JP2004160877A - プラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法 - Google Patents

プラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法 Download PDF

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Yasuo Motohashi
靖夫 本橋
Takeshi Inoue
健 井上
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Abstract

【課題】用紙交換が行われたときにプラテンギャップを調整することができる記録装置のプラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法を提供する。
【解決手段】給紙装置14は、ホッパを操作するレリースレバー80に連動して動作するリンク81、82およびカム84からなるレバー操作伝達機構50を有する。プリンタ本体11は、給紙装置14のカム84の動作を検出するセンサ90を有し、このセンサ90によってホッパが用紙交換可能位置であることを検出した場合にプラテンギャップを調整する。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法に関し、例えば、ドットインパクトプリンタのプラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
連続紙や複写式用紙に印刷を行うプリンタとして、ドットインパクトプリンタが知られている。ドットインパクトプリンタは、記録ヘッドを記録用紙の幅方向に移動しながら、複数の記録ワイヤを打ち出すことによって印刷を行うプリンタである。また、ドットインパクトプリンタは、一般に、記録ヘッドとプラテンとの距離(プラテンギャップ、以下、「PG」という。)を調整するPG調整機構を備えており、記録ヘッドと、プラテンに配置された記録用紙との間の距離を変更可能に構成されている(例えば、特許文献1)。これにより、ドットインパクトプリンタは、厚さの異なる連続紙や複写式用紙に印刷を行う場合でも、記録ヘッドと記録用紙との間の距離を一定に調整することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−52963号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、給紙装置から記録用紙が一枚ずつ給紙される毎に自動で紙厚を測定し、PG調整を行っていたため、印刷に時間がかかってしまうという問題があった。また、従来、印刷時間を短縮するために、一定時間経過後に自動でPG調整を行うものものあった。しかしながら、別の記録用紙がセットされてPG調整の必要が生じても、一定時間経過しなければPG調整を行わないため、結局ユーザが手動でPG調整を開始させる必要があった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、用紙交換が行われたときにプラテンギャップを調整することができる記録装置のプラテンギャップ調整装置およびプラテンギャップ調整方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、載置された記録用紙を記録装置へ給送すべく給紙ローラに当接させる位置と、用紙交換可能となるように前記給紙ローラから離れる位置と、に移動可能なホッパと、該ホッパを操作するレバーとを備えた給紙装置が着脱可能に設けられ、前記給紙装置から給送された記録用紙の厚さに対応させて記録ヘッドとプラテンとのプラテンギャップを調整する記録装置のプラテンギャップ調整装置において、前記レバーの操作により前記ホッパの位置を検出する検出手段を備え、前記検出手段が前記ホッパが用紙交換可能位置であることを検出した場合、プラテンギャップを調整することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記検出手段は、前記給紙装置側に設けられ、前記レバーの操作と連動する被検出部材と、前記記録装置側に設けられ、前記被検出部材の動作を検出する検出器とを有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記被検出部材は、前記記録装置側に設けた検出器によりその動作を検出可能な位置に配置されていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3のいずれかに記載の構成において、前記被検出部材は、リンク機構によって前記レバーの操作に連動されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、載置された記録用紙を記録装置へ給送すべく給紙ローラに当接させる位置と、用紙交換可能となるように前記給紙ローラから離れる位置と、に移動可能なホッパと、該ホッパを操作するレバーとを備えた給紙装置が着脱可能に設けられ、前記給紙装置から給送された記録用紙の厚さに対応させて記録ヘッドとプラテンとのプラテンギャップを調整する記録装置のプラテンギャップ調整方法において、前記レバーの操作により前記ホッパの位置を検出する検出手段により、前記ホッパが用紙交換可能位置であることを検出した場合、プラテンギャップを調整することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。