JP3369664B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3369664B2
JP3369664B2 JP23295793A JP23295793A JP3369664B2 JP 3369664 B2 JP3369664 B2 JP 3369664B2 JP 23295793 A JP23295793 A JP 23295793A JP 23295793 A JP23295793 A JP 23295793A JP 3369664 B2 JP3369664 B2 JP 3369664B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、薄膜半導体装置及びそ
れを用いた液晶表示装置に係り、特に動作特性の良好な
薄膜半導体装置及びそれを用いて良好な表示性能を実現
した液晶表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】薄膜半導体装置は、素子寸法を微細かつ
超薄型に形成することが可能であることから、特に近年
ではアクティブマトリックス型液晶表示装置のスイッチ
ング素子等として用いられている。特にそのような液晶
表示装置のスイッチング素子として用いられる場合に
は、画面の高精細化、画素の微細化を実現することがで
きるものとして薄膜半導体装置(TFT)が好適に用い
られている。 【0003】図9に従来の逆スタガ型薄膜半導体装置の
断面構造を示す。このような逆スタガ型のTFTは、基
板901上にゲート電極902が形成され、その上にゲ
ート絶縁膜903が形成され、その上に半導体層904
が形成され、この半導体層904のチャネル領域905
を覆うようにチャネル保護層906が形成され、前記半
導体層904のドレイン領域907を少なくとも覆うよ
うにドレイン電極908が形成され、半導体層904の
ソース領域909を少なくとも覆うようにソース電極9
10が形成された薄膜半導体装置である。 【0004】このタイプのTFT構造の特徴としては、
半導体層904のチャネル領域905上にチャネル保護
層906が設けられていること、及びそのチャネル保護
層906上にソース電極910及びドレイン電極907
がそれぞれ若干の重なる部分を有していることである。
チャネル保護層906としては、例えばシリコン窒化膜
またはシリコン酸化膜等の絶縁膜を用いる。また半導体
層904としては、例えばアモルファシリコンあるいは
多結晶シリコンからその粒形を変化させて形成される。 【0005】ここで、チャネル保護層906とソース電
極910との重なり幅をLs、ドレイン電極907との
重なり幅をLdとする。このようなTFTにおいてドレ
イン電流Idsを出来るだけ大きく取るためには、下記
に示すような一次元近似式 Ids=μe・Co(W/L){(Vgs-Vth)Vds−1/2(Vds)2
(線形領域) (但し上記のμeは電界効果移動度、Coは単位面積当り
のゲート絶縁膜の容量、Wはチャネル幅、Lはチャネル
長、Vthはしきい値電圧である。)に従って、チャネル
幅Wを大きく取る、あるいはチャネル長Lを小さくする
ことにより実現できることが知られる。 【0006】ここで、このようなTFTを例えばアクテ
ィブマトリックス型液晶表示装置の画素電極のスイッチ
ング素子として用いる場合を考える。液晶表示装置にお
いては、一画素当りの開口率を大きくすることが表示画
像の輝度及びコントラスト特性を良好なものとするため
に必要である。しかしTFTは一般に光を透過しないの
で画素の開口率には寄与しないため、液晶表示装置にお
いて、より大きな開口率を実現するためには一画素当り
のTFTの占有面積を低減することが必要となる。そし
てこのTFTの占有面積の開口率に占める割合は、ます
ます高精細、微細化する液晶表示装置にあっては、さら
に大きなものとなる。従って、TFTの小型化、高性能
化を実現することがますます重要な課題となる。 【0007】しかしながら、このように開口率の向上を
図るためにTFTをさらに小型化する場合、上記の一次
元近似式に従うとチャネル幅Wが小さくなるに従ってそ
のドレイン電流Idsが低下してしまうという問題があ
る。このためTFTのチャネル幅Wを小さくすることは
好ましくない。一方、上記の一次元近似式に従えば、T
FT全体の寸法を小型化しても、チャネル長Lを小さく
することによってドレイン電流Idsを好適な値に保つ
