JPWO2010140232A1 - 権利管理装置、権利管理プログラム及びコンテンツ再生システム - Google Patents
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Abstract
コンテンツ再生システム2は、権利管理装置7が、情報再生装置5から、デジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信すると、権利管理DBを参照して、権利状況を取得するとともに、当該デジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置から再生状況を取得して、当該デジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを情報再生装置5に送信し、情報再生装置5は、受信した第1のレスポンスの再生状況に基づいて、当該デジタルコンテンツが再生されていないと判断した場合には、受信した第1のレスポンスの権利状況に基づいて、当該デジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置から自装置に、当該デジタルコンテンツの再生権利を移転する。
Description
本発明は、DRM(Digital Rights Management)で保護されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する技術に関し、特に、マネージドコピー(Managed Copy)に好適に適用できる。
Blu-ray Discなどの次世代光ディスクで採用されるデジタルコンテンツ保護技術のAACS(Advanced Access Content System)においては、マネージドコピー(Managed Copy)という規格が規定されている。マネージドコピー(Managed Copy)とは、ネットワーク経由で認証を行うことにより、デジタルコンテンツのコピーを許可する機能のことである。例えば、マネージドコピーに対応した情報記録再生装置(例えば、ブルーレイディスクレコーダ)でコピーを実施する場合には、購入した光ディスクを挿入した後に、情報記録再生装置は、光ディスクに記録されたディスクIDに従って、コピー回数を管理するマネージドコピーサーバに問い合わせをして、コピー回数に関する情報を取得し、取得したコピー回数に関する情報に基づいてコピー処理の可否を判断して、コピー処理を実行するようになっている。
そして、マネージドコピーの規格においては、コピーしたデジタルコンテンツ(コピー先のデジタルコンテンツ)は、コピー処理した情報記録再生装置でしか再生が許可されず、他の情報再生装置では再生ができないようになっている。
勿論、コピー処理した情報記録再生装置が故障したり、情報記録再生装置を買い替えたりする場合のユーザの利便性を考慮して、マネージドコピーにおいても再生する権利の移転に関する概念は取り入れられている。
なお、マネージドコピーに関連する先行技術文献としては、下記の特許文献1、2があり、また、再生する権利の移転に関連する先行技術文献としては、下記の特許文献3がある。
しかしながら、マネージドコピーにおいて、2つの情報記録再生装置間で再生する権利の移転手続きを行うには、装置同士の相互認証をした後、権利情報(再生する権利に関する証明書データ)を移転することが必要であり、また、メモリカードなどの携行可能な記録媒体をそれぞれの装置に対して交互に抜差しながら、このような手続きを行わなければならないので、手続きが煩雑で面倒であるという問題がある。
また、昨今では、DLNA(Digital Living Network Alliance)に対応した情報記録再生装置も存在しており、ホームネットワーク(家庭内LAN)にネットワーク接続された環境下においてデジタルコンテンツを再生することも多い。そして、このような環境では、ホームネットワークに接続された複数の情報記録再生装置それぞれがサーバ上に蓄えられたデジタルコンテンツを再生することが想定される。
しかしながら、このようなネットワーク環境であっても、マネージドコピーにおいては、再生権利が付与された情報記録再生装置以外では、権利移転の手続きをしない限り、サーバ上のデジタルコンテンツを再生することができないので、ネットワーク接続のメリットを享受できず、利便性が悪いという問題がある。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、デジタルコンテンツを再生する権利が特定の1つの情報再生装置に付与されるとともに、再生する権利の移転が可能なコンテンツ再生システムにおいて、再生する権利を有しない情報再生装置からのデジタルコンテンツの再生を簡単とすることにある。
上記の課題を達成するため、本発明の第1の態様は、所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転が可能であるコンテンツ再生システムにおける前記権利管理装置であって、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、を備えている。
また、本発明の第2の態様は、所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転が可能であるコンテンツ再生システムにおける前記権利管理装置が読み取り可能なコンピュータプログラムであって、前記権利管理装置を、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、前記選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、して機能させる。
また、本発明の第3の態様は、所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転可能であるコンテンツ再生システムであって、前記権利管理装置は、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツがいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、前記選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、を備え、前記情報再生装置は、前記第1のリクエストを前記権利管理装置に送信する第1のリクエスト送信手段と、前記第1のレスポンスを前記権利管理装置から受信する第1のレスポンス受信手段と、受信した第1のレスポンスの再生状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されていないと判断した場合には、受信した第1のレスポンスの権利状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、当該デジタルコンテンツの再生権利を自装置に移転する権利移転処理を行う権利移転手段と、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を自装置内に保持することにより、前記選択されたデジタルコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、を備えている。