JP2004163961A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高電圧駆動回路と低電圧駆動回路とが共存するような駆動回路を備えるアクティブマトリクス基板を備える液晶表示装置において、高電圧駆動回路に用いるTFTの構造を最適化して、その信頼性を向上することのできる構成を提案すること。
【解決手段】 液晶表示装置のアクティブマトリクス基板において、その駆動回路82、83を構成するオフセットゲート構造のTFTのうち、レベルシフタ85、89で12V駆動されるTFTのオフセット長は、その他の5V駆動されるTFTのオフセット長に比較して長くして、その信頼性を確保してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オフセットゲート構造またはLDD構造の薄膜トランジスタ(以下、TFTという。)を用いて回路構成した駆動回路を備えるアクティブマトリクス基板を有する液晶表示装置に関するものである。さらに詳しくは、駆動回路を構成するオフセットゲート構造またはLDD構造のTFTに対するオフセット長またはLDD長の最適化技術に関するものである。
液晶表示装置に用いる駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板では、逆導電型のTFTを用いて駆動回路が構成されているとともに、画素領域には画素スイッチング用のTFTが構成される。ここで、TFTをセルフアライン構造で構成すると、図12にセルフアライン構造のN型のTFTおよびP型のTFTの伝達特性をそれぞれ実線L1、L2で示すように、オフリーク電流が大きいという問題点がある。このように、オフリーク電流が大きなTFTを画素スイッチング用に用いると、コントラスト低下、表示むら、フリッカなどの原因となる。また、オフリーク電流が大きなTFTで駆動回路を構成すると、誤作動を引き起こす原因となる。
そこで、アクティブマトリクス基板に用いられるTFTとしては、オフセットゲート構造またはLDD構造のTFTが用いられる傾向にある。このタイプのTFTでは、ドレイン端での電界強度が緩和されるので、図13にオフセットゲート構造またはLDD構造のN型のTFTおよびP型のTFTの伝達特性をそれぞれ実線L3、L4で示すように、オフリーク電流を低減できる。従って、オフセットゲート構造またはLDD構造のTFTを画素スイッチング用に用いると、コントラスト低下などを防止できる。また、オフセットゲート構造またはLDD構造のTFTで駆動回路を構成すると、誤作動を防止できるとともに、耐電圧が高い分、チャネル長を短くできるので、寄生容量の影響などを抑えることもできる。なお、同一の構造であれば、セルフアライン構造、オフセット構造、およびLDD構造のいずれの場合でも、N型のTFTはP型のTFTに比較してオン電流が大きい。
このように構成した液晶表示装置では、駆動回路の高速駆動を可能とするため、シフトレジスタなどを構成するTFTについては5V駆動のままで、アナログスイッチに信号出力するレベルシフタなどではTFTを12V位の高電圧駆動することが考えられている。このように高電圧駆動されるTFTも、オフセットゲート構造やLDD構造になっているため、セルフアライン構造のTFTからみれば信頼性が高いが、従来構造のままでは、前記した高電圧駆動条件下では十分な信頼性が得られないという問題点がある。
そこで、本発明の課題は、一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上には高電圧駆動回路と低電圧駆動回路とが共存するような駆動回路を備える液晶表示装置において、高電圧駆動回路に用いるTFTの構造を最適化して、その信頼性を向上することのできる構成を提案することにある。
上記課題を解決するため、本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、複数のデータ線とゲート線が交差して配設され、画像信号が前記データ線に供給される前に当該データ線にプリチャージ電位を供給するプリチャージ用の薄膜トランジスタと、走査側またはデータ側駆動回路とが設けられ、チャネル領域の両側にオフセット領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるオフセットゲート構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記プリチャージ用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、前記プリチャージ用の薄膜トランジスタのオフセット長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのオフセット長より短いことを特徴とする。
さらに、一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、走査側またはデータ側駆動回路と、静電保護用の薄膜トランジスタが設けられ、チャネル領域の両側にオフセット領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるオフセットゲート構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記静電保護用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、前記静電保護用の薄膜トランジスのオフセット長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのオフセット長より短いことを特徴とする。
