JP2002524594A - 結晶性ポリエステル樹脂及びその製造方法 - Google Patents

結晶性ポリエステル樹脂及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 次式のポリエステルから本質的になる易成形性線状ポリエステル樹脂。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリエステルに関するものであり、具体的には環式脂肪族ジオールと
環式脂肪族エステルから誘導されるポリエステル並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリ(1,4−シクロへキシレンジメチレン1,4−シクロヘキサンジカルボ
キシレート)、すなわちPCCDは、Caldwell他の米国特許第2891
930号及びKibler他の米国特許第2901466号に記載されている公
知のポリエステルである。Kibler他は、ポリ(1,4−シクロへキシレン
ジメチレン1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート)を線状ポリエステル及
びポリエステルアミドの68例のうちの1例として論じている。その実施例42
では、ポリ(1,4−シクロへキシレンジメチレン1,4−シクロヘキサンジカ
ルボキシレート)の製造に過剰量のグリコール、すなわち1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール成分を使用している。
【0003】 Flora他の米国特許第4897453号及びDavis他の米国特許第4
349469号には、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールから誘導されるコポリエステルエーテルが記載されている
。いずれの特許にも、3以上のカルボキシ基又はヒドロキシ基を有する枝分れ剤
とポリ(オキシテトラメチレン)グリコール成分とを含ませること旨記載されて
いる。かかるポリエステル−エーテルは、良好な光学的透明度が欠かせないフィ
ルム及びパッケージ用に適していると記載されている。
【0004】 米国特許第5486562号には、耐衝撃性改良用の弾性ポリマーとガラス繊
維のような充填材とを含む環式脂肪族二酸由来のポリエステル材料をベースとす
るUV安定耐候性成形用組成物が記載されており、この組成物は良好な衝撃強さ
特性を保持しながら向上したメルトフロー特性を有する。この組成物の弾性率は
低く、ガラス繊維のような充填材の添加によって剛性は改善できるが、衝撃強さ
は低下する。
【0005】 Borman他の米国特許第5399661号は、1種類以上の直鎖、枝分れ
又は環式脂肪族C2−C10アルカンジオール又は化学的等価体と2種類以上の環
式脂肪族二酸混合物との反応生成物からなるコポリエステル組成物に関する。二
酸混合物は主にトランス異性体からなり、1種類以上の芳香族二酸を含んでいる
。第5欄第41〜45行に記載されている通り、「反応は一般に過剰のジオール
成分を用いて適当な触媒の存在下で実施される」。Borman他の米国特許第
5486562号には、米国特許第5399661号に記載された種類の組成物
のための衝撃強さ改良剤についても記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
通例、ポリマー鎖中に1,4−シクロヘキサンジカルボン酸残基が組み込まれ
た熱可塑性樹脂のブレンドをベースとした成形用組成物は、良好な耐衝撃性、良
好な加工性及び透明性を有し得る。これらの特性を保持したまま、耐溶剤性及び
UV安定性を向上させることが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、結晶性を有するとともに、ポリマーブレンドに適した融解温度と粘
度を有する易成形性線状ポリ(1,4−シクロへキシレンジメチレン1,4−シ
クロヘキサンジカルボキシレート)(PCCD)樹脂、並びに特性の向上したP
CCDを得るための改良法に関する。かかる方法では、反応体の化学量論を所定
の量とする。
【0008】 通例、PCCDの結晶性は、ポリカーボネートその他の熱可塑性ポリマーとの
ブレンドのような多数の樹脂ブレンドの配合成分であるポリ(1,4−ブチレン
テレフタレート)(すなわち「PBT」)のような市販ポリエステルほど高くな
