JP2004171107A - ソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
ソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】同じユーザに保有されている一の機器で実行可能となったソフトウエアを、他の機器においても実行することができるようにする。
【解決手段】クライアント機器１１−１において実行可能なソフトウエアを、クライアント機器１１−２においても実行可能とすることができる。このときデータベースサーバ６において、それぞれ対応付けられて登録されている、ユーザＡのユーザＩＤ、クライアント機器１１−１の機器ＩＤ、およびそのソフトウエアのソフトウエアＩＤが削除され、ユーザＡのＩＤとクライアント機器１１−２の機器に対応付けられてそのソフトウエアのＩＤが登録される。そしてソフトウエアを実行するのに必要なライセンスキーが、そのソフトウエアのＩＤがユーザＡのＩＤとクライアント機器１１−２のＩＤと対応付けられて登録されていることが確認された後、クライアント機器１１−２に対して発行される。
【選択図】 図２
【解決手段】クライアント機器１１−１において実行可能なソフトウエアを、クライアント機器１１−２においても実行可能とすることができる。このときデータベースサーバ６において、それぞれ対応付けられて登録されている、ユーザＡのユーザＩＤ、クライアント機器１１−１の機器ＩＤ、およびそのソフトウエアのソフトウエアＩＤが削除され、ユーザＡのＩＤとクライアント機器１１−２の機器に対応付けられてそのソフトウエアのＩＤが登録される。そしてソフトウエアを実行するのに必要なライセンスキーが、そのソフトウエアのＩＤがユーザＡのＩＤとクライアント機器１１−２のＩＤと対応付けられて登録されていることが確認された後、クライアント機器１１−２に対して発行される。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、同じユーザが保有する電子機器のうち、一の電子機器で実行可能となったソフトウエアを、他の電子機器においても実行可能とするソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１は、従来のソフトウエア提供システムの構成例を示している（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
ユーザＡが、ソフトウエア提供サーバ３から、ネットワーク２を介してダウンロード購入したソフトウエアＳＡを、自分が保有する、例えばクライアント機器１―１にインストールすると、クライアント機器１−１は、ソフトウエア提供サーバ３に、ネットワーク２を介して自分の機器ＩＤを送信し、ソフトウエアＳＡを実行するのに必要なライセンスキーの発行を要求する。
【０００４】
ライセンスキーの発行の要求を受けたソフトウエア供給サーバ３は、クライアント機器１−１から送信されてきた機器ＩＤが、データベースサーバ６に登録されているか否かを問い合わせ、それが登録されているとき（すなわち、クライアント機器１−１が認証されたとき）、ライセンスキーの発行を、ネットワーク２を介してライセンスサーバ４に要求する。ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ３からの要求に応じてライセンスキーを発行し、ネットワーク２を介してクライアント機器１−１に送信する。
【０００５】
クライアント機器１−１は、ライセンスサーバ４からのライセンスキーを利用して、ソフトウエア提供サーバ３から購入したソフトウエアＳＡを実行する。
【０００６】
このように、機器ＩＤに応じてクライアント機器１−１の認証を行い、その認証結果に応じてライセンスキーを発行するようにしたので、ソフトウエアＳＡの不正利用を防止することができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、ユーザＡがさらに保有するクライアント機器１−２で、クライアント機器１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡを実行させたい場合、ユーザＡは、クライアント機器１−２についてソフトウエアＳＡを再度購入しなければならず、利用コストが高くなる課題があった。
【０００８】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、クライアント機器１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡを、ユーザＡが保有する他のクライアント機器１−２でも実行することができるようにするものである。
【０００９】
【特許文献１】
特開２００１−３５７１５６号
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明のソフトウエア提供システムは、電子機器が、ユーザ識別情報、機器識別情報、および提供を受けるソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報をソフトウエア提供サーバに送信して、ソフトウエアの提供を要求する第１の要求手段と、第１の要求手段による要求に応じてソフトウエア提供サーバより提供されたソフトウエアをインストールするインストール手段と、インストール手段によりインストールされたソフトウエアのソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報をソフトウエア提供サーバに送信して、インストール手段によりインストールされたソフトウエアの実行に必要な、所定のライセンス生成情報に基づいて生成されるライセンスの提供を要求する第２の要求手段と、第２の要求手段による要求に応じて提供されたライセンスを利用してインストール手段によりインストールされたソフトウエアを実行する実行手段と、実行手段による実行が可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動を、ソフトウエア提供サーバに要求する第３の要求手段とを有し、ソフトウエア提供サーバが、電子機器の第１の要求手段により送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、第１の要求手段により送信されてきたソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、登録手段により登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供手段と、電子機器の第２の要求手段により送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンス生成情報を生成する生成手段と、電子機器の第３の要求手段によりソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段とを有することを特徴とする。
【００１１】
本発明のソフトウエア提供システムにおいては、電子機器で、ユーザ識別情報、機器識別情報、および提供を受けるソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報がソフトウエア提供サーバに送信されて、ソフトウエアの提供が要求され、要求に応じてソフトウエア提供サーバより提供されたソフトウエアがインストールされ、インストールされたソフトウエアのソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報がソフトウエア提供サーバに送信されて、インストールされたソフトウエアの実行に必要な、所定のライセンス生成情報に基づいて生成されるライセンスの提供が要求され、要求に応じて提供されたライセンスが利用されてインストールされたソフトウエアが実行され、実行が可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が、ソフトウエア提供サーバに要求され、ソフトウエア提供サーバで、電子機器から送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエア識別情報が、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けられて登録され、登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアが電子機器に提供され、電子機器から送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンス生成情報が生成され、ソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報が、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録される。
【００１２】
本発明のソフトウエア提供装置は、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、登録手段により登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供手段と、電子機器から、提供手段により提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成手段と、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段とを備えることを特徴とする。
【００１３】
本発明のソフトウエア提供方法は、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録ステップと、登録ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供ステップと、電子機器から、提供ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動ステップとを含むことを特徴とする。
【００１４】
本発明の記録媒体のプログラムは、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、登録制御ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、電子機器から、提供制御ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報の、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップとを含むことを特徴とする。
【００１５】