また、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのオフセット長よりも短いオフセット長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする。
本願発明者はアクティブマトリクス型液晶表示パネルの実駆動耐久試験を行った。そして、画像のコントラスト低下という不具合が生じた。そこで、実駆動耐久試験終了後に、このパネルを分解して内部のTFTの特性変化を調べた。その結果、インバータを構成するTFTの特性劣化が著しいことが判明した。ところでリングシレータ回路はインバータの組合せにより形成されている。これを用いればパネル信頼性評価に対して非常に有効であると考えられる。
そこで、試験用の簡単なリングオシレータ回路を用いて実験を行った。本願発明者が繰り返し行ったリングオシレータのバイアス印加試験などの結果によれば、この試験でのストレスが発振周波数、TFTのオン電流、あるいはしきい値電圧に及ぼす影響は、TFTの構造によって大きく相違するという新たな知見を得た。すなわち、同じ構造のTFTではバイアス電圧が高いほど、発振周波数の低下、オン電流の低下、およびしきい値電圧のシフトが大きい。また、同じオフセット構造のTFTに同じバイアスをかけても、オフセット長の長いTFTほど、発振周波数の低下、オン電流の低下、およびしきい値電圧のシフトが小さい。そこで、本発明では、駆動回路を構成するTFTをオフセットゲート構造とし、かつ、その一部のTFTについてはオフセット長を長くすることによって、信頼性を向上する。すなわち、本発明では、駆動回路を構成する全てのTFTについてオフセット長を長くするのではなく、高電圧駆動されるTFTについてのみオフセット長を長めに設定し、従来とおり低電圧駆動される他の駆動回路用のTFTについてはオフセット長を短めに設定したままである。このため、低電圧駆動されるTFTついては大きなオン電流を確保してあるので、高速動作が可能である一方、高電圧駆動されるTFTについては駆動電圧が高いので、オフセット長を長めに設定しただけではオン電流のレベルが大きく低下することはない。それ故、駆動回路の一部で高電圧駆動した効果をそのまま活かすことができ、高速動作を実現できる。
本発明では、前記の高電圧駆動される駆動回路のTFTであっても、オフセット長が長すぎるとオン電流が著しく小さくなることから、そのオフセット長を2.0μm以下とすることが好ましい。
また、オフセット長を2.0μm以下の条件で、オフセット長を延ばしていっても信頼性を改善する度合いがサチレートしていく傾向にあることから、前記の高電圧駆動されるTFTについては、オフセット長を0.25μmから1.0μmまでの範囲とすることが好ましい。
また、信頼性を向上するのに適したオフセット長の範囲は、ゲート絶縁膜の膜厚によってシフトする傾向がある。そこで、通常、形成されるゲート絶縁膜の膜厚であればいずれの膜厚であっても、オフセット長を延ばした効果が得られるように、そのオフセット長については0.5μmから0.75μmまでの範囲とすることが好ましい。
また、前記駆動回路でCMOS回路を構成する逆導電型のTFTのうち、N型のTFTでは、オフセット長がP型のTFTのオフセット長より長いことが好ましい。このように構成すると、N型のTFTとP型のTFTとの間でオン電流のバランスをとることができるので、誤作動を防止することができる。
さらに、前記アクティブマトリクス基板に構成されている画素領域には、前記の低電圧駆動されるTFTよりもオフセット長の長い画素スイッチング用のTFTを用いることが好ましい。
本発明において、前記ソース・ドレイン領域には、前記オフセット領域に代えてLDD領域を構成してもよい。すなわち、本発明はLDD構造のTFTにも当てはまる。
従がって、本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、複数のデータ線とゲート線が交差して配設され、画像信号が前記データ線に供給される前に当該データ線にプリチャージ電位を供給するプリチャージ用の薄膜トランジスタと、走査側またはデータ側駆動回路とが設けられ、チャネル領域の両側にLDD領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるLDD構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記プリチャージ用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、前記プリチャージ用の薄膜トランジスタのLDD長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのLDD長より短いことを特徴とする。
さらに、一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、走査側またはデータ側駆動回路と、静電保護用の薄膜トランジスタが設けられ、チャネル領域の両側にLDD領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるLDD構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記静電保護用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、前記静電保護用の薄膜トランジスのLDD長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのLDD長より短いことを特徴とする。
