JP2004160842A - ポリアミド系積層フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】包装用フィルムとして必要なフィルム品質である、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う加工工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、包装袋としたときに輸送時の耐破袋性に優れた、包装用途に適したポリアミド系積層フィルムを提供すること。
【解決手段】少なくとも一方の面に平均粒子径が0.5〜3.0μmの無機粒子(P1)を含有するポリアミド系樹脂からなる表面層が積層され、かつ表面層に隣接する隣接層に平均粒子径が表面層の厚みより大きい無機粒子(P2)を含有することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアミド系積層フィルム、特に、滑り性、透明性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性が良好であり、包装用袋として用いられた場合の輸送時の耐破袋性に優れたポリアミド系積層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナイロン6やナイロン66に代表される、ポリアミド系樹脂からなる未延伸フィルム又は延伸フィルムは、他の一般的な重合体からなるフィルムに比べ、強度やガスバリア性に優れているので、食品包装、特に、含水物包装などの包装材料として用いたときに内容物の変質を防ぐなどの効果があるので各種の包装材料として広く用いられている。しかしながら、上記従来のポリアミド系樹脂からなる未延伸フィルム又は延伸フィルムは、高湿度雰囲気下における滑り性が悪く、印刷やラミネートなどの加工工程において、シワの発生などによる印刷不良やラミネート不良などのトラブルが多く、フィルム加工時の操業性を向上させることができないという問題点があった。
【0003】
また、従来のポリアミド系樹脂からなるフィルムを用いて食品などを包装した包装袋は、輸送時における振動や衝撃による破袋が、ポリエステル系樹脂やオレフィン系樹脂からなるフィルムを用いた袋と比較すると優れているが、袋の形状、内容物及び輸送状態などによっては破袋が発生することがあり問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来のポリアミド系樹脂からなるフィルムの有する問題点を解決し、包装用フィルムとして必要なフィルム品質である、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う加工工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、包装袋としたときに輸送時の耐破袋性に優れた、包装用途に適したポリアミド系積層フィルムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のポリアミド系積層フィルムは、少なくとも一方の面に平均粒子径が0.5〜3.0μmの無機粒子(P1)を含有するポリアミド系樹脂からなる表面層が積層され、かつ表面層に隣接する隣接層に平均粒子径が表面層の厚みより大きい無機粒子(P2)を含有することを特徴とする。
【0006】
この場合、ポリアミド系積層フィルムは、表面層の厚みを無機粒子(P1)の平均粒子径に対して40〜140%とすることができる。
【0007】
また、この場合、ポリアミド系積層フィルムは、表面層同士の23℃、65%RHにおける静摩擦係数を0.35以下とすることができる。
【0008】
さらにまた、この場合、ポリアミド系積層フィルムは、表面層同士の23℃、80%RHにおける静摩擦係数が0.50以下とすることができる。
【0009】
上記の構成からなる本発明のポリアミド系積層フィルムは、包装用フィルムとして必要なフィルム品質である、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う加工工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、包装袋としたときに輸送時の耐破袋性に優れ、包装用途に適している。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポリアミド系積層フィルムの実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