本発明のプログラムは、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、登録制御ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、電子機器から、提供制御ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報の、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１６】
本発明のソフトウエア提供装置および方法、並びにプログラムにおいては、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報が、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録され、登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアが電子機器に提供され、電子機器から、提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報が生成され、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報が削除されるとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報が、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応付けられて登録される。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図２は、本発明を適用したソフトウエア提供システムの構成例を示している。このソフトウエア提供システムには、図１のクライアント機器１−１，１−２およびソフトウエア提供サーバ３に代えて、クライアント機器１１−１，１１−２およびソフトウエア提供サーバ２１が設けられている。他の部分については、図１における場合と同様である。
【００１８】
クライアント機器１１−１，１１−２、ソフトウエア提供サーバ２１、およびライセンスサーバ４は、互いに、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｃｏｎｔｒｏｌｐｒｏｔｏｃｏｌ／ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などの所定のプロトコルを用いて、インターネット等からなるネットワーク２を介して、ファイルの送受信などの通信を行う。またソフトウエア提供サーバ２１およびライセンスサーバ４は、専用線５を介してデータベースサーバ６と所定の情報の送受信を行う。
【００１９】
クライアント機器１１−１，１１−２（以下、個々に区別する必要がない場合、単に、クライアント機器１１と称する）は、同じユーザＡにより保有されている。
【００２０】
ユーザＡが、ソフトウエア提供サーバ２１から、ネットワーク２を介してダウンロード購入したソフトウエアＳＡを、自分が保有するクライアント機器１１にインストールすると、クライアント機器１１は、ソフトウエア提供サーバ２１に、クライアント機器１１の機器ＩＤおよびユーザＡのユーザＩＤを含む情報を、ネットワーク２を介してソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアＳＡを実行するのに必要なライセンスキーの発行を要求する。なお機器ＩＤとは、例えば、クライアント機器１１を構成するＣＰＵのシリアル番号やＢＩＯＳ（ｂａｓｉｃ ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ ｓｙｓｔｅｍ）に記憶されている製品番号など、クライアント機器１１のハードウエアに固有の情報である。
【００２１】
クライアント機器１１は、ライセンスキーの発行の要求に応じて、ライセンスサーバ４から、ネットワーク２を介して供給されたライセンスキーを利用して、購入したソフトウエアＳＡを実行する。
【００２２】
ソフトウエア提供サーバ２１は、音楽データ記録用ソフトウエア、画像編集ソフトウエア、ワープロソフトや表計算ソフトウエアなどの各種アプリケーションソフトウエアＳＡなどを、ネットワーク２を介してクライアント機器１１にダウンロード販売する。
【００２３】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ソフトウエアＳＡを販売する場合、ソフトウエアＳＡの購入を要求するクライアント機器１１を、データベースサーバ６に記憶されているクライアント機器１１の登録情報（ユーザＩＤ、機器ＩＤ等から構成される情報）を利用して認証し、クライアント機器１１が認証されたとき、ライセンスキーの発行を、ネットワーク２を介してライセンスサーバ４に要求する。
【００２４】
ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ２１からの要求に応じてライセンスキーを発行し、ネットワーク２を介してクライアント機器１１に送信する。
【００２５】
データベースサーバ６は、ユーザＩＤを含むユーザ情報、機器ＩＤを含む機器情報、および購入されたソフトウエアのソフトウエアＩＤを含むソフトウエア情報を、クライアント機器１１の登録情報として記憶している。
【００２６】
また、本ソフトウエア提供システムによれば、例えば、クライアント機器１１−１において実行可能となったソフトウエアＳＡを、ユーザＡが保有する他のクライアント機器１１−２においても実行することができる。この処理については後述する。
【００２７】
図３は、クライアント機器１１−１の構成例を示している。
【００２８】
ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４２または記憶部４８からＲＡＭ４３にロードされたソフトウエアに従って各種の処理を実行する。ＲＡＭ４３にはまた、ＣＰＵ４１が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【００２９】
ＣＰＵ４１、ＲＯＭ４２、およびＲＡＭ４３は、バス４４を介して相互に接続されている。このバス４４にはまた、入出力インタフェース４５も接続されている。
【００３０】
入出力インタフェース４５には、キーボード、マウスなどよりなる入力部４６、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ）、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部４７、記憶部４８、およびモデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部４９が接続されている。記憶部４８には、後述するようにユーザＡのユーザＩＤ等の所定の情報が記憶される。通信部４９は、ネットワーク２を介しての通信処理を行う。
【００３１】
入出力インタフェース４５にはまた、必要に応じてドライブ５０が接続され、磁気ディスク６１、光ディスク６２、光磁気ディスク６３、またはメモリカード６４などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部４８にインストールされる。
【００３２】
図４は、クライアント機器１１−２の構成例を示し、図５は、ソフトウエア提供サーバ２１の構成例を示している。これらの構成は、クライアント機器１１―１の構成と、基本的に同様であるので、その説明は省略する。
【００３３】
次に、クライアント機器１１が購入されたときの処理を、図６のフローチャートを参照して説明する。
【００３４】
ステップＳ１において、ユーザＡが、所定の販売店（図示せず）でクライアント機器１１を購入すると、そのとき販売店は、ユーザＡに所定のユーザＩＤを付与するとともに、それをクライアント機器１１に記憶させる。これにより、例えば、図７に示すように、クライアント機器１１−１の記憶部４８には、ユーザＡのユーザＩＤが記憶される。またその図示は省略するが、クライアント機器１１−２の記憶部７８にも、ユーザＡのユーザＩＤが記憶される。
【００３５】
次に、ステップＳ２において、販売店は、ステップＳ１で、ユーザＡに付与したユーザＩＤやユーザＡの住所等からなるユーザ情報、クライアント機器１１のハードウエアに固有の機器ＩＤ（例えば、ＣＰＵ４１，７１のシリアル番号）や製造者名等からなる機器情報を、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。
【００３６】
ステップＳ３において、ソフトウエア提供サーバ２１は、販売店から送信されてきたユーザ情報と機器情報を、専用線５を介してデータベースサーバ６に送信する。データベースサーバ６は、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたユーザ情報と機器情報を、クライアント機器１１の登録情報として記憶する。
【００３７】
図８は、このときデータベースサーバ６に記憶された登録情報の一部を示している。図８の例では、ユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１，１１−２の機器ＩＤが対応付けて記憶されている。なお、ユーザＩＤ以外のユーザ情報および機器ＩＤ以外の機器情報は、ユーザＩＤまたは機器ＩＤからそれぞれ検索可能な状態でデータベースサーバ６に別途記憶される。
【００３８】
次に、ソフトウエアＳＡをダウンロード購入する場合の処理手順を、図９のフローチャートを参照して説明する。なおここでは、クライアント機器１１−１が、ソフトウエアＳＡ１を購入するものとする。
【００３９】
ステップＳ３１において、クライアント機器１１−１のＣＰＵ４１は、選択されたソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤ、ユーザＡのユーザＩＤ、およびクライアント機器１１−１の機器ＩＤを、通信部４９を介して、ソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアＳＡ１の購入を申し込む。
【００４０】
なお、ソフトウエアＳＡ１の選択は、クライアント機器１１−１の出力部４７のディスプレイに表示された、ソフトウエア提供サーバ２１から別途供給されたソフトエア販売ページによりなされるものとし、そのページによりソフトウエアＳＡ１が選択されることで、ＣＰＵ４１は、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを取得することができる。また、ユーザＡのユーザＩＤは、クライアント機器１１−１の記憶部４８に記憶されているので（図６のステップＳ１）、ＣＰＵ４１は、そこから読み出する。クライアント機器１１−１の機器ＩＤは、例えば、ＣＰＵ４１のシリアル番号であり、ＣＰＵ４１に内蔵されているメモリに記憶されているので、ＣＰＵ４１は、そこから読み出す。
【００４１】