い。結晶性が向上すると、望ましい成形特性だけでなく、耐溶剤性のような有益
な特性が得られる。そこで、ポリ(1,4−シクロへキシレンジメチレン1,4
−シクロヘキサンジカルボキシレート)の結晶性を高めて、耐候性成形品用に有
用な熱可塑性ブレンドに配合できるような均一な融解特性をもつポリ(1,4−
シクロへキシレンジメチレン1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート)を製
造することが望ましい。結晶性が高まると、望ましいことに所与の重合度のポリ
マーで融解温度が高くなる。
【0009】 明瞭化のため、本明細書全体で用いる略号の意味を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】 本発明によると、線状環式脂肪族ポリエステル樹脂は次式のポリエステルから
本質的になる。
【0012】
【化2】
【0013】 式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキル又はいずれかの単量体由来の残留末端基
であり、nは約70を上回る。このポリエステルはDMCDとCHDMを出発物
質としたエステル交換反応で得られる。DMCD由来の繰返し単位のトランス/
シス比は好ましくは約8:1を上回り、CHDM由来の繰返し単位のトランス/
シス比は好ましくは約1:1を上回る。ポリエステル樹脂は、4500ポアズを
上回る粘度、約216℃を上回る融解温度、及び約10meq/kg未満、好ま
しくは約6meq/kg未満未満の酸価を有する。
【0014】 線状PCCDポリエステルは、触媒存在下でのCHDMとDMCDの縮合反応
で製造される。出発物質のDMCDは平衡トランス/シス比を上回るトランス/
シス比を有する。得られたPCCDポリエステルはそれぞれ出発DMCD由来の
繰返しポリマー単位のトランス/シス比を有しているが、そのトランス/シス比
はそれぞれの出発トランス/シス比と実質的に等しく、PCCDの結晶性を高め
る。
【0015】 出発DMCDのトランス/シス比は通例約6:1を上回り、好ましくは9:1
を上回り、さらに好ましくは19:1を上回る。得られたPCCDにおいて、C
HDMとDMCDのPCCD合成反応時にシス異性体に変換された出発トランス
DMCDの割合は好ましくは約10%未満、さらに好ましくは約5%未満である
。CHDMのトランス/シス比は好ましくは1:1を上回り、さらに好ましくは
約2:1を上回る。
【0016】 得られる線状PCCDは枝分れが存在しないことを特徴とする。反応プロセス
に際して、ポリグリコール、又はトリメリト酸、トリメリト酸無水物、トリメシ
ン酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン又はトリマー酸のような
枝分れ剤の添加によって枝分れを誘導し得る。かかる枝分れ剤の使用は本発明で
は望ましくない。
【0017】 最終的に製造されるPCCDの好ましい向上した溶融粘度は4500ポアズを
上回り、融解温度Tmは約220℃を超える。ポリマー鎖の酸末端基の数で決定
される酸価は滴定法で測定して好ましくは約10meq/kg未満であり、さら
に好ましくは6meq/kg未満である。好ましい融解温度は好ましくは約21
6℃を超え、さらに好ましくは約216〜約230℃である。触媒の存在量は好
ましくは約200ppm未満である。通例、触媒は約20〜約300ppmで存
在し得る。また、当該プロセスに際してある種の安定剤を添加してもよく、最終
PCCD樹脂はかかる安定剤を、好ましくは約1重量%未満の量で含有し得る。
【0018】 また、本発明では、上記PCCDポリエステルは、不活性雰囲気中、触媒存在
下でCHDMとDMCDを出発物質として反応させて、カルボキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート末端基(又はそのエステル基)のようなエステル末端基とア
ルコキシシクロヘキサンアルカノール末端基のような酸又はヒドロキシ末端基と
を有するPCCDオリゴマー中間体を形成するプロセスによっても製造される。
PCCDオリゴマーは、オリゴマーをさらに重合させてその分子量を増大させる
ことができるように、好ましくはヒドロキシ末端基対エステル末端基の存在比が
約1:1である。次いで、PCCDオリゴマーをさらに反応させてPCCDの分
子量を増大させる。
