JP2004169009A - ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いて得られるシート、フィルム並びに中空成形容器 - Google Patents

ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いて得られるシート、フィルム並びに中空成形容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学フィルム等の用途において特に有効なポリエステル樹脂を提供する。
【解決手段】 ジカルボン酸単位及びジオール単位を含む脂環式ポリエステルであって
(3)ジカルボン酸単位が主として1,4-シクロヘキサンジカルボン酸単位からなり、
(4)ジオール単位が主として1,4-シクロヘキサンジメタノール単位からなり、
(3)該ポリエステルの総末端に対するアルキルエステル末端の割合が5モル%以下であり、
(4)該樹脂の厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上である、
ことを特徴とするポリエステル樹脂。
【選択図】 なし

Description

本発明は1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とするポリエステル樹脂、その組成物、に関する。特に無色透明なポリエステル樹脂に関する。
ポリエステル樹脂は、フィルム、繊維、成形体など広い分野で利用されている。中でも1,4―シクロヘキサンジカルボン酸(以下、シクロヘキサンジカルボン酸を、CHDAと略記することがある)を主たるジカルボン酸成分とするポリエステルは、透明性や耐加水分解性、耐候性がすぐれ複屈折率が少ない等の点から、光学用途フィルムを始め、用途が拡がりつつある。
一般に、ポリエステル樹脂は、その製造工程が高温であるためか、樹脂が黄色く着色したりくすんだりするという欠点があり、これらを改良するため各種提案されている。
例えば、着色防止のためにポリエステル合成中にリン化合物を添加したり、、黄色みを隠すためコバルト化合物を添加したり、青色系染料を添加することなどが知られている。(特許文献1参照)
しかしながら1,4-CHDAを主たるジカルボン酸成分とするポリエステルにおいては上記方法はその色調、透明性において必ずしも満足できるものではない。即ち、重合時リン化合物を添加すると、黄変が防止されるものの充分でなかったり、触媒種によっては重合度が十分上がらないことがある。又、有機染料或いは又はコバルト化合物を含むと黄色味は改良されるものの、光線透過率が低下し、透明性が不十分となる。
一方、生分解性を有し、耐熱性、成型加工性、耐アルカリ性等の耐溶剤性、機械特性の優れたポリエステルとして、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位および1,4−シクロヘキサンジメタノール単位(以下、シクロヘキサンジメタノールを、CHDMと略記することがある)からなり、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位におけるトランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位とシス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位とのモル比が60:40〜100:0であり、1,4−シクロヘキサンジメタノール単位におけるトランス−1,4−シクロヘキサンジメタノール単位とシス−1,4−シクロヘキサンジメタノール単位とのモル比が40:60〜100:0であるポリエステルが知られているが、透明性や色味には着目されていない。(特許文献2参照)
特表2000-511211号公報 特開2000-290356号公報
上記特許文献2には、原料1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の詳細について記載されていないが、この種ポリエステルの原料として通常使用される1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を用いて得られるポリエステルは、透明性や色味の点で未だ改善の余地があることが判明した。
本発明は上記実状に鑑みなされたものであって、その目的は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とするポリエステル樹脂において、更に透明性が改善され、好ましくは更に黄色みの少ないポリエステル樹脂を提供することにある。更に、本発明は、かかるポリエステル樹脂を含有する樹脂組成物、上記ポリエステル樹脂又は樹脂組成物を用いて得られる中空容器、シート及びフィルムを提供するものである。
本発明者等は鋭意検討した結果、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とするポリエステル樹脂において、ポリエステルの原料モノマーの光線透過率が樹脂の透明性及び黄色の着色性に影響すること及び、特定の光線透過率を有する1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を用いて得られたポリエステルが、従来の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を用いて得られたポリエステルに比べて優れた透明性及び色調を有することを見いだし、本発明に到達した。
即ち、本発明の要旨は、ジカルボン酸単位及びジオール単位を含む脂環式ポリエステルであって
(1)ジカルボン酸単位が主として1,4-シクロヘキサンジカルボン酸単位からなり、
(2)ジオール単位が主として1,4-シクロヘキサンジメタノール単位からなり、
(3)該ポリエステルの総末端に対するアルキルエステル末端の割合が5モル%以下であり、
(4)該樹脂の厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上である、
ことを特徴とするポリエステル樹脂、に存する。
本発明の他の要旨は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分とジオール成分とを反応させて得られるポリエステル樹脂であって、
(1)ポリエステルを構成する1,4シクロヘキサンジカルボン酸単位がtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位及び/又はcis-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単
位からなり、
(2)全1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位中のtrans-1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸単位の割合が85モル%以上であり、
(3)該樹脂の厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上である、
ことを特徴とするポリエステル樹脂に存する。 上記本発明のポリエステル樹脂は、好ましくは、Yellowness Index (YI)が18以下である。
更に、上記のポリエステル樹脂と、熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーとを含有する
樹脂組成物、上記ポリエステル樹脂又は樹脂組成物を用いて得られる中空成形容器、シートまたはフィルムをその要旨とする。