ソフトウエア提供サーバ２１のＣＰＵ１０１は、クライアント機器１１−１から、ソフトウエアＳＡ１の購入の申し込みを受けると、ステップＳ２１において、クライアント機器１１−１から送信されてきたソフトウエアＩＤを含むソフトウエア情報、ユーザＩＤ、および機器ＩＤを、通信部１０９を制御して、専用線５を介して、データベースサーバ６に送信させる。データベースサーバ６は、それぞれ対応付けて登録されているユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１の機器ＩＤに対応させて、図１０に示すように、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを登録する。
【００４２】
なお、このようにソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤがデータベースサーバ６に登録されることにより、ソフトウエアＳＡ１がユーザＡにより購入されたことになり、課金が発生する。この課金に対する処理は、別途行われ、購入されたソフトウエアＳＡ１に応じた金額の支払いが、ユーザＡに請求される。
【００４３】
図９に戻り、ステップＳ２２において、ソフトウエア提供サーバ２１は、クライアント機器１１−１からのソフトウエアＩＤで特定されるソフトウエアＳＡ１のインストール用ファイルを、クライアント機器１１−１に送信する。
【００４４】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３２において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたインストール用ファイルをインストールする。
【００４５】
なお、インストール用ファイルには、ソフトウエアＳＡを所定のアルゴリズムに従って圧縮したインストールイメージが格納されており、これをクライアント機器１１で伸張することにより元のソフトウエアＳＡをインストールすることができるようになされている。
【００４６】
次に、ステップＳ３３において、クライアント機器１１−１は、機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）、記憶部４８に記憶されているユーザＡのユーザＩＤ、およびステップＳ３２でインストールされたソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。
【００４７】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ２３において、データベースサーバ６と専用線５を介して通信し、クライアント機器１１−１から送信されてきたユーザＩＤ、機器ＩＤ、およびソフトウエアＩＤがそれぞれ対応付けられてデータベースサーバ６に登録されているかを否かを判定し、登録されていると判定した場合、ステップＳ２４に進む。
【００４８】
この例の場合、ステップＳ２１で、ユーザＡのユーザＩＤ、クライアント機器１１−１の機器ＩＤ、およびソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤが、それぞれ対応付けられて登録されているので（図１０）、ステップＳ２４に進む。
【００４９】
ステップＳ２４において、ソフトウエア提供サーバ２１は、ライセンスキーの送信先（クライアント端末１１−１）を示す情報、ライセンスキーを生成するのに必要なライセンス生成情報（ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを含む）などをライセンスサーバ４に送信し、ライセンスキーの発行を要求する。
【００５０】
ステップＳ２３で、ユーザＩＤ、機器ＩＤ、およびソフトウエアＩＤがそれぞれ対応付けられて登録されていないと判定された場合、ステップＳ２５に進み、ソフトウエア提供サーバ２１は、所定のエラーメッセージをクライアント機器１１−１に送信する。
【００５１】
ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ２１によりライセンスキーの発行が要求されると、ステップＳ１１において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたライセンス生成情報等を利用してライセンスキーを発行するとともに、そのライセンスキーのトランザクションＩＤを生成し、それらを、図１１に示すように、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤとともに記憶する。ライセンスサーバ４はまた、生成したトランザクションＩＤをクライアント機器１１−１に送信する。
【００５２】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３４において、ライセンスサーバ４からのトランザクションＩＤが受信されたか、またはソフトウエア提供サーバ２１からのエラーメッセージが受信されたかを判定し、トランザクションＩＤが受信されたと判定した場合、ステップＳ３５に進み、それを、ライセンスサーバ４に送信する（返す）。
【００５３】
ライセンスサーバ４は、クライアント機器１１−１から送信されてきたトランザクションＩＤを受信すると、ステップＳ１２において、それに対応して記憶しているライセンスキーを、クライアント機器１１−１に送信する。
【００５４】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３６において、ライセンスサーバ４から送信されてきたライセンスキーを記憶し、ステップＳ３７において、自分の機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）を、認証情報として記憶する。
【００５５】
すなわちこのとき、クライアント機器１１−１の記憶部４８には、図１２に示すように、クライアント機器１１−１の購入時に記憶されたユーザＡのユーザＩＤの他、ソフトウエアＳＡ１（ステップＳ３２）、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキー（ステップＳ３６）、および認証情報（クライアント機器１１−１の機器ＩＤ）（ステップＳ３７）が記憶される。
【００５６】
図９に戻り、ステップＳ３４で、エラーメッセージが受信されたと判定されたとき（トランザクションＩＤが受信されなかったとき）、ステップＳ３８に進み、クライアント機器１１−１は、その旨を、出力部４７のディスプレイに表示する。
【００５７】
以上のようにして、ソフトウエアＳＡ１が購入される。
【００５８】
なお、例えば、クライアント機器１１のステップＳ３１乃至ステップＳ３８の処理は、ＣＰＵ４１が所定のプログラムに従って行うが、ステップＳ３２乃至ステップＳ３８の処理については、ステップＳ２２で、例えば、図１３に示すような、ソフトウエアＳＡ１の本体とともに制御プログラムが格納されたインストール用ファイルをクライアント機器１１−１に送信し、ステップＳ３２でソフトウエアＳＡ１がインストールされたときに起動されるようにされた制御プログラムに従って行われるようにすることができる。またその制御プログラムを予めクライアント機器１１の記憶部４８に記憶した状態で、クライアント機器１１を販売することもできる。
【００５９】
次に、購入したソフトウエアＳＡ１をクライアント機器１１−１で実行する場合の処理手順を、図１４のフローチャートを参照して説明する。
【００６０】
ソフトウエアＳＡ１を実行する指令が、クライアント機器１１−１の入力部４６から入力されると、ステップＳ５１において、ＣＰＵ４１は、機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）を取得するとともに、ステップＳ５２において、記憶部４８から認証情報（図９のステップＳ３７）を読み出す。
【００６１】
ステップＳ５３において、クライアント機器１１−１のＣＰＵ４１は、ステップＳ５１で取得した機器ＩＤと、ステップＳ５２で読み出した機器情報が一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、ステップＳ５４に進む。
【００６２】
ステップＳ５４において、クライアント機器１１−１は、図９のステップＳ３２でインストールされたソフトウエアＳＡ１を、ステップＳ３６で記憶したライセンスキーを利用して起動、実行する。
【００６３】
ステップＳ５３で、機器ＩＤと認証情報が一致しないと判定されたとき、ステップＳ５４はスキップされるので、ソフトウエアＳＡ１は起動されない。
【００６４】
次に、上述したようにクライアント機器１１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡ１を、同じユーザＡが保有するクライアント機器１１−２で実行可能とするための処理を、図１５のフローチャートを参照して説明する。
【００６５】
ユーザＡが、クライアント機器１１−１の入力部４６を操作して、ソフトウエアの移動の指令を入力すると、ＣＰＵ４１は、ステップＳ８１において、通信部４９を介して、記憶部４８に記憶されているユーザＡのユーザＩＤをソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアの移動を要求する。
【００６６】
ソフトウエア提供サーバ２１のＣＰＵ１０１は、クライアント機器１１−１からの、ソフトウエア移動の要求を受けると、ステップＳ７１において、通信部１０９を制御して、クライアント機器１１−１から送信されてきたユーザＡのユーザＩＤに対応して登録されている機器ＩＤに対応する機器情報を、データベースサーバ６から取得し、クライアント機器１１―１に送信させる。
【００６７】
この例の場合、データベースサーバ６には、図１０に示す登録情報が記憶されているので、機器ＩＤがユーザＡのユーザＩＤに対応して登録されているクライアント機器１１−１，１１−２の機器情報（クライアント機器１１−１，１１−２の機器ＩＤや装置名等）が、クライアント機器１１−１に送信される。
【００６８】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ８２において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきた機器情報の表示を含む所定の選択画面を表示して、ユーザＡに、ソフトウエアの移動元の機器と移動先の機器の選択を促す。
【００６９】
ステップＳ８２で表示された選択画面に従って、移動元と移動先が選択されると、クライアント機器１１―１は、ステップＳ８３において、それらの機器ＩＤを、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。なお、この例の場合、移動元として、クライアント機器１１−１が、移動先として、クライアント機器１１−２がそれぞれ選択されたものとする。