【0019】 出発CHDMは平衡量を上回るトランスCHDMを有しており、反応は、不活
性雰囲気中、出発DMCDのトランス体からシス体への異性化が最小限となる条
件下で実施される。かかる条件では、PCCDオリゴマーで酸又はメチルカルボ
キシシクロヘキサンカルボキシレート末端基のようなエステル末端基の数とアル
コキシシクロヘキサンアルカノール末端基のようなヒドロキシ末端基の数とが実
質的に等しい割合となるように、出発PCCDと出発CHDMがモル化学量論量
乃至僅かにDMCD過剰のモル比で存在している必要がある。次いで、得られた
PCCDオリゴマーを反応させて分子量を増大させる。
【0020】 また、PCCDオリゴマー製造のための好ましい条件では、トランス−シス異
性化を防ぐためPCCDオリゴマーの合成時間を最小限にするのが望ましい。出
発反応体として化学量論的過剰のジオール又はCHDMを用いると反応速度が遅
くなり、不都合なDMCDの異性化が起こる。プロセスで生じる物質の不均衡を
補って重合速度を高めるために、エステル又はDMCDを僅かに化学量論的過剰
とするのが好ましい。反応の好ましい出発温度は約120〜約140℃である。
オリゴマー合成の好ましい反応温度は約200〜約250℃、好ましくは220
〜230℃である。反応体の好ましい添加順序は、反応容器にCHDMを投入し
、僅かに化学量論的過剰量のDMCDを加え、次にこれらの出発反応体の入った
反応容器に初期反応温度で触媒を加えることからなる。この段階は、好ましくは
、留出物を生じるように窒素のような不活性雰囲気下で実施し、留出物は通例凝
縮して回収する。この留出副生物は出発物質に基づくもので、典型的には炭素原
子数1〜12のアルキルのような脂肪族アルコールである。
【0021】 PCCDオリゴマーをさらに反応させてPCCDの分子量を増大させる段階を
実施して、ポリマーブレンドに適したPCCD生成物を得る。分子量は、好まし
くは留出副生物が除去されるような大気圧未満の条件下で増大させる。溶融重縮
合段階では、オリゴマー含有反応混合物の温度は約230〜270℃に上げられ
る。固相重合では、重縮合反応は好適な条件下においてポリマーのTgとTmの
間の温度で実施される。
【0022】
【発明の実施の形態】
PCCDは、耐候性用途に望ましい特性をもった脂肪族ポリエステル樹脂であ
る。このポリエステルは、触媒(例えばTPT)の存在下で1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸ジメチル(DMCD)と1,4−シクロヘキサンジメタノール
(CHDM)を反応させることによって製造される。本発明によれば、DMCD
のトランス異性体からシス異性体への異性化を最小限に抑制しつつ分子量を増大
させるため、プロセス時の化学量論の制御が臨界的意義をもつ。ポリマーのDM
CD部分のトランス異性体からシス異性体への異性化によってPCCDの融点が
下がるのを防ぎながら、分子量を最大にするのが好ましい。好ましくは、このプ
ロセスで、粘度(250℃における)が4500ポアズを上回り、Tm>約21
6℃のPCCD樹脂を生成させる。
【0023】 チタン(IV)イソプロポキシド(TPT)のような触媒の存在下で1,4−シ
クロヘキサンジメタノール(CHDM)とトランス−1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸ジメチル(t−DMCD)を溶融重合すると次式のポリエステル樹脂
PCCDが得られる。
【0024】
【化3】
【0025】 PCCDはCHDM(ジオール)とt−DMCD(ジエステル)から合成され
る脂肪族ポリエステル樹脂である。本発明では、nは好ましくは約70を上回り
、好ましくは約70〜約100である。Rは炭素原子数1〜6のアルキル基であ
る。好ましくはRはメチル又はエチルであり、最も好ましくはメチルである。末
端基は本質的に、次式
【0026】
【化4】
【0027】 の4−カルボキシシクロヘキサンカルボキシレート基と、次式
【0028】
【化5】
【0029】 の4−メタノールシクロヘキサンメチレン基からなる。
【0030】 好ましくは、末端基は実質的に同じ割合で存在する。本発明のPCCDは酸含
有量が比較的低いことを特徴とする。
【0031】 いずれの単量体も以下の例に示す通りDMTの水素化生成物であり、芳香環の
水素化によってどちらの単量体にも2つの幾何異性体、すなわちトランス異性体
