JP3812566B2 - 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置及び薄膜トランジスタ回路 - Google Patents

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本発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFTという。)、及びそれを用いて回路構成した駆動回路を備えるアクティブマトリクス基板を用いた液晶表示装置に関するものである。さらに詳しくは、TFTの自己発熱による温度上昇を抑えるための構造技術に関するものである。
液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板などに広く用いられているTFTは、図13にセルフアライン構造のTFTの平面形状を示し、そのC−C′線における断面図を図1(C)に示すように、ゲート電極4に対してゲート絶縁膜2を介して対峙するチャネル領域5、および該チャネル領域5に接続する高濃度領域からなるソース・ドレイン領域8を有する。ここで、従来は、ゲート電極4は側方(チャネル長方向)に張り出すことなく、略長方形の平面形状をもつように形成されている。また、図14にオフセット構造のTFTの平面形状を示し、そのA−A′線における断面図を図1(A)に示すように、ドレイン端の電界強度を緩和することなどを目的に、ゲート電極4の端部にゲート絶縁膜2を介して対峙する部分には、不純物が導入されていないか、あるいはチャネルドープによってチャネル領域5と同程度の不純物しか導入されていないオフセット領域7を形成する場合がある。この場合でも、オフセット領域7と高濃度のソース・ドレイン領域8との境界部分は直線的で、チャネル幅方向において、オフセット長Loff は一定である。
しかし、従来構造のTFTにおいて、その特性・性能の向上のためにTFTに流す電流をアップすると、TFTの自己発熱によってチャネル領域での温度上昇が大きく、その分、局部的な温度上昇が発生しやすいので、特性の劣化や信頼性の低下が生じるという問題点がある。
そこで、TFTを構成する各層間に熱伝導性の高い層を付加し、それを放熱層として利用してTFTの温度上昇を抑える方法が考えられる。しかし、この方法によると、アクティブマトリクス基板などを製造する際に、放熱層として用いる膜を形成する工程と、それをパターニングする工程とが増えてしまうという問題点がある。このような製造工程の増加は、アクティブマトリクス基板などの製造コストを高めることになるので好ましくない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、チャネル領域周辺部分の構造を改良することにより、製造工程数を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑えて信頼性の向上を図ることのできるTFT、およびそれを駆動回路などに用いたアクティブマトリクス基板を備える液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、参考例では、チャネル領域周辺部分の構造を以下のように
改良して、製造工程数を増やすことなく自己発熱による温度上昇が小さいTFTを実現し
ている。ここでは、オフセットゲート構造を採用している場合を例に各構成を表している
が、オフセットゲート構造に代えて、LDD構造を採用した場合にも、同様な構成で同等
の効果を得ることができる。このようなLDD構造を採用する場合には、以下の説明にお
いて、オフセット領域をLDD領域(低濃度ソース・ドレイン領域)に置き換え、オフセ
ット長をLDD長と置き換えた構成となる。
まず、第1の参考例に係るTFTでは、ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域と、該ソース・ドレイン領域の少なくとも一方と前記チャネル領域との間に形成されたオフセット領域とを有するTFTにおいて、前記オフセット領域は、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長が端縁部分のオフセット長より長いことを特徴とする。
次に、第2の参考例に係るTFTでは、ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域と、該ソース・ドレイン領域の少なくとも一方と前記チャネル領域との間に形成されたオフセット領域とを有するTFTにおいて、前記オフセット領域は、チャネル幅方向における中央部分のみに形成されていることを特徴とする。
TFTのチャネル領域に電流が流れて自己発熱したとき、チャネル幅方向の端縁部分ではそこからの放熱が大きいので、温度上昇が小さいのに対して、中央部分では放熱が小さい分、温度上昇が大きい。しかるに、第1、2のタイプに係るTFTでは、チャネル幅方向における中央部分にオフセット領域を備える一方、端縁部分はオフセット長が著しく短いか、あるいはオフセット長が0、すなわち、ゲート電極に対してセルフアライン的になっている。従って、電流は、チャネル幅方向における端縁部分の側に集中する傾向にあるため、端縁部分では発熱量が大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪いが、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、このような構造とするにあたっては、不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