ことができる。この場合には、TFTの小型化とドレイ
ン電流の大容量化を図ることができるが、チャネル長L
をさらに小さくすることによってTFT製造工程中での
パターン重ね合わせ精度等が厳しくなり、その製造が極
めて困難となるという問題がある。特に、ソース電極9
10及びドレイン電極907は、チャネル保護層906
及び半導体層904を覆うように金属層を堆積し、その
金属層をマスクを用いた露光等によってエッチングする
ことによりパターン形成される。従ってチャネル長Lを
さらに微小化すると、このようなソース電極910及び
ドレイン電極907のパターニング精度がますます厳し
くなる。特にソース電極910あるいはドレイン電極9
07がチャネル保護層906と重なる部分がなくなり、
ずれた位置に形成されてしまうと、前記のLsあるいは
Ldが 0となってしまい、それらの電極907、910
がチャネル保護層906からオフセットされたような状
態となってしまう。その結果、そのTFTは正常動作せ
ず動作欠陥となる。 【0008】従来の技術においては、このようなパター
ンずれを考慮して特にLdの側をマージンを見込んだ幅
に設定していた。しかし前述のようにチャネル長を小さ
くすることは、このマージンを低減させることにつなが
り、その製造工程上での歩留まりの低下を招くという問
題や、TFTの動作欠陥を引き起こすという問題があっ
た。 【0009】つまりこのように従来の技術においては、
TFTのチャネル長L及びチャネル幅Wを変更すること
によっては、その動作特性を向上させつつTFTの素子
寸法の微細化を実現することが極めて困難であった。 【0010】またチャネル長Lやチャネル幅Wのみを変
更する場合では、ドレイン電流Idsの容量値を大きく
することは可能であるが電界効果移動度μeの改善は実
際上困難であった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】 本発明はこのような
問題を解決するために成されたもので、その目的は、高
精細で良好な画像を表示することのできる液晶表示装置
を実現することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに本発明の液晶表示装置は、複数配列され、かつ第
1、第2の領域に2分割された画素電極と、該画素電極
の第1、第2の領域それぞれに接続されて該画素電極の
第1、第2の領域それぞれへの電圧印加を制御する第
1、第2の薄膜半導体素子と、該第1、第2の薄膜半導
体素子に接続された走査線及び信号線とを有するTFT
基板と、前記TFT基板と間隙を有して対向配置される
対向電極が形成された対向基板と、前記間隙に周囲を封
止して封入挟持される液晶層とを有する液晶表示装置で
あって、前記第1,第2の薄膜半導体素子それぞれに、
前記TFT基板上に形成されたゲート電極と、該ゲート
電極上に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上
に形成された半導体層と、該半導体層のチャネル領域を
覆うよう形成されたチャネル保護層と、前記半導体層の
ドレイン領域を少なくとも覆うように形成されたドレイ
ン電極と前記半導体層のソース領域を少なくとも覆うよ
うに形成されたソース電極とを備え、前記ソース電極及
びドレイン電極それぞれが前記チャネル保護層の上に重
なる部分を有し、前記ソース電極の前記チャネル保護層
との重なり長が前記半導体層のチャネル領域長に対して
2.5%乃至15%に形成され、前記ソース電極の前記チャ
ネル保護層との重なり長が、前記ドレイン電極と前記チ
ャネル保護層との重なり長よりも小さく形成されてい
薄膜半導体素子を用い、前記第1の薄膜半導体素子は前
記画素電極の第1の領域にドレイン電極が接続されると
ともにソース電極が前記第2の薄膜半導体素子のドレイ
ン電極に接続され、前記第2の薄膜半導体素子のソース
電極は前記画素電極の第2の領域に接続されており、前
記第1の薄膜半導体素子及び前記第2の薄膜半導体素子
のゲート電極が前記走査線に接続されていることを特徴
としている。 【0013】 【0014】 【作用】本発明によれば、上記のごとくソース電極のチ
ャネル保護層との重なり長を半導体層のチャネル領域長
に対して 2.5%乃至15%に形成し、ソース電極のチャネ
ル保護層との重なり長をドレイン電極とチャネル保護層
との重なり長よりも小さく形成することによって、動作
