JP2004171733A - 磁気ヘッドおよびそれを備えた磁気テープ装置ならびに磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびそれを備えた磁気テープ装置ならびに磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 再生信号のS/N比を良好に保つことが可能な磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】 磁気記録ヘッド37bの先端面61,62,63のうち、コア幅方向の両側辺61a,62a,63aが記録トラック72の長手方向Mに沿って延びているので、コア幅方向の両側に張り出した漏れ磁界F2の広がりを低減することができる。こうしたギャップ層の両側に張り出す漏れ磁界F2が低減されれば、重複記録領域79を超えてイレース領域が形成されるのを防止することができる。磁気テープ71から磁気情報を読み出した際の再生信号のS/N比を良好に保つことが可能になる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、記録媒体として磁気テープを用いる磁気ヘッドおよびこの製造方法並びに磁気テープ装置に関する。
図15に示すように、磁気テープ101へ記録するにあたっては、磁気ヘッド102を備えた回転ドラム103を高速で回転させ、磁気テープ101をこの回転ドラム103の周面103aに斜めに沿わせて情報を記録するヘリカルスキャン方式が広く行われている。図16に示すように、こうした記録方式によれば、記録トラック105は磁気テープ101の走行方向L(長手方向)に対して所定角度だけ傾斜して規定される。
ヘリカルスキャンによる磁気記録では、磁気テープ101にできるだけ高密度に磁気情報を記録するために、互いに隣接する記録トラック105間に隙間を設けない、いわゆるガードバンドレス記録方式が一般的である。ガードバンドレス記録方式では、磁気情報を読み出している記録トラック105に隣接する記録トラック105の信号が混入する、いわゆるクロストークを防止するため、磁気テープ101には、記録トラックの長手方向Mに対して互いに異なるアジマス角度で記録する第1記録トラック106と第2記録トラック107とが交互に形成される。
こうした記録方式を実現するために、回転ドラム103には互いに角度を変えて取り付けられた第1記録トラック106を記録する磁気ヘッド102aと、第2記録トラック107を記録する磁気ヘッド102bとを備えている(図17参照)。互いに隣接する第1記録トラック106と第2記録トラック107のアジマス角度を変えて磁気情報を記録すれば、隣接する第1記録トラック106と第2記録トラック107との間にガードバンドを形成しなくても、アジマス損失によって隣接トラックの信号の影響を低減することができる。
また、記録密度向上のため、薄膜プロセスを用いたインダクティブヘッドが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。さらに、インダクティブヘッドの磁気的なにじみを防止するため、下部コア層の一部を隆起させたインダクティブヘッドがハードディスク向けとして知られている。(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−52304号公報 特開平11−328616号公報
図17に示すように、磁気テープ101の第1記録トラック106および第2記録トラック107に互いに異なるアジマス角でアジマス記録を行うために、矩形に形成された上部コア層111と下部コア層112からなる2つの磁気ヘッド102a,102bが記録トラックの長手方向Mに対して2つのアジマス角で互いに傾けて磁気記録できるように回転シリンダに磁気ヘッド102a,102bが配置される。第1記録トラック106および第2記録トラック107の隣接部分には、磁気ヘッド102a,102bによる記録位置の誤差等を考慮して重複記録領域110が設定され、この重複記録領域110では磁気ヘッド102aおよび磁気ヘッド102bによって磁気情報の一部が重ね書きされている。
しかしながら、従来の磁気ヘッド102a,102bは、磁気テープ101に対面する先端面が矩形(長方形)に形成されているため、記録トラックに対して所定のアジマス角で傾斜させると、上部コア層111と下部コア層112との間に生じる磁界がコア幅方向の両側で記録トラックの長手方向に対して傾く。このため、一方の磁気ヘッド102aによって既に磁気記録された第1記録トラック106に続いて他方の磁気ヘッド102bで第2記録トラック107に磁気記録を行った際に、このコア幅方向に張り出した漏れ磁界F1の影響が大きくなり、重複記録領域110を大きく超えてしまうおそれがあった。この結果、第1記録トラック106が重複記録領域110を超えて磁気的にイレースされた状態になる。