第1、2のタイプに係るTFTでは、前記オフセット領域と、該オフセット領域に隣接するソース・ドレイン領域との境界部分は、チャネル幅方向における中央部分が前記ソース・ドレイン領域の方に向けて湾曲するように張り出した平面形状を有していることが好ましい。すなわち、オフセット領域はソース・ドレイン領域の方に向けて角張った形状では張り出していない。それ故、チャネル幅方向での電流分布はなだらかなカーブを描くので、特定の部分に電流が集中することがない。それ故、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
このような構成を採用する場合には、前記チャネル領域の幅寸法が50μm以上であることが好ましい。また、オフセット領域は、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長が2μm以下、好ましくは0.25μmから1.0μmまでの範囲内にあることが好ましい。
次に、第3の参考例に係るTFTでは、ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域と、該ソース・ドレイン領域の少なくとも一方と前記チャネル領域との間に形成されたオフセット領域とを有するTFTにおいて、チャネル幅方向で前記オフセット領域と前記ソース・ドレイン領域とを交互に複数ずつ備えていることを特徴とする。
このように構成すると、1つのTFTにおいて電流経路を並列に分割した状態となる。それ故、特定の部分に電流が集中することがないので、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。しかも、このような構造とするにあたっては、不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよいので、製造工程は増えない。
このように構成するのは、前記チャネル領域の幅寸法が、たとえば200μm以下の場合である。
これに対して、前記チャネル領域の幅寸法が、たとえば200μm以上の場合には、以下のように構成してもよい。
たとえば、前記オフセット領域は、チャネル幅方向における中央部分に偏在している構成とする。または、前記複数のオフセット領域のうち、チャネル幅方向における中央部分のオフセット領域は、端縁側のオフセット領域より広い幅寸法を有している構成としてもよい。このように構成すると、第1、2のタイプのTFTと同様、端縁部分では電流が集中する傾向にあるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪いが、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、このような構造とするにあたっては、不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑えて信頼性の向上を図ることができる。
ここで、前記オフセット領域は、オフセット長が0.2μmから2μmまでの範囲内、好ましくは0.5μmから0.75μmまでの範囲内となるように構成される。
次に、本発明に係るTFTでは、ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域とを有する薄膜トランジスタにおいて、チャネル幅方向における中央部分のチャネル長は、前記チャネル幅方向における端縁部分のチャネル長より長いことを特徴とする。また、前記ゲート電極は、前記チャネル幅方向における中央部分にチャネル長方向に湾曲しながら膨出した膨出部を備え、
前記ソース・ドレイン領域は、前記ゲート電極をマスクとして形成された高濃度ソース・ドレイン領域であることを特徴とする。
このように構成すると、第1、2のタイプのTFTと実質的には同様で、チャネル幅方向における端縁部分では、チャネル長が短い分、電流が集中する傾向にあるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、チャネル長が長い分、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、チャネル幅方向における中央部分では、金属等の熱伝導性が高くて放熱性に優れている材料から構成されるゲート電極が拡張されているので、この部分では放熱性が改善され、中央部分での温度上昇を抑えることができる。また、ゲート電極は角張った形状で張り出していないため、チャネル幅方向での電流分布はなだらかなカーブを描くので、特定の部分に電流が集中することがない。しかも、このような構造とするにあたっては、ゲート電極をパターニングで形成する際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑えて信頼性の向上を図ることができる。
このように構成した第1乃至第3の参考例、及び本発明のTFTは、以下のように利用することができる。
たとえば、第1乃至第3の参考例、及び本発明のTFTでは、これらのTFTを逆導電型のTFTとしてそれぞれ構成するとともに、該逆導電型のTFT同士を配線接続して薄膜トランジスタ回路を構成する場合がある。