とシス異性体が生成する。
【0032】
【化6】
【0033】 単量体は以下の式を有する。
【0034】
【化7】
【0035】 Y.Tatenoの欧州特許第0353990B1号(1994年)には、塩
基存在下で加熱したシス/トランスCHDM混合物からトランス−CHDMを選
択的に蒸留することによってトランス体の濃縮されたCHDMを製造する方法が
記載されている。CHDMは、熱力学的平衡トランス/シス比(トランス異性体
約76%)を僅かに下回る約70〜72%のトランス体含有量で供給される。D
MCDはトランス体含有量>95%で入手できる。DMCDの熱力学的平衡はト
ランス体含有量約66%である。熱力学的平衡を上回るトランス体の濃縮された
CHDM及びDMCDを出発成分とするのが好ましい。
【0036】 DMTの水素化に際して、CHDM及びDMCDの2つの幾何異性体が得られ
る。出発DMCDのトランス体含有用が約90%を超えるとき、最終PCCDに
含まれるDMCD由来の繰返し単位のトランス体含有量は約85%を超え、好ま
しくは約90%を超える。好ましくは、異性化されるDMCDの割合は約10%
未満、好ましくは約5%未満である。
【0037】 DMCDの異性化はルイス酸(例えばTPT)で触媒され、重合時に起こり得
る。
【0038】
【化8】
【0039】 ポリマーのTmはトランス/シス比に関連しているのでトランス/シス比は重
要である。本発明によれば、異性化と重合の相対的速度が、PCCD合成プロセ
スに際して制御するのが望ましい重要なパラメーターである。
【0040】 本発明によれば、溶融重合プロセスでPCCDポリエステルを製造する際、所
定の至適化された溶融粘度及び融点(Tm)が得られるようにプロセスパラメー
ターを調節するのが望ましい。PCCD重合反応の反応速度と物質収支は、最大
溶融粘度のバラツキが減るとともにポリマーのTmのバラツキが減るように調節
するのが望ましい。
【0041】 PCCDは、回分式反応器内で200ppmのTi触媒濃度で、溶融粘度50
00ポアズ、Tm=>220℃のものを製造し得る。反応速度及び最終溶融粘度
のバラツキは重合プロセス中の化学量論のずれに起因する。TGAの結果から、
DMCDが125℃付近で気化し始めるのに対して、CHDMは180℃で気化
し始めることが分かる。Tmのバラツキはポリマー主鎖のDMCD部分のトラン
ス体からシス体への異性化に起因し、反応時間の長期化によって影響される。ト
ランス体含有量が高いと、Tmが高くなるとともに、結晶化度が高まり、結晶化
速度が速くなる。
【0042】 好ましい反応器出発温度は130℃に下げる。t−DMCDの前にCHDMを
投入した。重縮合段階の真空度は最初から高真空度に高めた。化学量論は1.0
05:1のジエステル:ジオール比に設定した。
【0043】 下記の表2に、PCCDポリマーの幾つかの特性を異なる溶融粘度とTmの関
数として示す。
【0044】
【表2】
【0045】 PCCD重合及び得られるポリマーの特性(例えばTm)を支配する最も重要
な2つの因子が、1)反応器投入前及び重合時の反応器内の化学量論の制御、及
び2)重合時のDMCDのトランス体からシス体への異性化の制御であることが
判明した。
【0046】 エステル交換反応の速度は末端基の立体化学と電子配置に依存する。シクロヘ
キシル末端基は、特にPBTにみられるヒドロキシブチル末端基と比較すると非
常に嵩高い。ポリ(エチレンテレフタレート)つまりPETやポリ(ブチレンテ
レフタレート)つまりPBTのような工業生産されるポリエステルでは、重縮合
速度を阻害せずにオリゴマー生成速度が向上するので、ジオール:ジエステル比
が高いのが好ましい。しかし、PCCDでは、グリコール:ジエステル単量体比
が高いと重合速度が極めて遅くなり、望ましくないトランス−DMCD含有量の
低下をもたらす。
【0047】 従って、反応器投入時の単量体の適切な測定と添加が極めて重要である。加え
て、単量体の副反応、物理的性質及び化学的性質によって、ポリマーの分子量の
大きさが大きく影響されかねない。PCCDでは、副反応は重合度に影響しない
ようである。一方、単量体の化学量論と物理的性質は臨界的意義をもつことが判
明した。
【0048】 融点のバラツキはポリマーにおけるCHDM部分とDMCD部分のトランス異
性体含有量に帰因する。CHDMは重合時に異性化しないが、その初期トランス
体含有量がポリマーの最終融解温度に影響する。対照的に、DMCDは、その初