こうした重複記録領域110を超えて生じた、漏れ磁界F1による比較的広い幅のイレース領域121は、実質的なトラック幅を減少させ、磁気テープ101から記録情報を読み出した際に再生信号のS/N比を低下させる原因となるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、再生信号のS/N比を良好に保つことが可能な磁気ヘッドおよびこの製造方法並びに磁気テープ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、互いに異なるアジマス角で記録されるとともに、互いの隣接部分を重ね書きした重複記録領域を有する第1と第2の記録トラックを磁気テープの走行方向に対して所定の角度で交互に形成する磁気記録コア部が上部コア層と下部コア層とこれらの間に挟まれたギャップ層とを具備してなり、前記上部コア層および下部コア層の少なくともいずれか一方の媒体摺動面側の先端面が前記記録トラック幅を規定する幅に形成されてなり、該先端面のうち少なくとも1辺が前記第1と第2の記録トラックの長手方向に揃えられてなることを特徴とする磁気ヘッドが提供される。
このような磁気ヘッドによれば、磁気ヘッドを記録トラックに対して所定のアジマス角で傾斜させても、重複記録領域を超えて記録トラックに磁気ヘッドの一部が入り込むことがなく、漏れ磁界によって重複記録領域を超えて記録トラックの一部が上書きされてしまうことが防止される。重複記録領域を超えてイレース領域が生じることは防止され、再生信号のS/N比を良好に保つことができる。
前記先端面の対向する2辺は、前記記録トラックの長手方向に揃えられていることがより好ましい。ヘリカルスキャン方式の2つの磁気ヘッドの磁気記録コア部の先端の体積を等しくし、飽和磁束密度等の磁気特性を揃えることができるからである。
下部コア層は、磁気ヘッドのコア幅方向に上部コア層よりも大きく広がる下部コア層基部と、前記上部コア層に向かって前記下部コア層基部の一部が突出した下部コア層突部とから構成されてもよい。下部コア層突部は、上部コア層の両側エッジ部分と下部コア層基部との間の漏れ磁界の影響を最小限に防ぐ。こうした両側エッジ部分の漏れ磁界が低減されれば、磁気記録時の記録にじみを減少させるのに役立つ。
上部コア層および下部コア層の媒体摺動面側の先端面は、その形状を保ったままギャップデプス方向に所定の深さまで保たれて延ばされているのが好ましい。これにより、磁気ヘッドが磁気テープとの摺動により磨耗しても、再生信号のS/N比を良好に保つことができる。以上のような磁気ヘッドをヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置に備えれば、再生信号のS/N比が良好な磁気テープ装置を提供することができる。
本発明によれば、基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層が磁気テープに対面する先端面からギャップデプス方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部を掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えたことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法が提供される。
このような磁気ヘッドの製造方法によれば、平面上に記録層を記録した後、この記録層の積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成するので、こうした傾斜面を形成するために記録層自体を斜めに積層するなどの困難な工程を経る必要がなく、比較的容易に形成することができるので、既存の製造工程が利用でき、ローコストに製造することができる。
本発明によれば、基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層の上面から積層方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えた磁気ヘッドの製造方法であって、前記所定角度に対して3〜8°更に傾斜するように前記フォーカスイオンビームの照射角度を設定し、前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法が提供される。前記記録層はウェハ上に形成された状態で前記傾斜面が形成されればよい。記録層がウェハ上に形成された状態で前記傾斜面が形成されればよい。
本発明によれば、基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層が磁気テープに対面する先端面からギャップデプス方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えた磁気ヘッドの製造方法であって、前記ギャップデプス方向に対して3〜8°傾斜するように前記フォーカスイオンビームの照射角度を設定し、前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法が提供される。