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコピー管理システム10の概略構成図である。図1に示すコピー管理システム10は、マネージドコピー(Managed Copy)規格に準拠したコピー管理システムであり、マネージドコピー認証サーバ1、複数のマネージドコピー対応情報記録再生装置5A、5B、…、5N(以下、特定のマネージドコピー対応情報記録再生装置を示さない場合には、5と表記する)から構成されたコンテンツ再生システム2、及びマネージドコピー認証サーバ1とコンテンツ再生システム2とを相互に通信可能とする、例えば、インターネット網などの通信ネットワーク3を備えている。このような構成により、コンテンツ再生システム2内のマネージドコピー対応情報記録再生装置5が情報記録媒体(光ディスク)に記録されたデジタルコンテンツのコピー処理を行う場合には、マネージドコピー対応情報記録再生装置5がマネージドコピー認証サーバ1にアクセスし、コピー回数情報を管理するマネージドコピー認証サーバ1がマネージドコピー対応情報記録再生装置5にコピー処理の許可を与えることにより、マネージドコピー対応情報記録再生装置5におけるコピー処理が可能となっている。
ここで、コンテンツ再生システム2は、マネージドコピー規格に準拠したコンテンツ再生システムであり、例えば、ユーザ宅のホームネットワーク(家庭内LAN)4内に構築され、複数のマネージドコピー対応情報記録再生装置5と、上述したコピー処理によりコピーされたデジタルコンテンツ(コピー先のデジタルコンテンツ)を記憶するNAS(Network Attached Storage)6と、NAS6に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理している権利管理装置7と、を備えている。すなわち、本実施の形態においては、マネージドコピー対応情報記録再生装置5によりコピーされたデジタルコンテンツ(コピー先のデジタルコンテンツ)は、NAS6に格納されるようになっている。そして、マネージドコピー規格においては、コピーされたデジタルコンテンツ(コピー先のデジタルコンテンツ)の再生権利は、コピー処理した情報再生装置5に付与されるので、権利管理装置7は、NAS6に記憶されたそれぞれのデジタルコンテンツをコピー処理したそれぞれの情報再生装置5を把握することにより、NAS6に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理している。
以下の説明においては、マネージドコピー対応情報記録再生装置5として、BD(Blu-ray Disc)レコーダを挙げて説明するが、情報記録再生装置はこれに限定されるものではなく、マネージドコピー規格に対応する情報記録再生装置であれば何であってもよい。例えば、HD DVD(High Definition DVD)レコーダ、DVDレコーダ、HDDレコーダ、AVサーバ、コンピュータなどであってもよい。なお、マネージドコピー規格に対応し、コピー処理が可能であるならば、BDプレーヤ、HD DVDプレーヤなどの次世代DVDプレーヤ、及びDVDプレーヤ等の再生装置であってもよい。
マネージドコピー認証サーバ(以下、サーバという)1は、情報記録媒体(光ディスク)ごとにコピー回数を管理可能なコピー回数管理サーバであり、詳しくは、図1に示すように、コピー回数管理データベース(以下、コピー回数管理DBという)101、制御部102、及び通信部103を具備する構成である。
コピー回数管理DB101は、情報記録媒体(光ディスク)ごとのコピー回数情報を管理するデータベースであり、具体的には、図2に示すように、ディスクID111、コピー回数情報112、コピー制限事項に関する情報113、などの項目を有するコピー管理情報110を記憶して管理する。ここで、ディスクID111は、本実施の形態においては、プリレコーデッド・メディア・シリアルナンバとコンテンツIDの組合せにより構成され、光ディスク及び、記録されているコンテンツを一意に識別可能な情報である。また、コピー回数情報112には、現時点においてコピー可能なコピー許可回数が管理されており、具体的には、全コピー回数(当該光ディスクに予め設定されている最大コピー回数)112aとコピー済回数(すでにコピーした回数)112bで構成されている。例えば、全コピー回数が3回、コピー済回数が1回であれば、現時点で残りあと2回コピー処理を行うことができる。また、コピー制限事項に関する情報113は、例えば、コピー先の情報記録媒体の種類や、コピー先の著作権保護方式を限定している場合など、そのコピー処理に何らかの制限を加えている場合の制限事項を管理している(例えば、コピー先はVGAサイズ以下に限定など)。
制御部102は、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算処理装置(CPU)、並びに、プログラムやデータを格納する機能を有するROM、RAM等からなる主記憶装置から構成されており、サーバ1全体の制御を行うようになっている。
通信部103は、通信ネットワーク3を介して、マネージドコピー対応情報記録再生装置5とデータの送受信を行うようになっている。
図3は、マネージドコピー対応情報記録再生装置(以下、情報再生装置という)5の機能ブロック図である。情報再生装置5は、HDD(Hard Disc Drive)501やBD/DVDドライブ502を備えており、ハードディスクに対するデータの記録再生、及びBD/DVDに対するデータの記録再生を行う。また、情報再生装置5は、カードI/F503、イーサネット(登録商標)I/F504、USB I/F505などのインターフェースを介して、メモリカード、ネットワークデバイス、USBデバイスなど外部接続機器とデータのやりとりが可能となっている。このように、光ディスク(BD/DVD)に記録されたデジタルコンテンツは、光ディスク、ハードディスク、その他、外部接続機器(例えば、NAS6など)にコピー処理可能であるが、本実施の形態においては、コピーされたデジタルコンテンツはNAS6に格納されるものとして、以下説明する。
デジタルチューナ506は、デジタル放送を受信する。また、ビデオADC(ビデオA/Dコンバータ)507は、外部機器から入力された映像信号のアナログ−デジタル変換を行い、オーディオADC(オーディオA/Dコンバータ)508は、外部機器から入力された音声信号のアナログ−デジタル変換を行う。HDMI(High-Definition Multimedia Interface) I/F509は、HDMI規格に応じた映像信号、音声信号及び制御信号のインターフェース変換を行う。また、ビデオDAC(ビデオD/Aコンバータ)510は、映像信号のデジタル−アナログ変換を行い、変換されたアナログ映像信号を外部機器に対して出力し、オーディオDAC(オーディオD/Aコンバータ)511は、音声信号のデジタル−アナログ変換を行い、変換されたアナログ音声信号を外部機器に対して出力する。