特性すなわち動作しきい値、ドレイン電流容量、移動度
等の動作特性が良好なTFTを実現することができる。 【0015】しかもこのようなチャネル保護層とソース
電極、ドレイン電極との重なり長の制御はソース電極や
ドレイン電極の形成パターンを変更することのみで実現
することができるので製造工程を煩雑化することを避け
ることができる。 【0016】 【実施例】以下、本発明の薄膜半導体装置及びそれを用
いた液晶表示装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。 【0017】(実施例1)図1は本発明に係る第1の実
施例の薄膜半導体装置の構造を示す図である。 【0018】この薄膜半導体装置は、基板1上にゲート
電極2が形成され、そのゲート電極2を覆うようにゲー
ト絶縁膜3が形成され、さらにその上に前記のゲート電
極2を含む領域上を覆うように半導体層4が形成されて
いる。そして半導体層4のチャネル領域5を覆うように
チャネル保護層6が形成されている。そして半導体層4
のドレイン領域7を覆うようにドレイン電極8がコンタ
クト層9aを介して形成されている。また半導体層4の
ソース領域10をコンタクト層9bを介して覆うように
ソース電極11が形成されている。 【0019】そしてこの薄膜半導体装置においては、半
導体層4のチャネル領域5とドレイン電極8との重なり
長Ldよりも半導体層4のチャネル領域5とソース電極
11との重なり長Lsが小さく、かつチャネル領域5の
チャネル長Lに対するLsの比が、 2.5%〜15%の範囲
内であるように形成されている。 【0020】このような値にLd及びLsを形成するこ
とは、ドレイン電極8及びソース電極11のパターニン
グ工程において、そのパターンをLd及びLsが上記の
ような値となるように設定するだけでよいので、製造工
程を煩雑化することなく簡易に実現することができる。 【0021】ここで、ドレイン電流を得るためにはソー
ス〜ドレイン間に電位差を与えなければならないが、こ
のとき通常、高電位側をドレインと呼び、低電位側をソ
ースと呼ぶ。 【0022】図2は、チャネル長L及びチャネル幅Wが
一定の薄膜半導体装置においてドレイン電極8とチャネ
ル領域5との重なり幅LdとTFTの動作特性との相関
関係を示した図である。このときLsは一定とした。 【0023】TFTの動作特性としては、電界効果移動
度μe及びしきい値Vthを対象とした。図からも明ら
かなように、Ldが大きくなるにつれてμeが大きくな
っていくことが分かる。一方、Ldの変化に対してVt
hはほぼ一定である。 【0024】次に図3はチャネル保護層6とソース電極
11との重なり幅LsとTFTの動作特性との相関関係
を示す図である。この図3(a)からも明らかなよう
に、Lsが増加するにつれμeは低下していくことが分
かる。一方、図3(b)から明らかなように、Lsが小
さくなるにつれてVthは上昇することが分かる。 【0025】このような図2及び図3に示す結果から、
TFTの動作特性の改善は、Ls及びLdを適切な値に
制御することで実現可能であることが理解できる。具体
的には、このような実験から得られる結果をまとめる
と、まずLdを大きくすることでμeを大きくすること
ができる。一方、Lsを変化させるとTFTのVth及
びμeが変化する。従ってLsはVthの上昇の面とμ
eの減少の面の両方から適切な値の範囲を決定しなくて
はならないことが分かる。 【0026】そして図2及び図3に示す実験結果から、
Ld=L−(Ls+Lgap )を満たす限りにおいて最大
のLdが適正値となるという結論を得た。ここでLgap
は図1中に示すようにドレイン電極8及びソース電極1
1の電極間距離であるが、このLgap はTFT形成時の
パターン精度で決定される。 【0027】一方、Lsは実験結果から、 2.5%≦Ls
/L≦15%の範囲に設定することによって動作しきい値
特性Vth及び電界効果移動度μeがともに効果的に改
善されることが分かった。 【0028】例えば、半導体層の厚さが50nmでそのチ
ャネル領域5のチャネル長Lが20μmの薄膜半導体装置
においては、例えばギャップ形成パターン精度(つまり
Lgap に相当)が 4μmのときにはLsを 1.5μmに設
定しLdを15.5μmに設定するなどして、電界効果移動
度μeが高くかつ動作しきい値特性Vthが良好な薄膜
半導体装置の動作特性を実現することができる。 【0029】なお上記の各数値は本発明に係る一実施例