期トランス体含有量が高くても、重合プロセス中にトランス体からシス体への異
性化を示す。トランス/シス比はC13 NMRで求めることができ、300M
Hz FT−NMR分光器を用いて求めることもできる。
【0049】 PCCDプロセスは通常EI段階と続いての重縮合段階で行われるが、PCC
Dの重縮合エステル交換速度は極めて遅いようである。PCCD中のグリコール
成分はCHDMであるが、これは重縮合反応を難しくする2つの特性を有してい
る。第一に、CHDMは揮発性が低く、系から除去するのが難しい。第二に、C
HDMは非常に嵩高く、CHDMがt−DMCDに結合するとエステル交換を阻
害する大きな立体障害が生じる。換言すれば、CHDM末端基はエステル交換反
応速度が遅いため連鎖停止剤のように振る舞う。従って、高分子量のPCCDを
得るためには、エステル交換反応が分子量の増大に臨界的意義をもつ。その結果
、同数のヒドロキシ末端基とエステル末端基を得てエステル交換による分子量を
最大化するには、化学量論的に制御されたジエステル/ジオール比が必要とされ
る。
【0050】 ジエステル:ジオール(DMCD:CHDM)の好ましい比は0.98〜1.
02であり、さらに好ましくは0.995〜1.005である。反応時のDMC
Dの揮発を補うため僅かに過剰のジエステルDMCDを添加し得ると考えられる
。通例、使用するDMCDの過剰量は1%未満であるが、その過剰量は反応器ご
とに変動する可能性がある。
【0051】
【実施例】
実験室規模の反応例 典型的な実験室スケールの手順は次の通りである。500ml三ツ首フラスコ
に、t−DMCD(100.00g)とCHDM(71.66g)(すなわち、
ジエステル/ジオールモル比1.005:1)を投入した。フラスコに、機械式
攪拌機、温度計、及び凝縮器付きディーンスターク(Dean−Stark)ト
ラップを取り付けた後、170℃に加熱した油浴に入れた。反応温度が155℃
に達した時点で、テトライソプロピルチタネート(TPT、0.17ml、ポリ
マーの理論収率の200ppm)をフラスコに入れ、タイマーをスタートさせた
。約2分後にメタノールが留出し始めた。油温を1時間かけて230℃まで徐々
に加熱し、次いでディーンスタークトラップを真空蒸留ヘッドと交換した。この
EI段階の終了時に全部で約34ml(理論MeOH収率は40.25ml)の
留出物が回収され、反応温度は212℃であった。真空装置を反応フラスコにつ
なぎ、発泡及び蒸留ヘッドでのオリゴマーの飛沫同伴を避けるためにゆっくりと
注意深く真空に引いた。減圧下2〜3時間で>4500ポアズの溶融粘度に達し
た。
【0052】 パイロット回分式反応器でMV>4200ポアズ(通例5000〜6000ポ
アズ)でTm>216℃(通例約220℃)のPCCDポリエステル樹脂を製造
するために、以下の手順に従った。
【0053】 回分式反応器を130℃に加熱して窒素下でCHDM(71.8ポンド)を投
入し、次いでt−DMCD(100.0ポンド)及びTPT触媒(69ml)を
投入した。エステル交換(EI)段階の間、反応温度を2℃/分の割合で230
℃まで上げた。EI段階の終了時に、温度をさらに上げて反応器圧力を下げるこ
とによって重縮合段階を開始した。反応器の圧力は10〜25torr/分の速
度で1torr未満まで下げ、温度は2℃/分の速度で250〜270℃まで上
げた。
【0054】 例を下記表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】 溶融粘度(MV)及びポリマーの融点(Tm)の測定に用いた手順は次の通り
であった。融解温度の測定には、Pyrisソフトウェア制御パーキン−エルマ
ー(Perkin−Elmer)DSC−7を用いた。典型的なDSC試料サイ
ズは4〜6mgであった。DSCの加熱及び冷却速度は20℃/分であり、融解
温度は第二加熱サイクルの最大吸熱ピークをとる。二重の融解ピークが観察され
た場合は、最高温度ピークの最大ピークをTmとして記載した。
【0057】 MVの測定はゲートフェルト(Goettfert)装置を用いて250℃、
荷重21.6kgで行った。使用オリフィスのサイズは長さ0.615インチ×
直径0.042インチであった。試料サイズは5gであり、試料は150℃で1
時間乾燥した。
【0058】 カルボキシ末端基(COOH)は一般的な当量点滴定で決定した。固体試料を