また、第1乃至第3のタイプのTFTでも、これらのTFTを逆導電型のTFTとしてそれぞれ構成するとともに、該逆導電型のTFT同士を配線接続して薄膜トランジスタ回路を構成するが、各TFTがオフセットゲート構造を有しているから、前記逆導電型のTFTのうち、N型のTFTのオフセット長がP型のTFTのオフセット長より長くすることがある。このように構成すると、同じ構造のTFTであれば、N型のTFTの方がP型のTFTよりもオン電流が大きくても、オフセット長を適正化することで、これらのTFTのオン電流のバランスをとることができる。
第1乃至第3の参考例、及び本発明のTFTでは、それらによって構成された駆動回路を液晶表示装置のアクティブマトリクス基板上に構成してもよい。
また、第1乃至第3のタイプのTFTよって構成された駆動回路を液晶表示装置のアクティブマトリクス基板上に構成した場合には、各TFTがオフセットゲート構造を有しているので、前記画素スイッチング素子として用いられたTFTのオフセット長が前記駆動回路を構成するTFTのオフセット長より長くなるように構成することが好ましい。このように構成すると、TFTの伝達特性において、画素スイッチング素子として用いられたTFTについてはオフリーク電流を低減でき、駆動回路を構成するTFTについてはオン電流レベルの低下を抑えることができる。
以上説明したように、本発明では、前記のいずれのTFTにおいても、オフセット領域の平面形状、ゲート電極の平面形状など、チャネル領域周辺部分の構造を改良することにより、製造工程数を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑えてある。それ故、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
発明の実施するための最良の形態
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、説明の重複を
避けるために、共通する機能を有する部分には同一の符号を付してある。
[第1の参考例]
図1(A)、(B)は、オフセットゲート構造のTFTの縦断面図、図2は、本形態の
TFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図2においてチャネル幅方向の中央部分
を通るA−A′線断面図に相当し、図1(B)は、図2においてチャネル幅方向の端縁部
分を通るB−B′線断面図に相当する。
図1(A)に示すように、TFTは、ガラス基板50上に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどを含む金属層からなるゲート電極4と、このゲート電極4に対してシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜2を介して対峙するチャネル領域5と、このチャネル領域5に接続するソース・ドレイン領域8とを備えている。このTFTでは、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜52の上層側に位置する配線層40がコンタクトホール9を介して高濃度のソース・ドレイン領域8に電気的接続している構造になっている。ガラス基板50の表面側には、シリコン酸化膜からなる下地保護膜51が形成されている。
このような構造のTFTでは、LDD構造またはオフセットゲート構造として形成すると、その耐電圧が向上する分、チャネル長を短くできるので、寄生容量の影響などを抑えることができ、しかも、オフリーク電流を低減することができる。
そこで、本形態に係るTFTでは、まず、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)には、不純物が導入されていないか、あるいはチャネルドープによってチャネル領域5と同程度の不純物しか導入されていないオフセット領域7が形成されている。
しかも、図2に示すように、オフセット領域7と、このオフセット領域7に隣接する高濃度のソース・ドレイン領域8との境界部分70は、チャネル幅方向における中央部分がソース・ドレイン領域8の方に向けて湾曲するように張り出した平面形状を有している。このため、オフセット領域7は、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長Loffcが端縁部分のオフセット長offeより長い構造になっている。それ故、図2においてチャネル幅方向の中央部分を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れ、図2においてチャネル幅方向の端縁部分を通るB−B′線断面は、図1(B)に示すように表れる。
ここで、オフセット領域7は幅寸法が50μm以上であり、比較的幅広なので、大きなオン電流を流すことができるとともに、チャネル幅方向においてオフセット長が異なる形状とするにも通常のフォトリソグラフィ技術で十分である。また、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長Loffcについては、高いオン電流を確保するという観点から、2μm以下に設定してあるが、前記のオフセットゲート構造の利点を最大限活かすという観点から、0.25μmから1.0μmまでの範囲内に設定してある。
このように構成した本形態に係るTFTでは、オフセット領域7のうち、チャネル幅方向における端縁部分の側では、オフセット長offeが短い分、電流が集中する傾向にあるため、端縁部分では発熱量が大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪いが、オフセット長Loffcが長い分、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、このような構造とするにあたっては、高濃度のソース・ドレイン領域8を形成するための不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