以下に示す実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0012】
(1) 実施形態
(1.1) 実施形態の構成
図1は、本発明の記録装置の実施形態に係るドットインパクトプリンタ(以下、プリンタという。)10の斜視図である。また、図2は、図1の側断面図である。
【0013】
プリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プッシュトラクタユニット12と、シート供給ガイド13と、給紙装置(カットシートフィーダ)14と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う上ケース15および下ケース16とから概略構成されている。
【0014】
プリンタ本体11は、記録ヘッド20およびキャリッジ21からなる記録機構部と、シート案内24、プラテン25および第1〜第4搬送ローラ26〜29からなるシート搬送機構部とから概略構成されている。
【0015】
すなわち、プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム40およびリアフレーム41の略両端に、左サイドフレーム42および右サイドフレーム(不図示)がそれぞれ立設して固定されている。この左サイドフレーム42と右サイドフレームの間には、キャリッジガイド軸43およびプラテン25が回転可能に支持され、また、記録用紙を案内するシート案内24が支持されている。
【0016】
また、キャリッジガイド軸43には、記録ヘッド20を搭載したキャリッジ21がその軸方向に移動可能に支持されている。キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ(不図示)によりタイミングベルト機構を介してキャリッジガイド軸43の軸方向に駆動される。これにより、記録ヘッド20は、キャリッジガイド軸43の軸方向と一致する主走査方向に駆動されるようになっている。
【0017】
また、キャリッジガイド軸43は、両端の軸(回転軸)が偏心されて形成されており、キャリッジガイド軸43を回転(偏心回転)することにより、キャリッジ21をプラテン25に対して前後移動できるように構成されている。このキャリッジガイド軸43は、プラテンギャップ(PG)調整用モータ(不図示)によって回転され、これにより、記録ヘッド20とプラテン25との間の距離(いわゆるプラテンギャップ)を変更できるように構成されている。
【0018】
また、キャリッジ21には、インクリボンカセット44が着脱自在に装着されている。インクリボンカセット44のインクリボンは、記録ヘッド20とプラテン25との間に引き回されている。これにより、記録ヘッド20からの記録ワイヤの突出によりインクリボンのインクをプラテン25上の記録用紙に転写できるようになっている。
【0019】
また、プリンタ本体11には、上下に対となってシート案内24上の記録用紙を搬送する第1搬送ローラ26および第2搬送ローラ27と、第3搬送ローラ28および第4搬送ローラ29とが配置されている。このうち、シート案内24の下方にある第1搬送ローラ26と、シート案内24の上方にある第4搬送ローラ29とが駆動ローラであり、第2搬送ローラ27および第3搬送ローラ28が従動ローラとなっている。
【0020】
すなわち、第1搬送ローラ26および第4搬送ローラ29の軸端には歯車が設けられており、この歯車を含む歯車輪列(不図示)が、例えば、左サイドフレーム42に配置されている。そして、この歯車輪列の一の歯車には、シート搬送モータ(不図示)のモータピニオンがかみ合っている。なお、この歯車輪列は、プラテン25の軸に固定された歯車、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動プーリ45の軸に固定された歯車を含んでいる。これにより、シート搬送モータを正転または逆転することによって、記録用紙をプリンタ本体11の前方から後方へ搬送したり、プリンタ本体11の後方から前方へ搬送できるようになっている。このようにして記録用紙は、主走査方向に直交する副走査方向に搬送され、記録ヘッド20にて文字などの画像が記録される。なお、メイン基板および電源基板は、下ケース16の中に収容されている。