【００７０】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ７２において、データベースサーバ６と通信し、データベースサーバ６に記憶されている登録情報のうち（図１０）、移動元としてのクライアント機器１１−１の機器ＩＤとともに、それに対応付けられて登録されているユーザＡのユーザＩＤおよびソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを削除し、移動先としてのクライアント機器１１−２の機器ＩＤとユーザＡのユーザＩＤに対応付けて、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを登録する。すなわちデータベースサーバ６の登録情報は、図１６に示すようになる。
【００７１】
なお、ソフトウエアＳＡ１についての課金は、上述したように、図９のステップＳ２１の処理に応じてなされているので、ここで課金は発生しない。
【００７２】
次に、ステップＳ７３において、ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ７２でクライアント機器１１−２の機器ＩＤに対応付けて登録されたソフトウエアＩＤにより特定されるソフトウエアＳＡ１のインストール用ファイルを、移動先であるクライアント機器１１−２に送信する。
【００７３】
クライアント機器１１−２におけるステップＳ９１乃至ステップＳ９７の処理は、図９のクライアント機器１１−１におけるステップＳ３２乃至ステップＳ３８の処理と基本的に同様であり、ソフトウエア提供サーバ２１のステップＳ７４乃至ステップＳ７６の処理は、図９のステップＳ２３乃至ステップＳ２５の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【００７４】
ライセンスサーバ４におけるステップＳ６１，Ｓ６２の処理は、図９のステップＳ１１，Ｓ１２の処理と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略するが、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキーは、図９のステップＳ１１ですでに発行されているので、ステップＳ６１においては、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤと対応付けて記憶しているトランザクションＩＤがクライアント機器１１−２に送信される。
【００７５】
その結果クライアント機器１１−２の記憶部７８には、図１７に示すように、ユーザＡのユーザＩＤ、ソフトウエアＳＡ１（ステップＳ９１）、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキー（ステップＳ９５）、および認証情報（クライアント機器１１−２の機器ＩＤ）（ステップＳ９６）が記憶される。すなわちクライアント機器１１−２においても、図１４に示した処理に従って、ソフトウエアＳＡ１を起動、実行させることができるようになる。
【００７６】
なお、ユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１の機器ＩＤの登録は、ステップＳ７２において削除されたので、後に、クライアント機器１１−１を介してソフトウエアを購入しようとしても、図９のステップＳ２１で、購入を申し込んだソフトウエアＳＡのソフトウエアＩＤが登録されないので、クライアント機器１１−１を介してのソフトウエアの購入はできなくなる。
【００７７】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【００７８】
この記録媒体は、図３，４，５に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク６１，９１，１３１（フロッピディスクを含む）、光ディスク６２，９２，１３２、光磁気ディスク６３，９３，１３３、若しくは半導体メモリ６４，９４，１３４などによりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているＲＯＭ４２，７２，１０２や記憶部４８，７８，１０８などで構成される。
【００７９】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【００８０】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【００８１】
【発明の効果】
第１および第２の本発明によれば、１のユーザ識別情報と対応付けられて登録されている各電子機器において、１つのソフトウエアを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のソフトウエア提供システムの構成例を示す図である。
【図２】本発明のソフトウエア提供システムの構成例を示す図である。
【図３】図２のクライアント機器の構成例を示すブロック図である。
【図４】図２の他のクライアント機器の構成例を示すブロック図である。
【図５】図２のソフトウエア提供サーバの構成例を示す図である。
【図６】図２のクライアント機器の購入時の処理を説明するフローチャートである。
【図７】図３の記憶部に記憶されている情報を示す図である。
【図８】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す図である。
【図９】ソフトウエアの購入処理の手順を示すフローチャートである。
【図１０】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す他の図である。
【図１１】図２のライセンスサーバに記憶されている情報を示す図である。
【図１２】図３の記憶部に記憶されている情報を示す他の図である。
【図１３】インストール用ファイルのデータ構造を示す図である。
【図１４】購入されたソフトウエアを実行する処理を示すフローチャートである。
【図１５】購入されたソフトウエアを他のクライアント機器に移動する処理手順を示すフローチャートである。
【図１６】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す他の図である。
【図１７】図４の記憶部に記憶されている情報を示す図である。
【符号の説明】
２ ネットワーク， ４ ライセンスサーバ， ５ 専用線， ６ データベースサーバ， １１ クライアント機器， ２１ ソフトウエア提供サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、同じユーザが保有する電子機器のうち、一の電子機器で実行可能となったソフトウエアを、他の電子機器においても実行可能とするソフトウエア提供システム、ソフトウエア提供装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１は、従来のソフトウエア提供システムの構成例を示している（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
ユーザＡが、ソフトウエア提供サーバ３から、ネットワーク２を介してダウンロード購入したソフトウエアＳＡを、自分が保有する、例えばクライアント機器１―１にインストールすると、クライアント機器１−１は、ソフトウエア提供サーバ３に、ネットワーク２を介して自分の機器ＩＤを送信し、ソフトウエアＳＡを実行するのに必要なライセンスキーの発行を要求する。
【０００４】
ライセンスキーの発行の要求を受けたソフトウエア供給サーバ３は、クライアント機器１−１から送信されてきた機器ＩＤが、データベースサーバ６に登録されているか否かを問い合わせ、それが登録されているとき（すなわち、クライアント機器１−１が認証されたとき）、ライセンスキーの発行を、ネットワーク２を介してライセンスサーバ４に要求する。ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ３からの要求に応じてライセンスキーを発行し、ネットワーク２を介してクライアント機器１−１に送信する。
【０００５】
クライアント機器１−１は、ライセンスサーバ４からのライセンスキーを利用して、ソフトウエア提供サーバ３から購入したソフトウエアＳＡを実行する。
【０００６】
このように、機器ＩＤに応じてクライアント機器１−１の認証を行い、その認証結果に応じてライセンスキーを発行するようにしたので、ソフトウエアＳＡの不正利用を防止することができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、ユーザＡがさらに保有するクライアント機器１−２で、クライアント機器１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡを実行させたい場合、ユーザＡは、クライアント機器１−２についてソフトウエアＳＡを再度購入しなければならず、利用コストが高くなる課題があった。
【０００８】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、クライアント機器１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡを、ユーザＡが保有する他のクライアント機器１−２でも実行することができるようにするものである。
【０００９】
【特許文献１】
特開２００１−３５７１５６号
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明のソフトウエア提供システムは、電子機器が、ユーザ識別情報、機器識別情報、および提供を受けるソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報をソフトウエア提供サーバに送信して、ソフトウエアの提供を要求する第１の要求手段と、第１の要求手段による要求に応じてソフトウエア提供サーバより提供されたソフトウエアをインストールするインストール手段と、インストール手段によりインストールされたソフトウエアのソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報をソフトウエア提供サーバに送信して、インストール手段によりインストールされたソフトウエアの実行に必要な、所定のライセンス生成情報に基づいて生成されるライセンスの提供を要求する第２の要求手段と、第２の要求手段による要求に応じて提供されたライセンスを利用してインストール手段によりインストールされたソフトウエアを実行する実行手段と、実行手段による実行が可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動を、ソフトウエア提供サーバに要求する第３の要求手段とを有し、ソフトウエア提供サーバが、電子機器の第１の要求手段により送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、第１の要求手段により送信されてきたソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、登録手段により登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供手段と、電子機器の第２の要求手段により送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンス生成情報を生成する生成手段と、電子機器の第３の要求手段によりソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段とを有することを特徴とする。