本発明のポリエステル樹脂は、YI及び光線透過率が良好であり、光学フィルム等の用途において特に有効に使用される。
又、本発明のポリエステル樹脂と、それ以外の熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーとを含有するポリエステル樹脂組成物は、透明性が良好であるとともに、耐熱性に優れ、シート、フィルム、中空容器等用のポリエステル樹脂組成物として有用である。
本発明のポリエステル樹脂は、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分とジオール成分とを反応させて得られるポリエステル樹脂である。換言すれば、本発明のポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分を原料とすることにより得られるものであることに起因して、ジカルボン酸エステルを原料とする場合とは異なりアルキルエステル末端が少ない、即ち、ポリエステルの総末端に対するアルキルエステル末端の割合が5モル%以下、好ましくは1モル%以下のポリエステル樹脂である。
又、本発明のポリエステル樹脂を構成する1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位はtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位及び/又はcis-1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸単位からなり、全1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位中のtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が85モル%以上である。該割合は、好まし
くは90モル%以上であり、上限は100モル%である。trans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が85モル%未満であるとポリエステル樹脂の融点(Tm)が低下し、例えばポリカーボネート等との組成物で耐熱性が劣ることとなる。
又、本発明のポリエステル樹脂は、好ましくは、Yellowness Index (YI)が18以
下でり、好ましくはYIが15以下である。YIが18を越えると目視によっても黄色いと認識でき、光学用フィルム等にした場合、透過した映像が黄色くなり元の映像を再現できない等の支障をきたすこととなる。又、YIの下限は通常−5程度である。
本発明のポリエステル樹脂は、これを用いて成型した厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上であり、好ましくは87.5%以上、更に好ましくは88%以上である。該光線透過率が87%未満では例えば光学用フィルムでは、十分光線が透過されず、画面が暗くなる等の支障をきたすこととなる。
更に、本発明のポリエステル樹脂の末端酸価は特に限定されないが、70当量/トン以下が好ましく、中でも 特に高温多湿下で使用される車載用液晶表示装置に組み込まれる光学フィルム等の用途に使用する場合には、40当量/トン以下が好ましく、特に、30当量/トン以下、更に10当量/トン以下が好ましい。樹脂の末端酸価が大きいと、耐加水分解性が劣ることとなる。尚、末端酸価のコントロールは、後述の製造において、例えば、原料1,4−CHDAと1,4−CHDMの使用割合のコントロールにより、或いは、ジオール原料としてアルキレンジオール、特に炭素数2〜10のアルキレンジオールを併用することにより、行うことができる。
本発明のポリエステル樹脂は、常法に準じて、1,4−CHDAを主成分とするジカルボ
ン酸成分と、ジオール成分とを、触媒存在下又は不存在下のエステル化反応および、触媒存在下、重縮合反応することにより得られる。
本発明のポリエステル樹脂の原料であるジカルボン酸成分は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするが、ここで1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするとは、ジカルボン酸単位の内、60モル%以上が1,4―シクロヘキサンジカルボン酸であることを意味し、ジカルボン酸単位の内、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上が1,4-シクロヘキサンジカルボン酸である。
原料1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は、trans−1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸及び/又はcis-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸からなるが、本発明においては、その90モル%以上がtrans体であるのが好ましく、95モル%以上がtrans体であるのが更に好ましい。本発明のポリエステル樹脂は、前述の如く、ポリエステルを構成する1,4-シクロヘキサンジカルボン酸単位が特定の割合でtrans体を含有するものであり、樹
脂中のtran体、cis体の割合は、ポリエステルの合成段階における異性化の影響も受けうるが、原料としてtrans-体を90%以上とすることにより、得られるポリエステルのtrans体の割合を本発明の範囲とすることができる傾向にある。
本発明における原料1,4−CHDAとしては、波長340nmでの光線透過率が大きいこ
とが、得られるポリエステル樹脂の光線透過率の点から好ましく、具体的には、下記の方法(1)〜(3)により測定した光線透過率(以下、T-340と略記することがある)が8
5%以上であることが好ましく、より好ましくは87%以上である。
(1)分光光電光度計を用いて、2規定の水酸化カリウム溶液を光路長10mmの石英セル
に入れてゼロ補正をした後、
(2)2規定の水酸化カリウム溶液50mlに対して、CHDA5.0gの割合で溶解した液を
、光路長10mmの石英セルに入れ
(3)該液について測定した波長340nmでの光線透過率を求める
T-340が85%未満であると、得られるポリエステル樹脂の黄色みYI値が増加し、又ポ
リエステル樹脂の光線透過率も低くなる傾向がある。
尚、trans体90モル%以上の原料1,4−CHDAを製造する方法としては、詳細は
後述する本出願人が先に提案した1,4-シクロヘキサンジカルボン酸のcis体又はcis体とtrans体との混合物の熱異性化法があげられる。trans体とcis体との水などへの溶解度差を
利用した公知の晶析法では、得られる1,4-シクロヘキサンジカルボン酸のT-340が低く、
得られるポリエステル樹脂の光線透過率が不十分となる。従って、trans体の割合が90
モル%以上で、T-340が85%以上の1,4-CHDA を用いるのが好ましいとの観点から、熱異性化法が好ましい。
上記熱異性化は、cis-1,4-CHDAとtrans-1,4-CHDAとの混合物またはcis-1,4-CHDAを、不活性雰囲気下で、180℃以上でtrans-1,4-CHDAの融点未満の温度域にて加熱処理することにより行うことができる。なお、本発明でいうtrans-1,4-CHDAの融点とは、実際の異性化反応の条件下でのtrans-1,4-CHDAの融点をいう。
熱異性化反応圧力は、減圧、常圧又は加圧下のいずれで行うこともできるが、操作の簡便性から考えると通常1.3〜950kPaである。