AVプリ/ポストプロセッサ512は、ビデオADC507及びオーディオADC508を介して入力された映像情報及び音声情報の前処理、具体的には、時間軸補正処理、画質改善処理などの処理を行う。また、映像情報及び音声情報の後処理、具体的には、画質改善処理、合成処理、画素変換処理、フレーム変換処理などの処理を行って、HDM I I/F509、ビデオDAC510、及びオーディオDAC511に出力する。
AVエンコーダ513は、AVプリ/ポストプロセッサ512から出力された映像信号及び音声信号の符号化、多重化処理を行って、ストリームプロセッサ515に出力する。AVデコーダ514は、ストリームプロセッサ515から入力された映像信号及び音声信号の復号化、データ分離処理を行って、AVプリ/ポストプロセッサ512に出力する。本実施の形態においては、異なる情報記録媒体間においてコピー処理が行われるので、AVデコーダ514及びAVエンコーダ513を介して、コード変換が行われる。
ストリームプロセッサ515は、データ転送の制御や、データの暗号化や暗号化解除処理を行う。
CPU516は、情報再生装置5の演算・制御手段であり、不揮発メモリ517は、プログラムやデータなどの記憶手段であり、一次記憶メモリ518は、ストリームデータや表示データの一次記憶手段である。
具体的には、不揮発メモリ517には、情報再生装置5の後述する各種処理を実行するプログラムが格納されている。このプログラムは、不揮発メモリ517に記憶されるほか、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信されることも可能である。
NAS6は、ホームネットワーク4に接続されたファイルサーバである。NAS6は、上述したように、光ディスク等からコピーされたデジタルコンテンツを格納しており、本実施の形態では、複数の情報再生装置5それぞれが再生するデジタルコンテンツを共有して格納する情報記憶装置として機能する。
権利管理装置7は、NAS6に格納されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する装置であり、詳しくは、図4に示すように、権利管理テータベース(以下、権利管理DBという)701、制御部702、及び通信部703を具備する構成である。なお、権利管理装置7は、具体的には、PCなどのコンピュータで構成される。
権利管理DB701は、コンテンツ再生システム2内でコピーされたデジタルコンテンツのそれぞれに対して、再生権利を有する情報再生装置5を管理するデータベースであり、具体的には、図5に示すように、NAS6に格納されたデジタルコンテンツを一意に識別可能なコンテンツ識別情報(例えば、コンテンツIDなど)と、再生権利を有する情報再生装置5を一意に識別可能な装置識別情報(例えば、製造番号などの機器固有情報やネットワーク4内で機器を一意に識別するアドレス情報など)を対応付けた権利管理情報710を記憶して管理する。
例えば、情報再生装置5Aが、購入した光ディスクのコンテンツAをNAS6にコピー処理した場合には、NAS6に格納されたコンテンツAの再生権利は情報再生装置5Aにあるので、コンテンツAと情報再生装置5Aを対応付けた権利管理情報710が権利管理DB701に記憶されることとなる。
なお、本実施の形態において、コンテンツAの再生権利が情報再生装置5Aにあるとは、具体的には、コピー処理の際に自装置内に生成される、コンテンツAの再生権利に関する証明書データ(正確には、有効な証明書データ)を情報再生装置5Aが保持することを意味する。このコンテンツAの再生権利に関する証明書データを保持することにより、情報再生装置5Aは、コンテンツAを再生することが可能となる。
制御部702は、少なくとも演算機能及び制御機能を備えた中央演算処理装置(CPU)、並びに、プログラムやデータを格納する機能を有するROM、RAM等からなる主記憶装置から構成されており、権利管理装置7全体の制御を行うようになっている。
なお、制御部702のROMには、権利管理装置7の後述する各種処理を実行するプログラムが格納されている。このプログラムは、ROMに記憶されるほか、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも、通信ネットワークを介して配信されることも可能である。
通信部703は、ホームネットワーク4を介して、情報再生装置5とデータの送受信を行うようになっている。
次に、図6〜図9を用いて、コンテンツ再生システム2の権利移転処理について説明する。ここで、図6及び図7は、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の情報再生装置5における権利移転処理の流れを示すフローチャートである。なお、図6及び図7に示す処理は、情報再生装置5のCPU516の制御により行われるものである。また、図8及び図9は、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の権利再生装置7における権利移転処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8及び図9に示す処理は、権利再生装置7の制御部702の制御により行われるものである。
まず、図6を参照して、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の情報再生装置5の動作について説明する。
情報再生装置5は、ユーザからコンテンツリスト表示の要求を受け付けると(ステップS10)、NAS6に格納されているすべてのデジタルコンテンツの一覧であるコンテンツリストL10を、情報再生装置5と接続された画像表示装置(例えば、TVなど)に表示する(ステップS20)。
コンテンツリストL10の一例を図10に示す。図10に示すコンテンツリストL10は、デジタルコンテンツごとに、コンテンツのタイトル及びコンテンツ属性情報(タイトル名、ジャケット写真、出演者情報など)を表示している。これにより、ユーザは、コンテンツリストL10の中から再生したいデジタルコンテンツを選択することができる。具体的には、それぞれのタイトルの横に設けられた再生ボタンb10を選択することにより、デジタルコンテンツは選択される。