であって、上述した適正範囲内にLs及びLdを設定す
れば本発明は有効であることは言うまでもない。 【0030】(実施例2)図4は第2の実施例の薄膜半
導体装置を示す図である。なお図4においては説明の簡
潔化のために図1と同様の部位には同じ番号を付して示
している。 【0031】この薄膜半導体装置においては、チャネル
保護層6のパターン形成工程を、ゲート電極401をセ
ルフアライメントマスクとして自己整合的に行なうこと
によって製造されたことを特徴としている。即ち、ゲー
ト電極401の幅Lgとチャネル保護層6の長さすなわ
ちチャネル長Lとがほぼ一致する。そしてその他の各部
位は第1の実施例の薄膜半導体装置とほぼ同様である。
このような製造方法によって製造された薄膜半導体装置
においても、第1の実施例の場合と同様に本発明は有効
で、しきい値電圧の安定性や電界効果移動度が改善され
た薄膜半導体装置を簡易な製造工程によって実現するこ
とができる。 【0032】(実施例3)第3の実施例においては、上
記の第1の実施例で説明した本発明に係る薄膜半導体装
置を画素電極のスイッチング用素子として用いた液晶表
示装置の一例について示す。 【0033】液晶表示装置はよく知られているように液
晶層の劣化を防ぐために特定の電位を中心として極性反
転する液晶印加電圧波形で駆動される。従って、それに
用いられるスイッチング用素子の駆動上の特徴として
は、液晶表示装置の駆動時に高電位側のドレインと低電
位側のソースとが順次交互に入れ代わることである。 【0034】このような液晶印加電圧波形を図5に示
す。また図6はこのような液晶表示装置の一画素部分の
等価回路を示す図である。なお、この第3の実施例にお
いても、説明の簡潔化のために上記の第1及び第2の実
施例と同様の部位には同じ番号を付して示している。 【0035】TFT601のゲート電極602には図5
(a)に示すような波形の走査電圧がゲート線つまり走
査線603を介して印加される。一方、TFT601の
ドレイン電極604には、信号線605を介して図5b
に示すような中心電圧Vconを中心として1フィール
ドごとに特性が反転するような波形の信号電圧が印加さ
れる。例えば図5に示す1フレーム内において、フィー
ルド1 で走査パルスVghが印加されるとTFT601
はオン状態となり、ドレイン電極604側に信号線60
5を介して液晶セル外部の液晶駆動回路から印加される
信号電圧(映像信号)をソース電極606側へと導通す
る。このとき画素607の電位は、一つ前のフィールド
で書き込まれた電位に保たれているので、相対的にはこ
のフィールド1で書き込まれた信号電圧よりも低い電位
に保たれている。そしてこれに続くフィールド2ではド
レイン電極604側に印加される電位はフィールド1の
場合とはVsig(c)を中心として極性反転した電圧がドレ
イン電極604に印加されることになる。つまりフィー
ルド2では電流はフィールド1とは逆方向に流れること
になる。従って、フィールド1では信号線605はドレ
イン電極604に接続されソース電極606は画素60
7に接続された状態となるが、フィールド2ではこれが
逆転して信号線605はソース電極606にまたドレイ
ン電極604は画素607に接続された状態となるので
ある。 【0036】このようにアクティブマトリックス型液晶
表示装置においては、一般にTFT601のドレイン電
極604とソース電極606とは 1フィールドごとに入
れ代わる。従ってこのようなアクティブマトリックス型
液晶表示装置に用いられるTFT601の構造および電
気的特性は両極性で対称的であるべきである。 【0037】このことから、上述の第1の実施例等に示
した本発明に係る薄膜半導体装置をそのままの形で単体
として液晶表示装置のスイッチング素子として画素電極
と信号線との間に介挿するだけでは、良好な表示を行な
うことができないことが分かる。なんとなれば、上述し
たように本発明に係る薄膜半導体装置は、LdとLsと
が異なる値すなわちコンタクト層9とチャネル保護層6
との重なり幅Ldとソース電極11とチャネル保護層6
との重なり幅Lsとが異なる(つまり両極性で非対称
な)TFTだからである。 【0038】従ってこのような本発明に係る薄膜半導体
装置を単体で液晶表示装置に組み込むと、図5に示した
ような例えばフィールド1では信号電圧の書き込みには
有利になるもののフィールド2においては逆に不利にな