更に、1,4−CHDAのT-340を85%以上とするためには、cis/trans-1,4-CHDAの混合物又はcis-1,4-CHDAを加熱処理する際の不活性雰囲気を、反応系中の気相の酸素濃度を4000ppm以下、好ましくは2000ppm以下、更に好ましくは1000ppm以下と調整することが好ましい。系中の酸素濃度が4000ppmより高いと、T-340が85%未満になりやすい。
熱異性化により生成したtrans-1,4-CHDAを効率的に取得するには前記温度域に
保持しながら溶融したcis-1,4-CHDA中にtrans-1,4-CHDAを析出させて取出す方法がある。
尚、熱異性化法での原料となるcis体及びtrans体の1,4-CHDAの混合物を得る方
法としては、テレフタル酸を溶媒、水素及び水素化触媒存在下、液相で核水素化して得る方法や、テレフタル酸ナトリウムを水、水素及び水素化触媒存在下、液相で核水素化した後に酸析して得る方法がある。
1,4-CHDA以外のジカルボン酸成分として、例えば、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、1,4-フェニレンジオキシジカルボン酸、1,3-フェニレンジオキシジ酢酸、4,4’-ジフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルケトンジカルボン酸、4,4’-ジフェノキシエタンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルスルホンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒドロイソフタル酸等の脂環式ジカルボン酸、及び、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸、ドデカジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸等の一種又は二種以上が、共重合成分として用いられていてもよい。
本発明のポリエステル樹脂を構成するジオール成分は、1,4−シクロヘキサンジメタノールを主成分とするのが好ましく、主成分とするとはジオール成分の60モル%以上を意味し、ジオール成分の80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメタノールであることが好ましい。又、1,4−CHDMは、入手の容易さの点から通常trans体とcis体との混合物であるが、用途により求められる耐熱性等に応じてそのtrans体とcis体との比は通常100:0〜60:40から選ばれる。
又、1,4−CHDM以外のジオール成分として、例えば、エチレングリコール、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等の脂肪族ジオール、1,2-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,1-シクロヘキサンジメチロール、等の脂環式ジオール、及び、キ
シリレングリコール、4,4’-ジヒドロキシビフェニル、2,2-ビス(4’-ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2-ビス(4’-β-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン
、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-β-ヒドロキシエトキシフェニル
)スルホン酸等の芳香族ジオール等の一種又は二種以上が、共重合成分として用いられていてもよい。
更に、前記ジオール成分及びジカルボン酸成分以外の少量共重合成分として、例えば、グリコール酸、p-ヒドロキシ安息香酸、p-β-ヒドロキシエトキシ安息香酸等のヒドロ
キシカルボン酸やアルコキシカルボン酸、及び、ステアリルアルコール、、ベンジルアルコール、ステアリン酸、ベヘン酸、安息香酸、t-ブチル安息香酸、ベンゾイル安息香酸
等の単官能成分、トリカルバリル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ナフタレンテトラカルボン酸、没食子酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセロール、ペンタエリスリトール、シュガーエステル等の三官能以上の多官能成分、等が用いられてもよい。
本発明のポリエステル樹脂は、1,4−CHDAを主成分とするジカルボン酸成分と、ジオ
ール成分とを触媒存在下又は不存在下のエステル化反応および、触媒存在下、重縮合反応することにより得られる。
エステル化反応触媒、及び重縮合触媒としては、ポリエステルの合成に一般に使用されるチタン化合物、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、スズ化合物などがあげられる。
なかでも、チタン化合物はエステル化反応、重縮合の両反応において活性が高く好ましく用いられる。チタン化合物としては、例えばテトラ−n−プロピルチタネート、テトラ−i−プロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、あるいはこれら有機チタネートの加水分解物などが挙げられ、これらは単独で或いは併用して用いられる。
エステル化反応触媒の使用量は、通常生成するポリエステルに対して50〜2000ppm、好ましくは100〜1000ppmとなる量である。
又、ポリエステルの製造において、触媒と併用する成分として公知のマグネシウム化合物、リン化合物等を、触媒活性、重合度のコントロール等の目的で、併用してもよい。
上記ジカルボン酸成分とジオール成分のエステル化反応は、攪拌機および留出管を備えたエステル化反応槽に、90モル%以上がトランス体である1,4-シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸とジオールとを仕込み、反応触媒を加え不活性雰囲気下攪拌しつつ反応によって生ずる水を留去しつつ行われる。ジオール成分とジカルボン酸成分との使用割合は、ジカルボン酸成分1モルに対して、ジオール成分が通常1〜2モルであるが、本発明の好ましい態様であるジオール成分が、1,4−CHDMを80モル%以上含有するポリエステル樹脂の場合には、ジカルボン酸成分1モルに対するジオール成分のモル比は1乃至1.2が好ましく、1乃至1.1がより好ましく、1乃至1.05が最も好ましい。
又、ポリエステル樹脂の末端酸価を40当量/トンとするためには、例えば、90モル%以上が1,4−CHDAであるジカルボン酸と、90モル%以上が1,4−CHDMであるジオールを用いる場合、ジカルボン酸成分1モルに対するジオール成分の割合を1.02〜1.2モル、より好ましくは1.02〜1.1モルとすることが挙げられる。又、例えば、90モル%以上が1,4−CHDAであるジカルボン酸と、80〜99.5モル
%が1,4−CHDMであり0.5〜20モル%が炭素数2〜10のアルキレンジオールを用いる場合、ジカルボン酸成分1モルに対してジオール成分を1.02〜1.2モル、より好ましくは1.02〜1.1モル使用する方法等が挙げられる。
エステル化は、通常150℃から230℃ 好ましくは180℃から220℃で、通常10分乃至10時間、好ましくは30分乃至5時間行われる。
エステル化反応後 反応液は、通常、攪拌機、留出管および減圧付加装置を備えた重縮合槽に移送されるが、エステル化反応槽に減圧付加装置を備えて、一槽でエステル化反応および重縮合反応を行うこともできる。