【００１１】
本発明のソフトウエア提供システムにおいては、電子機器で、ユーザ識別情報、機器識別情報、および提供を受けるソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報がソフトウエア提供サーバに送信されて、ソフトウエアの提供が要求され、要求に応じてソフトウエア提供サーバより提供されたソフトウエアがインストールされ、インストールされたソフトウエアのソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報がソフトウエア提供サーバに送信されて、インストールされたソフトウエアの実行に必要な、所定のライセンス生成情報に基づいて生成されるライセンスの提供が要求され、要求に応じて提供されたライセンスが利用されてインストールされたソフトウエアが実行され、実行が可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が、ソフトウエア提供サーバに要求され、ソフトウエア提供サーバで、電子機器から送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエア識別情報が、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けられて登録され、登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアが電子機器に提供され、電子機器から送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンス生成情報が生成され、ソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報が、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録される。
【００１２】
本発明のソフトウエア提供装置は、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、登録手段により登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供手段と、電子機器から、提供手段により提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成手段と、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段とを備えることを特徴とする。
【００１３】
本発明のソフトウエア提供方法は、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録ステップと、登録ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを電子機器に提供する提供ステップと、電子機器から、提供ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報を、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動ステップとを含むことを特徴とする。
【００１４】
本発明の記録媒体のプログラムは、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、登録制御ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、電子機器から、提供制御ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報の、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップとを含むことを特徴とする。
【００１５】
本発明のプログラムは、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、登録制御ステップの処理で登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、電子機器から、提供制御ステップの処理で提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報の、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【００１６】
本発明のソフトウエア提供装置および方法、並びにプログラムにおいては、電子機器から、ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきたユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、電子機器から送信されてきたソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報が、ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録され、登録されたソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアが電子機器に提供され、電子機器から、提供されたソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきたソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報が生成され、ライセンス生成情報により生成されたライセンスによって実行可能となったソフトウエアの他の電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報および機器識別情報が削除されるとともに、そのソフトウエアのソフトウエア識別情報が、他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応付けられて登録される。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図２は、本発明を適用したソフトウエア提供システムの構成例を示している。このソフトウエア提供システムには、図１のクライアント機器１−１，１−２およびソフトウエア提供サーバ３に代えて、クライアント機器１１−１，１１−２およびソフトウエア提供サーバ２１が設けられている。他の部分については、図１における場合と同様である。
【００１８】
クライアント機器１１−１，１１−２、ソフトウエア提供サーバ２１、およびライセンスサーバ４は、互いに、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ（ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ ｃｏｎｔｒｏｌｐｒｏｔｏｃｏｌ／ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などの所定のプロトコルを用いて、インターネット等からなるネットワーク２を介して、ファイルの送受信などの通信を行う。またソフトウエア提供サーバ２１およびライセンスサーバ４は、専用線５を介してデータベースサーバ６と所定の情報の送受信を行う。
【００１９】
クライアント機器１１−１，１１−２（以下、個々に区別する必要がない場合、単に、クライアント機器１１と称する）は、同じユーザＡにより保有されている。
【００２０】
ユーザＡが、ソフトウエア提供サーバ２１から、ネットワーク２を介してダウンロード購入したソフトウエアＳＡを、自分が保有するクライアント機器１１にインストールすると、クライアント機器１１は、ソフトウエア提供サーバ２１に、クライアント機器１１の機器ＩＤおよびユーザＡのユーザＩＤを含む情報を、ネットワーク２を介してソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアＳＡを実行するのに必要なライセンスキーの発行を要求する。なお機器ＩＤとは、例えば、クライアント機器１１を構成するＣＰＵのシリアル番号やＢＩＯＳ（ｂａｓｉｃ ｉｎｐｕｔ／ｏｕｔｐｕｔ ｓｙｓｔｅｍ）に記憶されている製品番号など、クライアント機器１１のハードウエアに固有の情報である。
【００２１】
クライアント機器１１は、ライセンスキーの発行の要求に応じて、ライセンスサーバ４から、ネットワーク２を介して供給されたライセンスキーを利用して、購入したソフトウエアＳＡを実行する。
【００２２】
ソフトウエア提供サーバ２１は、音楽データ記録用ソフトウエア、画像編集ソフトウエア、ワープロソフトや表計算ソフトウエアなどの各種アプリケーションソフトウエアＳＡなどを、ネットワーク２を介してクライアント機器１１にダウンロード販売する。
【００２３】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ソフトウエアＳＡを販売する場合、ソフトウエアＳＡの購入を要求するクライアント機器１１を、データベースサーバ６に記憶されているクライアント機器１１の登録情報（ユーザＩＤ、機器ＩＤ等から構成される情報）を利用して認証し、クライアント機器１１が認証されたとき、ライセンスキーの発行を、ネットワーク２を介してライセンスサーバ４に要求する。
【００２４】
ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ２１からの要求に応じてライセンスキーを発行し、ネットワーク２を介してクライアント機器１１に送信する。
【００２５】
データベースサーバ６は、ユーザＩＤを含むユーザ情報、機器ＩＤを含む機器情報、および購入されたソフトウエアのソフトウエアＩＤを含むソフトウエア情報を、クライアント機器１１の登録情報として記憶している。
【００２６】
また、本ソフトウエア提供システムによれば、例えば、クライアント機器１１−１において実行可能となったソフトウエアＳＡを、ユーザＡが保有する他のクライアント機器１１−２においても実行することができる。この処理については後述する。
【００２７】
図３は、クライアント機器１１−１の構成例を示している。
【００２８】
ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４２または記憶部４８からＲＡＭ４３にロードされたソフトウエアに従って各種の処理を実行する。ＲＡＭ４３にはまた、ＣＰＵ４１が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
【００２９】