また、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのオフセット長よりも短いオフセット長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする。
高電圧駆動されるTFTについては、低電圧駆動されるTFTよりも長いオフセット長をもつように構成してある。従って、本発明によれば、高電圧駆動されるTFTをオフセットゲート構造とし、かつ、そのオフセット長を長くしてあるので、高電圧駆動方式を採用した場合でも十分な信頼性を有する。しかも、低電圧駆動されるその他のTFTについてはオフセット長を短めに設定したままであるため、低電圧駆動されるTFTついては大きなオン電流を確保してあるので、高速動作が可能である一方、高電圧駆動されるTFTについては駆動電圧が高いので、オフセット長を長めに設定しただけではオン電流のレベルが大きく低下することはない。それ故、駆動回路の一部で高電圧駆動した効果をそのまま活かすことができ、高速動作を実現できる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[アクティブマトリクス基板の全体構成)
図1(A)は、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロック図である。
図1(A)に示すように、液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板では、ガラス製などの透明基板上に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどの金属膜からなるデータ線90および走査線91で区画形成された画素領域が構成され、そこには、画素用のTFT30を介して画像信号が入力される液晶容量94(液晶セル)が存在する。データ線90に対しては、シフトレジスタ84、レベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッチ86を備えるデータ側駆動回路82が構成されている。走査線91に対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ89を備える走査側駆動回路83が構成されている。なお、画素領域には、前段の走査線91との間に保持容量93が形成され、この保持容量93は、液晶容量94での電荷の保持特性を高める機能を有している。
また、アクティブマトリクス基板上にはデータ側駆動回路82と反対側にリセット信号線92が構成される場合があり、リセット信号線92(プリチャージ線)からデータ線90へのリセット電位(プリチャージ電位)の給断はTFT40によって行われる。すなわち、データ線90に画像信号を供給する直前にリセット信号線92から所定の極性をもつリセット電位を印加し、画像信号がデータ線90に供給される前にデータ線92の充放電を殆ど済ませておくのである。
[TFTの基本構成]
本形態に係るアクティブマトリクス基板に用いるTFTは、いずれもオフセットゲート構造またはLDD構造であるため、オフセットゲート構造のTFTを図2を参照して説明しておく。
図2は、オフセットゲート構造のTFTの縦断面図である。図2に示すように、TFTは、ガラス基板50上に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどからなるゲート電極4と、このゲート電極4に対してシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜2を介して対峙するチャネル領域5と、このチャネル領域5に接続するソース・ドレイン領域8とを備えている。このTFTでは、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜52の上層側に位置する配線層40がコンタクトホール9を介してソース・ドレイン領域8の高濃度ソース・ドレイン領域6に電気的接続している。ガラス基板50の表面側には、シリコン酸化膜からなる下地保護膜51が形成されている。
このような構造のTFTをオフセットゲート構造またはLDD構造として形成すると、オフリーク電流が低減することに加えて、その耐電圧が向上する分、チャネル長を短くできるので、寄生容量の影響などを抑えることができる。
そこで、本形態に係るTFTでは、ソース・ドレイン領域8のうち、ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分には、不純物が導入されていないか、あるいはチャネルドープによってチャネル領域5と同程度の不純物しか導入されていないオフセット領域7が形成されている。ここで、ソース・ドレイン領域8のうち、ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分(オフセット領域7に相当する部分)に低濃度の不純物を導入しておけば、LDD構造のTFTとなる。
[CMOS回路の基本構成]
図1(B)に示すように、データ側および走査側の駆動回路82、83では、N型のTFT10とP型のTFT20とによってCMOS回路が構成されている。このようなCMOS回路は、1段あるいは2段以上でインバータ回路を構成する。