エステル化終了後、反応液に必要に応じて重縮合触媒などを添加し徐々に反応槽内を減圧にしつつ重縮合反応を行う。重合触媒を添加する場合、その量は、エステル化反応またはエステル交換反応触媒との合計で、通常生成するポリエステルに対して合計で50〜2000ppm、好ましくは100〜1000ppmとなる量である。
重縮合は、エステル化反応終了温度乃至300℃以下、好ましくは265℃以下で、通常10分乃至10時間、好ましくは30分乃至5時間行われる。温度が高すぎると、重合反応中に熱分解が起こるためか重合反応が進まない傾向となる。槽内圧力は常圧から最終的に1KPa以下となる圧力であり、好ましくは0.5KPa以下とする。
反応終了後、得られたポリエステルは、通常、槽底部よりストランド状に抜きだし、水冷しつつカッティングし、ペレットを得る。
尚、反応は回分法で行っても連続法で行っても良い。
かくして得られたポリエステルの固有粘度は0.6〜1.5dl/gが好ましく、さらに好ましくは0.7〜1.4dl/gである。固有粘度が0.6dl/g未満であると機械的強度が十分でなく、1.5dl/gより大きいと流動性が低下し、成形性に劣る傾向がある。
得れられたペレット状ポリエステル樹脂は必要に応じて固相重合を行いさらに高い固有粘度のものにすることができる。
本発明のポリエステル樹脂は、ジオール単位の80モル%以上が1,4-シクロヘキサンジメタノールであるものが、ポリエステル樹脂の耐熱性の点で好ましい。又、ジオール単位の80モル%以上99.5モル%以下が1,4-シクロヘキサンジメタノール単位であり、0.5モル%以上20モル%以下が炭素数2〜10のアルキレンジオール単位であるポリエステル樹脂、中でも1,4-シクロヘキサンジメタノール単位が90モル%以上99.5モル%以下であり、炭素数2〜10のアルキレンジオール単位が0.5モル%以上10モル%以下であるポリエステル樹脂が、該樹脂の耐加水分解性の点で好ましい。 本発明のポリエステル樹脂は、本発明のポリエステル樹脂とこれ以外の他の熱可塑性樹脂(以下、他の熱可塑性樹脂ということがある)および/又は熱可塑性エラストマーの一種以上を含有する組成物として使用することができる。
他の熱可塑性樹脂としてはポリカーボネート、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートや1,4-ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アイソタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレンやアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、ポリフェニレンエーテルや変性ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレン、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリエーテルイミド及びこれらの混合物などが挙げられる。好ましくは、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂及びこれらの混合物、より好ましくはポリカーボネートが挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、水添スチレン-イソプレン系、水添スチレン−ブタジ
エン系エラストマー、ポリエーテルエステルエラストマー、エチレン−プロピレン系エラストマー等のポリオレフィンエラストマー、ポリエーテルアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーがあげられる。
上記組成物中全体に対する他の熱可塑性樹脂及び/又は熱可塑性エラストマーの割合は、他の熱可塑性樹脂及び/又は熱可塑性エラストマーの合計で、通常1〜99重量%、好ましくは1〜90重量%である。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で各種の添加成分を配合することができる。例えば、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、マイカ、タルク、炭酸カルシウム等の無機充填材、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、滑剤、相溶化剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、パラフィンオイル等の可塑剤、フッ素樹脂パウダー、スリップ剤、分散剤、着色剤、防菌剤、蛍光増白剤等といった各種添加剤を配合することができる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、通常の熱可塑性樹脂組成物の加工方法で製造できる。例えば、本発明のポリエステル樹脂とポリカーボネート樹脂と必要に応じて配合される添加成分とを予め混合した後、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダー、単軸混練押出機、二軸混練押出機、ニーダーなどで溶融混練する事によって製造することができる。
本発明のポリエステル樹脂は、ポリエステルで一般的に用いられる溶融成形法を用いて、容器、シート、フィルム等に成形することができる。
中空成形容器を製造するにあたっては、本発明のポリエステル樹脂から成形したプリフォームを延伸ブロー成形してなるもので、従来よりポリエステルのブロー成形で用いられている装置を用いることができる。具体的には例えば、射出成形、または押出成形で一旦プリフォームを成形し、そのままで、あるいは口栓部、底部を加工後それを再加熱し、ホットパリソン法あるいはコールドパリソン法等の二軸延伸ブロー成形法が適用される。この場合の成形温度、具体的には成形機のシリンダー各部及びノズルの温度を、通常200〜260℃の範囲で、延伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜110℃で、延伸倍率は、通常縦方向に1.5〜3.5倍、円周方向に2〜4倍の範囲で行えばよい。
得られた中空成形容器は、そのまま使用できるが、熱充填を必要とする内容液の場合には、一般にさらにブロー金型内で熱固定し、さらに耐熱性を付与して使用される。熱固定は、通常、圧空等による緊張下、100〜200℃、好ましくは120〜180℃で、数秒〜数時間、好ましくは数秒〜数分間行われる。
シートもしくはフィルムを製造するにあたっては、例えば、スクリュー型押出機に接続された単層又は多層のTダイやIダイを使用して溶融樹脂をシート状もしくはフィルム状に押し出すキャスト成形法、またこのキャストフィルムをロール群の周速差を利用して縦延伸して成形した一軸延伸法、この一軸延伸フィルムをさらにテンターオーブンを使用して横延伸した二軸延伸法や、テンターオーブンとリニアモーターの組み合わせによる同時二軸延伸法等が挙げられる。シートもしくはフィルムの厚みは、TダイやIダイの開口部の厚みにより、例えば0.1〜10mmに制御して成形することができる。これらのシートもしくはフィルムを延伸する場合の延伸温度は通常70〜120℃、好ましくは80〜110℃で、延伸倍率は、一軸延伸の場合、通常1.1〜10倍、好ましくは1.5〜8倍、二軸延伸の場合、縦方向及び横方向ともそれぞれ通常1.1〜6倍、好ましくは1.5〜4倍の範囲で行えばよい。
得られた延伸フィルムは、さらに熱固定し、耐熱性、機械的強度を改善することもできる。熱固定は、通常、緊張下、120〜200℃、好ましくは120〜180℃で、数秒