また、本形態では、オフセット領域7はソース・ドレイン領域8の方に向けて丸く膨ら
むようにして張り出しており、角張った形状では張り出していない。それ故、オフセット
領域7でのチャネル幅方向の電流分布はなだらかなカーブを描くので、特定の部分に電流
が集中することがない。それ故、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼
性の向上を図ることができる。
[第2の参考例]
図1(A)、(C)はそれぞれ、オフセットゲート構造およびセルフアライン構造のT
FTの縦断面図、図3は、本形態のTFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図3
においてチャネル幅方向の中央部分を通るA−A′線断面図に相当し、図1(C)は、図
3においてチャネル幅方向の端縁部分を通るC−C′線断面図に相当する。
図1(A)に示すように、本形態に係るTFTも、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)には、不純物が導入されていないか、あるいはチャネルドープによってチャネル領域5と同程度の不純物しか導入されていないオフセット領域7が形成されている。
しかも、図3に示すように、オフセット領域7と、このオフセット領域7に隣接するソース・ドレイン領域8との境界部分70は、チャネル幅方向における中央部分がソース・ドレイン領域8の方に向けて湾曲するように張り出した平面形状を有している。また、オフセット領域7とソース・ドレイン領域8との境界部分70は、オフセット領域7の端縁部分でゲート電極4の端縁と重なっている。
このため、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)には、チャネル幅方向における中央部分のみに、オフセット長がLoffcのオフセット領域7を有し、このオフセット領域7は、中央部分から端縁部分に向かってオフセット長が短くなって、端縁部分ではゲート電極4に対してセルフアライン的になっている。それ故、図3においてチャネル幅方向の中央部分を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れ、図3においてチャネル幅方向の端縁部分を通るC−C′線断面は、図1(C)に示すように表れる。
ここでも、オフセット領域7は幅寸法が50μm以上であり、比較的幅広なので、大きなオン電流を流すことができるとともに、チャネル幅方向においてオフセット長が異なる形状とするにも通常のフォトリソグラフィ技術で十分である。
また、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長Loffcについては、高いオン電流を確保するという観点から、2μm以下に設定してあるが、前記のオフセットゲート構造の利点を最大限活かすという観点から、0.25μmから1.0μmまでの範囲内に設定してある。
このように構成した本形態に係るTFTでも、オフセット領域7のうち、チャネル幅方
向における端縁部分の側では、セルフアライン的になっている分、電流が集中する傾向に
あるため、発熱量が大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャ
ネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪いが、オフセット長Loffcが長い分、そこを
流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さいなど、実施の形態1と同様
な効果を奏する。
[第3の参考例]
図1(A)、(C)はそれぞれ、オフセットゲート構造およびセルフアライン構造のT
FTの縦断面図、図4は、本形態のTFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図4
においてオフセット領域を通るA−A′線断面図に相当し、図1(C)は、図4において
オフセット領域を外れた位置を通るC−C′線断面図に相当する。
図1(A)に示すように、本形態に係るTFTも、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)には、不純物が導入されていないか、あるいはチャネルドープによってチャネル領域5と同程度の不純物しか導入されていないオフセット長がLoff のオフセット領域7が形成されている。
但し、図4に示すように、本形態では、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)は、チャネル幅方向においてオフセット領域7と高濃度のソース・ドレイン領域8とを交互に複数ずつ備えている。すなわち、ゲート電極4の端部にゲート絶縁膜2を介して対峙する部分は、チャネル幅方向における両端縁部分がゲート電極4にセルフアライン的なソース・ドレイン領域8で、そこから中央部分に向けてオフセット領域7とソース・ドレイン領域8とが交互に並列している。それ故、図4においてチャネル幅方向の中央部分でオフセット領域7を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れ、図4においてチャネル幅方向の端縁部分でソース・ドレイン領域8を通るC−C′線断面、すなわち、オフセット領域7を外れた位置を通るC−C′線断面は、図1(C)に示すように表れる。