次に、情報再生装置5は、ユーザから再生するデジタルコンテンツの選択を受け付けると(ステップS30)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあるか否かを判定する(ステップS40)。詳しくは、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データが自装置内に保持されている場合には、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあると判定し、選択されたデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データが自装置内に保持されていない場合には、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にないと判定する。
選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にある場合には(ステップS40:YES)、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツを再生開始する(ステップS100)。
一方、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にない場合には(ステップS40:NO)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの情報再生装置5にあるのか、そして再生権利を有する情報再生装置5が現在、この選択されたデジタルコンテンツを再生しているのかを把握するために、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせるリクエスト(以下、第1のリクエストともいう)を権利管理装置7に送信する(ステップS50)。第1のリクエストを受信した権利管理装置7は、第1のリクエストに対するレスポンス(以下、第1のレスポンスともいう)、つまり、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示すレスポンスを作成して、情報再生装置5に送信する。なお、権利管理装置7側の処理に関しては、詳しくは後述する。
次に、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示すレスポンスを権利管理装置7から受信すると(ステップS60)、受信したレスポンスの内容から、いずれの情報再生装置5が選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有しているか、及び選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有している情報再生装置5が選択されたデジタルコンテンツを現在、再生しているか否かを把握できるので、選択されたデジタルコンテンツの再生が可能か否かを判定する(ステップS70)。詳しくは、選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5が、現在、選択されたデジタルコンテンツを再生していない場合には、自装置に対して再生権利の移転を行うことにより、自装置での再生は可能となるので、再生可能と判断する。一方、選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5が、現在、選択されたデジタルコンテンツを再生している場合には、同時に2つの情報再生装置5で当該デジタルコンテンツを再生することはできないので、再生不可と判断する。
選択されたデジタルコンテンツの再生が可能な場合には(ステップS70:YES)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5から自装置に対して、選択されたデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データを移転する証明書データ移転処理を行い(ステップS80)、証明書データ移転処理が成功した場合には、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツを再生開始する(ステップS100)。
ここで、図7を参照して、証明書データ移転処理について詳しく説明する。図7は、図6のステップS80の証明書データ移転処理の流れを詳しく示すフロ−チャートである。
まず、情報再生装置5は、自装置と再生権利を有する情報再生装置5と双方向認証を行う(ステップS81)。例えば、情報再生装置5Aと情報再生装置5Bの間で双方向認証を行う場合には、情報再生装置5Aは、情報再生装置5Bがマネージドコピーの規格に準拠した正規の装置であること、情報再生装置5Bは、情報再生装置5Aがマネージドコピーの規格に準拠した正規の装置であることをそれぞれ検証することにより、双方向認証を行う。
自装置と再生権利を有する情報再生装置5との間の双方向認証に成功した場合には(ステップS82:YES)、情報再生装置5は、選択したデジタルコンテンツの再生権利を、選択したデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5から自装置に移転する(ステップS83)。例えば、情報再生装置5Bから情報再生装置5Aに選択したデジタルコンテンツの再生権利を移動する場合には、情報再生装置5Bにある、選択したデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データを情報再生装置5Aに移転するとともに、情報再生装置5Bにある、選択したデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データを無効とし、また、情報再生装置5Aにある選択したデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データを有効とする。
次に、情報再生装置5は、選択したデジタルコンテンツの再生権利の移転状況を示すメッセージ(以下、権利移転メッセージともいう)、つまり、選択したデジタルコンテンツの再生権利が自装置に移転したことを示すメッセージを権利管理装置7に送信する(ステップS84)。例えば、選択したデジタルコンテンツの再生権利が情報再生装置5Bから情報再生装置5Aに移動した場合には、選択したデジタルコンテンツの再生権利は情報再生装置5Aに属する旨のメッセージが権利管理装置7に送信される。この結果、権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの再生権利が移転したことを把握することができる。
一方、自装置と再生権利を有する情報再生装置5との間の双方向認証に失敗した場合には(ステップS82:NO)、情報再生装置5は、再生権利の移転失敗を示すメッセージを情報再生装置5と接続された画像表示装置(例えば、TVなど)に表示し(ステップS85)、図6に示す権利移転処理を終了する。
また、選択されたデジタルコンテンツの再生が不可の場合には(ステップS70:NO)、再生不可を示すメッセージ(例えば、「選択されたデジタルコンテンツは他の情報再生装置5で再生中であるため、現在、再生できません」など)を情報再生装置5と接続された画像表示装置(例えば、TVなど)に表示する(ステップS90)。すなわち、この場合には、選択されたデジタルコンテンツの再生権利の移転は行われない。
