JP3812566B2 - 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置及び薄膜トランジスタ回路 - Google Patents
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Description
改良して、製造工程数を増やすことなく自己発熱による温度上昇が小さいTFTを実現し
ている。ここでは、オフセットゲート構造を採用している場合を例に各構成を表している
が、オフセットゲート構造に代えて、LDD構造を採用した場合にも、同様な構成で同等
の効果を得ることができる。このようなLDD構造を採用する場合には、以下の説明にお
いて、オフセット領域をLDD領域(低濃度ソース・ドレイン領域)に置き換え、オフセ
ット長をLDD長と置き換えた構成となる。
前記ソース・ドレイン領域は、前記ゲート電極をマスクとして形成された高濃度ソース・ドレイン領域であることを特徴とする。
避けるために、共通する機能を有する部分には同一の符号を付してある。
[第1の参考例]
図1(A)、(B)は、オフセットゲート構造のTFTの縦断面図、図2は、本形態の
TFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図2においてチャネル幅方向の中央部分
を通るA−A′線断面図に相当し、図1(B)は、図2においてチャネル幅方向の端縁部
分を通るB−B′線断面図に相当する。
むようにして張り出しており、角張った形状では張り出していない。それ故、オフセット
領域7でのチャネル幅方向の電流分布はなだらかなカーブを描くので、特定の部分に電流
が集中することがない。それ故、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え、TFTの信頼
性の向上を図ることができる。
[第2の参考例]
図1(A)、(C)はそれぞれ、オフセットゲート構造およびセルフアライン構造のT
FTの縦断面図、図3は、本形態のTFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図3
においてチャネル幅方向の中央部分を通るA−A′線断面図に相当し、図1(C)は、図
3においてチャネル幅方向の端縁部分を通るC−C′線断面図に相当する。
このため、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対してゲート絶縁膜2を介して対峙する部分)には、チャネル幅方向における中央部分のみに、オフセット長がLoffcのオフセット領域7を有し、このオフセット領域7は、中央部分から端縁部分に向かってオフセット長が短くなって、端縁部分ではゲート電極4に対してセルフアライン的になっている。それ故、図3においてチャネル幅方向の中央部分を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れ、図3においてチャネル幅方向の端縁部分を通るC−C′線断面は、図1(C)に示すように表れる。
また、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長Loffcについては、高いオン電流を確保するという観点から、2μm以下に設定してあるが、前記のオフセットゲート構造の利点を最大限活かすという観点から、0.25μmから1.0μmまでの範囲内に設定してある。
向における端縁部分の側では、セルフアライン的になっている分、電流が集中する傾向に
あるため、発熱量が大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャ
ネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪いが、オフセット長Loffcが長い分、そこを
流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さいなど、実施の形態1と同様
な効果を奏する。
[第3の参考例]
図1(A)、(C)はそれぞれ、オフセットゲート構造およびセルフアライン構造のT
FTの縦断面図、図4は、本形態のTFTの平面図である。ここで、図1(A)は、図4
においてオフセット領域を通るA−A′線断面図に相当し、図1(C)は、図4において
オフセット領域を外れた位置を通るC−C′線断面図に相当する。
となる。それ故、特定の部分に電流が集中することがないので、自己発熱による局部的な
温度上昇を抑え、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
しかも、このような構造とするにあたっても、高濃度のソース・ドレイン領域8を形成す
るための不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変えるだけでよいので、製造工程
は増えない。
[第3の参考例の変形例]
実施の形態3において、チャネル領域5の幅寸法が、たとえば200μm以上の場合に
は、以下のように構成してもよい。
域8では、端縁部分で電流が集中する傾向にあるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い
分、温度上昇が小さい。これに対して、チャネル幅方向における中央部分は、放熱性は悪
いが、そこを流れる電流が小さく、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。しかも、こ
のような構造とするにあたっては、不純物イオンを打ち込む際のマスクパターンを変える
だけでよい。それ故、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部
的な温度上昇を抑えて信頼性の向上を図ることができるという効果を奏する。
[実施の形態]
図1(C)はセルフアライン構造のTFTの縦断面図、図6は、本形態のTFTの平面
図である。
ャネル幅方向における端縁部分では、チャネル長Lche が短い分、電流が集中する傾向に
あるため、発熱量は大きいが、放熱性が良い分、温度上昇が小さい。これに対して、チャ
ネル幅方向における中央部分は、チャネル長Lchc が長い分、そこを流れる電流が小さく
