JP2004174505A - 位置決めユニット、汎用プレス機械、及び汎用プレス機械の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボルスタ15に着脱可能に設けられかつTスロット17aに嵌合可能な嵌合突起37aを有したユニット本体33aと、ユニット本体33aにTスロット17aの長手方向へ移動可能に設けられた突当て部材63aと、突当て部材63aを前記長手方向へ移動させる移動アクチュエータ41aとを備えてなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用プレス機械に用いられかつワークの端面を突当ててワークの位置決めを行うための位置決めユニット、汎用プレス機械、及び汎用プレス機械の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
打ち抜き加工、絞り加工等の様々なプレス加工に行うめに、下記の特許文献に示すようなボルスタとスライドを備えた汎用プレス機械が広く用いられている。この汎用プレス機械にあっては、前記スライドの下側面に上型が着脱可能に取付けられてあって、前記ボルスタの上側面に下型が着脱可能に取付けられている。したがって、前記スライドを下方向へ移動させて、前記上型を一体的に下方向へ移動させつつ下方向へ押圧することにより、前記上型と前記下型を協働によりワークに対して所望のプレス加工を行う。
【0003】
なお、本発明に関連する技術として下記の特許文献がある。
【0004】
【特許文献】
特開2001−62515号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、曲げ加工専用のプレス機械であるプレスブレーキが、ワークの端面を突当ててワークを下型に対して位置決めを行うための位置決めユニットを備えているのに対して、一般的な汎用プレス機械は前記位置決めユニットを備えていない。そのため、前記汎用プレス機械にあっては、ワークを前記下型に対して正確に位置決めすることが簡単ではなく、高精度なプレス加工を短時間に行うことが困難であるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、汎用プレス機械に用いられ、ワークの端面を突当ててワークの位置決めを行うための位置決めユニットにおいて、
前記汎用プレス機械におけるボルスタに着脱可能に設けられ、前記ボルスタのTスロットに嵌合可能な嵌合突起を有したユニット本体と、
前記ユニット本体に前記Tスロットの長手方向へ移動可能に設けられ、ワークの端面を突当て面を有した突当て部材と、
前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させる移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする。
【0007】
なお、「設けられ」とは、直接的に設けられることの他に、中間部材を介在して間接的に設けられることも含む。
【0008】
請求項1に記載の発明特定事項によると、前記位置決めユニットを用いる場合には、前記嵌合突起を前記Tスロットに嵌合させて、前記ユニット本体を前記ボルスタに装着することにより、前記位置決めユニットを前記ボルスタにセットすることができる。次に、前記移動アクチュエータの駆動により前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させて、前記突当て部材の突当て面を前記長手方向の所定位置に位置させる。そして、ワークの端面を前記突当て部材の前記突当て面に突当てることにより、ワークを下型に対して正確に位置決めする。
【0009】
前記位置決めユニットを前記ボルスタから取外す場合には、前記嵌合突起の前記Tスロットに対する嵌合状態を解除して、前記ユニット本体を前記ボルスタから離脱させる。
【0010】
請求項2に記載の発明にあっては、上型と下型の協働によりワークに対してプレス加工を行う汎用プレス機械において、
プレスフレームと、
前記プレスフレームの下部に設けられ、上側面に、Tスロットが前記下型を取付けるために形成されたボルスタと、
前記プレスフレームにおける前記ボルスタの上方に上下方向へ移動可能に設けられ、前記上型を下方向へ押圧するスライドと、
前記ボルスタに着脱可能に設けられた位置決めユニットとを備えてあって、
前記位置決めユニットは、
前記ボルスタに着脱可能に設けられ、前記Tスロットに嵌合可能な嵌合突起を有したユニット本体と、