本発明の磁気ヘッドによれば、ギャップ層を挟んで形成される上部コア層および下部コア層が前記磁気テープに対面する先端面のうちの少なくとも1辺が前記第1と第2の記録トラックの長手方向に沿って延びるので、磁気ヘッドを記録トラックに対して所定のアジマス角で傾斜させても、重複記録領域を超えて記録トラックに磁気ヘッドの上下コア層の間に生じる磁界が入り込むことがなく、上下コア層の間に生じる磁界によって重複記録領域を超えて記録トラックの一部が上書きされてしまうことが防止される。重複記録領域を超えてイレース領域が生じることは防止され、再生信号のS/N比を良好に保つことができる。また、上部コア層の両側のエッジ部分の漏れ磁界がアジマス角の傾斜により磁気テープへ与える影響も最小限になる。
また、下部コア層は、磁気ヘッドのコア幅方向に上部コア層よりも大きく広がる下部コア層基部と、前記上部コア層に向かって前記下部コア層基部の一部が突出した下部コア層突部とから構成されることで、上部コア層の両側エッジ部分と下部コア層基部との間の漏れ磁界の影響が大きくなるのを防ぐ。こうした両側エッジ部分の漏れ磁界の影響が低減されれば、磁気記録時の記録にじみを減少させるのに役立つ。こうした磁気ヘッドを磁気テープ装置に備えれば、再生信号のS/N比が良好な磁気テープ装置を提供することができる。
本発明の磁気ヘッドの製造方法によれば、基準面に鉛直な積層方向に記録層を形成して、この記録層が磁気テープに対面する先端面からギャップデプス方向に向けて記録層のコア幅方向の端部を掘り下げて、積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成するので、斜面を形成するために磁気記録ヘッドを斜めに積層するなどの困難な工程を経る必要がなく比較的容易に形成できる。また、磁気記録ヘッドのコア幅方向の両側を同時にミリングすれば、2つの磁気記録ヘッドのサイズを合わせることができ、磁気テープに対する記録レベルを同じにして、記録トラックを高い精度で形成することができる。
傾斜面が積層方向に対して傾斜した所定角度よりも更に3〜8°傾斜させた照射角度でフォーカスイオンビームを照射して傾斜面を形成すれば、イオン密度の分布の影響を排して、傾斜面を設計上の所定角度に揃えて形成することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明の1実施形態として、記録媒体に磁気テープを採用した磁気テープ装置を例示する。図1は、ヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置のテープローディング系路を簡略的に示した平面図である。磁気テープ装置10はモータ(図示せず)によって回転駆動される回転ヘッドドラム11を備えている。
回転ヘッドドラム11には本発明に係る2つの磁気ヘッド12が搭載されている。テープカセットの送出側テープリール13から引出された磁気テープ(磁気記録媒体)14は、2つのガイドポスト15a,15bの間で回転ヘッドドラム11の周面11aに押し付けられる。そして磁気テープ14はキャプスタン16およびピンチローラ17の間で挟持され、巻取側テープリール18に巻き取られる。テープストレージ用としての構造の場合は以上の構成であるが、本形態をVCR(ビデオ録画装置)用に適用した場合には、図11に示すように別途テープローディング系路の途上に、全幅消去ヘッド21と音声用ヘッド22が更に備えられる。
図2に示すように、回転ヘッドドラム11はモータで駆動される回転軸23を中心にして回転する。磁気テープ14は回転ヘッドドラム11の周面11aに対して斜めに押し付けられつつ移動する。回転ヘッドドラム11の周面11aには、2つの磁気ヘッド12a,12bの露出面が例えば互いに180度移動した位置で交互に磁気テープ14へ接するように露出されている。2つの磁気ヘッド12a,12bは、磁気テープ14に対して互いに異なる記録角度で情報を記録するように配置されている。
図3(a)は磁気ヘッド12の概要を示す斜視略図であり、図3(b)は媒体摺動面側から見た磁気ヘッド12の拡大平面図である。磁気ヘッド12はブロック状のコア半体32、33をそれらの側端面同士をコア内蔵層35を介して接着一体化して全体としてブロック状に形成され、接合したコア半体32、33の側面の1つを台板31上に接着し、コア半体32、33の一側を台板31の端部から若干外側に突出させて台板31に固定されている。台板31の外側に突出された磁気ヘッド12のテープ摺動面は凸曲面状に加工されて、磁気テープ等の磁気記録媒体に対面する媒体摺動面36を形成している。
図4および図5に示すように、コア内蔵層35には本発明の磁気ヘッド12の要部を構成する磁気記録ヘッド37が内蔵されている。磁気記録ヘッド37は、コア半体32の図中上方に形成されていて、媒体摺動面36を含む磁極端部38と、媒体摺動面36から離れて位置して磁極端部38に隣接する磁極基部39とから構成されている。また、この磁気記録ヘッド37の下には、磁気抵抗効果(MR)素子を備えた再生用の再生ヘッド40が備えられている。