、発熱量が小さいので、温度上昇が小さい。
しかも、チャネル幅方向における中央部分では、金属等の熱伝導性が高くて放熱性に優れ
ている材料から構成されるゲート電極4が拡張されているので、この部分では放熱性が改
善され、中央部分での温度上昇を抑えることができる。また、ゲート電極は角張った形状
で張り出していないため、チャネル幅方向での電流分布はなだらかなカーブを描くので、
特定の部分に電流が集中することがない。しかも、このような構造とするにあたっては、
ゲート電極4をパターニングで形成する際のマスクパターンを変えるだけでよい。それ故
、本発明によれば、製造工程を増やすことなく、自己発熱による局部的な温度上昇を抑え
、TFTの信頼性の向上を図ることができる。
[実施の形態の変形例]
なお、ゲート電極4の中央部分にチャネル長方向に湾曲しながら膨出した膨出部44を
形成するにあたっては、図7に示すように、ゲート電極4の一方だけに丸みを帯びた三角
形の膨出部44を形成してもよい。また、図8(A)に示すように、ゲート電極4を楕円
形状に形成し、あるいは、図8(B)に示すように、ゲート電極4を円形状に形成し、そ
の膨らみをそのままゲート電極4の膨出部44として利用してもよい。
[アクティブマトリクス基板への適用例]
図面を参照して、本発明を液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板に適用した場合
を説明する。
(アクティブマトリクス基板の全体構成)
図9(A)は、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロッ
ク図である。
(CMOS回路の基本構成)
データ側および走査側の駆動回路では、図9(B)に示すように、N型のTFT10とP型のTFT20とによってCMOS回路が構成されている。このようなCMOS回路は、1段あるいは2段以上でインバータ回路を構成する。
(アクティブマトリクス基板上のTFT)
また、図9(A)に示したように、データ線90および走査線91で区画形成された画素領域には画素スイッチング用のTFT30が構成されることから、このTFT30についても、前記した実施の形態1ないし4に係るTFTを使用してもよい。
ここで、レジストマスク64も、実施に形態1ないし3に示した高濃度のソース・ドレイン領域8が形成されるようなパターンで形成する。この状態で、低濃度N型領域13、23に約1015cm-2のドーズ量でリンイオンを打ち込んで、不純物濃度が約1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域16、36を形成する。低濃度N型領域13、23のうち、レジストマスク64で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1018cm-3のLDD領域17、37(低濃度ソース・ドレイン領域)として残る。このようにして、N型の駆動回路用TFT10およびN型の画素用TFT30を形成する。
[その他の構造]
なお、本発明に係るチャネル領域周辺を改良してTFTの信頼性を高めるという技術は以下の場合にも応用できる。たとえば、チャネル領域およびソース・ドレイン領域のチャネル幅方向における端縁部分がパターニング時に汚染されているためこの端縁部分を流れる電流を小さく抑え、チャネル幅方向の中央部分に電流集中させたい場合がある。この場合には、図12(A)に示すように、実施の形態1、2とは逆に、ソース・ドレイン領域8とチャネル領域5との間(ゲート電極4の端部に対峙する部分)には、チャネル幅方向における中央部分のオフセット長が端縁部分のオフセット長よりかなり短い構造のオフセット領域7を形成してもよい。この場合には、図12においてチャネル幅方向の中央部分を通るB−B′線断面は、図1(B)、(C)に示すように表れ、図12においてチャネル幅方向の端縁部分を通るA−A′線断面は、図1(A)に示すように表れる。
このように構成した場合には、チャネル領域5、およびソース・ドレイン領域8のオフセット領域7において、チャネル幅方向における端縁部分はオフセット長が長い分、そこに流れる電流を小さく抑えることができる。
4、14、24、34 ゲート電極
5、15、25、35 チャネル領域
16、26、36 高濃度ソース・ドレイン領域
7 オフセット領域
8、 ソース・ドレイン領域
9 コンタクトホール
10、20、30 TFT
17、27、37 LDD領域またはオフセット領域
40 配線層
50 ガラス基板
51 下地保護膜
52 層間絶縁膜
Claims (4)
- ゲート電極に対してゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域とを有する薄膜トランジスタにおいて、
チャネル幅方向における中央部分のチャネル長は、前記チャネル幅方向における端縁部分のチャネル長より長いことを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 前記ゲート電極は、前記チャネル幅方向における中央部分にチャネル長方向に湾曲しながら膨出した膨出部を備え、
前記ソース・ドレイン領域は、前記ゲート電極をマスクとして形成された高濃度ソース・ドレイン領域であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。 - 請求項1または2に規定する構造の薄膜トランジスタによって逆導電型の薄膜トランジスタをそれぞれ構成するとともに、該逆導電型の薄膜トランジスタ同士を配線接続してなることを特徴とする薄膜トランジスタ回路。
- 請求項1または2に規定する構造の薄膜トランジスタによって構成された駆動回路を有するアクティブマトリクス基板を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
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JP2003386718A JP3812566B2 (ja) | 2003-11-17 | 2003-11-17 | 薄膜トランジスタ及びそれを用いた液晶表示装置及び薄膜トランジスタ回路 |
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