このようにしてCMOS回路をN型のTFT10とP型のTFT20で構成するにあたって、従来技術の説明の中で図12、図13を参照して触れたように、同じ構造のTFTであればN型のTFT10の方がP型のTFT20よりもオン電流が大きくなる傾向があることから、いずれのTFT10、20についても図2を参照して説明したオフセットゲート構造またはLDD構造とする場合には、N型のTFT10のオフセット長またはLDD長をP型のTFT20のオフセット長またはLDD長より長く設定し、双方の電流バランスをとることが好ましい。このようにして、CMOS回路を構成するTFT10、20の間でオン電流のバランスをとると、CMOS回路が誤作動しにくいので、信頼性の高いデータ側および走査側の駆動回路82、83を備えたアクティブマトリクス基板、および液晶表示パネルを構成できる。
[オフセット長の検討]
このように構成したアクティブマトリクス基板において、そのデータ側および走査側の駆動回路82、83では、高速動作を実現するために、レベルシフタ85、89を設け、そこでは駆動電圧として12Vを用いるなど、レベルシフタ85、89を構成するTFT10、20は高電圧駆動される。その他の駆動回路では従来どおり、駆動電圧が5Vの低電圧駆動である。しかし、このように構成した駆動回路82、83では、高電圧駆動される側のTFTがその駆動電圧に耐え得るほどの信頼性を有していない。
[リングオシレータのバイアスストレス試験1]
その理由を解明するにあたって、本願発明者は、オフセットゲート構造のTFTとセルフアライン構造のTFTとを用いて13段のリングオシレータを構成し、バイアス電圧を変えて常温で1時間、駆動したときの発振周波数の時間的変化を検討した。その結果を図3に示す。図3において、オフセット長が0.75μmのN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用い、かつ、バイアス電圧を12V、15V、18Vとしたときの発振周波数の時間的変化をそれぞれ実線L11、L12、L13で示し、比較例として、セルフアライン構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用い、かつ、バイアス電圧を15Vとしたときの発振周波数の時間的変化を実線L14で示してある。
このようにして行ったリングオシレータへのバイアス印加試験によれば、セルフアライン構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用いた場合に、TFTの劣化に起因する発振周波数の変化率dF(%)が大きいことがわかる。また、オフセットゲート構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用いた場合には、バイアス電圧が高いほど、TFTの劣化に起因する発振周波数の変化率dF(%)が大きい傾向にある。
[リングオシレータのバイアスストレス試験2]
また、同様なリングオシレータのバイアスストレス試験として、オフセットゲート構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用い、いずれもバイアス電圧を15Vとして、N型のTFTのオフセット長とその信頼性との関係を検討した。その結果を図4、図5に示す。
図4には、この試験に用いたN型のTFTのオフセット長と、1時間後の発振周波数の低下率との関係を示してある。図5には、この試験に用いたN型のTFTのオフセット長と、1時間後のN型のTFTのしきい値電圧の変化を示してある。なお、図4、図5において、オフセット長が0μmとは、比較例として、セルフアライン構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用いたときの結果である。
また、表1にはこの試験(BT試験)を行った時の図4、図5に示す結果の値と、試験前後のオン電流を示してある。
Figure 2004163961
このようにして行った試験結果(図4、図5、および表1)からわかるように、前記試験でのストレスが発振周波数、しきい値電圧、オン電流に及ぼす影響は、オフセット長によって大きく相違するという新たな知見を得た。すなわち、同じオフセット構造のTFTに同じバイアスをかけても、オフセット長の長いTFTほど、発振周波数の低下、オン電流の低下、およびしきい値電圧のシフトが小さい。
たとえば、図4に示す結果からわかるように、オフセット長が0.5μm以上であれば、発振周波数の低下が小さく抑えられる。
また、図5に示す結果からわかるように、オフセット長が長いほど、しきい値電圧の変化を抑えることができる。
さらに、図1に示す結果からわかるように、オフセット長が長いほど、初期のオン電流が小さいものの、試験前後の変化が小さい。この傾向はオフセット長が0.75μm以上で顕著である。
[TFTの耐電圧のオフセット長依存性]
さらにまた、オフセットゲート構造のTFTにおいて、その耐電圧のオフセット長依存性を図6に示す。この図から明らかなように、セルフアライン構造のTFTに比較して、オフセットゲート構造のTFTの方が耐電圧が高い傾向にあり、この傾向はオフセット長を0.5μm以上としたときに顕著である。
[駆動回路を構成するTFTのオフセット長]
そこで、本発明では、駆動回路を構成するTFT10、20、40のいずれについても、オフセットゲート構造とし、かつ、その一部についてはオフセット長を長くすることによって、信頼性を向上する。すなわち、本発明では、駆動回路を構成する全てのTFTについてオフセット長を長くするのではなく、高電圧駆動されるTFTについてのみオフセット長を長めに設定し、従来どおり、低電圧駆動されるその他のTFT(シフトレジスタ用TFT、アナログスイッチ用のTFT、プリチャージ用のTFT、静電保護用のTFT、バッファ用のTFTなど)についてはオフセット長を短めに設定したままである。このため、低電圧駆動されるTFTついては大きなオン電流を確保してあるので、高速動作が可能である一方、高電圧駆動されるTFTについては駆動電圧が高いので、オフセット長を長めに設定しただけではオン電流のレベルが大きく低下することはない。それ故、駆動回路の一部で高電圧駆動した効果をそのまま活かすことができ、高速動作を実現できる。
