退する。
【0073】
そして、曲げ加工が開始されると、加工中のワークW(図12(B))からグリッパ14を離し、空になったグリッパ14を前記ワーク吸着部材格納部12(図4)まで移動させ、今度はマグネット1を把持させた後(図14のステップ115)、該グリッパ14を加工中のワークWまで戻し、加工中のワーク端部の上面をマグネット1で吸着させる(図14のステップ116)。
【0074】
加工が進行して行くと、フランジF部分は(図12(C))跳ね上がるが、ワークW全体は、曲げ線mを中心として、例えば反時計方向に旋回する。
【0075】
しかし、このとき、グリッパ14を移動させれば、図示するように、マグネット1の取付け構造体2、3がグリッパ14とほぼ整列した状態で、この旋回するワークWに追従することができる(図14のステップ117、図13(B))。
【0076】
そして、加工が終了した場合には(図14のステップ118のYESW)、パンチPが(図12(C)、図13(B))上昇するので、ダイD上のワークWは解放され、該ワーク端部にマグネット1を吸着したままで、グリッパ14が所定の製品台(図示省略)まで移動すれば、同様に、例えば消磁用マグネット19の(図4、図5)ような解除手段を用いて該マグネット1とワークWとの結合関係を解除することにより、該ワークWを搬出することができる(図14のステップ111)。
【0077】
このようにして、本発明によれば、ロボット13のグリッパ14でワークWを把持し(図14のステップ113)、該ワークWを位置決めし、曲げ加工が開始された後(図14のステップ114)、該ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kであるマグネット1を把持させることにより、該マグネット1を用いて、機械本体や金型と干渉することなく、図12に示すようなワークWの吸着、追従、搬出といったワークハンドリング動作を行うことができる。
【0078】
上記構成を有するプレスブレーキの制御装置としては、上位NC装置9と(図1)、下位NC装置10がある。
【0079】
このうち、上位NC装置9には、CAD情報が内蔵され、該CAD情報は、ワークWの板厚、材質、曲げ線mの長さ、曲げ角度などの製品情報を含み、これらが三次元立体姿図、二次元の展開図として構成されている。
【0080】
これらの情報から成るCAD情報は、下位NC装置10に入力され(図14のステップ101)、例えば、本発明のワーク吸着部材Kによるワークハンドリング動作に用いられる。
【0081】
下位NC装置10は(図1)、CPU10Aと、入出力手段10Bと、情報演算手段10Cと、ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dと、ロボット制御手段10Eと、格納部制御手段10Fと、曲げ制御手段10Gにより構成されている。
【0082】
CPU10Aは、本発明の動作手順(図14に相当)に従って、情報演算手段10C、ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dなど図1に示す装置を統括制御する。
【0083】
入出力手段10Bは、例えば操作ボックス(図示省略)であって、プレスブレーキを構成する上部テーブル20に移動自在に取り付けられ、キーボード、マウス、また液晶などの画面から成る。
【0084】
この入出力手段10Bは、既述した上位NC装置9に対するインターフェース機能を有し、これにより、下位NC装置10を有線又は無線で上位NC装置9に接続することにより、前記CAD情報を入力することができる。
【0085】
また、入出力手段10Bは、その画面上に、後述する情報演算手段10Cで決定された曲げ順などの情報を表示することにより、その表示を作業者が見ることにより、グリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能か否かの判断を(図14のステップ103)自動的にではなく、作業者自身で判断できる。
【0086】
情報演算手段10Cは、前記入出力手段10Bを介して上位NC装置9から入力されたCAD情報に基づいて、曲げ順など曲げ加工に必要な情報を演算することにより、決定する(図14のステップ102)。
【0087】
この情報演算手段10Cで演算し決定される情報には、曲げ順の他に、使用する金型(パンチPとダイD),どの金型を上部テーブル20と下部テーブル21のどの位置に配置するかといった金型レイアウト(金型ステーション)、通常の曲げ加工か(図14のステップ104)、切り起こし曲げ加工かといった曲げ加工態様、ワーク端部が鈍角か(図14のステップ106)、直角かといったワークWの形状、更には、ワークWを把持してプレスブレーキへ位置決め供給するロボット13の動作プログラムも含まれる。
【0088】
これにより、例えば、後述するワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dにより、グリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能か否かが判断され(図14のステップ103)、不可能な場合には(NO)、ロボット13に対してワーク吸着部材Kの使用が許諾され、本発明によるワーク吸着部材Kを用いたワークハンドリング動作が行われる(例えば図14のステップ104の下矢→ステップ105〜ステップ111)。