ってしまう。 【0039】このように液晶印加電圧の極性反転により
生じる両極性での書き込み量の非対称性はフリッカーの
ような表示欠陥として認識されることになり、画像表示
品位にとっては好ましくない。 【0040】そこでこのような不都合を解消するため
に、上記第1の実施例で述べたTFTを 2つ並列に形成
した例えば図7(b)に示すような構造を案出したが、
このような図7(b)に示す比較例の場合のような構造
では、これら 2つのTFT701、702は 1つの同じ
画素電極703に一方はドレイン電極704、他方はソ
ース電極705が接続されているので、液晶印加電圧の
両極性においていずれか一方が動作特性として不利な状
況になり、その動作特性の悪さが画素電極703に対す
る全体としての液晶印加電圧のスイッチング特性を低下
させてしまう。従ってこのような構成ではスイッチング
用TFTとしての動作特性の向上を実現することが困難
である。 【0041】また、図7(a)に示すような従来のドレ
イン電極604とソース電極606とが対称的な構造の
TFT601(a)、(b)を 2個並列に形成して、一
方のTFT601(a)のドレイン電極604(a)と
他方のTFT601(b)のソース電極606(b)と
を同じ一つの画素電極703に接続し、一方のTFT6
01(a)のソース電極606(a)と他方のTFT6
01(b)のドレイン電極604(b)とを接続し、両
方のTFT601(a)、(b)のゲート電極602
(a)、(b)どうしを接続して同じ一つの走査線60
3に接続する構造の場合には、TFTとしての動作特性
の向上を図ることができないことは言うまでもない。 【0042】そこで、本発明に係る液晶表示装置におい
ては、一画素領域を 2分割して第1の画素電極801及
び第2の画素電極802から 1画素を形成するようにし
て、これら独立した 2つの画素電極801、802それ
ぞれに本発明に係る薄膜半導体装置を各々 1個ずつ接続
する。ここで、第1の画素電極801に接続されるスイ
ッチング用の薄膜半導体素子を第1のTFT803と
し、802に接続されるスイッチング薄膜半導体素子を
804とする。 【0043】803においてはソース電極805が第1
の画素電極801に接続され、ドレイン電極806は信
号線807に接続され、ゲート電極808が走査線80
9に接続されている。 【0044】一方、第2のTFT804においては、ソ
ース電極810が信号線807およびこれに接続された
前記の第1のTFT803のドレイン電極806に接続
され、ドレイン電極811が前記の画素電極802に接
続され、ゲート電極812が前記の走査線809に接続
されている。 【0045】そして第1のTFT803におけるチャネ
ル保護層813とソース電極805との重なり長Ls及
びドレイン電極806とチャネル保護層813との重な
り長Ld、及び第2のTFT804におけるチャネル保
護層814とソース電極810との重なり長Ls及びチ
ャネル保護層814とドレイン電極811との重なり長
Ldとは、ともに前述の第1の実施例及び第2の実施例
と同様に設定されている。 【0046】また補助容量電極815が第1の画素電極
801及び第2の画素電極802の間の間隙等からの光
漏れを防止するブラックマトリックス(遮光膜)として
の機能をも合わせ持つように形成されている。 【0047】このように第1の画素電極801及び第2
の画素電極802は電気的には独立した画素電極として
2つ設けられているが、これら 2つによって一画素が形
成される。 【0048】図5に示す 1フレームにおいて、フィール
ド1では上述した第1の実施例等に示したように第1の
TFT803側が信号電圧の書き込みに対して有利とな
るととき第2のTFT804は不利となる。従ってこの
ときには第1の画素電極801側は表示特性(主に印加
電圧によるコントラスト特性)の良好な表示を得ること
ができる一方、第2の画素電極802側は表示特性とし
ては不利になる。しかし逆に言えば一方の画素電極が不
利な状態のときには他方の画素電極で十分に良好な表示
が得られる。このとき、人間の視感度は常にコントラス
トの大きな側に大きく影響されることが人間工学的にも
知られているので、一画素として見た場合、常にいずれ
か一方の画素電極が良好な表示(コントラスト特性等)
を行なっているので、人間の肉眼には常に良好な表示が
成されているように観測される。つまりこのように画素