本発明におけるポリアミド系積層フィルムは、隣接層と表面層とが隣接層/表面層又は表面層/隣接層/表面層の構成に積層されたものであり、隣接層及び表面層を形成するポリアミド系樹脂は同一又は異なるポリアミド系樹脂であって、主としてアミド単位を有するものであり、単独重合体のほか、共重合可能な種々のモノマーを少量共重合せしめた共重合体を用いることができ、また、2種以上のポリアミド系樹脂の混合物であっても、また、一部その特性を害さない範囲でポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが混合されていてもよい。
【0012】
本発明において用いるポリアミド樹脂として、例えばε−カプロラクタムを主原料としたナイロン6が挙げることができる。その他のポリアミド樹脂としては、3員環以上のラクタム、ω−アミノ酸、二塩基酸とジアミンなどの重縮合によって得られるポリアミド樹脂がある。具体的には、ラクタム類としては先に示したε−カプロラクタムの他に、エナントラクタム、カプリルラクタム、ラウリルラクタム、ω−アミノ酸類としては、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、二塩基酸類としては、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸、エイコサンジオン酸、エイコサジエンジオン酸、2,2,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、キシリレンジカルボン酸またジアミン類としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、2,2,4(又は2,4,4)−トリメチルヘキサメチレンジアミン、シクロヘキサンジアミン、ビス−(4,4’−アミノシクロヘキシル)メタン、メタキシリレンジアミンなどが挙げられ、これらを重縮合して得られる重合体又はこれらの共重合体、例えばナイロン6、7、11、12、6.6、6.9、6.11、6.12、6T、6I、MXD6、6/6.6、6/12、6/6T、6/6I、6/MXD6などが挙げることができる。
【0013】
本発明において用いる無機粒子P1、無機粒子P2は、同一であっても異なるものでもよく、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられ、さらにこれらの微粒子の表面に種々のコーティング処理などを実施したものを用いることも可能である。また、これらの無機粒子の形状は、球状、立方体状、円柱状、円錐状、円盤状、不定形などであり、フィルムの利用目的に応じて用いることができる。
【0014】
ポリアミド系樹脂に無機粒子を添加する方法としては、重合時の添加や、押し出し機で溶融押出し時に添加してマスターバッチ化し、このマスターバッチをフィルムの生産時にポリアミド系樹脂に添加して用いるなどの公知の方法により行うことができる。
【0015】
本発明のポリアミド系積層フィルムの表面層に用いる無機粒子P1は平均粒子径が0.5〜3.0μmであり、好ましくは0.8〜2.5μmであって、必要とされる滑り性や透明性に応じて設定することができる。無機粒子P1の平均粒子径が0.5μmより小さいと十分な滑り性を得ることができず、3.0μmより大きいと透明性が不良になったり、印刷時に抜けが発生する問題が発生するので好ましくない。
【0016】
本発明のポリアミド系積層フィルムの表面層に隣接する隣接層に用いる無機粒子P2は表面層の厚みより大きい平均粒子径である必要がある。用いる無機粒子P2の平均粒子径は表面層の厚みによるが、0.2〜5.0μmであることが好ましく、0.5〜3.0μmであることがさらに好ましい。無機粒子P2の平均粒子径が表面層の厚みより小さいと滑り性が十分とならず、また包装袋として用いたときの輸送時に破袋が発生することがあるため好ましくない。
【0017】
無機粒子P1、P2の含有量は要求される透明性や滑り性によって決定されるが、表面層中に、好ましくは0.10〜2.00重量%であり、さらに好ましくは0.20〜1.00重量%である。表面層の無機粒子P1の含有量が0.10重量%未満では滑り性の改良効果が少なく、2.00重量%を越えると、透明性の不良や、製造工程でのフィルター昇圧の増加などの問題が発生する。
【0018】
本発明のポリアミド系積層フィルムは、表面層の厚みは無機粒子P1の平均粒子径に対して40〜140%であることが好ましく、50〜100%であることがさらに好ましい。表面層の厚みが無機粒子Aの平均粒子径に対して40%より小さいとフィルムの製膜時や印刷やラミネートなどの加工時に無機粒子が脱落によってフィルムに傷が発生したり、印刷抜けが発生することがあるために好ましくない。また表面層の厚みが無機粒子Aの平均粒子径に対して140%より大きいと透明性が不良になることがあるために好ましくない。
【0019】