次に、図8及び図9を参照して、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の権利管理装置7の動作について説明する。
まず、図8を用いて、情報再生装置5から第1のリクエストを受信したときの権利管理装置7の動作について説明する。図8は、情報再生装置5から第1のリクエストを受信したときの権利管理装置7の動作を示すフローチャートである。
権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせるリクエストを受信すると(ステップS110)、権利管理DB701を参照して、選択したデジタルコンテンツの権利状況を取得する(ステップS120)。例えば、図5に示すような権利管理情報710を備えており、選択したデジタルコンテンツがコンテンツCの場合には、再生権利を有する機器は、情報再生装置5Bであると把握する。
次に、権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの再生状況を問い合わせるリクエスト(以下、第2のリクエストともいう)を、選択したデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5に送信する(ステップS130)。例えば、選択したデジタルコンテンツの権利状況を取得した結果、コンテンツCの再生権利を有する機器が情報再生装置5Cである場合には、情報再生装置5Cに第2のリクエストを送信する。第2のリクエストを受信した情報再生装置5は、自装置が選択したデジタルコンテンツを再生中であるか否かを判定し、選択したデジタルコンテンツの再生状況を示すレスポンス(以下、第2のレスポンスともいう)を権利管理装置7に送信する。
次に、権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの再生状況を示すレスポンスを受信して(ステップS140)、選択したデジタルコンテンツの再生状況を取得する。
次に、権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を把握できたので、選択したデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示すレスポンスを作成し、第1のリクエストを送信した情報再生装置5に送信する(ステップS150)。
次に、図9を用いて、情報再生装置5から権利移転メッセージを受信したときの権利管理装置7の動作について説明する。図9は、情報再生装置5から権利移転メッセージを受信したときの権利管理装置7の動作を示すフローチャートである。
権利管理装置7は、選択したデジタルコンテンツの再生権利の移転状況を示す権利移転メッセージを受信すると(ステップS160)、権利移転メッセージに含まれていた移転状況に基づいて権利管理DB701を更新する。例えば、権利移転メッセージがコンテンツCの再生権利が情報再生装置Aにあることを示す場合には、コンテンツCの再生権利を有する機器は情報再生装置5Aであることを示す権利管理情報710に更新される。
以上から、本実施の形態によれば、権利管理装置7がNAS6に格納されている各デジタルコンテンツの再生権利を一括して管理しているので、デジタルコンテンツの再生権利を有しない情報再生装置5から再生要求があったとしても、再生要求した情報再生装置5と再生権利を有する情報再生装置5との間の再生権利の権利移転処理を権利管理装置7の主導により自動的に行うことができる。この結果、ユーザは権利移転処理を意識することなく、また、ユーザは複雑な手続きを行うことなく、簡単に所望のデジタルコンテンツを再生することができる。
すなわち、例えば、マネージドコピーに代表される、デジタルコンテンツの再生権利が特定の1つの情報再生装置に付与されるとともに、再生権利の移転が可能なコンテンツ再生システム2において、再生権利を有しない情報再生装置5からのデジタルコンテンツの再生を簡単とすることができる。
なお、本実施の形態においては、コンテンツリストL10は、デジタルコンテンツのタイトルやコンテンツ属性情報を表示するだけであったが、コンテンツリストの表示態様はこれに限定されるものではない。例えば、デジタルコンテンツのタイトルやコンテンツ属性情報に加えて、権利状況や再生状況に関する情報をコンテンツリスト上に表示するようにしてもよい。この変形例の場合には、ユーザは、デジタルコンテンツを選択する前に再生したいデジタルコンテンツが再生可能か否かを確認することができる。
図11及び図12は、本実施の形態に係るコンテンツ再生システム2の権利移転処理の変形例を示すフローチャートである。ここで、図11及び図12は、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の情報再生装置5における権利移転処理の流れを示すフローチャートである。なお、図11及び図12に示す処理は、情報再生装置5のCPU516の制御により行われるものである。
図11を参照して、コンテンツ再生システム2内の所定の情報再生装置5がNAS6に記憶された所定のデジタルコンテンツを再生する場合の情報再生装置5の動作について説明する。
情報再生装置5は、ユーザからコンテンツリスト表示の要求を受け付けると(ステップS210)、NAS6に格納されているすべてのデジタルコンテンツの一覧であるコンテンツリストL20を、情報再生装置5と接続された画像表示装置(例えば、TVなど)に表示するコンテンツリスト表示処理を行う(ステップS220)。
ここで、図12を参照して、コンテンツリスト表示処理を詳しく説明する。図12は、図11のステップS220のコンテンツリスト表示処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
まず、情報再生装置5は、コンテンツリストL20の表示に必要なすべてのデジタルコンテンツを準備する(ステップS221)。具体的には、NAS6に格納されているすべてのデジタルコンテンツに関する情報が準備される。
次に、情報再生装置5は、準備したデジタルコンテンツのひとつを選択し(ステップS222)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあるか否かを判定する(ステップS223)。
選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にある場合には(ステップS223:YES)、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツは再生可能であることを示す状況情報を作成する(ステップS224)。例えば、情報再生装置5AがコンテンツAの再生権利を有する場合には、情報再生装置5Aは、コンテンツAを再生可能であること、及び再生権利は情報再生装置5Aにあることを示す状況情報を作成する。