前記ユニット本体に設けられ、前記Tスロットの長手方向へ移動可能であって、ワークの端面を突当て可能な突当て面を有した突当て部材と、
前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させる移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明特定事項によると、前記位置決めユニットを用いる場合には、前記嵌合突起を前記Tスロットに嵌合させて、前記ユニット本体を前記ボルスタに装着することにより、前記位置決めユニットを前記ボルスタにセットすることができる。次に、前記移動アクチュエータの駆動により前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させて、前記突当て部材の突当て面を前記長手方向の所定位置に位置させる。そして、ワークの端面を前記突当て部材の前記突当て面に突当てることにより、ワークを下型に対して正確に位置決めする。
【0012】
ワークを前記下型に対して位置決めした後に、前記スライドを下方向へ移動させて、前記上型を下方向へ押圧する。これによって、前記上型と前記下型の協働によりワークに対して所望のプレス加工を行うことができる。
【0013】
前記位置決めユニットを前記ボルスタから取外す場合には、前記嵌合突起の前記Tスロットに対する嵌合状態を解除して、前記ユニット本体を前記ボルスタから離脱させる。
【0014】
請求項3に記載の発明にあっては、上型と下型の協働によりワークに対してプレス加工を行う汎用プレス機械において、
プレスフレームと、
前記プレスフレームの下部に設けられ、上側面に、前後方向へ延びた第1Tスロット及び左右方向へ延びた第2Tスロットが前記下型を取付けるために形成されたボルスタと、
前記プレスフレームにおける前記ボルスタの上方に上下方向へ移動可能に設けられ、下側面に前記上型を着脱可能に取付けるスライドと、
前記ボルスタの後部に着脱可能に設けられた第1位置決めユニットと、
前記ボルスタの左部或いは右部に着脱可能に設けられた第2位置決めユニットを備えてあって、
前記第1位置決めユニットは、
前記ボルスタの後部に着脱可能に設けられ、前記第1Tスロットに嵌合可能な第1嵌合突起を有した第1ユニット本体と、
前記第1ユニット本体に前後方向へ移動可能に設けられ、ワークの後端面を突当て可能な突当て面を有した第1突当て部材と、
前記第1突当て部材を前後方向へ移動させる第1移動アクチュエータとを備え、
更に、前記第1位置決めユニットは、
前記ボルスタの左部或いは右部に着脱可能に設けられ、前記第2Tスロットに嵌合可能な第2嵌合突起を有した第2ユニット本体と、
前記第2ユニット本体に左右方向へ移動可能に設けられ、ワークの左端面或いは右端面を突当て可能な突当て面を有した第2突当て部材と、
前記第2突当て部材を前後方向へ移動させる第2移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明特定事項によると、前記第1位置決めユニット及び前記第2位置決めユニットを用いる場合には、前記第1嵌合突起を前記第1Tスロットに嵌合させて、前記第1ユニット本体を前記ボルスタの後部に装着すると共に、前記第2嵌合突起を前記第2Tスロットに嵌合させて、前記第2ユニット本体を前記ボルスタの左部或いは右部に装着する。これによって、前記第1位置決めユニットを前記ボルスタの後部にセットすると共に、前記第2位置決めユニットを前記ボルスタの左部或いは右部にセットすることができる。
【0016】
前記第1位置決めユニット及び前記第2位置決めユニットを前記ボルスタにセットした後に、前記第1移動アクチュエータの駆動により前記第1突当て部材を前後方向へ移動させて、前記第1突当て部材の突当て面を前後方向の所定位置に位置させる。また、前記第2移動アクチュエータの駆動により前記第2突当て部材を左右方向へ移動させて、前記第2突当て部材の突当て面を左右方向の所定位置に位置させる。そして、ワークの後端面を前記第1突当て部材の前記突当て面に突当てて、ワークの左端面或いは右端面を前記第2突当て部材の突当て面に突当てることにより、ワークを前記下型に対して正確に位置決めする。
【0017】
なお、前記第1位置決めユニット、前記第2位置決めユニットのうちいずれかの位置決めユニットを前記ボルスタにセットして、前記いずれかの位置決めユニットによってワークを前記下型に対して位置決めしても差し支えない。