ここで、チャネル領域5は、幅寸法が200μm以下であるが、それでも従来のTFTからみれば比較的幅広なので、大きなオン電流を流すことができるとともに、チャネル幅方向において複数のオフセット領域7を形成するといっても通常のフォトリソグラフィ技術で十分である。各オフセット領域7はいずれも、0.2μmから2μmまでの範囲内に以下に設定してあるが、高いオン電流を確保し、かつ、前記のオフセットゲート構造の利点を最大限活かすという観点から、0.5μmから0.75μmまでの範囲内に設定してある。
このように構成したTFTでは、1つのTFTにおいて電流経路を並列に分割した状態
となる。それ故、特定の部分に電流が集中することがないので、自己発熱による局部的な
温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
しかも、このような構造とするにあたっても、高濃度のソース・ドレイン領域8を形成す
るための不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよいので、製造工程
は増えない。
[第3の参考例の変形例]
実施の形態3において、チャネル領域5の幅寸法が、たとえば200μm以上の場合に
は、以下のように構成してもよい。
たとえば、図示を省略するが、複数のオフセット領域7を形成する際に、チャネル領域5の幅寸法、すなわち、ソース・ドレイン領域8の幅寸法が200μm以上とかなり広いことを利用して、チャネル幅方向における中央部分にオフセット領域7を偏在させてもよい。
または、図5にTFTの平面図を示すように、複数のオフセット領域7のうち、チャネル幅方向における中央部分のオフセット領域7の幅寸法をWoff1とし、この幅寸法が、端縁側のオフセット領域7の幅寸法Woff2よりかなり広くなるように構成する。ここでは、チャネル領域5は、幅寸法が200μm以上とかなり幅広なので、大きなオン電流を流すことができるとともに、チャネル幅方向において複数のオフセット領域7を形成するといっても通常のフォトリソグラフィ技術で十分である。各オフセット領域7はいずれも、0.2μmから2μmまでの範囲内に以下に設定してあるが、高いオン電流を確保し、かつ、前記のオフセットゲート構造の利点を最大限活かすという観点から、0.5μmから0.75μmまでの範囲内に設定してある。
このように構成した場合も、第1、2の形態に係るTFTと同様、ソース・ドレイン領
域8では、端縁部分で電流が集中する傾向にあるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い
分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪
いが、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、こ
のような構造とするにあたっては、不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変える
だけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部
的な温度上昇を抑えて信頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。
[実施の形態]
図1(C)はセルフアライン構造のTFTの縦断面図、図6は、本形態のTFTの平面
図である。
図1(C)に示すように、本形態に係るTFTも、ゲート電極4に対してゲート絶縁膜2を介して対峙するチャネル領域5、および該チャネル領域5に接続するソース・ドレイン領域8を有し、ソース・ドレイン領域8は、ゲート電極4に対してセルフアライン的に形成された高濃度ソース・ドレイン領域である。但し、図6に示すように、本形態のTFTにおいて、ゲート電極4は、チャネル幅方向における中央部分にチャネル長方向に丸みを帯びた三角形状をもって湾曲しながら膨出した膨出部44を備えている。
このように構成したTFTでは、第1、2の形態に係るTFTと実質的には同様で、チ
ャネル幅方向における端縁部分では、チャネル長Lche が短い分、電流が集中する傾向に
あるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャ
ネル幅方向における中央部分は、チャネル長Lchc が長い分、そこを流れる電流が小さく
、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。
しかも、チャネル幅方向における中央部分では、金属等の熱伝導性が高くて放熱性に優れ
ている材料から構成されるゲート電極4が拡張されているので、この部分では放熱性が改
善され、中央部分での温度上昇を抑えることができる。また、ゲート電極は角張った形状
で張り出していないため、チャネル幅方向での電流分布はなだらかなカーブを描くので、
特定の部分に電流が集中することがない。しかも、このような構造とするにあたっては、
ゲート電極4をパターニングで形成する際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故
、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え
、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