ＣＰＵ４１、ＲＯＭ４２、およびＲＡＭ４３は、バス４４を介して相互に接続されている。このバス４４にはまた、入出力インタフェース４５も接続されている。
【００３０】
入出力インタフェース４５には、キーボード、マウスなどよりなる入力部４６、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ）、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部４７、記憶部４８、およびモデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部４９が接続されている。記憶部４８には、後述するようにユーザＡのユーザＩＤ等の所定の情報が記憶される。通信部４９は、ネットワーク２を介しての通信処理を行う。
【００３１】
入出力インタフェース４５にはまた、必要に応じてドライブ５０が接続され、磁気ディスク６１、光ディスク６２、光磁気ディスク６３、またはメモリカード６４などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部４８にインストールされる。
【００３２】
図４は、クライアント機器１１−２の構成例を示し、図５は、ソフトウエア提供サーバ２１の構成例を示している。これらの構成は、クライアント機器１１―１の構成と、基本的に同様であるので、その説明は省略する。
【００３３】
次に、クライアント機器１１が購入されたときの処理を、図６のフローチャートを参照して説明する。
【００３４】
ステップＳ１において、ユーザＡが、所定の販売店（図示せず）でクライアント機器１１を購入すると、そのとき販売店は、ユーザＡに所定のユーザＩＤを付与するとともに、それをクライアント機器１１に記憶させる。これにより、例えば、図７に示すように、クライアント機器１１−１の記憶部４８には、ユーザＡのユーザＩＤが記憶される。またその図示は省略するが、クライアント機器１１−２の記憶部７８にも、ユーザＡのユーザＩＤが記憶される。
【００３５】
次に、ステップＳ２において、販売店は、ステップＳ１で、ユーザＡに付与したユーザＩＤやユーザＡの住所等からなるユーザ情報、クライアント機器１１のハードウエアに固有の機器ＩＤ（例えば、ＣＰＵ４１，７１のシリアル番号）や製造者名等からなる機器情報を、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。
【００３６】
ステップＳ３において、ソフトウエア提供サーバ２１は、販売店から送信されてきたユーザ情報と機器情報を、専用線５を介してデータベースサーバ６に送信する。データベースサーバ６は、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたユーザ情報と機器情報を、クライアント機器１１の登録情報として記憶する。
【００３７】
図８は、このときデータベースサーバ６に記憶された登録情報の一部を示している。図８の例では、ユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１，１１−２の機器ＩＤが対応付けて記憶されている。なお、ユーザＩＤ以外のユーザ情報および機器ＩＤ以外の機器情報は、ユーザＩＤまたは機器ＩＤからそれぞれ検索可能な状態でデータベースサーバ６に別途記憶される。
【００３８】
次に、ソフトウエアＳＡをダウンロード購入する場合の処理手順を、図９のフローチャートを参照して説明する。なおここでは、クライアント機器１１−１が、ソフトウエアＳＡ１を購入するものとする。
【００３９】
ステップＳ３１において、クライアント機器１１−１のＣＰＵ４１は、選択されたソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤ、ユーザＡのユーザＩＤ、およびクライアント機器１１−１の機器ＩＤを、通信部４９を介して、ソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアＳＡ１の購入を申し込む。
【００４０】
なお、ソフトウエアＳＡ１の選択は、クライアント機器１１−１の出力部４７のディスプレイに表示された、ソフトウエア提供サーバ２１から別途供給されたソフトエア販売ページによりなされるものとし、そのページによりソフトウエアＳＡ１が選択されることで、ＣＰＵ４１は、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを取得することができる。また、ユーザＡのユーザＩＤは、クライアント機器１１−１の記憶部４８に記憶されているので（図６のステップＳ１）、ＣＰＵ４１は、そこから読み出する。クライアント機器１１−１の機器ＩＤは、例えば、ＣＰＵ４１のシリアル番号であり、ＣＰＵ４１に内蔵されているメモリに記憶されているので、ＣＰＵ４１は、そこから読み出す。
【００４１】
ソフトウエア提供サーバ２１のＣＰＵ１０１は、クライアント機器１１−１から、ソフトウエアＳＡ１の購入の申し込みを受けると、ステップＳ２１において、クライアント機器１１−１から送信されてきたソフトウエアＩＤを含むソフトウエア情報、ユーザＩＤ、および機器ＩＤを、通信部１０９を制御して、専用線５を介して、データベースサーバ６に送信させる。データベースサーバ６は、それぞれ対応付けて登録されているユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１の機器ＩＤに対応させて、図１０に示すように、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを登録する。
【００４２】
なお、このようにソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤがデータベースサーバ６に登録されることにより、ソフトウエアＳＡ１がユーザＡにより購入されたことになり、課金が発生する。この課金に対する処理は、別途行われ、購入されたソフトウエアＳＡ１に応じた金額の支払いが、ユーザＡに請求される。
【００４３】
図９に戻り、ステップＳ２２において、ソフトウエア提供サーバ２１は、クライアント機器１１−１からのソフトウエアＩＤで特定されるソフトウエアＳＡ１のインストール用ファイルを、クライアント機器１１−１に送信する。
【００４４】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３２において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたインストール用ファイルをインストールする。
【００４５】
なお、インストール用ファイルには、ソフトウエアＳＡを所定のアルゴリズムに従って圧縮したインストールイメージが格納されており、これをクライアント機器１１で伸張することにより元のソフトウエアＳＡをインストールすることができるようになされている。
【００４６】
次に、ステップＳ３３において、クライアント機器１１−１は、機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）、記憶部４８に記憶されているユーザＡのユーザＩＤ、およびステップＳ３２でインストールされたソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。
【００４７】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ２３において、データベースサーバ６と専用線５を介して通信し、クライアント機器１１−１から送信されてきたユーザＩＤ、機器ＩＤ、およびソフトウエアＩＤがそれぞれ対応付けられてデータベースサーバ６に登録されているかを否かを判定し、登録されていると判定した場合、ステップＳ２４に進む。
【００４８】
この例の場合、ステップＳ２１で、ユーザＡのユーザＩＤ、クライアント機器１１−１の機器ＩＤ、およびソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤが、それぞれ対応付けられて登録されているので（図１０）、ステップＳ２４に進む。
【００４９】
ステップＳ２４において、ソフトウエア提供サーバ２１は、ライセンスキーの送信先（クライアント端末１１−１）を示す情報、ライセンスキーを生成するのに必要なライセンス生成情報（ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを含む）などをライセンスサーバ４に送信し、ライセンスキーの発行を要求する。
【００５０】
ステップＳ２３で、ユーザＩＤ、機器ＩＤ、およびソフトウエアＩＤがそれぞれ対応付けられて登録されていないと判定された場合、ステップＳ２５に進み、ソフトウエア提供サーバ２１は、所定のエラーメッセージをクライアント機器１１−１に送信する。
【００５１】
ライセンスサーバ４は、ソフトウエア提供サーバ２１によりライセンスキーの発行が要求されると、ステップＳ１１において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきたライセンス生成情報等を利用してライセンスキーを発行するとともに、そのライセンスキーのトランザクションＩＤを生成し、それらを、図１１に示すように、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤとともに記憶する。ライセンスサーバ４はまた、生成したトランザクションＩＤをクライアント機器１１−１に送信する。
【００５２】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３４において、ライセンスサーバ４からのトランザクションＩＤが受信されたか、またはソフトウエア提供サーバ２１からのエラーメッセージが受信されたかを判定し、トランザクションＩＤが受信されたと判定した場合、ステップＳ３５に進み、それを、ライセンスサーバ４に送信する（返す）。
【００５３】
ライセンスサーバ４は、クライアント機器１１−１から送信されてきたトランザクションＩＤを受信すると、ステップＳ１２において、それに対応して記憶しているライセンスキーを、クライアント機器１１−１に送信する。
【００５４】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ３６において、ライセンスサーバ４から送信されてきたライセンスキーを記憶し、ステップＳ３７において、自分の機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）を、認証情報として記憶する。
【００５５】
すなわちこのとき、クライアント機器１１−１の記憶部４８には、図１２に示すように、クライアント機器１１−１の購入時に記憶されたユーザＡのユーザＩＤの他、ソフトウエアＳＡ１（ステップＳ３２）、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキー（ステップＳ３６）、および認証情報（クライアント機器１１−１の機器ＩＤ）（ステップＳ３７）が記憶される。