一方、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にない場合には(ステップS223:NO)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの情報再生装置5にあるのか、そして再生権利を有する情報再生装置5が現在、この選択されたデジタルコンテンツを再生しているのかを把握するために、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせるリクエスト(第1のリクエスト)を権利管理装置7に送信する(ステップS225)。
次に、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示すレスポンス(第1のレスポンス)を権利管理装置7から受信すると(ステップS226)、受信したレスポンスの内容から、選択されたデジタルコンテンツの再生が可能か否かを判定する(ステップS227)。
選択されたデジタルコンテンツの再生が可能な場合には(ステップS227:YES)、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツは再生可能であることを示す状況情報を作成する(ステップS224)。例えば、情報再生装置5BがコンテンツAの再生権利を有し、かつ、情報再生装置5BがコンテンツAを現在、再生していないことを示す第1のレスポンスを情報再生装置5Aが受信した場合には、情報再生装置5Aは、コンテンツAを再生可能であること、及び再生権利は情報再生装置5Bにあることを示す状況情報を作成する。
一方、選択されたデジタルコンテンツの再生が不可能な場合には(ステップS227:NO)、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツは再生不可であることを示す状況情報を作成する(ステップS228)。例えば、情報再生装置5BがコンテンツAの再生権利を有し、かつ、情報再生装置5BがコンテンツAを現在、再生していることを示す第1のレスポンスを情報再生装置5Aが受信した場合には、情報再生装置5Aは、コンテンツAを再生不可であること、及び再生権利は情報再生装置5Bであることを示す状況情報を作成する。
次に、情報再生装置5は、準備したすべてのデジタルコンテンツについて再生権利に関するチェックを行ったか否かを判定する(ステップS229)。準備したすべてのデジタルコンテンツに対して再生権利に関するチェックを行った場合には(ステップS229:YES)、コンテンツのタイトル及びコンテンツ属性情報に状況情報を加えたコンテンツリストL2を、情報再生装置5と接続された画像表示装置(例えば、TVなど)に表示する(ステップS230)。なお、準備したすべてのデジタルコンテンツに対して、再生権利に関するチェックを行っていない場合には(ステップS229:NO)、ステップS222に戻り、次のデジタルコンテンツを選択して、上述したステップS223〜S228の処理を行う。
ここで、コンテンツリストL20の一例を図13に示す。図13に示すコンテンツリストL20は、デジタルコンテンツごとに、コンテンツのタイトル及びコンテンツ属性情報(タイトル名、ジャケット写真、出演者情報など)、並びに状況情報を表示している。例えば、コンテンツBに関しては、自装置で再生不可であること、再生権利は情報再生装置5Aにある状況情報を表示している。また、コンテンツCに関しては、自装置で再生可能であること、再生権利は情報再生装置5Bにある状況情報を表示している。これにより、ユーザは、コンテンツリストL20の中から再生したいデジタルコンテンツを選択することができる。具体的には、再生可能なデジタルコンテンツに関しては、再生ボタンb10が表示されるので、この再生ボタンb10を選択することにより、デジタルコンテンツは選択される。
図11に戻って、次に、情報表示装置5は、ユーザから再生するデジタルコンテンツの選択を受け付けると(ステップS240)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあるか否かを判定する(ステップS250)。
選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にある場合には(ステップS250:YES)、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツを再生開始する(ステップS260)。
一方、選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にない場合には(ステップS250:NO)、選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する情報再生装置5から自装置に対して、選択されたデジタルコンテンツの再生権利に関する証明書データを移転する証明書データ移転処理を行い(ステップS80)、証明書データ移転処理が成功した場合には、情報再生装置5は、選択されたデジタルコンテンツを再生開始する(ステップS260)。なお、ステップS80の証明書データ移転処理は図7に示した通りなので、説明は省略する。
以上述べたように、本変形例によれば、デジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を含むコンテンツリストL20を表示するので、ユーザは所望のデジタルコンテンツに対する再生要求を出す前に、所望のデジタルコンテンツが自装置で再生可能か否かを判断することができる。この結果、ユーザは再生可能なデジタルコンテンツの中から所望のデジタルコンテンツを選択することができる。
なお、本実施の形態及びその変形例においては、権利管理装置7をホームネットワーク4内に配置したが、権利管理装置7の配置はこれに限定されない。例えば、権利管理装置7をホームネットワーク4の外に配置し、通信ネットワーク3を介してコンテンツ再生システム2と接続されるようにしてもよい。この場合には、権利管理装置7は、ユーザ宅(ホームネットワーク4)ごとに1つという配置ではなく、各ユーザ宅に構築されたそれぞれのコンテンツ再生システム2を管理する形態となる。すなわち、権利管理DB701は、コンテンツ再生システム2ごとに、権利管理情報710を備えることになる。
また、本実施の形態及びその変形例においては、コピー管理システム10及びコンテンツ再生システム2をマネージドコピー規格に準拠したシステムとして説明したが、コンテンツ再生システム2は、マネージドコピー規格に準拠したシステムに限定されるものではない。すなわち、コンテンツ再生システム2は、コンテンツの再生権利が特定の1つの情報再生装置に付与されるとともに、この再生権利が他の情報再生装置に移転可能であるコンテンツ再生システム(同時には1つの情報再生装置でしかデジタルコンテンツを再生できないようなコンテンツ再生システム)であるならば、いずれの規格等であってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1 マネージドコピー認証サーバ