〜数時間、好ましくは数秒〜数分間行われる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
測定法
(Yellowness Index)
JIS K7103に従い、光電色彩計(日本電色工業社製ND-300)を用いて試料ペレットの三
刺激値X、Y、Zを測定し黄色度YIは下式によって計算で求めた。
YI=100(1.28X-1.06Z)/Y
(ポリマーの光線透過率)
ペレットを真空乾燥機100℃で5時間乾燥し、15トン電動射出成形機(東洋金属機械社製TU-15)で成形温度240℃、金型温度60℃で90mm×25mm×2mm(厚み)のシートを成形した
。このシートの、波長400〜800nmにおける光線透過率を日本分光社製紫外可視分光光度計V-570で2nmごとに測定し、その平均値をポリマーの光線透過率とした。
(波長340nmでの光線透過率(T-340)の測定)
分光光電光度計(日立製作所 U-1100)を用いて、2規定の水酸化カリウム溶液を光路
長10mmの石英セルに入れてゼロ補正をした後、2規定の水酸化カリウム溶液50mlに対して
、CHDA5.0gの割合で溶解した液を光路長10mmの石英セルに入れて測定した。
(モノマーCHDA中のtrans体の定量)
50mlのメスフラスコにCHDA0.2gに対して4規定の水酸化ナトリウム1.2mlで溶解する。更に純水40mlを加えてリン酸200μlでpH=5に調整した後、純水を加えて50mlにする。これを液体クロマトグラフィで下記条件で測定した。
装置:島津製作所社製LC−10AD
カラム:J'sphere ODS-H80 4.6mm×250
温度:50℃
移動相:AcN/H2O/H3PO4=200/800/4
流量:0.6ml/min
検出器:UV (210nm)
注入量:20μl
それぞれのピークの面積よりtrans体及びcis体の割合を求めた。
(ポリマー中のCHDA、CHDMのtrans体及びcis体の定量、及びポリマーの末端アルキルエステルの定量)
溶媒としてd化クロロホルムを用い、ポリマーを溶解させ、1H-NMR(日本電子社製GSX-400)を用いてポリマー中のCHDA成分および1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の定量を行った。
(固有粘度)
ポリマーをフェノール/テトラクロロエタン(重量比1/1)混合液を溶媒としてウベローデ型粘度計を用いて30℃で測定することにより求めた。
(ポリマー中のジカルボン酸単位、ジオール単位の定量)
上記の、ポリマー中のCHDA、CHDMのtrans体及びcis体の定量、と同様にして1H-NMRを用いて行った。
参考例1(CHDA−Aの調製)
CHDAのcis/trans混合品(イーストマンケミカル社製、cis/trans=73.7/26.3)をガラス製フラスコに入れ、減圧窒素置換を行った後、酸素濃度2ppmの窒素ガスフロー下で攪
拌しながら250℃で1時間保持し、熱異性化を行った。分析した結果、trans含有率95.9モ
ル%、T-340 88.9%であった。
参考例2(CHDA-Bの調製)
CHDA のcis/trans混合品(イーストマンケミカル社製、cis/trans=73.7/26.3)100重量部対して5重量部の水を添加したものをガラス製フラスコに入れ、減圧置換を行った
後、酸素濃度2ppmの窒素ガスフロー下で攪拌しながら250℃で1時間、熱異性化を行った。分析した結果、trans含有率96.1モル%、T-340 96.2%であった。
参考例3(CHDA-Cの調製)
酸素濃度8500ppmの窒素ガスを使用した以外は参考例1と同様にして、熱異性化を行っ
た。分析した結果、trans含有率94.9モル%、T-340 79.6%であった。
参考例4(CHDA-Dの調製)
テレフタル酸10重量部、水90重量部、Pd/C触媒(50%含水品)2重量部を130L SUS316製オートクレーブに仕込んだ後、攪拌しながら150℃、5MPaで約1時間水素の消費が無くなるまで水素化反応を行った。得られた反応液を110℃まで冷却後、濾過により触媒を分離し、
更に25℃まで冷却して1晩放置してCHDAを晶析させた。遠心分離器を用いて濾過を行
った後、得られたケーキを110℃ 5mmHgで2時間乾燥してcis/trans混合CHDA(cis/trans=31.6/68.4)を得た。この混合CHDAを用いて参考例1と同様にして熱異性化を行
った。分析した結果、trans含有率94.1モル%、T-340
93.2%であった。
参考例5(CHDA-Eの調製)
cis/trans混合品(イーストマンケミカル社製、cis/trans=73.7/26.3)を30重量%水スラ
リーにして、90℃に加熱混合後、減圧濾過にて固液分離を行った。得られたケーキを乾燥して分析した結果、trans含有量98.2モル%、T-340は82.1%であった。
上記各種CHDAの物性、調製法をまとめると下表になる。
参考例6
1,4-シクロヘキサンジカルボン酸メチル(DMCD)
cis/tran混合品の1,4-シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル(cis/transのモル比=71.5/28.5)と水を攪拌しながら水温5℃に冷却し、trans-DMCDを晶析させた。その後、濾過をして固体として取り出した。取り出したDMCDのtrans体比率は83.0%であった。

尚、以下において、1,4-シクロヘキサンジメタノール(CHDM)としては、新日本理化社製 リカビノールDM(cis/transのモル比=30.5/69.5)を用いた。
Figure 2004169009
実施例1
攪拌機、留出管および減圧装置を装備した反応器にCHDA-A 184.2gと1,4-シクロヘキサンジメタノール158.1g及びテトラ-n-ブチルチタネートの6%ブタノール溶液0.87mlを
窒素フロー下で150℃まで加熱した後、200℃まで1時間をかけて昇温した(CHDA/CHDM仕込みモル比が、100/102.5。CHDA−A 100重量部、CHDM 85.8重量部、テトラ-n-ブチルチタネートの6%ブタノール溶液 0.005重量部)
。その後200℃で1時間保持しエステル化反応を行った後、200℃から250℃へ45分間で昇温しつつ徐々に反応器内を減圧にしながら重縮合反応を行った。反応器内圧力0.1KPa反
応温度250℃で2.2時間重合後、得られたポリマーをストランド状に水中に抜き出した後
ペレット状にした。得られたペレットは80℃で5時間真空乾燥機で乾燥した。乾燥後のポ
リマーの固有粘度は0.97dl/gであった。
また、ポリマー中の1,4-CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体それぞれの割合は、92%、8%及び72%、28%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は58.8当量/トンであり、末端アルキルエステルは、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.1であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率、及び耐加水分解性を示した。
実施例2