オルト−クレゾールとメチレンクロライドの溶液に還流温度で溶解する。室温に
冷却した後、0.001N水酸化テトラブチルアンモニウム/2,2,2−トリ
フルオロエタノールでカルボキシ末端基を滴定する。カルボキシ末端基はミリ当
量/キログラム(meq/kg)単位で示す。
【0059】 触媒量を変えたときの効果を下記表4に示す。
【0060】
【表4】
【0061】 異性体の混合物又は2種以上の二酸を用いると、本発明の環式脂肪族ポリエス
テル樹脂としてコポリエステル又は2種類のポリエステルの混合物を使用し得る
【0062】 これらの二酸の化学的等価体としては、エステル、アルキルエステル(例えば
ジアルキルエステル)、ジアリールエステル、無水物、塩、酸塩化物、酸臭化物
などがある。好ましい化学的等価体は環式脂肪族二酸のジアルキルエステルから
なり、最も好ましい化学的等価体は酸のジメチルエステル、特にトランス−1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルからなる。
【0063】 反応は一般に適当な量、通例最終生成物を基準としてチタン約50〜500p
pm、好ましくは200ppm未満のテトラキス(2−エチルヘキシル)チタネ
ートのような適当な触媒の存在下で行う。遷移金属を含む典型的な触媒、その他
当技術分野で公知の触媒及び助触媒を使用し得る。Zr、Sn、Ge、Sb、A
lのような金属が典型的な触媒である。本明細書でいう触媒量は、例えばポリマ
ー単位重量当たりチタン200ppmというように、理論ポリマー重量当たりの
触媒のppmに基づくものである。通例、触媒の存在量は500ppm未満であ
る。
【0064】 PCCDの色は通例天然色であり、僅かに淡黄色であることもある。光学的に
透明であるのが好ましい。透明色度指数b*で測定される好ましい色が約8未満
であるのが好ましい。また、反応混合物を安定化させるため、安定剤のような添
加剤を反応混合物に添加してもよい。かかる添加剤は生成PCCDの黄変の原因
とならないが好ましい。好ましい添加剤はジステリルペンタエリトリトールジホ
スファイト、ジイソオクチルホスファイト、ジステアリルホスファイト、トリフ
ェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト及びジステアリルペン
タエリトリトールジホスファイトのようなホスファイト系安定剤である。これら
のホスファイトは次式のものでよい。
【0065】
【化9】
【0066】 式中、R1、R2、R3は、R1、R2、R3の1以上が水素又はアルキルであること
を条件として、各々独立に水素、アルキル及びアリールからなる群から選択され
る。ホスファイトは通例樹脂100重量部当たり(phr)約0.01〜約2重
量部に等しい量で用いる。約0.01〜約1phrの量がさらに好ましいが、大
半の組成物は約0.025phr以上を含む。
【0067】 以上の実施例は本発明の様々な変形を示すものであるが、以上の教示内容に照
らせばその他の変更も可能である。従って、本発明の特定の実施形態に、特許請
求の範囲で規定される本発明の技術的範囲に属する変更を加えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バナチ,ティモシー・エドワード アメリカ合衆国、12302、ニューヨーク州、 スコウシャ、シダー・レーン、26番 Fターム(参考) 4J029 AA03 AD01 AE03 BD06 BD07 CD03 HA01 HB03 JC48 KB02 KB12 KB25 KE02 KE05 KE15

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式のポリエステルから本質的になる易成形性線状ポリエス
    テル樹脂であって、 【化1】 (式中、Rは炭素原子数1〜6のアルキルであり、nは約70を上回る) 当該ポリエステル樹脂が出発DMCDと出発CHDMとのエステル交換反応で得
    られたものであって、ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位のトランス/シス
    比が約6:1を上回り、CHDM由来の繰返し単位のトランス/シス比が約1:
    1を上回り、当該ポリエステル樹脂が結晶性を有するとともに4200ポアズを
    上回る粘度及び約216〜約230℃の融解温度を有する、線状ポリエステル。