また、本発明のポリアミド系積層フィルムは、その表面層同士の23℃、65%RHにおける静摩擦係数が0.35以下であることが好ましく、0.30以下あることがさらに好ましい。表面層同士の23℃、65%RHにおける静摩擦係数が0.35より大きいと印刷やラミネートなどの加工適性が不良となることがあり、また包装袋として用いたときの輸送時に破袋が発生することがあるため好ましくない。また、静摩擦係数の下限は特に設定されないが、0.10より小さくなるとロール形状に巻き取った場合に巻ずれを発生することがあるので好ましくない。
【0020】
さらに、本発明のポリアミド系積層フィルムは表面層同士の23℃、80%RHにおける静摩擦係数が0.50以下であることが好ましく、0.45以下であることがさらに好ましい。表面層同士の23℃、80%RHにおける静摩擦係数が0.50より大きいと高湿下での滑り性が不良となり、温湿度の変化によって、印刷やラミネートなどの加工適性が不良となることや包装袋として用いたときの輸送時に破袋が発生することがあるため好ましくない。
【0021】
本発明におけるポリアミド系積層フィルムを構成する樹脂組成物を製造する方法については特に制限はないが、一般に用いられている公知の各種の添加剤を必要に応じて含有させることができる。例えば、脂肪酸アマイド、脂肪酸ビスアマイドなどの潤滑剤や、ヒンダードフェノール、リン酸エステル、亜リン酸エステルなどの酸化防止剤、トリアジンなどの耐候安定剤を挙げることができ、また任意の帯電防止剤、着色剤などを用いることができる。
【0022】
本発明のポリアミド樹脂フィルムは、公知のフィルム製膜法によって成形することができる。フィルム製膜法としては、特に限定されないが、Tダイ法、インフレーション法などが適用される。本発明のポリアミド系積層フィルムを得るためには二軸延伸されているこのが好ましく、延伸倍率が面積比で10倍以上であることがさらに好ましい。
【0023】
延伸方式としては、Tダイ法逐次二軸延伸が好ましく、滑り性、透明性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う工程における加工適性が良好であり、包装用袋として用いた場合の輸送時に耐破袋性に優れたものとするためには縦延伸を高温高倍率で実施する工程を含むことが好ましい。さらに横延伸の終了時のフィルム温度と熱固定温度の差が50℃以下にすることが好ましい。
【0024】
【実施例】
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。なお、本明細書中における特性値の測定は下記の方法により行った。
【0025】
(1)平均粒子径
島津製作所社製遠心沈降式粒度分布計SA−CP4を用いて、平均粒子径(直径)を測定した。
【0026】
(2)滑り性
JIS−K−7125に準じ、フィルムの表面層同士の静摩擦係数を、23℃、65%RH及び23℃、80%RHの恒温恒湿槽で24時間調湿した後、直ちに、23℃、65%RH環境下で測定した。調湿に用いた湿度により、65%RHと80%RHの静摩擦係数とした。
【0027】
(3)ヘイズ
JIS−K−7105に準じ、日本電色社製ヘイズメーターを用いて、ヘイズを測定した。
【0028】
(4)加工適性
グラビア式印刷機を用い、24℃、70%環境下で、フィルムの走行速度を100m/minとし、走行可能な下限の張力下で1000m巻き返し、加工適性を次の様に評価した。
○:ロールにシワの発生又は傷の発生がなく、加工適性は良好
△:ロールの端部に時々、シワが発生し加工条件の調整が必要又は弱い傷が発生×:ロールの端部と中央部にシワが発生し、加工条件を調整してもなくならない又はきつい傷が発生
【0029】
(5)耐破袋性
重さ300g、高さ30mm、長さ200mm、巾80mmの紙箱に、製袋したフィルムをかぶせた包装物をダンボール箱に2列、3段にして入れた。ダンボール箱の大きさは、内法の高さ900mm、長さ200mm、巾160mmで、フィルムをかぶせた紙箱に遊びがない箱とした。このダンボール箱を振幅が50mm、振動速度が170回/minの振動試験機で、5℃×70%RHの環境において、20時間にわたって振動させた。紙箱にかぶせた製袋したフィルムに発生した穴の数を数えた。
○:平均穴個数が2.0個未満
△:平均穴個数が2.0個以上4.0個未満
×:平均穴個数が4.0個以上
【0030】
(実施例1)
2種3層の共押出しTダイ設備を用い、次のような構成の未延伸シートを得た。未延伸シートの層構成が表面層/隣接層/表面層の構成で、未延伸シートの合計厚み257μmであり、合計厚みに対するそれぞれの表面層の厚み比は6.7%であった。
1)隣接層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.80重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、シリカ(平均粒子径3.0μm)0.2重量%からなる重合体組成物。