【0018】
ワークを前記下型に対して位置決めした後に、前記スライドを下方向へ移動させて、前記上型を下方向へ押圧する。これによって、前記上型と前記下型の協働によりワークに対して所望のプレス加工を行うことができる。
【0019】
前記第1位置決めユニット及び前記第2位置決めユニットを前記ボルスタから取外す場合には、前記第1嵌合突起の前記第1Tスロットに対する嵌合状態を解除して、前記第1ユニット本体を前記ボルスタの後部から離脱させると共に、前記第2嵌合突起の前記第2Tスロットに対する嵌合状態を解除して、前記第2ユニット本体を前記ボルスタの左部或いは右部から離脱させる。
【0020】
請求項4に記載の発明にあっては、前記下型を前記ボルスタに対して着脱する前に、予め前記移動アクチュエータの駆動により前記突当て部材を前記ボルスタにおける下型装着作業領域から外れた退避領域に移動させておくことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、第1位置決めユニット及び第2位置決めユニットをセットした状態のボルスタ周辺を平面図であって、図2は、第1位置決めユニット又は第2位置決めユニットを示す図であって、図3は、図2におけるI−I線に沿った図であって、図4は、本発明の実施の形態に係わる汎用プレス機械の正面図である。
【0023】
ここで、「左右」とは、図1及び図4において左右のことであって、「前後」とは、図1において下上,図4において紙面に向かって表裏のことであって、「上下」とは、図1において紙面に向かって表裏,図2から図4において上下のことである。
図4に示すように、本発明の実施の形態関わる汎用プレス機械1は、上型3と下型5の協働によりワーク(本発明の実施の形態にあっては主に板状のワーク)Wに対して曲げ成形加工,打ち抜き加工等のプレス加工を行う機械であって、プレスフレーム7をベースとしている。ここで、プレスフレーム7は、中央に開口部をそれぞれ有する前側板9と後側板11を前後に並べて、適宜の連結板13等によって一体的に連結することにより構成してある。
【0024】
プレスフレーム7の下部にはボルスタ15が設けられており、このボルスタ15の上面側には前後方向へ延びた複数の(ボルスタ用)第1Tスロット17a及び左右方向へ延びた複数の(ボルスタ用)第2Tスロット17bが下型5を取付けるために形成されている。なお、下型5をボルスタ15に取付けるための構成要素として、第1Tスロット17a及び第2Tスロット17bの他に、第1Tスロット17a又は第2Tスロット17bに回転不能に嵌合する複数の取付ナット(図示省略)と、各取付ナットに螺合して下型5をボルスタ15側へ押圧する取付ボルト19とを用いる。
【0025】
プレスフレーム7におけるボルスタ15の上方にはスライド21が適宜のガイド手段(図示省略)を介して上下方向へ移動可能に設けられており、このスライド21は上型3を下方向へ押圧するものである。このスライド21を上下方向へ移動させるため、プレスフレーム7には上下方向へ移動可能なピストンロッド23を備えた油圧シリンダ25が設けられており、このピストンロッド23の先端部がスライド21に連結してある。
【0026】
また、スライド21の下面側には前後方向へ延びた複数の(スライド用)第1Tスロット27a及び左右方向へ延びた複数の(スライド用)第2Tスロット27bが上型3を取付けるために形成されている。なお、上型3をスライド21に取付けるための構成要素として、第1Tスロット27a及び第2Tスロット27bの他に、第1Tスロット27a又は第2Tスロット27bに回転不能に嵌合する複数の取付ナット(図示省略)と、各取付ナットに螺合して上型3をスライド21側へ押圧する取付ボルト29とを用いる。
【0027】
図1から図3に示すように、ボルスタ15の後部には、ワークWの後端面を突当ててワークWの位置決め行うための第1位置決めユニット31が着脱可能に設けられている。
【0028】
即ち、ボルスタ15の後部には第1ユニット本体33aが取付ボルト35a等を介して着脱可能に設けれており、第1ユニット本体33aの下側には第1Tスロット17aに嵌合可能な断面T字形状の第1嵌合突起37aを有している。第1ユニット本体33aには前後方向へ延びた第1ガイド溝39aが形成されており、この第1ガイド溝39aには第1可動台41aが前後方向(第1ユニット本体33aの長手方向)へ移動可能に設けられている。第1可動台41aを前後方向へ移動させるため、第1ユニット本体33a内には第1サーボモータ43aに連動連結しかつ前後方向へ延びた第1ボールねじ45aが設けられており、第1可動台41aにはこの第1ボールねじ45aに螺合した第1ナット部材47aが設けられている。