【0089】
ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dは(図1)、前記CAD情報に基づき情報演算手段10Cで曲げ順などが決定されると、該決定された情報に基づいて、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作の可否を判断し、該ロボット13に対するワーク吸着部材Kの使用許諾の有無を判断する。
【0090】
例えば、ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dは、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が不可能であると判断した場合には(図14のステップ103のNO)、ワークWの大きさや形状などを考慮した上で、通常の曲げ加工であれば、ロボット13に対して、当初からワーク吸着部材Kであるマグネット1の使用を許諾するが(図14のステップ105、例えば図8))、切り起こし曲げ加工であれば、ロボット13に対して、当初はグリッパ14で直接にそのワークWを把持させて(図14のステップ113)位置決めし、曲げ加工を開始させ(図14のステップ114、例えば図12(A)→図12(B))、加工途中で初めてマグネット1の使用を許諾する(図14のステップ115〜116、例えば図12(C))。
【0091】
ロボット制御手段10Eは、前記ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dによりワーク吸着部材Kの使用が許諾された場合に、前記したように、当初から(例えば図14のステップ105)又は加工途中から(例えば図14のステップ115)、ロボット13のグリッパ14にワーク吸着部材Kを把持させ、該ロボット13が所定のワークハンドリング動作を行うように制御する。
【0092】
格納部制御手段10Fは、前記ワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dがワーク吸着部材Kの使用を許諾した場合に、既述したワーク吸着部材格納部12(図4、又は図7)を駆動制御し、格納プレート17、17′に対するワーク吸着部材Kの結合・解除を行う。
【0093】
曲げ制御手段10Gは(図1)、前記情報演算手段10Cで決定された曲げ順などに基づいて、プレスブレーキを制御し、突当23を所定位置に位置決めし、例えばワーク吸着部材Kで把持されたワークWが位置決めされた後、油圧シリンダ(図示省略)を作動し、パンチPとダイDにより曲げ加工を施す。
【0094】
以下、前記構成を有する本発明の動作を図14に基づいて説明する。
【0095】
(1)ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能か否かの判断。
【0096】
図14のステップ101において、CAD情報を入力し、ステップ102において、曲げ順などを決定し、ステップ103において、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能か否かを判断する。
【0097】
即ち、上位NC装置9(図1)から下位NC装置10へCAD情報が入力されると、上位NC装置9を構成する情報演算手段10Cにより、曲げ順などが決定され、それに基づいて、自動(例えばCPU10Aの指示によりワーク吸着部材使用許諾判断手段10Dが判断)又は手動(既述した作業者が入出力手段10Bの画面を見ることにより判断)により、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能か否かが判断される。
【0098】
そして、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が可能である場合には(図14のステップ103のYES)、ステップ119に進み、従来どおり、グリッパ14でワークWを把持し、ワークハンドリング動作を行う。
【0099】
しかし、ロボット13のグリッパ14のみによるワークハンドリング動作が不可能な場合には(図14のステップ103のNO)、次段のステップ104に進み、本発明によるワーク吸着部材Kを用いたワークハンドリング動作が行われる。
【0100】
(2)ワーク吸着部材Kを用いたワークハンドリング動作。
【0101】
(2)−A 曲げ加工態様の判断。
本実施形態における曲げ加工態様としては、通常の曲げ加工と(図8〜図11)、切り起こし曲げ加工(図12〜図13)があり、図14のステップ104において、いずれの曲げ加工かを判断し、通常の曲げ加工の場合には、ステップ105に進み、切り起こし曲げ加工の場合には、ステップ113に進む。
【0102】
(2)−B 通常の曲げ加工の場合の動作。
【0103】
通常の曲げ加工の場合には、図14のステップ105において、グリッパ14でマグネット1を把持する。
【0104】
即ち、CPU24Aは(図1)、情報演算手段10Cを介して、通常の曲げ加工であると判断した場合には、格納部制御手段10Fを指示することにより、シリンダ15を(図4)作動して格納プレート17を上下動させると共に、ロボット制御手段10Eを指示することにより、ロボット13のグリッパ14を該格納プレート17に接近させ、格納されているマグネット1の把持部3を把持させる。
