JP2004164210A - 注文管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注文入力装置から入力する注文品の入力制限を設定する手段を設け、客が注文できる注文品を限定する。また注文品の重複チェック機能により、コース料理などに含まれる注文品を単品注文すると、アラームを通知する手段を備える。また宴会時間の管理やフリードリンクセット客がセットに含まれない飲み物の注文入力が発生するとアラーム通知し注文入力を中止する手段を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レストラン、居酒屋などの飲食店で注文品の注文に用いる注文管理システム、なかでも特に、客が注文入力装置を操作して注文入力するセルフ注文管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の注文管理システムでは、またあらかじめ料理品目と料金が設定されたコース料理で宴会などを行う場合、コース料理を一つの注文品として扱い、コース料理においてそれぞれの料理はサブメニューとして、提供時間を管理して決められた順番と提供時間に従って調理指示が注文管理システムより出力され、調理完了後に提供される。また設定された金額を支払えばあらかじめ決められた飲み物を自由に何杯でも飲むことができるフリードリンクセットにおいて、客は飲み物を追加注文する場合、接客人を呼んで飲み物を追加注文する。
【0003】
またコース料理に含まれない料理を注文する場合も接客人を呼んで注文品を指定し、接客人は注文入力装置から追加する注文品を入力して調理指示する。また客が注文入力装置を操作して注文入力する注文管理システムでは、注文管理システムで注文入力できる注文品があらかじめ限定されているので、家族客、宴会グループ、コース料理客に関係なく、客が注文入力装置で注文入力できる注文品は同じである。(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
【非特許文献1】
会田邦広・浅川明著「オーダーシステムが外食産業を変える」、泉文堂、
1999年2月20日、P15−28
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
客が注文入力装置を操作して注文入力するセルフ注文入力システムでは、全ての注文入力を客ができるようにすると、注文入力装置の入力操作を誤り間違った調理指示が出され、出来上がった料理を廃棄しなければならないことが発生する。
【0006】
また宴会などでコース料理を注文した場合、客はコース料理に含まれる注文品を追加注文しても、接客人を通さず直接調理指示が出力されるため、追加注文された料理と同じ料理があとから運ばれてきて不快な思いをする場合がある。フリードリンクセットにおいて飲み物を注文する場合、接客人を呼び出し飲み物を注文する煩わしさがある。さらにコース料理やフリードリンクセットでは、宴会時間が決められていて、時間が終わりに近づくと接客人がラストオーダーを告げて注文を取る必要がある。
【0007】
このようにセルフ注文システムにおいては、誤った注文入力による会計時の課題や、注文できる注文品が限定されるなどサービス低下の割に接客係の負担が低減されない課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は客層や客が注文する料理によって、注文入力装置から入力する注文品の入力制限を設定する手段を設け、客の指定によって客が注文できる注文品の制限を変更する手段も設け、接客人が介在せずに客が注文入力することを実現する。コース料理によって注文入力制限する手段を設け、コース料理に含まれる注文品を客が注文するとアラームを通知する手段を備える。
【0009】
フリードリンクセットで宴会時間が決められている場合、宴会開始時刻を入力すると宴会終了時刻から一定時間前に宴会終了時刻が近づいてきたこととラストオーダー時刻であるアラームを通知する。
【0010】
またフリードリンクセットを注文した注文入力装置からフリードリンクセットに含まれない飲み物の注文入力が発生するとアラーム通知し注文入力を中止する手段や、フリードリンクセットに含まれない飲み物の注文入力を無効にする手段を設ける。さらに接客人呼び出しスイッチを注文入力装置に備え、客が注文入力装置から接客人を呼び出す手段を設ける。
【0011】