【0029】
第1可動台41aには第1昇降ガイド49aが立設されており、この第1昇降ガイド49aには第1昇降ブロック51aが上下方向へ移動可能(昇降可能)に設けられている。第1昇降ブロック51aは、ハンドル55aの回転操作によって上下方向へ位置調節されるものであって、ロックねじ53aによって上下方向へ移動不能に固定されるものである。
【0030】
第1昇降ブロック51aの支持部57aには複数の第1ホルダ59aが左右方向へ位置調節可能に設けられており、各第1ホルダ59aはロックねじ61aによって左右方向へ移動不能に固定されるものである。各第1ホルダ61aには第1突当て部材63aがそれぞれ保持されており、各第1突当て部材63aはワークWの後端面が突当て可能な突当て面65aをそれぞれ有している。
【0031】
また、図1から図3に示すように、ボルスタ15の左部には、ワークWの左端面を突当ててワークWの位置決め行うための第2位置決めユニット67が着脱可能に設けられている。
【0032】
ここで、第2位置決めユニット67は、図2及び図3においてカッコ書きで示すように、第2ユニット本体33b,第2嵌合突起37b,第2可動台41b,第2サーボモータ43b,第2昇降ガイド49b,第2昇降ブロック51b,第2ホルダ59b,第2位置決め部材63b等、第1位置決めユニット31と同様の構成要素を備えており、対応する構成要素については、図中に同一番号b符号を付して説明を省略する。なお、第2可動台41bは第2サーボモータ43bによって左右方向(第2ユニット本体33bの長手方向)のへ移動するものである。
【0033】
次に、本発明の実施の形態に係わる作用について、汎用プレス機械1の使用方法を含めて説明する。
【0034】
第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67を用いる場合には、第1嵌合突起37aを第1Tスロット17aに嵌合させて、第1ユニット本体33aをボルスタ15の後部に装着すると共に、第2嵌合突起37bを第2Tスロット17bに嵌合させて、第2ユニット本体33bをボルスタ15の左部に装着する。これによって、第1位置決めユニット31をボルスタ15の後部にセットすると共に、第2位置決めユニット67をボルスタ15の左部にセットすることができる。
【0035】
第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67をボルスタ15にセットした後に、第1サーボモータ43aの駆動により第1可動台41aと一体的に第1突当て部材63aを前後方向へ移動させて、第1突当て部材63aの突当て面65aを前後方向の所定位置に位置させる。また、第2サーボモータ43bの駆動により第2可動台41bと一体的に第2突当て部材63bを左右方向へ移動させて、第2突当て部材63bの突当て面65bを左右方向の所定位置に位置させる。そして、ワークWの後端面を第1突当て部材63aの突当て面65aに突当てて、ワークWの左端面を第2突当て部材63bの突当て面65bに突当てることにより、ワークWを下型5に対して正確に位置決めする。なお、ワークWを下型5に対して位置決めする前に、昇降ブロック51a,51bを上下方向へ移動させて突当て部材63a,63bの上下方向の位置調節を行っておく。
【0036】
なお、第1位置決めユニット31、第2位置決めユニット67のうちいずれかの位置決めユニット31(又は67)をボルスタ15にセットして、いずれかの位置決めユニット31(又は67)によってワークWを下型5に対して位置決めしても差し支えない。
【0037】
ワークWを下型5に対して位置決めした後に、油圧シリンダ25の作動によりスライド21を下方向へ移動させて、上型3を一体的に下方向へ移動させつつ下方向へ押圧する。これによって、上型3と下型5の協働によりワークWに対して所望のプレス加工(曲げ加工,打ち抜き加工等)を行うことができる。
【0038】
第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67をボルスタ15から取外す場合には、第1嵌合突起37aの第1Tスロット17aに対する嵌合状態を解除して、第1ユニット本体33aをボルスタ15の後部から離脱させると共に、第2嵌合突起37bの第2Tスロット17bに対する嵌合状態を解除して、第2ユニット本体33bを前記ボルスタ15の左部から離脱させる。