2 コンテンツ再生システム
3 通信ネットワーク
4 ホームネットワーク
5 マネージドコピー対応情報記録再生装置
6 NAS
7 権利管理装置
10 コピー管理システム
101 コピー回数管理DB
102 制御部
103 通信部
110 コピー管理情報
111 ディスクID
112 コピー回数情報
113 コピー制限事項に関する情報
501 HDD
502 BD/BDドライブ
503 カードI/F
504 イーサネット(登録商標)I/F
505 USB I/F
506 デジタルチューナ
507 ビデオADC
508 オーディオADC
509 HDMI I/F
510 ビデオDAC
511 オーディオDAC
512 AVプリ/ポストプロセッサ
513 AVエンコーダ
514 AVデコーダ
515 ストリームプロセッサ
516 CPU
517 不揮発メモリ
518 一次記憶メモリ
701 権利管理DB
702 制御部
703 通信部
710 権利管理情報
L10,L20 コンテンツリスト
2 コンテンツ再生システム
3 通信ネットワーク
4 ホームネットワーク
5 マネージドコピー対応情報記録再生装置
6 NAS
7 権利管理装置
10 コピー管理システム
101 コピー回数管理DB
102 制御部
103 通信部
110 コピー管理情報
111 ディスクID
112 コピー回数情報
113 コピー制限事項に関する情報
501 HDD
502 BD/BDドライブ
503 カードI/F
504 イーサネット(登録商標)I/F
505 USB I/F
506 デジタルチューナ
507 ビデオADC
508 オーディオADC
509 HDMI I/F
510 ビデオDAC
511 オーディオDAC
512 AVプリ/ポストプロセッサ
513 AVエンコーダ
514 AVデコーダ
515 ストリームプロセッサ
516 CPU
517 不揮発メモリ
518 一次記憶メモリ
701 権利管理DB
702 制御部
703 通信部
710 権利管理情報
L10,L20 コンテンツリスト
Claims (10)
- 所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転が可能であるコンテンツ再生システムにおける前記権利管理装置であって、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、
前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、
受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、
前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、前記選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、
を備えることを特徴とする権利管理装置。 - 前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置が、前記第1のレスポンスに基づいて、権利移転処理を行い、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を自装置に移転した場合には、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあることを示す権利移転メッセージを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置から受信するメッセージ受信手段と、
受信した権利移転メッセージに基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている権利管理情報を更新する情報更新手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の権利管理装置。 - 所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転が可能であるコンテンツ再生システムにおける前記権利管理装置が読み取り可能なコンピュータプログラムであって、
前記権利管理装置を、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、
前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、
受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利がいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、
前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、前記選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、
して機能させることを特徴とする権利管理プログラム。 - 前記権利管理装置を、
前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置が、前記第1のレスポンスに基づいて、権利移転処理を行い、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を自装置に移転した場合には、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあることを示す権利移転メッセージを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置から受信するメッセージ受信手段と、
受信した権利移転メッセージに基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている権利管理情報を更新する情報更新手段と、
してさらに機能させることを特徴とする請求項1記載の権利管理プログラム。 - 所定のネットワーク上に、1又は複数のデジタルコンテンツを記憶している情報記憶装置、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利を管理する権利管理装置、及び前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツを再生する複数の情報再生装置が接続されて構成され、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの再生権利は、前記複数の情報再生装置の中のいずれか1つに付与されているとともに前記複数の情報再生装置の間で移転可能であるコンテンツ再生システムであって、