再生ヘッド40は、コア半体32上に、下地絶縁層41、下部シールド層42、下部絶縁層43、媒体摺動面36から露出する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と表記する)44、上部絶縁層45、下部コア層46が順次積層されて形成されている。下部コア層46は、コア半体32上に広がる下部コア層基部46aと、この下部コア層基部46aの中央部分で媒体摺動面36に沿って所定幅で突出する下部コア層突部46bからなる。尚、下部コア層46は、磁気記録ヘッド37の下部コア層であるとともに、再生ヘッド40の保護絶縁層の役割を果たす。
本発明の磁気記録ヘッド37は、再生ヘッド40の保護絶縁層の役割も果たしている下部コア層46と、非磁性体よりなるギャップ層52と、ギャップ層52上に形成された上部コア層53とからなる磁気記録コア部50を主体として構成されている。磁極端部38においては、下部コア層46とギャップ層54と上部コア層53(53c)とが順次積層された状態で媒体摺動面36に露出している。上部コア層53はその先端53aを媒体摺動面36にて下部コア層46にギャップ層54を介し微小間隙をあけて対向しており、これにより記録ギャップGwが形成されている。
磁極基部39においては、下部コア層46上にギャップ層54が積層され、ギャップ層54に平面的に螺旋状となるようにパターン化された磁気コイル層56が形成され、この磁気コイル層56が絶縁層55によって被覆されている。
更に絶縁層55上には上部コア層53が形成されている。上部コア層53は少なくとも2つの部分から構成されている。即ち、磁極端部38側に位置して媒体摺動面36に露出するポール部53cと、磁極基部39側に位置してポール部53cに隣接するヨーク部53dとから構成されている。ポール部53cとヨーク部53dは、磁極端部38と磁極基部39の境界部38aにて区画されている。上部コア層53の上面は保護絶縁層59で覆われる。
次に、磁気記録ヘッド37の先端部の詳細な構造について、図6および図7を参照して説明する。上部コア層53の磁極端部38側の先端面61(磁気テープに対面する端面)において、コア幅方向の両側辺61a,61aは磁気記録ヘッド37のコア幅方向(図中Z方向)に対して角度θで傾斜している。こうした角度θは、例えば磁気テープの記録トラックにアジマス記録を行う際のアジマス角と同じか、近似しているのが好ましい。一方、先端面61の上下辺61b,61bは磁気記録ヘッド37のコア幅方向(図中Z方向)に沿ってほぼ平行に延在されている。
ギャップ層52の磁極端部38側の先端面62(磁気テープに対面する端面)のコア幅方向の両側辺62a,62aも磁気記録ヘッド37のコア幅方向(図中Z方向)に対して角度θで傾斜し、上部コア層53の両側辺61a,61aの延長線上に連なっている。また、下部コア層突部46bの磁極端部38側の先端面63(磁気テープに対面する端面)のコア幅方向の両側辺63a,63aも磁気記録ヘッド37のコア幅方向(図中Z方向)に対して角度θで傾斜し、上部コア層53の両側辺61a,61aの延長線上に連なっている。
こうして、上部コア層53、ギャップ層52、下部コア層突部46bが磁気テープに対面する先端面(媒体対向面)61,62,63のコア幅方向の両側辺61a,62a,63aは磁気記録ヘッド37のコア幅方向(図中Z方向)に対してアジマス角に近似した角度θで傾斜している。一方、下部コア層46を構成する下部コア層基部46aと下部コア層突部46bとの接合部分は、Rが付けられて緩やかに傾斜した曲面部46cを形成している。下部コア層突部46bは、上部コア層53の両側辺61a,61aと曲面部46c,46cの両側の下部コア層基部46a部分との間の漏れ磁界の発生を防ぐ。このように両側エッジ部分の漏れ磁界が低減されれば、磁気記録時の記録にじみを減少させるのに役立つ。
上部コア層53、ギャップ層52、下部コア層突部46bは、先端面61,62,63の形状を保ったまま、ギャップデプス(GD)方向に延びている。これにより上部コア層53、ギャップ層52、下部コア層突部46bの部分には磁極端部38側において、両側辺61a,62a,63aからギャップデプス(GD)方向に広がる2つの平行な斜面65,65が形成されている。先端面61,62,63のコア幅方向の両側からギャップデプス(GD)方向に広がる2つの斜面65,65は、コア幅方向(図中Z方向)に対してアジマス角に近似した角度θで傾斜されている。この角度θはアジマス角と同一であれば好ましく、(1〜25°)程度アジマス角に対して傾斜していても良い。したがって、両側辺61aは後述する長手方向Mに対して平行であることが好ましいが、(1〜25°)程度傾斜していても良い。