CHDA−Bを用い、重合時間1.9時間とした以外実施例1と同様に行い、固有粘度0.99dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4-CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分それぞれのtrans体及びcis体の割合は、92%、8%及び71%、29%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は68.0当量/トンであり、末端アルキルエステルは、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.1であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。
実施例3
CHDA−Dを用い、重合時間2.3時間とした以外実施例1と同様に行い、固有粘度0.99
dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタ
ノール成分それぞれのtrans体及びcis体の割合は、91%、9%及び71%、29%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は65.4当量/トンであり、末端アルキルエステルは、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.1であった。 表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。
実施例4
テトラ-n-ブチルチタネートの6%ブタノール溶液1.74ml(0.01重量部)とし、重合時間
、1.9時間とした以外は実施例2と同様に行い、固有粘度1.00dl/gのポリマーを得た。ポ
リマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及
びcis体の割合は、91%、9%及び71%、29%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は66.5当量/トンであり、末端アルキルエステルは、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.1であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。実施例5
CHDA-Bを用い、CHDA/CHDMの仕込みモル比が100/103になる様、1,4-シクロヘ
キサンジメタノールを86.3重量部とした以外は実施例4と同様に行い、固有粘度1.00dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、92%、8%及び72%、28%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は20.2当量/トンであり、末端アルキルエステルの割合は、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.6であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例6
CHDA-Bを用い、CHDA/CHDMの仕込みモル比が100/104になる様、1,4-シクロヘ
キサンジメタノールを87.1重量部とした以外は実施例4と同様に行い、固有粘度0.83dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、92%、8%及び71%、29%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は7.7当量/トンであり、末端アルキルエステルは、検出出
来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/100.4であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例7
CHDA-Bを用い、CHDA/CHDM/EGの仕込みモル比が100/102.5/2.5になる様、
1,4−シクロヘキサンジメタノール85.8重量部、エチレングリコール 0.008重量部と
した以外は実施例2と同様に行い、固有粘度0.96dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、91%、9%及び72%、28%であった。ポリマー末端酸価(AV)は34.5当量/トンであり
、末端アルキルエステルは検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDM/EGが100/98.6/1.4であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例8
CHDA/CHDM/EGの仕込みモル比が100/102.5/3.5になる様、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール85.8重量部、エチレングリコール 0.01重量部とした以外は実施例2と同様に行い、固有粘度0.87dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、92%、8%及び71%、29%であった。ポリマー末端酸価(AV)は1.3当量/トンであり、末端アルキル
エステルは検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDM/EGが100/96.6/2.0であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例9
CHDA/CHDM/BGの仕込みモル比が100/102.5/2.0になる様、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール85.8重量部、1,4−ブタンジオール 1.8重量部とした以外は実
施例2と同様に行い、固有粘度0.94dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、91%、9%
及び72%、28%であった。ポリマー末端酸価(AV)は37.1当量/トンであり、末端アルキルエステルの割合は、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDM/BGが100/98.1/1.3であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例10
CHDA/CHDM/BGの仕込みモル比が100/102.5/2.5になる様、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール85.8重量部、1,4−ブタンジオール 2.3重量部とした以外は実
施例2と同様に行い、固有粘度0.88dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、91%、9%
及び71%、29%であった。ポリマー末端酸価(AV)は23.4当量/トンであり、末端ア
ルキルエステルは検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDM/BGが100/98.3/1.6であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例11
CHDA/CHDM/BGの仕込みモル比が100/102.5/5.0になる様、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール85.8重量部、1,4−ブタンジオール 4.5重量部とした以外は
実施例2と同様に行い、固有粘度0.61dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、91%、9%及び71%、29%であった。ポリマー末端酸価(AV)は2.8当量/トンであり、末端ア