[実施の形態の変形例]
なお、ゲート電極4の中央部分にチャネル長方向に湾曲しながら膨出した膨出部44を
形成するにあたっては、図7に示すように、ゲート電極4の一方だけに丸みを帯びた三角
形の膨出部44を形成してもよい。また、図8(A)に示すように、ゲート電極4を楕円
形状に形成し、あるいは、図8(B)に示すように、ゲート電極4を円形状に形成し、そ
の膨らみをそのままゲート電極4の膨出部44として利用してもよい。
[アクティブマトリクス基板への適用例]
図面を参照して、本発明を液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板に適用した場合
を説明する。
(アクティブマトリクス基板の全体構成)
図9(A)は、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロッ
ク図である。
図9(A)に示すように、液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板では、ガラス製などの透明基板上に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどの金属膜からなるデータ線90および走査線91で区画形成された画素領域が構成され、そこには、画素用のTFT30を介して画像信号が入力される液晶容量94(液晶セル)が存在する。データ線90に対しては、シフトレジスタ84、レベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッチ86を備えるデータ側駆動回路82(データドライバ部)が構成されている。走査線91に対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ89を備える走査側駆動回路83(走査ドライバ部)が構成されている。なお、画素領域には、前段の走査線91との間に保持容量93が形成され、この保持容量93は、液晶容量94での電荷の保持特性を高める機能を有している。
(CMOS回路の基本構成)
データ側および走査側の駆動回路では、図9(B)に示すように、N型のTFT10とP型のTFT20とによってCMOS回路が構成されている。このようなCMOS回路は、1段あるいは2段以上でインバータ回路を構成する。
このようにしてCMOS回路をN型のTFT10とP型のTFT20とによって構成する場合に、前記した実施の形態1ないし4に係るTFTを使用すれば、大電流を流しても局部的な発熱がない分、高い信頼性を得ることができる。
また、実施の形態1ないし3のTFTを用いた場合には、各TFTがオフセットゲート構造を有しているから、耐電圧が高い分、チャネル長を短くできるので、寄生容量の影響などを抑えることができる。この場合には、N型のTFT10のオフセット長をP型のTFT20のオフセット長より長くすることが好ましい。このように構成すれば、同じ構造のTFTであればN型のTFTの方がP型のTFTよりもオン電流が大きくても、オフセット長を適正化することで、これらのTFTのオン電流のバランスをとることができる。
(アクティブマトリクス基板上のTFT)
また、図9(A)に示したように、データ線90および走査線91で区画形成された画素領域には画素スイッチング用のTFT30が構成されることから、このTFT30についても、前記した実施の形態1ないし4に係るTFTを使用してもよい。
そのうち、実施の形態1ないし3のTFTを用いた場合には、各TFTがオフセットゲート構造を有しているから、オフリーク電流が小さいので、コントラスト低下、表示むら、フリッカなどを防止でき、表示品位の向上を図ることができる。但し、N型およびP型の駆動回路用TFT10、20についても、N型の画素用TFT30と同様なオフセットゲート構造にしてオフリーク電流を低減すると、それに伴ってオン電流が小さくなりすぎて駆動回路の動作速度が低下したり、必要な電源電圧が増大したりする。このような駆動回路の動作速度の低下は、液晶表示装置において高品位の表示の妨げになるという問題点がある。また、必要な電源電圧の増大は、消費電力の低減の妨げとなる。そこで、同じ基板上において異なる用途に用いられるTFTの構造の最適化を図ることによって、駆動回路用TFTについてはオフリーク電流の低減と大きなオン電流の確保とを図るとともに、画素用TFTについてはオフリーク電流の低減を図るという観点から、画素スイッチング素子として用いられたTFT30のオフセット長は、駆動回路を構成するTFT10、20のオフセット長より長くなるように構成する。逆にいえば、駆動回路を構成するTFT10、20のオフセット長は、画素スイッチング素子として用いられたTFT30のオフセット長より短くなるように構成する。
このように、液晶表示装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板では、図10に示すように、概ね3種類のTFT10、20、30が形成されることになる。図10には、左側領域から右側領域に向かって、N型の駆動回路用TFT10、P型の駆動回路用TFT20、およびN型の画素用TFT30が同一の絶縁基板50の上に形成されている状態を示してある。