上部コア層53、ギャップ層52、下部コア層突部46bの磁極端部38に形成された斜面65,65は、上部コア層53のヨーク部53dとポール部53cの接続部分まで広がっている。斜面65,65のコア幅方向の両側には、後述する製造工程において凹部が形成される。この凹部は斜面65,65と下部コア層基部46aの上面と、保護絶縁層59の下面で区画された台形の略台形の穴であり、絶縁材、例えばアルミナ(Al)で埋められればよい。
以上のような構成の磁気テープ装置10における磁気記録ヘッド37の作用を、図2および図8を参照しつつ説明する。回転ヘッドドラム11の周面11aに埋設された2つの磁気ヘッド12のうち、磁気ヘッド12aを構成する磁気記録ヘッド37aは、磁気テープ71の記録トラック72のうち第1記録トラック73に磁気情報を記録する。また、磁気ヘッド12bを構成する磁気記録ヘッド37bは、磁気テープ71の記録トラック72のうち第2記録トラック74に磁気情報を記録する。磁気テープ71にはテープの長手方向Lに対して所定の角度で傾斜した第1と第2の記録トラック73,74が交互に形成される。
第1記録トラック73と第2記録トラック74との隣接部分は、先に記録された記録トラック72の端部を、続いて記録される記録トラック74の端部で重ね書きした重複記録領域79が形成される。こうした重複記録領域79は磁気テープ71の送り誤差などによる記録位置のズレに対するマージンとなる。
第1記録トラック73および第2記録トラック74は、互いに異なるアジマス角度で磁気情報が記録される。第1記録トラック73には、記録トラック72のトラック幅方向Nに対してプラスアジマス角Q1で傾斜して記録される。第2記録トラック74には、記録トラック72のトラック幅方向Nに対してマイナスアジマス角Q2で傾斜して記録される。こうして互いに隣接する記録トラック72を異なるアジマス角で記録することによって、隣接する記録トラック72間にガードバンドを形成しなくても、隣接トラックの記録信号を拾ってしまう影響を低減することができる。
磁気ヘッド12aは記録トラック72のトラック幅方向Nに対してプラスアジマス角Q1で傾斜しながら磁気記録できるように回転ヘッドドラム11の周面11aに取り付けられている。また、磁気ヘッド12bは記録トラック72のトラック幅方向Nに対してマイナスアジマス角Q2で傾斜しながら磁気記録できるように回転ヘッドドラム11の周面11aに取り付けられている。これにより、第1記録トラック73には磁気記録ヘッド37aによってプラスアジマス角Q1で磁気記録が行われ、第2記録トラック74には磁気記録ヘッド37bによってマイナスアジマス角Q2で磁気記録が行われる。
いま、例えば既に記録された特定の第1記録トラック73に引き続いて、隣接した第2記録トラック74に磁気記録を行う場面を想定すると、磁気記録ヘッド37bの先端面61,62,63のうち、コア幅方向の両側辺61a,62a,63aが記録トラック72の長手方向Mに沿って延びているので、第2記録トラック74の磁気記録にあたって磁気記録ヘッド37bの先端面(媒体対向面)61,62,63の一部が重複記録領域79を超えて第1記録トラック73に入ってしまうことがない。従って、先に記録された第1記録トラック73が重複記録領域79を超えて第2記録トラック74の記録時に重ね書きされるのを防止することができる。
そして、コア幅方向の両側辺61a,62a,63aが記録トラック72の長手方向Mに沿って延びているので、ギャップ層52を介して上部コア層53と下部コア層突部46bとの間のコア幅方向の両側に張り出した漏れ磁界F2の広がりを低減することができる。こうしたギャップ層52の両側に張り出す漏れ磁界F2が低減されれば、重複記録領域79を超えてイレース領域が形成されるのを最小限に防止することができる。以上のように、重複記録領域79を超えてイレース領域が生じるのを防止できれば、磁気テープ71から磁気情報を読み出した際の再生信号のS/N比を良好に保つことが可能になる。
また、図6に示すように、磁気記録ヘッド37a,37bの上部コア層53、ギャップ層62、下部コア層突部46bは、先端面61,62,63の形状を保ったままギャップデプス(GD)方向に延びているので、磁気記録ヘッド37a,37bの媒体摺動面が磨耗してギャップデプス(GD)方向に多少擦り減っても、重複記録領域79を超えてイレース領域が形成されるのを防止する機能は保たれる。
なお、磁気記録ヘッド37a,37bの先端面61,62,63を構成するコア幅方向の両側辺61a,62a,63aを記録トラック72の長手方向Mに沿って延ばさずに、少なくとも重ね書きする側の側辺を記録トラック72の長手方向Mに沿って延ばせば、重複記録領域79を超えてイレース領域が生じるのを防止することができる。また、先端面(媒体対向面)61,62,63を構成するコア幅方向の両側辺61a,62a,63aのうち、上部コア層53の先端面61を構成する側辺61aだけを記録トラック72の長手方向Mに沿って延ばしてもよい。
上述した形状の磁気ヘッド以外にも、例えば下部コア層の両側面全体を記録トラックの長手方向に揃えても良い。図9に示すように、第2の実施形態では、再生ヘッド90の保護絶縁層91上に分離層95を形成し、この分離層95の上部に下部コア層基部92aと下部コア層突部92bからなる下部コア層92を形成する。そしてギャップ層96を挟んで上部コア層93を形成する。