を 2分割し、そのそれぞれの画素電極で本発明に係る薄
膜半導体装置を用いて良好な表示を行なうことによっ
て、液晶表示装置としての表示品質の向上を実現するこ
とができるのである。 【0049】図8(b)は、上記の液晶表示装置におい
て、そのスイッチング用薄膜半導体素子を自己整合的な
製造方法によって形成する場合について示す図である。
図8(b)に示すように、第1のTFT803のゲート
電極808及び第2のTFT804のゲート電極812
を含むゲート電極層の平面的なパターン816を、図8
(b)に示すように中央部817でくびれたような形状
に形成すればよい。そして第2の実施例と同様に基板裏
面からいわゆる裏面露光を行なって、ゲート電極80
8、812等をセルフアラインマスクとして用いてチャ
ネル保護層813、814を簡易な製造方法でパターニ
ング形成することができる。 【0050】 【発明の効果】以上詳細な説明で明示したように、本発
明によれば、高精細な画像を表示する液晶表示装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る第1の実施例の薄膜半導体装置を
示す図である。 【図2】薄膜半導体装置におけるLdに対するμeの関
係を示す図である。 【図3】薄膜半導体装置におけるLsに対するμeおよ
びVthの関係を示す図である。 【図4】本発明に係る第2の実施例の薄膜半導体装置を
示す図である。 【図5】液晶表示装置の駆動電圧波形を示す図である。 【図6】アクティブマトリックス型液晶表示装置の位置
画素部分の等価回路を示す図である。 【図7】比較例の液晶表示装置を示す図である。 【図8】本発明に係る第3の実施例の液晶表示装置を示
す図である。 【図9】従来の液晶表示装置を示す図である。 【符号の説明】 1………基板 2………ゲート電極 3………ゲート絶縁膜 4………半導体膜 5………チャネル領域 6………チャネル保護膜 7………ドレイン領域 8………ドレイン電極 9………コンタクト層 10………ソース領域 11………ソース電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 G02F 1/1368 G09F 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数配列され、かつ第1、第2の領域に
    2分割された画素電極と、該画素電極の第1、第2の領
    域それぞれに接続されて該画素電極の第1、第2の領域
    それぞれへの電圧印加を制御する第1、第2の薄膜半導
    体素子と、該第1、第2の薄膜半導体素子に接続された
    走査線及び信号線とを有するTFT基板と、 前記TFT基板と間隙を有して対向配置される対向電極
    が形成された対向基板と、 前記間隙に周囲を封止して封入挟持される液晶層とを有
    する液晶表示装置であって、 前記第1,第2の薄膜半導体素子それぞれに、 前記TFT基板上に形成されたゲート電極と、該ゲート
    電極上に形成されたゲート絶縁膜と、該ゲート絶縁膜上
    に形成された半導体層と、該半導体層のチャネル領域を
    覆うよう形成されたチャネル保護層と、前記半導体層の
    ドレイン領域を少なくとも覆うように形成されたドレイ
    ン電極と前記半導体層のソース領域を少なくとも覆うよ
    うに形成されたソース電極とを備え、 前記ソース電極及びドレイン電極それぞれが前記チャネ
    ル保護層の上に重なる部分を有し、 前記ソース電極の前記チャネル保護層との重なり長が前
    記半導体層のチャネル領域長に対して 2.5%乃至15%に
    形成され、 前記ソース電極の前記チャネル保護層との重なり長が、
    前記ドレイン電極と前記チャネル保護層との重なり長よ
    りも小さく形成されている薄膜半導体素子を用い、 前記第1の薄膜半導体素子は前記画素電極の第1の領域
    ドレイン電極が接続されるとともにソース電極が前記
    第2の薄膜半導体素子のドレイン電極に接続され、前記
    第2の薄膜半導体素子のソース電極は前記画素電極の第
    2の領域に接続されており、前記第1の薄膜半導体素子
    及び前記第2の薄膜半導体素子のゲート電極が前記走
    線に接続されていることを特徴とする液晶表示装置。
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