  2. 【請求項2】 ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位とCHDM由来の単
    位との比が、0.98〜1.02の出発DMCD:CHDM比に基づく、請求項
    1記載の線状PCCDポリエステル。
  3. 【請求項3】 DMCD異性体のトランス/シス比が約9:1を上回る、請
    求項2記載の線状PCCDポリエステル樹脂。
  4. 【請求項4】 CHDM異性体のトランス/シス比が約2:1を上回る、請
    求項3記載の線状PCCDポリエステル樹脂。
  5. 【請求項5】 250℃における溶融粘度が4500ポアズを上回り、融解
    温度Tmが約216℃を超える、請求項3記載の線状PCCDポリエステル。
  6. 【請求項6】 触媒存在下でのCHDMとDMCDの縮合反応で合成された
    重合度依存性の溶融粘度を有する線状PCCDポリエステルであって、出発DM
    CDが平衡トランス/シス比を上回る所定のトランス/シス比を有していて、得
    られたPCCDポリエステルの有する出発DMCD由来の繰返しポリマー単位の
    トランス/シス比は出発DMCDのトランス/シス比と実質的に等しく、PCC
    DのCHDM由来の繰返し単位のトランス/シス比が約1:1を上回り、当該ポ
    リエステル樹脂が250℃で4200ポアズを上回る粘度及び約216〜約23
    0℃の融解温度を有する、線状PCCDポリエステル。
  7. 【請求項7】 ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位とCHDM由来の単
    位との比が、0.98〜1.02の出発DMCD:CHDM比に基づく、請求項
    6記載の線状PCCDポリエステル。
  8. 【請求項8】 ポリマー中のDMCD異性体のトランス/シス比が約6:1
    を上回る、請求項7記載の線状PCCDポリエステル樹脂。
  9. 【請求項9】 CHDMとDMCDとのPCCD合成反応中に、シス異性体
    に変換される出発トランスDMCD異性体の割合が約10%未満である、請求項
    7記載の線状PCCDポリエステル樹脂。
  10. 【請求項10】 ポリマー中のCHDM異性体のトランス/シス比が約2:
    1である、請求項8記載の線状PCCDポリエステル。
  11. 【請求項11】 DMCD異性体のトランス/シス比が約9:1を上回り、
    融点が約218〜約230℃である、請求項10記載の線状PCCDポリエステ
    ル。
  12. 【請求項12】 ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位とCHDM由来の
    単位との比が、0.995〜1.005の出発DMCD:CHDM比に基づく、
    請求項6記載の線状PCCDポリエステル。
  13. 【請求項13】 枝分れ剤が存在しないことを特徴とする、請求項12記載
    の線状PCCDポリエステル。
  14. 【請求項14】 溶融粘度が5000ポアズを上回り、融解温度Tmが約2
    20℃を超える、請求項13記載の線状PCCDポリエステル。
  15. 【請求項15】 ポリマー鎖の酸末端基の数で決定される酸価が滴定法で測
    定して好ましくは約6meq/kg未満である、請求項13記載の線状PCCD
    ポリエステル。
  16. 【請求項16】 色度指数b*が約8未満である、請求項13記載の線状P
    CCDポリエステル。
  17. 【請求項17】 触媒を含む、請求項13記載の線状PCCDポリエステル
  18. 【請求項18】 前記触媒がチタンで約500ppm未満の量で存在する、
    請求項17記載の線状PCCDポリエステル。
  19. 【請求項19】 安定剤を含む、請求項18記載の線状PCCDポリエステ
    ル。
  20. 【請求項20】 触媒の存在下不活性雰囲気中で出発CHDMと出発DMC
    Dを反応させてエステル末端基とヒドロキシ末端基を有するPCCDオリゴマー
    中間体を合成し、該PCCDオリゴマーをさらに反応させてPCCDの分子量を
    増大させることからなるPCCDポリエステルの製造方法であって、出発DMC
    Dが平衡トランス/シス異性体比を上回るトランス/シス異性体比を有しており
    、不活性雰囲気中での上記反応が出発DMCDのトランス体からシス体への異性