【0021】
プッシュトラクタユニット12は、記録用紙としての連続紙をシート案内24に供給するものであり、左右一対のトラクタ46を有している。トラクタ46は、トラクタ駆動プーリ45と、トラクタ従動プーリ47と、これらプーリ45、47に架け渡されたトラクタベルト48とから構成される。したがって、シート搬送モータが回転すると、トラクタ駆動プーリ45が回転し、トラクタベルト48によって連続紙をシート案内24に供給できるようになっている。
【0022】
シート供給ガイド13は、プリンタ本体11の前側において、上ケース15に着脱自在に装着され、記録用紙を案内する。このシート供給ガイド13は、プリンタ本体11の前方から記録用紙としての単票紙を手差し給紙する手差しトレイとして機能すると共に、プリンタ本体11の後方から給紙された記録用紙の排紙トレイとしても機能する。
【0023】
給紙装置14は、プリンタ本体11の後方側に着脱可能に装着され、記録用紙としての単票紙(単票複写紙を含む)を1枚ずつ自動給紙するものである。ここで、図3は、給紙装置14の斜視図である。なお、図3においては、レバー操作伝達機構50を説明する便宜上、左フレームカバーを取り除いた状態を示している。また、図4は、給紙装置14の側断面図である。
【0024】
給紙装置14は、スライダ軸60に軸方向に移動可能に支持されるスライダ61と、ホッパ軸62に軸方向に移動可能に支持され、スライダ61と一体的に移動するホッパ63と、給紙ローラ軸64に軸方向に移動可能に支持され、スライダ61およびホッパ63と一体的に移動する給紙ローラ65(図4参照)とを左右に一組ずつ有している。
【0025】
ここで、図5に給紙装置14の左側面図を示すように、ホッパ軸62は、その両端に歯車が形成されており、左右のフレーム66、67に形成された長孔68の下方に形成された歯車(平歯車)とかみ合うようになっている。すなわち、ホッパ軸62は、回転することによって図5に示すC方向に平行移動可能に支持される。これにより、ホッパ63は、スライダ61と給紙ローラカバー69との間を移動可能に構成されている。また、ホッパ63は、バネによって給紙ローラカバー69側に付勢されており、このホッパ63と給紙ローラカバー69との間にセットされた記録用紙の束を給紙ローラカバー69側に付勢する。これにより、給紙装置14にセットされた記録用紙の束は、最も上にある記録用紙が給紙ローラ65に当接するようになっている。
【0026】
したがって、給紙ローラ65が回転することにより、記録用紙が図中略斜め下方向に搬送される。また、その記録用紙は、補助ローラ70によってプリンタ本体11側へ搬送される。詳述すると、給紙ローラ65および補助ローラ70には、その軸端(右側の軸端)に歯車が設けられており、給紙装置14の右フレームには、これら歯車を含む歯車輪列が配置されている。この歯車輪列の一の歯車75は、給紙装置14をプリンタ本体11に装着すると、プリンタ本体11の歯車輪列とかみ合うようになっている。これにより、給紙ローラ65および補助ローラ70は、プリンタ本体11側のシート搬送モータによって回転駆動されるようになっている。なお、アイドラ71は、補助ローラ70側に記録用紙を付勢し、記録用紙を確実に搬送できるようにするための従動ローラである。このようにして、給紙装置14にセットされた記録用紙は、シート搬送モータの回転によって一枚ずつプリンタ本体11に供給される。
【0027】
さらに、給紙装置14には、ホッパ63をスライダ61側(後退位置)にロックするためのレリースレバー80と、レリースレバー80の操作をプリンタ本体11に伝達するレバー操作伝達機構50とが設けられている。詳述すると、このレリースレバー80を図4の時計回り方向に回転することによって、ホッパ63をスライド61側にロックすることができる。これにより、図6に示すように、ホッパ63と給紙ローラカバー69との間隔Lを広くした状態に保持することができる。これにより、給紙装置14に簡易に記録用紙を新たにセットし直すことができる。
【0028】
レバー操作伝達機構50は、前掲図5に示すように、ホッパ軸62に回転自在に取り付けられたリンク81と、リンク82と、支点83を中心に回転する略扇形のカム(被検出部材)84とが連結されて構成される。ここで、図5は、ホッパ軸62(ホッパ63)が給紙ローラカバー69に最も近接したときの状態を示しており、図7は、レリースレバー80が操作され、ホッパ軸62がスライダ61側のロック位置に位置したときの状態を示す図である。
【0029】