2)表面層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.15重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、エチレンビスステアリン酸アマイドが0.15重量%、シリカ(平均粒子径1.8μm)0.70重量%からなる重合体組成物。
【0031】
得られた未延伸シートを縦方向にポリテトラフルオロエチレン製ロールで105℃に加熱し2.5倍延伸し、次いでセラミック製ロールで95℃に加熱し1.5倍延伸し、さらにセラミック製ロールで80℃に加熱し1.2倍延伸した。続いてテンターにおいて110℃に予熱し、フィルム温度をさらに215℃まで昇温させながら横方向に3.8倍延伸した。その後、220℃で熱固定処理を実施し、厚み15μmの二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0032】
(実施例2)
実施例1において、合計厚みに対するそれぞれの表面層の厚み比を13.3%に変更した他は実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0033】
(実施例3)
実施例1において、合計厚みに対するそれぞれの表面層の厚み比を18.7%に変更した他は実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0034】
(実施例4)
実施例1において、合計厚みに対するそれぞれの表面層の厚み比を5.0%に変更した他は実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0035】
(比較例1)
実施例1において合計厚みに対するそれぞれの表面の厚み比を23.3%に変更した他は、実施例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0036】
(比較例2)
2種3層の共押出しTダイ設備を用い、次のような構成の未延伸シートを得た。未延伸シートの層構成が表面層/隣接層/表面層の構成で、未延伸シートの合計厚み257μmであり、合計厚みに対するそれぞれの表面層の厚み比は6.7%であった。
1)隣接層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が97.00重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%からなる重合体組成物。
2)表面層を形成する組成物:ナイロン6(相対粘度=2.8)が96.15重量%、ポリメタキシリレンアジパミド(相対粘度=2.1)が3.00重量%、エチレンビスステアリチン酸アマイドが0.15重量%、シリカ(平均粒子径1.8μm)0.70重量%からなる重合体組成物。
【0037】
得られた未延伸シートを縦方向にセラミック製ロール50℃に加熱し3.2倍延伸した。続いてテンターにおいて160℃に予熱し横方向に4.0倍延伸した。その後、220℃で熱固定処理を実施し、厚み20μmの二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの物性を評価した結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 2004160842
【0039】
【発明の効果】
本発明のポリアミド系積層フィルムは、包装用フィルムとして必要なフィルム品質である、滑り性、透明性及び耐屈曲疲労性に優れ、各種の包装材料として用いたときに印刷やラミネートなどを行う加工工程における加工適性が良好であって、加工不良を低減させ、包装袋としたときに輸送時の耐破袋性に優れ、包装用途に適している。

Claims (4)

  1. 少なくとも一方の面に平均粒子径が0.5〜3.0μmの無機粒子(P1)を含有するポリアミド系樹脂からなる表面層が積層され、かつ表面層に隣接する隣接層に平均粒子径が表面層の厚みより大きい無機粒子(P2)を含有することを特徴とするポリアミド系積層フィルム。
  2. 表面層の厚みが無機粒子(P1)の平均粒子径に対して40〜140%であることを特徴とする請求項1記載のポリアミド系積層フィルム。
  3. 表面層同士の23℃、65%RHにおける静摩擦係数が0.35以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のポリアミド系積層フィルム。
  4. 表面層同士の23℃、80%RHにおける静摩擦係数が0.50以下であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のポリアミド系積層フィルム。
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