そして、上部コア層93の先端面93aおよび下部コア層92の先端面92cから、上部コア層93および下部コア層基部92aを含む下部コア層92を分離層95に至るまで所定の傾斜角でギャップデプス方向にコアの両側をミリングなどの工程で削る(図9中の破線A参照)。こうして形成された第2実施形態の磁気ヘッドでは、図10に示すように、下部コア層92および上部コア層93の先端部分の両側98全体が、記録トラックの長手方向に揃えられる。このように下部コア層基部92aまで記録トラックの長手方向に揃えることにより、上部コア層93の両側面から下部コア層92に漏れ出るフリンジングによる漏れ磁界を効果的に低減することができる。また、分離層95を設けたことにより、再生ヘッドへのシールド効果を高く維持できる。
次に、本発明の磁気ヘッド12の製造方法について、磁気記録ヘッド37の磁極端部38に斜面65を形成する工程を中心に説明する。図11に示すように、磁気記録ヘッド37の製造にあたってはコア半体などの基板80(基準面)上に、下部コア層基部46aと下部コア層突部46bとからなる下部コア層46、上部コア層53、ギャップ層52を形成する。
次に図12に示すように、下部コア層46、ギャップ層52、上部コア層53からなる記録層81の先端面81aの一部を覆うレジスト層82を形成する。レジスト層82は、先端面81aを覆う部分で記録層81の積層方向Xに対して所定角度(例えばアジマス角)で傾斜して形成され、図6に示す磁気記録ヘッド37の先端面61,62,63を象っている。
次に、レジスト層82をマスクにして記録層81の先端面81a側からギャップデプス方向Yにイオンミリングを行ない、記録層81のコア幅方向Zの両側を斜めに削り取る。こうしたイオンミリングは所定のギャップデプスに達するまで行なえば良い。イオンミリングの完了後、レジスト層82を除去する。
磁気記録ヘッド37の先端面61,62,63を象ったレジスト層82をマスクにしてイオンミリングを行なうと、図13に示すように、記録層81における下部コア層突部46b、ギャップ層52、上部コア層53のコア幅方向Zの両側には、ギャップデプス方向に広がる斜面65が形成される。そして、下部コア層突部46b、ギャップ層52、上部コア層53の先端面61,62,63の両側辺は、積層方向Xに対して所定角度(例えばアジマス角)θで傾斜する。この後、図14に示すように、斜面65の両側の削り取られた空間を絶縁材85、例えばアルミナ等で埋め、テープ摺動面の仕上げ研磨を行えばより好ましい。こうして、先端面61,62,63の両側辺が積層方向Xに対して所定角度(例えばアジマス角)θ傾斜した磁気記録ヘッド37の先端部分が形成される。
以上のように、本発明の磁気ヘッドの製造方法によれば、基板80(基準面)上に通常の工程で磁気記録ヘッドを積層し、この後、積層方向に対して傾斜した形状を象ったレジストを形成して、磁気記録ヘッドのコア幅方向の両側を削って斜面を形成したので、斜面を形成するために磁気記録ヘッドを斜めに積層するなどの困難な工程を経る必要がない。また、磁気記録ヘッドのコア幅方向の両側を同時にミリングすることによって、ヘリカルスキャン方式で用いられる2つの磁気記録ヘッドのサイズを合わせることができる。こうして、2つの磁気記録ヘッドのサイズを同じにできれば、磁気テープに対する記録レベルは同じにすることができる。そこで記録トラックを高い精度で形成することができる。
本発明の磁気ヘッドの製造にあたって、ギャップデプス(GD)方向に広がる2つの平行な斜面65,65を形成する工程において、フォーカスイオンビーム(FIB)を用いて、ウェハー状態から記録層の積層方向に向けて掘り込み加工を行うことも好ましい。
フォーカスイオンビーム(FIB)は、一般的なミリングに用いられるイオンビームと比較して直進性が高く、高精度な加工を容易にする。しかしながら、フォーカスイオンビームを用いて例えば垂直な面を削りだす場合、フォーカスイオンビームのイオン密度分布の影響によって、加工面が本来予定していた角度よりも3〜8°程度傾いて仕上がってしまうということがあった。
こうしたフォーカスイオンビームを用いて加工面が3〜8°程度設計よりも傾いて仕上がると、例えば上述した磁気記録ヘッドをウェハー状態から記録層の積層方向に向けて掘り込み加工に用いた場合、アジマス角で傾斜させる傾斜面が下層にいくほど末広がりになるように形成されてしまう。このような磁気記録ヘッドでは、記録媒体と磁気記録ヘッドとの摺動により磁気記録ヘッドがギャップデプス方向に磨耗するにつれて記録幅が広がってしまい、安定した記録ができなくなる懸念がある。