これらの手段を注文管理システムに設けることで客に直接注文入力させても注文入力操作の誤りによる会計時のトラブルを防止し、時間管理を注文管理システムに組み込むことで接客人の負担を低減し、接客呼び出し手段を注文管理システムに組み込むことで客へのサービス低下も防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説明する。図1は本発明に係る注文管理システムのシステム構成を示す一例で、注文入力装置1、2、3はそれぞれが対応する個別の識別番号T1、T2、T3を持ち、無線通信で無線ステーション6を経由して注文管理装置4と注文データの送受信を行う。注文管理装置4は注文を受け付けると調理指示器として使用するプリンタ5に調理指示データを出力し、プリンタ5より調理伝票が出力される。プリンタ5には調理提供を入力するバーコードリーダ7が接続されている。
【0013】
図2は注文入力装置の内部ブロック図でタッチパネル11、操作キー12、液晶表示機13、無線ユニット14、制御回路15から成る。また図1において調理指示装置はプリンタ5以外に、液晶やCRTを用いた表示装置や注文入力装置1の液晶表示機13を使用することも可能である。さらに図2の注文入力装置においてもタッチパネル11または操作キー12のいづれかを取り外した注文入力装置1でも注文入力可能とし、無線ユニット14の代わりに有線通信で注文管理装置4と注文データの送受信を可能とする。
【0014】
注文管理装置4には、注文品名のマスターデータとして図3に示すメニュー番号一覧30が格納され、メニュー番号31に対応したメニュー名称32が割り当てられている。また図3のメニュー番号301 31a、メニュー番号302 31b、メニュー番号303 31cの宴会セットメニュ−とメニュー番号401 31dのフリードリンクには、図4に示すセットメニュー構成一覧40が関連付けられセットメニュー番号41に対応して、それぞれセットメニューを構成するメニュー番号42が設定されている。
【0015】
また、注文管理装置4には注文入力装置1、2、3に注文制限を設定するため、図5に示すよう注文制限レベルと注文可能なメニュー50が設定される。図5はその一例で注文制限レベル51にL1、L2、L3の3レベルが登録され、各注文レベル51ごとに注文可能なメニュー番号52が登録されている。注文入力装置1、2、3は各装置ごとに、起動時または注文入力開始時に、注文入力装置の識別別番号と注文制限レベルを設定可能で、それぞれの注文入力装置1、2、3の識別番号T1、T2、T3ごとに設定されたメニュー制限レベルが注文管理装置4に登録される。
【0016】
図6は注文管理装置4に登録されたに注文入力装置識別番号の注文制限レベル60の一例で、注文入力装置の識別番号61がT2 61aの注文制限レベル62はL1 62aに設定されている。図7のフローチャートにおいて、識別番号T2の注文入力装置2から注文データが入力され(s71)、注文管理装置4に識別番号T2とメニュー番号106のお茶漬けの注文データが転送されると(s72)、注文入力装置識別番号の注文制限レベル60を参照して識別番号T2の注文入力装置の注文制限レベルL1を得る(s73)。
【0017】
さらに、注文制限レベル51のL1 51aと注文可能なメニュー 52aにメニュー番号106のお茶漬けが注文可能か判定し(s74)、注文できないと判断して「お茶漬け受付できません」とアラーム表示を出す(s75)。仮に注文入力されたメニューがメニュー番号201の生ビールなら図5の注文可能なメニュー番号 52aに登録されているので、調理指示を出力する(s76)。本実施形態は、注文管理装置4で注文制限レベルの判定処理をしているが、注文入力装置1、2、3に注文制限レベルと注文可能なメニュー50を転送しておくことで、注文入力装置1、2、3において注文制限レベルを判定して注文できませんとアラームを表示するかを処理することも可能である。
【0018】
注文管理装置4には、図3のメニュー番号一覧60のうち宴会セットメニュー(本例ではメニュー番号301 31a、302 31b、303 31c)において、図8に示す宴会セットの時間設定80を登録する機能を有する。その処理の流れを図9に示し、識別番号T1注文入力装置1から注文入力されると(s91)、注文入力装置の識別番号T1と注文データのメニュー番号301を含む注文開始データが注文管理装置4に入力され(s92)、メニュー番号が301で宴会セットAが含まれるので、図8の宴会セットの時間設定80を参照して識別番号T1の注文入力装置の時間管理テーブル95を作成し、宴会開始時間(18:10)95a、宴会セットA 81aの宴会時間が120分82aに設定されているので、宴会終了時間が120分後の20:10 95b、ラストオーダーが宴会終了時刻の30分前 83aに設定されているので、ラストオーダーを19:40 95cとセットする。