ここで、図5と図7とでは、ホッパ軸62と支点83との距離が大きく変化するが、2つのリンク81、82で連結しているので、リンク81、82が常にフレーム66からはみ出さないように構成されている。また、図7の状態でのみカム84がフレーム66のプリンタ本体11側に飛び出し、その他の状態(レリースレバー80がロック位置以外にある場合)ではカム84がフレーム66からはみ出さないようになっている。
【0030】
これにより、リンク81、82およびカム84が他の部品と干渉したり、プリンタ本体11との接続の際にぶつかって壊れてしまう場合が低減される。また、給紙装置14の左フレームカバーは、フレーム66に合わせて作成すればよいので、このレバー操作伝達機構50を設置しても従来と同様のカバーを使用することができる。
【0031】
一方、プリンタ本体11の左サイドフレーム42には、カム84の回転を検出するセンサ(検出器)90が配置されている。ここで、図8は、給紙装置14をプリンタ本体11に接続したときのカム84とセンサ90との位置関係を示す図である。同図に示すように、センサ90は、メカ接点式センサが使用され、カム84が最も時計回りに回転したときにonとなる位置に配置される。これにより、プリンタ本体11においては、センサ90によりレリースレバー80がロック位置まで操作されたことを検出できるようになっている。なお、実際には、このセンサ90はメイン基板と電気的に接続され、メイン基板上の後述するコントローラ100によってレリースレバー80の操作を検出するようになっている。
【0032】
次に、プリンタ10のメイン基板などに構成されている電気的構成について説明する。図9は、このプリンタ10の電気的構成を示すブロック図である。
【0033】
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102およびRAM(Random Access Memory)103などから構成され、ROM102に記憶されたプログラムに従ってプリンタ10の動作を中枢的に制御する。具体的には、コントローラ100は、印刷データに基づく印刷制御や、PG調整などの各種制御を行う。ROM102は、プログラムの他、フォントデータなどの各種データが記憶されている。また、RAM103は、CPU71が読み出したプログラムや印刷データが一時的に記憶される他、プラテンギャップ調整をキャンセルするか否かを示すキャンセルフラグが予め定めたエリアに記憶される。
【0034】
インターフェース110は、コントローラ100の制御の下、通信ケーブル(不図示)を経由して接続されたパーソナルコンピュータ(PC)との間で印刷データ(記録データ)などの各種データを送受信する。モータ駆動部120は、コントローラ100の制御の下、キャリッジ駆動モータ、シート搬送モータおよびPG調整用モータを駆動する。記録ヘッド駆動部130は、コントローラ100の制御の下、記録ヘッド20を駆動する。
【0035】
(1.2) 実施形態の動作
次に、本実施形態に係るプリンタ10の動作を説明する。本実施形態のプリンタ10は、従来のプリンタがプラテンギャップの調整を給紙装置から新しい用紙が給紙される度に行っていたのに対し、記録用紙が入れ換えられた場合にのみプラテンギャップの自動調整を行う点が異なり、その他の印字処理などを同一である。より具体的には、本実施形態のプリンタ10は、用紙入れ換えを監視する処理(以下、用紙入換監視シーケンスという。)を行う点と、給紙シーケンスが異なる点とが従来のプリンタと異なっている。ここで、図10は、用紙入換監視シーケンスのフローチャートである。また、図11は、電源投入後の最初の給紙シーケンスのフローチャートであり、図12は、図11の給紙シーケンスを行った後に行う給紙シーケンスのフローチャートである。
【0036】
用紙入換監視シーケンスは、プリンタ10の電源が投入されている間、CPU101が所定周期で行う処理である。なお、前提として、CPU101は、電源投入直後はキャンセルフラグをoffとすべくフラグデータ「0」をRAM103に記憶する。
【0037】
このシーケンスにおいて、CPU101は、まず、センサ90がonかoffかを判断する(ステップS1)。センサ90がonであれば、CPU101は、キャンセルフラグをoffとすべくRAM103のフラグデータを「0」に書き換え(ステップS2)、処理を終了する。一方、センサ90がoffであれば、CPU101は、そのまま処理を終了する。すなわち、CPU101は、レリースレバー80がロック位置に操作されれば、キャンセルフラグをoffに設定する。
【0038】
また、給紙シーケンスは、プリンタ10に給紙装置14が接続され、この給紙装置14にセットされた記録用紙を用いて記録処理を行うシーケンス中に実行される処理である。
【0039】