【0105】
この状態で、CPU24Aは(図1)再度格納部制御手段10Fを指示することにより、該格納プレート17上のシリンダ26(図4)を作動して消磁用マグネット19を下降させれば、マグネット1と格納プレート17との結合関係が解除されるので、その後、ロボット制御手段10Eを介して、グリッパ14でマグネット1を把持したままのロボット13をワーク吸着部材格納部12から離反させる。
【0106】
(2)−B−▲1▼ ワーク端部が鈍角の場合。
【0107】
次いで、図14のステップ106において、ワーク端部が鈍角か直角かを判断し、鈍角の場合には、ステップ107において、ワーク端部の下面をマグネット1で吸着し、ステップ108において、ワークWを位置決めして、曲げ加工を開始し、ステップ109において、加工中に跳ね上がるワークWの動きに追従し、ステップ110において、加工終了か否かを判断し、終了しない場合には(NO)、ステップ109に戻って、同じ動作を繰り返し、終了した場合には(YES)、ステップ111において、マグネット1でワークWを搬出する。
【0108】
即ち、前記したように、ロボット13が、グリッパ14でマグネット1を把持したままワーク吸着部材格納部12から離反すると、CPU24Aは(図1)、該ロボット13を、素材台(図示省略)まで移動させそこに集積されているワークWの端部下面をマグネット1で吸着させた後、プレスブレーキの所定の金型ステーションまで移動させてそこに停止させ、該金型ステーションにおいて(図8(A))、マグネット1で吸着したワークWを突当23に突き当てて位置決めする。
【0109】
位置決め終了後、CPU24Aは(図1)、曲げ制御手段10Gを介して、油圧シリンダ(図示省略)を作動しパンチPを(図8(B))下降させ、ダイDとの協働により曲げ加工を開始させると共に、突当23を後退させ、加工が進行するにつれてワークWが跳ね上がるが、そのときは、ロボット制御手段10Eを介して、グリッパ14を移動させることにより、該グリッパ14で把持されたマグネット1を跳ね上がったワークWの下面に吸着させたままで、該ワークWの動きに追従させる(図9)。
【0110】
加工が終了すると、CPU24Aは(図1)、再度ロボット制御手段10Eを介して、ロボット13を、マグネット1に加工済のワークWを吸着させた状態で製品台(図示省略)まで移動させ、そこでマグネット1からワークWを解放して搬出する。
【0111】
(2)−B−▲2▼ ワーク端部が直角の場合。
【0112】
前記図14のステップ106において、ワーク端部が直角であると判断した場合には、ステップ112に進んで、今度はワーク端部の上面をマグネット1で吸着し(図10)、その後の動作は、前記(2)−B−▲1▼のワーク端部が鈍角の場合と同様であり(図14のステップ108〜111)、その説明は省略する。
【0113】
(2)−C 切り起こし曲げ加工の場合の動作。
【0114】
(2)−C−▲1▼ 曲げ加工開始までの動作。
切り起こし曲げ加工の場合には、図14のステップ113において、グリッパ14でワークWを把持し、ステップ114において、ワークWを位置決めし、曲げ加工を開始する。
【0115】
即ち、CPU24Aは(図1)、情報演算手段10Cを介して、切り起こし曲げ加工であると判断した場合には、曲げ制御手段10Gを介して、ロボット13を素材台(図示省略)に移動させてグリッパ14に直接ワークWを把持させ、その後、プレスブレーキの所定の金型ステーションまで移動させてそこで停止させ、該金型ステーションにおいて(図12(A))、グリッパ14で把持したワークWを突当23に突き当てて位置決めし、その後、CPU24Aは(図1)、曲げ制御手段10Gを介して、油圧シリンダ(図示省略)を作動しパンチPを(図12(B))下降させ、ダイDとの協働により曲げ加工を開始させると共に、突当23を後退させる。
【0116】
(2)−C−▲2▼ 曲げ加工開始後の動作。
曲げ加工が開始されると、図14のステップ115において、グリッパ14をワークWから離し、マグネット1を把持し、ステップ116において、マグネット1で加工中のワーク端部の上面を吸着し、ステップ117において、加工中に下方に旋回するワークWの動きに逆追従し、ステップ118において、加工終了か否かを判断し、終了しない場合には(NO)、ステップ117に戻って、同じ動作を繰り返し、終了した場合には(YES)、ステップ111において、マグネット1でワークWを搬出する。
【0117】
即ち、CPU24Aは(図1)、曲げ加工が開始されたことを検知すると、ロボット制御手段10Eを介して、グリッパ14をワークWから離して退避させるようにロボット13を駆動制御し、その後、格納部制御手段10Fを介してシリンダ15を(図4)作動して格納プレート17を上下動させると共に、再度ロボット制御手段10Eを介して、ロボット13のグリッパ14を該格納プレート17に接近させ、格納されているマグネット1の把持部3を把持させる。
【0118】