【0019】
図9の例で19:40分になるとラストオーダー時間と判定して、注文入力装置1の液晶表示画面11にラストオーダーの時刻を告げるアラームを表示する。
また宴会終了時刻になると宴会終了のアラームを注文入力装置1の液晶表示画面11に表示する。ラストオーダー後に注文入力を禁止するかどうかは、ラストオーダー後の注文禁止95dで設定可能とし、店舗の状況で選択できるものとする。
【0020】
注文管理装置4は、図10に示すように注文入力装置の識別番号ごとの注文受付けメニューと提供済みメニューA0を管理する機能を有し、注文入力装置から注文入力があると図10の注文を受付けて提供していないメニュー番号A1にメニュー番号が追加され、料理提供後にプリンタ5に接続された場バーコードリーダ7または注文入力装置1、2、3から料理提供済み入力があると、すでに提供済みメニュー番号 A2に提供されて料理のメニュー番号が移動する。
【0021】
各注文入力装置は、その装置に設定された識別番号の提供されていないメニュー番号を参照し、注文入力装置の液晶表示機に、未提供のメニュー名称を表示することができる。例えば、識別番号T1の注文入力装置1を使用している客は追加注文する際、注文入力装置1の液晶表示機で、図10の注文受付けて提供していないメニュー番号 A1aから未提供メニューが102天ぷら盛り合わせ、104湯どうふ、105唐揚げであることを参照することができる。
【0022】
注文入力装置は、提供されていないメニュー番号のデータを活用して、注文重複時のアラーム表示機能を有し、図11はそのフローを示す図で、識別番号T1の注文入力装置の注文データにおいて、注文を受け付けて提供されていないメニュー番号が102,104、105の3メニューある状態で(s111)、メニュー番号102の天ぷら盛り合わせを提供するとプリンタ5のバーコードリーダ7からメニュー番号102提供済みのデータ入力が発生し(s112)、メニュー番号102天ぷら盛り合わせはすでに提供済みメニュー番号に移動する(s113、s114)。
【0023】
さらに識別番号T1の注文入力装置よりメニュー番号201の生ビールとメニュー番号104湯どうふの注文データ入力が発生すると(s115)、メニュー番号201の生ビールは未提供メニューに登録されていないので追加注文として受け付け(s116)、メニュー番号104湯どうふは未提供メニューにそのメニュー番号が登録されているので、注文の重複としてアラームを注文入力装置の表示装置に表示する(s117、s118)。
【0024】
この機能をセットメニューの提供管理で応用して、識別番号T3の注文入力装置3からメニュー番号302の宴会セットBを注文すると、図10の注文入力装置の識別番号ごとの注文受付けメニューと提供済みメニューA0においては、図4のメニュー番号302の宴会セットを参照してセットメニューを構成するメニュー番号に展開して管理され、宴会セットBの構成に含まれるメニュー番号106のお茶漬けがまだ提供されていない時に、お茶漬けを追加注文した場合も、注文の重複としてアラームを注文入力装置の表示装置に表示することができる。
【0025】
また、本注文管理システムは図4のセットメニューのうち、フリードリンク42aのようにセットに含まれるメニュー番号が全飲み物を含まない場合、フリードリンクに含まれる飲み物として誤ってフリードリンクに含まれない飲み物(例えばメニュー番号205のブランデー32f)を注文する課題の対策として、図12のように識別番号12の注文入力装置からメニュー番号205のブランデーが注文入力されると(s121)、図10の提供済みメニュー番号にメニュー番号401のフリードリンクが含まれているか判定し(s122)、フリードリンクが含まれているので、図4のセットメニューの構成をチェックし(s123)、メニュー番号205のブランデーが含まれていない場合は、「フリードリンク以外の飲み物」とアラーム表示し(s114)、注文を継続するか注文を中止するか選択できる仕組みを設ける(s115)。これにより、フリードリンクに含まれない飲み物を誤って注文して会計時のトラブルになることを防ぐことができる。
【0026】
【発明の効果】
このように注文入力装置に入力できるメニューを制限する機能を用意し、居酒屋など追加注文の多い店舗でメニューに限定して客に直接注文入力させれば、接客係の負担を低減でき、店舗における接客係の合理化を実現できる。
【0027】