ルキルエステルの割合は、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDM/BGが100/98.1/1.3であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
比較例1
CHDA−Cを用い、重合時間1.9時間とした以外実施例1と同様に行い、固有粘度0.99dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、90%、10%及び70%、30%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は85.8当量/トンであり、末端アルキルエステルは検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.0であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。
比較例2
CHDA−Eを用い、重合時間2.0時間とした以外は実施例1と同様に行い、固有粘度0.99dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分それぞれのtrans体及びcis体の割合は、90%、10%及び70%、30%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は65.1当量/トンであり、末端アルキルエステルの割合は、検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.2であった。表−1に得られたポリマーペレットのYI
、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。
比較例3
CHDA−E 184.2g、1,4-シクロヘキサンジメタノール158.1g及び酢酸アンチモン0.18gを窒素フロー下で150℃まで加熱した後、200℃まで1時間をかけて昇温した(CHDA−E 100重量部、CHDM 85.8重量部、酢酸アンチモン0.0098重量部)。その後200℃で1時間保持しエステル化反応を行った後、青味剤(バイエル社製マクロレックス2R)を0.5mg(0.0003重量部)を添加した。その後、200℃から250℃へ45
分間で昇温しつつ徐々に反応器内を減圧にしながら重縮合反応を行った。反応器内圧力0.1KPa反応温度250℃で4.5時間重合後、得られたポリマーをストランド状に水中に抜き
出した後ペレット状にした。得られたペレットは80℃で5時間真空乾燥機で乾燥した。乾
燥後のポリマーの固有粘度は0.84dl/gであった。
また、ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分それぞれのtrans体及びcis体の割合は、92%、8%及び72%、28%であった。
ポリマー末端酸価(AV)は73.1当量/トンであり、末端アルキルエステルは検出出来なかった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/99.1であった。 表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び耐加水分解性を示した。
比較例4
CHDA-Dを用い、CHDA/CHDM/BGの仕込みモル比が100/100/60になる様、1,4−シクロヘキサンジメタノール85.8重量部、1,4-ブタンジオール 71.6重量部とした以外は実施例2と同様に行ったが重合が頭打ちになり重合時間5時間で停止した。分析した
ところ、固有粘度は0.18dl/gであった。
比較例5
DMCD/CHDMの仕込みモル比が100.5/100になる様、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸ジメチル 100重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール 71.6重量部と
した以外は実施例2と同様に行い、固有粘度1.05dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、82%、18%及び71%、29%であった。ポリマー末端酸価(AV)は7.9当量/トンであり、末端アルキルエステルの割合は94%であった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM
成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/100であっ
た。
表1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
比較例6
DMCD/CHDM/BGの仕込みモル比が103/100/4.8になる様、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸ジメチル 100重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール 69.7
重量部、1,4-ブタンジオール 0.023重量部とした以外は実施例2と同様に行い、固有粘
度0.76dl/gのポリマーを得た。ポリマー中の1,4−CHDA成分及び1,4-シクロヘキサンジメタノール成分のtrans体及びcis体の割合は、83%、17%及び72%、28%であった。ポリマー末端酸価(AV)は5.8当量/トンであり、末端アルキルエステルの割合は44%であった。ポリマー中のCHDA成分、CHDM成分及びEG成分をNMRにより分析したところ、CHDA/CHDMが100/100であった。
表−1に得られたポリマーペレットのYI、2mmシートの光線透過率及び加水分解性を示した。
実施例1〜11及び比較例1〜3の結果をまとめて表−1に示す。
Figure 2004169009
Figure 2004169009
実施例12
実施例2の方法に準じて得られたポリエステル30重量部及びポリカーボネート(三菱エンプラ社製ユーピロンS3000N)70重量部をドライブレンドした後、小型二軸混練機(テクノーベル社製KWZ15-30MG)を設定温度270℃、回転数150rpm、吐出量1.5Kg/hrで脱
気を行いながら押出し、ペレットを得た。
得られたポリマーペレットのYIは−0.5、2mmシートの光線透過率は89.0%であった

比較例7
比較例2の方法に準じて得られたポリエステルを用いた以外は実施例12と同様に行った。得られたポリマーペレットのYIは2.9、2mmシートの光線透過率は87.2であっ
た。
実施例13
実施例2の方法に準じて得られたポリエステル樹脂を用いて、シリンダー各部及びノズルヘッドの温度を250℃、スクリュー回転数100rpm、射出時間10秒、金型冷却温
度10℃に設定した日精樹脂(株)製FE80S型射出成形機でプリフォームを成形した。このプリフォームを用いて予熱炉温度90℃、ブロー圧力20kg/cm2、成形サイクル10秒に設定した延伸ブロー成形機でブロー成形し、胴部平均肉厚300μm、内容積1.5リットルの瓶とした。
この瓶に85℃の熱水を充填し、密栓後15分間倒置した後の瓶の変形を観察したが、液漏れや、口栓部、肩部及び胴部などの変形は認められなかった。
実施例14
実施例1の方法に準じて得られたポリエステル樹脂を用いて、シリンダー各部及びノズルヘッドの温度を250℃、スクリュー回転数40rpm、押出量80g/分に設定した3