このような構成のアクティブマトリクス基板において、前記3種類のTFT10、20、30を実施の形態1ないし3に係るTFTで製造しても工程数が増えないことを説明する。ここで、実施の形態1ないし3に係るTFTについては、いずれもオフセットゲート構造を例に説明したが、前記のオフセット領域7に相当する部分に低濃度ソース・ドレイン領域を備えるLDD構造でも同様なことがいえるので、ここでは、いずれのTFTもLDD構造で形成していく場合を基本に説明し、その説明の中でオフセットゲート構造を説明していく。なお、前記3種類のTFT10、20、30を実施の形態4に係るTFTで形成する場合には、ゲート電極をパターニング形成する場合のマスクパターンを変える他は、通常のセルフアラインのTFTを製造する場合と同様であるため、その説明を省略する。
まず、図11(A)に示すように、ガラス製の基板50に対してTEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法により厚さが約2000〜5000オングストロームのシリコン酸化膜からなる下地保護膜51を形成する。次に基板50の温度を350℃に設定して、下地保護膜51の表面にプラズマCVD法により厚さが約300〜700オングストロームのアモルファスのシリコン膜からなる半導体膜を形成する。次にアモルファスのシリコン膜からなる半導体膜に対して、レーザアニールまたは固相成長法などの結晶化工程を行い、半導体膜をポリシリコン膜にまで結晶化しておく。レーザアニール法では、たとえば、エキシマレーザのビーム長が400mmのラインビームを用い、その出力強度はたとえば200mJ/cm2 である。ラインビームについてはその幅方向におけるレーザ強度のピーク値の90%に相当する部分が各領域毎に重なるようにラインビームを走査していく。
次に、ポリシリコン膜をパターニングして島状の半導体膜11、21、31とし、その表面に対して、TEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料ガスとしてプラズマCVD法により厚さが約600〜1500オングストロームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12、22、32を形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。
次に、アルミニウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンなどを含む導電膜をスパッタ法により形成した後、導電膜をパターニングし、各TFTのゲート電極14、24、34を形成する(ゲート電極形成工程)。
次に、図11(B)に示すように、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30の形成領域をレジストマスク61で覆う。この状態で、約1013cm-2のドーズ量でボロンイオンを打ち込むと、シリコン薄膜21にはゲート電極24に対して自己整合的に不純物濃度が約1018cm-3の低濃度P型領域23が形成される。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル領域25となる。
この低濃度の不純物打ち込みの工程を行わなければ、P型の駆動回路用TFT20は、LDD構造ではなく、オフセットゲート構造となる。
次に、図11(C)に示すように、P型の駆動回路用TFT20の形成領域をレジストマスク62で覆う。この状態で、約1013cm-2のドーズ量でリンイオンを打ち込むと、シリコン薄膜11、31にはゲート電極14、34に対して自己整合的に不純物濃度が約1018cm-3の低濃度N型領域13、33が形成される。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル領域15、35となる。
この低濃度の不純物打ち込みの工程を行わなければ、N型の駆動回路用TFT10、およびN型の画素用TFT30は、LDD構造ではなく、オフセットゲート構造となる。
次に、図11(D)に示すように、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30の形成領域に加えて、ゲート電極24をも広めに覆うレジストマスク63を形成する。ここで、レジストマスク63は、実施に形態1ないし3に示した高濃度のソース・ドレイン領域8が形成されるようなパターンで形成する。この状態で、低濃度P型領域23に約1015cm-2のドーズ量でボロンイオンを打ち込で、不純物濃度が約1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域26を形成する。低濃度P型領域23のうちレジストマスク63で覆われていた部分は、そのままLDD領域27(低濃度ソース・ドレイン領域)として残る。このようにしてP型の駆動回路用TFT20を形成する。
次に、図11(E)に示すように、P型の駆動回路用TFT20の形成領域に加えて、ゲート電極14、34をも広めに覆うレジストマスク64を形成する。
ここで、レジストマスク64も、実施に形態1ないし3に示した高濃度のソース・ドレイン領域8が形成されるようなパターンで形成する。この状態で、低濃度N型領域13、23に約1015cm-2のドーズ量でリンイオンを打ち込んで、不純物濃度が約1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域16、36を形成する。低濃度N型領域13、23のうち、レジストマスク64で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1018cm-3のLDD領域17、37(低濃度ソース・ドレイン領域)として残る。このようにして、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30を形成する。