前記権利管理装置は、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツと、該デジタルコンテンツの再生権利が付与された前記情報再生装置と、を対応付けた権利管理情報を記憶している情報記憶手段と、
前記情報再生装置から、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの中から選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を問い合わせる第1のリクエストを受信する第1のリクエスト受信手段と、
受信した第1のリクエストに基づいて、前記情報記憶手段に記憶された権利管理情報を参照し、前記選択されたデジタルコンテンツがいずれの前記情報再生装置に付与されているかを示す権利管理情報を権利状況として取得する権利状況取得手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況から、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置に、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されているか否かの再生状況を問い合わせる第2のリクエストを送信する第2のリクエスト送信手段と、
前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、前記再生状況を示す第2のレスポンスを受信する第2のレスポンス受信手段と、
前記権利状況取得手段で取得した権利状況及び前記第2のレスポンス受信手段で受信した再生状況に基づいて作成された、前記選択されたデジタルコンテンツの権利状況及び再生状況を示す第1のレスポンスを、前記第1のリクエストを送信した前記情報再生装置に送信する第1のレスポンス送信手段と、
を備え、
前記情報再生装置は、
前記第1のリクエストを前記権利管理装置に送信する第1のリクエスト送信手段と、
前記第1のレスポンスを前記権利管理装置から受信する第1のレスポンス受信手段と、
受信した第1のレスポンスの再生状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されていないと判断した場合には、受信した第1のレスポンスの権利状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、当該デジタルコンテンツの再生権利を自装置に移転する権利移転処理を行う権利移転手段と、
前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を自装置内に保持することにより、前記選択されたデジタルコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ再生システム。 - 前記情報再生装置は、
前記権利移転手段により、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利の移転が行われた場合には、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利が自装置にあることを示す権利移転メッセージを前記権利管理装置に送信するメッセージ送信手段と、をさらに備え、
前記権利管理装置は、
前記権利移転メッセージを前記情報再生装置から受信するメッセージ受信手段と、
受信した権利移転メッセージに基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている権利管理情報を更新する情報更新手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項5記載のコンテンツ再生システム。 - 前記情報再生装置は、
受信した第1のレスポンスの再生状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツが現在、再生されていると判断した場合には、所定の表示装置の画面上に、前記選択されたデジタルコンテンツを再生することは不可であることを示すメッセージを表示することを特徴とする請求項5又は6記載のコンテンツ再生システム。 - 前記情報再生装置は、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの一覧リストを表示するリスト表示手段と、
前記リスト表示手段により表示された一覧リストの中から一つのデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
前記コンテンツ選択手段で選択されたデジタルコンテンツに基づいて、前記第1のリクエストを作成する第1のリクエスト作成手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ再生システム。 - 前記第1のリクエスト送信手段は、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツのすべてに関して、前記第1のリクエストを送信し、
前記第1のリクエスト受信手段は、
前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツのすべてに関して、前記第1のレスポンスを受信し、
前記情報再生装置は、
受信した、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツのすべてに関する第1のレスポンスを加味して、前記情報記憶装置に記憶されたデジタルコンテンツの一覧リストを表示するリスト表示手段と、
前記リスト表示手段により表示された一覧リストの中から、再生可能な一つのデジタルコンテンツを選択するコンテンツ選択手段と、
をさらに備え、
前記権利移転手段は、
前記コンテンツ選択手段により選択されたデジタルコンテンツの権利状況に基づいて、前記選択されたデジタルコンテンツの再生権利を有する前記情報再生装置から、当該デジタルコンテンツの再生権利を自装置に移転する権利移転処理を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコンテンツ再生システム。 - 前記情報再生装置は、
AACSマネージドコピーの規格に準拠した装置であり、所定のオリジナルのデジタルコンテンツを前記情報記憶装置にコピー処理した場合には、コピー処理した自装置に対して、コピーしたデジタルコンテンツの前記再生権利が付与されることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載のコンテンツ再生システム。
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2009
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