    化を最小限にする条件下で実施され、該条件が、a)出発DMCDと出発CHD
    Mがモル化学量論量乃至僅かにDMCD過剰のモル比で存在すること、かつb)
    上記反応体の温度を初期反応温度から最終温度まで上昇させることを含んでおり
    、PCCDポリマーが約1〜約6時間の時間内で合成される、方法。
  21. 【請求項21】 前記モル化学量論量が反応中のDMCDの揮発を補うため
    の若干過剰のジエステルDMCDを含む、請求項20記載のPCCDポリエステ
    ルの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記モル化学量論量が、約0.98〜約1.02のDMC
    D/CHDM比である、請求項21記載のPCCDポリエステルの製造方法。
  23. 【請求項23】 DMCDのトランス体からシス体への異性化を防ぐため時
    間を最小限とすることを含む、請求項22記載のPCCDポリエステルの製造方
    法。
  24. 【請求項24】 出発温度から約120〜約140℃まで反応を実施するこ
    とを含む、請求項22記載のPCCDポリエステルの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記モル化学量論量が、約0.995〜約1.005のD
    MCD/CHDM比である、請求項21記載のPCCDポリエステルの製造方法
  26. 【請求項26】 オリゴマー合成のための最終反応温度約200〜約250
    ℃で反応を実施することを含む、請求項25記載のPCCDポリエステルの製造
    方法。
  27. 【請求項27】 反応容器にCHDMを投入し、僅かに化学量論的過剰量の
    DMCDを加え、次にこれらの出発反応体の入った反応容器に初期反応温度で触
    媒を加えるという順序で反応体及び触媒を添加することを含む、請求項26記載
    のPCCDポリエステルの製造方法。
  28. 【請求項28】 PCCDオリゴマーをさらに反応させてPCCDの分子量
    を増大させる段階を、PCCDの分子量が増加してポリマーブレンドでの使用に
    適したPCCD生成物が得られる反応条件下で実施する、請求項27記載のPC
    CDポリエステルの製造方法。
  29. 【請求項29】 留出副生物が除去される大気圧未満の条件下でオリゴマー
    PCCDを反応させることによってオリゴマーPCCDの分子量を増大させるこ
    とを含む、請求項27記載のPCCDポリエステルの製造方法。
  30. 【請求項30】 オリゴマーを含む反応混合物の温度を約245〜270℃
    の温度まで徐々に上昇させてPCCDポリマーを生成させる、請求項29記載の
    PCCDポリエステルの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記PCCDオリゴマーの固体状態重合によって前記PC
    CDの分子量を増大させることを含む、請求項20記載のPCCDポリエステル
    の製造方法。
  32. 【請求項32】 ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位のトランス/シス
    比が約6:1を上回る、請求項20記載のPCCDポリエステルの製造方法。
  33. 【請求項33】 ポリマー中のDMCD由来の繰返し単位のトランス/シス
    比が約8:1を上回る、請求項20記載のPCCDポリエステルの製造方法。
  34. 【請求項34】 反応中にトランス異性体からシス異性体に変換されるDM
    CD由来の繰返し単位の割合が約10%未満である、請求項20記載のPCCD
    ポリエステルの製造方法。
  35. 【請求項35】 反応中にトランス体からシス体に変換されるDMCD由来
    の繰返し単位の割合が約5%未満である、請求項20記載のPCCDポリエステ
    ルの製造方法。
  36. 【請求項36】 反応混合物中に安定剤が存在する、請求項20記載のPC
    CDポリエステルの製造方法。
  37. 【請求項37】 上記安定剤がホスファイト系安定剤からなる、請求項36
    記載のPCCDポリエステルの製造方法。
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