本発明においては、フォーカスイオンビーム(FIB)によるウェハー状態からの高精度な磁気記録ヘッドの形成を行うために、フォーカスイオンビームと加工面との角度を予め傾斜させて加工する。すなわち、図18に示すように、磁気記録ヘッド37の2つの平行な斜面65,65を形成する工程において、記録層81の積層方向Sに対して予め角度θで傾斜するように設計された2つの平行な斜面65,65を形成する際に、フォーカスイオンビーム120の照射角度を加工面である斜面65,65の設計角度θに対してθ2だけ更に傾斜させて照射されるように、記録層81が形成されたウェハー91を角度θ2で傾斜させる。こうしたθ2は、例えば3〜8°に設定されるのが好ましい。
こうして、ウェハー91をθ2即ち3〜8°傾斜させて、フォーカスイオンビーム120の照射角度を斜面65,65の設計角度θよりも3〜8°傾斜して照射されるようにすれば、フォーカスイオンビーム120のイオン密度の分布の影響を排して、斜面65,65は設計どおりのθだけ全体が傾斜し、下層に向けて広がることなくほぼ平行に形成される。斜面65,65が下層に向けて広がることで、アジマス角による漏れ磁界の影響が大きくなるが、互いに平行に形成されることで、コア幅が変化することがなく、安定して記録を行うことが可能になる。
こうしたフォーカスイオンビーム120を用いた斜面65,65の形成にあたっては、多数の記録層を1枚のウェハー上に形成しておき、一括して加工を行うことが好ましい。これにより、磁気記録ヘッド37を効率よく大量に形成することが可能になる。
なお、こうしたフォーカスイオンビームを用いて記録層に斜面を形成するには、上述したようにウェハーの状態で記録層の上面から積層方向に掘り込んで、斜面を形成する以外にも、ウェハーからバーを切り出した状態で、先端面(磁気テープに対面する端面)からギャップデプス(GD)方向に掘り込んでもよい。
こうしたフォーカスイオンビームを用いて加工面が3〜8°程度設計よりも傾いて仕上がると、例えば上述した磁気記録ヘッドのコア幅方向の加工に用いた場合、記録面がギャップデプス方向に末広がりになるように形成されてしまう。このような磁気記録ヘッドでは、媒体対向面からギャップデプス方向に向けてコア幅が広がる形となる。従って、記録媒体と磁気記録ヘッドとの摺動により磁気記録ヘッドがギャップデプス方向に磨耗するにつれて記録幅が広がってしまい、安定した記録ができなくなる懸念がある。
本発明においては、フォーカスイオンビーム(FIB)による高精度な磁気記録ヘッドの形成を行うために、フォーカスイオンビームと加工面との角度を予め傾斜させて加工する。すなわち、図19示すように、磁気記録ヘッド37の先端62からギャップデプス方向(GD)方向に広がる2つの平行な斜面65,65を形成する工程において、フォーカスイオンビーム120の照射角度を加工面である斜面65,65のギャップデプス方向(GD)方向の角度に対して一定角度θ2、例えば3〜8°傾斜させて照射する。
こうして、フォーカスイオンビーム120の照射角度を加工面の設計角度よりも3〜8°傾斜させて照射して斜面65,65を形成すれば、イオン密度の分布の影響を排して、斜面65,65は先端面62に対してほぼ垂直に形成される。斜面65,65が先端面62に対してほぼ垂直に形成されることで、磁気記録ヘッド37が記録媒体との摺動による磨耗で先端面62がギャップデプス(GD)方向に磨り減ってもコア幅が変化することがなく、安定して記録を行うことが可能になる。こうしたフォーカスイオンビーム120を用いた斜面65,65の形成にあたっては、多数の記録層を1枚のウェハー基板上に形成しておき、一括して加工を行うことが好ましい。これにより、磁気記録ヘッド37を効率よく大量に形成することが可能になる。
なお、本実施形態では磁気記録ヘッドのコア幅方向の両側を削って斜面を形成したが片側でも良く、これ以外にもメッキによって記録層の先端部分を形成しても良い。また、本実施形態では記録ヘッドと再生ヘッドとが一体化した実施形態を例示したが、記録ヘッドのみであってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態である磁気テープ装置のテープローディング系路を簡略に示した平面図である。 図2は、図1の回転ヘッドドラムを示す拡大斜視図である。 図3は、磁気ヘッドの概要を示す斜視図および平面図である。 図4は、磁気ヘッドの詳細な構造を示す斜視図である。 図5は、図3に示す磁気ヘッドの側面断面図である。 図6は、磁気ヘッドの媒体摺動面側の詳細な構造を示す拡大斜視図である。 図7は、上部コア層のヨーク部とポール部の形状を説明する平面図である。 図8は、本発明の磁気ヘッドの作用を示す説明図である。 図9は、本発明の磁気ヘッドの他の実施形態における成型途上の状態を示す断面図である。 図10は、本発明の磁気ヘッドの他の実施形態を示す断面図である。 図11は、本発明の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図である。 図12は、本発明の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図である。 図13は、本発明の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図である。 図14は、本発明の磁気ヘッドの製造方法を示す説明図である。 図15は、従来の回転ヘッドドラムを示す拡大斜視図である。 図16は、磁気記録媒体への磁気記録の様子を模式的に示した説明図である。 図17は、従来の磁気ヘッドによる磁気記録の様子を模式的に示した説明図である。 図18は、本発明の磁気ヘッドの別な製造方法を示す説明図である。 図19は、本発明の磁気ヘッドの別な製造方法を示す説明図である。