CPU101は、プリンタ10の電源が投入され、印刷データが入力されると、まず、給紙装置14から記録用紙を供給させるべく、モータ駆動部120によりシート搬送モータを駆動させる(ステップS10)。次に、CPU101は、プラテンギャップを自動調整する処理(APG動作)を行う(ステップS11)。具体的には、CPU101は、モータ駆動部120によりPG調整用モータを駆動し、記録ヘッド20をプラテン25上の記録用紙に押し当て、その位置に基づき用紙の紙厚を特定し、その紙厚に応じた距離だけ記録ヘッド20を待避させることにより、用紙と記録ヘッド20との間隔が予め定めた値になるようにプラテンギャップを調整する。
【0040】
次に、CPU101は、プラテンギャップの調整が終わると、キャンセルフラグをon(「1」)に書き換える(ステップS12)。そして、CPU101は、印刷データに基づき印字処理を行った後(ステップS13)、処理を終了する。
【0041】
一方、電源投入時に上記給紙シーケンスを行った後は、図12に示す給紙シーケンスが実行される。具体的には、CPU101は、印刷データが入力されると、モータ駆動部120によりシート搬送モータを駆動させ、給紙装置14から記録用紙を供給させる(ステップS20)。次に、CPU101は、RAM103に記憶されているキャンセルフラグがoff(「0」)かon(「1」)かを判断する(ステップS21)。この判断において、キャンセルフラグがon(「1」)であると判断すると、CPU101は、処理をステップS24に移行し、印刷データに基づき印字処理を行った後(ステップS24)、処理を終了する。
【0042】
一方、ステップS21の判断において、キャンセルフラグがoff(「0」)であると判断すると、CPU101は、APG動作を行い(ステップS22)、プラテンギャップの調整が終わると、キャンセルフラグをon(「1」)に書き換え(ステップS23)、その後、印刷データに基づき印字処理を行った後(ステップS24)、処理を終了する。
【0043】
これにより、CPU101は、電源投入直後またはレリースレバー80がロック位置に操作された場合にプラテンギャップを調整し、調整し終わると、キャンセルフラグをonに書き換えるので、以後のプラテンギャップの調整処理(APG動作)をキャンセルすることができる。すなわち、電源投入直後またはレリースレバー80がロック位置に操作された場合にだけプラテンギャップを調整する。ここで、レリースレバー80がロック位置に操作された場合とは、記録用紙が新たにセットされたと判断される場合である。
【0044】
したがって、このプリンタ10は、電源投入直後と、記録用紙が新たにセットされたと判断される場合にだけプラテンギャップを調整し、それ以外の場合は、プラテンギャップの調整をキャンセルすることができる。言い換えれば、同じ記録用紙を用いて印字を行っている場合はプラテンギャップの調整をキャンセルすることができる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態のプリンタ10においては、記録用紙が新たにセットされた場合にだけプラテンギャップ調整を行うことができる。すなわち、記録用紙Sが変更されてプラテンギャップ調整を行う必要がある場合にだけ、プラテンギャップ調整を自動で行うことができる。したがって、プリンタ10は、用紙交換が行われていない場合にもプラテンギャップ調整を行う従来のものと比較して、記録(印刷)に要する時間を短縮することができ、また、ユーザが手動でプラテンギャップ調整を開始する手間をなくすことができる。なお、プラテンギャップの調整には、少なくとも4秒程度かかるため、一枚ごとに調整を行う場合に比して大幅に記録に要する時間が短縮されることとなる。
【0046】
また、給紙装置14にレリースレバー80に連動して動作するカム84を配置し、プリンタ本体11に配置したセンサ90でこのカム84の動作を検出してレリースレバー80がロック位置に操作されたか否かを検出するようにしたので、給紙装置14にセンサ90などの電気部品を配置する必要がなく、給紙装置14とプリンタ本体11との電気的接続も不要となる。この結果、給紙装置14の構成を簡易にでき、また、給紙装置14を着脱する作業を簡易化することができる。
【0047】
上述の実施形態では、センサ90にメカ接点式センサを用いる場合について述べたが、図13に一例を示すように、フォトセンサ90Aなどの位置検出可能なセンサを広く使用することができる。さらに、図14に一例を示すように、変位センサ90Bを用いるようにしてもよい。変位センサ90Bを用いれば、カム84の回転角度を検出でき、この回転角度から、給紙装置14にセットされている記録用紙の束の厚さ(高さ)を検出することができる。これにより、紙残量を検出することも可能である。具体的には、コントローラ100は、変位センサ90Bの出力レベル(出力値)から記録用紙の束の厚さ(高さ)を測定し、プラテンギャップ調整の際に測定した記録用紙の一枚の厚さで除算することにより、紙残量(枚数)を算出することができる。すなわち、コントローラ100が紙残量検出手段として機能することとなる。
【0048】