[オフセット長の数値限定について]
但し、オフセットゲート構造のTFTにおいて、オフセット長を延ばすと、オン電流の低下が起きる。たとえば、ゲート絶縁膜2の膜厚toxを0.06μm、0.12μmとしたときのオフセット長Losと、セルフアライン構造のTFTのオン電流Ion(S/A) に対するオフセットゲート構造のTFTのオン電流Ion(OS)の比Ion(OS)/Ion(S/A) との関係を検討した結果を図7に示す。
図7からわかるように、ゲート絶縁膜2の膜厚toxが0.06μm、0.12μmのいずれの場合でも、オフセット長Losが長いほど、セルフアライン構造のTFTのオン電流Ion(S/A) に対するオフセットゲート構造のTFTのオン電流Ion(OS)の比がIon(OS)/Ion(S/A) 小さくなっていく。すなわち、オフセット長Losを延ばすということは、オフセットゲート構造のTFTのオン電流Ion(OS)を低下させるといえる。そこで、高電圧駆動されるTFTのオフセット長を延長するといっても、オフセット長が長すぎるとオン電流が著しく小さくなることから、そのオフセット長を2.0μm以下とすることが好ましい。
また、ゲート絶縁膜2の膜厚toxを0.06μm、0.12μmしたときのオフセット長Losと、セルフアライン構造のTFTのオフリーク電流Ioff (S/A) に対するオフセットゲート構造のTFTのオフリーク電流Ioff (OS)の比Ioff (OS)/Ioff (S/A) との関係を検討した結果を図8に示す。この図では、オフセット長Losが0の条件がセルフアライン構造のTFTに相当し、そこを基準にしてある。
図8からわかるように、オフセット長Losを延長していくと、オフリーク電流の比Ioff (OS)/Ioff (S/A) が小さくなり、オフセットゲート構造のTFTにすれば、セルフアライン構造のTFTに比較してオフリーク電流が改善されることがわかる。但し、オフセット長Losをある程度以上、延長しても、オフリーク電流の比Ioff (OS)/Ioff (S/A) がサチレートするだけである。たとえば、ゲート絶縁膜2の膜厚toxが0.06μmのときには、オフセット長Losが0.25μmから0.75μmまでの範囲で、オフリーク電流Ioff (OS)をセルフアライン構造のTFTのオフリーク電流Ioff (S/A) の0.8倍以下にまで改善できるが、それ以上、オフセット長Losを延ばして、その改善効果はサチレートする。また、ゲート絶縁膜2の膜厚toxが0.12μmのときには、オフセット長Losが0.5μmから1.0μmまでの範囲で、オフリーク電流Ioff (OS)をセルフアライン構造のTFTのオフリーク電流Ioff (S/A) の0.8倍以下にまで改善できるが、それ以上、オフセット長Losを延ばしてもその改善効果はサチレートする。それ故、本形態において、高電圧駆動されるTFTについては、オフセット長を0.25μmから1.0μmまでの範囲とすることが好ましい。
また、ゲート絶縁膜2の膜厚toxを0.06μm、0.12μmの場合で説明したように、信頼性を向上するのに適したオフセット長の範囲は、ゲート絶縁膜2の膜厚によってシフトする傾向がある。そこで、本形態では、通常、形成されるゲート絶縁膜2の膜厚であればいずれの膜厚であっても、オフセット長を延ばした効果が得られるように、そのオフセット長については0.5μmから0.75μmまでの範囲とすることが好ましい。
[LDD構造について]
本願発明者が繰り返し行った検討結果によれば、上記の各検討結果および適正なオフセット長は、オフセットゲート構造に代えてLDD構造としたときにも適合する。従って、LDD構造のTFTであれば、上記の説明において、オフセット領域をLDD領域と置き換え、オフセット長をLDD長と置き換えばよい。
(画素領域のTFT)
図1(A)に示したように、データ線90および走査線91で区画形成された画素領域には画素スイッチング用のTFT30が構成される。このN型の画素用TFT30についても、オフセットゲート構造またはLDD構造にしてオフリーク電流を低減することが好ましい。但し、N型およびP型の駆動回路用TFT10、20についても、N型の画素用TFT30と同様なレベルにまでオフリーク電流を低減すると、それに伴ってオン電流が小さくなりすぎて駆動回路の動作速度が低下したり、必要な電源電圧が増大したりする。このような駆動回路の動作速度の低下は、液晶表示装置において高品位の表示の妨げになる。また、必要な電源電圧の増大は、消費電力の低減の妨げとなる。そこで、駆動回路用TFT10、20についてはオフリーク電流の低減と大きなオン電流の確保とを図るとともに、画素用TFT30についてはオフリーク電流の低減を図ることを重視するという観点から、TFT30のオフセット長またはLDD長は、駆動回路を構成するTFT10、20のうち、前記の低電圧駆動されるTFTのオフセット長またはLDD長より長くなるように構成することが好ましい。
[アクティブマトリクス基板上のTFT]