【００５６】
図９に戻り、ステップＳ３４で、エラーメッセージが受信されたと判定されたとき（トランザクションＩＤが受信されなかったとき）、ステップＳ３８に進み、クライアント機器１１−１は、その旨を、出力部４７のディスプレイに表示する。
【００５７】
以上のようにして、ソフトウエアＳＡ１が購入される。
【００５８】
なお、例えば、クライアント機器１１のステップＳ３１乃至ステップＳ３８の処理は、ＣＰＵ４１が所定のプログラムに従って行うが、ステップＳ３２乃至ステップＳ３８の処理については、ステップＳ２２で、例えば、図１３に示すような、ソフトウエアＳＡ１の本体とともに制御プログラムが格納されたインストール用ファイルをクライアント機器１１−１に送信し、ステップＳ３２でソフトウエアＳＡ１がインストールされたときに起動されるようにされた制御プログラムに従って行われるようにすることができる。またその制御プログラムを予めクライアント機器１１の記憶部４８に記憶した状態で、クライアント機器１１を販売することもできる。
【００５９】
次に、購入したソフトウエアＳＡ１をクライアント機器１１−１で実行する場合の処理手順を、図１４のフローチャートを参照して説明する。
【００６０】
ソフトウエアＳＡ１を実行する指令が、クライアント機器１１−１の入力部４６から入力されると、ステップＳ５１において、ＣＰＵ４１は、機器ＩＤ（ＣＰＵ４１のシリアル番号）を取得するとともに、ステップＳ５２において、記憶部４８から認証情報（図９のステップＳ３７）を読み出す。
【００６１】
ステップＳ５３において、クライアント機器１１−１のＣＰＵ４１は、ステップＳ５１で取得した機器ＩＤと、ステップＳ５２で読み出した機器情報が一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、ステップＳ５４に進む。
【００６２】
ステップＳ５４において、クライアント機器１１−１は、図９のステップＳ３２でインストールされたソフトウエアＳＡ１を、ステップＳ３６で記憶したライセンスキーを利用して起動、実行する。
【００６３】
ステップＳ５３で、機器ＩＤと認証情報が一致しないと判定されたとき、ステップＳ５４はスキップされるので、ソフトウエアＳＡ１は起動されない。
【００６４】
次に、上述したようにクライアント機器１１−１で実行可能となったソフトウエアＳＡ１を、同じユーザＡが保有するクライアント機器１１−２で実行可能とするための処理を、図１５のフローチャートを参照して説明する。
【００６５】
ユーザＡが、クライアント機器１１−１の入力部４６を操作して、ソフトウエアの移動の指令を入力すると、ＣＰＵ４１は、ステップＳ８１において、通信部４９を介して、記憶部４８に記憶されているユーザＡのユーザＩＤをソフトウエア提供サーバ２１に送信し、ソフトウエアの移動を要求する。
【００６６】
ソフトウエア提供サーバ２１のＣＰＵ１０１は、クライアント機器１１−１からの、ソフトウエア移動の要求を受けると、ステップＳ７１において、通信部１０９を制御して、クライアント機器１１−１から送信されてきたユーザＡのユーザＩＤに対応して登録されている機器ＩＤに対応する機器情報を、データベースサーバ６から取得し、クライアント機器１１―１に送信させる。
【００６７】
この例の場合、データベースサーバ６には、図１０に示す登録情報が記憶されているので、機器ＩＤがユーザＡのユーザＩＤに対応して登録されているクライアント機器１１−１，１１−２の機器情報（クライアント機器１１−１，１１−２の機器ＩＤや装置名等）が、クライアント機器１１−１に送信される。
【００６８】
クライアント機器１１−１は、ステップＳ８２において、ソフトウエア提供サーバ２１から送信されてきた機器情報の表示を含む所定の選択画面を表示して、ユーザＡに、ソフトウエアの移動元の機器と移動先の機器の選択を促す。
【００６９】
ステップＳ８２で表示された選択画面に従って、移動元と移動先が選択されると、クライアント機器１１―１は、ステップＳ８３において、それらの機器ＩＤを、ソフトウエア提供サーバ２１に送信する。なお、この例の場合、移動元として、クライアント機器１１−１が、移動先として、クライアント機器１１−２がそれぞれ選択されたものとする。
【００７０】
ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ７２において、データベースサーバ６と通信し、データベースサーバ６に記憶されている登録情報のうち（図１０）、移動元としてのクライアント機器１１−１の機器ＩＤとともに、それに対応付けられて登録されているユーザＡのユーザＩＤおよびソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを削除し、移動先としてのクライアント機器１１−２の機器ＩＤとユーザＡのユーザＩＤに対応付けて、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤを登録する。すなわちデータベースサーバ６の登録情報は、図１６に示すようになる。
【００７１】
なお、ソフトウエアＳＡ１についての課金は、上述したように、図９のステップＳ２１の処理に応じてなされているので、ここで課金は発生しない。
【００７２】
次に、ステップＳ７３において、ソフトウエア提供サーバ２１は、ステップＳ７２でクライアント機器１１−２の機器ＩＤに対応付けて登録されたソフトウエアＩＤにより特定されるソフトウエアＳＡ１のインストール用ファイルを、移動先であるクライアント機器１１−２に送信する。
【００７３】
クライアント機器１１−２におけるステップＳ９１乃至ステップＳ９７の処理は、図９のクライアント機器１１−１におけるステップＳ３２乃至ステップＳ３８の処理と基本的に同様であり、ソフトウエア提供サーバ２１のステップＳ７４乃至ステップＳ７６の処理は、図９のステップＳ２３乃至ステップＳ２５の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【００７４】
ライセンスサーバ４におけるステップＳ６１，Ｓ６２の処理は、図９のステップＳ１１，Ｓ１２の処理と基本的に同様であるので、その詳細な説明は省略するが、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキーは、図９のステップＳ１１ですでに発行されているので、ステップＳ６１においては、ソフトウエアＳＡ１のソフトウエアＩＤと対応付けて記憶しているトランザクションＩＤがクライアント機器１１−２に送信される。
【００７５】
その結果クライアント機器１１−２の記憶部７８には、図１７に示すように、ユーザＡのユーザＩＤ、ソフトウエアＳＡ１（ステップＳ９１）、ソフトウエアＳＡ１のライセンスキー（ステップＳ９５）、および認証情報（クライアント機器１１−２の機器ＩＤ）（ステップＳ９６）が記憶される。すなわちクライアント機器１１−２においても、図１４に示した処理に従って、ソフトウエアＳＡ１を起動、実行させることができるようになる。
【００７６】
なお、ユーザＡのユーザＩＤとクライアント機器１１−１の機器ＩＤの登録は、ステップＳ７２において削除されたので、後に、クライアント機器１１−１を介してソフトウエアを購入しようとしても、図９のステップＳ２１で、購入を申し込んだソフトウエアＳＡのソフトウエアＩＤが登録されないので、クライアント機器１１−１を介してのソフトウエアの購入はできなくなる。
【００７７】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【００７８】
この記録媒体は、図３，４，５に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク６１，９１，１３１（フロッピディスクを含む）、光ディスク６２，９２，１３２、光磁気ディスク６３，９３，１３３、若しくは半導体メモリ６４，９４，１３４などによりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているＲＯＭ４２，７２，１０２や記憶部４８，７８，１０８などで構成される。
【００７９】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【００８０】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【００８１】
【発明の効果】
第１および第２の本発明によれば、１のユーザ識別情報と対応付けられて登録されている各電子機器において、１つのソフトウエアを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のソフトウエア提供システムの構成例を示す図である。
【図２】本発明のソフトウエア提供システムの構成例を示す図である。
【図３】図２のクライアント機器の構成例を示すブロック図である。
【図４】図２の他のクライアント機器の構成例を示すブロック図である。
【図５】図２のソフトウエア提供サーバの構成例を示す図である。
【図６】図２のクライアント機器の購入時の処理を説明するフローチャートである。
【図７】図３の記憶部に記憶されている情報を示す図である。
【図８】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す図である。
【図９】ソフトウエアの購入処理の手順を示すフローチャートである。
【図１０】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す他の図である。
【図１１】図２のライセンスサーバに記憶されている情報を示す図である。
【図１２】図３の記憶部に記憶されている情報を示す他の図である。
【図１３】インストール用ファイルのデータ構造を示す図である。
【図１４】購入されたソフトウエアを実行する処理を示すフローチャートである。
【図１５】購入されたソフトウエアを他のクライアント機器に移動する処理手順を示すフローチャートである。
【図１６】図２のデータベースサーバに登録されている情報を示す他の図である。
【図１７】図４の記憶部に記憶されている情報を示す図である。
【符号の説明】
２ ネットワーク， ４ ライセンスサーバ， ５ 専用線， ６ データベースサーバ， １１ クライアント機器， ２１ ソフトウエア提供サーバ
Claims (5)
- ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器の識別情報である機器識別情報により識別される電子機器に、ネットワークを介してソフトウエアを提供するソフトウエア提供サーバと、
１のユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器識別情報により識別される少なくとも２個以上の前記電子機器と
を備えるソフトウエア提供システムにおいて、
前記電子機器は、
前記ユーザ識別情報、前記機器識別情報、および提供を受ける前記ソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を前記ソフトウエア提供サーバに送信して、前記ソフトウエアの提供を要求する第１の要求手段と、