以降、図10に示すように、層間絶縁膜52を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後にコンタクトホールを形成した後、ソース・ドレイン電極41、42、43、44、45を形成すれば、アクティブマトリクス基板を製造できる。また、レジストマスク61、62、63、64を形成するための4回のマスク形成工程と、4回の不純物導入工程とによって、LDD構造のソース・ドレイン領域が形成される。すなわち、レジストマスク63、64のパターンを、実施の形態1ないし3に示した高濃度のソース・ドレイン領域8の形状に合わせるだけで、これらの形態に係るTFTを製造でき、工程数は増えない。
[その他の構造]
なお、本発明に係るチャネル領域周辺を改良してTFTの信頼性を高めるという技術は以下の場合にも応用できる。たとえば、チャネル領域およびソース・ドレイン領域のチャネル幅方向における端縁部分がパターニング時に汚染されているためこの端縁部分を流れる電流を小さく抑え、チャネル幅方向の中央部分に電流集中させたい場合がある。この場合には、図12(A)に示すように、実施の形態1、2とは逆に、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対峙する部分)には、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長が端縁部分のオフセット長よりかなり短い構造のオフセット領域7を形成してもよい。この場合には、図12においてチャネル幅方向の中央部分を通るB−B′線断面は、図1(B)、(C)に示すように表れ、図12においてチャネル幅方向の端縁部分を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れる。
このように構成した場合には、チャネル領域5、およびソース・ドレイン領域8のオフセット領域7において、チャネル幅方向における端縁部分はオフセット長が長い分、そこに流れる電流を小さく抑えることができる。
また、図12(B)に示すように、実施の形態4とは逆に、ゲート電極4がチャネル幅方向における中央部分に括れ部分49をもつように構成してもよい。このように構成した場合も、チャネル領域5は、チャネル幅方向における端縁部分のチャネル長が長い分、そこに流れる電流を小さく抑えることができる。
(A)、(B)はいずれもオフセットゲート構造のTFTの縦断面図、(C)はセルフアライン構造のTFTの縦断面図である。 本発明の第1の参考例に係るTFTの平面図である。 本発明の第2の参考例に係るTFTの平面図である。 本発明の第3の参考例に係るTFTの平面図である。 本発明の第3の参考例の変形例に係るTFTの平面図である。 本発明の実施の形態に係るTFTの平面図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るTFTの平面図である。 (A)、(B)はいずれも、本発明の実施の形態の別の変形例に係るTFTの平面図である。 (A)は液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロック図、(B)はCMOS回路の回路図である。 図9(A)、(B)に示すアクティブマトリクス基板に構成される3種類のTFTの断面図である。 図10に示すアクティブマトリクス基板の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明を応用したTFTの平面図である。 従来のセルフアライン構造のTFTの平面図である。 従来のオフセットゲート構造のTFTの平面図である。
符号の説明
2、12、22、32 ゲート絶縁膜
4、14、24、34 ゲート電極
5、15、25、35 チャネル領域
16、26、36 高濃度ソース・ドレイン領域
7 オフセット領域
8、 ソース・ドレイン領域
9 コンタクトホール
10、20、30 TFT
17、27、37 LDD領域またはオフセット領域
40 配線層
50 ガラス基板
51 下地保護膜
52 層間絶縁膜

Claims (4)

  1. ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域とを有する薄膜トランジスタにおいて、
    チャネル幅方向における中央部分のチャネル長は、前記チャネル幅方向における端縁部分のチャネル長より長いことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記ゲート電極は、前記チャネル幅方向における中央部分にチャネル長方向に湾曲しながら膨出した膨出部を備え、
    前記ソース・ドレイン領域は、前記ゲート電極をマスクとして形成された高濃度ソース・ドレイン領域であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 請求項1または2に規定する構造の薄膜トランジスタによって逆導電型の薄膜トランジスタをそれぞれ構成するとともに、該逆導電型の薄膜トランジスタ同士を配線接続してなることを特徴とする薄膜トランジスタ回路。
  4. 請求項1または2に規定する構造の薄膜トランジスタによって構成された駆動回路を有するアクティブマトリクス基板を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
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