以上説明したように、液晶表示装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板では、図9に示すように、概ね3種類のTFT10、20、30が形成されることになる。図9には、左側領域から右側領域に向かって、N型の駆動回路用TFT10、P型の駆動回路用TFT20、およびN型の画素用TFT30が同一の絶縁基板50の上に形成されている状態を示してある。これらのいずれのTFT10、20、30も、ソース・ドレイン領域のうち、ゲート電極14、24、34の端部にゲート絶縁膜12、22、32を介して対峙する部分には、オフセット領域、あるいは低濃度ソース・ドレイン領域からなるLDD領域17、27、37が形成されることになる。
このような構成のアクティブマトリクス基板の製造方法を説明する。ここで、オフセットゲート構造のTFTおよびLDD構造のTFTは、いずれも製造工程の大部分が共通するので、以下の説明ではLDD構造を形成していく場合を中心に説明し、その説明の中でオフセットゲート構造を説明していく。
まず、図10(A)に示すように、ガラス製の基板50に対してTEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法により厚さが約2000〜5000オングストロームのシリコン酸化膜からなる下地保護膜51を形成する。次に基板50の温度を350℃に設定して、下地保護膜51の表面にプラズマCVD法により厚さが約300〜700オングストロームのアモルファスのシリコン膜からなる半導体膜を形成する。次にアモルファスのシリコン膜からなる半導体膜に対して、レーザアニールまたは固相成長法などの結晶化工程を行い、半導体膜をポリシリコン膜にまで結晶化しておく。レーザアニール法では、たとえば、エキシマレーザのビーム長が400mmのラインビームを用い、その出力強度はたとえば200mJ/cm2 である。ラインビームについてはその幅方向におけるレーザ強度のピーク値の90%に相当する部分が各領域毎に重なるようにラインビームを走査していく。
次に、ポリシリコン膜をパターニングして島状の半導体膜11、21、31とし、その表面に対して、TEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法により厚さが約600〜1500オングストロームのシリコン酸化膜または窒化膜からなるゲート絶縁膜12、22、32を形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。
次に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどを含む金属膜からなる導電膜をスパッタ法により形成した後、導電膜をパターニングし、各TFTのゲート電極14、24、34を形成する(ゲート電極形成工程)。
次に、図10(B)に示すように、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30の形成領域をレジストマスク61で覆う。この状態で、約1013cm-2のドーズ量でボロンイオンを打ち込むと、シリコン薄膜21にはゲート電極24に対して自己整合的に不純物濃度が約1018cm-3の低濃度P型領域23が形成される。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル領域25となる。
この低濃度の不純物打ち込みの工程を行わなければ、P型の駆動回路用TFT20は、LDD構造ではなく、オフセットゲート構造となる。
次に、図10(C)に示すように、P型の駆動回路用TFT20の形成領域をレジストマスク62で覆う。この状態で、約1013cm-2のドーズ量でリンイオンを打ち込むと、シリコン薄膜11、31にはゲート電極14、34に対して自己整合的に不純物濃度が約1018cm-3の低濃度N型領域13、33が形成される。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル領域15、35となる。
この低濃度の不純物打ち込みの工程を行わなければ、N型の駆動回路用TFT10、およびN型の画素用TFT30は、LDD構造ではなく、オフセットゲート構造となる。
次に、図10(D)に示すように、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30の形成領域に加えて、ゲート電極24をも広めに覆うレジストマスク63を形成する。ここで、レジストマスク63は、実施に形態1ないし3に示した高濃度ソース・ドレイン領域6が形成されるようなパターンで形成する。この状態で、低濃度P型領域23に約1015cm-2のドーズ量でボロンイオンを打ち込で、不純物濃度が約1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域26を形成する。低濃度P型領域23のうちレジストマスク63で覆われていた部分は、そのままLDD領域27(低濃度ソース・ドレイン領域)として残る。このようにしてP型の駆動回路用TFT20を形成する。
次に、図10(E)に示すように、P型の駆動回路用TFT20の形成領域に加えて、ゲート電極14、34をも広めに覆うレジストマスク64を形成する。
この状態で、低濃度N型領域13、23に約1015cm-2のドーズ量でリンイオンを打ち込んで、不純物濃度が約1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域16、36を形成する。低濃度N型領域13、23のうち、レジストマスク64で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1018cm-3のLDD領域17、37(低濃度ソース・ドレイン領域)として残る。このようにして、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30を形成する。