0mmφ押出機で肉厚300μmのシートを成形した。このシートを槽内95℃に設定したロング二軸延伸機(T.M.Long社製)で3×3倍に同時二軸延伸し、30μm厚の延伸フィルムを得た。
このフィルムの波長400〜800nmにおける平均光線透過率は88%と、非常に透明性の高いものであった。
本発明の光線透過率が87%以上、好ましくは、88%以上であるポリエステル樹脂は、フィルム光線透過率が優れるので、例えば、光学フィルムを何枚も重ねて使用する液晶表示装置の光学フィルムとして使用する場合、それら光学フィルムを組み込んだ液晶表示装置の明るさ(輝度)の点から、光線透過率の低いフィルムをした場合に比べ、光源強度を低くできるといった利点があり、さらにノート型パソコン等の携帯端末では、バッテリーの消費電力が軽減され、長時間利用できるといった利点につながる。従って、光線透過率が87%以上であることは、光線透過率が87%未満である場合(比較例のポリエステル樹脂)に対して著しい優位性があると言える。
又、好ましい態様である末端酸価が40当量/トンであることにより、耐加水分解性が改善されるため、車載用液晶用表示装置の光学フィルムとして使用されたとき、フィルムの強度低下による破損や曇りの発生により液晶装置の明るさが低下し、見づらくなるようなことが起きづらくなる等の利点がある。

Claims (19)

  1. ジカルボン酸単位及びジオール単位を含む脂環式ポリエステルであって
    (1)ジカルボン酸単位が主として1,4-シクロヘキサンジカルボン酸単位からなり、
    (2)ジオール単位が主として1,4-シクロヘキサンジメタノール単位からなり、
    (3)該ポリエステルの総末端に対するアルキルエステル末端の割合が5モル%以下であり、
    (4)該樹脂の厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上である、
    ことを特徴とするポリエステル樹脂。
  2. 1,4-シクロヘキサンジカルボン酸単位が、trans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位及び/又はcis-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位からなり、全1,4−シクロ
    ヘキサンジカルボン酸単位中のtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が、85モル%以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂。
  3. 全1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位中のtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が90モル%以上である請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂。
  4. Yellowness Index (YI)が18以下であることを特徴とする請求項 1〜3の何
    れか1項に記載のポリエステル樹脂。
  5. 2規定の水酸化カリウム水溶液50mlに5.0g溶解した溶液とした場合の、波長340nmにおける光線透過率が85%以上である1,4-シクロヘキサンジカルボン酸を用いて得られたものである請求項1〜4の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
  6. ジオール単位の80モル%以上が1,4-シクロヘキサンジメタノールであることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
  7. ジオール単位の80モル%以上99.5モル%以下が1,4-シクロヘキサンジメタノール単位であり、0.5モル%以上20モル%以下が炭素数2〜10のアルキレンジオール単位である請求項1乃至5の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
  8. 末端酸価が40当量/トン以下であることを特徴とする請求項に記載のポリエステル樹脂
  9. 1,4-シクロヘキサンジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分とジオール成分とを反応させて得られるポリエステル樹脂であって、
    (1)ポリエステルを構成する1,4シクロヘキサンジカルボン酸単位がtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位及び/又はcis-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単
    位からなり、
    (2)全1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位中のtrans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が85モル%以上であり、
    (1)該樹脂の厚さ2mmの成形板の光線透過率が87%以上である、
    ことを特徴とするポリエステル樹脂。
  10. trans-1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位の割合が90モル%以上である請求項9に記載のポリエステル樹脂。
  11. Yellowness Index(YI)が18以下であることを特徴とする請求項 9又は10に記
    載のポリエステル樹脂。
  12. 該1,4-シクロヘキサンジカルボン酸が、その5.0gを2規定の水酸化カリウム水溶液50mlに溶解した溶液とした場合の波長340nmにおける光線透過率が85%以上である、請求項9〜11の何れか1項に記載のポリエステル樹脂。
  13. ジオール成分の80モル%以上が1,4-シクロヘキサンジメタノールである請求項9乃至12のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  14. ジオール成分の80モル%以上99.5モル%以下が1,4-シクロヘキサンジメタノールであり、0.5モル%以上20モル%以下が炭素数2〜10のアルキレンジオールである請求項9乃至13のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂。
  15. 末端酸価が40当量/トン以下であることを特徴とする請求項9〜14の何れか1項に記
    載のポリエステル樹脂。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載のポリエステル樹脂と、該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーとを含有する樹脂組成物。
  17. 該ポリエステル樹脂以外の熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーが、ポリカーボネートで
    ある請求項16に記載の樹脂組成物。
  18. 請求項1乃至17のいずれかに記載のポリエステル樹脂または樹脂組成物を用いて得られる中空成形容器。
  19. 請求項1乃至17のいずれかに記載のポリエステル樹脂または樹脂組成物を用いて得られ
    るシートまたはフィルム。
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