この状態で、CPU24Aは(図1)再度格納部制御手段10Fを介して、格納プレート17上のシリンダ26(図4)を作動して消磁用マグネット19を下降させれば、マグネット1と格納プレート17との結合関係が解除されるので、その後、ロボット制御手段10Eを介して、グリッパ14でマグネット1を把持したままのロボット13を、ワーク吸着部材格納部12から離反させて前記加工中のプレスブレーキの金型ステーションに戻し(図12(C))、グリッパ14で把持したマグネット1で加工中の下方に旋回しているワークW端部の上面を吸着させ、該ワークWの動きに逆追従させる(図13)。
【0119】
加工が終了すると、CPU24Aは(図1)、再度ロボット制御手段10Eを介して、ロボット13を、マグネット1に加工済のワークWを吸着させた状態で製品台(図示省略)まで移動させ、そこでマグネット1からワークWを解放して搬出する。
【0120】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明によれば、ロボットは、ワーク吸着部材をグリッパで把持しているので、該グリッパはワーク吸着部材に対して常に後方に位置し、このため、ワークハンドリング動作を行うワーク吸着部材にとって邪魔になる部材が無くなって干渉領域が少なくなり、従って、機械本体や金型と干渉することなく、ワークハンドリング動作が可能なロボットを有する曲げ加工装置を提供するという効果を奏することとなった。
【0121】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明を構成するワーク吸着部材Kの第1実施形態を示す斜視図である。
【図3】図2における側面図と平面図である。
【図4】本発明を構成するワーク吸着部材格納部12の第1実施形態を示す斜視図である。
【図5】図4における側面図である。
【図6】本発明を構成するワーク吸着部材Kの第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】本発明を構成するワーク吸着部材格納部12の第2実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明によるワーク端部が鈍角の場合の動作説明図である。
【図9】図8における斜視図である。
【図10】本発明によるワーク端部が垂直の場合の動作説明図である。
【図11】図10における斜視図である。
【図12】本発明による切り起こし曲げの場合の動作説明図である。
【図13】図12における斜視図である。
【図14】本発明の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 マグネット
1′バキュームパッド
2 筐体
2A、2B 支持板
3 把持部
4A、4B 枢軸
5 カバー
5A、5B 開口部
9 上位NC装置
10 下位NC装置
10A CPU
10B 入出力手段
10C 情報演算手段
10D ワーク吸着部材使用判断手段
10E ロボット制御手段
10F 格納部制御手段
10G 曲げ制御手段
11 曲げ加工装置
12 ワーク吸着部材格納部
13 ロボット
14 グリッパ
15、26、30 シリンダ
16 ピストンロッド
17、17′格納プレート
18 室
19 消磁用マグネット
20 上部テーブル
21 下部テーブル
22 側板
23 突当
24 スライダ
25 ストレッチ
26 バキュームパッド側エアチューブ
27 バキュームパッド側エアチューブ26のコネクタ
28 ロボット13側エアチューブ29のコネクタ
29 ロボット13側エアチューブ
31 支持部材
D ダイ
K ワーク吸着部材
P パンチ
W ワーク

Claims (6)

  1. ロボットのグリッパにより把持され、ワークを吸着して該ワークのハンドリング動作を行うワーク吸着部材を有することを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 上記ワーク吸着部材が、その吸着面を露出した状態で筐体に内蔵され、該筐体には、ロボットのグリッパで把持される把持部が回動自在に取り付けられている請求項1記載の曲げ加工装置。
  3. 上記ワーク吸着部材を格納するワーク吸着部材格納部が設置され、該ワーク吸着部材格納部は、上部テーブルに又はそれとは独立して取り付けられている請求項1記載の曲げ加工装置。
  4. 上記ワーク吸着部材格納部は、上下動自在な格納プレートを有し、該格納プレートに対して、ワーク吸着部材が結合・解除自在となっている請求項3記載の曲げ加工装置。
  5. 製品情報に基づいて、曲げ順など曲げ加工に必要な情報を演算し、決定する情報演算手段と、
    該情報演算手段による演算結果に基づいて、ロボットのグリッパのみによるワークハンドリング動作の可否を判断し、該ロボットに対するワーク吸着部材の使用許諾の有無を判断するワーク吸着部材使用許諾判断手段と、
    該ワーク吸着部材使用許諾判断手段によりワーク吸着部材の使用が許諾された場合に、ロボットのグリッパにワーク吸着部材を把持させ、該ロボットが所定のワークハンドリング動作を行うように制御するロボット制御手段を有することを特徴とする曲げ加工装置。
  6. 上記ワーク吸着部材使用許諾判断手段によりワーク吸着部材の使用が許諾された場合に、ワーク吸着部材が格納されているワーク吸着部材格納部を駆動制御し、該ワーク吸着部材格納部の格納プレートに対するワーク吸着部材の結合・解除を行う格納部制御手段が設けられている請求項5記載の曲げ加工装置。
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