以降、図9に示すように、層間絶縁膜52を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後にコンタクトホールを形成した後、ソース・ドレイン電極41、42、43、44、45を形成すれば、アクティブマトリクス基板を製造できる。
このような製造方法では、図10(D)、(E)に示す高濃度の不純物を導入するときに用いたレジストマスク63、64がゲート電極15、25、35をどれ位広めに覆うかによって、LLD領域17、27、37の長さ寸法(LDD長)やオフセット領域の長さ寸法(オフセット長)が規定される。それ故、前記した最適なオフセット長を得るのに見合うようなレジストマスク63、64を各TFT毎に形成するだけで、工程数を増やすことなく、最適なLDD構造またはオフセットゲート構造を有するTFTを製造できる。
TFTの製造方法としては、図10を参照して説明した方法に限らず、サイドウォールを利用する方法でもよい。
なお、図11(A)、(B)に模式的に示すように、前記のようにして製造した本形態のアクティブマトリクス基板100(TFT基板)には、対向電極101が形成された対向基板102をシール層103で所定のセルギャップを確保した状態に貼り合わせる。ここで、シール層103は部分的に途切れているので、そこからシール層103の内側に液晶104を封入した後、封止材105で塞ぐ。この状態で、対向基板101は、アクティブマトリクス基板100より小さいので、各種端子107、データ側駆動回路82、走査側駆動回路83は、対向基板の外側に位置することになる。従って、各種端子107から各種信号を入力して、データ側駆動回路82、および走査側駆動回路83を介して画素106を駆動すると、それに応じて液晶104の配向が変化し、所定の画像を表示することができる。
以上説明したように、本発明に係る液晶表示装置のアクティブマトリクス基板では、その駆動回路を構成するTFTのうち、高電圧駆動されるTFTについては、低電圧駆動されるTFTよりも長いオフセット長をもつように構成してある。従って、本発明によれば、高電圧駆動されるTFTをオフセットゲート構造とし、かつ、そのオフセット長を長くしてあるので、高電圧駆動方式を採用した場合でも十分な信頼性を有する。しかも、低電圧駆動されるその他のTFTについてはオフセット長を短めに設定したままであるため、低電圧駆動されるTFTついては大きなオン電流を確保してあるので、高速動作が可能である一方、高電圧駆動されるTFTについては駆動電圧が高いので、オフセット長を長めに設定しただけではオン電流のレベルが大きく低下することはない。それ故、駆動回路の一部で高電圧駆動した効果をそのまま活かすことができ、高速動作を実現できる。
(A)は液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロック図、(B)はCMOS回路の回路図である。 オフセットゲート構造のTFTの縦断面図である。 オフセットゲート構造のTFTとセルフアライン構造のTFTとを用いて13段のリングオシレータを構成し、バイアス電圧を変えて常温で1時間、駆動したときの発振周波数の時間的変化を示すグラフである。 オフセットゲート構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用いて13段のリングオシレータを構成し、バイアス電圧を変えて常温で1時間、駆動したときのオフセット長と発振周波数の低下率との関係を示すグラフである。 オフセットゲート構造のN型のTFTとセルフアライン構造のP型のTFTとを用いて13段のリングオシレータを構成し、バイアス電圧を変えて常温で1時間、駆動したときのオフセット長としきい値電圧変化量との関係を示すグラフである。 オフセットゲート構造のTFTにおけるオフセット長と耐電圧との関係を示すグラフである。 ゲート絶縁膜の膜厚toxを0.06μm、0.12μmしたときのオフセット長Losと、セルフアライン構造のTFTのオン電流Ion(S/A) に対するオフセットゲート構造のTFTのオン電流Ion(OS)の比Ion(OS)/Ion(S/A) との関係を示すグラフである。 ゲート絶縁膜2の膜厚toxを0.06μm、0.12μmしたときのオフセット長Losと、セルフアライン構造のTFTのオフリーク電流Ioff (S/A) に対するオフセットゲート構造のTFTのオフリーク電流Ioff (OS)の比Ioff (OS)/Ioff (S/A) との関係を示すグラフである。 図1(A)、(B)に示すアクティブマトリクス基板に構成される3種類のTFTの断面図である。 図9に示すアクティブマトリクス基板の製造方法の一例を示す工程断面図である。 (A)は液晶表示装置の平面図、(B)はその断面図である。 セルフアライン構造のTFTの伝達特性を示すグラフである。 オフセットゲート構造またはLDD構造のTFTの伝達特性を示すグラフである。
符号の説明
2、12、22、32 ゲート絶縁膜
4、14、24、34 ゲート電極
5、15、25、35 チャネル領域
6、16、26、36 高濃度ソース・ドレイン領域
7 オフセット領域
8 ソース・ドレイン領域
9 コンタクトホール
10、20、30 TFT
17、27、37 LDD領域
100 アクティブマトリクス基板(TFT基板)
101 対向電極
102 対向基板
103 シール層
104 液晶
105 封止材
106 画素
107 端子

Claims (8)