【0039】
更に、下型5の交換等を行う場合には、下型5をボルスタ15に対して着脱する前に、予め、第1サーボモータ43aの駆動により第1可動台41aと一体的に第1突当て部材63aを後方向へ移動させて、ボルスタ15における下型装着作業領域から外れた後側退避領域に移動させておくと共に、第2サーボモータ43bの駆動により第2可動台41bと一体的に第2突当て部材63bを左方向へ移動させて、ボルスタ15における下型装着作業領域から外れた左側退避領域に移動させておく。
【0040】
以上の如き、本発明の実施の形態によれば、汎用プレス機械1におけるボルスタ15に第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67をセットすることができるため、ワークWを下型5に対して正確に位置決めすることが簡単になり、高精度なプレス加工を短時間に行うことが容易になる。
【0041】
また、第1ユニット本体33a及び第2ユニット本体33bをボルスタ15に対して着脱可能にしたため、第1ユニット本体33a又は第2ユニット本体33bをボルスタ15から離脱させておくことにより、第1位置決めユニット31又は第2位置決めユニット67とワークW等の干渉を考慮することなく、第1位置決めユニット31又は第2位置決めユニット67を用いない様々なプレス加工を行うことができる。
【0042】
更に、ボルスタ15の第1Tスロット17a及び第2Tスロット17bを利用して第1ユニット本体33a及び第2ユニット本体33bをボルスタ15に装着しているため、第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67をボルスタ15にセットするために要するボルスタ15の設計変更を最小限に押さえることができ、コストの低下を図ることができる。
【0043】
また、下型5の交換等を行う場合にあっては、下型5をボルスタ15に対して着脱する前に、予め第1突当て部材63aを前記後側退避領域に移動させておくと共に第2突当て部材63bを前記左側退避領域に移動させておくため、第1位置決めユニット31及び第2位置決めユニット67が下型5の着脱作業の妨げになることなく、下型5の装着作業の能率が向上する。
【0044】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、例えば、第2ユニット本体33bをボルスタ15の左部に着脱可能に設ける代わりに、ボルスタ15の右部に着脱可能に設けたり、上型3をスライド21の下側面に取付ける代わりに、上型3を下型5共に金型セットとしてボルスタ15に取付けたり等、適宜の変更を行うことが可能である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記汎用プレス機械における前記ボルスタに前記位置決めユニットをセットすることができるため、ワークを前記下型に対して正確に位置決めすることが簡単になり、高精度なプレス加工を短時間に行うことが容易になる。
【0046】
また、前記位置決めユニットの前記ユニット本体を前記ボルスタに対して着脱可能にしたため、前記ユニット本体を前記ボルスタから離脱させておくことにより、前記位置決めユニットとワーク等の干渉を考慮することなく、前記位置決めユニットを用いない様々なプレス加工を行うことができる。
【0047】
更に、前記ボルスタの前記Tスロットを利用として前記ユニット本体を前記ボルスタに装着しているため、前記位置決めユニットを前記ボルスタにセットするために要する前記ボルスタの設計変更を最小限に押さえることができ、コストの低下を図ることができる。
【0048】
請求項4に記載の発明によれば、前記下型の交換等を行う場合にあって、前記下型を前記ボルスタに対して着脱する前に、予め前記突当て部材を前記ボルスタにおける下型装着作業領域から外れた退避領域に移動させておくため、前記位置決めユニットが前記下型の着脱作業の妨げになることなく、前記下型の装着作業の能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1位置決めユニット及び第2位置決めユニットをセットした状態のボルスタ周辺を平面図である。
【図2】第1位置決めユニット又は第2位置決めユニットを示す図である。