また、セルフ注文システムで接客係と客との情報交換が少なくなっても、注文管理システムから、宴会終了までの残り時間やラストオーダー時間を客に知らせることで、サービス向上と効率的な注文管理を実現できる。またオーダーの重複アラームやフリードリンクの対象外注文時のアラーム表示により、セルフ注文システムで発生が予想されるトラブルについても、注文管理システムでアラームを表示することで防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる注文管理システムのシステム構成図
【図2】注文入力装置の内部ブロック図
【図3】メニュー番号一覧例
【図4】セットメニュー構成一覧例
【図5】注文制限レベルと注文可能なメニュー例
【図6】注文入力装置識別番号とメニュー制限レベルの例
【図7】注文制限の処理フローを示すフロー図
【図8】宴会セットの時間設定を示す図である
【図9】時間設定の処理フローを示すフロー図
【図10】注文入力装置識別番号ごとに注文受付けメニューと提供済みメニューを管理する例を示す説明図
【図11】注文管理システムの処理フローを示すフロー図
【図12】注文管理システムの処理フローを示すフロー図
【符号の説明】
1 識別番号T1の注文選択装置
2 識別番号T2の注文選択装置
3 識別番号T3の注文選択装置
4 注文管理装置
5 調理指示用プリンタ
Claims (6)
- 入力キーまたはタッチパネルによる入力手段と表示手段と無線による通信手段を備えた注文入力装置と、前期注文入力装置から送られた注文データを受信し、調理指示データを作成し前期注文データから注文金額を計算して保存する注文管理装置と、前期注文管理装置で作成された調理データを出力する注文指示装置から成る注文管理システムにおいて、
前期注文システム内に1台以上ある前期注文入力装置の各装置ごとに個別の識別番号を付番し、前記注文入力装置の識別番号ごとに注文制限情報を前記注文管理装置に登録し、前記注文管理装置において、前期注文入力装置から入力された注文データの注文品名が前期注文入力装置の識別番号と前記注文管理装置に登録してある注文制限情報の注文品名に該当するか参照し、注文制限が無い注文品は調理指示データを作成し、前記調理指示装置に調理指示を出力することを特徴とする注文管理システム。 - 前記注文入力装置に注文開始を入力する手段を設け、入力前記注文管理装置に前記注文入力装置から注文開始を知らせる手段を設け、前記注文管理装置に注文受付け可能時間を設定する機能を設け、前期注文管理装置で注文開始時刻から注文受付け可能時間を加算した注文終了時刻を計算し、注文終了時刻に近づくと、注文管理装置から注文入力装置に注文終了時刻が送信し、前記注文入力装置で注文終了アラームを通知する機能を特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
- 前記注文入力装置に注文開始を入力する手段を設け、入力前記注文管理装置に前記注文入力装置から注文開始を知らせる手段を設け、前記注文管理装置に注文受付け可能時間を設定する機能を設け、前期注文管理装置で注文開始時刻から注文受付け可能時間を加算した注文終了時刻を計算し、その時刻を前記注文管理装置から注文入力装置に通知し、注文終了時刻を超えると、注文入力装置からの注文入力を停止する機能を特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
- 調理完了時に前記調理指示装置または注文入力装置に料理提供を入力する手段を設け、前記料理提供情報を前記調理指示装置から前記注文管理装置に転送し、前記注文管理装置で前期注文入力装置の識別番号ごとに注文入力されて料理提供していない注文データを検索し、前記注文入力装置に転送し、前記注文入力装置から注文済みで提供されていない注文品を表示する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
- 前記注文入力装置の注文入力手段において、ひとつの注文で予め定められた複数の注文品の中から複数またはひとつの注文品を複数回注文可能な自由選択注文品セット(例えばフリードリンク)に対応した注文入力を備えた前期注文入力装置から予め定められ自由選択注文セット(例えばフリードリンク)の対象注文品以外の注文品を注文するとアラームを通知する機能を特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
- 前記注文管理システムにおいて、コース料理を登録する機能を設け、コース料理に含まれる注文品で未提供の注文品を前期注文入力装置から入力するとコース料理で提供されることをアラームで通知する機能を有すること特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
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