  1. 一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、複数のデータ線とゲート線が交差して配設され、画像信号が前記データ線に供給される前に当該データ線にプリチャージ電位を供給するプリチャージ用の薄膜トランジスタと、走査側またはデータ側駆動回路とが設けられ、チャネル領域の両側にオフセット領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるオフセットゲート構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記プリチャージ用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、
    前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、
    前記プリチャージ用の薄膜トランジスタのオフセット長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのオフセット長より短いことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1において、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのオフセット長よりも短いオフセット長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、走査側またはデータ側駆動回路と、静電保護用の薄膜トランジスタが設けられ、チャネル領域の両側にオフセット領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるオフセットゲート構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記静電保護用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、
    前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、
    前記静電保護用の薄膜トランジスのオフセット長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのオフセット長より短いことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項3において、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのオフセット長よりも短いオフセット長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする液晶表示装置。
  5. 一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、複数のデータ線とゲート線が交差して配設され、画像信号が前記データ線に供給される前に当該データ線にプリチャージ電位を供給するプリチャージ用の薄膜トランジスタと、走査側またはデータ側駆動回路とが設けられ、チャネル領域の両側にLDD領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるLDD構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記プリチャージ用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、
    前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、
    前記プリチャージ用の薄膜トランジスタのLDD長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのLDD長より短いことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項5において、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのLDD長よりも短いLDD長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする液晶表示装置。
  7. 一対の基板間に液晶が封入されてなり、該一対の基板のうちの一方の基板上に、走査側またはデータ側駆動回路と、静電保護用の薄膜トランジスタが設けられ、チャネル領域の両側にLDD領域を挟んでソース・ドレイン領域を有し、ゲート絶縁膜を介して前記チャネル領域に対向するゲート電極を備えるLDD構造の薄膜トランジスタを用いて前記駆動回路及び前記静電保護用の薄膜トランジスタが構成されてなる液晶表示装置において、
    前記駆動回路は、低電圧駆動される薄膜トランジスタを有するシフトレジスタと、高電圧駆動される薄膜トランジスタを有するレベルシフタを備え、
    前記静電保護用の薄膜トランジスのLDD長は、前記レベルシフタが有する高電圧駆動される薄膜トランジスタのLDD長より短いことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項7において、前記データ側駆動回路は、前記レベルシフタを構成する薄膜トランジスタのLDD長よりも短いLDD長を有する薄膜トランジスタにより構成されたアナログスイッチを具備することを特徴とする液晶表示装置。

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