【図3】図2におけるI−I線に沿った図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる汎用プレス機械の正面図である。
【符号の説明】
1 汎用プレス機械
3 上型
5 下型
15 ボルスタ
17a 第1Tスロット
17b 第2Tスロット
21 スライド
31 第1位置決めユニット
33a 第1ユニット本体
37a 第1嵌合突起
43a 第1サーボモータ
63a 第1突当て部材
67 第2位置決めユニット
33b 第2ユニット本体
37b 第2嵌合突起
43b 第2サーボモータ
63b 第2突当て部材
Claims (4)
- 汎用プレス機械に用いられ、ワークの端面を突当ててワークの位置決めを行うための位置決めユニットにおいて、
前記汎用プレス機械におけるボルスタに着脱可能に設けられ、前記ボルスタのTスロットに嵌合可能な嵌合突起を有したユニット本体と、
前記ユニット本体に前記Tスロットの長手方向へ移動可能に設けられ、ワークの端面を突当て可能な突当て面を有した突当て部材と、
前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させる移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする位置決めユニット。 - 上型と下型の協働によりワークに対してプレス加工を行う汎用プレス機械において、
プレスフレームと、
前記プレスフレームの下部に設けられ、上側面に、Tスロットが前記下型を取付けるために形成されたボルスタと、
前記プレスフレームにおける前記ボルスタの上方に上下方向へ移動可能に設けられ、前記上型を下方向へ押圧するスライドと、
前記ボルスタに着脱可能に設けられた位置決めユニットとを備えてあって、
前記位置決めユニットは、
前記ボルスタに着脱可能に設けられ、前記Tスロットに嵌合可能な嵌合突起を有したユニット本体と、
前記ユニット本体に設けられ、前記Tスロットの長手方向へ移動可能であって、ワークの端面を突当て可能な突当て面を有した突当て部材と、
前記突当て部材を前記Tスロットの長手方向へ移動させる移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする汎用プレス機械。 - 上型と下型の協働によりワークに対してプレス加工を行う汎用プレス機械において、
プレスフレームと、
前記プレスフレームの下部に設けられ、上側面に、前後方向へ延びた第1Tスロット及び左右方向へ延びた第2Tスロットが前記下型を取付けるために形成されたボルスタと、
前記プレスフレームにおける前記ボルスタの上方に上下方向へ移動可能に設けられ、前記上型を下方向へ押圧するスライドと、
前記ボルスタの後部に着脱可能に設けられた第1位置決めユニットと、
前記ボルスタの左部或いは右部に着脱可能に設けられた第2位置決めユニットを備えてあって、
前記第1位置決めユニットは、
前記ボルスタの後部に着脱可能に設けられ、前記第1Tスロットに嵌合可能な第1嵌合突起を有した第1ユニット本体と、
前記第1ユニット本体に前後方向へ移動可能に設けられ、ワークの後端面を突当て可能な突当て面を有した第1突当て部材と、
前記第1突当て部材を前後方向へ移動させる第1移動アクチュエータとを備え、
更に、前記第2位置決めユニットは、
前記ボルスタの左部或いは右部に着脱可能に設けられ、前記第2Tスロットに嵌合可能な第2嵌合突起を有した第2ユニット本体と、
前記第2ユニット本体に左右方向へ移動可能に設けられ、ワークの左端面或いは右端面を突当て可能な突当て面を有した第2突当て部材と、
前記第2突当て部材を左右方向へ移動させる第2移動アクチュエータとを備えてなることを特徴とする汎用プレス機械。 - 前記下型を前記ボルスタに対して着脱する前に、予め前記移動アクチュエータの駆動により前記突当て部材を前記ボルスタにおける下型装着作業領域から外れた退避領域に移動させておくことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の汎用プレス機械の使用方法。
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2002
- 2002-11-22 JP JP2002339962A patent/JP2004174505A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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