前記第１の要求手段による要求に応じて前記ソフトウエア提供サーバより提供された前記ソフトウエアをインストールするインストール手段と、
前記インストール手段によりインストールされた前記ソフトウエアのソフトウエア識別情報、前記ユーザ識別情報、および前記機器識別情報を前記ソフトウエア提供サーバに送信して、前記インストール手段によりインストールされた前記ソフトウエアの実行に必要な、所定のライセンス生成情報に基づいて生成されるライセンスの提供を要求する第２の要求手段と、
前記第２の要求手段による要求に応じて提供された前記ライセンスを利用して前記インストール手段によりインストールされた前記ソフトウエアを実行する実行手段と、
前記実行手段による実行が可能となった前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動を、前記ソフトウエア提供サーバに要求する第３の要求手段と
を有し、
前記ソフトウエア提供サーバは、
前記電子機器の前記第１の要求手段により送信されてきた前記ユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、前記第１の要求手段により送信されてきた前記ソフトウエア識別情報を、前記ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された前記ソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを前記電子機器に提供する提供手段と、
前記電子機器の前記第２の要求手段により送信されてきた前記ソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、前記ライセンス生成情報を生成する生成手段と、
前記電子機器の前記第３の要求手段により前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられている前記ユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報を、前記他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段と
を有することを特徴とするソフトウエア提供システム。 - ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器の識別情報である機器識別情報により識別される電子機器に、ネットワークを介してソフトウエアを提供するソフトウエア提供装置において、
前記電子機器から、前記ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきた前記ユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、前記電子機器から送信されてきた前記ソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、前記ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された前記ソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを前記電子機器に提供する提供手段と、
前記電子機器から、前記提供手段により提供された前記ソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきた前記ソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、前記ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成手段と、
前記ライセンス生成情報により生成された前記ライセンスによって実行可能となった前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられている前記ユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報を、前記他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動手段と
を備えることを特徴とするソフトウエア提供装置。 - ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器の識別情報である機器識別情報により識別される電子機器に、ネットワークを介してソフトウエアを提供するソフトウエア提供方法において、
前記電子機器から、前記ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきた前記ユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているとき、前記電子機器から送信されてきた前記ソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報を、前記ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けて登録する登録ステップと、
前記登録ステップの処理で登録された前記ソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアを前記電子機器に提供する提供ステップと、
前記電子機器から、前記提供ステップの処理で提供された前記ソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきた前記ソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているとき、前記ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報を生成する生成ステップと、
前記ライセンス生成情報により生成された前記ライセンスによって実行可能となった前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動が要求されたとき、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられている前記ユーザ識別情報および機器識別情報を削除するとともに、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報を、前記他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させて登録する移動ステップと
を含むことを特徴とするソフトウエア提供方法。 - ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器の識別情報である機器識別情報により識別される電子機器に、ネットワークを介してソフトウエアを提供するソフトウエア提供処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記電子機器から、前記ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきた前記ユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、前記電子機器から送信されてきた前記ソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、前記ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、
前記登録制御ステップの処理で登録された前記ソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの前記電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、
前記電子機器から、前記提供制御ステップの処理で提供された前記ソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきた前記ソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、前記ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、
前記ライセンス生成情報により生成された前記ライセンスによって実行可能となった前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられている前記ユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報の、前記他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - ユーザの識別情報であるユーザ識別情報と対応付けられて登録されている機器の識別情報である機器識別情報により識別される電子機器に、ネットワークを介してソフトウエアを提供するソフトウエア提供処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記電子機器から、前記ソフトウエアの提供の要求とともに送信されてきた前記ユーザ識別情報と機器識別情報とが対応付けられて登録されているときの、前記電子機器から送信されてきた前記ソフトウエアの識別情報であるソフトウエア識別情報の、前記ユーザ識別情報および機器識別情報と対応付けての登録を制御する登録制御ステップと、
前記登録制御ステップの処理で登録された前記ソフトウエア識別情報によって識別されるソフトウエアの前記電子機器への提供を制御する提供制御ステップと、
前記電子機器から、前記提供制御ステップの処理で提供された前記ソフトウエアを実行するために必要なライセンスの提供の要求とともに送信されてきた前記ソフトウエア識別情報、ユーザ識別情報、および機器識別情報が対応付けられて登録されているときの、前記ライセンスを生成するのに必要なライセンス生成情報の生成を制御する生成制御ステップと、
前記ライセンス生成情報により生成された前記ライセンスによって実行可能となった前記ソフトウエアの他の前記電子機器への移動が要求されたときの、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報と、そのソフトウエア識別情報に対応付けられている前記ユーザ識別情報および機器識別情報の削除と、そのソフトウエアの前記ソフトウエア識別情報の、前記他の電子機器の機器識別情報とユーザ識別情報に対応させての登録を制御する移動制御ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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