符号の説明
10 磁気テープ装置
12 磁気ヘッド
14 磁気テープ
37 磁気記録ヘッド
46 下部コア層
46a 下部コア層基部
46b 下部コア層突部
50 磁気記録コア部
52 ギャップ層
53 上部コア層
61,62,63 先端面
61a,62a,63a 側辺
65 傾斜面
72 記録トラック
73 第1記録トラック
74 第2記録トラック
79 重複記録領域
80 基板(基準面)
120 フォーカスイオンビーム

Claims (9)

  1. 互いに異なるアジマス角で記録されるとともに、互いの隣接部分を重ね書きした重複記録領域を有する第1と第2の記録トラックを磁気テープの走行方向に対して所定の角度で交互に形成する磁気記録コア部が上部コア層と下部コア層とこれらの間に挟まれたギャップ層とを具備してなり、前記上部コア層および下部コア層の少なくともいずれか一方の媒体摺動面側の先端面が前記記録トラック幅を規定する幅に形成されてなり、該先端面のうち少なくとも1辺が前記第1と第2の記録トラックの長手方向に揃えられてなることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記先端面の対向する2辺が前記記録トラックの長手方向に揃えられてなることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 前記下部コア層は、前記磁気ヘッドのコア幅方向に前記上部コア層よりも大きく広がる下部コア層基部と、前記上部コア層に向かって前記下部コア層基部の一部が突出した下部コア層突部とから構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記先端面がその形状を保ったままギャップデプス方向に所定深さまで延ばされたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1つに記載の磁気ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の磁気ヘッドを備えたことを特徴とするヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置。
  6. 基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層が磁気テープに対面する先端面からギャップデプス方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部を掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えたことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  7. 基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層の上面から積層方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えた磁気ヘッドの製造方法であって、前記所定角度に対して3〜8°更に傾斜するように前記フォーカスイオンビームの照射角度を設定し、前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  8. 前記記録層がウェハ上に形成された状態で前記傾斜面を形成することを特徴とする請求項7に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  9. 基準面上に下部コア層、ギャップ層、および上部コア層を具備してなる記録層を基準面と鉛直な積層方向に積層する工程と、前記記録層が磁気テープに対面する先端面からギャップデプス方向に向けて前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて、前記記録層のコア幅方向の端部に前記積層方向から所定角度傾斜してギャップデプス方向に広がる傾斜面を形成する工程とを備えた磁気ヘッドの製造方法であって、前記ギャップデプス方向に対して3〜8°傾斜するように前記フォーカスイオンビームの照射角度を設定し、前記記録層のコア幅方向の端部をフォーカスイオンビームにより掘り下げて前記傾斜面を形成することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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