その他、上述の実施形態では、レリースレバー80の動作検出結果を、プラテンギャップ調整をキャンセルするか否かの判断に使用する場合について述べたが、例えば、レリースレバー80がロック位置にあるときはシート搬送モータの駆動をキャンセルする、といった他の動作のキャンセルの判断に使用してもよい。
【0049】
また、上述の実施形態では、レバー操作伝達機構50をリンク機構によって構成する場合について述べたが、カム機構、歯車機構などの様々なメカ機構を広く適用することができる。
【0050】
また、上述の実施形態では、本発明をドットインパクトプリンタに適用する場合について述べたが、レバーの動作に連動してホッパを後退させて用紙交換可能とした給紙装置を着脱自在なプリンタであれば、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどの様々なプリンタ(記録装置)に広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、用紙交換が行われたときにプラテンギャップを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの斜視図である。
【図2】図1の側断面図である。
【図3】プリンタの給紙装置の斜視図である。
【図4】給紙装置の側断面図である。
【図5】給紙装置の左側面図である。
【図6】給紙装置の側断面図である。
【図7】給紙装置の左側面図である。
【図8】給紙装置をプリンタ本体に接続したときのカムとセンサとの位置関係を示す図である。
【図9】プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図10】用紙入換監視シーケンスのフローチャートである。
【図11】給紙シーケンスのフローチャートである。
【図12】給紙シーケンスのフローチャートである。
【図13】センサの変形例を説明するための図である。
【図14】センサの変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
11 プリンタ本体
12 プッシュトラクタユニット
13 シート供給ガイド
14 給紙装置
50 レバー操作伝達機構
61 スライダ
63 ホッパ
80 レリースレバー
81、82 リンク
84 カム(被検出部)
90、90A、90B センサ(検出器)
100 コントローラ(紙残量検出手段)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 インターフェース
120 モータ駆動部
130 記録ヘッド駆動部

Claims (5)

  1. 載置された記録用紙を記録装置へ給送すべく給紙ローラに当接させる位置と、用紙交換可能となるように前記給紙ローラから離れる位置と、に移動可能なホッパと、該ホッパを操作するレバーとを備えた給紙装置が着脱可能に設けられ、前記給紙装置から給送された記録用紙の厚さに対応させて記録ヘッドとプラテンとのプラテンギャップを調整する記録装置のプラテンギャップ調整装置において、
    前記レバーの操作により前記ホッパの位置を検出する検出手段を備え、
    前記検出手段が前記ホッパが用紙交換可能位置であることを検出した場合、プラテンギャップを調整することを特徴とするプラテンギャップ調整装置。
  2. 前記検出手段は、
    前記給紙装置側に設けられ、前記レバーの操作と連動する被検出部材と、
    前記記録装置側に設けられ、前記被検出部材の動作を検出する検出器とを有することを特徴とする請求項1に記載のプラテンギャップ調整装置。
  3. 前記被検出部材は、前記記録装置側に設けた検出器によりその動作を検出可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のプラテンギャップ調整装置。
  4. 前記被検出部材は、リンク機構によって前記レバーの操作に連動されることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載のプラテンギャップ調整装置。
  5. 載置された記録用紙を記録装置へ給送すべく給紙ローラに当接させる位置と、用紙交換可能となるように前記給紙ローラから離れる位置と、に移動可能なホッパと、該ホッパを操作するレバーとを備えた給紙装置が着脱可能に設けられ、前記給紙装置から給送された記録用紙の厚さに対応させて記録ヘッドとプラテンとのプラテンギャップを調整する記録装置のプラテンギャップ調整方法において、
    前記レバーの操作により前記ホッパの位置を検出する検出手段により、前記ホッパが用紙交換可能位置であることを検出した場合、プラテンギャップを調整することを特徴とするプラテンギャップ調整方法。
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